JPH06257516A - 添加剤の自動噴射方法および添加剤の自動噴射装置 - Google Patents

添加剤の自動噴射方法および添加剤の自動噴射装置

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JPH06257516A
JPH06257516A JP6020836A JP2083694A JPH06257516A JP H06257516 A JPH06257516 A JP H06257516A JP 6020836 A JP6020836 A JP 6020836A JP 2083694 A JP2083694 A JP 2083694A JP H06257516 A JPH06257516 A JP H06257516A
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fuel
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組込み式添加剤タンクから車両の燃料タンク
内に添加剤を自動噴射するための方法及び装置におい
て、添加剤の正確な計量を可能にし、自在に調節するこ
とを可能にし、最適に均質化された燃料と添加剤との混
合物を得る。 【構成】 添加剤タンク101から引き出されるべき添
加剤の量は、組込み式計算ユニット102を用いて決定
され、このようにして決定された量の添加剤がパルス状
の噴霧化作用によって噴射され、この噴霧化作用は燃料
の液状容積部内に直接的に実施される。このパルス状の
噴霧化作用は、引き出されるべき添加剤の量の関数とし
て自動的に決定されるピストン行程の回数によって容積
移送式ピストンポンプ112を制御することにより実施
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ローヌ−プラン社(compan
y RHONE−POULENC)のためのブエタール
フレル社(company BOUETARD FRE
RES)と、ローヌ−プラン社とにより共同で実施され
た研究から得られた本発明は、車両の燃料タンク内への
添加剤の自動噴射に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】添加
剤の噴射はディーゼル機関の場合に特に大きな関心事で
ある。ディーゼル燃料の燃焼の間におけるすすの形成を
低減させるための添加剤、及び/又はすすの自己着火温
度を低下させるための添加剤が考えられることができ、
又はより一般的には液体燃料を潤滑するための添加剤、
又はその代わりに種々の有機金属化合物が考えられるこ
とができる。
【0003】添加剤の噴射は石油プラントにおいて長い
間使用されてきた。この場合添加剤の噴射は、燃料がま
た貯蔵容器内に貯蔵されているときに行われ、その結
果、燃料がガソリンスタンドに配達されるときには事実
上添加剤が燃料中に組み込まれているようにしている。
この場合の技術は高い計量精度を必要としない。なぜな
らば、巨大な容積が処理されるからである。
【0004】ここ数年間、車両製造業者は、組込み式添
加剤タンクから車両の燃料タンク内に添加剤を自動的に
噴射するための技術を開発することを探究してきた。こ
の場合には噴射方法は、所望の値に保持された濃度を有
するようにできるだけ正確でなければならず、関連する
装置は融通性があり且つコンパクトであり且つ頑丈でな
ければならない。更に、添加剤と燃料との混合物はでき
るだけ均質でなければならない。
【0005】一つの有利な技術が米国特許明細書US−
A−4,621,593号に記載されている。この米国
特許明細書US−A−4,621,593号では、添加
剤タンクから添加剤を引き出すために添加剤中に浸され
たソレノイドポンプが用いられ、添加剤タンクの下流に
は、燃料タンクの頂部に達するパイプが設けられてい
る。燃料補給時に対応する液位の変化が旋回アームの端
部に取り付けられた浮子によって検出され、この旋回ア
ームの関節接合部は加減抵抗器装置を担持する。この加
減抵抗器装置により、組込み式コンピュータがこの抵抗
から、引き出されることが必要な添加剤の量を演繹する
ことが可能にされ、従って組込み式コンピュータが添加
剤中に浸されたソレノイドポンプを制御することが可能
にされる。
【0006】斯くして噴射は低圧(5×105 Paのオ
ーダ)で実施され、添加剤は、関連するパイプから直接
的に離れて燃料の表面上に放出される。このため、混合
物は決して真に均質にはならない。即ち、噴射される添
加剤は一般的に燃料の比重とは異なる比重を有し、その
結果この添加剤は燃料タンクの頂部または底部に層形態
をなしてとどまる傾向を有し、従って機関の噴射ポンプ
によって燃料タンクの底部からポンプ送りされる燃料
は、確実に所望の濃度を有するというわけにはいかな
い。更に、コンピュータは、以後の如何なる操作をもで
きるようにはなっていない。即ち、濃度は1回のみ決定
される。このことは、特に他の添加剤を用いて同一の添
加剤噴射装置が使用されることが望まれる場合に或る種
の融通性の欠如につながる。
【0007】西独特許DE−C−3,626,419号
には、上述の添加剤噴射装置と同様の添加剤噴射装置が
より簡潔に記載されている。この場合にもやはり、噴射
される添加剤は曲がった管を通して燃料タンクの頂部に
放出され、この曲がった管の他端部は充填管内に直接的
に現われるように配置される。このため、混合の精度お
よび均質性は必然的に制限されてしまう。
【0008】また、従来のポンプ装置によって得られる
計量精度を改善するために引き出しスポイト(with
drawal syringe)を使用することが提案
されており、この引き出しスポイトのプランジャは、燃
料タンク内の燃料の液位に関連したフロートアームに直
接的に結合されている。このような技術は、実際には実
現するのが非常に困難である。更に、混合物の均質性の
程度が低いということに関する上述の欠点、および混合
の濃度についての装置の融通性が欠如していることに関
する上述の欠点が同様に当てはまる。
【0009】上述の各技術は、車両が静止しかつスイッ
チを切られているときにおける添加剤の噴射を含んでい
る。これは、一般的に安全性の理由から好ましい。更
に、このとき運転者は噴射が正規に進行していることを
容易に確認することができ、かつ運転者は多分、問題が
生じた場合(例えば添加剤の液位が不十分である場合)
に適時に警告されることができる。
【0010】また、車両が走行しているときに作動する
噴射技術も提案されている。一つの場合には、仏国特許
FR−A−2,668,203号に記載されているよう
に、燃料補給後の液位の変化の関数として添加剤の自動
噴射を実施することが探究された。一方、他の場合に
は、欧州特許EP−A−0,269,228号に記載さ
れているように、機関内での燃料消費の関数として添加
剤の噴射を実施することが探究された。
【0011】仏国特許FR−A−2,668,203号
に記載されている技術によれば、添加剤の噴射は、タン
クを燃料噴射ポンプの送り出し部分(delivery
part)に連結するダクトを介して実施される。斯
くして燃料噴射ポンプの戻りダクトまで連結された噴射
器は、関連するロータリポンプを制御することによっ
て、計算された時間の間一定圧で噴射を実施する。斯く
して圧力制限器は、添加剤の流量が一定であることを確
保する。従って、たとえポンプの作動回数が正確に計算
されたとしても、計量精度は必然的に制限される。
【0012】更に、戻りダクト内に実施されるこのよう
な添加剤の噴射では、正確な計量を得ることが容易では
ない。従ってこのような噴射は、噴射ポンプが噴射され
る所定量の添加剤を送り出すように、車両が走行してい
ることを必然的に前提としている。もしそうでなけれ
ば、添加剤はこのダクトをゆっくりと流通することであ
ろう。この仏国特許FR−A−2,668,203号に
は、燃料噴射ポンプの作動が攪拌作用を与え、この攪拌
作用はより均質な混合物を得るのに寄与すると記載され
ている。しかしながら、添加剤の噴射が低圧(一般的に
7×105 Pa以下)下で実施されるので、この攪拌作
用は必然的に制限される。更に、この技術は、添加剤用
に選択された比率に関してやはり融通性がなく、計量は
本質的に固定されている。
【0013】欧州特許EP−A−0,269,228号
に記載されている技術の方は、実現するのが非常に複雑
であり、かつ装置が大型である。しかしながら、機関内
での燃料消費の関数として実時間(リアルタイム)で添
加剤を噴射することを追求することは絶対的に必要とい
うわけではない。
【0014】本発明の目的は、上述の技術の欠点および
/または制限を有さない、添加剤の自動噴射用の方法お
よび装置を設計することにある。従って本発明の目的
は、正確な計量を可能にし、自在に調節されることがで
き、該当する添加剤と燃料とが乏しい混和性しか有さな
い場合でも最適に均質化された混合物を得ることがで
き、かつ、コンパクトでかつ頑丈な構造を有するよう
な、添加剤の自動噴射用の方法および装置を生成するこ
とにある。
【0015】本発明の目的はまた、添加剤の自動噴射用
の方法および装置であって、当初はこの目的を意図され
ていなかった車両に使用されることができ、特に車両の
タンクに改造および/または機械加工を施すことを必要
とせずにこのような車両に使用されることができるよう
な、添加剤の自動噴射用の方法および装置を生成するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は特に、組込み式
添加剤タンクから車両の燃料タンク内に添加剤を自動噴
射するための方法であって、添加剤タンクから引き出さ
れるべき添加剤の量が、一方では燃料補給後の燃料タン
ク内の燃料の液位の変化の関数として、他方では予め定
められた比率目標値の関数として、組込み式計算ユニッ
トを用いて決定され、このようにして決定された量の添
加剤がパルス状の噴霧化作用によって噴射され、この噴
霧化作用が燃料の液状容積部内に直接的に実施される、
添加剤の自動噴射方法に関する。
【0017】これまで用いられてきた低圧噴射とは根本
的に異なるパルス状の噴霧化作用は、車両が静止してい
る時においてさえ、添加剤と燃料との混合物の強力な攪
拌作用を発生させることを可能にする。好ましくは、比
率目標値は、組込み式計算ユニット内にその目的のため
に設けられたコンソールからプログラミングすることに
よって、及び/又はこの計算ユニット上で直接的に操作
することによって調節されることができる。
【0018】また好ましくは、添加剤タンクと燃料タン
ク間に配置された容積移送式ピストンポンプを、引き出
されるべき添加剤の量の関数として自動的に決定される
ピストン行程の回数によって制御することにより、添加
剤のパルス状の噴霧化作用が実施される。
【0019】更に、添加剤タンク内に入っている添加剤
の最低液位の出現が検出され、この最低液位は、燃料タ
ンクの1回の充填に対応する量の添加剤を引き出すこと
が未だ可能であるように定められ、このような最低液位
が検出されたときに発光形警報および/または可聴形警
報が起動されるようにすることが好ましい。
【0020】本発明の更なる主題は、組込み式添加剤タ
ンクから車両の燃料タンク内に添加剤を自動的に噴射す
るための装置であって、添加剤タンクを燃料タンクに連
結する添加剤噴射回路を具備し、この添加剤噴射回路
は、添加剤タンクから予め定められた量の添加剤を引き
出すように配置された往復動形容積移送式ポンプと、こ
のポンプの出力部から燃料タンクまで延びかつ燃料タン
ク内に侵入するパイプと、このパイプによってパイプの
端部に担持された噴射化部材とを含み、この噴霧化部材
は、燃料の液状容積部内に直接的に添加剤のパルス状の
噴霧化作用を実施するように位置せしめられ、更に、添
加剤タンクから引き出されるべき添加剤の量を決定する
ために用いられる組込み式計算ユニットを具備し、この
組込み式計算ユニットは、このようにして決定された添
加剤の量の関数として往復動形容積移送式ポンプの作動
を制御する、添加剤の自動噴射装置である。
【0021】好ましくは、往復動形容積移送式ポンプは
ピストンポンプであり、組込み式計算ユニットは、引き
出されるべき添加剤の量の関数としてピストン行程の回
数を自動的に決定する。この場合には好ましくは、容積
移送式ピストンポンプは添加剤タンクの下に直接取り付
けられる。これにより自己潤滑作用を有することが可能
となり、従ってブースタポンプを有する必要性が解消さ
れる。また、このように容積移送式ピストンポンプが添
加剤タンクの下に直接取り付けられることにより、容積
移送式ポンプの自己呼び水作用を有することが可能とな
り、その結果容積移送式ポンプは圧力下におかれる。
【0022】更に好ましくは、パイプは燃料タンクの充
填用キャップと関連した開口部を通って燃料タンク内に
侵入し、パイプは充填部の延長部を形成するスリーブを
通過し、パイプは燃料中に沈められた部分によって延長
され、この燃料中に沈められた部分の端部に噴霧化部材
が取り付けられる。特に、パイプは充填部の延長部に剛
固に取り付けられ、例えばこの充填部の延長部に溶接さ
れ、この充填部の延長部はその外側上に接点部材を担持
し、充填部の延長部の頂部に取り付けられた燃料タンク
のキャップがこの接点部材と相互に作用し、この接点部
材は、キャップの開放および再閉鎖に関係するデータを
伝達するために計算ユニットに接続される。
【0023】また好ましくは、計算ユニットはプログラ
ム可能となっており及び/又は目標値ユニットを具備
し、その結果添加剤タンクから引き出されるべき添加剤
の量の比率目標値が調節されることができる。更に好ま
しくは、計算ユニットは車両のバッテリによって電力を
供給され、燃料タンクのキャップと協働する接点部材
は、車両のスイッチが切られたときに動力を増加される
ように取り付けられる。
【0024】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例について詳細に説明する。図1は、組込み式(on−
board)添加剤タンクから車両の燃料タンク内に添
加剤を自動的に噴射するための装置100の部分図であ
る。図1には組込み式添加剤タンク101が示されてお
り、組込み式計算ユニットを内包するケーシング102
が添加剤タンク101に取り付けられており、更に、添
加剤タンク101を車両の燃料タンクに連結する添加剤
噴射回路103が示されている。添加剤噴射回路103
の残りの部分は図3に示されている。この図3には燃料
タンク130が示されており、添加剤噴射回路103の
端部を構成する噴霧化部材(atomization
member)124が燃料タンク130内に配置され
ている。添加剤タンク101はその頂部に従来タイプの
充填用キャップ(filler cap)105を有
し、この添加剤タンク101には液位検出器(leve
l detector)106が備えられ、液位検出器
106はケーブル111によって計算ユニット102に
接続される。この場合、液位検出器106は、ストッパ
108まで添加剤タンク101内を垂直方向に延びる固
定ロッドを具備するタイプのものであり、浮子107が
この固定ロッド上を自由に滑動する。この浮子107は
例えば、磁石を内包する中空の本体からなり、この磁石
は、添加剤タンク101内に入っている添加剤の最低液
位に対応した協働する磁気接点(magnetic c
ontact)109(固定ロッドの底部に配置されて
いる)と相互に作用するようになっている。図1には添
加剤タンク101が添加剤110によって半分満たされ
た状態が示されており、対応する液位が参照符号11
0.1によって表わされている。ストッパ108が存在
することにより、添加剤が最低液位になったことを検出
することが可能ならしめられるということに注意された
い。添加剤の最低液位は、燃料タンク130の1回の充
填に対応する所定量の添加剤を引き出すことがまだ可能
であるように定められる。このような添加剤の最低液位
の出現は、関連する磁気接点109によってこの最低液
位が検出されたときに発光形警報および/または可聴形
警報を起動させることができる。当然のことながら添加
剤のこの最小体積は、噴射される添加剤の種類の関数で
あると共に該当する車両の種類の関数でもある。一つの
目安としては、この添加剤の最小体積は1リットルのオ
ーダであることができる。図2に示されるように、添加
剤タンク101には前方補強部が形成され、この前方補
強部は計算ユニットと関連するケーシング102を収容
することを可能にし、その結果この装置全体が特にコン
パクトに生成されることができる。一つの目安として、
この組体は、図2に示す平面図で見て100mm×350
mmのオーダの大きさで生成されることができる。
【0025】次に、添加剤タンク101から予め定めら
れた量の添加剤を引き出すためのポンプ手段について説
明する。このポンプ手段は、燃料タンク130内に位置
する燃料の液状容積部(liquid bulk)内に
パルス状の噴霧化作用によって定められた量の添加剤を
直接的に噴射することを可能にするようになっている。
【0026】図1にはまた、往復動形容積移送式ポンプ
(reciprocating positive−d
isplacement pump)を構成するポンプ
組体112が示されている。このポンプ組体112はポ
ンプ本体114を有し、ポンプ本体114は添加剤タン
ク101の下に固定用フランジ113によって取り付け
られる。往復動形容積移送式ポンプのこのような取り付
けは、ポンプを通過する添加剤が同時にこのポンプの可
動部材を潤滑する限りにおいて有利である。更に、この
配置構成は容積移送式ポンプの自己呼び水作用(sel
f−priming)を提供し、斯くして容積移送式ポ
ンプは圧力下におかれ、その結果更に改良された計量精
度が得られる。ポンプの下方部分115は関連するコネ
クタ122によってパイプ104に直接的に連結され
る。図1にはまた、往復動形容積移送式ポンプ112に
関連した駆動手段が示されている。即ち、電動モータ1
16と、関連する減速歯車117と、ポンプ112と減
速歯車ユニット116,117との間を結合するための
機械式リンク組体118とが示されている。この機械式
リンク組体118は、当業者によって一般的にランタン
継手(lanterncoupling)と呼ばれてい
る。モータ116はケーブル120によって関連する制
御ユニット102に接続される。更に、部材119がケ
ーブル121によって制御ユニット102に接続され
る。この部材119は、往復動形容積移送式ポンプ11
2の各サイクルにおいてポンプ112によって送り出さ
れる添加剤の体積を制御するために設けられる。この部
材119は好ましくは回転数カウンタ部材であり、この
回転数カウンタ部材の作動については図4を参照して詳
細に後述する。組込み式計算ユニット102の構成は図
5を参照することによってより良く理解されるであろ
う。この計算ユニット102は添加剤タンク101から
引き出されるべき添加剤の量を決定するために用いら
れ、計算ユニット102は、この決定された添加剤の量
の関数として往復動形容積移送式ポンプ112の作動を
制御する。本発明の一つの特徴によれば、添加剤タンク
101から引き出されるべき添加剤の量は、一方では燃
料補給後の燃料タンク130内の燃料の液位の変化の関
数として、他方では予め定められた比率目標値(pro
portion set−point)の関数として定
められる。
【0027】次に、添加剤噴射回路103の他方の端部
を説明するために図3を参照すると、往復動形容積移送
式ポンプ112の出口から延びる上述のパイプ104が
燃料タンク130内に侵入している。
【0028】この場合、パイプ104は、燃料タンク1
30の充填用キャップと関連する開口部133を通って
燃料タンク130内に侵入する。これにより、燃料タン
ク130の本体上に如何なる改造を施す必要性も回避さ
れる。パイプ104が燃料タンク130のキャップを通
過するようにすることも考えることができたであろう。
しかしながら、このような組立ては実際上は不便であ
り、またこのような組立ては、燃料中に沈められたその
端部が噴霧化部材124を支持するパイプ104の望ま
しくない移動を引き起こす危険がある。この欠点を回避
するために、充填部の延長部を形成するスリーブ134
が設けられている。このスリーブ134はその底部に、
燃料タンク130のキャップ上に標準的に設けられる錠
止装置と同一の錠止装置を有すると共に、このスリーブ
134はその頂部に、燃料タンク130の首部上に標準
的に設けられる錠止装置と同一の錠止装置を有して、従
来のキャップ135の取り付けが可能になるようにして
いる。斯くしてスリーブ134は燃料タンク130の首
部132上に取り付けられ、かつこのスリーブ134は
従来のキャップ135によって閉鎖される。このときパ
イプ104はスリーブ134を通過し、好ましくはパイ
プ104は、例えば溶接によってスリーブ134に剛固
に取り付けられる。このような配置構成では、添加剤噴
射装置と組み合わされることを当初意図されていなかっ
た燃料タンクに対して如何なる操作も実施される必要が
ないということに注目されたい。従って、既存の車両に
本発明による添加剤噴射装置を備えることが容易にな
る。なぜならば、噴霧化部材124を支持するパイプ部
分を燃料タンク130内に挿入し、かつ延長部を形成す
るスリーブ134を単純に嵌め込むことによって組体を
固定することだけで十分であるからである。このときパ
イプ104はコネクタ123まで、燃料中に沈められた
部分104.1によって延長されている。噴霧化部材1
24はコネクタ123によって固定される。
【0029】添加剤のパルス状の噴霧化作用による噴射
を生成するように配置された噴霧化部材124は、添加
剤が高圧で到着することを必要とするということに注意
することが重要である。このことは、20×105 Pa
を大幅に上回る圧力で作動することを可能にする往復動
形容積移送式ポンプを用いることによって達成される。
燃料の液状容積部内に直接的に実施されるこのようなパ
ルス状の噴霧化作用は各サイクルにおいて、あたかも燃
料中に浸された機械式攪拌部材が使用されているかのよ
うな強力な液体の攪拌作用を生み出す。この攪拌作用の
ために、該当する二つの液体の混和性が乏しい場合でさ
え、親密な添加剤と燃料との均質化された状態が達成さ
れる。
【0030】この場合、実施される噴霧化作用の調節を
可能にする構造を有する噴霧化部材124が図示されて
いる。実際には、噴霧化部材124の支持は、噴霧化部
材124の本体の後端部をふさがないように側方コネク
タ129によって与えられる。噴霧化部材124の本体
の後端部には、噴霧化部材124のばねの調節を変化さ
せることを可能にする調節ねじ128が設けられ、関連
するロックナット127がこの調節ねじ128を定めら
れた位置に錠止する。噴射部材124のヘッド125の
前方に形成される噴霧126は、噴霧126による機械
的な攪拌作用が最適化されるように方向付けられると共
に位置付けられるべきである。燃料タンク130の底部
の上方に噴霧化部材124を位置させるための高さhは
注意深く選択され、この噴霧化部材124の軸線の傾斜
も同様に注意深く選択される。図示される実施例では、
この噴霧化部材124の軸線の傾斜は水平になってい
る。高さhに関しては、実際には噴霧126が燃料タン
ク130の底部に余りに早く達することを避けるために
燃料タンク130の底部から十分な距離が選択されると
共に、一般的には噴霧化部材124が常に燃料中に沈め
られていることを確実にするのに十分な中間高さが採用
される。変形例として、噴霧化部材124を異なる方向
に配置することが選択され得ることは明白である。例え
ば、噴霧化部材124の軸線を本質的に垂直方向に沿っ
て配置することが考えられる。噴霧化部材124の正確
な保持を保つために、パイプ104としては実際には、
例えば約8mmの直径を有する金属管が用いられる。
【0031】燃料131の液位は参照符号131.1に
よって表わされる。この燃料131が入った燃料タンク
130には更に、従来から極めて普通にあるように燃料
液位を検出するための手段が備えられる。この場合には
検出プローブ140が用いられ、この検出プローブ14
0は関連するフランジ139によって燃料タンク130
の本体に固定される。この検出プローブ140は垂直ロ
ッド141を具備し、垂直ロッド141の下方端部には
浮子146の関節アーム144を支持する部材143が
設けられる。この関節アーム144は、端部部材143
の加減抵抗器と相互に作用する接点145を具備する。
燃料の液位の高さはアーム144の傾斜によって与えら
れ、対応する信号がロッド141を包囲する内部ワイヤ
142によって伝達され、この内部ワイヤ142は出力
ワイヤ138へと延びており、出力ワイヤ138は中央
計算制御ユニット102に接続される。なお、これにつ
いては図5を参照して後述する。このように、既設の液
位検出プローブ140によって与えられる信号は、添加
剤タンク101から引き出されるべき添加剤の量を決定
するために用いられる。これにより、添加剤噴射装置と
共に付加される特別の液位プローブを設ける必要性が回
避される。斯くして、既存の車両に本発明による装置が
容易に備えられることができる。なぜならば、この車両
の燃料タンク及び関連する液位プローブは、適応させる
ための改造なしに且つ特別の内部装置なしに、そのまま
使用されることができるからである。
【0032】斯くして本発明による方法の一つの特徴に
よれば、引き出されるべき添加剤の量は、一方では燃料
補給後の燃料タンク130内の燃料の液位の変化の関数
として、他方では予め定められた比率目標値の関数とし
て決定されることができる。
【0033】更に、図3において、延長部を形成するス
リーブ134上に取り付けられた外部接点136の存在
に注目されたい。この外部接点136は、関連する接続
ワイヤ137によって中央計算制御ユニット102に接
続される。この外部接点136はキャップ135と直接
的に協働する接点であって、キャップ135が取り外さ
れたときに第1の信号を送り出すと共にキャップ135
が再び設置されたときに第2の信号を送り出すようにな
っている。これにより、キャップ135が再び設置され
たときに定められた量の添加剤をパルス状に噴霧化する
噴射サイクルを初期化することが可能ならしめられる。
【0034】上述のように、燃料の液状容積部内にパル
ス状の噴霧化作用によって添加剤を直接的に噴射するこ
とを可能にするために往復動形容積移送式ポンプを使用
することは必要不可欠なことである。好ましい実施例で
は容積移送式ピストンポンプが使用され、添加剤のパル
ス状の噴霧化作用は、引き出されるべき添加剤の量の関
数として自動的に定められるピストン行程(ピストンス
トローク)の回数により容積移送式ピストンポンプを制
御することによって実施される。変形例としてダイアフ
ラムポンプが使用されることができるが、ピストンポン
プが諸要件に最も良く適しているように思われる。
【0035】このようなポンプ組体の必要不可欠な構造
部材について、図4を参照しながら説明する。ポンプ本
体114は中央の管状形状部を有する。このポンプ本体
114はその内部に、カム150の取り付けを可能にす
る転がり軸受151および152を有する。カム150
の軸線は、ポンプ本体114の軸線に対して本質的に垂
直をなす。カム150の輪郭形状は選択された噴霧化サ
イクルの関数として決定される。このカム150は、ロ
ーラ支持殻157の頂部に回転可能に取り付けられたロ
ーラ158と直接的に相互に作用する。ローラ支持殻1
57は、ポンプの下方部分115に及ぶ管状部分11
5.1を通って軸線方向に摺動する。ローラ158は関
連するばね159によってカム150と接触した状態に
保持される。このばね159はまた皿状部材161上に
作用し、この皿状部材161にロッド形状のピストン1
60の上方端部が結合される。ピストン160は、下方
部分115内に固定的に取り付けられたポンプライナ1
62を通って摺動する。各噴霧化サイクルにおいて添加
剤が通ることができるようにポンプライナ162の底部
部分に吸込み穴163が形成される。添加剤は次いで出
口アダプタ164を通過する。この出口アダプタ164
内には、関連する調節ばねによって付勢された逆止弁1
65が設けられる。
【0036】カムシャフト150は更に、容積移送式ピ
ストンポンプ112の駆動手段の方向に延びており、リ
ップシール154を通過してランタン継手118内に侵
入する部分153へと延びている。このカムシャフト延
長部と対面するように減速歯車117の出力シャフト1
17.1が配置され、この出力シャフト117.1もま
たランタン継手118内に侵入している。これら二つの
シャフトの端部117.1および153は共通の円筒状
スリーブ155内に配置される。これら二つのシャフト
の端部117.1および153には更に、継手板156
が通ることを可能にする横方向の端部溝が形成される。
この継手板156は単一の板または二つの板である。図
4に示す実施例では単一板156が示されている。この
単一板156の第1の機能は、カム150の駆動部の直
接的な結合を生成することである。しかしながら、この
単一板156はまた、回転数カウンタ119と協働して
容積移送式ピストンポンプ112のピストン行程を直接
的に計数することにより、容積移送式ピストンポンプ1
12によって送り出される添加剤の体積を監視するとい
う追加の機能を果たす。
【0037】このようなポンプ組体は40×105 Pa
から50×105 Paの高圧を送り出すのに完全に適合
しており、このような高圧は、効果的な攪拌作用を発生
させることができるパルス状の噴霧化作用を得るのに有
利である。実施された試験によれば、添加剤噴射装置に
よって消費される電力は実際に非常に小さく、例えば1
00ワット未満であることが示された。これにより、大
きさの小さなポンプ用駆動手段を用いることが可能なら
しめられる(作動効率内で、供給されたすべてのエネル
ギが噴霧化作用に用いられる)。
【0038】斯くして組込み式計算ユニット102は、
添加剤タンク101から引き出されるべき添加剤の量の
関数としてピストン行程の回数を自動的に決定するよう
になっている。次に、この組込み式計算ユニット102
に関連するブロック線図について、図5を参照しながら
説明する。
【0039】図5に示す実施例では、組込み式計算ユニ
ット102は車両のバッテリ202によって電力を供給
される。このことは、作動の有利な独立性を可能にする
だけでなく、車両が静止しかつスイッチを切られている
ときにおける添加剤噴射装置の作動をも可能にする。こ
の場合、燃料タンク130のキャップ135と協働する
接点部材136は、車両のスイッチが切られたときに動
力を増加される(powered up)ように取り付
けられることは明白である。なぜならは、対応するデー
タは、燃料の液状容積部内に添加剤をパルス状に噴霧す
るサイクルを初期化するのに用いられるからである。
【0040】組込み式計算ユニット102の中心部材は
コンピュータ又は小型化されたプログラム可能な機械2
00からなる。燃料の液位をデジタル化するためのユニ
ット215がコンピュータ200に関連し、このユニッ
ト215はデジタル/アナログ変換器208に接続され
る。このデジタル/アナログ変換器208は、関連する
リレー207のスイッチが転換されたときに燃料タンク
ゲージ接点206に接続されることができる。このリレ
ー207の他方の位置は、車両のダッシュボード上の表
示灯を用いて燃料液位を通常表示することに関連したラ
イン209の供給に対応する。また、プログラム可能な
コンピュータ200と関連する目標値ユニット214が
示されており、図5に示す実施例ではこの目標値ユニッ
ト214は6ビットのユニットの形式で図式的に示され
ている。この目標値ユニット214は、組込み式計算ユ
ニット102のケーシング内にその目的のために設けら
れたコンソール(図示しない)からプログラミングする
ことによって、及び/又はこの計算ユニット上で直接的
に操作することによって、比率目標値を調節することを
可能にする。このような目標値ユニット214は、パル
ス状の噴霧化条件を各々の特定の場合に対して、特に使
用される添加剤の各種類に対して適合させることを可能
にするので、非常に重要な利点を構成する。
【0041】図5に示される他のスイッチ部材は完全に
従来からあるタイプのものであり、従ってそれらのスイ
ッチ部材の存在を簡潔に述べるだけで十分であろう。ポ
ンプの駆動モータ116に関連する接点リレー(con
tact relay)203と、リレー205に隣接
する関連したコイル204とが示されている。また、リ
レー205,207のコイル216及び217が示され
ている。これらのリレー205,207は、プログラム
可能なコンピュータ200と組み合わさった満足すべき
回路遮断電力を得るために、より大きな電流を有するこ
とを可能にする増幅段(amplification
stage)を具備する。また、発光ダイオード218
および219が設けられる。これらの発光ダイオード2
18および219は、正常作動または故障の検出に夫々
対応する表示灯(図示しない)と関連している。また、
添加剤タンク101内の添加剤の最低液位に関連するリ
レー212が示されている。また、ポンプユニットの回
転数カウンタに関連するリレー213、即ち容積移送式
ピストンポンプ112のピストン行程の計数に関連する
リレー213が示されている。また、キャップ135の
接触に関連するリレー210、従って上述の接点部材1
36に接続されたリレー210が示されている。また、
自動ロックアウトリレー211が示されている。最後
に、2要素の接続選択(two−fold conne
ction option)201,201.1の可能
性が示されている。接続201.1はバッテリ202に
より永久的な供給に対応し、これは監視灯(モニタライ
ト)の使用を可能にする。一方、接続201はリレー2
10及び211を介した供給に対応し、これは、プログ
ラム可能なコンピュータ200が使用されていないとき
に未使用のエネルギ消費を避けることを可能にする。
【0042】ゲージ206をデジタル/アナログ変換器
208に接続するようにリレー207が切換えられたと
き、これに続く燃料タンク130の充填用キャップの開
放および閉鎖は燃料の液位の二つの連続した読みに関連
し、これらに対応する信号の比較は、選択された比率の
ために必要な添加剤の体積を計算によって決定すること
を可能にする。上述のように、比率目標値は、プログラ
ミングすることによって及び/又は計算ユニット上で直
接操作することによって調節できることが好ましい。
【0043】最後に、図6に変形例を示す。図6に示す
変形例では、添加剤タンクが着脱可能に配置される。主
ユニット101.1を具備する添加剤タンク101が示
されると共に、リザーブユニット101.2が示されて
いる。このリザーブユニット101.2の下に、上述の
ポンプ組体に対応するポンプ組体が取り付けられる。リ
ザーブユニット101.2の容量は、燃料タンク130
の1回の充填のために必要な添加剤の体積にほぼ相当す
る。リザーブユニット101.2の上には、低液位接点
(low−level contact)169が備え
られたベント管(vent tube)168が載って
いる。好ましくは添加剤タンクの主ユニット101.1
は車両上に永久的に取り付けられた組体に、自動的に穴
があく二つのコネクタ166および167によって連結
される。これにより、『カートリッジ』形式で貯蔵され
た添加剤タンクを使用することが可能ならしめられる。
ひとたび主ユニット101.1が所定の場所に取り付け
られると、それ以降の手順は上述の固定ユニットの場合
と同一である。主ユニット101.1が空になったと
き、低液位接点169が警告信号を生成すると共に、リ
ザーブユニット101.2は、燃料タンク130の1回
の充填に対応する量の添加剤のパルス状の噴霧化を実施
することが未だ可能であることを確保することを可能に
する。
【0044】本発明は、これまで説明してきた実施例に
限定されるものではなく、更に、等価な手段によって上
述の本質的な特徴を再生する如何なる変形例をも包含す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】組込み式計算ユニットと、容積移送式ピストン
ポンプと、燃料タンクへ延びる出口パイプとを有する、
本発明による添加剤噴射装置の側面図である。
【図2】添加剤噴射装置の平面図である。
【図3】燃料タンク内の液状容積部内に直接的に添加剤
を噴霧化する様子を示す燃料タンクの断面図であって、
この燃料タンクにはフロート液面センサが備えられるこ
とが示されている。
【図4】添加剤タンクの下に取り付けられるべき容積移
送式ピストンポンプの断面図である。
【図5】組込み式計算ユニットに関連したブロック線図
である。
【図6】添加剤タンクが着脱可能となっている変形例を
示す、図1と同様の側面図である。
【符号の説明】
101…添加剤タンク 102…計算ユニット 103…添加剤噴射回路 104…パイプ 112…ポンプ組体(ポンプ) 116…モータ 124…噴霧化部材 130…燃料タンク 134…スリーブ 135…キャップ 136…外部接点(接点部材) 140…検出プローブ 150…カム 160…ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギュイ レノール フランス国,95170 デュイル ラ バル レ,リュ ドゥ ラ ガル 11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組込み式添加剤タンクから車両の燃料タ
    ンク内に添加剤を自動噴射するための方法であって、 添加剤タンク(101)から引き出されるべき添加剤の
    量が、一方では燃料補給後の燃料タンク(130)内の
    燃料の液位の変化の関数として、他方では予め定められ
    た比率目標値の関数として、組込み式計算ユニット(1
    02)を用いて決定され、 このようにして決定された量の添加剤がパルス状の噴霧
    化作用によって噴射され、この噴霧化作用が燃料の液状
    容積部内に直接的に実施される、 添加剤の自動噴射方法。
  2. 【請求項2】 比率目標値は、組込み式計算ユニット
    (102)内にその目的のために設けられたコンソール
    からプログラミングすることによって、及び/又は該計
    算ユニット上で直接的に操作することによって調節され
    ることができる、請求項1に記載の添加剤の自動噴射方
    法。
  3. 【請求項3】 添加剤タンク(101)と燃料タンク
    (130)間に配置された容積移送式ピストンポンプ
    (112)を、引き出されるべき添加剤の量の関数とし
    て自動的に決定されるピストン行程の回数によって制御
    することにより、添加剤のパルス状の噴霧化作用が実施
    される、請求項1または2に記載の添加剤の自動噴射方
    法。
  4. 【請求項4】 添加剤タンク(101)内に入っている
    添加剤の最低液位の出現が検出され、該最低液位は、燃
    料タンク(130)の1回の充填に対応する量の添加剤
    を引き出すことが未だ可能であるように定められ、この
    ような最低液位が検出されたときに発光形警報および/
    または可聴形警報が起動される、請求項1から3までの
    いずれか一項に記載の添加剤の自動噴射方法。
  5. 【請求項5】 組込み式添加剤タンク(101)から車
    両の燃料タンク(130)内に添加剤を自動的に噴射す
    るための装置であって、 添加剤タンク(101)を燃料タンク(130)に連結
    する添加剤噴射回路(103)を具備し、該添加剤噴射
    回路は、添加剤タンク(101)から予め定められた量
    の添加剤を引き出すように配置された往復動形容積移送
    式ポンプ(112)と、該ポンプ(112)の出力部か
    ら燃料タンク(130)まで延びかつ該燃料タンク内に
    侵入するパイプ(104)と、該パイプ(104)によ
    って該パイプの端部に担持された噴霧化部材(124)
    とを含み、該噴霧化部材は、燃料の液状容積部内に直接
    的に添加剤のパルス状の噴霧化作用を実施するように位
    置せしめられ、 更に、添加剤タンク(101)から引き出されるべき添
    加剤の量を決定するために用いられる組込み式計算ユニ
    ット(102)を具備し、該組込み式計算ユニットは、
    このようにして決定された添加剤の量の関数として往復
    動形容積移送式ポンプ(112)の作動を制御する、 添加剤の自動噴射装置。
  6. 【請求項6】 往復動形容積移送式ポンプ(112)は
    ピストンポンプであり、組込み式計算ユニット(10
    2)は、引き出されるべき添加剤の量の関数としてピス
    トン行程の回数を自動的に決定する、請求項5に記載の
    添加剤の自動噴射装置。
  7. 【請求項7】 容積移送式ピストンポンプ(112)が
    添加剤タンク(101)の下に直接取り付けられる、請
    求項6に記載の添加剤の自動噴射装置。
  8. 【請求項8】 パイプ(104)は燃料タンク(13
    0)の充填用キャップと関連した開口部(133)を通
    って該燃料タンク(130)内に侵入し、パイプ(10
    4)は充填部の延長部を形成するスリーブ(134)を
    通過し、パイプ(104)は燃料中に沈められた部分
    (104.1)によって延長され、該燃料中に沈められ
    た部分の端部に噴霧化部材(124)が取り付けられ
    る、請求項5から7までのいずれか一項に記載の添加剤
    の自動噴射装置。
  9. 【請求項9】 パイプ(104)は充填部の延長部(1
    34)に剛固に取り付けられ、例えば該充填部の延長部
    に溶接され、該充填部の延長部はその外側上に接点部材
    (136)を担持し、該充填部の延長部の頂部に取り付
    けられた燃料タンクのキャップ(135)が該接点部材
    と相互に作用し、該接点部材は、該キャップの開放およ
    び再閉鎖に関係するデータを伝達するために計算ユニッ
    ト(102)に接続される、請求項8に記載の添加剤の
    自動噴射装置。
  10. 【請求項10】 計算ユニット(102)はプログラム
    可能となっており及び/又は目標値ユニット(214)
    を具備して、添加剤タンク(101)から引き出される
    べき添加剤の量の比率目標値が調節されることができる
    ようにした、請求項5から9までのいずれか一項に記載
    の添加剤の自動噴射装置。
  11. 【請求項11】 計算ユニット(102)は車両のバッ
    テリ(202)によって電力を供給され、燃料タンクの
    キャップと協働する接点部材(136)は、車両のスイ
    ッチが切られたときに動力を増加されるように取り付け
    られる、請求項9および10に記載の添加剤の自動噴射
    装置。
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