JPH06260687A - ガス処理装置 - Google Patents

ガス処理装置

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Publication number
JPH06260687A
JPH06260687A JP5338834A JP33883493A JPH06260687A JP H06260687 A JPH06260687 A JP H06260687A JP 5338834 A JP5338834 A JP 5338834A JP 33883493 A JP33883493 A JP 33883493A JP H06260687 A JPH06260687 A JP H06260687A
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JP
Japan
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processing chamber
gas
atmosphere
supply line
power supply
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Pending
Application number
JP5338834A
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English (en)
Inventor
Teruo Iwata
輝夫 岩田
Yoji Iizuka
洋二 飯塚
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Priority to JP5338834A priority Critical patent/JPH06260687A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミックスヒータの抵抗発熱線の端子部の
腐食やショートを防止し、また熱電対の測定値を安定化
し、これにより安定した成膜処理やエッチング処理など
を行うこと。 【構成】 セラミックス体3の中にセラミックスと近似
した熱膨張率を有する金属管52を埋設してその端部を
露出すると共に、この端部とシースワイヤ5の拡径部5
1とをろう付けにより接合し、これにより端子部41を
処理室2内の雰囲気から隔離する。また金属管52を埋
設せずにセラミックス体3の表面部にろう付けにより接
合してもよいし、金属管53内を不活性ガスあるいは、
減圧雰囲気とすれば端子部の酸化が抑えられる。またセ
ラミックス体3の中に埋設された金属管53の中にシー
ス熱電対7の先端部を密入してろう付けし測定部70を
処理室2内の雰囲気から隔離して、レスポンスが真空度
に影響されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程では、シリコンなどの半
導体ウエハ(以下「ウエハ」という)上に集積回路を形
成するために、CVD(Chemical Vapor
Deposition)やスパッタリングなどの成膜
処理が行われる。このような成膜処理では薄膜をウエハ
上に均一に処理するためにウエハの全面を所定の温度に
均一に加熱維持することが重要な技術となっている。
【0003】ウエハを加熱する方法としては大別してヒ
ータによる加熱とランプなどのエネルギー線を用いる方
法とがあり、このうち例えばセラミックスヒータを用い
た成膜処理装置は従来次のように構成されている。図7
は従来装置を示す図であり、真空チャンバよりなる処理
室の下部には、ウエハ載置台を兼用するセラミックス体
1が配置され、このセラミックス体1の中には例えばW
(タングステン)などの抵抗発熱線11が埋設されてい
る。この抵抗発熱線11の両端部は端子部12を介し
て、セラミックス体1の外から配線された例えば銅より
なる給電線13に接続されており、この給電線13はス
テンレスなどよりなるシースワイヤ14に囲まれて処理
室の壁15の外に引き出されている。
【0004】またセラミックス体1の中には、通常シー
ス熱電対と呼ばれる熱電対ユニット16が挿入され、こ
れによりセラミックス体1の温度制御が行われる。この
シース熱電対16は、例えば熱電対をステンレスなどよ
りなるシースワイヤの中に収納して構成され、セラミッ
クス体1の下部に例えば穴17を形成してこの穴17の
中に挿入されている。
【0005】このような成膜処理装置では、処理室内を
所定の真空度にして成膜ガスを供給すると共に、抵抗発
熱線11に給電線13を介して給電することによりセラ
ミックス体1を加熱し、シース熱電対16の温度検出値
にもとずいてセラミックス体1の温度、つまりウエハ1
8の温度を一定になるようにコントロールして成膜を行
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで給電線12を
覆っているシースワイヤ14は金属であるため、セラミ
ックス体1とは熱膨脹率が大きく異なり、成膜処理の温
度は例えば600℃〜700℃もの高温であることから
シースワイヤ14とセラミックス体1とを接合したとし
ても割れが起きやすく、これらを接合することが非常に
困難である。このため端子部12は露出していて処理室
10の中の雰囲気と接触することとなるが、成膜ガスと
してはハロゲン化ガスを用いることが多いので、気相反
応により腐食性の強いハロゲンガスが生成され、しかも
プロセス中は高温となってハロゲンガスの腐食性が極め
て強くなるため、端子部12が腐食し、その寿命が短か
った。また端子部12の腐食の問題の他にも端子部12
間に導電性のある膜が付着してショートを起こすことが
あった。この結果抵抗発熱線11に安定して電力を供給
することができなくなってセラミツク体1の温度即ちウ
エハ18の温度が不安定になり、膜厚の面内均一性が悪
くなるなど所定の成膜処理が行えないことがあった。
【0007】そこでセラミックス体1の裏側に不活性ガ
スをバックサイドガスとして流し、これにより端子部1
2と反応生成ガスとの接触を避けると共に、端子部12
間の膜付けを防止することも行われているが、この場合
バックサイドガスの流量を可成り大きくしないと効果が
ないためウエハ表面のガスの流れに影響を与え、成膜処
理が不安定になおそれがある。
【0008】一方シース熱電対についても次のような問
題がある。即ちウエハ18を載置台(セラミックス体)
1の上に載置した後、処理ガスを処理室内に導入する前
の処理室10内の圧力は例えば数ミリTorr程度であ
り、処理時の圧力は数百ミリTorr程度である。ここ
で数ミリTorrの圧力のときには主に輻射熱により熱
が伝わり、数百ミリTorrの圧力のときにはガス分子
による熱伝導も大きく寄与するため、熱電対のレスポン
スは処理ガスを導入する前よりも導入した後の方が早く
なる。従って例えば温度コントローラ側で処理時の熱電
対のレスポンス分を考慮して制御したとしても、処理ガ
スの導入により圧力が大きく変化したときに温度がオー
バーシュートしてしまうなど成膜初期時の温度が不安定
になることがあった。この場合処理時間が短いと、初期
の温度不安定の状態が成膜に大きく影響を及ぼし、この
結果安定した成膜処理が行えないという欠点がある。
【0009】このように従来のセラミックスヒータを用
いて例えば成膜処理を行う場合、正確な温度制御ができ
なくなって成膜処理が不安定になり、特に今後パターン
の微細化が進むことからデバイスの特性に悪影響を与
え、歩留まりが低下するなどの問題がある。
【0010】本発明は、このような事情のもとになされ
たものであり、その目的は、被処理体に対して安定した
処理を行うことのできるガス処理装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、セラ
ミックス体の中に抵抗発熱体を内蔵してなるセラミック
スヒータを気密な処理室の中に配置し、給電線の一端を
端子部を介して抵抗発熱体に接続すると共に他端側を前
記処理室の外に配線してなるガス処理装置において、前
記端子部と給電線とを金属管の中に当該金属管とは絶縁
された状態で収納し、この金属管の一端側をセラミック
ス体の中に埋設すると共に他端側を処理室の壁部に気密
に接合して端子部及び給電線を処理室内の雰囲気から隔
離し、前記金属管の少なくともセラミックス体に埋設さ
れる部分は、セラミックス体に近似した熱膨脹率を有す
るものであることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、セラミックス体の中に
抵抗発熱体を内蔵してなるセラミックスヒータを気密な
処理室の中に配置し、給電線の一端を端子部を介して抵
抗発熱体に接続すると共に他端側を前記処理室の外に配
線してなるガス処理装置において、前記端子部と給電線
とをセラミックス管の中に収納し、このセラミックス管
の一端側をセラミックス体と一体的に接合すると共に他
端側を処理室の壁部に気密に接合して端子部及び給電線
を処理室内の雰囲気から隔離したことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、セラミックス体の中に
抵抗発熱体を内蔵してなるセラミックスヒータを気密な
処理室の中に配置し、給電線の一端を端子部を介して抵
抗発熱体に接続すると共に他端側を前記処理室の外に配
線してなるガス処理装置において、一端側が前記セラミ
ックス体に近似した熱膨張率を有する金属により構成さ
れた金属管の中に、前記端子部と給電線とを当該金属管
とは絶縁された状態で収納し、この金属管の一端側をセ
ラミックス体に気密に接合すると共に他端側を処理室の
壁部に気密に接合して端子部及び給電線を処理室内の雰
囲気から隔離したことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2または3
記載の発明において、金属管またはセラミックス管の中
を減圧雰囲気または不活性ガス雰囲気にしたことを特徴
とする。
【0015】請求項5の発明は、加熱部により被処理体
を加熱しながら処理室内で減圧雰囲気においてガス処理
を行うと共に、加熱温度を熱電対の測定値にもとずいて
制御するガス処理装置において、前記熱電対の測定部を
処理室内の雰囲気から隔離したことを特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項5記載の発明に
おいて、熱電対の測定部はガス雰囲気の中に置かれてい
ることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1〜請求項3の発明によれば、抵抗発熱
体の端子部は処理室の雰囲気から隔離されるので腐食性
のガスが処理ガスとして用いられたりあるいは反応時に
生成されても、端子部の腐食が防止され、また端子部間
が成膜ガスの付着によりショートするといったことも防
止できる。更に請求項4の発明のように金属管あるいは
セラミックス管内を減圧雰囲気または不活性ガス雰囲気
とすれば、端子部の酸化を抑制できる。
【0018】また請求項5の発明によれば熱電対の測定
部は処理室内の雰囲気と隔離されているので、測定部の
レスポンスが処理室2内の圧力の変化に影響を受けずに
安定した温度制御を行うことができる。更に請求項6の
発明によれば熱電対の測定部がガス雰囲気に置かれてい
るので温度制御のレスポンスが高く、高精度な温度管理
が可能となる。
【0019】
【実施例】図1は本発明のガス処理装置をCVD装置に
適用した実施例の要部を示す図、図2はこの実施例の全
体構成を示す図である。図2において2は被処理体に対
してCVDを行うための気密にシールされた処理室であ
り、この処理室2の上部には、例えばTiCl4 ガス及
びNH3 ガスを当該処理室2の中に供給するためのガス
供給部21が配設されている。
【0020】また前記処理室2の底部には排気管22が
接続されており、図示しない真空ポンプにより処理室2
内を所定の真空度に維持できるようになっている。前記
処理室2の側壁には、図示しないロードロック室との間
を開閉するためのゲートバルブG1、G2が設けられて
いる。
【0021】前記処理室2の底部には、前記ガス供給部
21と対向するようにセラミックスヒータ30が設けら
れ、このセラミックスヒータ30はウエハ載置台を兼用
する、例えば窒化アルミニウム(AIN)、窒化シリコ
ン(SiN)あるいは酸化アルミニウム(AI2 3
などからなるセラミックス体3を備えている。このセラ
ミックス体(ウエハ載置台)3は、中心部にて支持ロッ
ド31を介して処理室2の底面に固定支持されると共
に、周縁部付近にて、処理室2の底面に下端が固定され
た支持ロッド32の上端に固定されずに支持されてい
る。このようにセラミックス体3の周縁部が支持ロッド
32にフリーな状態で支持させている理由は、セラミッ
クス体3の熱変形を吸収するためである。
【0022】そして前記セラミックス体3の中には、例
えばタングステン(W)、モリブテン(Mo)、タンタ
ル(Ta)あるいはニッケルークロム合金(Ni−C
r)などよりなる抵抗発熱線33が埋設されており、こ
の抵抗発熱線33の両端は、端子部41を介して給電線
4に接続されている。この端子部41及びこれを取りま
く構造に関して説明すると、給電線4は線径が例えば
0.5〜3mmの銅(Cu)線よりなり、例えばSUS
316やインコネルあるいはハステロイなどの金属管よ
りなるシースワイヤ5に覆われている。
【0023】このシースワイヤ5の下端は、処理室2の
底壁部2aに例えば底面のフランジ23に気密に接合さ
れ、内部の給電線4はこのフランジ23及び処理室2の
底壁部2aを通って外部の図示しない電源に接続されて
いる。前記シースワイヤ5の上端部には、拡径部51が
形成されており、例えば拡径部51の径及び肉厚は、夫
々6〜12mm及び、0.5〜2mmの大きさとされ、
それ以外のシースワイヤ5の径は1〜6mmの大きさと
される。一方前記セラミックス体3の中には、例えば長
さが5〜10mmである金属管52が埋設されており、
この金属管52としては、セラミックスと一緒に焼結可
能な金属、例えばセラミックスと膨脹率が近似したタン
グステンやモリブテンなどが用いられる。また金属管5
2の下端は後述のようにシースワイヤ5と係合されるの
で露出していることが必要であるが、例えば焼結成型時
の容易さの点からすれば金属管52の下端面はセラミッ
クス体3の下面と同じ高さであることが好ましい。
【0024】前記金属管52の下端とシースワイヤ5の
上端(拡径部51の上端)とは、例えば金(Au)やニ
ッケルなどのロー材50を用いて互にろう付けされ、互
の接合面積を大きくとるために、例えば金属管52の下
端とシースワイヤの上端とは互に係合する段状の形状に
作られている。
【0025】前記セラミックス体3における金属管52
で囲まれた部分には、タングステンやモリブテンなどか
らなり、中央にネジ穴を有する、例えば3〜5mmの径
の円柱状の接続体42が埋設されている。この接続体4
2には、給電線4の先端が例えば金やニッケルなどのろ
う材によりろう付けして接続され、これにより給電線4
は接続体42を介して抵抗発熱線33に電気的に接続さ
れることとなる。なおこの接続を強固なものにするため
この例ではネジ43を接続体42に螺合させることによ
り給電線4を接続体42に押し付けている。
【0026】前記シースワイヤ5の中には、シースワイ
ヤ5と給電線4とを絶縁するために、例えば酸化マグネ
シウム(MgO)の粉体よりなる絶縁体6が充填されて
いる。ただしシースワイヤ5の上端部においては、絶縁
性の仕切り板61により、絶縁体6と仕切られた空間が
形成され、この空間には例えば酸化マグネシウムよりな
る絶縁リング62がシースワイヤ5と同心円状に設けら
れている。
【0027】そして前記セラミックス体3の中にはシー
ス熱電対7の先端部が投入され、その測定部70が処理
室2内の雰囲気と隔離されている。このシース熱電対7
に関して詳しく述べると、シース熱電対7は、SUS3
16、インコネルあるいはハステロイなどの金属管より
なるシースワイヤ71内に熱電対72が収容されてお
り、シースワイヤ71の中には、熱電対72との絶縁を
図るために例えば酸化マグネシウムなどの粉状の絶縁体
72aが充填されている。
【0028】一方前記セラミックス体3の下面側には、
例えば外径が3〜5mmの金属管73がセラミックス体
3の下面側に埋設されており、この金属管73の中にシ
ース熱電対7の先端部が密入されて、丸形の先端と金属
管73及びセラミックス体3との間には隙間Sが形成さ
れると共に、シースワイヤ71の外周面と金属管73の
内周面とが例えば金やニッケルなどのろう材74により
ろう付けされる。
【0029】前記金属管73としては、セラミックスと
一緒に焼結可能な金属、例えばセラミックスと熱膨脹率
が近似したタングステンやモリブデンなどが用いられ
る。このような構造は、例えばタングステンなどからな
る円柱体をセラミックス体3の中に埋め込んでセラミッ
クス体3と共に焼結すると共に、この円柱体の中心部分
にシースワイヤ71に相当する径の穴を例えば放電加工
により形成し、この穴の中にシース熱電対7を密入し、
ろう付けすることにより得られる。またこのシース熱電
対7は、処理室2の外に引き出されて図示しない温度制
御手段に接続される。この例ではシース熱電対7は2個
所に設けられているが、その数は1個であっても3個以
上であってもよい。
【0030】なお上述実施例において、セラミックス体
3に埋め込まれる金属管は合金よりなるものであっても
よいし、ろう材については銀、クロムあるいは銅などを
用いてもよい。
【0031】次に上述実施例の作用について述べる。先
ず被処理体であるウエハ18をゲートバルブG1を介し
て図示しない搬送手段により処理室2内に導入し、載置
台即ちセラミックス体3の上に載置すると共に、図示し
ない電源部から給電線4を介して抵抗発熱線33に給電
してセラミックス体3を加熱し、これによりウエハ18
を所定温度に加熱する。一方ガス供給部21を介して処
理室2内に処理ガス例えばTiCl4 ガスとNH3 ガス
とを所定の流量で導入し、図示しない真空ポンプにより
排気管22を介して排気することにより処理室2内を所
定の真空度に維持する。
【0032】そして熱電対7の測定部70がセラミック
ス体3から前記隙間Sを通して伝熱される熱に応じた温
度を検出し、図示しない温度制御部に温度測定値が入力
されて抵抗発熱線33の電力制御つまりウエハ18の温
度制御が行われる。
【0033】このような実施例によれば、抵抗発熱線3
3の端子部41及びシース熱電対7に関して次のような
効果がある。即ちセラミックス体3に埋設された金属管
52とシースワイヤ5とがろう付けにより接合されてい
るので端子部41が処理室2内の雰囲気から隔離され、
このため腐食性のガスが処理ガスとして用いられたり、
あるいは反応時に生成されても端子部41の腐食が防止
されるし、また端子部41間が成膜ガスの付着によりシ
ョートするといったことも防止できる。
【0034】そしてこのような接合構造では、金属管5
2の熱膨脹率がセラミックス体3と近似しているのでセ
ラミックス体3が割れたりこれらの間に隙間が生じたり
することもない。またろう付けにより金属管52とろう
材50とが合金化し、またシースワイヤ5とろう材50
とが合金化するので、金属管52とシースワイヤ5との
接合部分に界面がなくなり、この接合部にて両金属の熱
膨脹率の差に伴う熱応力が吸収され、この結果割れなど
が起こることもなくシースワイヤ5はセラミックス体3
の下面側から外れない。
【0035】またシース熱電対7の測定部70は処理室
2内の雰囲気と隔離されているため、測定部70のレス
ポンスが処理室2内の圧力の変化に影響を受けることが
ない。従って処理ガスの導入時に処理室2内の圧力が大
きく変化しても測定値が安定するので安定した温度制御
を行うことができる。なお前記隙間Sはろう付け時の例
えば1000℃以上の温度条件下で形成されるため、成
膜時に高圧になることはない。
【0036】このように抵抗発熱線33の端子部41に
おける腐食やショートがなく、また熱電対の測定部74
のレスポンスも安定していることから、安定した成膜処
理を行うことができる。
【0037】以上において、本発明は、図3に示すよう
に、セラミックスと熱膨脹率が近似した一本の金属管8
の先端部をセラミックス体3の中に埋設し、この金属管
8の中に既述した端子部41を設けるようにしてもよい
し、このような金属管8を用いる代わりにセラミックス
で作ったセラミックス管の先端をセラミックス体3に一
体的に焼結成形してもよい。セラミックス管を用いる場
合には、その他端部に接合されるフランジは例えばセラ
ミックスと熱膨張率が近似した金属を用いればよい。
【0038】そしてまたシース熱電対7については、上
述実施例のように隙間Sを形成する代わりに、この隙間
Sを図4に示すようにろう材74で封入してもよいし、
あるいはまた金属管73を用いずにシース熱電対7の先
端部を直接セラミックス体3に埋め込んでもよい。更に
またシース熱電対7は、セラミックスヒータに限らずラ
ンプなどの加熱部を用いる場合にも測定部を処理室内の
雰囲気から隔離する構造を採用することによって同様の
効果が得られる。
【0039】ここで更に他の実施例について図5を参照
しながら説明する。先ずこの実施例の給電線に係る構造
に関して述べると、セラミックス体3の下面には金属管
53の一端側(上端側)が気密に接合されている。この
金属管53は、成形ベローズなどと呼ばれているステン
レス製あるいはハステロイ、インコネルベローズ体より
なるフレキシブルチューブ54を備え、このフレキシブ
ルチューブ54の一端(上端)にはステンレス製のエン
ドピース55が固着され、更にエンドピース55の一端
(上端)には、セラミックス体3に近似した熱膨張率を
有する金属例えばモリブデンよりなるリング体56がろ
う材50によりろう付けされている。
【0040】前記リング体56の下端部は外周面を縮径
化した縮径段部として構成され、この縮径段部にエンド
ピース55の上端部が嵌合している。そしてエンドピー
ス55の内周面にはリング体56に嵌合している部位か
ら下方に向かうにつれて次第に内径が小さくなるように
傾斜した傾斜面55aが形成されている。前記リング体
56の上端部は内周面を拡径化した拡径段部として構成
される一方、セラミックス体3の下面にはリング状に溝
57が形成され、前記拡径段部が溝57の内周面に嵌合
されかつろう材50によりろう付けされている。
【0041】このような接合構造によれば、セラミック
ス体3の破損を防止できる。即ち仮にエンドピース55
をセラミックス体3に直接接合すると、熱膨張率が大き
く異なるのでセラミックスが引張力を受け、セラミック
スは引張力に弱いので破損のおそれがあるが、リング体
56はセラミックスと熱膨張率が近似しているのでセラ
ミックスには大きな引張力が作用しない。またエンドピ
ース55はリング体56よりも熱膨張率が大きく、仮に
エンドピース55における接合端部の肉厚が大きいと変
形が起こらず破壊のおそれがあるが、その肉厚を小さく
してあるため変形が起こり、破壊が防止される。なおエ
ンドピース55の下端部はフレキシブルチューブ54と
の接合(溶接)にある程度の厚さが必要なため、エンド
ピース55の内面は傾斜面55aとなっている。
【0042】一方前記金属管53の中には、例えばセラ
ミックスなどの繊維よりなる耐熱性を有した絶縁チュー
ブ45で被覆された例えばモリブデンよりなる給電線4
4が挿通されている。前記セラミックス体3の下面側に
は、セラミックス体に近似した熱膨張率を有する金属、
例えばモリブデンよりなる端子部45が埋設されてお
り、前記給電線44の上端部の露出端が端子部45の中
央の孔の中に挿入され、ろう材50により端子部45に
ろう付けされており、これにより抵抗発熱線33は端子
部45を介して給電線44に接続されることとなる。
【0043】次に図5に示す熱電対に係る構造に関して
述べると、この例では図1の実施例と同様のシース熱電
対7が用いられ、このシース熱電対7の先端部がセラミ
ックス体3の下面の凹部76内に挿入されると共に、シ
ース熱電対7は、給電線44に関して述べたと同様の金
属管53の中に挿通されている。
【0044】前記金属管53のフレキシブルチューブ5
4は図6に示すように処理室2の底壁2aを挟んで分割
されており、処理室2の外のフレキシブルチューブ54
は、処理室2とは別個に設けられた気密なチャンバ9に
気密に接続されている。なお図中25はフレキシブルチ
ューブ54の端部に接続されるフランジ部である。前記
フレキシブルチューブ54の内部空間は、前記エンドピ
ースの端部側から処理室2の底壁2a及びチャンバ9の
壁部を介してチャンバ9内に連通しており、また絶縁チ
ューブ45で覆われた給電線44及び熱電対72はチャ
ンバ9内を通った後夫々図示しない電源及び測温器へ引
き回わされる。
【0045】前記チャンバ9には排気管91及びガス供
給管92が接続されており、排気管91及びガス供給管
は、夫々バルブV1、V2例えばニューマチックバルブ
を介して図示しない真空ポンプ及び不活性ガス例えばH
eガスの供給源に接続されている。
【0046】このような実施例においては、チャンバ9
及び金属管53内を真空引きした後例えばHeガスを大
気圧になるように内部に充填している。従ってこの実施
例においても先述の実施例と同様に抵抗発熱線33の端
子部における腐食やショートのおそれがないし、また熱
電対の測定部のレスポンスも安定しているという効果が
得られるが、更に給電線44や端子部45の酸化を防止
できる上、不活性ガスによって熱が運ばれるので熱電対
の測定部のレスポンスが早く、温度制御のレスポンスを
高めることができる。ただし不活性ガスとしてはHeガ
スに限らず、Arガス、N2 ガスなどであってもよい
し、不活性ガスを封入することなく真空雰囲気としても
よい。また万一セラミックス体3が破壊した場合などに
対応するためチャンバ9内の圧力を圧力計93により監
視し、この圧力値が急変したとき、例えば急減したとき
に制御部94によりバルブV1、V2を閉じて系外と遮
断し、処理室2内の有毒ガスが系外に流出するのを防止
している。そしてこの実施例では、そしてまたフレキシ
ブルチューブ54をシース材として用いているので金属
管53の長さ調節を行うことができ、従って金属管の長
さ寸法と設置位置との関係を厳密に合わせなくてよいた
め設置性が良い。
【0047】なお被処理体としてはウエハに限られるも
のではないし、またガス処理についても成膜処理に限ら
ずエッチング処理などであってもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1及び請求項3の発明によれば、
セラミックスヒータの抵抗発熱体の端子部が処理室内の
雰囲気から隔離されているため、腐食やショートが起こ
ることがなく、このため安定した温度制御を行うことが
でき、安定したガス処理を行うことができる。そして端
子部と給電線とを囲む金属管において、少なくともセラ
ミックス体に埋設されている部分あるいは接合部分はセ
ラミックス体の熱膨脹率に近似しているので、セラミッ
クス体が割れたり金属管との間に隙間が生じたりするこ
ともない。
【0049】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果が得られ、またセラミックス管を用いてい
るのでセラミックス体との間で熱応力による割れなどが
起こらない。そして請求項4の発明のように金属管ある
いはセラミックス管内を減圧雰囲気または不活性ガス雰
囲気とすれば、端子部の酸化を抑制できる。
【0050】請求項5の発明によれば、熱電対の測定部
が処理室内の雰囲気と隔離されているため、測定時のレ
スポンスが圧力の大きさに影響しないので、熱電対の測
定値が安定し、この結果安定したガス処理を行うことが
でき、更に請求項6の発明によれば温度制御のレスポン
スが高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の全体構成を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の更に他の実施例の要部を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の更にまた他の実施例の要部を示す断面
図である。
【図6】図5の実施例の全体構成を示す概略図である。
【図7】従来の成膜処理装置に用いられたセラミックヒ
ータを示す断面図である。
【符号の説明】
2 処理室 3 セラミックス体 41 端子部 4、44 給電線 5 金属管であるシースワイヤ 50 ろう材 52 金属管 54 フレキシブルチューブ 7 シース熱電対 72 熱電対 73 金属管 74 測定部 9 気密なチャンバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス体の中に抵抗発熱体を内蔵
    してなるセラミックスヒータを気密な処理室の中に配置
    し、給電線の一端を端子部を介して抵抗発熱体に接続す
    ると共に他端側を前記処理室の外に配線してなるガス処
    理装置において、 前記端子部と給電線とを金属管の中に当該金属管とは絶
    縁された状態で収納し、この金属管の一端側をセラミッ
    クス体の中に埋設すると共に他端側を処理室の壁部に気
    密に接合して端子部及び給電線を処理室内の雰囲気から
    隔離し、前記金属管の少なくともセラミックス体に埋設
    される部分は、セラミックス体に近似した熱膨脹率を有
    するものであることを特徴とするガス処理装置。
  2. 【請求項2】 セラミックス体の中に抵抗発熱体を内蔵
    してなるセラミックスヒータを気密な処理室の中に配置
    し、給電線の一端を端子部に介して抵抗発熱体に接続す
    ると共に他端側を前記処理室の外に配線してなるガス処
    理装置において、 前記端子部と給電線とをセラミックス管の中に収納し、
    このセラミックス管の一端側をセラミックス体と一体的
    に接合すると共に他端側を処理室の壁部に気密に接合し
    て端子部及び給電線を処理室内の雰囲気から隔離したこ
    とを特徴とするガス処理装置。
  3. 【請求項3】 セラミックス体の中に抵抗発熱体を内蔵
    してなるセラミックスヒータを気密な処理室の中に配置
    し、給電線の一端を端子部を介して抵抗発熱体に接続す
    ると共に他端側を前記処理室の外に配線してなるガス処
    理装置において、 一端側が前記セラミックス体に近似した熱膨張率を有す
    る金属により構成された金属管の中に、前記端子部と給
    電線とを当該金属管とは絶縁された状態で収納し、この
    金属管の一端側をセラミックス体に気密に接合すると共
    に他端側を処理室の壁部に気密に接合して端子部及び給
    電線を処理室内の雰囲気から隔離したことを特徴とする
    ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 金属管またはセラミックス管の中を減圧
    雰囲気または不活性ガス雰囲気にしたことを特徴とする
    請求項1、2または3記載のガス処理装置。
  5. 【請求項5】 加熱部により被処理体を加熱しながら処
    理室内で減圧雰囲気においてガス処理を行うと共に、加
    熱温度を熱電対の測定値にもとずいて制御するガス処理
    装置において、 前記熱電対の測定部を処理室内の雰囲気から隔離したこ
    とを特徴とするガス処理装置。
  6. 【請求項6】 熱電対の測定部はガス雰囲気の中に置か
    れていることを特徴とする請求項5記載のガス処理装
    置。
JP5338834A 1993-01-11 1993-12-02 ガス処理装置 Pending JPH06260687A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002050425A (ja) * 2000-08-03 2002-02-15 Ulvac Japan Ltd 電流導入端子及び受け側端子
WO2006009278A3 (ja) * 2004-07-23 2006-03-09 Intellectual Property Bank シリコンウエハ基板係止ステージ、シリコンウエハ基板温度測定法
KR20160027390A (ko) * 2014-08-29 2016-03-10 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 지지 유닛 제조 방법

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