JPH06258052A - 粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置 - Google Patents

粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置

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JPH06258052A
JPH06258052A JP5071256A JP7125693A JPH06258052A JP H06258052 A JPH06258052 A JP H06258052A JP 5071256 A JP5071256 A JP 5071256A JP 7125693 A JP7125693 A JP 7125693A JP H06258052 A JPH06258052 A JP H06258052A
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particle
mist
light
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fog
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Masakazu Kijima
正和 来島
Nagataka Hayafusa
長▲隆▼ 早房
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】粒子粉霧発生器から発生される粒子粉霧の形状
を、自然の噴射状態で測定もしくは検査でき、その粒子
粉霧の形状を常にばらつきなく測定することができる、
粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置を提供すること。 【構成】粒子粉霧発生器Sから発生される粒子粉霧CM
の形状Mを測定するための粉霧形状測定装置であり、上
記粒子粉霧発生器Sを設定するための設定手段12と、
上記粒子粉霧発生器Sに力を加えて上記粒子粉霧発生器
Sから粒子粉霧CMを発生させる粉霧発生手段14と、
上記粒子粉霧発生器14から発生される粒子粉霧CMに
対して面状の光線62を照射するための光線発生手段1
6と、上記粒子粉霧CMに照射された上記面状の光線6
2を撮像する撮像手段18と、上記撮像手段18により
得られる粒子粉霧CMの形状Mに関する情報を処理し
て、粒子粉霧CMの形状Mを測定する画像処理手段92
と、を備える粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子粉霧発生器から発
生される粒子粉霧の形状を測定するための粉霧形状測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粒子粉霧発生器、いわゆるスプレー缶か
ら発生される粒子粉霧(粒子噴霧)の形状は、従来一般
的に目視による検査により判断するか、あるいは板等に
直接粒子粉霧を噴射してその板に残った液の形状で判断
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この目視に
よる検査もしくは測定の方法では、熟練作業者が必要で
あり、熟練作業者の能力に限界がある。しかも、噴射さ
れるガスが人体に影響がある場合には、設備に工夫が必
要である。
【0004】一方、板に残った液の形状で粒子粉霧の形
状を測定もしくは検査する方法では、瞬間的な粉霧形状
を見ることができない。また、常に板面の清掃やあるい
は交換が必要であり、しかも粉霧の流れ方が変化するた
めに、実際の形状と異なる形状を測定してしまう。
【0005】このように、いずれの方法においても、粒
子粉霧の形状を正確に測定もしくは検査することが難し
い。
【0006】本発明は、粒子粉霧発生器から発生される
粒子粉霧の形状を、自然の噴射状態で測定もしくは検査
でき、その粒子粉霧の形状を常にばらつきなく測定する
ことができる、粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、粒子粉霧発生器から発生される粒子粉霧の形状
を測定するための粉霧形状測定装置であり、上記粒子粉
霧発生器を設定するための設定手段と、上記粒子粉霧発
生器に力を加えて上記粒子粉霧発生器から粒子粉霧を発
生させる粉霧発生手段と、上記粒子粉霧発生器から発生
される粒子粉霧に対して面状の光線を照射するための光
線発生手段と、上記粒子粉霧に照射された上記面状の光
線を撮像する撮像手段と、上記撮像手段により得られる
粒子粉霧の形状に関する情報を処理して、粒子粉霧の形
状を測定する画像処理手段と、を備える粒子粉霧発生器
の粉霧形状測定装置により、達成される。
【0008】本発明は、好ましくは前記粒子粉霧発生器
から発生される粒子粉霧を吸引する吸引手段を備える。
また、本発明は、好ましくは前記光線発生手段は、レー
ザ光を照射するレーザ光照射手段と、このレーザ光を走
査する走査手段を備える。また、本発明は、好ましくは
前記光線発生手段は、光を照射する光源と、この光を拡
散光から平行光に変換するコリメータレンズと、この平
行光を絞って拡散する光拡散手段を備える。
【0009】さらに、本発明は、好ましくは前記光線発
生手段と前記撮像手段は、前記粒子粉霧発生器との相対
距離を可変な構成とした、請求項1,請求項3,請求項
4のいずれか1つに記載の粒子粉霧発生器の粉霧形状測
定装置。さらに、本発明は、好ましくは前記光線発生手
段は、赤外線を発生し、前記撮像手段は赤外通過フィル
タを備える。
【0010】
【作用】上記構成によれば、設定手段に設定されたスプ
レー缶のような粒子粉霧発生器を、粉霧発生手段により
力を加えて、粒子粉霧発生器から粒子粉霧を発生させ
る。この粒子粉霧に対して面状の光線を照射して、撮像
手段により、粒子粉霧の形状に関する情報を処理して粒
子粉霧の形状を測定する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0012】図1は、本発明の粒子粉霧発生器の粉霧形
状測定装置の好ましい実施例を示している。この粉霧形
状測定装置は、粉霧形状検査装置ともいい、粒子粉霧発
生器S(以下スプレー缶という)から発生される粒子粉
霧の形状を測定もしくは検査するためのものである。
【0013】図1において、この粉霧形状測定装置は、
次のような構成要素を備えている。粉霧形状測定装置
は、複数のスプレー缶Sを矢印Eの方向に搬送するため
の搬送手段10と、1つのスプレーSを所定の位置Pに
設定するための設定手段12と、設定されたスプレー缶
SのヘッドHを押して粒子粉霧CMを発生させるための
粉霧発生手段14と、被測定部としての粉霧された粒子
粉霧CMに対して面状光62を当てる光線発生手段16
と、粒子粉霧CMの形状を捕えるための撮像手段18
と、そして撮像手段18からの粒子粉霧CMの形状に関
する情報を処理する画像処理手段92等を備えている。
【0014】まず、搬送手段10について図1により説
明する。搬送手段10は、複数のスプレー缶Sを、順次
矢印E方向に搬送するためのものである。この搬送手段
10はベルト14aとガイド12aを備えており、ベル
ト14aの上にのっている各スプレー缶Sは、ガイド1
2aに沿ってE方向に移動できるようになっている。
【0015】次に、設定手段12について図1と図2に
より説明する。設定手段12は、図1と図2に示すよう
に、搬送手段10により搬送されてきた1つのスプレー
缶Sを所定位置Pに位置決めするものである。
【0016】設定手段12は、図1と図2に示すような
構成となっている。設定手段12の位置決めユニット3
0の部材32にはガイドバー34,34が設けられてい
る。このガイドバー34,34にはスライド36が設定
されていて、このスライド36は図示しない駆動手段に
より矢印方向に移動可能である。
【0017】スライド36には部材40が固定されてお
り、この部材40にはステッピングモータ38が取り付
けられている。ステッピングモータ38は例えばゴム製
の支持部材42を矢印方向に回転することができるもの
である。この支持部材42は、図2で特に示すようにス
プレー缶Sの湾曲状の凹部の底を支持して、ステッピン
グモータ38によりスプレー缶Sを矢印方向に回転割り
出しできるようになっている。
【0018】またワーククランプユニット24は、クラ
ンプ部材28を備えており、このワーククランプユニッ
ト24の軸が伸びると、クランプ部材28がスプレー缶
Sの外周面を支持することができるようになっている。
これによりスプレー缶Sの回転を阻止する。
【0019】次に、粉霧発生手段14について図1と図
2により説明する。粉霧発生手段14は、図1と図2に
示すように、所定位置Pに位置しているスプレー缶Sの
ヘッドHを押すためのものである。粉霧発生手段14の
アクチュエータ22には押圧部材26が取り付けられて
おり、アクチュエータ22を作動することによって、押
圧部材26がヘッドHを下に押し下げて、ヘッドHのノ
ズルNから粒子粉霧CMを噴射もしくは発生させること
ができる。この押圧部材26は円柱状の例えばゴムによ
って作られたものである。
【0020】次に、光線発生手段16について図1によ
り説明する。図1に示す光線発生手段16は、光源ユニ
ットともいう照射部50と、遮光板52を備えている。
光源ユニット50と遮光板52は対向して配置されてお
り、図1に示すように搬送手段10に対して平行になっ
ている。この遮光板52は、矢印D方向に幅広に形成さ
れている。
【0021】光源ユニット50は、図3に示すような光
学的な構成を有している。光源54は、好ましくは半導
体レーザ光源であるが、He−Neレーザ光源であって
もよい。この光源54から出射される光は、コリメータ
レンズ56により平行光にされ、絞り58を通り、シリ
ンドリカルレンズもしくは円筒レンズ60により扇状に
拡げられる。これにより面状光62が形成できるように
なっている。
【0022】図1に戻ると、この面状光62は遮光板5
2に達する。これにより面状光62は遮光板52により
光吸収されて乱反射するのを防ぐようになっている。
【0023】次に、撮像手段18について図1により説
明する。図1に示す撮像手段18は、ビデオカメラ76
を備えている。このビデオカメラ76は取り付け用の部
材72に取り付けられており、取り付け用の部材72は
連結部材70を介して光源ユニット50に一体に取り付
けられている。
【0024】図4に示すように、ビデオカメラ76はズ
ームとフォーカス機能付きのもので、フォーカスズーム
レンズ78を有している。フォーカスズームレンズ78
およびビデオカメラ76は、テーブル82に取り付けら
れており、テーブル82のナット84にはステッピング
モータ86の送りねじ87が噛み合っている。フォーカ
スズームレンズ78はフォーカスサーボユニット89に
よりフォーカス制御されるようになっている。
【0025】図4に示すように、面状光62とスプレー
缶SのヘッドHのノズルNとの距離をLで示している。
この距離Lは、例えば現実のスプレー缶Sの使用態様に
合わせて検査する場合、通常30cm程度である。
【0026】次に、画像処理手段92について図1と図
4により説明する。画像処理手段92は、ビデオカメラ
76で得られた粒子粉霧CMの形状Mに関する情報を取
り入れる制御用コンピュータ兼画像処理装置96を有し
ている。この画像処理装置96は、粒子粉霧CMの形状
Mに関するビデオカメラ76からの情報信号MSを画像
処理するものである。
【0027】画像処理装置96は測定位置設定入力部9
8に接続されていると共に、モニタ94およびフォーカ
スサーボユニット89、光線発生手段16およびステッ
ピングモータドライバ88などに接続されている。
【0028】上記測定位置設定入力部98は、例えばオ
ペレータがテンキーで上記距離Lを入力することができ
るようなっている。制御用コンピュータ兼画像処理装置
96は、測定位置設定入力部98から入力された距離L
の数値に基づいて、ステッピングモータ86を制御し
て、ビデオカメラと光源発生部16を一体として矢印D
方向に移動できるようになっている。
【0029】この移動方向Dは、図1に示すスプレー缶
Sの搬送方向Eと直角の方向である。また移動方向D
は、光源ユニット50から射出される面状光62の方向
と直角となっている。
【0030】制御用コンピュータ兼画像処理装置96に
より得られた粒子粉霧CMの形状Mは、モニタ94によ
りオペレータが検査もしくは測定することができるよう
になっている。もちろん、モニターを直接カメラ76に
接続して現実の画像を確認できるようにようにしてもか
まわない。
【0031】次に,図1に示す吸引手段20およびエア
供給部80を説明する。エア供給部80は、エアE1を
下方に放出して、これにより粒子粉霧CMを光学系に影
響を与えないように光学系から離す方向に強制的に送る
ためのものである。そして、吸引手段20の排気口21
からこのエアE1により誘導された粒子粉霧を、外部に
排出することができるようになっている。これにより、
粒子粉霧の飛散を防止すると共に、図3に示したコリメ
ータレンズを有する光学系を粒子粉霧CMから保護する
ようになっている。
【0032】次に、上記実施例における動作例を、図5
に基づいて説明する。まず、オペレータは、図5のステ
ップSP1に示すように測定ポイントを設定する。すな
わち、図4の測定位置設定入力部98のキーボードから
距離Lを設定する。この距離Lは例えば30cmであ
る。
【0033】これにより、ステップSP2に示すよう
に、図1の制御用コンピュータ兼画像処理装置96はス
テッピングモータ86を駆動して、測定位置設定入力部
98から入力した距離Lに合せてビデオカメラ76と光
源ユニット50を移動方向Dに移動する。
【0034】これにより、図1と図4に示す面状光62
のスプレー缶Sに対する測定ポイントが設定できたこと
になる。
【0035】次に、図1の搬送装置10のベルト14a
により、所定位置Pに1つのスプレー缶Sを搬送してく
る。そして、図4の制御用コンピュータ兼画像処理装置
96は、図2のワーククランプユニット24に信号を与
えて、クランプ部材28によりスプレー缶Sをクランプ
する(ステップSP3)。
【0036】そして、図4の制御用コンピュータ兼画像
処理装置96は、アクチュエータ79に信号を送りスラ
イド36とともに支持部材42は数mm程度上昇する。
移動する。これにより支持部材42がスプレー缶Sの底
に密着する。そして、いったんクランプ部材28をスプ
レー缶42から離して、制御用コンピュータ兼画像処理
装置96は、スプレーSのヘッドHのノズルNの向きを
判断して、そのノズルNの向きに対応して、ドライバ8
8に信号を与えてステッピングモータ38を所定角度駆
動する。これにより、支持部材42は所定角度回転し
て、図1と図4に示すように、スプレーSのヘッドHの
ノズルNをフォーカスズームレンズ78に対して向け
る。この後、再びクランプ部材28によりスプレー缶4
2が回らないように固定する。
【0037】このヘッドHのノズルNをフォーカスズー
ムレンズ78に向ける際に、ビデオカメラ76のフォー
カスズームレンズ78が、ヘッドHのノズルNを捕え
て、フォーカスズームレンズ78とビデオカメラ76を
介して制御用コンピュータ兼画像処理装置96に対して
ヘッドHのノズルNの方向を画像処理判断させる(ステ
ップSP4)。
【0038】これにより、ノズルNの向いている方向を
判断して、それに対応するようにしてステッピングモー
タ38に対して制御用コンピュータ兼画像処理装置96
は必要な角度だけステッピングモータ38を駆動する。
したがって、スプレー缶Sは支持部材42を介して所定
角度回転し、ノズルNはフォーカスズームレンズに正し
く向いて位置されることになる(ステップSP4,SP
5)。この後,図4の制御用コンピュータ兼画像処理装
置96は、面状光62を光源ユニット50から照射する
(ステップSP6)する。
【0039】そして、図4の制御用コンピュータ兼画像
処理装置96は、アクチュエータ22を作動して押圧部
材26を下げてヘッドHを下に押す。これにより、図1
に示すように、ノズルNから粒子粉霧CMが噴射され
て、面状光62により光切断される(ステップSP
7)。このために、光幕ともいう面状光62が照射され
た粒子粉霧CMの部分は、粒子が乱反射して、霧の断面
形状にそってキラキラと輝く。
【0040】この光切断された粒子粉霧CMの形状M
は、図1と図2に示すようにフォーカスズームレンズ7
8を介してビデオカメラ76に撮像される。この時面状
光62により粒子粉霧CMは、乱反射をしてキラキラと
光ってビデオカメラ76により撮像される。
【0041】制御用コンピュータ兼画像処理装置96に
対してビデオカメラから粒子粉霧の形状Mに関する情報
が与えられる。これによりモニタ94にこの粒子粉霧の
形状Mが表示されると共に、画像処理装置96はその粒
子粉霧の形状もしくは粉霧粒子の断面形状の良否を判定
する(ステップSP8)。
【0042】この粒子粉霧の形状Mは、好ましくは円形
状であれば最良であるが、ある許容の範囲にあれば粒子
粉霧CMの形状Mが合格ということになり、図1の所定
位置Pに位置決めされているスプレー缶Sは合格であっ
て処理は終了する。そうでない場合には、図1の所定位
置Pに位置決めされているスプレー缶Sは不適切という
ことになり、図1の搬送手段10から別の経路に排出さ
れる(ステップSP9)。
【0043】ところで、上記実施例において図2の粉霧
発生手段14に代えて、図6の粉霧発生手段140を採
用することもできる。この粉霧発生手段140は、上下
移動用および必要ならば回動可能なアクチュエータ14
4に対して押圧部材126が取り付けられている。この
押圧部材126の下面にはヘッドHとなじむような形の
凹部127が形成されている。この凹部127はビデオ
カメラ76の方向に常に向いているか、もしくは必要な
らば回動させてヘッドHを向けることができるようにな
っている。これにより、押圧部材126を下げることに
より強制的にヘッドHをカメラ76の方向に向けること
ができるようになっている。
【0044】次に、本発明の粒子粉霧発生器の粉霧形状
測定装置の好ましい別の実施例を、図7に基づいて説明
する。図7において、この実施例の粉霧形状測定装置
は、設定手段212、粉霧発生手段214、光線発生手
段216、撮像手段218および画像処理手段292を
有している。
【0045】設定手段212について説明する。設定手
段212のトレー213は、ほぼU字形となっており回
転軸217を中心に矢印R方向に90°回転できるよう
になっている。
【0046】図1に示したような搬送手段により運ばれ
てきたスプレー缶Sは、二点鎖線で示すトレー213内
に位置される。トレー213にはシリンダ215が設定
されており、このシリンダ215のシャフトには押圧手
段217が設けられている。シリンダ215が作動する
と、押圧手段217が矢印方向にヘッドHを押すように
なっている。
【0047】次に光線発生手段216について説明す
る。光線発生手段216は、レーザ発振器219と第1
のミラー221および第2のミラー223を備えてい
る。やや斜めに配置されたレーザ発振器210から照射
されるレーザ光は、ミラー221と223の間を多数回
反射して、面状光62を形成する。この面状光62の平
面は、ヘッドHのノズルNから噴射された粒子粉霧CM
の中心軸CLと直角になっている。
【0048】次に撮像手段218を説明する。撮像手段
218は好ましくはCCDカメラであり、斜め上方に設
定されている。この撮像手段218の光軸RLは、粒子
粉霧CMの中心軸とθの角度だけ傾いている。このよう
に撮像手段218を傾けておくのは、次の理由による。
すなわち、図1で示した実施例では、ノズルNと反対側
にビデオカメラ76を設定している。しかし省スペース
化のために、あえて撮像手段218をスプレー缶S側に
配置する必要がある場合がある。この場合には、スプレ
ー缶Sの後方から粒子粉霧CMを撮像するわけにはいか
ないので斜め方向にずらして配置する。
【0049】また、ミラー221,223の端の部分2
25には、迷光防止のために黒く塗ってある。ところ
で、撮像手段218を角度θで斜めに配置するので、撮
像手段218に得られる粒子粉霧CMの形状Mは、図7
に例示するように斜線で示すように本来円形状Mになる
べきものが楕円形状M1になってしまう。
【0050】この楕円形状M1を,正しい円形状(理想
的には真円形)の粒子粉霧CMの形状Mに補正する必要
がある。そこで、図8に示すような補正のための画像処
理手段392を用いる。撮像手段218は画像加工部3
00を介してローパスフィルタ310に接続されてい
る。ローパスフィルタ310は2値化処理部312を介
して相互相関演算部316に接続されている。また相互
相関演算部316には粒子粉霧CMの形状Mの標準パタ
ーンを発生する標準パターン発生部314が接続されて
いる。相互相関演算部316により得られた補正画像の
粒子粉霧CMの形状Mは、評価値表示部318により表
示される。この表示部318に表示された補正済みの粒
子粉霧CMの形状Mをオペレータが良否判断もしくは評
価値で自動判定する。
【0051】図8の撮像手段218で得られる画像は、
図7に示すような楕円形状の粒子粉霧の形状M1であ
る。そこで画像加工部300において、この楕円形状の
粒子粉霧CMの形状M1を補正して、図9に示すように
粒子粉霧CMの形状Mに補正する。すなわち楕円の粒子
粉霧の形状M1の長軸方向の長さを縮めていって補正し
た粒子粉霧の形状Mにするのである。これによりX方向
の縮小補正を行う。
【0052】なお、短辺方向のY軸に沿って拡張補正を
することによりやはり円形にすることも可能である。
【0053】いずれにしても円形に補正された粒子粉霧
CMの形状Mの画像情報は、図8のローパスフィルタ3
10において図10に示すウィンドWにより重み付け処
理が行われる。図10のウィンドWは、9区画に区分け
されており中央の区画のみが3の重み付けでその他の区
域は1の重みとなっている。
【0054】このウィンドWを、図11に示すようにし
て、図9に示すような補正された粒子粉霧の形状Mに順
次移動して、図11に示すHLは粒子に対応する光った
点を取り込むのに適用していくことにより、この多数の
光った点HLの重み付けのされたデータが得られる。こ
のデータとしては、図12に示すような3次元データが
得られる。
【0055】次に、図8の2値化処理部312におい
て、この補正された粉霧粒子の形状Mの境界部Bを設定
する。図12においてある値より大きい部分より等しい
部分において図9に示すような境界部Bを設定する。
【0056】これにより、求める円形の粒子粉霧の形状
Mが得られる。この粒子粉霧の形状Mは相互相関演算部
316に入力されると共に、粒子粉霧の形状の標準パタ
ーン発生部314から相互相関演算部316に与えられ
る。この相互相関演算部316により、これらの粒子粉
霧の形状Mと標準パターンとの相関をとることにより、
評価値を決定する。その評価値を表示部318に表示す
ることにより、オペレータはその評価値の良否を判断す
る。評価値が良い場合には図7に示すスプレー缶Sは良
品と判定し、あるいは評価値がある値より低い場合には
そのスプレー缶Sは不良品と判定する。
【0057】次に、図7の実施例における動作例を説明
する。図7に示す設定手段212のトレー213には図
示しない搬送手段からスプレー缶Sが運ばれて、このス
プレー缶Sは所定位置Pに位置される。そしてトレー2
13は二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に反時計
回りに90°回転される。
【0058】次に、シリンダ215のシャフトが縮ん
で、押圧部材217がヘッドHを押す。これによりヘッ
ドHのノズルNから粒子粉霧CMが噴射される。一方、
レーザ発振器219からはレーザ光が発振されており、
面状光62はこの粒子粉霧CMを光切断する。これによ
り撮像手段218は斜め上方からその粒子粉霧の形状M
を撮影する。この時、粒子粉霧の粒子がレーザ光を横切
る時に反射してキラキラと光る。
【0059】得られた楕円の粒子粉霧CMの形状M1
を、図8の画像加工部300で円形の粒子粉霧CMの形
状M1補正して、粒子粉霧CMの形状Mの画像をローパ
スフィルタ310に対して送る。そして2値化処理を行
い相互相関をとって、自動的もしくはオペレータは評価
値に基づいてスプレー缶Sの良品、不良品を判定する。
この測定もしくは検査作業が終了すると、図7のトレー
213は時計回りに90°回転してもとに戻り、スプレ
ー缶Sは図示しない搬送手段のコンベアに移されて良品
であれば良品側に、不良品であれば不良品側にそれぞれ
区分けして搬送される。
【0060】ところで本発明は上記実施例に限定されな
い。例えば図13に示すのは、図1で使用した光線発生
手段16の光源ユニットに代えて使用される光源ユニッ
ト450を示している。光源ユニット450は、光源5
4、コリメータレンズ456および絞り458を有して
いる。しかも絞り458から出てきた平行光は、多面鏡
例えば六角形状のポリゴンミラー500の面により反射
されて、しかも絞り510を通った後に面状光62を形
成することができる。
【0061】次に、図14はまたさらに別の光源ユニッ
ト550を示している。光源54とコリメータレンズ5
6および絞り58を備え、さらにガルバノミラー520
を備えている。このガルバノミラー520は、支持部材
528を介して固定部材526に固定されている。コイ
ル524に通電することによりガルバノミラー520の
マグネット530が動いて、光源54からの平行光を走
査して面状光62を形成することができるようになって
いる。
【0062】さらに、上述の実施例においては、好まし
くは可視光のレーザもしくは光源を用いるが、この場合
には粒子による反射光をビデオカメラ等に確実に取り込
み易くするために、暗室のような暗い環境下において使
用するのが望ましい。また、そうでなく暗室を使用しな
い場合には、光源として赤外線発生装置を用いることが
できる。この場合にはビデオカメラもしくはCCDカメ
ラには赤外通過フィルタを設ける必要がある。
【0063】さらに、スプレーのヘッドのノズルからの
噴射方向は、噴射物もしくは内容物あるいは粒子粉霧物
が重力の影響を受けてしまうのを防ぐために噴射方向を
重力方向とするのがより好ましい。このようにすること
により、得られる粒子粉霧の形状Mの変形を極力防ぐこ
とができる。
【0064】上述した実施例においては、光照射による
粒子粉霧の形状測定であるために、自然の噴射状態を逐
次測定できる。また、測定位置を自由に設定できるの
で、多機種に対応することができる。また、測定装置を
連続的に変化させて画像処理を行うことにより、粉霧状
態を立体的に捉えて、解析をすることができる。
【0065】図1の実施例では、1台のカメラでノズル
の位置決めと、粉霧状態を測定することができるので、
ローコストでシンプルな構成である。なお、粉霧形態に
より、図1や図7で示したように、光の照射方法を変え
ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、粒
子粉霧の形状(乱反射した粒子の霧の拡散状態)をオペ
レータの勘に頼ることなく定量的にしかも常に確実に測
定もしくは検査することができる。たとえば、粒子粉霧
の形状が正しい円形になっているかを測定することがで
きる。これにより、多数の粒子粉霧発生器における粒子
粉霧の形状を順次高速で測定して、その粒子粉霧発生器
の良品、不良品を確実に自動的に測定、もしくは判定、
あるいは検査をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置の
好ましい実施例を示す斜視図。
【図2】図1の粉霧形状測定装置のうちの設定手段およ
び粉霧発生手段を示す下から見た斜視図。
【図3】図1の光源ユニットの光学系を示す図。
【図4】図1の粉霧形状測定装置の制御系を示す図。
【図5】図1の実施例1における動作例を示す図。
【図6】図1における粉霧発生手段の別の実施例を示す
斜視図。
【図7】本発明の粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置の
別の好ましい実施例を示す図。
【図8】図7の実施例2における画像処理手段を示すブ
ロック図。
【図9】撮像手段により得られる粒子粉霧の形状の例を
示す図。
【図10】図8のローパスフィルタにおける重み付け処
理を行うためのウィンドを示す図。
【図11】図10におけるウィンドの使用例を示す図。
【図12】図11の重み付け処理により得られる粒子粉
霧の形状の表示例を示す図。
【図13】図1の実施例1における他の光源発生手段の
光源ユニットの例を示す図。
【図14】図1の実施例1における光源発生手段の別の
光源ユニットの例を示す図。
【符号の説明】
10 搬送手段 12 設定手段 14 粉霧発生手段 16 光線発生手段 18 撮像手段 20 吸引手段 62 面状光 92 画像処理手段 S スプレー H ヘッド N ノズル CM 粒子粉霧 M 粒子粉霧の形状

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子粉霧発生器から発生される粒子粉霧
    の形状を測定するための粉霧形状測定装置であり、 上記粒子粉霧発生器を設定するための設定手段と、 上記粒子粉霧発生器に力を加えて上記粒子粉霧発生器か
    ら粒子粉霧を発生させる粉霧発生手段と、 上記粒子粉霧発生器から発生される粒子粉霧に対して面
    状の光線を照射するための光線発生手段と、 上記粒子粉霧に照射された上記面状の光線を撮像する撮
    像手段と、 上記撮像手段により得られる粒子粉霧の形状に関する情
    報を処理して、粒子粉霧の形状を測定する画像処理手段
    と、を備えることを特徴とする、 粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記粒子粉霧発生器から発生される粒子
    粉霧を吸引する吸引手段を備える、請求項1に記載の粒
    子粉霧発生器の粉霧形状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記光線発生手段は、レーザ光を照射す
    るレーザ光照射手段と、このレーザ光を走査する走査手
    段を備える、請求項1に記載の粒子粉霧発生器の粉霧形
    状測定装置。
  4. 【請求項4】 前記光線発生手段は、光を照射する光源
    と、この光を拡散光から平行光に変換するコリメータレ
    ンズと、この平行光を絞って拡散する光拡散手段を備え
    る、請求項1に記載の粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光線発生手段と前記撮像手段は、前
    記粒子粉霧発生器との相対距離を可変な構成とした、請
    求項1,請求項3,請求項4のいずれか1つに記載の粒
    子粉霧発生器の粉霧形状測定装置。
  6. 【請求項6】 前記光線発生手段は、赤外線を発生し、
    前記撮像手段は赤外通過フィルタを備える、請求項1に
    記載の粒子粉霧発生器の粉霧形状測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003535669A (ja) * 1999-08-17 2003-12-02 イミジ サーム エンジニアリング スプレーデータ取得システム
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