JPH06267314A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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Publication number
JPH06267314A
JPH06267314A JP7771793A JP7771793A JPH06267314A JP H06267314 A JPH06267314 A JP H06267314A JP 7771793 A JP7771793 A JP 7771793A JP 7771793 A JP7771793 A JP 7771793A JP H06267314 A JPH06267314 A JP H06267314A
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JP
Japan
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guide plate
light
light guide
hologram
flux
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Withdrawn
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JP7771793A
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English (en)
Inventor
Masao Sakata
雅男 坂田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出射光の広がり角度が拡大され、造形上のマ
ッチングがとりやすい導光板使用の照明装置とする。 【構成】 端部にホログラム6が設けられた導光板1が
円筒状に湾曲した形状とされる。バルブ3と回転放物面
鏡4からなる光源2から平行光束が出力され、円錐面鏡
5で反射されて導光板に入射する。円錐鏡面と導光板は
円筒軸線z1を共軸とし、導光板に入った光は、円筒軸
線z1を原点とする発散光束としてホログラムから外部
へ出射される。 これにより、出射光束の照射範囲が拡
大され、広範囲の方向から容易に視認することができ
る。導光板が湾曲部を有しているから周囲環境との造型
上のマッチングがとりやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光源からの光を導光板
に入射し、光源から離間した部位から光の回折現象を有
する光学部材など偏向手段を用いて出射するようにし
た、表示器や灯具に用いられる照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような光学部材を用いて光源からの
光を導光板に入射し、導光板内を反射させて光源から離
間した部位で出射する照明装置としては、例えば米国特
許第4711512号などに開示された平板状の導光板
を用いたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の照明装置では、導光板が平板状となっている
ため、導光板から外部へ出射される際の出射光の広がる
範囲が狭く、またたとえば自動車用の照明装置として車
室内前端、あるいは後端部に設置されたとき、自動車の
フロントウインドウやリアウインドウのガラス曲面とデ
ザイン的にマッチしないため造形上の違和感を生じると
いう問題があった。したがって、本発明は、上記従来の
問題点に鑑み、導光板を用いた照明装置において、出射
光の広がり角度が拡大され、あわせて設置部位における
造形上のマッチングがとりやすいものとした照明装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明は、導光板と、該導光板内に光束を入射するよ
うに配設された光束発生手段と、導光板内に入射された
光束を導光板の外部に出射させる偏向手段とからなり、
前記の導光板は湾曲部を有し、光束発生手段は導光板の
湾曲軸と共軸な円錐光束を出射するように構成されたも
のとした。
【0005】また、請求項3に記載の発明は、導光板
と、該導光板内に光束を入射するように配設された光束
発生手段と、導光板内に入射された光束を導光板の外部
に出射させる偏向手段とからなり、前記の導光板は湾曲
部を有し、光束発生手段は略平行光束を出射するものと
し、偏向手段として、導光板の湾曲部の曲率半径をr,
該湾曲部の周方向における出射光の発散原点距離をf
r、湾曲軸方向における出射光の発散原点距離をfzと
するとき、湾曲部の周方向において焦点距離f1=r*
fr/(fr−r)、湾曲軸方向において焦点距離f2
=fzを有するホログラムレンズを用いるものとした。
【0006】
【作用】光束発生手段から導光板に入射された光束は、
導光板内をその表面で反射して進行し偏向手段に入射す
る。とくに請求項1のものでは、導光板が湾曲部を有す
るとともに、光束発生手段が導光板の湾曲軸と共軸な円
錐光束を出射するから、偏向手段に入射する光束は湾曲
軸を含む各面内で導光板の外部へ出射される。これによ
り、偏向手段からの出射光は湾曲軸を原点とする発散と
なる。
【0007】また、請求項3のものでは、光束発生手段
が略平行光束を出射するものとし、これと併せて導光板
の湾曲部の周方向および湾曲軸方向にそれぞれ発散原点
を生ずるような焦点距離を有するホログラムレンズを偏
向手段として用いるから、同様に偏向手段から発散光が
出射される。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の第1の実施例を示す。とく
に図2は、後述する円筒軸線z1を含む断面図である。
導光板1の一方の端の側部に、バルブ3と回転放物面鏡
4からなる光源2が設けられ、光源2からの光束が円錐
面鏡5で反射されて導光板1にその端面1cから入射す
るようになっている。導光板1は円筒状に湾曲した形状
とされている。また、光源2のバルブ3は回転放物面鏡
4の焦点位置に配置されて、光源2からは平行光束が出
力される。
【0009】円錐面鏡5と回転放物面鏡4の光軸は、導
光板1の円筒軸線z1と共軸となるように配置されてい
る。 光束が入射する導光板1の端面1cには、波長選
択フィルタ7が設けられ、円錐面鏡5で反射された光源
2からの出力光のうち所定の波長成分の光束だけが透過
して導光板1内へ入射される。 これら光源2と円錐面
鏡5とで、発明の光束発生手段が構成される。導光板1
の他端側には、円筒外側表面1a上に偏向手段としての
ホログラム6が貼付して設けられている。
【0010】ホログラム6は、図3に示されるような露
光装置で露光されて作成され、あるいはその作成ホログ
ラムの複製として提供される。露光装置は、レーザ光源
8と、ビームスプリッタ9、平面ミラー10、11、ビ
ームエキスパンダ12、13、そしてコリメータレンズ
14、15からなり、ホログラム乾板16に対して、2
方向からレーザ光を照射する。
【0011】すなわち、レーザ光源8から出射されたレ
ーザビームが、まずビームスプリッタ9で2方向に分割
される。一方のレーザビームは、平面ミラー11で反射
されてからビームエキスパンダ13により拡散光に変換
され、コリメータレンズ15により平行光とされて、ホ
ログラム乾板に入射する。
【0012】ビームスプリッタ12で分割された他方の
レーザビームは、平面ミラー10で反射されてから、ビ
ームエキスパンダ12により拡散光に変換され、コリメ
ータレンズ14により平行光とされて、ホログラム乾板
に入射する。このようにレーザビームで露光されたホロ
グラム乾板に対し、所定の現像、定着処理が行なわれ
る。こうして、ホログラム乾板に平行光とされた双方の
レーザビームの干渉縞が記録されることにより、透過型
のホログラム6が製作される。
【0013】図4に示すように、露光用レーザビームの
波長をλe、ホログラム6中での再生時の入射角をθ
3、出射角をθ4、空気中での再生時の出射角をθ
4’、再生時の中心波長をλrとすると、コリメートさ
れた2つのレーザビームのホログラム6中での角度θ1
およびθ2は、 θ1=arcsin(λe/λr*sin(θ3)) (1) θ2=arcsin(λe/λr*sin(θ4)) (2) で表わされる。
【0014】ここで、ホログラム中での出射角θ4と空
気中での出射角θ4’とは、次式で示される関係にあ
る。 θ4=arcsin(sin(θ4’)/nh) (3) また、2つの露光レーザビームのホログラム中での角度
θ1およびθ2と、空気中での角度θ1’およびθ2’
とは、下記の式で示される関係にある。 θ1=arcsin(sin(θ1’)/nh) (4) θ2=arcsin(sin(θ2’)/nh) (5)
【0015】つぎに上記構成における光束の伝達作用
を、とくに図2を参照して説明する。光源2では回転放
物面鏡4の焦点位置に配置されたバルブ3から放射され
た光が回転放物面鏡4によって円筒軸線z1に平行な光
束L1となる。光束L1は円錐面鏡5に入射し、その円
錐鏡面5の傾きに応じた角度で反射されて光束L2とな
る。光束L2は導光板1の端面1cに指向され、この端
面に設けられた波長選択フィルタ7により、波長λrを
中心とする所定範囲の成分のみが透過して導光板1内に
入射する。
【0016】ここで、円錐鏡面5から端面1cへの光束
L2の入射角度は、導光板1内に入射した入射光L3の
導光板円筒外側表面1aに対する入射角をφとすると
き、導光板1の屈折率をnとして、 φ>arcsin(1/n) (6) となるような角度に設定される。 これにより、光束L
3は導光板の円筒外側表面1aを透過することなく、全
反射する。
【0017】全反射した光束L3は導光板円筒裏側表面
1bにφの角度で入射し、ここでも(6)式の関係が成
立するため、再び全反射する。光束L3はこの全反射を
導光板1の円筒外側および裏側の両表面1a、1b間で
繰り返したあと、ホログラム6に入射角φで到達する。
入射角および出射角に前述のような関係を有するホログ
ラム6により、図2においてθ3=φで入射した光束L
3はθ4’の出射角度に回折されて導光板1の外部に光
束L4として出射される。
【0018】ここでは、光源2、円錐鏡面5ならびに導
光板1が、円筒軸線z1を共軸としているから、図2に
示される上記の関係が円筒軸線z1を含むどの断面にお
いても成立する。このため、バルブ3から放射された光
は、回転放物面鏡4、円錐面鏡5、導光板1そしてホロ
グラム6を経て、光束L4が円筒軸線z1を原点とする
発散光束として導光板外部へ出射されることになる。
【0019】図5および図6はこの実施例装置をハイマ
ウントストップランプとして自動車の後部に配した設置
例を示す。 ここでは、車室内後部のリアパーセルシェ
ルフ44上に、導光板1の上半部が立ち上がり、導光板
1はホログラム6が設けられたその円筒外側表面1aを
自動車の後方に向け、リアウインドウ46のガラス47
と略平行に設置されている。
【0020】上述の光源2および円錐面鏡5は光源ケー
ス40の内部に装備固定され、また導光板1も前述の円
錐面鏡5からの光束L2を所定角度で入射するように、
光源ケース40に固定されている。光源ケース40には
ブラケット41が設けられ、また、リアパーセルシェル
フ44には取付穴46が設けられて、ボルト43および
ナット42により光源ケース40がリアパーセルシェル
フ44の下面に固定される。
【0021】導光板1は、リアパーセルシェルフ44に
設けられたスリット45から、リアパーセルシェルフ4
4の上方に突出させてある。導光板1は円筒状となって
いるから、リアパーセルシェルフ44上に配置されたと
き、その円筒面の曲率がリアウインドウのガラス47の
曲率と近似して、導光板1およびホログラム6とリアウ
インドウ46とに、一体感のある造形上のマッチングが
得られる。そして、ホログラム6から出射される光束
は、その曲率により車両後方の左右にわたる広範囲の方
向から容易に視認することができる。
【0022】図7には、導光板の形状を変形させた第2
の実施例が示される。導光板21は中央部の平板状セク
ション22とこの平板状セクションの両側に連続して延
び、円筒軸線z2、z2’を有する円筒状セクション2
3、23’とからなっている。導光板21の一端側にお
いて、前実施例と同様に、バルブ3と回転放物面鏡4か
らなる光源2が設けられる。バルブ3は回転放物面鏡4
の焦点位置に配置されて、光源2からは平行光束が出力
される。
【0023】光源2からの平行光束は複合反射鏡25に
より反射されて第1の実施例と同じく導光板21にその
端面21cから入射するようになっている。なお、端面
21cに設けられる波長選択フィルタは、導光板21の
構成を理解しやすくするため図示省略してある。複合反
射鏡25は、導光板21の平板状セクション22に対応
する平面鏡部25aと、その両側に連続し、導光板21
の円筒状セクション23、23’に対応する円錐鏡部2
5b、25b’とからなっている。円錐鏡部25b、2
5b’はそれぞれ円筒軸線z2、z2’と共軸に配置さ
れている。ホログラム26も、同様に導光板21の光束
入射側とは反対側の端部において、平板状セクション2
2および円筒状セクション23、23’の双方にわたっ
て導光板表面21aに設けられている。
【0024】これにより、導光板21の平板状セクショ
ン22の表面に垂直の断面、および円筒軸線z2、ある
いはz2’を含む各断面において、先の図2に示される
ものと同じ経路で光源2からの平行光束が導光板21内
を進行する。そして、導光板21の中央部においては主
として略平行の光束がホログラム26から出射され、両
側の円筒状セクション23、23’上のホログラムから
は横方向へ広がる発散光束が出射される。
【0025】上記のほかにも導光板の形状は種々選択で
き、例えば他の変形例として、第1の実施例に示された
円筒状の代わりに、楕円筒形状とすることもできる。こ
の場合には、とくに図示しないが、光源からの光束を導
光板端面へ反射する反射鏡も、導光板の楕円筒形状に対
応させて楕円錐面とされる。このように、導光板の形状
は所定の曲率をもたせた任意の形状を適宜選択すること
ができ、導光板の各断面において図2の関係が成立する
ように反射鏡の形状を設定すればよい。
【0026】図8は、導光板への光束入射に屈折体を用
いた第3の実施例を示す。この実施例では、導光板1の
一方の端部において、導光板の略延長上に光源2が設け
られている。光源2のバルブ3は回転放物面鏡4の焦点
位置に配置されて、光源2からは平行光束が出力される
点、ならびに導光板1が円筒状に湾曲した形状とされて
いる点は第1の実施例と同じである。また、導光板1の
端面1cに波長選択フィルタが7設けられ、導光板1の
他方の端部側には円筒外側表面1a上にホログラム6が
設けられている。
【0028】光源2からの光束L1は、透明屈折体31
を経て導光板1にその端面1cから入射するようになっ
ている。これら光源2と透明屈折体31から光束発生手
段が構成される。透明屈折体31は、光源2からの平行
光束L1を受光する入射面32が導光板1の円筒軸線z
1に対して垂直とされ、図9に示されるように、出射面
33が導光板1の円筒軸線z1と共軸の円錐面に形成さ
れている。
【0029】透明屈折体31の屈折率をnd、出射面3
3が鉛直面となす角度をθdとすると、入射面32に入
射する光束L1が出射面33に入射する角度はθdとな
る。このため、スネルの法則により、出射面33からの
出射角θaは、 θa=arcsin(nd*sinθd) (7) となる。
【0030】したがって、ndとθdを適当に選定する
ことにより、第1の実施例における光束L2と等価の光
束L5を得ることができる。これにより、ホログラム6
から第1の実施例と同様の出射光L6が得られる。そし
てこの実施例によれば、導光板1の略延長上に光源2お
よび入射用の透明屈折体31が配置されるから、光束発
生手段がかさ張らず、全体形状が細身に構成され、レイ
アウトの自由度が広がるという利点がある。なお、この
実施例では透明屈折体31の入射面32を平面、出射面
33を円錐面としたが、入射面を円錐面、出射面を平面
としたり、あるいは入射面および出射面の両方を円錐面
とするなど、種々の変形が可能である。
【0031】図10は、第4の実施例を示す。導光板5
1は第1の実施例と同様に円筒状に湾曲した形状とされ
ている。光源2のバルブ3が回転放物面鏡4の焦点位置
に配置されて、光源2からは平行光束が出力される。光
源2と導光板51の一端側の端面51cとの間に波長選
択フィルタ57が設けられ、光源2からの光束は、波長
選択フィルタ57を通った後導光板51にその端面51
cから入射するようになっている。導光板51の他方の
端部側には円筒外側表面51a上にホログラム56が設
けられている。
【0032】光源2からの平行光束L1は、波長選択フ
ィルタ57で所定の波長成分のみ透過して、この透過光
L7が導光板の端面51cに入射する。図11に示すよ
うに、この端面51cから入射した光束L8は導光板5
1中を進み、導光板の円筒外側表面51aに入射する。
ここで、図10に示されるような、導光板51の円筒軸
線z4方向をz、半径方向をr、そして円筒周方向をs
とする座標系を考えると、導光板51の表面51a、5
1b各部での入射角θ(s)は、導光板51の屈折率を
nとして、 θ(s、r1、z)>arcsin(1/n) (8) θ(s、r2、z)>arcsin(1/n) (9) となるように設定されている。ただし、r1は導光板の
円筒外側表面51aの曲率半径、r2は導光板の円筒裏
側表面51bの曲率半径である。
【0033】これにより、導光板51の両表面51a、
51bに入射した光束L8は、外部へ透過することな
く、全反射し、両表面間で反射を繰り返して導光板51
内部を進行する。進行した光束L8は導光板51の他端
側において円筒外側表面51aに設けられたホログラム
56に入射する。光束L8がホログラム56に入射する
入射角θ(s、r1、z)についてみると、光束L7の
導光板端面51cへの入射角をφとして、rz平面上で
は、図11に示されるように、
【数1】 となる。このθ(0、r1、z)をθ0 とする。
【0034】一方、rz平面以外では、ホログラム56
に入射する光束が前述のrz平面上の光束となす角をψ
とすると、
【数2】 ただし、ω=s/r1である。
【0035】ここで、(8)式より、 θ0 >arcsin(1/n) (12) であって、導光板51の材質としてガラス、アクリル、
あるいはポリカーボネイトなどを選択すると、 n=1.4〜1.5 (13) さらに導光板51が比較的緩やかな曲率を有していると
すれば、 (r1−r2)/r2<0.1 (14) の関係が成立するから、(11)式から、近似的に、
【数3】 が成立する。
【0036】すなわち、これは、ホログラム56に入射
する光束L8が半径r1の発散光の成分を有しているこ
とを示している。一方、(15)式の関係はzの値によ
らず常に成立することから、ホログラム56に入射する
光束は、図12に示すように、s軸方向には半径r1で
発散し、z軸方向には平行なシリンドリカル光束となっ
ていることがわかる。
【0037】このような入射光束を受けるホログラム5
6は図13に示すようなレーザビームによる露光装置で
作成することができる。すなわち、露光装置は、レーザ
光源60、ビームスプリッタ61、平面鏡62および6
3、ビームエキスパンダ64および65、コリメートレ
ンズ66および67、シリンドリカル凸レンズ68およ
び69、そしてシリンドリカル凹レンズ70からなり、
ホログラム乾板71を露光する。
【0038】レーザ光源60から出射されたレーザビー
ムは、ビームスプリッタ61で2つの方向に分割され
る。その一方のレーザビームは平面鏡63で反射されて
ビームエキスパンダ65に入射し、拡散されたあとコリ
メートレンズ67で平行光とされてシリンドリカル凹レ
ンズ70に入る。シリンドリカル凹レンズ70の円筒軸
線は、垂直に設定されて、平行光はシリンドリカル凹レ
ンズ70により、上下方向には平行性を維持し、左右方
向には拡散する光束となる。これで上記s軸方向には半
径r1で発散し、z軸方向には平行なシリンドリカル光
束に対応するビーム系が形成される。
【0039】そして、ビームスプリッタ61で分割され
た他方のビームを平面鏡62を介してビームエキスパン
ダ64に入射して、拡散光とする。この拡散光はコリメ
ータレンズ66により平行光に変換されて、シリンドリ
カル凸レンズ68に入射する。シリンドリカル凸レンズ
68の円筒軸線は水平方向に設定されて、シリンドリカ
ル凸レンズ68からは上下方向には集束し、左右方向に
は平行性を維持した光束が出射される。
【0040】この光束は、上下方向に交差したあと、シ
リンドリカル凸レンズ69に入射する。今度のシリンド
リカル凸レンズ69の円筒軸線は垂直方向に設定されて
いて、シリンドリカル凸レンズ69からの出射光は、上
下に拡散し、左右方向には交差する光束となる。上記シ
リンドリカル凸レンズ69からの出射光とシリンドリカ
ル凹レンズ70からの出射光の2つのレーザビームが、
ホログラム乾板71に入射し、その干渉縞がホログラム
として記録される。このホログラム乾板71に所定の現
像、および定着処理を施して、ホログラム56が得られ
る。
【0041】以上のように作成されたホログラム56か
ら出射する光束L9は、図14に示されるように、s軸
方向には所定距離frの点を原点とし、z軸方向には距
離fzの点を原点として発散する光束になる。したがっ
て、ホログラム56はs軸方向には、距離r1からの発
散光を距離frからの発散光に変換し、z軸方向には、
平行光を距離fzからの発散光に変換する機能を有する
ことになる。こうして、ホログラム56は、 s軸方向に対しては、 f1=r1*fr/(fr−r1) (16) z軸方向に対しては、 f2=fz (17) で表わされる焦点距離を有するホログラムレンズとな
る。
【0042】これにより、例えば第1の実施例と同様
に、車両の車室内後部に設置したときリアパーセルシェ
ルフ上に突出する導光板51とリアウインドウのガラス
との一体感を得ることができ、造形上のマッチングが得
られる。そしてホログラム56から出射される光束L9
はその曲率により車両後方の左右にわたる広範囲の方向
から容易に視認することができるという効果を有する。
なお、この実施例ではホログラム56を単一体として1
個のレンズ機能を発揮するものとしたが、ホログラムを
多数並べてレンズアレイとして機能させることもでき
る。この場合には、アレイを構成するそれぞれのセグメ
ントについて(16)式および(17)式が成立するよ
うにホログラムを作成すればよい。
【0043】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、光束発生手
段、導光板ならびに偏向手段とからなる照明装置におい
て、導光板が湾曲部を有し、光束発生手段が導光板の湾
曲軸と共軸な円錐光束を出射するものとすることによ
り、偏向手段からの出射光として湾曲軸を原点とする発
散光が得られる。これにより、出射光束の照射範囲が拡
大されるという効果がある。そして導光板が湾曲部を有
しているから、その曲率により当該照明装置が設置され
る周囲環境との造型上のマッチングがとりやすく、とく
に自動車などに用いて効果が大きい。
【0044】また、上記の代りに、光束発生手段が略平
行光束を出射するものとし、偏向手段として導光板の湾
曲部の周方向および湾曲軸方向にそれぞれ発散原点を生
ずるような焦点距離を有するホログラムレンズを用いた
ものとしても、偏向手段から発散光が出射され、同様の
効果が得られる。これによれば、光束発生手段が端に略
平行光束を出射するものでよいから、構成が簡単で安価
にできるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】第1の実施例の断面図である。
【図3】ホログラムの露光装置を示す図である。
【図4】ホログラムにおける入射角と出射角の関係を示
す図である。
【図5】実施例を自動車のハイマウントストップランプ
に適用した設置例を示す図である。
【図6】ハイマウントストップランプにユニット化した
実装例を示す図である。
【図7】第2の実施例を示す斜視図である。
【図8】第3の実施例を示す断面図である。
【図9】第3の実施例に用いられる透明屈折体を示す斜
視図である。
【図10】第4の実施例を示す斜視図である。
【図11】導光板入射部における光束の進行状態を示す
断面図である。
【図12】ホログラムに入射する光束を示す説明図であ
る。
【図13】ホログラムの露光装置を示す図である。
【図14】ホログラムから出射する光束を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 導光板 2 光源 3 バルブ 4 回転放物面鏡 5 円錐面鏡 6 ホログラム 7 波長選択フィルタ 8 レーザ光源 9 ビームスプリッタ 10、11 平面ミラー 12、13 ビームエキスパンダ 14、15 コリメータレンズ 16 ホログラム乾板 21 導光板 22 平板状セクション 23、23’ 円筒状セクション 25 複合反射鏡 25a 平面鏡部 25b、25b’ 円錐鏡部 26 ホログラム 31 透明屈折体 32 入射面 33 出射面 40 光源ケース 41 ブラケット 44 リアパーセルシェルフ 45 スリット 46 リアウインドウ 47 ガラス 51 導光板 56 ホログラム 57 波長選択フィルタ 60 レーザ光源 61 ビームスプリッタ 62、63 平面鏡 64、65 ビームエキスパンダ 66、67 コリメートレンズ 68、69 シリンドリカル凸レンズ 70 シリンドリカル凹レンズ 71 ホログラム乾板 L1〜L9 光束 z1、z2、z2’、z4 円筒軸線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導光板と、該導光板内に光束を入射する
    ように配設された光束発生手段と、前記導光板内に入射
    された光束を導光板の外部に出射させる偏向手段とから
    なり、前記導光板は湾曲部を有し、前記光束発生手段は
    前記導光板の湾曲軸と共軸な円錐光束を出射するもので
    あることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記光束発生手段が、前記導光板の湾曲
    軸に略平行な光束を出力する平行光源と、前記導光板の
    湾曲軸と共軸な錐体界面を有する反射体または屈折体と
    からなることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 導光板と、該導光板内に光束を入射する
    ように配設された光束発生手段と、前記導光板内に入射
    された光束を導光板の外部に出射させる偏向手段とから
    なり、前記導光板は湾曲部を有し、前記光束発生手段は
    略平行光束を出射し、前記偏向手段が、前記導光板の湾
    曲部の曲率半径をr,該湾曲部の周方向における出射光
    の発散原点距離をfr、前記湾曲軸方向における出射光
    の発散原点距離をfzとするとき、前記湾曲部の周方向
    において焦点距離f1=r*fr/(fr−r)、前記
    湾曲軸方向において焦点距離f2=fzを有するホログ
    ラムレンズであることを特徴とする照明装置。
JP7771793A 1993-03-11 1993-03-11 照明装置 Withdrawn JPH06267314A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008041559A1 (ja) * 2006-10-02 2010-02-04 パナソニック株式会社 面状照明装置とそれを用いた液晶表示装置
JP2017526112A (ja) * 2014-07-01 2017-09-07 フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ 複数の光源からの混合光を提供する照明デバイス

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