JPH06267628A - 通電ロール装置 - Google Patents

通電ロール装置

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JPH06267628A
JPH06267628A JP8267893A JP8267893A JPH06267628A JP H06267628 A JPH06267628 A JP H06267628A JP 8267893 A JP8267893 A JP 8267893A JP 8267893 A JP8267893 A JP 8267893A JP H06267628 A JPH06267628 A JP H06267628A
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JP
Japan
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roll
energizing
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current collector
roll device
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JP8267893A
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Inventor
Naohiko Itsunuki
直彦 五貫
Ryuji Koga
隆二 古賀
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転する通電ロールの製造を容易にすると共
に、鋼板を搬送しつつ電気めっきを行う場合に効率良く
均一なめっきを行う。 【構成】 通電ロール1を、胴体部3と軸部4a・4b
とを同軸的にボルト結合して中空筒状に形成し、その内
周面を形成する導電性スリーブ5を胴体部3に焼きばめ
する。通電ロール1の外方に設けた台車9により片持ち
支持されたブスバー11a〜11dの遊端部に集電子1
2a〜12dを設け、エアシリンンダ13のロッド13
aにより駆動されるリンク15aにより行う。また、集
電子をスリーブ5に選択的に通電し得るようにする。 【効果】 胴体部と軸部とからロールを構成することか
ら、ロールを中空筒状に製造し易い。胴体部に設けたス
リーブを介して通電するため、軸部に電流が流れず、鋼
板を電気めっきする際に効率良く均一なめっきを行い得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通電ロール装置に関
し、特に、回転するロールを介して通電を行うのに適す
る通電ロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、連続して搬送される鋼板に対し
てETL、EGLなどにより電気めっきを行うには、め
っき槽中に設けた通電ロールにより鋼板を搬送しつつ行
っている。そのような通電ロールにあっては、回転可能
であり、かつ数千Aから十数万Aの大電流を流し得る構
造にする必要がある。
【0003】上記ETL、EGLなどにより大電流を供
給して電気めっきを行うものとして、直流電源装置の一
方の電極からブスバーを介して電解液中のアノード電極
へ給電して、電解液のイオン電導によりカソードである
鋼板へ電流を流してめっきを行い、鋼板へ流れた電流
を、通電ロールを介して直流電源装置の他方の電極へ流
すようにしたものがある。この場合、鋼板の幅方向への
均一なめっき行うためには、鋼板に対して均一に通電す
る必要があり、鋼板の幅より通電ロールの通電幅を多少
狭くした方が鋼板端部へのめっきの付着量の増大を低減
し得ることが知られている。さらに、回路の抵抗を少な
くする事によりエネルギの損失を少なくする事が望まれ
ている。
【0004】従来の上記したような装置にあっては、例
えば実公昭62ー9672号公報に開示されているよう
に、めっき用通電ロールへの電流の供給を、ロール軸端
側に設けた通電ブラシから軸端を介してロール本体に通
電していた。また、メンテナンス時等のロール交換を可
能にするべく、ブラシ保持装置をロール軸に対して開閉
自在にして、通電ブラシを着脱自在な機構等で構成して
いた。
【0005】しかしながら、通電ロールの軸部からの給
電であるため、ロール軸に電流が集中して温度が上昇す
ることにより通電電流容量が制限されると共に、大電流
を流すためにはロール軸径が大きくなり、また、通電ロ
ールの軸端側に集電子が取り付けられているため、鋼板
から通電ロールへの均一な集電を行い難く、鋼板の幅方
向について不均一にめっきされる要因になっていたばか
りでなく、ロール軸に配置するブラシ保持装置の構造が
複雑であった。また、鋼板との非接触部分にも電流が流
れるため、ロール表面の電食による腐食が起こるばかり
でなく、鋼板からロール軸の集電子までのロール材質の
電気抵抗により大きな熱損失があると共に、大電流をロ
ール軸から通電するため、ロール軸がより一層発熱する
等の問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来構
造の通電ロールでは、ロール軸部から給電するため軸部
に通電スリーブを装着し、軸部と通電ロール本体との電
気抵抗を少なくするため焼きばめ構造とすると、製造方
法が難しいという問題がある。また、軸受け部に電流が
流れるため、完全な漏電防止が難しい。さらに、ロール
の冷却を、ロール内部にパイプを配設して冷却水を通水
したり、ロール内部に水溜まりを設けてそこへ通水する
等できるが、均一であって効率の良い冷却を行うことが
困難である等の問題があった。
【0007】また、通電ロールの表面はめっき液に晒さ
れており、ロール表面の温度を下げる事によりロール表
面の摩耗を防止して通電ロールの寿命を延長し得るが、
通電ロールにあっては、鋼板と接触しない軸線方向端部
のエッジ部分の腐食が大きいという問題もあった。さら
に、通電ロールのメンテナンス等に於ける交換作業を短
時間で終える事が望ましく、また通電ロールの構造にあ
っては、製造が容易であることが望まれている。
【0008】このような従来技術の問題点に鑑み、本発
明の主な目的は、通電ロールの製造が容易であり、また
通電ロールを用いて鋼板を搬送しつつ電気めっきを行う
場合に効率良く均一なめっきを行い得る通電ロール装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、回転する導電体からなるロールに通電する
ための通電ロール装置であって、前記ロールが中空筒状
をなし、かつその内周面に摺接する集電手段を設けたこ
とを特徴とする通電ロール装置を提供することにより達
成される。特に、前記ロールの内周面が、同軸的に固着
された導電性スリーブにより形成されていると良い。ま
た、前記集電手段が、集電子と、前記集電子を前記スリ
ーブの内周面に選択的に通電させるための通電用断路器
とを有し、または、前記集電手段が、集電子と、前記集
電子を前記スリーブの略半径方向に変位させるリンク機
構と、前記リンク機構を駆動するための駆動手段とを有
し、または、前記集電手段が、前記ロールの軸線方向に
移動可能な台車により支持されていると良い。また、前
記集電子が複数設けられ、前記複数の集電子毎に接続さ
れかつ前記台車と固定架台との間にて前記台車の移動に
伴って湾曲変形し得るように掛け渡された複数の通電ケ
ーブルと、前記複数の通電ケーブルを束ねるように支持
するべく環状をなしかつ伸縮自在なケーブル連結帯とを
有すると良い。また、前記ロールが、胴体部と、前記胴
体部に同軸的に着脱自在に結合された軸部とからなると
良い。また、前記ロール内に、前記ロールの内周面に向
けて冷却水を噴射するための冷却水噴射口が受容されて
いると良い。
【0010】
【作用】このようにすれば、中空の通電ロールの内周面
に摺接する集電手段を設ける事から、通電ロールにより
鋼板を搬送しつつ電気めっきする場合に、大電流を鋼板
に対して均一に供給できると共に、鋼板と集電子との間
を最短距離で通電し得るため、通電路中の電気抵抗が小
さくなり、ロールによる熱損失を低減する事ができる。
【0011】また、ロール内周面に集電子を接離させる
ようにすることにより、ロール交換時に於けるロールと
集電子との干渉を回避でき、ロール交換を素早くできる
と共に、集電手段のメンテナンスも簡単にできる。
【0012】また、集電子接離手段を台車により支持し
てロールの軸線方向に対する位置を変更可能にすること
ができる。更に、集電子を鋼板毎にその板幅に応じた最
適位置に通電できるため、ロールの鋼板と非接触状態の
部分への電流の余分な流れを防止でき、集電スリーブの
長寿命化を図れる。
【0013】また、集電子に接続された通電ケーブル
を、台車と固定架台との間にて湾曲変形し得るように掛
け渡し、かつ環状かつ伸縮自在なケーブル連結体により
各通電ケーブルを束ねるように連結して、そのケーブル
連結体をカウンタウェイトにて支持することにより、台
車の移動を簡単に行うことができる。
【0014】また、ロールを胴体部と軸部とにより構成
する事により、ロールを中空筒状に形成することを容易
に行うことができると共に、電食などにより胴体部を交
換する際に軸部を再使用可能であり、胴体部と軸部との
間に絶縁物を介装する事により軸部への漏電を防止し得
る。さらに、ロール内に冷却水噴射口を設ける事により
ロール冷却を効率良く行う事ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0016】図1は、本発明が適用された鋼板用電気め
っき装置に用いられる通電ロール1の模式的側断面図で
ある。この通電ロール1は、図示されない電気めっき槽
内上下に交互に配設され、鋼板2をめっき槽内で上下に
波状に搬送しつつ電気めっきする際の一方の電極として
用いられる。
【0017】本通電ロール1は、図に良く示されるよう
に、鋼板2を巻き掛けるための円筒状胴体部3と、その
胴体部3と同軸的に一体をなす左右の軸部4a・4b
と、胴体部3に同心的に装着された導電性の良い例えば
銅製のスリーブ5とからなる。従って、スリーブ5の内
周面により通電ロール1の内周面が形成されており、そ
のスリーブ5が胴体部3に焼きばめされていると共に、
胴体部3の軸線方向両端面と各軸受部4a・4bとの間
に設けられた薄板円環状の絶縁シート6を挟持するよう
に、胴体部3と両軸受部4a・4bとが複数のボルト7
により結合されている。
【0018】上記各軸受部4a・4bは、図に示される
ようにスリーブ5の内径と同一の内径の軸線方向孔を有
する筒状をなしており、従って、通電ロール1は、軸線
方向に貫通する孔を設けられた中空形状をなす。そし
て、両軸受部4a・4bが、電気めっき槽の対向側壁に
軸受8を介して回転自在に支持されていると共に、図示
されないシール手段により水密構造にされている。
【0019】電気めっき槽の一方の側壁の外方には、通
電ロール1の軸線方向に平行に往復動し得るようにされ
た台車9が設けられている。台車9には集電子スタンド
9aが立設しており、その集電子スタンド9aには、通
電ロール1の貫通孔内に至るように延出する複数本のブ
スバー11a・11b・11c・11dがそれぞれ片持
ち支持されている。それらブスバー11a〜11dの各
遊端部には、それぞれ集電子12a・12b・12c・
12dが設けられている。なお、各集電子12a〜12
dは、通電ロール1の軸線方向について所定のピッチに
て4箇所に設けられているが、各位置にてそれぞれ周方
向に例えば4個ずつ配設されている(図では各位置のそ
れぞれ一部を示す)。
【0020】上記集電子スタンド9aには例えばエアシ
リンンダ13が一体的に設けられており、そのロッド1
3aが、通電ロール1の貫通孔内に軸線方向に沿って往
復動し得るようにされている。なお、ロッド13aは、
エアシリンンダ13のシリンンダ本体に同軸的に結合さ
れて通電ロール1の貫通孔内に延出するパイプ状ガイド
体14内により軸線方向に変位自在に支持されていると
共に、パイプ状ガイド体14の突出端の開口から所定長
延出するようにされている。
【0021】上記ロッド13aは、前記各集電子12a
〜12dの内の通電ロール1について最も中心寄りの集
電子12aに対応しており、そのロッド13aの突出端
部と集電子12aとが図に於ける一対のリンク15aを
介して互いに連結されている。なお、他の各集電子12
b〜12dに於いても、それぞれエアシリンンダ及びそ
のロッドがそれぞれ同様に設けられている(図示せ
ず)。
【0022】また、上記一対のリンク15aの中間部に
は、図に於ける一対のガイドバー16の中間部がそれぞ
れ枢着されている。ガイドバー16のロッド13aにつ
いての突出方向側の遊端部16aが、通電ロール1の内
周面に背を向けるようにC字状に湾曲形成されており、
その遊端部16aと上記リンク15aの枢着部との間に
は、パイプ状ガイド体14の突出端部に一端を枢支され
たリンク15bの他端がスライド自在に連結されてい
る。なお、図1の状態では、集電子12aがスリーブ5
に当接し、ガイドバー16の遊端部16aがスリーブ5
に対して離隔している。
【0023】上記したようにして、集電手段を構成する
リンク機構及びその駆動手段としてのエアシリンンダ1
3と、ブスバー11a〜11dの遊端部に設けられ集電
子12a〜12dとにより集電手段が構成されている。
本装置にあっては、ロッド13aを後退させる向きにエ
アシリンンダ13を駆動すると、図2に示されるよう
に、リンク15aの傾動動作によりブスバー11aの先
端部が通電ロール1の半径方向内向きにたわみ、スリー
ブ5から集電子12aが離脱し得る。同時に、両リンク
15a・15bの相対変位により、ガイドバー16が、
その遊端部16aをスリーブ5の内周面に衝当させるよ
うに傾動する。
【0024】なお、ロッド13aの遊端部には冷却水ノ
ズル17とエアノズル18とが設けられており、エアや
冷却水は、ロッド13a中を送られてくるようになって
いる。
【0025】前記台車9には、レール上を転動する車輪
を駆動するためのモータ19が取り付けられていると共
に、モータ19に取り付けられたロータリエンコーダ等
による位置決めセンサ20が設けられている。その位置
決めセンサ20により台車9の移動距離を検出して、設
定位置に達したら図示されないロック装置により台車9
を選択的に固定するようになっている。
【0026】また、集電子スタンド9aには、各ブスバ
ー11a〜11d毎に電気的に接続される複数本の通電
ケーブル21の各一端がそれぞれ接続されている。それ
ら通電ケーブル21は、可撓性のフレキシブルケーブル
からなり、図3に示されるように他端を固定中継端子台
22に接続されており、通電ケーブル21の束からなる
中間部が、集電子スタンド9aと固定中継端子台22と
の両接続部を結ぶ軸線の半径方向に膨張収縮するよう
に、各通電ケーブル21の中間部が外側に湾曲するよう
に曲成されている。
【0027】上記通電ケーブル21の束には、各通電ケ
ーブル21を横切るようにされかつそれぞれと連結され
た環状の弾性体からなるケーブル連結帯としての複数の
ケーブルバインダ23が適所(図では3箇所)に掛け渡
されている。なお、前記した冷却水ノズル17やエアノ
ズル18に冷却水やエアを供給するための各ホースもケ
ーブルバインダ23に一体的に連結されている。
【0028】図3に於ける中間部のケーブルバインダ2
3が、ケーブル支持架台24の台車9の移動方向に沿っ
て水平方向に延出するアーム24a上を移動可能に設け
られた可動滑車25に掛け渡されたロープにより吊り下
げ状態に支持されている。その可動滑車25には、通電
ケーブル21の束の重量による可動滑車25の移動を抑
止するように、ロープを介してカウンタウェイト26が
連結されている。
【0029】なお、前記した固定中継端子台22には図
示されない電気室の集電端子台27に至るブスバー28
が接続されており、集電端子台27と図示されない電源
盤との間には通電用断路器29が設けられている。な
お、断路器29は、各集電子12a〜12d毎に選択的
に通電し得るように複数設けられている。
【0030】通電ロール装置にあっては通電ロール1に
大電流が流れるため、胴体部3の外周面が荒れたり、集
電子12a〜12dも損耗することにより、通電ロール
1のメンテナンスを適宜行う必要がある。上記したよう
にして構成された本装置によれば、そのメンテナンス時
などに於いて通電ロール1を分解する際には、台車9を
後退させることにより、通電ロール1内から集電子12
a〜12dなどを引き出すことができ、通電ロール1を
容易かつ速やかに装置から取外すことができる。
【0031】その集電子12a〜12dの引き出し作業
時には、まず、エアシリンンダ13を駆動してロッド1
3aを後退させて、前記したようにリンク15aの傾動
運動により集電子12aがスリーブ5から離脱する。な
お、他のエアシリンンダも同時に駆動して全集電子を同
様に離脱させる。この時、両リンク15a・15bの連
動によりガイドバー16が起き上がるように傾動して、
その遊端部16aがスリーブ5の内周面に衝当する。そ
の後、台車9を移動する際には、通電ロール1の内周面
にガイドバー16の遊端部16aがガイドされて、通電
ロール1の内周面に集電子12a〜12dが接触するこ
とがなく、集電子12a〜12dの不必要な接触による
損傷を好適に防止し得る。
【0032】組立時にも、上記と同様にロッド13aを
後退させてガイドバー16の遊端部16aのみを通電ロ
ール1の内周面に摺接させることにより、集電子12a
〜12dを非接触状態に保持しつつ通電ロール1内に挿
入し得る。そして、ロッド13aを前進させる向きにエ
アシリンンダ13を駆動して、上記とは逆の動作にて集
電子12a〜12dをスリーブ5の内周面に衝当させ
る。
【0033】なお、前記したように固定集電端子台22
との間を連結する通電ケーブル21の束が台車9の移動
に伴って好適に伸縮し得るようにされていることから、
台車9を、位置決めセンサ20を用いて任意の位置に停
止させることができる。従って、集電子12a〜12d
の接触位置を通電ロール1の軸線方向に対して容易に変
更可能であるため、スリーブ5と集電子12a〜12d
との接触位置を分散させることができ、スリーブ5を長
寿命化し得る。
【0034】また、鋼板の板幅に応じて集電子12a〜
12dの接触位置を最適に調整でき、鋼板に対して大電
流を均一に流すことができる。さらに、エアシリンンダ
13の駆動圧を調節することにより、集電子12a〜1
2dの接触圧を変えることができ、均一となるような最
適な押圧力をもって集電子12a〜12dをスリーブ5
に接触させることができ、より一層スリーブ5を長寿命
化し得る。
【0035】図4に示すように各断路器29を個別にオ
ン/オフすることにより各集電子12への通電を個別ま
たはグループ毎に選択でき、台車9の任意の位置での固
定との組み合わせにより、鋼板の板幅の違いに応じた適
切な位置での通電を行わせることができる。従って、鋼
板の縁から電流が流れてめっきにむらが生じることを好
適に防止し得る。
【0036】本通電ロール装置では、冷却水を冷却水ノ
ズル17からスリーブ5の内周面に向けて噴射すること
により、通電ロール1を効率良く冷却し得ると共に、エ
アをエアノズル18から吹き出して、冷却水を通電ロー
ル1の外に積極的に排出する。このようにすることによ
り、通電ロール1を効率良く冷却し得る。
【0037】本通電ロール1にあっては、前記したよう
に胴体部3のみの通電を行い得ることから、軸受部4a
・4bには漏電し難いが、さらに胴体部3と軸受部4a
・4bとの間に絶縁シート6を挟持していることから、
容易にに軸受部4a・4bへの漏電を防止し得る。従っ
て、軸受部4a・4bの電食を防止でき、胴体部3やス
リーブ5を交換しても、軸受部4a・4bの再使用が可
能であり、ランニングコストを低減し得る。
【0038】なお、本通電ロール装置にあっては、鋼板
の電気めっき装置への使用に適するが、回転する物体に
比較的大電流を流す構造を有する種々の装置に好適に適
用可能である。
【0039】
【発明の効果】このように本発明によれば、通電ロール
を中空構造にしてその胴体部に対して最短距離にて通電
するようにしたことから、鋼板用電気めっき装置に於い
ては、従来の通電ロールのように軸受部を介して胴体部
に大電流を流すような構造に対して、ロールの内部抵抗
が小さくなり、ロールの発熱を好適に低減できると共
に、鋼板の板幅の範囲で通電を行い得ることから、鋼板
のエッジから大量に電流が流れてしまうことを防止で
き、均一なめっきを容易に実現し得るため、めっきのエ
ネルギ源単位を下げられる。また、集電子の通電ロール
の軸線方向に対する位置を可変にし得るため、集電スリ
ーブに対する接触位置を変えることができ、集電スリー
ブを長寿命化し得ると共に、集電子をスリーブの内周面
に選択的に接離させるための集電子接離手段を設けるこ
とにより、集電子をスリーブから離脱させることができ
るため、集電子を通電ロール内から容易にかつ速やかに
取り出すことができ、通電ロールのメンテナンス時など
に於ける分解作業時間を短縮化し得る。このようにスリ
ーブの内周面に集電子が摺接する構造のため、両者の接
触面積を広くすることができ、集電子の単位面積中りの
通電電流を低減できるため、スリーブ及び集電子を長寿
命化し得る。また、胴体部と軸受部とを分解し得ること
から、中空形状の通電ロールを容易に製造できると共
に、電食により交換する必要が生じる胴体部に対して軸
受部を再使用することができ、ランニングコストを低減
し得る。また、台車と固定架台との間に掛け渡された複
数の通電ケーブルを、環状をなしかつ伸縮自在なケーブ
ル連結帯により支持することにより、台車の移動に対し
て湾曲変形することができ、上記集電子の移動動作に対
して何等不都合を生じることがない。さらに、中空通電
ロール内部に直接冷却水を噴射することができ、通電ロ
ールの交換時期を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された通電ロール装置の模式的側
断面図。
【図2】通電ケーブル部を示す部分図。
【図3】集電子部分の動作を示す説明図。
【図4】通電ロールへの通電装置の概念図。
【符号の説明】
1 通電ロール 2 鋼板 3 胴体部 4a・4b 軸部 5 スリーブ 6 絶縁シート 7 ボルト 8 軸受 9 台車 9a 集電子スタンド 11a〜11d ブスバー 12a〜12d 集電子 13 エアシリンンダ 13a ロッド 14 ガイド体 15a・15b リンク 16 ガイドバー 16a 遊端部 17 冷却水ノズル 18 エアノズル 19 モータ 20 位置決めセンサ 21 通電ケーブル 22 固定中継端子台 23 ケーブルバインダ 24 ケーブル支持架台 24a アーム 25 可動滑車 26 カウンタウェイト 27 集電端子台 28 ブスバー 29 断路器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する導電体からなるロールに通電す
    るための通電ロール装置であって、 前記ロールが中空筒状をなし、かつその内周面に摺接す
    る集電手段を設けたことを特徴とする通電ロール装置。
  2. 【請求項2】 前記ロールの内周面が、同軸的に固着さ
    れた導電性スリーブにより形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の通電ロール装置。
  3. 【請求項3】 前記集電手段が、集電子と、前記集電子
    を前記ロールの内周面に選択的に通電させるための通電
    用断路器とを有することを特徴とする請求項1若しくは
    請求項2に記載の通電ロール装置。
  4. 【請求項4】 前記集電手段が、集電子と、前記集電子
    を前記ロールの略半径方向に変位させるリンク機構と、
    前記リンク機構を駆動するための駆動手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の通電
    ロール装置。
  5. 【請求項5】 前記集電手段が、前記ロールの軸線方向
    に移動可能な台車により支持されていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の通電ロール
    装置。
  6. 【請求項6】 前記集電子が複数設けられ、前記複数の
    集電子毎に接続されかつ前記台車と固定架台との間にて
    前記台車の移動に伴って湾曲変形し得るように掛け渡さ
    れた複数の通電ケーブルと、前記複数の通電ケーブルを
    束ねるように支持するべく環状をなしかつ伸縮自在なケ
    ーブル連結帯とを有することを特徴とする請求項5に記
    載の通電ロール装置。
  7. 【請求項7】 前記ロールが、胴体部と、前記胴体部に
    同軸的に着脱自在に結合された軸部とからなることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の通電
    ロール装置。
  8. 【請求項8】 前記ロール内に、前記ロールの内周面に
    向けて冷却水を噴射するための冷却水噴射口が受容され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれ
    かに記載の通電ロール装置。
JP8267893A 1993-03-16 1993-03-16 通電ロール装置 Withdrawn JPH06267628A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007031833A (ja) * 2005-06-23 2007-02-08 Toray Ind Inc 給電用ローラならびに電解めっき被膜付きフィルムの製造装置および方法

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