JPH0627186B2 - ポリエステルの連続重縮合方法 - Google Patents

ポリエステルの連続重縮合方法

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JPH0627186B2
JPH0627186B2 JP7225286A JP7225286A JPH0627186B2 JP H0627186 B2 JPH0627186 B2 JP H0627186B2 JP 7225286 A JP7225286 A JP 7225286A JP 7225286 A JP7225286 A JP 7225286A JP H0627186 B2 JPH0627186 B2 JP H0627186B2
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JP
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polyester
slit
polycondensation
reaction
plate
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JPS62227926A (ja
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博 橋本
進 楯
明 千葉
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KOKORITSU GOSEN GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Toyobo Co Ltd
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KOKORITSU GOSEN GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Toyobo Co Ltd
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリエステルの製造方法に関する。詳しくはビ
ス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートおよび/ま
たはその低重合体もしくはその初期縮合物を極めて短か
い反応時間で重縮合させることにより、その副反応、着
色、分解等を抑制し高品質のポリエステルを得る方法に
関する。
(従来の技術) 従来よりポリエチレンテレフタレートを主とするポリエ
ステルは多くの優れた特性を有するため繊維やフイルム
として広く用いられてきた。ポリエチレンテレフタレー
トは通常テレフタル酸とエチレングリコールを直接エス
テル化させるか又はジメチルテレフタレートとエチレン
グリコールをエステル交換させてビス(β−ヒドロキシ
エチル)テレフタレートおよび/またはその低重合体を
得、次いでこれを高真空下で加熱攪拌し重縮合させるこ
とにより製造されている。
(発明が解決しようとする問題点) 前記のように高真空下で加熱攪拌し重縮合するという方
法は、高粘性物を攪拌するための高い動力を必要とし、
また高真空下で行なわれているにもかかわらず一般に長
時間を要するのが実情である。このような重縮合反応は
特に反応末期において縮合反応の生成物の除去が律速で
あり、それ故薄い膜状または細い繊維状で重縮合を行う
と重縮合速度は極めて早くなることが知られている。極
めて細い繊維状で重縮合する方法として紡糸口金から真
空中あるいは不活性ガス中に紡糸する方法があるが、こ
の方法では繊維形成能が充分大きなものを供給しないと
反応器内で繊維状にならず、反応器内での滞留時間が短
かくなり重縮合反応が進行し難い欠点がある。また反応
器内に金網を垂直に配置し金網にそって溶融物を流下さ
せて反応器内での滞留時間を永くする方法が提案されて
いるが、この場合溶融物が垂直にスムーズに流れず網目
に滞留し均一な品質のポリエステルが得られないという
欠点がある。
我々はこの欠点をなくす方法としてスリット状の口金よ
り垂らした少くとも2本のワイヤー間に初期縮合物等を
薄膜状に保持しつつ縦方向に連続的に移動させ短時間に
重縮合反応を完結させる方法(特開昭60−44527
号公報)や、口金より垂直に垂らしたワイヤーにそって
初期縮合物を流下させ重縮合反応を完結させる方法につ
いて提案した。しかし前者の場合、例えばビス(β−ヒ
ドロキシエチル)テレフタレートのようなモノマーや粘
度0.1未満の初期縮合物を用いると、2本のワイヤー
間に薄膜が形成され難く、また形成された薄膜も加熱ガ
ス流量の変動などによる衝撃により破断してしまい、重
縮合反応の進行が遅くなるという問題点があった。また
前者、後者ともワイヤー同志の接触を防ぐためにノズル
孔密度を小さくせざるを得ず、そのため口金の単位面積
当りの孔数が少なくなり生産性が低いという欠点があっ
た。
(問題点を解決する方法) 本発明者等はかかる問題点を解決し短時間でかつ高品質
のポリエステルを生産性よく製造する方法について検討
した結果、遂に本発明を完成するに致った。
すなわち本発明は加熱された反応容器内に設けられたス
リット状の口金からビス(β−ヒドロキシエチル)テレ
フタレートおよび/またはその低重合体もしくはその初
期縮合物を、前記スリット状の口金より実質的に垂直に
垂らした板状支持体にそって押し出すことを特徴とする
ポリエステルの連続重縮合方法である。
本発明におけるポリエステルとはテレフタル酸及びエチ
レングリコールより主として得られるが、それ以外の第
3成分として例えばイソフタル酸、1,4−ブタンジオ
ール、2,6ナフタレンジカルボン酸などを含有しても
差し支えない。また従来より公知の添加剤を含んでいて
もよい。
次に本発明方法を実施する際に用いる一実施態様例の装
置の図面を用いて、本発明方法を具体的に説明する。
第1図及び第2図は本発明で用いる重縮合反応装置の概
略断面図である。第1図においては、ビス−(β−ヒド
ロキシエチル)テレフタレートおよび/またはその低重
合体もしくはその初期縮合物は管1より計量装置2を経
て押し出しヘッド3へ送られ、ヘッド内でフィルター4
により濾過されスリット状口金5から反応容器6に押し
出される。スリット状口金には板状支持体7が垂直方向
に垂らされている。反応容器6はジャケット8により加
熱されており、また内部に不活性ガスを導入するための
導入口9が設けられ縮合反応により生じた重合体は気体
排出口10により排出される。垂縮合反応の完了した重
合体である反応溶融物11はスクリュー12により配管
13を通り紡糸機に送るか、あるいは冷却してチップ状
に成形される。
また第2図に示すように板状支持体7の最下部より落下
する重合体14を、直接巻取り機により糸状に巻き取る
ことも可能である。その場合糸条状の重合体は反応容器
6の下部に設けられた冷却ゾーン15に送られ不活性ガ
ス導入口16より導入された不活性ガスで冷却されたの
ち巻き取り機17により巻き取られる。第3図はスリッ
トを多層構造にした口金の横断面図である。本発明に用
いる口金のスリット巾は用いる板状支持体の厚みとの関
連で決められるが1mm以下あることが好ましい。板状支
持体の厚みは口金のスリット巾との間隔が可能な限り狭
くなるようにすべきでありそれによって初期縮合物等は
薄い膜状になり重縮合反応の進行が早まる。また口金の
スリット長は用いる初期縮合物等の溶融粘度により決め
られるべきで、ビス−(β−ヒドロキシエチル)テレフ
タレートのような溶融粘度の低いものにはスリット長の
長い口金を用いることが出来、初期縮合物のように溶融
粘度が高いものにはスリットの長さより短かくかつスリ
ットに板状支持体を差し込んだ際にスリットの両端部か
らの初期縮合物の流下がスリット中央部からの流下と同
量であるような巾にすべきである。
板状支持体の長さは目的とする重合体の重合度により適
宜選択され、板状支持体の最下部において目標とする重
合度に達していることが望ましい。
また板状支持体の材質としては、耐熱性があり熱変形し
ないような材質であればよく、銀、白金、鋼鉄、その他
合金なの金属、耐熱性プラスチックなどが挙げられる。
本発明に用いる不活性ガスとは溶融状態のポリエステル
に対し不活性なものであり、炭酸ガス、窒素、ヘリウム
等の反応性の乏しいガスである。また第2図に示した装
置における冷却ゾーンには、これらの不活性ガスを用い
て冷却する方が重合体の分解や着色を防止するために好
しい。本発明の重縮合方法は重縮合の最終工程として使
用することが好ましいが中間工程として用いることもで
きる。
(発明の効果) 前記構成によりなる本発明方法を採用することにより極
めて短時間で高品質のポリエステルを生産性よく得るこ
とが出来、板状支持体にそわすことにより繊維形成能の
ない重合度の低い初期縮合物等をも用いることが出来
る。また金網等の多孔性物体を使用しないため、網目に
滞留することもなく均一な品質のポリエステルが得られ
ることに特長がある。
(実施例) 以下実施例により本発明を説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
実施例1 極限粘度〔η〕=0.25のポリエチレンテレフタレー
トオリゴマーを第1図に示した装置に供給し重合した。
口金のスリット巾は0.06mm、スリット長は20mmで
あり、板状支持体は厚み0.03mmのステンレス板を用
い垂直方向に1m垂らした。オリゴマーの供給温度27
5℃、加熱窒素の温度320℃流量100/分、反応
器内部温度320℃で12分間反応した。得られたポリ
エステルの〔η〕は0.58であり末端カルボキシル基
は23当量/10gであった。
実施例2 極限粘度〔η〕=0.30のポリエチレンテレフタレー
トオリゴマーを第1図に示した装置に1.5g/分の流
量で供給した。
口金のスリット孔数は3本でスリット巾0.1mm、スリ
ット長は10mmであり、板状支持体は厚み0.05mmの
ステンレス板を3本それぞれのスリットから垂直方向に
1.5m垂らした。オリゴマーの供給温度、加熱窒素の
温度・流量及び反応器内部温度は実施例1と同一で15
分間反応した。得られたポリエステルの〔η〕は0.6
1であり末端カルボキシル基は21当量/10gであ
った。
実施例3 第2図に示す装置を用い実施例1と同一条件で重合し
た。
冷却ゾーンには15℃の窒素ガスを20/分流し、1
00m/分の速度で巻き取った。得られた未延伸糸の
〔η〕は0.57であり、糸の色調は良好であった。
実施例4 ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートを第1図
に示した装置に供給し重合した。口金のスリット巾は
0.06mm、スリット長は50mmであり、板状支持体は
厚み0.03mmのステンレス板を用い垂直方向に2.5
m垂らした。ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレ
ートの供給温度120℃、加熱窒素の温度320℃、流
量200/分、反応器内部温度320℃で20分間反
応した。得られたポリエステルの〔η〕は0.45であ
り、色調は良好であった。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明方法を実施する際に用いる
一実施態様例の重縮合反応装置の概略断面図、第3図は
スリット状口金の横断面図である。 第1図において5はスリット状口金、6は反応容器、7
は板状支持体、11は反応溶融物を示し、第2図におい
て14は重合体、17は巻取り機、第3図における18
はスリットを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱された反応器内に設けられたスリット
    状の口金からビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレ
    ートおよび/またはその低重合体もしくはその初期縮合
    物を、前記スリット状の口金より実質的に垂直に垂らし
    た板状支持体にそって押し出すことを特徴とするポリエ
    ステルの連続重縮合方法。
JP7225286A 1986-03-29 1986-03-29 ポリエステルの連続重縮合方法 Expired - Lifetime JPH0627186B2 (ja)

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