JPH06271B2 - パイプの円周突合せ継手の片面初層溶接におけるパルス溶接方法 - Google Patents

パイプの円周突合せ継手の片面初層溶接におけるパルス溶接方法

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JPH06271B2
JPH06271B2 JP14839389A JP14839389A JPH06271B2 JP H06271 B2 JPH06271 B2 JP H06271B2 JP 14839389 A JP14839389 A JP 14839389A JP 14839389 A JP14839389 A JP 14839389A JP H06271 B2 JPH06271 B2 JP H06271B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パイプライン敷設工事におけるパイプの円周
突合せ継手の片面初層溶接において、パルス制御により
裏ビードの形状を制御するようにしたパルス溶接方法に
関する。
[従来の技術] 第7図(a),(b)に示すように、パイプの円周突合せ継手
において、ルートギャップ(G)や目違い(H)が生じること
は、現場での溶接においては避けられない。一般的には
ルートギャップについてはMax1.0mm、目違いにつ
いてはMax1.6mmまでを許容するような溶接施工が
要求されている。
[発明が解決しようとする課題] このようなルートギャップや目違いのために、従来の溶
接法では次のような問題があった。
ルートギャップや目違いに対する裏ビード形状の裕度
は、溶接電流が高くなるほど低くなる。したがって、M
ax1.0mmのルートギャップ、Max1.6mmの目違
いを想定した場合には、適用できる溶接電流、ひいては
溶接速度も制限される。
また、従来の溶接技術では、溶接速度が75cm/分と
高速のためトーチのウィービングは行っておらず、アー
クセンサによる開先自動倣いを行うことができないた
め、と同様に適用できる溶接電流、速度に制限があっ
た。
上記,の要因により、従来技術では、パイプの初層
溶接の溶接電流は200A、溶接速度は75cm/分程度
に制約されている。
本発明、上記の問題点を解決するためになされたもの
で、溶接電流の向上と溶接品質の安定確保と共に裏ビー
ドの形状の制御を目的としたものである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明では、アークの回転
速度Nを10〜150Hz、アークの回転直径Dを1〜4
mmとした高速回転アーク溶接法を採用した。
さらに、パルス溶接法を用い、パルス電流波形のピーク
位置をアークの回転の任意の位置に同期させる制御法を
採用し、ルートギャップや目違いに対する裏ビード形状
の裕度が向上するようにパルスと回転の同期位置はパル
ス条件(ピーク電流、パルス波形)を制御することとし
たものである。
[作用] 従来法では、トーチのウィービングを行っていないが、
本発明では高速回転アーク溶接法(N=10〜150H
z、D=1〜4mm)を採用し、アークセンサによる開先
自動倣い制御を行うことができるため、上記の問題は
解決する。
さらに、パルス溶接法を用い、パルス電流波形のピーク
位置をアークの回転の任意の位置に同期させる制御法に
おいて、ルートギャップや目違いに対する裏ビード形状
の裕度が向上するようにパルスと回転の同期位置はパル
ス条件(ピーク電流、パルス波形)を制御することによ
り、上記の問題を解決する。
ところで、第3図に示すような溶接電流のパルス波形を
持つパルスアーク溶接においては、回転式アークセンサ
による開先倣い制御を正確に行うために、パルスをアー
クの回転に対して対称に出す必要がある。ピーク電流I
のパルス周期は、第4図に示すように、1分周(第4
図(a),(b))、2分周(第4図(c),(d))、4分周(第
4図(e),(f))の方法があり、パルス位置はアークの回
転の任意の位置に設定できる。例えば、1分周の場合、
アークの回転の溶接進行方向WDの前方位置Cあるい
は後方位置Cで、2分周の場合は、C点とC点あ
るいはL点とR点でパルスを出すことができる。また、
4分周の場合は、C点、C点、L点及びR点とした
り、あるいはそれらの各点の中間点とすることができ
る。
しかして、本発明のパルス溶接方法は、1分周及び2分
周器の方法で行うものであり、パルスをアークの回転位
置に同期させて出す。4分周の場合は、ピーク電流I
の位置があまりに分散するため裏波の形状を制御するの
が困難かつ複雑になるからである。また、裏波制御の容
易性からすれば、2分周の場合でも第4図(d)の方法は
あまり適当でない。したがって、最も適当な方法は、第
4図(a)から(c)に示す方法である。
第3図に示す平均溶接電流I、ピーク電流I、ベー
ス電流I、パルス幅t及びパルス間隔tの値は溶
接条件により自由に変えられるが、例えば、パルス位置
を1分周のC点に設定した場合には、ベース電流I
を下げることによりピーク電流Iを高くし、その程度
は例えば、C点におけるアーク電圧を検出することに
より決定する。このような方法でパルスを制御すること
により裏ビードの形状を正確に制御することができる。
もちろん、高速回転式アークセンサの作用により初層の
ビード形状は平滑となり、大電流かつ高速溶接が実現で
きる。また、このようにして溶接された初層を基準とし
て引き続きフィラパス及びキャップパスを連続して溶接
することができるので、溶接時間の短縮が図れる。
[実施例] 以下、図面を用いて本発明を説明する。
第1図はパイプの片面溶接に用いるパルス自動溶接機の
概略構成図であり、溶接機1はパイプ10の外面に仮付
けされた円周ガイドレール12に沿って自走するように
設置されている。この溶接機1に設けられる溶接トーチ
2はモータ3により歯車機構4を介して回転せしめられ
るとともに、開先14の幅方向(x軸)に移動可能なx
軸スライドブロック5とトーチ軸方向(y軸)に移動可
能なy軸スライドブロック6を介して支持されている。
トーチ2の回転数Nがアークの回転数であり、回転速度
や回転位置は図示しない回転検出器により検出される。
溶接ワイヤ7はトーチ2の偏心孔を有する通電チップに
自動送給されるようになっており、この偏心距離によっ
てアークの回転直径Dが定まる。これにより回転アーク
溶接法を実施することができる。なお、16は開先14
に対向して配された銅板等の裏当材である。
第2図(a),(b)は本発明における開先形状の拡大断面図
であり、開先14の形状は底部14aがV形を有するス
トレートな環状溝14bに形成される。底部14aの傾
斜角度θは30°〜60°にされる。また、a寸法は1
〜2mmで、パイプの肉厚tが8〜25mmのものにおい
て、溝幅bは7〜8mm以下にされる。なお、開先14の
パイプ内面側に第2図(b)に示すように小さなルートフ
ェース14cを設けてもよい。
このように開先14の底部14aをV形に形成すること
により、第1図に示した溶接トーチ2を回転式アークセ
ンサの作用下で定アーク長のもとに底部14aの中心に
正確に倣わせることができ、外面ホットパスH(初層1
7)を全姿勢で円周溶接することができる。しかも、前
述のパルス制御によりこの初層17の溶接と同時に裏波
18を正常に出すことができる。
第5図は本発明に用いるパルス制御回路図で、第6図は
その制御波形の動作原理を示したタイミングチャートで
ある。
第5図、第6図において、パルス溶接機1の溶接電流パ
ルスは設定器21によりあらかじめ定められた分周指
令により分周器22で例えば2分周とし、その分周波形
がパルス同期制御回路23に入力される。
一方、溶接トーチ2の回転位置信号及び回転数信号C
は回転位置信号発生器24とエンコーダ25により位
相調整器26に入力され、アーク回転パルスをパルス
同期制御回路23に入力するが、溶接電流パルスとア
ーク回転パルスとは同期していないため、次にこれを
同期させるべく設定器27の指令により、まず位相及び
回転数を調整した波形′と′とし、次に遅延回路な
どにより制御波形″をシフトし、ピーク電流パルス位
置とC点を位置させている。
このようにして同期させた信号″によって回転ドライ
バ28を制御し、回転モータ3を駆動して溶接トーチ2
の回転数Nを制御している。29はモータ3の回転検出
器で、その信号は回転ドライバ28にフィードバックさ
れる。
具体例について説明すると、0.9mmφのソリッドワイ
ヤを使用し、アーク回転数N=50Hz、アーク回転直径
D=2〜3mm、平均溶接電流I=300A、ピーク電
流I=320A、ベース電流I=280Aとし、パ
ルス周期を2分周、溶接速度v=2.0m/分とし、C
ガス100%の雰囲気下で初層17を溶接したとこ
ろ、第2図(c)に示すような良好な形状の裏波18が得
られた。もちろん、初層17も平滑なビード形状が得ら
れた。したがってまた、次にこの初層17を基準にフィ
ラパスF及びキャップパスCを連続して積層溶接するだ
けでよく、パイプの突合せ円周溶接を最高300cm/分
という高速度で実施することができる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、パイプの外面からのみホ
ットパスを回転式アークセンサ法を用いて溶接すること
ができ、しかもその溶接と同時に裏波を正常に出すこと
ができるので、パイプライン敷設工事におけるパイプの
突合せ円周溶接を容易かつ迅速に行うことができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のパイプ溶接に用いる自動溶接機の概略
構成図、第2図(a),(b)は開先形状の拡大断面図で、第
2図(c)はその開先における積層溶接の状態を示した
図、第3図は溶接電流のパルス波形図、第4図(a)〜(f)
はパルス位置とアーク回転位置の関係を示す図、第5図
は本発明の制御方法に用いるパルス同期制御回路図、第
6図は第5図の制御波形の動作を示すタイミングチャー
ト、第7図(a),(b)は従来の開先におけるルートギャッ
プ、目違いの状態を示した説明図である。 1…パルス溶接機 2…溶接トーチ 3…モータ 4…歯車機構 5…x軸スライドブロック 6…y軸スライドブロック 7…溶接ワイヤ 10…パイプ 12…円周ガイドレール 14…開先 16…裏当材 17…初層 18…裏波 21…設定器 22…分周器 23…パルス同期制御回路 24…回転位置信号発生器 25…エンコーダ 26…位相調整器 27…設定器 28…回転ドライバ 29…回転検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイプの突合せ円周溶接において、パイプ
    の突合せ端面に環状溝の底部がV形となる形状の開先を
    形成し、パイプの内面側に裏当材を配し、自動溶接機を
    パイプの外面に取り付けた円周ガイドレール上を走行さ
    せながら、アークの回転速度を10〜150Hz、アーク
    の回転直径を1〜4mmとした高速回転アーク溶接法によ
    り開先自動倣い制御を行いながら、溶接電流200〜5
    00A、溶接速度75〜300cm/分の条件でパイプの
    外面から初層を全姿勢で片面溶接をする場合に、パルス
    溶接法を用い、パルス電流波形のピーク位置をアークの
    回転の任意の位置に同期させることにより裏波の形状を
    制御することを特徴とするパイプの円周突合せ継手の片
    面初層溶接におけるパルス溶接方法。
JP14839389A 1989-06-13 1989-06-13 パイプの円周突合せ継手の片面初層溶接におけるパルス溶接方法 Expired - Lifetime JPH06271B2 (ja)

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