JPH0627263Y2 - 溶接用ワイヤの装填装置 - Google Patents

溶接用ワイヤの装填装置

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JPH0627263Y2
JPH0627263Y2 JP3405790U JP3405790U JPH0627263Y2 JP H0627263 Y2 JPH0627263 Y2 JP H0627263Y2 JP 3405790 U JP3405790 U JP 3405790U JP 3405790 U JP3405790 U JP 3405790U JP H0627263 Y2 JPH0627263 Y2 JP H0627263Y2
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JP
Japan
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wire
capstan
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speed
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JP3405790U
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JPH03126280U (ja
Inventor
允行 吉本
Original Assignee
日鐵溶接工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溶接用ワイヤをループ状にしてペイルパック
に装填する装置に関する。
〔従来の技術〕 溶接用ワイヤを、捩りを入れながらかつ花模様を画かせ
ながらペイルパックへ装填する装置として例えば特開昭
57-126355で開示された装置が知られている。
この装置では本考案の供給源例えばボビンからワイヤを
引き出し、ペイルパックに送給するため、送給機構とし
てワイヤを数ターン巻き付けるワイヤ引取りキャプスタ
ンとプレッシャーローラとからなるワイヤ送給機構を用
いる。第2図(b)に示すようにこのプレッシャーローラ
6はその外周に表面が平坦な硬質ゴム7bのリングが嵌
められていて、この硬質ゴム7bで引取キャプスタン5
に巻き付けられた数ターン(5〜6ターン)のワイヤを
押え付けて、ワイヤのスリップを防止しもって一定の速
度でワイヤをペイルパックに送給しようとする。
またこのプレッシャーローラ6はスプリングのバネ力よ
りワイヤを引取りキャプスタン5に押え付ける。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが従来の装填装置では、供給されるワイヤには潤
滑油が塗布されているから、このようなワイヤを連続的
に供給した場合ワイヤ送給機構部分でスリップが発生し
易い。しかも、プレッシャーローラ6の外周面はキャプ
スタン5の外周面と平行な平坦面であるから、引取りキ
ャプスタンに巻かれた数ターンのうちワイヤ送給速度を
定める最終ターンのワイヤが常時に押え付けられるとは
限らず、弛む場合がある。その結果ワイヤの送給速度が
変動し、ペイルパック内のワイヤループ径に乱れを生じ
良好な積層状態になりにくい面があった。これはワイヤ
送給速度つまり装填速度が高速化する程顕著化し、従っ
て所望のワイヤの積層状態を得るためには送給速度をあ
まり高速化できず生産性向上のネックになっていた。
本考案は、上記従来技術の問題点を解消するためになさ
れたものであって、ワイヤ送給速度の高速化を可能と
し、生産性を向上せしめる溶接用ワイヤの装填装置を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案による溶接用ワイヤの装填装置は引取りキャプ
スタンとプレッシャーローラとからなるワイヤ送給機構
によりワイヤを送給してペイルパック内にワイヤをルー
プ状にして積層収納する溶接用ワイヤの装填装置であっ
て、前記プレッシャーローラはその外周面に段差を形成
し、上段面で引取りキャプスタンに巻かれた最終ターン
のワイヤを押え下段面で最終ターン以外のワイヤをガイ
ドするようにし、エアー圧調整自在のエアーシリンダに
取り付けたことを特徴とする。
〔作用〕
この考案による溶接用ワイヤの装填装置は、プレッシャ
ーローラの外周面に段差を設け2つの部分、上段面と下
段面とに分ける。そしてこの上段面で引取りキャプスタ
ン上の最後ターンのワイヤを押えるようにしたから、こ
の最後ターンのワイヤに弛み、スリップ等を発生せず、
ワイヤの送給速度の変動はなくなる。従ってワイヤの高
速装填が良好な装填状態のもとで実現できる。
また高速装填をともなってプレッシャーローラの押圧力
を増加させる必要があるが、この押圧力の調整はエアー
シリンダのエアー圧を調整することにより容易に行え
る。
〔実施例〕
以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明する。
第1図は溶接用ワイヤの装填装置の一例を示す全体側面
図であって一部は断面で示している。図においてWは図
示しないワイヤ供給源から送られてくる溶接用ワイヤで
あり、ワイヤWは該ワイヤを数回巻き付けるワイヤ引取
キャプスタン5とプレッシャーローラ6とからなるワイ
ヤ送給機構42よりワイヤ供給源から引張り出されると
ともにペイルパック1内へと供給される。引取りキャプ
スタン5はベルト9を介して駆動モータ10により駆動
されて回転し、該回転速度はペイルパック内へ送られる
ワイヤWの送給速度を決定する。11はワイヤWをキャ
プスタン5からペイルパック1までガイドするガイドパ
イプであり、その上部は回転軸14の中空内部に一体的
に取付けられ、該回転軸14は固定支持架台24にベア
リングを介して取付けられ、プーリ15,16、ベルト
17、減速機18を介して前記駆動モータ10により所
定速度で回転する。又ガイドパイプ11の下部は、回転
軸14を軸とする遊星歯車機構19に取付けられた支持
筒20に螺施状に巻き付いて取り付けられる。
遊星歯車機構19は回転軸14に固定した一対の円板2
1に上下端に遊星歯車22を配した複数本の遊星軸22
aをベアリングを介して取付けるとともに該遊星歯車2
2、22とかみ合う上部内歯車23aと下部内歯車23
bを上下部に設けている。上部内歯車23aは支持架台
24に固定し、また下部内歯車23bは回転軸14下端
にベアリングを介して懸吊された支持筒26に固定して
いる。これにより支持筒26は静止状態で回転軸14に
支持懸吊される。支持筒26はその下部にガイドパイプ
から出たワイヤをガイドするカイド筒25を取付けてい
る。このガイド筒25はその下端部にワイヤ積送体W′
上端に着地するワイヤループの落下位置を規制してペイ
ルパック1の内壁に接するようにするための突出部材4
1を、斜め下方に突出させて取付けている。又支持筒2
6の下端部にワイヤの積層位置を規制する垂下部材44
を、ワイヤ積層体W′の内周上部に接触する如く設けて
いる。
ペイルパック1はターンテーブル27上に載置されてい
て、該ターンテーブルは昇降機構33の昇降台34にベ
アリングを介して取り付けられ、プーリ28,29、ベ
ルト30、減速機31を介して駆動モータ32により所
定の回転速度(低速)で回転する。昇降機構33はガイ
ドパイプ11の出口とワイヤ積層体W′上端面との間の
距離を一定に保持すべく、積層体W′の高さが高くなる
に従って徐々にペイルパックを所定速度で鉛直方向に降
下させるためのもので、昇降台34の支持部材36,3
7を軸38で回動自在に交差させている。支持部材3
6,37はその両端において摺動可能な如く昇降台34
と基台35に取付けられ、又交差軸38は鉛直方向にの
み移動可能に構成されている。40は昇降機構の油圧シ
リンダである。ガイドパイプの入口12付近に設けられ
た39は昇降機構に降下指令を発するための検知手段、
例えば近接スイッチであり、該近接スイッチ39は遊星
歯車機構の回転軸14上端の突起に近接して設けられた
該回転軸14の回転数を検知し、所定の回転数毎に昇降
機構33に降下指令を発信する。該発信を受ける毎に昇
降機構は少しずつ昇降台を降下させ、ガイドパイプ11
の出口とワイヤ積層体W′上端との距離を一定に保つ。
以上は公知の装填装置(例えば特開昭57-126355)であ
り、本考案ではこのような装填装置のワイヤ送給機構4
2を第2図(a)に示すように改良したものである。この
第2図(a)は第1図のA−A′線図であり、同図に示す
ようにプレッシャーローラ6はその外周に硬質ゴム7a
のリングが嵌められていてこの硬質ゴム7aの表面は上
段面7a1と下段面7a2とからなる段差が形成されてい
る。上段面7a1と引取りキャプスタン5に巻き付けられ
たワイヤWの数ターンのうち最終ターンのワイヤW
引取りキャプスタンに押しつける部分で、本例ではV溝
61(開き角90°)を上段面7a1に設けて、該V溝6
1でワイヤWを確実に押えるようにしている。又下段
面7a2は引取りキャプスタン5の外周面とともにワイヤ
径を超えた間隙を形成し該間隙で最終ターン以外のワイ
ヤWをガイドする部分である。つまりワイヤ供給源か
ら引き出されたワイヤWは、まず下段面7a2によりガイ
ドされ、引取りキャプスタン5に数ターン巻き付けられ
てから、最後ターンを上段面7a1により引取りキャプス
タン5に押し付けられ、そののちペイルパック内に入っ
ていく。本考案では引取りキャプスタンに巻かれた数タ
ーン(本例では5ターン)のうち最終ターンの弛み、ス
リップが直接的にワイヤ送給速度の変動をもたらすこと
から、この最終ターンのワイヤWを上記上段面7a1
確実に引取りキャプスタン外周面に押え、弛み、スリッ
プをなくすようにしている。
また本考案では第1図に示すようにプレッシャーローラ
6の回転はエアーシリンダ50のロッドに取り付けられ
ていて、このエアーシリンダ50のエアー圧を調整する
ことによりプレッシャーローラ6の押圧力を調整するよ
うにしている。エアーシリンダ50のエアー圧の調整は
レギュレータ51により行い、このレギュレータ51は
ワイヤの装填速度の増減つまり引取りキャプスタンの回
転速度の増減に連動して作動しエアー圧を増減させる。
第1表にワイヤの装填速度とプレッシャーローラの適正
な押圧力との関係を示す。
この考案では、従来のようにワイヤ送給機構部分等でス
リップは発生することはなく、ワイヤの定速送給、高速
装填ガ可能となる。ワイヤ送給速度つまり装填速度は従
来においては200m/minが上限であったがこの考案に
よれば400m/min(従来の2倍)以上の高速装填が良
好な装填状態のもとで可能となった。
また本考案ではこのような高速装填に対応する適正な押
圧力の設定をエアーシリンダのエアー圧を調整すること
により容易に行うことができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の溶接用ワイヤの装填装置に
よれば、ワイヤをペイルパック内にノンスリッフで送給
できるから高速装填が可能となり、生産性が向上する。
又送給速度が変動しないことから良好な装填状態を実現
でき、ペイルパック入り溶接用ワイヤとしての製品品質
が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は溶接用ワイヤの装填装置の一例を示す全体側面
断面図、第2図(a)は第1図のA−A′線図で本考案の
ワイヤ送給機構の実施例を示す断面図、同図(b)は従来
のワイヤ送給機構を示す断面図である。 5…引取りキャプスタン、6…プレッシャーローラ、7
a1…上段面、7a2…下段面、50…エアーシリンダ、W
…ワイヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】引取りキャプスタンとプレッシャーローラ
    とからなる送給機構によりワイヤを送給してペイルパッ
    ク内にワイヤをループ状にして積層収納する溶接用ワイ
    ヤの装填装置であって、 前記プレッシャーローラはその外周面に段差を形成し上
    段面で引取りキャプスタンに巻かれた最後ターンのワイ
    ヤを押え下段面で最終ターン以外のワイヤをガイドする
    ようにし、エアー圧調整自在のエアーシリンダに取付け
    たことを特徴とする溶接用ワイヤの装填装置。
JP3405790U 1990-03-30 1990-03-30 溶接用ワイヤの装填装置 Expired - Lifetime JPH0627263Y2 (ja)

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JPH03126280U JPH03126280U (ja) 1991-12-19
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