JPH06272764A - ハニカム容器の開口部接続構造 - Google Patents

ハニカム容器の開口部接続構造

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JPH06272764A
JPH06272764A JP5749893A JP5749893A JPH06272764A JP H06272764 A JPH06272764 A JP H06272764A JP 5749893 A JP5749893 A JP 5749893A JP 5749893 A JP5749893 A JP 5749893A JP H06272764 A JPH06272764 A JP H06272764A
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JP
Japan
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container
honeycomb
honeycomb container
opening
reinforcing ring
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5749893A
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English (en)
Inventor
Isamu Ono
勇 大野
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器全体の軽量化を図りながら補強が確実に
行われ、例えば、高エネルギー物理実験に使用されるこ
とにより素粒子の透過に対して悪影響を及ぼさないハニ
カム容器の開口部接続構造を目的とする。 【構成】 金属製のハニカム容器1にノズル等の開口部
8を設けるため、ハニカム容器1の一部に穿設した開口
孔7にノズル管8aを接続してなるハニカム容器の開口
部接続構造である。この構造は、ノズル管8aの接続部
外周に、径方向のリング幅Aを狭小に設定した環状の補
強リング9が溶接固定されている。そして、補強リング
9を開口孔7内に嵌め込んで開口孔7の周縁部と溶接固
定することによりノズル管8aはハニカム容器1に接続
される。そして、薄肉形状に形成された環状の外側パッ
ド及び内側パッド10、11を、補強リング9の外周側
及び内周側を覆いながらハニカム容器1及びノズル管8
aに溶接補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、高エネルギー
物理実験用として好適なハニカム容器の開口部接続構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高エネルギー粒子同士を正面衝突
させることにより、ヒッグス・メカニズムの解明、超対
称性理論の検証、素粒子の内部構造の探索、新素粒子の
探索などを研究する高エネルギー物理実験の計画が進め
られている。
【0003】この実験の一例としては、実験容器の内部
で高エネルギー粒子同士を正面衝突させることにより発
生した素粒子が実験容器を透過して外部に出射した際
に、実験容器の外側に配設された粒子検出器が前記素粒
子を検出する方法がある。
【0004】前述した実験容器は、従来より無垢の金属
材料により形成されていたが、無垢の金属材料では素粒
子の透過率が減少するおそれがあり、現在では積層構造
(ハニカム構造)のハニカム容器が使用されている。
【0005】このハニカム容器は、図3に示すように、
金属製の蜂の巣状のコア材2の内側及び外側に、同一金
属の面材3、3が張り付けられてなるハニカム板を湾曲
させて形成した容器1であり、コア材2及び面材3同士
はろう付け溶接されている。このようなハニカム容器1
が使用されることにより、無垢の板材に比して軽量であ
りながら高強度の構造とされて実験装置全体の軽量化が
図られるとともに、素粒子の透過率が飛躍的に向上し、
したがって、高精度の実験データが得られる高エネルギ
ー物理実験が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハニカム容
器1には、図4にも示すように、その胴部1aなどに開
口孔1bを穿設し、開口孔1bの周縁部に金属管4aを
ろう付け溶接してなるノズル開口部4が設けられてい
る。そして、その接続部5には、JIS規格(例えば、
JISB8243)で示す圧力容器の設計基準と同程度
の補強構造が得られるように、金属製の厚肉の補強部材
5aがハニカム容器1の外周側に溶接固定されている。
なお、符号5b、5cは溶接部である。
【0007】しかしながら、従来の接続部5ではハニカ
ム容器1の外周部を覆って厚肉の補強部材5aが溶接さ
れているので、補強部材5aが素粒子の透過を阻害して
透過率を減少させてしまい、高精度の実験データが得ら
れないおそれがあった。
【0008】また、補強部材5aは重量物であるので、
ハニカム容器1にノズル開口部4を複数設けてしまうと
容器自体の軽量化を図ることができず、さらに、上述し
た用途に限らず、他の分野においても軽量化を目的とし
た容器として使用することができない。
【0009】本発明は斯る問題点に鑑みてなされたもの
であり、その課題とするところは、従来技術に比べて、
容器全体の軽量化を維持しながら補強が確実になされた
接続構造が得られるとともに、素粒子の透過に対して悪
影響を及ぼさないハニカム容器の開口部接続構造を提供
する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、金属製
のハニカム容器にノズル等の開口部を設けるため、ハニ
カム容器の一部に穿設した開口孔にノズル管を接続して
なるハニカム容器の開口部接続構造であって、ノズル管
の接続部外周に、径方向のリング幅を狭小に設定した環
状の補強リングを溶接固定し、補強リングを開口孔内に
嵌め込んで開口孔周縁部と溶接固定することによりノズ
ル管をハニカム容器に接続するとともに、薄肉形状に形
成された環状の外側パッド及び内側パッドを、補強リン
グの外周側及び内周側を覆いながらハニカム容器及びノ
ズル管に溶接補強してなることを特徴とする構造であ
る。
【0011】
【作用】本発明のハニカム容器の開口部接続構造によれ
ば、ノズル管の接続側外周に溶接固定された補強リング
が、ハニカム容器の開口孔に嵌め込まれて溶接固定さ
れ、しかも、補強リングをハニカム容器の外周側及び内
周側から覆うように外側及び内側パッドが溶接補強され
た構造とされているので、容器自体の軽量化を維持しな
がら補強が確実になされた接続構造が得られる。
【0012】また、補強リングのリング幅は狭小に設定
され、かつ外側リング、内側リングも薄肉形状とされて
いるので、高エネルギー物理実験に際しても、ノズル管
との接続部の素粒子の透過は阻害されず、従って高精度
の実験データが得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1及び図
2を参照して詳細に説明する。ただし、本実施例に記載
されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置
等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲
をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説
明例にすぎない。また、図3及び図4に示したものと同
一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0014】本実施例のハニカム容器1は、アルミニウ
ム合金製のコア材2、面材3がろう付け溶接されること
により形成されている。また、図中符号7は、ハニカム
容器1の円筒状の胴部1aに穿設されている円形の開口
孔であり、この開口孔7にアルミニウム合金製のノズル
開口部8のノズル管8aが接続されるようになってい
る。なお、開口孔7内部を臨む面板3、3の端部には、
開先3aが形成されている。そして、本実施例の接続構
造には、ハニカム容器1と同一材料のアルミニウム合金
製の補強リング9と、外側パッド10及び内側パッド1
1が使用されている。
【0015】補強リング9は、胴部1aと同一の曲率を
有して形成された環状部材であり、開口孔7の径と略同
一の外周径と、ノズル管8aの外周径と略同一の内周径
とされて形成されている。そして、補強リング9の径方
向のリング幅Aは狭小に設計され、肉厚Tはハニカム容
器1の肉厚と同一に設定されている。さらに、補強リン
グ9の外周端部及び内周端部には、開先9aが形成され
ている。
【0016】また、外側パッド10及び内側パッド10
は、胴部1aの外周面の曲率と内周面の曲率と一致する
ように形成された環状部材である。そして、これら外
側、内側パッド10、11は、所定厚さの薄肉Hに設定
されているとともに、外周径が開口孔7の径より大径と
され、内周径がノズル管8aの外周径と略同一の内周径
となるように形成されている。
【0017】次に、補強リング9、外側、内側パッド1
0、11を用いたノズル開口部8の配設手順について説
明する。先ず、補強リング9をノズル管8aの一端側8
bに装着し、開先9aとノズル管8aの外周とで生じる
周溝が埋め込まれるようにろう付け溶接していく。次
に、ノズル管8aと一体化された補強リング9を、開口
孔7内に嵌め込む。そして、面材3の開先3aと補強リ
ングの開先9aとで生じる周溝が埋め込まれるようにろ
う付け溶接していく。次に、ノズル管8aの他端側8c
から外側パッド10を装着し、その外側パッド10をハ
ニカム容器1の外周面に当接する。そして、外側パッド
10の外周縁10aとハニカム容器1の外周面、外側パ
ッド10の内周縁10bとノズル管8aの外周面とをそ
れぞれろう付け溶接していく。最後に、ハニカム容器1
の内部において、ノズル管8aの一端側8bに内側パッ
ド11を装着してハニカム容器1の内周面に当接させ
る。そして、内側パッド11の外周縁11aとハニカム
容器1の外周面、内側パッド11の内周縁11bとノズ
ル管8aの外周面とをそれぞれろう付け溶接していく。
これにより、ハニカム容器1にノズル開口部8が配設さ
れる。
【0018】次に、本実施例で示した構造の作用効果に
ついて説明する。本実施例の構造は、ハニカム容器1と
同一金属でノズル管8aと一体化された補強リング9が
開口孔7内部に嵌め込まれながらろう付け溶接されてい
るので、開口孔7の周縁部とノズル管8aとは確実に接
続される。また、補強リング9をハニカム容器1の外周
及び内周側から覆うように外側及び内側パッド10、1
1がろう付け溶接されているので、接続構造の確実な補
強が行われる。したがって、図4に示した補強部材5a
を使用せずに、容器1自体の軽量化を維持しながら補強
が確実になされた接続構造を得ることができる。
【0019】また、補強リング9のリング幅Aは狭小に
設定され、かつ外側リング、内側リング10、11も薄
肉形状とされているので、図4に示した従来の接続部5
と比較して、ノズル管8aとの接続部回りのハニカム構
造が十分に保持され、それによりハニカム容器1を通過
する素粒子の透過率がさほど減少しない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のハニカム
容器の開口部接続構造は、ノズル管の接続側外周に溶接
固定された補強リングが、ハニカム容器の開口孔に嵌め
込まれて溶接固定され、しかも、補強リングをハニカム
容器の外周側及び内周側から覆うように外側及び内側パ
ッドが溶接補強された構造とされているため、容器自体
の軽量化を維持しながら補強を確実に行った接続構造を
得ることができる。
【0021】また、補強リングのリング幅は狭小に設定
され、かつ外側リング、内側リングも薄肉形状とされて
いるので、高エネルギー物理実験に際しても、ノズル管
との接続部の素粒子の透過はさほど阻害されず、高精度
の実験データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハニカム容器の開口部接続構造を全体を示す縦
断面図である。
【図2】開口部接続構造の要部を拡大視した縦断面図で
ある。
【図3】ハニカム容器の胴部にノズル開口部が設けられ
ている状態を示す斜視図である。
【図4】従来のハニカム容器の開口部接続構造を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 ハニカム容器 1a 胴部 2 コア材 3 面材 3a 開先 7 開口孔 8 ノズル開口部 8a ノズル管 8b ノズル管の一端側(ノズル管の接続部) 9 補強リング 9a 開先 10 外側パッド 11 内側パッド A 補強リングの径方向のリング幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のハニカム容器にノズル等の開口
    部を設けるため、該ハニカム容器の一部に穿設した開口
    孔にノズル管を接続してなるハニカム容器の開口部接続
    構造であって、 前記ノズル管の接続部外周に、径方向のリング幅を狭小
    に設定した環状の補強リングを溶接固定し、該補強リン
    グを前記開口孔内に嵌め込んで開口孔周縁部と溶接固定
    することによりノズル管をハニカム容器に接続するとと
    もに、 薄肉形状に形成された環状の外側パッド及び内側パッド
    を、前記補強リングの外周側及び内周側を覆いながらハ
    ニカム容器及びノズル管に溶接補強してなることを特徴
    とするハニカム容器の開口部接続構造。
JP5749893A 1993-03-17 1993-03-17 ハニカム容器の開口部接続構造 Withdrawn JPH06272764A (ja)

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JP5749893A JPH06272764A (ja) 1993-03-17 1993-03-17 ハニカム容器の開口部接続構造

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JPH06272764A true JPH06272764A (ja) 1994-09-27

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JP (1) JPH06272764A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6656603B2 (en) * 1996-01-12 2003-12-02 The Boeing Company Multisheet sandwich structures with throughholes

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

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Effective date: 20000530