JPH06265411A - 赤外線撮像方法及び装置 - Google Patents

赤外線撮像方法及び装置

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JPH06265411A
JPH06265411A JP5056150A JP5615093A JPH06265411A JP H06265411 A JPH06265411 A JP H06265411A JP 5056150 A JP5056150 A JP 5056150A JP 5615093 A JP5615093 A JP 5615093A JP H06265411 A JPH06265411 A JP H06265411A
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JP
Japan
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voltage
surface charge
time
pyroelectric element
image signal
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Withdrawn
Application number
JP5056150A
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English (en)
Inventor
Kenji Maruyama
研二 丸山
Shoji Doi
正二 土肥
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は焦電素子を用いて赤外線を検出する
赤外線撮像方法及び装置に関し、焦電型赤外線撮像装置
の小型化し、信頼性の向上ができることを目的とする。 【構成】 焦電素子11は、入射赤外線に応じた表面電
荷を生じさせる。パルス発生回路12は、焦電素子11
の電極間に所定のパルス電圧を所定時間印加して、対象
物の温度に対応する表面電荷量の変化を生じさせる。イ
ンピーダンス変換回路13は、上記電圧の印加の停止中
に、上記表面電荷量の変化に対応する信号を検出して出
力する。画像信号生成部14は、上記インピーダンス変
換回路13で検出された信号を基に、画像信号を生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は赤外線撮像方法及び装置
に係り、特に、焦電素子を用いて赤外線を検出する赤外
線撮像方法及び装置に関する。
【0002】焦電型赤外線撮像装置では、焦電素子を用
いて赤外線を検出し、対象物の画像信号を得ている。こ
の焦電型赤外線撮像装置では、装置の小型化、信頼性の
向上が必要とされている。
【0003】
【従来の技術】図16は、従来の焦電型赤外線撮像装置
の模式図を示し、図17は従来装置の赤外線検出部の回
路図を示す。また、図18は、焦電素子による赤外線検
出原理の説明図を示す。
【0004】図16に示すように、従来装置では、焦電
素子を用いた赤外線センサ53の前に、機械式のチョッ
パー51を設けて、モータ52でチョッパー51を図1
6中矢印aに示すように回転させることにより入射赤外
線を断続し、画像信号を得ていた。
【0005】図18に示すように、焦電素子11は、焦
電体11aの両面に電極11bが設けられてできてい
る。焦電体11aは温度に応じた自発分極を持っている
ため、図18(A)に示すように、外部から電極11b
に表面電荷を引き寄せて、焦電体11aの表面上では、
電気的中性を保っている。
【0006】焦電素子11に赤外線が入射されて、焦電
体11aに温度変化が起きると、自発分極の大きさが変
化する。このとき、表面電荷は自発分極程速く変化でき
ないため、図18(B)に示すように、取り残された表
面電荷が生じる。このため、焦電素子11の電極11b
間に高インピーダンスの抵抗R1 を接続すると、表面電
荷が例えば矢印d1 ,d2 方向に移動して、電流I0
短時間流れる。これにより、赤外線検出信号が、抵抗R
1 両端の電圧として取り出される。
【0007】上記の原理により、図17に示すように、
赤外線検出部では、焦電素子11と並列に接続された抵
抗R1 の両端に赤外線検出電圧が得られる。この電圧
を、FET(フィールド・エフェクト・トランジスタ)
1 と抵抗R2 からなるソースフォロワ回路でインピー
ダンス変換して、Q1 のソースから出力電圧VS を得て
いる。この出力電圧VS から画像信号を求めている。
【0008】焦電素子11の温度が安定していると、表
面電荷の移動が無いため、赤外線検出信号が得られな
い。このため、従来装置では、図16に示すように、機
械式チョッパー51で入射赤外線を断続して、焦電素子
11に温度変化を与えて、入射赤外線に対応する赤外線
検出信号を得ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記した、
従来の焦電型赤外線撮像装置では、機械式チョッパーを
用いているため、装置の小型化、信頼性の向上が難しい
という問題がある。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、焦電型赤外線撮像装置の小型化、信頼性の向上がで
きる赤外線撮像方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、焦電
素子を用いて赤外線を検出して対象物の画像信号を得る
赤外線撮像方法において、焦電素子の電極間に所定のパ
ルス電圧を所定時間印加することにより、対象物の温度
に対応する表面電荷量の変化を生じさせ、上記パルス電
圧の印加の停止中に、上記表面電荷量の変化に対応する
信号を検出して、画像信号を得る。
【0012】請求項2の発明では、前記焦電素子の電極
間に印加するパルス電圧を、一定時間間隔で印加して、
上記パルス電圧の印加の停止中に、前記表面電荷の時間
変化が安定する一定時点で表面電荷の単位時間当たりの
変化量を検出して、画像信号を得る。
【0013】請求項3の発明では、前記焦電素子の電極
間に印加するパルス電圧を、一定時間間隔で印加して、
上記パルス電圧の印加を停止中に、前記表面電荷の時間
変化が安定する以前の一定時間内の表面電荷の単位時間
当たりの変化状態から、前記表面電荷の時間変化が安定
する一定時点での表面電荷の単位時間当たりの変化量を
予測により求めて、画像信号を得る。
【0014】請求項4の発明では、前記焦電素子を複数
用い、夫々の焦電素子に印加するパルス電圧は、夫々の
焦電素子の特性に応じて、電圧値、印加時間、及び印加
時間間隔を適切な値とする。
【0015】請求項5の発明では、前記前記焦電素子に
印加するパルス電圧は、同一の焦電素子で、入射赤外線
の強さ又は入射赤外線の変化速度に応じて、電圧値、印
加時間、及び印加時間間隔を適切な値とする。
【0016】請求項6の発明では、前記焦電素子とイン
ダクタンス素子とを組み合わせて共振回路を形成し、上
記共振回路に印加する前記パルス電圧の周波数を時間的
に変化させて、検出された表面電荷量の変化に対応する
信号のレベルから共振周波数を検出し、上記共振周波数
から対象物の温度を求めて、画像信号を得る。
【0017】請求項7の発明では、前記焦電素子を複数
用い、夫々の焦電素子に印加するパルス電圧は、夫々の
焦電素子の特性に応じて、電圧値、印加時間、及び印加
時間間隔を適切な値とする。
【0018】請求項8の発明では、前記焦電素子に印加
するパルス電圧は、電圧値が焦電素子に分極反転を生じ
さる電圧値以下とする。
【0019】請求項9の発明では、前記焦電素子に印加
するパルス電圧は、電圧値が焦電素子に分極反転を生じ
させる電圧値以上で、周期的に極性が反転するパルス電
圧とする。
【0020】
【作用】請求項1の発明では、焦電素子の電極間に所定
のパルス電圧を印加することにより、対象物の温度に対
応する表面電荷量の変化を生じさせ、上記表面電荷量の
変化に対応する信号を検出して、画像信号を得る。この
ため、機械式のチョッパーを必要とせず、装置の小型
化、信頼性の向上を可能とする。
【0021】請求項2の発明では、前記表面電荷の時間
変化が安定する時点で表面電荷の単位時間当たりの変化
量を検出して、画像信号を得る。このため、正確な画像
信号を容易に得ることを可能とする。
【0022】請求項3の発明では、前記表面電荷の時間
変化が安定する以前の一定時間内の表面電荷の単位時間
当たりの変化状態から、前記表面電荷の時間変化が安定
する時点での表面電荷の単位時間当たりの変化量を予測
により求めて、画像信号を得る。このため、より短時間
で、画像信号を得ることを可能とする。
【0023】請求項4の発明では、夫々の焦電素子の特
性に応じて、パルス電圧の電圧値、印加時間、及び印加
時間間隔を適切な値とする。このため、より良好な画像
信号を得ることを可能とする。
【0024】請求項5の発明では、焦電素子に印加する
パルス電圧は、同一の焦電素子で、入射赤外線の強さ又
は入射赤外線の変化速度に応じて、電圧値、印加時間、
及び印加時間間隔を適切な値とする。このため、入射赤
外線に応じた良好な画像信号を得ることを可能とする。
【0025】請求項6の発明では、前記焦電素子とイン
ダクタンス素子とを組み合わせた共振回路の共振周波数
を正確に求められ、この共振周波数に対応する対象物の
温度を求めて、画像信号を得る。このため、より正確な
画像信号を得ることを可能とする。
【0026】請求項7の発明では、夫々の焦電素子に印
加するパルス電圧は、夫々の焦電素子の特性に応じて、
電圧値、印加時間、及び印加時間間隔を適切な値とす
る。このため、より良好な画像信号を得ることを可能と
する。
【0027】請求項8の発明では、前記焦電素子に印加
するパルス電圧は、電圧値が低くてよく、かつ、極性が
決まっている。このため、パルス電圧の生成、及び画像
信号の生成を容易とすることを可能とする。
【0028】請求項9の発明では、分極反転により、対
象物の温度の絶対値に対応する表面電荷量の変化を生じ
させることができる。このため、対象物の温度の絶対値
に対応する画像信号を得ることを可能とする。
【0029】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の構成図を示す。
図1の赤外線撮像装置は、焦電素子11、パルス発生回
路12、インピーダンス変換回路13、及び画像信号生
成部14とから構成される。パルス発生回路12は、焦
電素子11にパルス電圧を印加する。インピーダンス変
換回路13は、焦電素子11に並列に接続された高抵抗
1 、FETQ1 、抵抗R2 からなるソースフォロワ回
路である。図2は、第1実施例における印加パルス電圧
と赤外線検出電圧の説明図を示す。また、図3は第1実
施例における表面電荷と検出電流の説明図を示す。
【0030】パルス発生回路12は、図2(A)に示す
ような、一定電圧VP0のパルス電圧を発生させて、一定
の時間間隔で、一定時間、焦電素子11の両電極11b
間に印加する。なお、焦電素子11に電圧を印加してい
ないときは、パルス発生回路12は、ハイインピーダン
ス状態となり、焦電素子11の電極間の電圧変化に影響
を与えない。図2(A)では、時間tN の間に電圧VP0
を印加し、時間tH の間はハイインピーダンス状態とな
っている。
【0031】焦電素子11には、常に対象物からの赤外
線が入射されており、焦電素子11の温度は対象物の温
度に対応した温度になっている。焦電素子11にパルス
電圧を印加しないときは、図3(A)に示すように、焦
電素子11の焦電体11aは、温度に応じた自発分極を
生じており、電極11bには、表面電荷が引き寄せられ
て、電気的に中性を保っている。このときの表面電荷の
量は、焦電素子11の温度に対応している。従って、対
象物の温度に対応している。
【0032】焦電素子11にパルス電圧を印加していな
いときは、表面電荷の移動が無いため、抵抗R1 には検
出電流が流れず、抵抗R1 両端の検出電圧は0Vであ
る。
【0033】次に、焦電素子11の両電極11b間に電
圧VP0を印加しているときについて説明する。図3
(B)に示すように、自発分極の向きに対して、表面電
荷を引き寄せる極性の電圧VP0を印加する。
【0034】このとき、印加電圧VP0に応じて、温度に
対応して生じている表面電荷の内の、一定割合の電荷が
電極11bから引き離される。図3では、プラス電位側
の電極11bから、マイナス電荷が矢印m1 の方向に引
き寄せられ、マイナス電位側の電極11bから、プラス
電荷が矢印m2 の方向に引き寄せられているようすを示
している。
【0035】次に、電圧VP0の印加を停止すると、図3
(C)に示すように、電極11bから引き離されていた
表面電荷が、矢印m3 ,m4 で示すように、焦電素子1
1の両電極11bに引き寄せられて移動する。このた
め、検出電流Id が流れて、抵抗R1 両端には検出電圧
が生じる。表面電荷が両電極11bに引き寄せられて再
び中性状態になると、表面電荷の移動はなくなり、検出
電流Id は0となり、検出電圧も0となる。
【0036】図2(B)は、図2(A)のように、一定
時間間隔で電圧VP0のパルス電圧を印加したときの、マ
イナス電位側の電極11bの表面電荷量を示す。また、
図2(C)は、このとき、抵抗R1 両端に生じる検出電
圧Vd を示す。また、図2(B)、(C)で、破線は、
対象物の温度の上昇により焦電素子11の温度が上昇し
て、自発分極が大きくなり、表面電荷量が増加した場合
を示す。
【0037】電圧VP0が印加されずに、電極11bが電
気的中性に保たれているときは、表面電荷の量は、温度
に応じた値Qt となっている。このとき、検出電圧Vd
は0である。
【0038】電圧VP0が印加されているときは、電圧V
P0に応じた量の表面電荷が電極11bから引き離され
て、表面電荷量はQ0 に減少する。このとき、検出電圧
d は電圧VP0に等しい電圧Vd0となる。
【0039】電圧VP0の印加が停止された時点から、表
面電荷が電極11bに引き寄せられて、図2(B)に示
すように、表面電荷量は時間とともに曲線的に上昇す
る。この際の表面電荷量の変化は、初めは急で、次第に
緩やかとなる。電圧VP0を次に印加する直前の時点で
は、まだ引き寄せられていない電荷が残っており、元の
電荷量Qt より小さい値Q1 となっている。
【0040】表面電荷量が変化しているときに抵抗R1
に流れる検出電流Id は、表面電荷量の単位時間当たり
の変化量で決まる。検出電圧Vd の値は検出電流Id
比例する。従って、検出電圧Vd は表面電荷量の変化が
最も急な、電圧VP0の印加停止時に最も高く、次第に減
少する。電圧VP0を次に印加する直前の時点では、0よ
りも大きいVd1となっている。
【0041】対象物の温度が変わり、焦電素子11の温
度が変わると、表面電荷量が変化する。図2(B)の破
線は、焦電素子11の温度が上昇して、表面電荷量が増
加した場合を示している。この場合、電圧VP0の印加を
停止した後の、表面電荷量の単位時間当たりの変化が大
きくなる。このため、図2(C)破線で示すように、検
出電圧Vd が減少する際の曲線が緩やかになり、電圧V
P0を次に印加する直前の時点のVd1が大きくなる。
【0042】電圧VP0の印加停止後の、この検出電圧V
d の温度による変化を読み取ることで、対象物の温度に
対応した画像信号を得ることができる。
【0043】図2(C)に示す検出電圧Vd を、インピ
ーダンス変換回路13で低インピーダンスに変換して、
検出電圧Vd と電圧値がほぼ等しい検出電圧VS が得ら
れる。この検出電圧VS から、画像信号生成部14に
て、画像信号を得る。
【0044】この検出電圧VS から画像信号を得る方法
としては、下記の2つの方法がある。図4は、一定時間
後に検出電圧を読み取り、画像信号を得る方法の説明図
である。図4(A)は、印加するパルス電圧を示す。図
4(B)はインピーダンス変換回路13の出力電圧であ
る検出電圧VS を示し、図4(C)は、画像信号生成部
14が生成する画像信号を示す。
【0045】図4に示すように、画像信号生成部14
は、電圧VP0のパルス電圧の印加を停止した後で、電圧
の変化が小さくなる一定時間後に、検出電圧VS の値を
読み取り、この値を画像信号のレベルとする。図4で
は、電圧VP0を次に印加する直前の、夫々の読み取りタ
イミングで、電圧VS1,VS2,VS3の各電圧値を読み取
り、画像信号の値としている。この方法では、比較的容
易に正確な値を読み取ることができる。
【0046】図5は、予測により、一定時間後の検出電
圧を求めて、画像信号を得る方法の説明図を示す。図5
(A)は、印加するパルス電圧を示す。図5(B)は検
出電圧VS を示し、図5(C)は、画像信号生成部14
が生成する画像信号を示す。図5に示すように、画像信
号生成部14は、電圧VP0のパルス電圧の印加を停止
後、検出電圧VS の変化が小さくなる前の一定時間te
内に、検出電圧VS の減少傾向を読み取り、この減少傾
向から、一定時間後の検出電圧VS の値VS1を予測して
画像信号の値VS1e とする。この方法では、検出電圧V
S を読み取るまでの時間を短縮できるため、パルス電圧
を印加する周期を短くでき、より高速に画像信号を生成
することができる。
【0047】上記のように、第1実施例では、焦電素子
11の電極11b間に、一定時間間隔で一定電圧のパル
ス電圧を印加して、対象物の温度に対応する表面電荷量
の変化を生じさせ、この表面電荷量の変化に対応する電
圧を検出して画像信号を得る。このため、従来装置と異
なり、機械式のチョッパーを必要とせず、装置を小型化
し、信頼性の向上させることができる。また、従来装置
に比べて、検出電圧を読み取る周期を短くすることがで
き、より高速で画像信号を生成することができる。
【0048】なお、焦電素子11の特性は、個々の素子
で異なり、最適な検出信号を得るためには、個々の素子
の特性に応じて、印加するパルス電圧の値、印加時間、
印加時間間隔等を変えることが必要である。
【0049】また、最良な画像信号を得るためには、入
射赤外線の状態、即ち、対象物の温度、温度が変化する
速度等に応じて、焦電素子11に印加するパルス電圧V
P の値を変化させることが望ましい。例えば、温度が高
い場合には、パルス電圧VPの値を高くすると、信号の
SN比をよくすることができる。また、温度変化の速度
が速いときは、パルス電圧VP の値を低くすると、画像
信号の応答速度を上げることができる。
【0050】図6(A),(B)はパルス電圧の値を時
間的に変化させた場合の説明図を示す。図6(A)で
は、入射赤外線の状態に応じてパルス電圧の値を
P10 ,VP2 0 ,VP30 と時間的に変化させている。こ
のとき、検出電圧VS は、図6(B)に示すように、パ
ルス電圧印加時の電圧が、VS10 ,VS20 ,VS30 と変
化する。この電圧検出信号VS から、読み取り時点にお
いて、夫々、良好な画像信号の値Vst1 ,Vst2 ,V
st3 が得られている。
【0051】図7は、複数の焦電素子を配置して赤外線
センサを構成する場合の説明図を示す。図7に示すよう
に、焦電素子11を複数規則的に配置して、赤外線セン
サ25を構成する場合、焦電素子11の個々の特性に合
わせて、パルス電圧の値、印加時間、印加時間間隔等を
調整することが望ましい。また、複数の焦電素子11か
らなる赤外線センサ25の場合にも、図6で説明したよ
うに、入射赤外線の状態に合わせて、各焦電素子11の
電圧を時間的に最適な値に変える方法をとってもよい。
【0052】図8は本発明の第2実施例の構成図を示
す。図1と同一構成部分には同一符号を付し、適宜説明
を省略する。図2の赤外線撮像装置は、焦電素子11、
インダクタンス素子L1 、パルス発生回路12a、イン
ピーダンス変換回路13、及び画像信号生成部14とか
ら構成される。画像信号生成部14は、周波数検出部3
1、画像信号検出部32から構成される。
【0053】図8の第2実施例では、焦電素子11とイ
ンダクタンス素子L1 により共振回路を形成している。
このため、焦電素子11の容量成分と、インダクタンス
素子のインダクタンス成分とにより共振周波数f0 が決
まる。
【0054】周波数検出部31は、パルス発生回路12
aが発生させるパルス電圧の周波数を時間的に変化させ
る。即ち、時間的に周波数を走査させる。
【0055】図9は周波数を時間的に変化させたパルス
電圧と検出電圧の説明図を示す。図9(A)はパルス発
生回路12aが生成する、電圧VP0の周波数を時間的に
変化させたパルス電圧を示す。また、図9(B)はこの
ときの検出電圧VS を示す。
【0056】図10は、パルス電圧の周波数と検出電圧
の関係を示す。図10に示すように、パルス電圧の周波
数が共振周波数f0 のときに、検出電圧VS が最大値を
とる。従って、焦電素子11に印加するパルス電圧VP
の周波数を時間的に変化させると、図9(B)に示すよ
うに、周波数が共振周波数f0 となった時点t1 ,t 2
で、最も検出電圧VS のレベルが大きくなる。
【0057】このため、周波数検出部31は、変化させ
るパルス電圧の各周波数において、検出電圧VS を読み
取り、最もレベルが高くなる周波数を、共振周波数f0
として検出することができる。
【0058】ところで、焦電素子11は、温度に応じて
表面電荷量が変化し、これに応じて容量成分が変化す
る。従って、温度の変化に応じて、上記共振回路の共振
周波数f0 が変化する。図11は、共振周波数f0 と焦
電素子11の温度の関係の例を示す。この共振周波数f
0 と焦電素子11の温度の関係は、焦電素子11の電気
容量の温度計数とインダクタンス素子L1 のインダクタ
ンスの値とから予め求められる。
【0059】画像信号検出部32は、周波数検出部31
で検出された共振周波数f0 から、上記共振周波数f0
と焦電素子11の温度の関係を用いて、焦電素子11の
温度を検出する。この検出した温度を基にして、対象物
の画像信号を生成して出力する。
【0060】上記のように、第2実施例では、第1実施
例同様、機械式のチョッパーを必要とせず、装置を小型
化し、信頼性の向上させることができる。また、従来装
置に比べて、より高速で画像信号を生成することができ
る。
【0061】また、第2実施例では、インダクタンス素
子と組み合わせた共振回路の共振周波数f0 を検出し、
共振周波数f0 と温度の関係から焦電素子11の温度を
求めて、画像信号を得る。この共振周波数f0 を正確に
検出することができるため、より正確な画像信号を得る
ことができる。
【0062】図12は本発明の第3実施例の構成図を示
す。図1と同一構成部分には同一符号を付し、適宜説明
を省略する。図12の赤外線撮像装置は、焦電素子1
1、パルス発生回路12b、インピーダンス変換回路1
3、及び画像信号生成部44とから構成される。
【0063】図12の第2実施例では、パルス発生回路
12bは、焦電素子11に分極反転を生じさせる電圧
で、周期的に極性の変わるパルス電圧を印加する。これ
により得られた検出電圧VS から画像信号生成部44が
画像信号を生成する。
【0064】図13は、焦電素子の電圧と分極の関係を
示す。図13に示すように、焦電素子11では、電極に
印加する電圧を0から増加させて、焦電素子で決まって
いる閾値VL 以上にすると、A位置で分極Pを形成す
る。分極Pが形成されている状態で、電圧を0からマイ
ナスにして、閾値−VL 以下にすると、分極が反転し
て、C位置で分極−Pが形成される。
【0065】上記のよに分極を反転させるときに、温度
に対応して変わる分極の大きさに対応した表面電荷を取
り出すことができる。
【0066】図14は第3実施例における印加パルス電
圧と、赤外線検出電圧の説明図を示す。図12の第3実
施例では、パルス発生回路12bは、図14(B)に示
すように、分極反転を起こす電圧VL よりも絶対値VH0
が大きく、極性が周期的に反転するパルス電圧を焦電素
子11に一定時間間隔で印加する。図14では、時間t
N の間に電圧を印加し、時間tH の間はハイインピーダ
ンス状態となっている。
【0067】図15は第3実施例における表面電荷と検
出電流の説明図を示す。焦電素子11には、常に対象物
からの赤外線が入射されており、焦電素子11の温度は
対象物の温度に対応した温度になっている。焦電素子1
1に電圧を印加しないときは、図15(A)に示すよう
に、焦電素子11の焦電体11aは、温度に応じた自発
分極を生じており、電極11bには、表面電荷が引き寄
せられて、電気的に中性を保っている。このときの表面
電荷の量は、焦電素子11の温度に対応している。従っ
て、対象物の温度に対応している。
【0068】焦電素子11に電圧を印加していないとき
は、表面電荷の移動が無いため、抵抗R1 には検出電流
が流れず、抵抗R1 両端の検出電圧は0Vである。
【0069】次に、焦電素子11の両電極11b間に分
極反転を起こさせる電圧VH0を印加しているときについ
て説明する。このとき、図15(A)に示す向きであっ
た自発分極が、図15(B)に示すように反転する。印
加電圧VH0の値に応じて、自発分極の大きさに対応する
表面電荷が電極11bに過剰に引き寄せられる。従っ
て、焦電素子11の温度に対応した過剰な表面電荷が引
き寄せられる。
【0070】次に、電圧VH0の印加を停止すると、図1
5(C)に示すように、電極11bに過剰に引きよせら
れていた表面電荷が、矢印m5 ,m6 で示すように、焦
電素子11の両電極11bから離れて移動する。このた
め、検出電流Id が流れて、抵抗R1 両端には検出電圧
が生じる。表面電荷が両電極11bから離れて再び中性
状態になると、表面電荷の移動はなくなり、検出電流I
d は0となり、検出電圧も0となる。
【0071】図14(B)は、図14(A)に示すよう
に、一定時間間隔でパルス電圧を印加したときの、GN
D側の電極11bの表面電荷量を示す。また、図14
(C)は、このとき、抵抗R1 両端に生じる検出電圧V
dHを示す。また、図14(B)、(C)で、破線は、温
度が上昇して、自発分極が大きくなり、表面電荷量が増
加したときの信号を示す。
【0072】電圧+VH0がGNDと反対側の電極11b
に印加されているときは、VH0の値に応じた量の過剰な
マイナスの表面電荷がGND側電極11bに引き寄せら
れて、表面電荷量は−QH0となる。このとき、検出電圧
dHは電圧+VH0に等しい電圧+VdH0 となる。
【0073】電圧+VH0の印加が停止された時点から、
過剰な表面電荷が電極11bから引き離されて、図14
(B)に示すように、表面電荷量は時間とともに曲線的
に上昇する。この際の表面電荷量の変化は、初めは急
で、次第に緩やかになる。電圧−VH0を次に印加する直
前の時点では、まだ過剰な電荷が残っており、元の電荷
量より小さい値−QH1となっている。
【0074】表面電荷量が変化しているときに抵抗R1
に流れる検出電流Id は、表面電荷量の単位時間当たり
の変化量で決まる。検出電圧VdHの値は検出電流Id
比例する。従って、検出電圧VdHは表面電荷量の変化が
最も急な、電圧VH0の印加停止時に最も高く、次第に減
少する。電圧−VH0を次に印加する直前の時点では、0
よりも大きいVdH1 となっている。
【0075】次に、電圧−VH0がGNDと反対側の電極
11bに印加されると、分極反転が起こり、VH0の値に
応じた量の過剰なプラスの表面電荷がGND側電極11
bに引き寄せられて、表面電荷量は+QH0となる。この
とき、検出電圧VdHは電圧−VH0に等しい電圧−VdH0
となる。
【0076】電圧−VH0の印加が停止された時点から、
過剰な表面電荷が電極11bから引き離されて、図14
(B)に示すように、表面電荷量は時間とともに曲線的
に減少する。この際の表面電荷量の変化は、初めは急
で、次第に緩やかになる。電圧+VH0を次に印加する直
前の時点では、まだ過剰な電荷が残っており、元の電荷
量より大きい値+QH1となっている。
【0077】従って、検出電圧VdHは表面電荷量の変化
が最も急な、電圧VH0の印加停止時に最も低く、次第に
上昇する。電圧+VH0を次に印加する直前の時点では、
0よりも小さい−VdH1 となっている。
【0078】対象物の温度が変わり、焦電素子11の温
度が変わると、表面電荷量が変化する。図14(B)の
破線は、表面電荷量が増加した場合を示している。この
場合、電圧VH0,−VH0の印加を停止した後の、表面電
荷量の単位時間当たりの変化が大きくなる。このため、
図14(C)破線で示すように、検出電圧VdHが減少す
る際、及び、上昇する際の曲線が緩やかになり、極性の
反転した電圧を次に印加する直前の時点のVdH1 が大き
くなり、また、−VdH1 が小さくなる。
【0079】電圧VH0,−VH0の印加停止後の、この検
出電圧VdHの温度による変化を読み取ることで、対象物
の温度に対応した画像信号を得ることができる。
【0080】図14(C)に示す検出電圧VdHを、イン
ピーダンス変換回路13で低インピーダンスに変換し
て、検出電圧VdHと電圧値がほぼ等しい検出電圧VSH
得られる。この検出電圧VSHから、画像信号生成部44
にて、温度に対応した画像信号を得る。
【0081】この検出電圧VS から画像信号を得る方法
としては、図4,図5で説明した第1実施例と同様の方
法をとることができる。
【0082】なお、焦電素子11の特性は、個々の素子
で異なり、最適な検出信号を得るためには、個々の素子
の特性に応じて、印加するパルス電圧の値、印加時間、
印加時間間隔等を変えることが必要である。
【0083】また、図6で説明したように、最良な画像
信号を得るために、入射赤外線の状態、即ち、対象物の
温度、温度が変化する速度等に応じて、焦電素子11に
印加するパルス電圧VP の値を変化させてもよい。
【0084】また、図7で説明したように、複数の焦電
素子を配置して赤外線センサを構成することもできる。
この場合、焦電素子11の個々の特性に合わせて、パル
ス電圧の値、印加時間、印加時間間隔等を変える方法を
とってもよい。
【0085】また、第2実施例と同様に、共振回路を設
けて、共振周波数を検出して画像信号を得る構成とする
こともできる。
【0086】上記のように、第3実施例では、第1実施
例同様、機械式のチョッパーを必要とせず、装置を小型
化し、信頼性の向上させることができる。また、従来装
置に比べて、より高速で画像信号を生成することができ
る。
【0087】また、第3実施例では、焦電素子11に周
期的に極性の反転する電圧を印加して、焦電素子11に
分極反転を生じさせ、分極の大きさに対応した検出電圧
を読み取り、画像信号を得る。このため、対象物の温度
の絶対値に対応する画像信号を得ることができる。
【0088】なお、分極反転をさせることは、焦電素子
11の寿命に影響を与えるが、反転分極をさせるときの
寿命は、109 回程度であるので、1/30秒毎に分極
の反転を行う場合、連続約1年の運転が可能であり、十
分な実用性を有する。
【0089】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
焦電素子の電極間に所定のパルス電圧を印加することに
より、対象物の温度に対応する表面電荷量の変化を生じ
させ、上記表面電荷量の変化に対応する信号を検出し
て、画像信号を得るため、機械式のチョッパーを必要と
せず、装置を小型化し、信頼性を向上させることができ
る等の特長を有する。
【0090】請求項2の発明によれば、表面電荷の時間
変化が安定する時点で表面電荷の単位時間当たりの変化
量を検出して画像信号を得るため、正確な画像信号を容
易に得ることができる。
【0091】請求項3の発明によれば、表面電荷の時間
変化が安定する以前の一定時間内の表面電荷の単位時間
当たりの変化状態から、表面電荷の時間変化が安定する
時点での表面電荷の単位時間当たりの変化量を予測によ
り求めて画像信号を得るため、より短時間で、画像信号
を得ることができる。
【0092】請求項4の発明によれば、夫々の焦電素子
の特性に応じて、パルス電圧の電圧値、印加時間、及び
印加時間間隔を適切な値とするため、より良好な画像信
号を得ることができる。
【0093】請求項5の発明によれば、焦電素子に印加
するパルス電圧は、同一の焦電素子で、入射赤外線の強
さ又は入射赤外線の変化速度に応じて、電圧値、印加時
間、及び印加時間間隔を適切な値とするため、入射赤外
線に応じた良好な画像信号を得ることができる。
【0094】請求項6の発明によれば、焦電素子とイン
ダクタンス素子とを組み合わせた共振回路の共振周波数
を正確に求められ、この共振周波数に対応する対象物の
温度を求めて、画像信号を得るため、より正確な画像信
号を得ることができる。
【0095】請求項7の発明によれば、夫々の焦電素子
に印加するパルス電圧は、夫々の焦電素子の特性に応じ
て、電圧値、印加時間、及び印加時間間隔を適切な値と
するため、より良好な画像信号を得ることができる。
【0096】請求項8の発明によれば、前記焦電素子に
印加するパルス電圧は、電圧値が低くてよく、かつ、極
性が決まっているため、パルス電圧の生成、及び画像信
号の生成を容易とすることができる。
【0097】請求項9の発明によれば、分極反転によ
り、対象物の温度の絶対値に対応する表面電荷量の変化
を生じさせることができるため、対象物の温度の絶対値
に対応する画像信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】第1実施例における印加パルス電圧と赤外線検
出電圧の説明図である。
【図3】第1実施例における表面電荷と検出電流の説明
図である。
【図4】一定時間後に検出電圧を読み取る方法の説明図
である。
【図5】予測により検出電圧を求める方法の説明図であ
る。
【図6】パルス電圧の値を時間的に変化させた場合の説
明図である。
【図7】複数の素子から赤外線センサを構成する場合の
説明図である。
【図8】本発明の第2実施例の構成図である。
【図9】周波数を時間的に変化させたパルス電圧と検出
電圧の説明図である。
【図10】パルス電圧の周波数と検出電圧の関係を示す
図である。
【図11】共振周波数と焦電素子の温度の関係を示す図
である。
【図12】本発明の第3実施例の構成図である。
【図13】焦電素子の電圧と分極の関係を示す図であ
る。
【図14】第3実施例における印加パルス電圧と赤外線
検出電圧の説明図である。
【図15】第3実施例における表面電荷と検出電流の説
明図である。
【図16】従来の焦電型赤外線撮像装置の模式図であ
る。
【図17】従来装置の赤外線検出部の回路図。
【図18】焦電素子による赤外線検出原理の説明図であ
る。
【符号の説明】
11 焦電素子 12,12a,12b パルス発生回路 13 インピーダンス変換回路 14 画像信号生成部 31 周波数検出部 32 画像信号検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 37/02 8832−4M H04N 5/32 7/18 N

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦電素子(11)を用いて赤外線を検出
    して対象物の画像信号を得る赤外線撮像方法において、 焦電素子(11)の電極間に所定のパルス電圧を所定時
    間印加することにより、対象物の温度に対応する表面電
    荷量の変化を生じさせ、 上記パルス電圧の印加の停止中に、上記表面電荷量の変
    化に対応する信号を検出して、画像信号を得ることを特
    徴とする赤外線撮像方法。
  2. 【請求項2】 前記焦電素子(11)の電極間に印加す
    るパルス電圧を、一定時間間隔で印加して、上記パルス
    電圧の印加の停止中に、前記表面電荷の時間変化が安定
    する一定時点で表面電荷の単位時間当たりの変化量を検
    出して、画像信号を得ることを特徴とする請求項1記載
    の赤外線撮像方法。
  3. 【請求項3】 前記焦電素子(11)の電極間に印加す
    るパルス電圧を、一定時間間隔で印加して、上記パルス
    電圧の印加の停止中に、前記表面電荷の時間変化が安定
    する以前の一定時間内の表面電荷の単位時間当たりの変
    化状態から、前記表面電荷の時間変化が安定する一定時
    点での表面電荷の単位時間当たりの変化量を予測により
    求めて、画像信号を得ることを特徴とする請求項1記載
    の赤外線撮像方法。
  4. 【請求項4】 前記焦電素子(11)を複数用い、夫々
    の焦電素子(11)に印加するパルス電圧は、夫々の焦
    電素子(11)の特性に応じて、電圧値、印加時間、及
    び印加時間間隔を適切な値とすることを特徴とする請求
    項2又は請求項3記載の赤外線撮像方法。
  5. 【請求項5】 前記前記焦電素子(11)に印加するパ
    ルス電圧は、同一の焦電素子(11)で、入射赤外線の
    強さ又は入射赤外線の変化速度に応じて、電圧値、印加
    時間、及び印加時間間隔を適切な値とすることを特徴と
    する請求項2又は請求項3又は請求項4記載の赤外線撮
    像方法。
  6. 【請求項6】 前記焦電素子(11)とインダクタンス
    素子とを組み合わせて共振回路を形成し、上記共振回路
    に印加する前記パルス電圧の周波数を時間的に変化させ
    て、検出された表面電荷量の変化に対応する信号のレベ
    ルから共振周波数を検出し、上記共振周波数から対象物
    の温度を求めて、画像信号を得ることを特徴とする請求
    項1記載の赤外線撮像方法。
  7. 【請求項7】 前記焦電素子(11)を複数用い、夫々
    の焦電素子(11)に印加するパルス電圧は、夫々の焦
    電素子(11)の特性に応じて、電圧値、印加時間、及
    び印加時間間隔を適切な値とすることを特徴とする請求
    項6記載の赤外線撮像方法。
  8. 【請求項8】 前記焦電素子(11)に印加するパルス
    電圧は、電圧値が焦電素子(11)に分極反転を生じさ
    る電圧値以下であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項
    6又は請求項7記載の赤外線撮像方法。
  9. 【請求項9】 前記焦電素子(11)に印加するパルス
    電圧は、電圧値が焦電素子(11)に分極反転を生じさ
    せる電圧値以上で、周期的に極性が反転することを特徴
    とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4
    又は請求項5又は請求項6又は請求項7記載の赤外線撮
    像方法。
  10. 【請求項10】 焦電素子(11)を用いて赤外線を検
    出して対象物の画像信号を得る赤外線撮像装置におい
    て、 入射赤外線に応じた表面電荷を生じさせる焦電素子(1
    1)と、 焦電素子(11)の電極間に所定のパルス電圧を所定時
    間印加して、対象物の温度に対応する表面電荷量の変化
    を生じさせるパルス発生回路(12)と、 上記パルス電圧の印加の停止中に、上記表面電荷量の変
    化に対応する信号を検出して出力するインピーダンス変
    換回路(13)と、 上記インピーダンス変換回路(13)により検出された
    信号を基に、画像信号を生成する画像信号生成部(1
    4)とを備える構成としたことを特徴とする赤外線撮像
    装置。
  11. 【請求項11】 前記パルス発生回路(12)は、一定
    時間間隔で前記パルス電圧を印加し、 前記画像信号生成部(14)は、上記パルス電圧の印加
    の停止中に、前記表面電荷の時間変化が安定する一定時
    点で表面電荷の単位時間当たりの変化量を検出して、画
    像信号を得ることを特徴とする請求項10記載の赤外線
    撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記パルス発生回路(12)は、一定
    時間間隔で前記パルス電圧を印加し、 前記画像信号生成部(14)は、上記パルス電圧の印加
    の停止中に、前記表面電荷の時間変化が安定する以前の
    一定時間内の表面電荷の単位時間当たりの変化状態か
    ら、前記表面電荷の時間変化が安定する一定時点での表
    面電荷の単位時間当たりの変化量を予測により求めて、
    画像信号を得ることを特徴とする請求項10記載の赤外
    線撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記焦電素子(11)を複数備え、前
    記パルス発生回路(12)は、上記夫々の焦電素子(1
    1)の特性に応じて、上記夫々の焦電素子(11)に印
    加するパルス電圧の電圧値、印加時間、及び印加時間間
    隔を適切な値とすることを特徴とする請求項11又は請
    求項12記載の赤外線撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記パルス発生回路(12)は、同一
    の焦電素子(11)で、入射赤外線の強さ又は入射赤外
    線の変化速度に応じて、前記焦電素子(11)に印加す
    る電圧の電圧値、印加時間及び印加時間間隔を適切な値
    とする構成としたことを特徴とする請求項11又は請求
    項12記載の赤外線撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記焦電素子(11)と共に共振回
    路を形成するインダクタンス素子を備え、 前記パルス発生回路(12a)は、前記パルス電圧の周
    波数を時間的に変化させ、 前記画像信号生成部(1
    4)は、前記周波数の時間変化と同期して、前記インピ
    ーダンス変換回路(13)により検出された信号のレベ
    ルを調べて前記共振回路の共振周波数を検出し、上記検
    出された共振周波数に対応する対象物の温度を求めて画
    像信号を得る構成としたことを特徴とする請求項10記
    載の赤外線撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記焦電素子(11)を複数備え、前
    記パルス発生回路(12a)は、上記夫々の焦電素子
    (11)の特性に応じて、上記夫々の焦電素子(11)
    に印加するパルス電圧の電圧値、印加時間、及び印加時
    間間隔を適切な値とする構成としたことを特徴とする請
    求項15記載の赤外線撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記パルス発生回路(12,12a)
    は、電圧値が焦電素子(11)に分極反転を生じさる電
    圧値以下であるパルス電圧を生成する構成としたことを
    特徴とする請求項10又は請求項11又は請求項12又
    は請求項13又は請求項14又は請求項15又は請求項
    16記載の赤外線撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記パルス発生回路(12,12a)
    は、電圧値が焦電素子(11)に分極反転を生じさせる
    電圧値以上で、周期的に極性が反転するパルス電圧を生
    成する構成としたことを特徴とする請求項10又は請求
    項11又は請求項12又は請求項13又は請求項14又
    は請求項15又は請求項16記載の赤外線撮像装置。
  19. 【請求項19】 前記焦電素子(11)、パルス発生回
    路(12)、インピーダンス変換回路(13)、及び画
    像信号生成部(14)を同一基板上に設置する構成とし
    たことを特徴とする請求項10又は請求項11又は請求
    項12又は請求項13又は請求項14又は請求項15又
    は請求項16又は請求項17又は請求項18記載の赤外
    線撮像装置。
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