JPH06261985A - 誤切断防止はさみ - Google Patents

誤切断防止はさみ

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Publication number
JPH06261985A
JPH06261985A JP7643893A JP7643893A JPH06261985A JP H06261985 A JPH06261985 A JP H06261985A JP 7643893 A JP7643893 A JP 7643893A JP 7643893 A JP7643893 A JP 7643893A JP H06261985 A JPH06261985 A JP H06261985A
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JP
Japan
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electric wire
operating member
wire
cut
scissors
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Application number
JP7643893A
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English (en)
Inventor
Umetaro Nishizuka
梅太郎 西塚
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Daikin Elecom Co Ltd
Original Assignee
Daikin Elecom Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/109,047 priority patent/US5440812A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線を切断する際に、剪断刃が電線の導体に
触れた時、瞬時に電線の導体が切断されることを防止す
ると共に、電線の通電状態を検出すると剪断刃が電線を
切断しないように係止されることにより、通電状態にあ
る電線を誤って切断することから防止する誤切断防止は
さみを提供する。 【構成】 剪断刃5を有する一方の作動部材2と、剪断
刃5に対して接離自在に設けられた受け部4を有する他
方の作動部材3と、剪断刃5が電線48の導体50に触
れた時、電線48の通電状態を検出する検出手段と、検
出手段が電線48の通電状態を検出した場合に励磁する
ソレノイド42とを有し、ソレノイド42の励磁によっ
て作動するラッチ機構16,19の一方を一方の作動部
材2に、ラッチ機構16,19の他方を他方の作動部材
3に備え、作動部材2,3と剪断刃5と受け部4とのい
ずれか一方に、剪断刃5の受け部4に対する荷重によっ
て変形する弾性部材22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電線を切断す
るはさみに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電話回線等の回路を形成する2
本の電線が通電状態にある時には、一方の電線は大地に
アースされ、他方の電線には負の電位、例えば、電話回
線では0V及び−48Vが加えられている。
【0003】電話回線等の修理や回線の変更を行う際
に、通電状態にある電線を切断することより避けなけれ
ばならないが、従来、通電状態にある電線を切断する防
止策は、検出器等により電線が通電状態でないことを確
認した後、切断していたため人手によっていた。このた
め、電線切断前に電線が通電状態であるか否かを予め確
認する作業が必要とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電線
を切断する際に、剪断刃が電線の導体に触れた後、瞬時
に電線の導体が切断されることを防止すると共に、電線
の通電状態を検出すると剪断刃が電線を切断しないよう
に係止されることにより、通電状態にある電線を誤って
切断することを防止する誤切断防止はさみを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の誤切断防止はさ
みは、上記課題を解決するために、剪断刃を有する一方
の作動部材と、前記剪断刃に対して接離自在に設けられ
た受け部を有する他方の作動部材と、前記剪断刃が電線
の導体に触れた時、電線の通電状態を検出する検出手段
と、前記検出手段が電線の通電状態を検出した場合に励
磁するソレノイドとを有し、前記ソレノイドの励磁によ
って作動するラッチ機構の一方を前記一方の作動部材
に、前記ラッチ機構の他方を前記他方の作動部材に備
え、前記作動部材と前記剪断刃及び前記受け部とのいず
れか一方の間に、前記剪断刃の前記受け部に対する荷重
によって変形する弾性部材を設けたことを特徴とする。
【0006】
【作用】一方の作動部材の剪断刃と他方の作動部材の受
け部の間に電線を位置させて電線を切断しようとする際
に、剪断刃が電線の外装を切断して電線の導体に接触す
ると、その抵抗力によって、弾性部材が変形することに
より、剪断刃は、作動部材の動きより遅延して電線を切
断する。
【0007】剪断刃が電線の導体に触れた時、この電線
が通電状態にある場合、検出手段が電線の通電状態を検
出し、これによりソレノイドが励磁し、ソレノイドの励
磁により一方の作動部材に設けられたラッチ機構の一方
が作動して、他方の作動部材に設けられたラッチ機構の
他方に係止され、剪断刃が電線を切断する前に作動部材
をラッチするので、電線の導体が切断されることを防止
される。
【0008】剪断刃が電線の導体に触れた時、この電線
が通電状態にない場合、作動部材はラッチされずにその
まま移動することにより、剪断刃が受け部に向けて移動
して、電線の導体を切断する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の誤切断防止はさみの実施例を示
す正面図であり、はさみ本体1は、剪断刃5が装着され
た作動部材2と、剪断刃5を受ける受け部4を有する作
動部材3と、剪断刃5が装着された作動部材2を受け部
4を有する作動部材3に対して接近する向きに移動させ
るレバー8とを備え、レバー8と作動部材3とは、各々
の中程において互いに交差されてボルト9が挿通される
ことにより、ボルト9を軸として回動自在に設けられ、
剪断刃5は受け部4に対して平行かつ接離自在に設けら
れている。
【0010】剪断刃5は、作動部材2の中程から先端よ
りまでに対し、剪断刃5の刃先を内側に向け、作動部材
2に剪断刃5の刃元をねじ止めされて取付けられてい
る。また、剪断刃5の刃先に向かい合って剪断刃5を受
ける受け部4が作動部材3の先端側に設けられ、受け部
4は、図2及び図3に示すように、その内側に剪断刃5
の刃方向に沿う受け溝6が設けられ、また、その外側に
は、図2に示すように、ねじ込み用の挿通孔を備えた凹
部20,20が設けられている。
【0011】図2に示すように、受け溝6内には、凹に
形成されたスプリング受け21,21が設けられてお
り、スプリング受け21,21には、各々スプリング2
2,22よりなる弾性部材の一端側が嵌装される。各々
スプリング22,22の他端側には、ベークライト等の
合成樹脂板7よりなる弾性板が配設され、合成樹脂板7
は、作動部材3の外側のねじ込み用の凹部20,20よ
りネジ23,23が作動部材3及びスプリング20,2
0の内側にそれぞれ挿通され、ネジ23,23の先端が
合成樹脂板7に対して捩じ込まれることにより作動部材
3の内側に取付けられる。
【0012】このため、合成樹脂板7は、スプリング2
2,22の付勢力により、剪断刃5を受ける側面を作動
部材3の内側の面より剪断刃5側に突出した状態で配設
される。また、スプリング22,22の付勢力は、合成
樹脂板7が剪断刃5に対する荷重によって受け溝6内に
後退する程度にされている。
【0013】なお、本実施例においては、剪断刃5の作
動部材3に対する荷重によって変形する弾性部材とし
て、合成樹脂板7及びスプリング22,22を用いてい
るが、スプリング22,22に代えて、合成樹脂板7の
下方にネオプレンゴム等よりなる弾性材料クッションを
設けても同様の作用効果を得ることができる。
【0014】なお、図1において図示していないが剪断
刃5には、剪断刃5が電線の導体に触れた時に電線の通
電状態を検出する検出手段に接続されている。
【0015】作動部材2と作動部材3とは、作動部材
2,3の内側の中間に、スプリング24が嵌架され、ま
た、スプリング24の軸に平行して、作動部材2の後端
寄り一側にガイド杆25がネジ止めにより取付けられ、
作動部材3には、図5に示すように、ガイド杆25を案
内するガイド溝26を有するガイド部材27がネジ止め
により取付けられている。
【0016】図9に示すように、作動部材2の内側に
は、スプリング受け28が設けられ、スプリング受け2
8の内側にネジ穴30が設けられ、作動部材3の内側に
は、スプリング受け29が設けられ、スプリング受け2
9の内側には案内孔31が設けられている。作動部材2
のネジ穴30には、支持棒32の一端がねじ込みによっ
て取付けられ、支持棒32の他端は、作動部材2と作動
部材3との間に突出される。スプリング24は、支持棒
32に対し、その突出されている他端側より挿通され、
スプリング24の一端が作動部材のスプリング受け28
に嵌設され、スプリングの他端が作動部材3のスプリン
グ受け29に嵌装されることによって、作動部材2,3
の内側の中間に、スプリング24が嵌架される。
【0017】また、作動部材2のガイド杆25が、作動
部材3のガイド部材27のガイド溝26に案内される。
このため、作動部材2と作動部材3とは、作動部材2,
3の内側に、嵌架されたスプリング24の付勢力によっ
て一定間隔を保って中立位置に保持される。また、ガイ
ド杆25が、ガイド部材27のガイド溝26に案内され
ていることによって、作動部材2と作動部材3とは互い
に位置ずれをすることがない。
【0018】作動部材2は、レバー8によって作動部材
3に対して平行移動されることによって剪断刃5が受け
部4に接合し、剪断刃5と受け部4との間に挟んだ電線
を切断する。
【0019】レバー8は、その先端の一側にローラ10
が回動自在に軸支され、中程の先端側に、挟み本体1の
回動支点であるボルト9が挿通され、後端寄りに引き手
部33が設けられている。
【0020】図5及び図6に示すように、レバー8は、
その長手方向の中程から先端までレバー8の奥側に膨出
する膨出部34が一体に設けられ、図1に示すように、
レバー8の中程手前側は、膨出部34との段差35が設
けられ、段差35に作動部材3が交差する。段差35の
下半分は、作動部材3の側方に当接するストッパー36
となっており、はさみ本体1の開き角が決定される。ま
た、段差35の上半分は、レバー8の後端に向けて傾斜
がかけられ、はさみ本体1が閉じた場合の逃げ角とな
る。
【0021】ローラ10は、レバー8に対し、レバー8
の長手方向に直交して軸ピン11が挿通され、図7に示
すように、該軸ピン11にローラ10が挿通され、軸ピ
ン11の両端にEリング45,45が嵌め込まれること
によって、レバー8の先端の一側に回動自在に軸支され
る。
【0022】レバー8と作動部材3とは、各々の中程の
先端側において互いに交差されてボルト9が挿通される
ことにより、ボルト9を軸として回動自在に設けられ
る。ボルト9は、図4に示すように、その中間において
段差を有し、さらに先端に向かって基端側に比べ径小と
なっている。
【0023】レバー8の中程の先端側には、ボルト9の
先端側の径小となる部分の断面形状に合致するボルト挿
通孔12が穿設され、また、作動部材3の中程には、ボ
ルト9の基端側の断面形状に合致するボルト挿通孔13
が穿設されている。
【0024】レバー8と作動部材3とは、ボルト9に対
し、作動部材3のボルト挿通孔13,ワッシャ37,レ
バー8のボルト挿通孔12の順に挿通され、レバー8の
側より座金46,47を介してナット14を締め込むこ
とにより、互いに交差し、ボルト9を軸として回動自在
に設けられる。また、同時に、図1及び図6に示すよう
に、レバー8の先端のローラ10は、作動部材2の外側
に当接する。
【0025】作動部材3は、図1において、左手側の先
端寄りに剪断刃5を受ける受け部4を備え、中程におい
て、その長手方向に直交して上方向に屈曲され、さらに
後端側は右手側の向きに屈曲され、作動部材3の後端側
には掴持部38が設けられている。
【0026】また、図1において、作動部材2と作動部
材3の正面側には、鋸歯部18を有する係止部材16と
鋸歯部18を係止する爪部19を有する受け部材17と
よりなるラッチ機構15が配設されている。なお、図示
されていないが、作動部材2と作動部材3の反対側に、
正面側と対称にラッチ機構15′が配設されている。
【0027】係止部材16は、その一端に筒状の挿入部
39が形成され、挿入部39より挿入部39の軸線に交
差する方向に延伸する棒状部40を有し、棒状部40の
長手方向の端縁の一方には、鋸歯部18が設けられてい
る。作動部材2には、図8に示すように、正面側より反
対側にピン44が挿通され、作動部材2の正面側方向よ
り係止部材16が、また、作動部材2の反対側方向より
係止部材16と同様の形状を有する係止部材16′が、
各々の挿入部39,39′をピン44により挿通され、
各々の鋸歯部18,18′が作動部材2の先端に向け
て、即ち、剪断刃5が取り付けられている側に向けて軸
着されている。なお、ピン44の両端にはEリング4
5,45が嵌め込まれ、抜け落ちが防止されている。
【0028】一方、作動部材3には、図5に示すよう
に、正面側と反対側に各々、係止部材16,16′の鋸
歯部18,18′に爪部19,19′を向けて受け部材
17,17′がネジ止めされている。
【0029】また、作動部材3の正面側と反対側に各々
には、係止部材16,16′の後方に、係止部材16,
16′の棒状部40の鋸歯部18,18′に対向する長
手方向の他方の端縁に向けて突出する作動杆41,4
1′を内装したソレノイド42,42′がねじ止めされ
ている。
【0030】係止部材16,16′は、ソレノイド4
2,42′が励磁されて作動杆41,41′が突出され
ることにより、棒状部40の鋸歯部18,18′に対向
する長手方向の他方の端縁が押されて受け部材17,1
7′に向けて回動し、鋸歯部18,18′の各々が受け
部材17,17′の爪部19,19′の各々に係合す
る。
【0031】なお、ソレノイド42,42′のさらに後
方には、作動杆41,41′の抜け落ちを防止する柱状
部43,43′が作動部材3の側面に一体に設けられて
いる。
【0032】以下の説明では、ラッチ機構15,15′
に関しては、はさみ本体1の正面側と反対側とで対称と
なっているので、はさみ本体1の正面側のみ説明する。
【0033】図1において、はさみ本体1を、手によっ
て操作し、作動部材3の掴持部38とレバー8の引き手
部33を接近する方向に移動させると、レバー8と作動
部材3とは、互いに交差し、ボルト9を軸として回動自
在であるため、レバー8がボルト9を軸として回動し、
レバー8の先端のローラ10が回動しながら作動部材2
の外側面を移動し、作動部材2の外側より押圧する。
【0034】作動部材2は、図9において、スプリング
24を付勢力に抗して押し縮め、スプリング24を支持
する支持棒32の先端がスプリング受け29の内側の案
内孔31に案内されて案内孔31内に挿入されていく一
方、図5において、ガイド杆25がガイド溝26に案内
されているため、作動部材2は作動部材3に向けて平行
移動し、また一方、作動部材3も作動部材2に向けて移
動し、剪断刃5が受け部4と接合する。
【0035】また、はさみ本体1の掴持部38とレバー
8の引き手部33の操作を止めると、作動部材2は、押
し縮められたスプリング24の復帰力によって、上方
に、即ち、作動部材3と離間する向きに押し上げられ、
また一方、作動部材3も下方に、作動部材2と離間する
向きに押されて移動し、作動部材2は、その外側に当接
しているローラ10を押し上げるため、ローラ10は、
回動しながら作動部材2の外側面を移動し、作動部材3
の側方にストッパー36が当接するまでレバー8がボル
ト9を軸として回動する。
【0036】電線を切断する場合には、作動部材2の剪
断刃5と作動部材3の受け部4との間に電線を剪断刃5
に対して交差する位置にし、はさみ本体1を、手によっ
て操作し、作動部材3の掴持部38とレバー8の引き手
部33を接近する方向に移動させる。
【0037】図10に示すように、剪断刃5が電線48
に当接して押圧されると、最初、作動部材3の合成樹脂
板7がスプリング22,22の付勢力により、その底面
が作動部材3の内側の内在面より剪断刃5側に移動した
状態であるため、合成樹脂板7は、スプリング22,2
2の付勢力に抗して電線48に押圧されて作動部材3の
受け溝6内に没入すると共に、合成樹脂板7がそれ自体
の弾性のために僅かに変形する。
【0038】このため、電線48は、合成樹脂板7と共
に受け部4側に移動する。この電線48の移動中、剪断
刃5が電線48の被覆部49に当たるため、電線48の
被覆部49が切断されるが、電線48が合成樹脂板7と
共に作動部材3側に移動しているため、瞬時に電線48
の芯線50までが切断されることはない。
【0039】なお、一例として、実施例における電線4
8の被覆部49を切断する剪断刃5の荷重は、約50g
であり、芯線50を切断する荷重は約250gである。
【0040】切断しようとする電線48が通電状態であ
る場合には、剪断刃5が電線48の被覆部49を切断し
て芯線50に触れるため、ソレノイド42が励磁されて
作動杆41が突出され、係止部材16の棒状部40の鋸
歯部18に対向する長手方向の他方の端縁が作動杆41
によって押され、受け部材17に向けて係止部材16が
回動し、鋸歯部18が受け部材17の爪部19に係合す
る。作動部材2と作動部材3とは、係止部材16を軸着
するピン41と爪部19の係止箇所により互いの接近移
動が阻止され、剪断刃5が電線48を切断する前に剪断
刃5をラッチして通電状態の電線48の芯線50の切断
を防止する。
【0041】この後、手によって受け部材の爪部19に
係合した係止部材16の鋸歯部18をソレノイド42側
に回動して離脱させればよい。
【0042】切断しようとする電線48が通電状態でな
い場合には、剪断刃5が電線48の被覆部49を破断し
て芯線50に触れた状態であっても、ラッチ機構15が
作動しないため、さらに手によって操作し、作動部材3
の掴持部38とレバー8の引き手部33を接近する方向
に移動させて電線を切断する。
【0043】図5は、実施例の誤切断防止はさみの電気
系を示す要部ブロック図である。
【0044】剪断刃5が電線の導体に触れた時に電線の
通電状態を検出するアース・DC検出部51は、整流部
52と増幅部53を介してリレーK2に接続され、リレ
ーK2には、端子64を介して正電圧が印加されてい
る。
【0045】また、屋内配線に接続される電源コード6
3は2つに分岐し、一方の信号線71は直流電源ユニッ
ト55を経由した後、端子65において正電圧を印加
し、端子66において負電圧をする。また、他方の電源
コードの信号線72は、アース接続検知部57に接続さ
れ、アース接続検知部57はリレーK1に接続され、リ
レーK1には端子67を介して正電圧が印加されてい
る。また、アース接続検知部57は、接地を介してアー
スワニ口接点58が設けられている。
【0046】さらに、端子69は、負電圧が印加され、
端子69には、図1におけるラッチ機構15を作動させ
るソレノイド42と、誤切断警報LED54の各々が並
列接続され、ソレノイド42と、誤切断警報ランプ54
の各々は、リレー接点61及びリレー接点60を介して
端子68に接続され、端子68には正電圧が印加され
る。また、リレー接点59には、信号線70の一方が接
続され、リレー接点61には、信号線70の他方が接続
され、さらに信号線70は警報ブザー56に接続され、
警報ブザー56は接地されている。
【0047】なお、リレー接点59,60は、リレーK
1の接点であり、リレーK1が作動するときにリレー接
点60側に切り替わる。リレー接点61,62は、リレ
ーK2の接点であり、リレー接点62は開となってお
り、リレーK2が作動するときにリレー接点61側に切
り替わる。
【0048】次に、実施例の誤切断防止はさみの電気系
の動作について説明する。
【0049】まず、アースワニ口接点58をアース接続
する。このことにより、アース接続検知部57は、アー
スワニ口接点58によりアース接続される。
【0050】屋内配線に電源コード63が差込まれて接
続されると、直流電源ユニット55に信号線71を経て
交流100Vが供給され、直流電源ユニット55は、端
子65に正電圧を印加し、端子66に負電圧を印加す
る。
【0051】また、信号線72を経てアース接続検知部
57に交流100Vが供給され、アース接続検知部57
には、大地と交流100V間の電圧が印加され、リレー
K1を作動させる。リレーK1が作動すると、リレー接
点60が導通する。
【0052】アースワニ口接点58をアース接続しない
で屋内配線に電源コード63が差込まれて接続される
と、アース接続検知部57は、アースワニ口接点58に
よりアース接続されないので、リレーK1は作動せず、
リレー接点59が信号線70と導通し、端子68より信
号線70を経て接地された警報ブザー56に電流が流
れ、警報ブザー56が鳴り警報を発する。
【0053】次に、アースワニ口接点58をアース接続
し、屋内配線に電源コード63が差込まれ、リレー接点
60が導通した場合の誤切断防止はさみの動作について
説明する。
【0054】電線を切断しようとした場合、電線が通電
状態であるときには、通電状態の電線は、通常−48V
または0Vが印加されている。この場合、剪断刃5が電
線の導体に触れると、アース・DC検出部51は電線の
通電状態を検出して信号出力し、アース・DC検出部5
1より出力された信号は、整流部52において整流さ
れ、増幅部53に増幅されて、リレーK2を作動させ
る。リレーK2が作動すると、リレー接点61が導通す
る。
【0055】このため、端子68,リレー接点60,リ
レー接点61を経てソレノイド42及び誤切断警報ラン
プ54,端子69を経由して直流電源ユニット55の端
子66に電流が流れ、ソレノイド42が励磁されてラッ
チ機構15が作動すると共に誤切断警報ランプ54が点
灯する。また、端子68,リレー端子60,リレー端子
61,信号線70を経て接地された警報ブザー56に電
流が流れ、警報ブザー56が鳴り警報を発する。
【0056】電線が通電状態でないときには、剪断刃5
が電線の導体に触れても、アース・DC検出部51が信
号を出力しないので、リレーK2は作動せず、ソレノイ
ド42が励磁されることはない。従って、ラッチ機構1
5は作動せず、電線は切断される。
【0057】なお、前記実施例では、作動部材3と受け
部4との間に弾性部材を設けたが、その代わりに作動部
材2に対して剪断刃5を摺動自在にしてその間に弾性部
材を設けることもできる。
【0058】
【発明の効果】本発明の誤切断防止はさみは、剪断刃を
有する一方の作動部材と、剪断刃に対して接離自在に設
けられた受け部を有する他方の作動部材と、剪断刃が電
線の導体に触れた時、電線の通電状態を検出する検出手
段と、検出手段が電線の通電状態を検出した場合に励磁
するソレノイドとを有し、ソレノイドの励磁によって作
動するラッチ機構の一方を一方の作動部材に、ラッチ機
構の他方を他方の作動部材に備え、前記作動部材と剪断
刃及び受け部とのいずれか一方の間に、剪断刃の受け部
に対する荷重によって変形する弾性部材を設けたので、
一方の作動部材の剪断刃と他方の作動部材の受け部の間
に電線を位置させて電線を切断しようとする際に、剪断
刃が電線を押圧し、電線が受け部の弾性部材を押圧し、
弾性部材が剪断刃の受け部に対する荷重によって変形す
ることにより、電線が受け部側に移動し、この電線の移
動中に、剪断刃は、電線に接触して電線の外装のみを切
断し、電線の導体に触れるが、電線が移動中であるため
導体は切断されず、切断しようとする電線が通電状態に
ある場合には、検出手段が電線の通電状態を検出し、こ
れによりソレノイドが励磁し、ソレノイドの励磁により
一方の作動部材に設けられたラッチ機構の一方が作動し
て、他方の作動部材に設けられたラッチ機構の他方に係
止され、弾性部材の変形が大きくなった後に、剪断刃が
電線を切断する前に剪断刃をラッチするので、はさみを
早く動かして操作した場合であっても、瞬時には電線の
導体が切断されないため、通電状態の電線を誤って切断
することが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る誤切断防止はさみの正面
【図2】受け部の一部を破断して示す図
【図3】図1を矢視A−A方向から示す図
【図4】図1のB断面図
【図5】図1を矢視C−C方向から示す図
【図6】図1を矢視D−D方向から示す図
【図7】図1のE断面図
【図8】図1のF断面図
【図9】図1のG断面図
【図10】実施例の誤切断防止はさみにおけるラッチ機
構の作動状態を拡大して示す正面図
【図11】本発明の実施例に係る誤切断防止はさみの電
気系を示すブロック図
【符号の説明】
1 はさみ本体 2 作動部材 3 作動部材 4 受け部 5 剪断刃 6 受け溝 7 合成樹脂板 8 レバー 9 ボルト 10 ローラ 11 軸ピン 12 ボルト挿通孔 13 ボルト挿通孔 14 ナット 15 ラッチ機構 16 係止部材 17 受け部材 18 鋸歯部 19 爪部 20 凹部 21 スプリング受け 22 スプリング 23 ネジ 24 スプリング 25 ガイド杆 26 ガイド溝 27 ガイド部材 28 スプリング受け 29 スプリング受け 30 ネジ穴 31 案内孔 32 支持棒 33 引き手部 34 膨出部 35 段差 36 ストッパー 37 ワッシャ 38 掴持部 39 挿入部 40 棒状部 41 作動杆 42 ソレノイド 43 柱状部 44 ピン 45 Eリング 46 座金 47 座金 48 電線 49 被覆部 50 芯線 51 アース・DC検出部 52 整流部 53 増幅部 54 誤切断警報ランプ 55 直流電源ユニット 56 警報ブザー 57 アース接続検知部 58 アースワニ口接点 59 リレー接点 60 リレー接点 61 リレー接点 62 リレー接点 63 電源コード 64 端子 65 端子 66 端子 67 端子 68 端子 69 端子 70 信号線 71 信号線 72 信号線 K1 リレー K2 リレー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剪断刃を有する一方の作動部材と、前記
    剪断刃に対して接離自在に設けられた受け部を有する他
    方の作動部材と、前記剪断刃が電線の導体に触れた時、
    電線の通電状態を検出する検出手段と、前記検出手段が
    電線の通電状態を検出した場合に励磁するソレノイドと
    を有し、前記ソレノイドの励磁によって作動するラッチ
    機構の一方を前記一方の作動部材に、前記ラッチ機構の
    他方を前記他方の作動部材に備え、前記作動部材と前記
    剪断刃及び前記受け部とのいずれか一方の間に、前記剪
    断刃の前記受け部に対する荷重によって変形する弾性部
    材を設けたことを特徴とする誤切断防止はさみ。
JP7643893A 1992-08-26 1993-03-11 誤切断防止はさみ Pending JPH06261985A (ja)

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JP7643893A JPH06261985A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 誤切断防止はさみ
US08/109,047 US5440812A (en) 1992-08-26 1993-08-19 Erroneous cutting prevention scissors

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