JPH06257837A - リモートコントロール制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の本体ケースを開けなくても簡単
にアドレスの設定確認ができるリモートコントロール制
御装置を提供することを目的とする。 【構成】 リモコン３にはアドレス表示要求を出力する
アドレス表示操作手段１および空気調和機１１に出力す
る信号送信手段９とを設け、前記空気調和機１１には信
号受信手段１０と、アドレス表示要求を認識するアドレ
ス表示認識手段１５と、アドレス設定手段１６のアドレ
ス設定値に従ってアドレスを表示する運転表示兼アドレ
ス表示手段１７を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は空気調和機のリモートコ
ントロール制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、空気調和機のリモートコントロー
ル制御装置は、その利便性や高付加価値化のためにます
ます応用の拡大がなされ、エアコンをはじめ、空気清浄
機や換気扇、レンジフード等に及んでいる。

【０００３】これらのリモートコントロール装置は、赤
外線式ワイヤレスリモートコントロール装置をはじめ、
ワイヤード式リモートコントロール装置、微弱電波、小
電力電波等の電波式ワイヤレスリモートコントロール装
置等、種々の方式のリモートコントロール装置が製品化
されている。

【０００４】また、これらの空気調和機は、例えば同じ
部屋にエアコンを２台設置する等、同じ空気調和管理領
域に多数存在するようになってきており、空気調和機の
アドレス設定とリモコンのアドレス設定の効率的な方式
が求められている。

【０００５】従来、この種のワイヤレスリモートコント
ロール制御装置は図３に示すような構成が一般的であっ
た。

【０００６】以下、その構成について図３を参照しなが
ら説明をする。図に示すように空気調和機２１とワイヤ
レスリモートコントロール装置（以下リモコンと略記）
２２を備え、前記リモコン２２に内蔵された空気調和機
操作手段２３により前記空気調和機２１の操作要求があ
ると、前記空気調和機操作手段２３は操作認識手段２４
に操作信号を出力し、前記操作認識手段２４は出力され
た操作信号により操作内容を認識し、送信データ作成手
段２５に操作内容を出力する。

【０００７】一方、アドレス設定手段２６は前記リモコ
ン２２のアドレスを設定し、アドレス認識手段２７にア
ドレスを出力し、前記アドレス認識手段２７は出力され
たアドレスを認識し、前記送信データ作成手段２５にア
ドレスの内容を出力し、前記送信データ作成手段２５は
出力された操作内容とアドレスの内容により送信データ
を作成し、信号送信手段２８に送信信号を出力し、前記
信号送信手段２８は出力された送信信号を赤外線や電波
に変換して前記空気調和機２１に内蔵された信号受信手
段２９に出力し、前記信号受信手段２９は赤外線や電波
で送信された送信信号を再び電気的な送信信号に変換し
受信データ作成手段３０に出力し、前記受信データ作成
手段３０は電気的な送信信号より送信データに変換しア
ドレス判定手段３１に出力する。

【０００８】一方、アドレス設定手段３２は前記空気調
和機２１のアドレスを設定し、前記アドレス判定手段３
１にアドレスの内容を出力し、前記アドレス判定手段３
１は前記受信データ作成手段３０より出力された送信デ
ータのアドレスの内容とアドレス設定手段３２より求め
たアドレスを比較し、アドレスが一致した場合、操作内
容を運転認識手段３３に出力し、前記運転認識手段３３
は操作内容を運転表示手段３４に出力すると共に運転内
容をもとにファンモータ等の空調負荷を制御し、前記運
転表示手段３４は出力された運転内容をもとに前記空気
調和機２１の運転内容を表示し、前記アドレス判定手段
３１でアドレスが一致しない場合、操作内容は前記運転
認識手段３３に出力されず、従って、前記運転認識手段
３３以降の処理はされないように構成している。

【０００９】上記構成において、前記空気調和機操作手
段２３により運転の操作要求が前記操作認識手段２４に
あると、前記操作認識手段２４は運転操作を認識し、送
信データ作成手段２５に出力し、一方、前記リモコン２
２のアドレスが１番であると、前記アドレス設定手段２
６はアドレス１番を前記アドレス認識手段２７に出力
し、前記アドレス認識手段２７はアドレスを認識し、前
記送信データ作成手段２５に出力し、前記送信データ作
成手段２５は出力された運転操作とアドレス１番により
送信データを作成し、前記信号送信手段２８と前記信号
受信手段２９と前記受信データ作成手段３０を通して前
記アドレス判定手段３１に出力し、一方、前記空気調和
機２１のアドレスが１番であると、前記アドレス設定手
段３２はアドレス１番を前記アドレス判定手段３１に出
力し、前記アドレス判定手段３１は、前記受信データ作
成手段３０より出力された送信データの内容により求め
たアドレス１番と前記アドレス設定手段３２より出力さ
れたアドレス１番を比較し、一致しているので、送信デ
ータより求めた運転操作を前記運転認識手段３３に出力
し、前記運転認識手段３３は前記運転表示手段３４に運
転表示信号を出力し、前記運転表示手段３４は運転表示
の情報により前記空気調和機２１の運転内容を表示して
いた。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】このような従来のワイ
ヤレスリモートコントロール制御装置では、アドレス設
定手段３２は空気調和機２１に内蔵されているために、
アドレスが何番に設定されているかは空気調和機２１の
本体ケースを開けてみないと確認できず、従って、空気
調和機が手の届きにくい所に設置されている場合、アド
レスの設定確認に手間がかかるという問題があった。

【００１１】本発明は、上記課題を解決するもので、空
気調和機の本体ケースを開けなくても簡単にアドレスの
設定確認ができるリモートコントロール制御装置を提供
することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために空気調和機を操作するワイヤレスリモートコ
ントロール装置と、前記ワイヤレスリモートコントロー
ル装置に内蔵され前記空気調和機のアドレス表示を要求
するアドレス表示操作手段と、前記アドレス表示操作手
段より出力される操作信号により操作内容を認識する操
作認識手段と、前記操作認識手段により出力される操作
内容と前記リモートコントロール装置のアドレスの内容
を合成して送信データを作成する送信データ作成手段
と、前記送信データ作成手段より出力される送信信号を
赤外線や電波に変換する信号送出手段と、前記空気調和
機に内蔵され前記信号送出手段により赤外線や電波で出
力される送信信号を再び電気信号に変換する信号受信手
段と、前記信号受信手段より出力された送信信号を受信
データに変換する受信データ作成手段と、前記空気調和
機に内蔵され空気調和機のアドレスを設定するアドレス
設定手段と、受信データ作成手段より出力される受信デ
ータを認識しアドレス表示要求により前記アドレス設定
手段により出力されるアドレスを認識するアドレス表示
認識手段と、前記アドレス表示認識手段により出力され
る信号によりアドレス表示する運転表示兼アドレス表示
手段より構成する。

【００１３】

【作用】本発明は上記した構成により、前記アドレス表
示操作手段によりアドレス表示の操作要求が前記操作認
識手段にあると、前記操作認識手段はアドレス表示操作
を認識し、送信データ作成手段に出力し、前記送信デー
タ作成手段は出力されたアドレス表示要求の送信データ
を作成し、前記信号送信手段と前記信号受信手段と前記
受信データ作成手段を通して前記アドレス表示認識手段
に出力し、前記空気調和機のアドレスが１番であると、
前記アドレス設定手段はアドレス１番を前記アドレス表
示認識手段に出力し、前記アドレス表示認識手段は前記
受信データ作成手段より出力された送信データの内容に
よりアドレス表示要求を認識し前記アドレス設定手段に
より求めたアドレス１番を運転表示兼アドレス表示手段
に出力し、前記運転表示兼アドレス表示手段はアドレス
１番を表示することが出来ることとなる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１および
図２を参照しながら説明する。

【００１５】図に示すように、アドレス表示操作手段１
および空気調和機操作手段２は、リモコン３に内蔵され
たプッシュスイッチで、アドレス設定手段４は前記リモ
コン３のアドレスを設定するディップスイッチである。

【００１６】そして、マイクロコンピュータ５は前記リ
モコン３の全体の制御と操作認識手段６、アドレス認識
手段７および送信データ作成手段８の制御をし、前記ア
ドレス表示操作手段１、前記空気調和機操作手段２およ
び前記アドレス設定手段４の入力をする。

【００１７】前記操作認識手段６は前記アドレス表示操
作手段１と前記空気調和機操作手段２より出力された操
作内容を認識する手段で、前記アドレス認識手段７は前
記アドレス設定手段４より出力されたアドレスを認識す
る手段である。

【００１８】また、前記送信データ作成手段８は前記操
作認識手段６および前記アドレス認識手段７の内容によ
り送信データを作成する手段で、信号送信手段９は抵抗
を介してトランジスタが接続され、赤外線ＬＥＤを駆動
する駆動回路になっており、前記送信データ作成手段８
より出力される送信データを赤外線に変換して送出する
手段である。

【００１９】そして、信号受信手段１０は前記信号送信
手段９より送出される赤外線の送信データを再び電気的
な送信信号に変換する手段で、前記マイクロコンピュー
タ５は空気調和機１１の全体の制御と受信データ作成手
段１２、アドレス判定手段１３、運転認識手段１４およ
びアドレス表示認識手段１５の制御をし、前記信号受信
手段１０およびアドレス設定手段１６の信号を入力す
る。

【００２０】また、前記受信データ作成手段１２は前記
信号受信手段１０より出力される電気的な送信信号によ
り送信データに変換する手段で、アドレス設定手段１６
は前記空気調和機１１のアドレスを設定するディップス
イッチである。

【００２１】また、前記アドレス判定手段１３は前記受
信データ作成手段１２より出力された送信データのアド
レスの内容と前記アドレス設定手段１６より求めたアド
レスを比較し、アドレスが一致するかどうか判定し、一
致した場合は送信データの運転内容を前記運転認識手段
１４に出力し、一致しない場合は出力しない手段で、前
記運転認識手段１４は前記アドレス判定手段１３より出
力される運転内容を認識し、運転表示兼アドレス表示手
段１７に表示信号を出力する。

【００２２】そして、前記アドレス表示認識手段１５は
前記受信データ作成手段１２より出力される送信データ
の操作内容がアドレス表示操作であるとアドレス表示操
作を認識し、運転表示兼アドレス表示手段１７に表示信
号を出力する。

【００２３】また、前記運転表示兼アドレス表示手段１
７は抵抗を介してトランジスタが接続され、表示用ＬＥ
Ｄを駆動する駆動回路になっており、前記運転認識手段
１４および前記アドレス表示認識手段１５より出力され
る表示信号により出力する。

【００２４】上記構成において、前記空気調和機１１の
アドレス表示をする場合、前記リモコン３に内蔵された
前記アドレス表示操作手段１であるプッシュスイッチを
押すと、前記操作認識手段６に電圧ＨからＬに変化する
信号を前記マイクロコンピュータ５に内蔵された前記操
作認識手段６に出力する。

【００２５】そして、前記操作認識手段６は前記アドレ
ス表示操作手段１より出力される電圧信号によりアドレ
ス表示操作要求を検知し、前記送信データ作成手段８に
出力して、前記送信データ作成手段８は前記操作認識手
段６より出力されるアドレス表示操作の信号に対応する
送出データを作成し、送信データをもとに電圧Ｈまたは
Ｌの電圧信号を前記信号送信手段９に出力する。

【００２６】また、前記信号送信手段９は前記送信デー
タ作成手段８より出力される電圧ＨまたはＬの信号によ
り赤外線ＬＥＤを点滅させ、前記信号受信手段１０は前
記信号送信手段９より出力される赤外線ＬＥＤの点滅よ
り再び電圧ＨまたはＬの送信信号に変換し、前記受信デ
ータ作成手段１２に出力し、前記受信データ作成手段１
２は前記信号受信手段１０より出力される送信信号より
受信データに変換する。

【００２７】そして、前記アドレス設定手段１６は前記
空気調和機１１のアドレスを設定し、例えば電圧Ｈで１
番であるとすると、電圧Ｈを前記アドレス表示認識手段
１５に出力する。

【００２８】前記アドレス表示認識手段１５は受信デー
タよりアドレス表示を認識し、前記アドレス設定手段１
６より出力されるアドレス１番に対応した電圧Ｈまたは
Ｌの信号を前記運転表示兼アドレス表示手段１７に出力
する。

【００２９】前記運転表示兼アドレス表示手段１７は前
記アドレス表示認識手段１５より出力される電圧Ｈまた
はＬにより表示ＬＥＤを点灯させる。

【００３０】なお、前記アドレス設定手段１６は実施例
では電圧ＨまたはＬでアドレス１または２番にしか設定
できないが、例えばディップスイッチを２つにして、ア
ドレス１、２、３、４にすることも可能である。

【００３１】また、前記運転表示兼アドレス表示手段１
７は実施例では表示ＬＥＤ１つで構成されていたが、複
数個でアドレスに対応して表示させることも可能であ
る。

【００３２】また、実施例では赤外線リモコンの例とし
たが、例えば電波を利用したリモコンでも同じ手段の構
成で実現できる。

【００３３】また、前記リモコン３のアドレスと前記空
気調和機１１のアドレスが違っている場合でも、前記リ
モコン３のアドレスを前記空気調和機１１の前記運転表
示兼アドレス表示手段１７のアドレス表示に合わせるこ
とによって運転操作等が簡単にできるようになる。

【００３４】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によればアドレス表示操作手段によりアドレス表示を
要求すると、空気調和機に内蔵されているアドレス設定
手段により設定されるアドレスを運転表示兼アドレス表
示手段に表示させることによって、空気調和機の本体ケ
ースを開けてアドレス設定手段を確認することなしにア
ドレスを確認することができる効果のあるリモートコン
トロール制御装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のリモートコントロール制御
装置の構成を示すブロック図

【図２】同リモートコントロール制御装置の具体構成を
示すブロック図

【図３】従来のリモートコントロール制御装置の構成を
示すブロック図

【符号の説明】

１ アドレス表示操作手段 ３ リモートコントロール装置 ６ 操作認識手段 ８ 送信データ作成手段 ９ 信号送信手段 １０ 信号受信手段 １１ 空気調和機 １２ 受信データ作成手段 １５ アドレス表示認識手段 １６ アドレス設定手段 １７ 運転表示兼アドレス表示手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気調和機を操作するワイヤレスリモー
   トコントロール装置と、前記ワイヤレスリモートコント
   ロール装置に内蔵され前記空気調和機のアドレス表示を
   要求するアドレス表示操作手段と、前記アドレス表示操
   作手段より出力される操作信号により操作内容を認識す
   る操作認識手段と、前記操作認識手段により出力される
   操作内容と前記リモートコントロール装置のアドレスの
   内容を合成して送信データを作成する送信データ作成手
   段と、前記送信データ作成手段より出力される送信信号
   を赤外線や電波に変換する信号送信手段と、前記空気調
   和機に内蔵され前記信号送信手段により赤外線や電波で
   出力される送信信号を再び電気信号に変換する信号受信
   手段と、前記信号受信手段より出力された送信信号を受
   信データに変換する受信データ作成手段と、前記空気調
   和機に内蔵され空気調和機のアドレスを設定するアドレ
   ス設定手段と、前記受信データ作成手段より出力される
   受信データを認識しアドレス表示要求により前記アドレ
   ス設定手段により出力されるアドレスを認識するアドレ
   ス表示認識手段と、前記アドレス表示認識手段により出
   力される信号によりアドレス表示する運転表示兼アドレ
   ス表示手段より構成してなるリモートコントロール制御
   装置。