JPH06259528A - アニメーション生成方法および装置 - Google Patents
アニメーション生成方法および装置Info
- Publication number
- JPH06259528A JPH06259528A JP5047732A JP4773293A JPH06259528A JP H06259528 A JPH06259528 A JP H06259528A JP 5047732 A JP5047732 A JP 5047732A JP 4773293 A JP4773293 A JP 4773293A JP H06259528 A JPH06259528 A JP H06259528A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sentence
- predicate
- detailed
- detailed operation
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Machine Translation (AREA)
- Processing Or Creating Images (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アニメーションに登場するキャラクタの複雑
な動作を自然言語文によって段階的に記述する。 【構成】 入力文の各述語について、述語フレームに詳
細動作定義文が定義していないか不適切である述語につ
いては述語フレームを生成して利用者から適切な詳細動
作定義文を取得し、その外の述語についてはその詳細動
作定義文を取得する。入力文と詳細動作定義文の名詞の
対応付けを行い、その対応付けが適切であるか否かを問
い合わせる。不適切であった場合には、先の述語フレー
ムの生成と利用者からの詳細動作定義文の取得の処理か
らやり直す。適切であった場合には入力文と詳細動作定
義文を統合する。以上の処理を繰り返す。 【効果】 アニメーションの動作の記述が簡便にでき
る。
な動作を自然言語文によって段階的に記述する。 【構成】 入力文の各述語について、述語フレームに詳
細動作定義文が定義していないか不適切である述語につ
いては述語フレームを生成して利用者から適切な詳細動
作定義文を取得し、その外の述語についてはその詳細動
作定義文を取得する。入力文と詳細動作定義文の名詞の
対応付けを行い、その対応付けが適切であるか否かを問
い合わせる。不適切であった場合には、先の述語フレー
ムの生成と利用者からの詳細動作定義文の取得の処理か
らやり直す。適切であった場合には入力文と詳細動作定
義文を統合する。以上の処理を繰り返す。 【効果】 アニメーションの動作の記述が簡便にでき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然言語文によってア
ニメーションを生成するなどのマルチメディアコンピュ
ータの類の制御方法に係り、マルチメディアコンピュー
タと人間のインタフェイスとして好適な自然言語文の処
理方法に関する。
ニメーションを生成するなどのマルチメディアコンピュ
ータの類の制御方法に係り、マルチメディアコンピュー
タと人間のインタフェイスとして好適な自然言語文の処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、アニメーションを生成
するためには、“動画生成のための並行動作モデル”
(宮本雅之、花田恵太郎、吉川耕平:情報処理学会ソフ
トウェア工学研究会報告90−73−7、1990.
7)に示されているように、登場するキャラクタのすべ
ての動作の記述を、専用のプログラミング言語を用いて
用意する必要があった。
するためには、“動画生成のための並行動作モデル”
(宮本雅之、花田恵太郎、吉川耕平:情報処理学会ソフ
トウェア工学研究会報告90−73−7、1990.
7)に示されているように、登場するキャラクタのすべ
ての動作の記述を、専用のプログラミング言語を用いて
用意する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、専
用のプログラミング言語を用いてアニメーションを記述
するものであり、汎用のプログラミング言語を用いる場
合に比較して簡便であるといえるが、しかし、一般のユ
ーザにとってはそれも複雑なものである。
用のプログラミング言語を用いてアニメーションを記述
するものであり、汎用のプログラミング言語を用いる場
合に比較して簡便であるといえるが、しかし、一般のユ
ーザにとってはそれも複雑なものである。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術の問題点で
あるユーザにとって複雑な作業を不要にし、自然言語文
によって段階的に記述する簡便なアニメーション生成方
法および装置を提供することにある。
あるユーザにとって複雑な作業を不要にし、自然言語文
によって段階的に記述する簡便なアニメーション生成方
法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、入力装置、
表示装置、構文意味解析装置、詳細動作の展開装置、時
系列・空間関係解析装置、シナリオ生成装置、シナリオ
解釈装置、システム装置から構成されるアニメーション
生成装置において動作する、構文意味解析方法、詳細動
作の展開方法、時系列・空間関係解析方法、シナリオ生
成方法、シナリオ解釈方法によって達成される。本発明
は、このうち、特に詳細動作の展開方法および装置に関
するものである。
表示装置、構文意味解析装置、詳細動作の展開装置、時
系列・空間関係解析装置、シナリオ生成装置、シナリオ
解釈装置、システム装置から構成されるアニメーション
生成装置において動作する、構文意味解析方法、詳細動
作の展開方法、時系列・空間関係解析方法、シナリオ生
成方法、シナリオ解釈方法によって達成される。本発明
は、このうち、特に詳細動作の展開方法および装置に関
するものである。
【0006】
【作用】システム装置は、入力装置、表示装置、構文意
味解析装置、詳細動作の展開装置、時系列・空間関係解
析装置、シナリオ生成装置、シナリオ解釈装置を制御す
るとともに、これら装置の動作に必要なデータを記憶し
ていて、必要に応じてそれらデータを各装置に供給す
る。入力装置を介して自然言語文が入力される。その自
然言語文を構文意味解析装置において構文意味解析方法
にしたがって解析する。詳細動作の展開装置は、詳細動
作の展開方法にしたがって入力文に記述された動作を具
体的なキャラクターの動作に置き換えていく。この、詳
細動作の展開方法についてはあとで詳述する。
味解析装置、詳細動作の展開装置、時系列・空間関係解
析装置、シナリオ生成装置、シナリオ解釈装置を制御す
るとともに、これら装置の動作に必要なデータを記憶し
ていて、必要に応じてそれらデータを各装置に供給す
る。入力装置を介して自然言語文が入力される。その自
然言語文を構文意味解析装置において構文意味解析方法
にしたがって解析する。詳細動作の展開装置は、詳細動
作の展開方法にしたがって入力文に記述された動作を具
体的なキャラクターの動作に置き換えていく。この、詳
細動作の展開方法についてはあとで詳述する。
【0007】時系列・空間関係解析装置は、時系列・空
間関係解析方法にしたがって、入力文に登場するキャラ
クターの位置関係や動作の時間関係を解析する。シナリ
オ生成装置は、シナリオ生成方法にしたがって、各動作
の時間値を推定して、シナリオ記述言語によるシナリオ
を生成する。ここで、動作の時間値の推定とは、入力文
で時間値が与えられているものはそれを用い、入力文で
与えられていない場合は、入力文に登場するキャラクタ
の空間関係に矛盾が生じないように各キャラクタ毎に構
文意味解析方法で用いる辞書によって与えられる標準的
な時間値を修正することである。シナリオ解釈装置は、
シナリオ解釈方法にしたがって表示装置を介してアニメ
ーションを表示する。
間関係解析方法にしたがって、入力文に登場するキャラ
クターの位置関係や動作の時間関係を解析する。シナリ
オ生成装置は、シナリオ生成方法にしたがって、各動作
の時間値を推定して、シナリオ記述言語によるシナリオ
を生成する。ここで、動作の時間値の推定とは、入力文
で時間値が与えられているものはそれを用い、入力文で
与えられていない場合は、入力文に登場するキャラクタ
の空間関係に矛盾が生じないように各キャラクタ毎に構
文意味解析方法で用いる辞書によって与えられる標準的
な時間値を修正することである。シナリオ解釈装置は、
シナリオ解釈方法にしたがって表示装置を介してアニメ
ーションを表示する。
【0008】本発明の中心である詳細動作の展開方法の
作用は次の通りである。詳細動作の展開は、入力文の各
述語について以下の処理を、未処理の述語がなくなるま
で繰り返す。まず、未処理の述語があればその1つに注
目して、その注目述語の処理済みフラグをセットする。
各述語の処理済みフラグの初期値は、リセット状態であ
る。
作用は次の通りである。詳細動作の展開は、入力文の各
述語について以下の処理を、未処理の述語がなくなるま
で繰り返す。まず、未処理の述語があればその1つに注
目して、その注目述語の処理済みフラグをセットする。
各述語の処理済みフラグの初期値は、リセット状態であ
る。
【0009】次に、述語フレームの詳細動作定義文スロ
ットを検索して、その詳細動作定義文が定義してあり適
切であるかどうかを調べる。未定義であったり不適切で
あった場合には、述語フレームを生成して利用者から詳
細動作定義文を表示装置を介して要求し入力装置を介し
て取得する。そうでない場合には、述語フレームの詳細
動作定義文を取得する。
ットを検索して、その詳細動作定義文が定義してあり適
切であるかどうかを調べる。未定義であったり不適切で
あった場合には、述語フレームを生成して利用者から詳
細動作定義文を表示装置を介して要求し入力装置を介し
て取得する。そうでない場合には、述語フレームの詳細
動作定義文を取得する。
【0010】次に、詳細動作定義文を構文意味解析方法
に従って解析する。そして入力文と詳細動作定義文の名
詞の対応付けを行う。対応付けに失敗した場合には、再
び詳細動作定義文の要求と取得の処理からやり直す。対
応付けに成功したならば、その対応付けの可否の問い合
わせを利用者に表示装置を介して表示する。それに対す
る利用者の応答が不可である場合には、やはり再び詳細
動作定義文の要求と取得の処理からやり直す。応答が可
である場合には、述語フレームについて格スロットの制
約の抽象化、格支配の設定の変更、詳細動作定義文の更
新を行う。次に、入力文と詳細動作定義文の統合を行
う。このとき、詳細動作定義文の述語の処理済みフラグ
はリセット状態であるとする。詳細動作の展開は、以上
の処理を、未処理の述語がなくなるまで繰り返す。
に従って解析する。そして入力文と詳細動作定義文の名
詞の対応付けを行う。対応付けに失敗した場合には、再
び詳細動作定義文の要求と取得の処理からやり直す。対
応付けに成功したならば、その対応付けの可否の問い合
わせを利用者に表示装置を介して表示する。それに対す
る利用者の応答が不可である場合には、やはり再び詳細
動作定義文の要求と取得の処理からやり直す。応答が可
である場合には、述語フレームについて格スロットの制
約の抽象化、格支配の設定の変更、詳細動作定義文の更
新を行う。次に、入力文と詳細動作定義文の統合を行
う。このとき、詳細動作定義文の述語の処理済みフラグ
はリセット状態であるとする。詳細動作の展開は、以上
の処理を、未処理の述語がなくなるまで繰り返す。
【0011】
【実施例】本発明の、アニメーション生成方法および詳
細動作展開方法および装置の一実施例を説明する。この
実施例は、図4に示す装置において動作する。システム
装置4003は、入力装置4001、表示装置400
5、構文意味解析装置4002、詳細動作の展開装置4
004、時系列・空間関係解析装置4006、シナリオ
生成装置4008、シナリオ解釈装置4007を図1に
示すフローにしたがって制御するとともに、これら装置
の動作に必要なデータを記憶していて、必要に応じてそ
れらデータを各装置に供給する。
細動作展開方法および装置の一実施例を説明する。この
実施例は、図4に示す装置において動作する。システム
装置4003は、入力装置4001、表示装置400
5、構文意味解析装置4002、詳細動作の展開装置4
004、時系列・空間関係解析装置4006、シナリオ
生成装置4008、シナリオ解釈装置4007を図1に
示すフローにしたがって制御するとともに、これら装置
の動作に必要なデータを記憶していて、必要に応じてそ
れらデータを各装置に供給する。
【0012】まず、入力装置4001を介して自然言語
文が入力される。その自然言語文を文意味解析ステップ
1001において構文意味解析装置構4002を使用し
て解析する。この詳細は、“日立における機械翻訳シス
テム”(梶博行、岡島惇:情報処理、Vol.26、N
o.10、pp.1214−1216、1985.1
0)や、“日英機械翻訳システムATHENE/Nにお
ける文法記述言語”(梶博行、吉村紀久雄、臼井孝雄:
情報処理学会第31回全国大会2H−4、pp.134
7−1348、1985)や、“格フレーム選択におけ
る意味マーカと例文の有効性について”(黒橋禎夫、長
尾真:情報処理学会自然言語処理研究報告Vol.9
2、No.74、91−11、1992.9))に示さ
れている通りである。ここで、例文「犬が走る」が入力
された場合を動作例として説明する。この例文の構文意
味解析の結果は図5に示す通りとなる。
文が入力される。その自然言語文を文意味解析ステップ
1001において構文意味解析装置構4002を使用し
て解析する。この詳細は、“日立における機械翻訳シス
テム”(梶博行、岡島惇:情報処理、Vol.26、N
o.10、pp.1214−1216、1985.1
0)や、“日英機械翻訳システムATHENE/Nにお
ける文法記述言語”(梶博行、吉村紀久雄、臼井孝雄:
情報処理学会第31回全国大会2H−4、pp.134
7−1348、1985)や、“格フレーム選択におけ
る意味マーカと例文の有効性について”(黒橋禎夫、長
尾真:情報処理学会自然言語処理研究報告Vol.9
2、No.74、91−11、1992.9))に示さ
れている通りである。ここで、例文「犬が走る」が入力
された場合を動作例として説明する。この例文の構文意
味解析の結果は図5に示す通りとなる。
【0013】次に、詳細動作の展開ステップ1002に
おいて、詳細動作の展開装置4004を使用して、入力
文に記述された動作を具体的なキャラクターの動作の記
述に置き換えていく。この詳細動作の展開ステップ10
02における動作の詳細を図2に示す。述語注目ステッ
プ2001において、未処理の述語に注目する。述語に
は、処理済みフラグが連合してあり、その初期値はリセ
ット状態である。つまり、述語注目ステップ2001で
は、処理済みフラグがリセット状態である述語の1つを
選んでそれに注目する。今の動作例の今の時点では、
「走る」5001に注目する。判定ステップ2002を
経てフラグ設定ステップ2003において、注目述語の
処理済みフラグをセットする。
おいて、詳細動作の展開装置4004を使用して、入力
文に記述された動作を具体的なキャラクターの動作の記
述に置き換えていく。この詳細動作の展開ステップ10
02における動作の詳細を図2に示す。述語注目ステッ
プ2001において、未処理の述語に注目する。述語に
は、処理済みフラグが連合してあり、その初期値はリセ
ット状態である。つまり、述語注目ステップ2001で
は、処理済みフラグがリセット状態である述語の1つを
選んでそれに注目する。今の動作例の今の時点では、
「走る」5001に注目する。判定ステップ2002を
経てフラグ設定ステップ2003において、注目述語の
処理済みフラグをセットする。
【0014】次の詳細動作定義文の検索ステップ200
4において、注目述語の述語フレームの詳細動作定義文
スロットから詳細動作定義文を取得する。ここで述語フ
レームについて説明する。図6に述語フレームの例を示
す。述語フレームは、述語とその周りの格要素の意味的
な制約を格スロット6002に記述する格フレームを拡
張して、詳細動作定義文を格納する詳細動作定義文スロ
ット6003、動作の速度を記述する速度スロット60
04、動作の方向を記述する方向スロット6005、動
作の様態を記述する様態スロット6006を設けたもの
である。速度スロット、方向スロット、様態スロットに
は、制約を記述する。
4において、注目述語の述語フレームの詳細動作定義文
スロットから詳細動作定義文を取得する。ここで述語フ
レームについて説明する。図6に述語フレームの例を示
す。述語フレームは、述語とその周りの格要素の意味的
な制約を格スロット6002に記述する格フレームを拡
張して、詳細動作定義文を格納する詳細動作定義文スロ
ット6003、動作の速度を記述する速度スロット60
04、動作の方向を記述する方向スロット6005、動
作の様態を記述する様態スロット6006を設けたもの
である。速度スロット、方向スロット、様態スロットに
は、制約を記述する。
【0015】制約が6007に示すように‘−’である
ことは、入力文のそのスロットに対応する値が空でなく
てはならないことを示す。構文意味解析ステップ100
1において入力文の述語に最も適する述語フレームを選
択するのだが、この様態スロットの制約を満たさない場
合には、この詳細動作定義文の検索ステップ2004に
おいて新たに述語フレームを生成し、その述語フレーム
のスロットには、入力文と最も適合する制約を設定する
とともに、詳細動作定義文スロット、速度スロット、方
向スロットを空にする。詳細動作定義文スロットが60
09に示すように‘システム’であるときは、その述語
フレームが表現する具体的動作は、後のシナリオ生成ス
テップ1004においてシナリオ生成装置4008を使
用して決定されるものとして、詳細展開が不要な述語で
あることを示す。
ことは、入力文のそのスロットに対応する値が空でなく
てはならないことを示す。構文意味解析ステップ100
1において入力文の述語に最も適する述語フレームを選
択するのだが、この様態スロットの制約を満たさない場
合には、この詳細動作定義文の検索ステップ2004に
おいて新たに述語フレームを生成し、その述語フレーム
のスロットには、入力文と最も適合する制約を設定する
とともに、詳細動作定義文スロット、速度スロット、方
向スロットを空にする。詳細動作定義文スロットが60
09に示すように‘システム’であるときは、その述語
フレームが表現する具体的動作は、後のシナリオ生成ス
テップ1004においてシナリオ生成装置4008を使
用して決定されるものとして、詳細展開が不要な述語で
あることを示す。
【0016】今の動作例の今の時点では、述語フレーム
として用意されているものが図6に示すように「走る」
6001、「動かす」6008、「置く」6011、
「回転させる」6012、「繰り返す」6013、「移
動する」6014だけが用意してあるとすると、述語
「走る」5001には述語フレーム「走る」6001が
対応する。したがって、詳細動作定義文スロット600
3にある文が、詳細動作定義文となる。これは、詳細展
開が不要な文ではないので、判定ステップ2005を経
て詳細動作定義文の処理ステップ2006に進む。詳細
動作定義文の処理ステップ2006の詳細を図3に示
す。今の動作例の今の時点では、詳細動作定義文は空で
はないので、判定ステップ3001を経て詳細動作定義
文の解析ステップ3003に進む。
として用意されているものが図6に示すように「走る」
6001、「動かす」6008、「置く」6011、
「回転させる」6012、「繰り返す」6013、「移
動する」6014だけが用意してあるとすると、述語
「走る」5001には述語フレーム「走る」6001が
対応する。したがって、詳細動作定義文スロット600
3にある文が、詳細動作定義文となる。これは、詳細展
開が不要な文ではないので、判定ステップ2005を経
て詳細動作定義文の処理ステップ2006に進む。詳細
動作定義文の処理ステップ2006の詳細を図3に示
す。今の動作例の今の時点では、詳細動作定義文は空で
はないので、判定ステップ3001を経て詳細動作定義
文の解析ステップ3003に進む。
【0017】詳細動作定義文の解析ステップ3003に
おいて、詳細動作定義文に対して構文意味解析を行う。
今の動作例の今の時点では、詳細動作定義文の構文意味
解析の結果は図7に示す通りである。次の入力文と詳細
動作定義文の対応付けステップ3004において、述語
フレームを参照しながら注目述語の格スロットの名詞に
ついて、入力文と詳細動作定義文を対応付ける。この対
応付けでは、名詞が一致することや、詳細動作定義文に
格の名前が‘{}’でマークされていることを手懸かり
とする。今の動作例の今の時点では、「犬」5002と
「〈動作主〉」7001を対応付ける。対応付けに成功
したので、判定ステップ3005を経て可否の問い合わ
せステップ3006に進む。
おいて、詳細動作定義文に対して構文意味解析を行う。
今の動作例の今の時点では、詳細動作定義文の構文意味
解析の結果は図7に示す通りである。次の入力文と詳細
動作定義文の対応付けステップ3004において、述語
フレームを参照しながら注目述語の格スロットの名詞に
ついて、入力文と詳細動作定義文を対応付ける。この対
応付けでは、名詞が一致することや、詳細動作定義文に
格の名前が‘{}’でマークされていることを手懸かり
とする。今の動作例の今の時点では、「犬」5002と
「〈動作主〉」7001を対応付ける。対応付けに成功
したので、判定ステップ3005を経て可否の問い合わ
せステップ3006に進む。
【0018】可否の問い合わせステップ3006におい
て、詳細動作定義文について、入力文と対応する名詞を
置き換えた文を表示装置4005を介して表示して、利
用者にその可否を問う。利用者の応答が‘可’でない場
合は、前の詳細動作定義文の検索ステップ2003にお
ける処理と同様に新たに述語フレームを生成し、その述
語フレームの格スロットの制約欄には、入力文と最も適
合する値を設定するとともに、詳細動作定義文スロッ
ト、速度スロット、方向スロットを空にする。ただし、
名詞を置き換えた結果の表示すべき文が、元の詳細動作
定義文とまったく同じ場合には、問い合わせを行なわ
ず、しかし、応答は‘可’であるとして処理を続ける。
て、詳細動作定義文について、入力文と対応する名詞を
置き換えた文を表示装置4005を介して表示して、利
用者にその可否を問う。利用者の応答が‘可’でない場
合は、前の詳細動作定義文の検索ステップ2003にお
ける処理と同様に新たに述語フレームを生成し、その述
語フレームの格スロットの制約欄には、入力文と最も適
合する値を設定するとともに、詳細動作定義文スロッ
ト、速度スロット、方向スロットを空にする。ただし、
名詞を置き換えた結果の表示すべき文が、元の詳細動作
定義文とまったく同じ場合には、問い合わせを行なわ
ず、しかし、応答は‘可’であるとして処理を続ける。
【0019】今の動作例の今の時点では、「犬が前輪と
後輪を前方向に回転させながら前方に速く移動する。」
を提示して利用者の応答を待つ。利用者の応答が‘否’
であるとすると、新たに述語フレームを生成し、その述
語フレームの格スロットの制約欄には、入力文と最も適
合する値を設定するとともに、詳細動作定義文スロッ
ト、速度スロット、方向スロットを空にする。利用者の
応答が‘可’でなかったので次の判定ステップ3007
を経て詳細動作定義文の要求と入力ステップ3002に
進む。詳細動作定義文の要求と入力ステップ3002に
おいて、利用者に今の時点の注目述語「走る」、つまり
「犬が走る」の詳細動作定義文を要求する。利用者の入
力が「犬が左前足と右前足を交互に速く動かし、左後足
と右後足を交互に速く動かしながら前方に速く移動す
る。」であるとする。この応答の文を、詳細動作定義文
として前に生成した述語フレームの空である詳細動作定
義文スロットに格納する。
後輪を前方向に回転させながら前方に速く移動する。」
を提示して利用者の応答を待つ。利用者の応答が‘否’
であるとすると、新たに述語フレームを生成し、その述
語フレームの格スロットの制約欄には、入力文と最も適
合する値を設定するとともに、詳細動作定義文スロッ
ト、速度スロット、方向スロットを空にする。利用者の
応答が‘可’でなかったので次の判定ステップ3007
を経て詳細動作定義文の要求と入力ステップ3002に
進む。詳細動作定義文の要求と入力ステップ3002に
おいて、利用者に今の時点の注目述語「走る」、つまり
「犬が走る」の詳細動作定義文を要求する。利用者の入
力が「犬が左前足と右前足を交互に速く動かし、左後足
と右後足を交互に速く動かしながら前方に速く移動す
る。」であるとする。この応答の文を、詳細動作定義文
として前に生成した述語フレームの空である詳細動作定
義文スロットに格納する。
【0020】次の詳細動作定義文の解析ステップで今の
詳細動作定義文を解析する。その解析結果を図8に示
す。次の入力文と詳細動作定義文の対応付けステップ3
004において、「犬」5002と「犬」8001を対
応付ける。次の可否の問い合わせステップ3006にお
いては、名詞を置き換えた結果の表示すべき文が、元の
詳細動作定義文とまったく同じなので、問い合わせを行
なわず、しかし、応答は‘可’であるとして処理を続け
る。そして判定ステップ3007を経て図3の処理、す
なわち詳細動作定義文の処理2006を終了する。
詳細動作定義文を解析する。その解析結果を図8に示
す。次の入力文と詳細動作定義文の対応付けステップ3
004において、「犬」5002と「犬」8001を対
応付ける。次の可否の問い合わせステップ3006にお
いては、名詞を置き換えた結果の表示すべき文が、元の
詳細動作定義文とまったく同じなので、問い合わせを行
なわず、しかし、応答は‘可’であるとして処理を続け
る。そして判定ステップ3007を経て図3の処理、す
なわち詳細動作定義文の処理2006を終了する。
【0021】次の述語フレームの更新ステップ2007
において、述語フレームの更新を行う。つまり、格スロ
ットの制約と、格スロットに対応する名詞とを比較して
意味素性で抽象化できる場合にはその制約を意味素性に
よる記述に置き換える。また、詳細動作定義文の、入力
文と対応が付いた述語フレームの格スロットの名詞を
‘{}’によるマーク付きの格の名前で置き換える。ま
た、入力文では並列であったものが詳細動作定義文にお
いては並列でなくなった場合には、その対応する格スロ
ットを新たに設ける。そして、この述語フレームが前に
生成したものであれば、これを図6に示した元から用意
してある述語フレームと同等に扱えるように登録すると
ともに、現在の入力文の解析結果の未処理の述語でこの
述語フレームと適合するものがあるかどうかを調べる。
今の動作例の今の時点の「走る」の述語フレームを図9
に示す。
において、述語フレームの更新を行う。つまり、格スロ
ットの制約と、格スロットに対応する名詞とを比較して
意味素性で抽象化できる場合にはその制約を意味素性に
よる記述に置き換える。また、詳細動作定義文の、入力
文と対応が付いた述語フレームの格スロットの名詞を
‘{}’によるマーク付きの格の名前で置き換える。ま
た、入力文では並列であったものが詳細動作定義文にお
いては並列でなくなった場合には、その対応する格スロ
ットを新たに設ける。そして、この述語フレームが前に
生成したものであれば、これを図6に示した元から用意
してある述語フレームと同等に扱えるように登録すると
ともに、現在の入力文の解析結果の未処理の述語でこの
述語フレームと適合するものがあるかどうかを調べる。
今の動作例の今の時点の「走る」の述語フレームを図9
に示す。
【0022】次に入力文と詳細動作定義文の統合ステッ
プ2008において、注目述語に関する表現を詳細動作
定義文による表現と置き換える。今の動作例の今の時点
では、「走る」5001に関する表現を詳細動作定義文
と置き換えるので、このステップの処理結果は詳細動作
定義文の解析結果である図8とまったく同じである。以
後、この図8を入力文の構文意味解析結果として参照す
る。このステップの処理直後では、詳細動作定義文に由
来する各述語の処理済みフラグはリセット状態である。
プ2008において、注目述語に関する表現を詳細動作
定義文による表現と置き換える。今の動作例の今の時点
では、「走る」5001に関する表現を詳細動作定義文
と置き換えるので、このステップの処理結果は詳細動作
定義文の解析結果である図8とまったく同じである。以
後、この図8を入力文の構文意味解析結果として参照す
る。このステップの処理直後では、詳細動作定義文に由
来する各述語の処理済みフラグはリセット状態である。
【0023】次に述語注目ステップ2001において、
「移動する」8002に注目する。判定ステップ200
2を経てフラグ設定ステップ2003を経て詳細動作定
義文の検索ステップ2004において述語フレーム「移
動する」6014から詳細動作定義文を得る。述語「移
動する」8001と述語フレーム「移動する」6014
は制約が一致し、その詳細動作定義文スロット6015
の値が‘システム’であるから、これは詳細展開が不要
であることがわかる。したがって、判定ステップ200
5を経て述語注目ステップ2001に進む。
「移動する」8002に注目する。判定ステップ200
2を経てフラグ設定ステップ2003を経て詳細動作定
義文の検索ステップ2004において述語フレーム「移
動する」6014から詳細動作定義文を得る。述語「移
動する」8001と述語フレーム「移動する」6014
は制約が一致し、その詳細動作定義文スロット6015
の値が‘システム’であるから、これは詳細展開が不要
であることがわかる。したがって、判定ステップ200
5を経て述語注目ステップ2001に進む。
【0024】次に述語ステップ2001において、述語
「動かす」8003に注目する。判定ステップ200
2、フラグ設定ステップ2003を経て詳細動作定義文
の検索ステップ2004に進む。述語フレーム「動か
す」6008の様態スロットの制約は6010に示すよ
うに空でなくてはならないが、今の注目述語「動かす」
8003には「交互に」8006があるのでこの制約を
満たさない。したがって、新たに述語フレームを生成
し、その述語フレームのスロットには、入力文と最も適
合する制約を設定するとともに、詳細動作定義文スロッ
ト、速度スロット、方向スロットを空にする。そして判
定ステップ2005を経て詳細動作定義文の処理ステッ
プ2006すなわち図3に進む。
「動かす」8003に注目する。判定ステップ200
2、フラグ設定ステップ2003を経て詳細動作定義文
の検索ステップ2004に進む。述語フレーム「動か
す」6008の様態スロットの制約は6010に示すよ
うに空でなくてはならないが、今の注目述語「動かす」
8003には「交互に」8006があるのでこの制約を
満たさない。したがって、新たに述語フレームを生成
し、その述語フレームのスロットには、入力文と最も適
合する制約を設定するとともに、詳細動作定義文スロッ
ト、速度スロット、方向スロットを空にする。そして判
定ステップ2005を経て詳細動作定義文の処理ステッ
プ2006すなわち図3に進む。
【0025】今の動作例の今の時点では、詳細動作定義
文は空であるから判定ステップ3001を経て、詳細動
作定義文の要求と入力ステップ3002において利用者
に注目述語8003の表現、つまり「犬が左後足と右後
足を交互に動かす」に対する詳細動作定義文を要求し入
力させる。ここで、利用者の入力が、「犬が左後足を前
に置いて右後足を後に置いて、その後に左後足を後に置
いて右後足を前に置くという動作を繰り返す。」であっ
たとする。この文を詳細動作定義文として詳細動作定義
文スロットに格納する。
文は空であるから判定ステップ3001を経て、詳細動
作定義文の要求と入力ステップ3002において利用者
に注目述語8003の表現、つまり「犬が左後足と右後
足を交互に動かす」に対する詳細動作定義文を要求し入
力させる。ここで、利用者の入力が、「犬が左後足を前
に置いて右後足を後に置いて、その後に左後足を後に置
いて右後足を前に置くという動作を繰り返す。」であっ
たとする。この文を詳細動作定義文として詳細動作定義
文スロットに格納する。
【0026】続く詳細動作定義文の解析ステップ300
3において、この詳細動作定義文に対して構文意味解析
を行うと、その結果は、図10に示す通りとなる。次の
入力文と詳細動作定義文の対応付けステップ3004に
おいて、述語フレームを参照しながら注目述語の格スロ
ットの名詞について、入力文と詳細動作定義文を対応付
ける。今の動作例の今の時点では、「犬」8001と
「犬」10001を対応付け、「右後足」8004と
「右後足」10002を対応付け、「左後足」8005
と「左後足」10003を対応付ける。
3において、この詳細動作定義文に対して構文意味解析
を行うと、その結果は、図10に示す通りとなる。次の
入力文と詳細動作定義文の対応付けステップ3004に
おいて、述語フレームを参照しながら注目述語の格スロ
ットの名詞について、入力文と詳細動作定義文を対応付
ける。今の動作例の今の時点では、「犬」8001と
「犬」10001を対応付け、「右後足」8004と
「右後足」10002を対応付け、「左後足」8005
と「左後足」10003を対応付ける。
【0027】対応付けが成功したので判定ステップ30
05を経て可否の問い合わせステップ3006に進む。
可否の問い合わせステップ3006においては名詞を置
き換えた結果の表示すべき文が、元の詳細動作定義文と
まったく同じなので、問い合わせを行なわず、しかし、
応答は‘可’であるとして処理を続ける。そして判定ス
テップ3007を経て図3の処理、すなわち詳細動作定
義文の処理ステップ2006を終了する。
05を経て可否の問い合わせステップ3006に進む。
可否の問い合わせステップ3006においては名詞を置
き換えた結果の表示すべき文が、元の詳細動作定義文と
まったく同じなので、問い合わせを行なわず、しかし、
応答は‘可’であるとして処理を続ける。そして判定ス
テップ3007を経て図3の処理、すなわち詳細動作定
義文の処理ステップ2006を終了する。
【0028】次の述語フレームの更新ステップ2007
において、入力文では並列であった「右後足」8004
と「左後足」8005が「右後足」10002と「左後
足」10003のように並列でなくなったので、「左後
足」10003に対応する格スロット‘対象2格’を設
け、最も適合する制約として単語をそのまま記述する。
また、入力文と対応が付いた詳細動作定義文の名詞は格
スロットの名詞なので、それを‘{}’によるマーク付
きの格の名前で置き換える。この述語フレームは前のス
テップで生成したものであるから、これを他の述語フレ
ームと同等に参照できるように登録し、入力文の構文意
味解析結果の未処理の述語でこの述語フレームと適合す
るものがあるかどうかを調べる。この述語フレームの更
新ステップ2007の結果の述語フレームを図11に示
す。
において、入力文では並列であった「右後足」8004
と「左後足」8005が「右後足」10002と「左後
足」10003のように並列でなくなったので、「左後
足」10003に対応する格スロット‘対象2格’を設
け、最も適合する制約として単語をそのまま記述する。
また、入力文と対応が付いた詳細動作定義文の名詞は格
スロットの名詞なので、それを‘{}’によるマーク付
きの格の名前で置き換える。この述語フレームは前のス
テップで生成したものであるから、これを他の述語フレ
ームと同等に参照できるように登録し、入力文の構文意
味解析結果の未処理の述語でこの述語フレームと適合す
るものがあるかどうかを調べる。この述語フレームの更
新ステップ2007の結果の述語フレームを図11に示
す。
【0029】そして次の入力文と詳細動作定義文の統合
ステップ2008において、注目述語8002に関する
表現を図10に示す詳細動作定義文の表現と置き換え
る。その結果を図12に示す。これより以後、この図1
2を入力文の構文意味解析の結果として参照する。その
後、図12の中の各述語について注目を試みて、注目で
きた述語に対してこれまで説明したのと同様の処理を行
う。述語「移動する」12001は前に処理済みフラグ
がセットされているので注目しない。述語「繰り返す」
12002は、詳細動作定義文から置き換えたばかりの
述語であるからその処理済みフラグはリセット状態であ
るので、これに注目する。この述語「繰り返す」120
02に対応する述語フレームは「繰り返す」6013で
あるが、これは制約を満たし、また詳細動作定義文が
‘システム’であるので詳細動作定義文の処理は行わな
い。次に、述語「動かす」12004に注目する。
ステップ2008において、注目述語8002に関する
表現を図10に示す詳細動作定義文の表現と置き換え
る。その結果を図12に示す。これより以後、この図1
2を入力文の構文意味解析の結果として参照する。その
後、図12の中の各述語について注目を試みて、注目で
きた述語に対してこれまで説明したのと同様の処理を行
う。述語「移動する」12001は前に処理済みフラグ
がセットされているので注目しない。述語「繰り返す」
12002は、詳細動作定義文から置き換えたばかりの
述語であるからその処理済みフラグはリセット状態であ
るので、これに注目する。この述語「繰り返す」120
02に対応する述語フレームは「繰り返す」6013で
あるが、これは制約を満たし、また詳細動作定義文が
‘システム’であるので詳細動作定義文の処理は行わな
い。次に、述語「動かす」12004に注目する。
【0030】この述語「動かす」12004に対応する
述語フレームは、「動かす」6008と「動かす」11
001がある。述語フレーム「動かす」11001の方
が様態スロットが完全に一致することと、格スロットの
制約が類似度の近い名詞であることから、述語フレーム
「動かす」11001を最適な述語フレームとして選択
する。この述語フレームは詳細動作定義文の展開が必要
であるので、詳細動作定義文の処理ステップ2006す
なわち図3に進む。入力文と詳細動作定義文の対応付け
ステップ3004において、「犬」12003が動作主
格に対応付けられ、「右前足」12005が対象格に対
応付けられ、「左前足」12006が対象2格に対応付
けられる。可否の問い合わせステップ3006におい
て、これら対応が付いた名詞を置き換えて利用者に提示
する。ここで利用者の応答が‘可’であったとして、判
定ステップ3007を経て図3の処理すなわち詳細動作
定義文の処理ステップ2006を終わる。
述語フレームは、「動かす」6008と「動かす」11
001がある。述語フレーム「動かす」11001の方
が様態スロットが完全に一致することと、格スロットの
制約が類似度の近い名詞であることから、述語フレーム
「動かす」11001を最適な述語フレームとして選択
する。この述語フレームは詳細動作定義文の展開が必要
であるので、詳細動作定義文の処理ステップ2006す
なわち図3に進む。入力文と詳細動作定義文の対応付け
ステップ3004において、「犬」12003が動作主
格に対応付けられ、「右前足」12005が対象格に対
応付けられ、「左前足」12006が対象2格に対応付
けられる。可否の問い合わせステップ3006におい
て、これら対応が付いた名詞を置き換えて利用者に提示
する。ここで利用者の応答が‘可’であったとして、判
定ステップ3007を経て図3の処理すなわち詳細動作
定義文の処理ステップ2006を終わる。
【0031】次の述語フレームの更新ステップ2007
において、対応が付いた名詞の類似度が近いので、述語
フレーム「動かす」11001の対象格と対象2格の格
スロットの制約を意味素性による記述に置き換える。そ
の結果を図13に示す。‘[部分]’13001に示す
ように‘[ ]’で囲まれたものが意味素性を示す。次
の入力文と詳細動作定義文の統合ステップ2008に進
む。ここで今の注目述語12004に関する表現を詳細
動作定義文による表現に置き換える。その結果を図14
に示す。
において、対応が付いた名詞の類似度が近いので、述語
フレーム「動かす」11001の対象格と対象2格の格
スロットの制約を意味素性による記述に置き換える。そ
の結果を図13に示す。‘[部分]’13001に示す
ように‘[ ]’で囲まれたものが意味素性を示す。次
の入力文と詳細動作定義文の統合ステップ2008に進
む。ここで今の注目述語12004に関する表現を詳細
動作定義文による表現に置き換える。その結果を図14
に示す。
【0032】その後も、図14の中の各述語について注
目を試み、詳細動作定義文の処理を試みるが、この述語
はすべて処理済みフラグがセットされているか詳細動作
定義文スロットが‘システム’である、つまり詳細展開
が不要であるので、結局すべての述語に処理済みフラグ
がセットされて、判定ステップ2002を経て図2の処
理すなわち詳細動作の展開ステップ1002を終わる。
目を試み、詳細動作定義文の処理を試みるが、この述語
はすべて処理済みフラグがセットされているか詳細動作
定義文スロットが‘システム’である、つまり詳細展開
が不要であるので、結局すべての述語に処理済みフラグ
がセットされて、判定ステップ2002を経て図2の処
理すなわち詳細動作の展開ステップ1002を終わる。
【0033】次に、時系列・空間関係解析ステップ10
03において、時系列・空間関係解析装置4006を使
用して、入力文に登場するキャラクターの位置関係や動
作の時間関係を解析する。この詳細は、例えば、“自然
言語における空間描写の解析と情景の再構成”(山田
篤、網谷勝俊、星野泰一、西田豊明、堂下修司:情報処
理、Vol.31、No.5、pp.660−672、
1990.5)や、“アスペクトをもとにした文脈解
析”(吉川耕平、舟渡信彦、花田恵太郎、宮本雅之:情
報処理学会自然言語処理研究会報告91−82−11、
1991.3)に示されている通りである。
03において、時系列・空間関係解析装置4006を使
用して、入力文に登場するキャラクターの位置関係や動
作の時間関係を解析する。この詳細は、例えば、“自然
言語における空間描写の解析と情景の再構成”(山田
篤、網谷勝俊、星野泰一、西田豊明、堂下修司:情報処
理、Vol.31、No.5、pp.660−672、
1990.5)や、“アスペクトをもとにした文脈解
析”(吉川耕平、舟渡信彦、花田恵太郎、宮本雅之:情
報処理学会自然言語処理研究会報告91−82−11、
1991.3)に示されている通りである。
【0034】次に、シナリオ生成ステップ1004にお
いて、シナリオ生成装置4008を使用して、各動作の
時間値を推定して、シナリオ記述言語によるシナリオを
生成する。ここで、動作の時間値の推定とは、入力文で
時間値が与えられているものはそれを用い、入力文で与
えられていない場合は、入力文に登場するキャラクタの
空間関係に矛盾が生じないように各キャラクタ毎に構文
意味解析方法で用いる辞書に予め登録してある標準的な
時間値を修正することである。また、シナリオ記述言語
の詳細は、“動画生成のための並行動作モデル”(宮本
雅之、花田恵太郎、吉川耕平:情報処理学会ソフトウェ
ア工学研究会報告90−73−7、1990.7)に示
されている通りである。ここで、述語フレームの詳細動
作定義文が‘システム’であった表現からシナリオ記述
言語への変換は、述語フレームからシナリオ記述言語に
よる表現の変換テーブルを用意することによって実現す
る。
いて、シナリオ生成装置4008を使用して、各動作の
時間値を推定して、シナリオ記述言語によるシナリオを
生成する。ここで、動作の時間値の推定とは、入力文で
時間値が与えられているものはそれを用い、入力文で与
えられていない場合は、入力文に登場するキャラクタの
空間関係に矛盾が生じないように各キャラクタ毎に構文
意味解析方法で用いる辞書に予め登録してある標準的な
時間値を修正することである。また、シナリオ記述言語
の詳細は、“動画生成のための並行動作モデル”(宮本
雅之、花田恵太郎、吉川耕平:情報処理学会ソフトウェ
ア工学研究会報告90−73−7、1990.7)に示
されている通りである。ここで、述語フレームの詳細動
作定義文が‘システム’であった表現からシナリオ記述
言語への変換は、述語フレームからシナリオ記述言語に
よる表現の変換テーブルを用意することによって実現す
る。
【0035】次に、シナリオ解釈ステップ1005にお
いてシナリオ解釈装置4007を使用して、表示装置4
005を介してアニメーションを表示する。ここで、シ
ナリオ解釈方法の詳細は、上記の文献“動画生成のため
の並行動作モデル”に示されている通りである。また、
アニメーションの動作を生成するためには、たとえば
“マンガプロセッサの提案”(大島早由里、内藤彰、中
島晃、細谷律子、石川裕惟:情報処理学会第41回全国
大会4J−6、pp.3−249〜3−250、199
0)や“画像合成のための部品画像ファイルシステム”
(井上誠喜、柴田正啓、中須英輔:電子情報通信学会論
文誌D−II、Vol.J72−D−II、No.1
1、pp.1824−1832、1989.11)に記
載の画像合成方法を利用する。
いてシナリオ解釈装置4007を使用して、表示装置4
005を介してアニメーションを表示する。ここで、シ
ナリオ解釈方法の詳細は、上記の文献“動画生成のため
の並行動作モデル”に示されている通りである。また、
アニメーションの動作を生成するためには、たとえば
“マンガプロセッサの提案”(大島早由里、内藤彰、中
島晃、細谷律子、石川裕惟:情報処理学会第41回全国
大会4J−6、pp.3−249〜3−250、199
0)や“画像合成のための部品画像ファイルシステム”
(井上誠喜、柴田正啓、中須英輔:電子情報通信学会論
文誌D−II、Vol.J72−D−II、No.1
1、pp.1824−1832、1989.11)に記
載の画像合成方法を利用する。
【0036】
【発明の効果】本発明により、自然言語文でアニメーシ
ョンに登場するキャラクタの動作の記述を段階的に進め
ることができるので、その記述作業を簡便にできるとい
う効果がある。また、記述の詳細化を自然言語文で行う
ので、利用者にはプログラミング言語に関する特別な知
識が不要であるという効果がある。
ョンに登場するキャラクタの動作の記述を段階的に進め
ることができるので、その記述作業を簡便にできるとい
う効果がある。また、記述の詳細化を自然言語文で行う
ので、利用者にはプログラミング言語に関する特別な知
識が不要であるという効果がある。
【図1】本発明のアニメーション生成方法の処理フロー
である。
である。
【図2】本発明のアニメーション生成方法の一部分であ
る詳細動作の展開方法の処理フローの一部である。
る詳細動作の展開方法の処理フローの一部である。
【図3】本発明のアニメーション生成方法の一部分であ
る詳細動作の展開方法の処理フローの一部である。
る詳細動作の展開方法の処理フローの一部である。
【図4】本発明のアニメーション生成方法が動作する装
置の一例を表わす図である。
置の一例を表わす図である。
【図5】入力文の構文意味解析結果を表わす図である。
【図6】元から用意された述語フレームを表わす図であ
る。
る。
【図7】詳細動作定義文の構文意味解析結果を表わす図
である。
である。
【図8】詳細動作定義文の構文意味解析結果および入力
文と詳細動作定義文の統合結果を表わす図である。
文と詳細動作定義文の統合結果を表わす図である。
【図9】利用者の詳細動作定義文の入力によって生成し
た述語フレームを表わす図である。
た述語フレームを表わす図である。
【図10】詳細動作定義文の構文意味解析結果を表わす
図である。
図である。
【図11】利用者の詳細動作定義文の入力によって生成
した述語フレームを表わす図である。
した述語フレームを表わす図である。
【図12】入力文と詳細動作定義文の統合結果を表わす
図である。
図である。
【図13】利用者の詳細動作定義文の入力によって生成
した述語フレームを表わす図である。
した述語フレームを表わす図である。
【図14】入力文と詳細動作定義文の統合結果を表わす
図である。
図である。
4001…入力装置、4002…構文意味解析装置、4
003…システム装置、4004…詳細動作の展開装
置、4005…表示装置、4006…時系列・空間関係
解析装置、4007…シナリオ解釈装置、4008…シ
ナリオ生成装置。
003…システム装置、4004…詳細動作の展開装
置、4005…表示装置、4006…時系列・空間関係
解析装置、4007…シナリオ解釈装置、4008…シ
ナリオ生成装置。
Claims (5)
- 【請求項1】自然言語文を入力文として構文意味解析ス
テップと、時系列・空間関係解析ステップと、シナリオ
生成ステップと、シナリオ解釈ステップとからなるアニ
メーション生成方法において、詳細動作の展開ステップ
を設け、該詳細動作の展開ステップにおいて、入力文の
記述に対する詳細な指定を自然言語文により段階的に記
述することを特徴とするアニメーション生成方法。 - 【請求項2】詳細動作の展開ステップで用いる詳細動作
の展開方法が、入力文の各述語について、述語フレーム
に詳細動作定義文が定義していないか不適切である述語
については述語フレームを生成して利用者から適切な詳
細動作定義文を取得して、詳細動作定義文が定義してあ
って適切である述語についてはその詳細動作定義文を取
得して、入力文と詳細動作定義文の名詞の対応付けを行
い、その対応付けが適切であるか否かを問い合わせて、
不適切であった場合には、先の述語フレームの生成と利
用者からの詳細動作定義文の取得の処理からやり直し、
適切であった場合には述語フレームについて制約の抽象
化を行い、また入力文と詳細動作定義文を統合するとい
う処理を繰り返すというものである、請求項1に記載の
アニメーション生成方法。 - 【請求項3】入力装置と、表示装置と、構文意味解析装
置と、時系列・空間関係解析装置と、シナリオ生成装置
と、シナリオ解釈装置と、システム装置とからなるアニ
メーション生成装置において、詳細動作の展開装置を設
けたことを特徴とするアニメーション生成装置。 - 【請求項4】自然言語の文によって、その文に登場する
キャラクタの動作を指定する際に、アニメーションとし
ての動作が未定義である述語に対しては別の自然言語の
文によってその動作を指定することを特徴とするアニメ
ーション生成方法および装置。 - 【請求項5】自然言語文を入力文として構文意味解析ス
テップと、時系列・空間関係解析ステップと、シナリオ
生成ステップと、シナリオ解釈ステップとからなる計算
機制御方法において、詳細動作の展開ステップを設け、
該詳細動作の展開ステップにおいて、入力文の記述に対
する詳細な指定を自然言語文により段階的に記述するこ
とを特徴とする計算機制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5047732A JPH06259528A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | アニメーション生成方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5047732A JPH06259528A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | アニメーション生成方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06259528A true JPH06259528A (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=12783519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5047732A Pending JPH06259528A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | アニメーション生成方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06259528A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000347564A (ja) * | 1999-06-02 | 2000-12-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 言語情報からの地図情報作成方法及び装置及び言語情報からの地図作成プログラムを格納した記憶媒体 |
WO2006132332A1 (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | シナリオ生成装置、シナリオ生成方法、およびシナリオ生成プログラム |
CN109308730A (zh) * | 2018-09-10 | 2019-02-05 | 尹岩 | 一种基于模拟的动作规划系统 |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP5047732A patent/JPH06259528A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000347564A (ja) * | 1999-06-02 | 2000-12-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 言語情報からの地図情報作成方法及び装置及び言語情報からの地図作成プログラムを格納した記憶媒体 |
WO2006132332A1 (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | シナリオ生成装置、シナリオ生成方法、およびシナリオ生成プログラム |
US7973793B2 (en) | 2005-06-10 | 2011-07-05 | Panasonic Corporation | Scenario generation device, scenario generation method, and scenario generation program |
CN109308730A (zh) * | 2018-09-10 | 2019-02-05 | 尹岩 | 一种基于模拟的动作规划系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5946488A (en) | Method for selectively and incrementally displaying the results of preprocessing | |
US6651240B1 (en) | Object-oriented software development support apparatus and development support method | |
JPH08202545A (ja) | ターゲット言語コードを生成するためのオブジェクト指向システム及びその方法 | |
JPH09134282A (ja) | プログラム作成方法 | |
JP2005182280A (ja) | 情報検索システム、検索結果加工システム及び情報検索方法並びにプログラム | |
CA2306933A1 (en) | Method for data access code generation | |
JPH11237980A (ja) | オブジェクト指向最適化コード生成装置及び方法 | |
CN114489597A (zh) | 一种代码自动生成方法及装置 | |
JP3356519B2 (ja) | 文書情報検索装置 | |
CN117289929A (zh) | 一种插件框架、插件及数据处理方法、装置及电子设备 | |
JPH06259528A (ja) | アニメーション生成方法および装置 | |
JP2001125855A (ja) | 動的Webページ生成プログラム | |
KR100576941B1 (ko) | 메타모델에 기반한 모델 변환 지원 시스템 | |
CN113392722A (zh) | 视频中的对象情绪识别方法、装置、电子设备及存储介质 | |
GB2420638A (en) | Method of substituting code fragments in Internal Representation | |
Tallis et al. | The Briefing Associate: A Role for COTS applications in the Semantic Web. | |
JPH09134454A (ja) | 画像作成方法および空間位置表示方法および空間位置計算方法 | |
JP3003459B2 (ja) | プログラム作成支援装置 | |
JPH06214776A (ja) | ソフトウェア自動生成システム | |
JP2006277330A (ja) | ソースコード編集装置及びソースコード編集方法 | |
JP3019874B2 (ja) | プログラム生成/合成装置および方法 | |
Lin et al. | Way-A Fast Front-end Generator Framework Based on Python Processing | |
JP3670305B2 (ja) | データベース検索文作成装置 | |
JP2977642B2 (ja) | Fortranコンパイル処理装置 | |
JP3113048B2 (ja) | ソフトウェア部品合成装置 |