JPH0625711A - 熱間等方圧加圧装置 - Google Patents

熱間等方圧加圧装置

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JPH0625711A
JPH0625711A JP5030945A JP3094593A JPH0625711A JP H0625711 A JPH0625711 A JP H0625711A JP 5030945 A JP5030945 A JP 5030945A JP 3094593 A JP3094593 A JP 3094593A JP H0625711 A JPH0625711 A JP H0625711A
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JP
Japan
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heat storage
storage body
insulating layer
pressure medium
gas
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Pending
Application number
JP5030945A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Ishii
孝彦 石井
Tomomitsu Nakai
友充 中井
Yutaka Narukawa
成川  裕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0625711A publication Critical patent/JPH0625711A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/001Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a flexible element, e.g. diaphragm, urged by fluid pressure; Isostatic presses
    • B30B11/002Isostatic press chambers; Press stands therefor

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  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉内ガスを蓄熱体により冷却する際、蓄熱体
が平衡温度に達した後の冷却速度の低下を防止する。 【構成】 上蓋2下面と断熱層8上面との間には断熱層
8の内部の炉室9内の圧媒ガスを冷却するための蓄熱体
13が設けられている。前記蓄熱体13には、炉室9内
の高温の炉内ガスを流すための炉内ガス流路16と該蓄
熱体13を上下に貫通する複数本の上下貫通流路18と
が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炉内ガスを急速に冷却
するための蓄熱体を高圧容器内に備えた熱間等方圧加圧
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間等方圧加圧 (以下、HIPとい
う。) 装置は、円筒状の高圧容器の上下開口部に上蓋と
下蓋とが着脱自在に嵌着され、該高圧容器内に形成され
た高圧室に倒立コップ形の断熱層が設置され、該断熱層
内に形成された炉室にヒータが配置されている。また、
前記上蓋又は下蓋には高圧室内にAr ガス等の圧媒ガス
を加圧注入するためのガス供給孔が開設されている。被
処理物は、炉室内で高温に加熱され、高圧の圧媒ガスに
より、熱間等方圧加圧される。
【0003】HIP装置の操業に際し、HIP処理後、
炉内を急速に冷却することは、生産性向上のために極め
て有効である。そのため、図13に示すように、炉室1
01内の高温の圧媒ガス (炉内ガス) を断熱層102の
上部に設けた蓄熱体103に流入させ、曲がり流路を通
して抜熱し、さらに高圧容器106の内面に沿って下降
する際にも容器内面より抜熱して断熱層103の下部よ
り炉室101内に還流させることによって炉内ガスを冷
却する手段が特開昭59−87032号公報に開示され
ている。尚、HIP処理時は、断熱層102の下部の流
入口104が、環状開閉部材105の上昇により遮断さ
れ、炉内ガスの循環は阻止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記蓄熱体103によ
る抜熱より、炉内ガスは循環開始時 (冷却初期) には速
やかに冷却されるが、蓄熱体103の温度が上昇し平衡
温度に達した後は、もはや冷却作用は行わず、むしろ放
熱作用を行なうようになり、冷却速度が極端に小さくな
るという問題がある。すなわち、蓄熱体103が平衡温
度に達した後では、炉内ガスが高圧容器106の内面に
沿って下降する際の容器内面からの抜熱作用のみとな
り、冷却速度が著しく抑えられる。
【0005】本発明はかかる問題に鑑みなされたもの
で、炉内ガスの冷却時において、蓄熱体が平衡温度に達
した後の冷却速度の低下を防止しうるHIP装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のHIP装置は、
筒状の高圧容器の上下開口部に上蓋と下蓋とが着脱自在
に嵌着され、該高圧容器の内部に断熱層が設置され、該
断熱層内の炉室にヒータが設けられ、断熱層の下部およ
び上部に炉室に連通する圧媒ガスの流入口および流出口
が開設され、該流入口および流出口の少なくとも一方を
開閉するための開閉手段が設けられ、前記上蓋下面と断
熱層上面との間には炉室内の圧媒ガスを冷却するための
蓄熱体が設けられた熱間等方圧加圧装置において、前記
蓄熱体には炉室内の圧媒ガスを流すための炉内ガス流路
と該蓄熱体を上下に貫通する複数本の上下貫通流路とが
形成されている。この場合、前記上下貫通流路に圧媒ガ
スが流入するのを阻止するための流入阻止手段を設ける
とよい。また、前記断熱層と蓄熱体との間に炉室内の圧
媒ガスを前記流出口から高圧容器の内面側に流出させる
ためのバイパス流路が形成されている。
【0007】
【作用】高圧容器内の蓄熱体は上蓋よりも高温であるの
で、蓄熱体によって加熱された圧媒ガスは上蓋下面に向
って上昇し、ここで冷却された後、蓄熱体側へ下降す
る。そして、上下貫通流路を上方へ流れる間、再び吸熱
して上蓋下面へ向かう上昇流となる。すなわち、蓄熱体
と上蓋下面との間で圧媒ガスの自然対流により熱交換が
行われる。この熱交換は、HIP処理中のみならず、処
理後の冷却過程においても生じるため、蓄熱体は継続し
て冷却される。
【0008】従って、炉室内の炉内ガスの冷却開始時に
おいて、十分冷却された蓄熱体により炉内ガスからの吸
熱量を大きくとることができる。また、冷却開始後、蓄
熱体は炉内の熱容量によって決まる平衡温度まで上昇す
る。その後は炉内ガス温度は蓄熱体の温度より低くな
り、蓄熱体から逆に熱を受けるようになり、冷却速度は
低下する。しかし、蓄熱体は常に圧媒ガスの自然対流に
よる熱交換により冷却されているため、前記冷却速度の
低下を小さく抑えることができる。
【0009】尚、蓄熱体自体は、高圧容器内に外部と隔
絶して設けられるものであるため、耐圧構造にする必要
はない。ところで、上下貫通流路を圧媒ガスが循環する
場合、その駆動エネルギーはヒータに供給された加熱用
電力の一部であり、これは本来HIPに必要な電力以外
の余分な電力である。従って、高圧容器に圧媒ガスの流
入阻止手段を設け、HIP処理のための昇温中および高
温保持中に上下貫通流路に圧媒ガスが流入するのを阻止
することにより、循環ガスの駆動用エネルギーが不要と
なり、ヒータに供給される電力を削減することができ
る。勿論、HIP処理後の炉内冷却時に、上下貫通流路
に循環ガスを流すことにより、蓄熱体が平衡温度に到達
した後の冷却速度の低下を防止することができる。
【0010】また、前記断熱層と蓄熱体との間に炉室内
の圧媒ガスを前記流出口から高圧容器の内面側に流出さ
せるためのバイパス流路を形成しておくことにより、蓄
熱体が平衡温度に達した後は、炉室内の圧媒ガスの温度
は蓄熱体の周りのガス温度より低くなるので、圧媒ガス
はバイパス流路を流れて高圧容器の内面に達し、該内面
に沿って冷却されながら下降し、再び炉室内を通って循
環、冷却される。このため、低温域まで高い冷却速度が
得られる。
【0011】
【実施例】図1および図2は実施例に係るHIP装置を
示しており、円筒状の高圧容器1上、下開口部にはそれ
ぞれ上蓋2および下蓋3が着脱自在に嵌着され、上蓋2
は上蓋本体4の下面に冷却盤5が装着されて構成されて
いる。該冷却盤5は上蓋本体4下面に設けられた冷却水
路6を流れる冷却水により冷却されている。前記高圧容
器1の内部は高圧室7とされており、該高圧室7の内部
には倒立コップ形の断熱層8が設置され、該断熱層8の
内部の炉室9にヒータ10および支持台11が配置され
ている。支持台11の上には被処理物12が載置され、
上蓋2又は下蓋3に開設された圧媒供給孔(図示省略)
よりAr ガス等の圧媒ガスが加圧注入される。尚、HI
P処理中に上蓋2および下蓋3にかかる軸力は、図示省
略した長方形の枠体からなるプレスフレームによって担
持される。
【0012】前記断熱層8の上部には、鋳鉄等によって
形成された厚肉円盤状の蓄熱体13が付設されている。
該蓄熱体13には、断熱層8の上壁部を貫通する流出口
14と連通する炉内ガスの流入口15が設けられ、該流
入口15は放射方向に開設された炉内ガス流路16を介
して、側面に開口した流出口17に連通している。一
方、前記蓄熱体13には、前記炉内ガス流路16と干渉
することなく、上下面に貫通するように複数個の上下貫
通流路18が開設されている。尚、図1の蓄熱体13の
断面は図2のA−A線断面を示している。
【0013】前記下蓋3は、内蓋19と外蓋20とで構
成され、内蓋19の上面には前記支持台11が載置され
ており、外蓋20の上面には隙間台21を介して前記断
熱層8が載置され、隙間台21の外周部には固定フラン
ジ22が凸設され、その外側には連通孔23を有する開
閉フランジ24が装着されている。前記固定フランジ2
2の上端と断熱層8の下端との間に圧媒ガスの流入口2
5が形成されている。前記開閉フランジ24は、外蓋2
0の内部に同心状に複数個設けられたピストン26によ
って昇降し、該ピストン26が下端にあるとき開閉フラ
ンジ24の連通孔23と前記流入口25とは連通状態と
なり、一方ピストン26が上端にあるとき前記流入口2
5は開閉フランジ24の内周面によって閉塞される。ピ
ストン26は流体圧シリンダやソレノイド等によって進
退自在とされている。
【0014】上記熱間等方圧加圧装置によると、HIP
処理時および処理後のいずれにおいても断熱層8の上面
と上蓋2下面との間の空間部の圧媒ガスは、上下貫通孔
18から上蓋2下面へ上昇した後、更に蓄熱体13と圧
力容器1内周面との間隙を通って下降し、再び上下貫通
孔18に流入するように循環する。すなわち、HIP処
理の際の昇温保持時には、開閉フランジ24の上昇によ
り流入口25は閉塞され、炉内ガスは炉室9内に閉じ込
められた状態になるが、水冷される上蓋2より蓄熱体1
3は高温であるため断熱層8の上部空間の圧媒ガスは自
然対流により上下貫通孔18を介して循環する。そし
て、蓄熱体13は上蓋2下面で冷却された循環ガス流に
よって冷却される。HIP処理後においては、開閉フラ
ンジ24の下降により、同フランジ24の連通孔23と
流入口25とは連通状態となり、炉室9内の高温の炉内
ガスは、図1に示すように、蓄熱体13内の炉内ガス流
路16を通り、蓄熱体13への伝熱によって降温し、圧
力容器1内周面と断熱層8外周面との間の隙間を通っ
て、流入口25に流入し、循環する。この間、前記断熱
層8の上部空間における循環ガス流により蓄熱体13は
継続して冷却される。このため、蓄熱体13が平衡温度
に到達した後の冷却速度の低下を最小限に抑えることが
できる。
【0015】前記実施例では、断熱層8の下部の流入口
25に開閉手段である開閉フランジ24を設けたが、断
熱層8内の炉内ガスの循環を阻止するためには、図3に
示すように、断熱層8の上壁部の流出口14を開閉する
ための手段である弁体28を設けてもよい。該弁体28
は、上蓋2を気密かつ摺動自在に貫通する弁棒29に取
り付けられており、該弁棒29は上蓋2の上部に設けら
れた流体圧シリンダ30により上下動自在とされてい
る。また、蓄熱体13としては、図4および図5に示す
ようなものでもよい。すなわち、本例では、上層部材3
2、中層部材33および下層部材34が積み重ねられて
おり、各部材間の隙間が炉内ガス流路16とされ、中層
部材33には上下の炉内ガス流路をつなぐ連通路35が
複数個所設けられ、上層部材32の中心には炉内ガスの
流出口17が、下層部材34の中心には流入口15が設
けられている。また、上層部材32、中層部材33およ
び下層部材34を貫通してパイプ36が複数個付設さ
れ、その管路が上下貫通流路18を構成している。かか
る構成によれば、炉内ガスの伝熱面積を大きくとること
ができる。尚、図4の蓄熱体13の断面は、図5のA−
A線断面を示している。
【0016】ところで、前記上下貫通流路18を循環す
る炉内ガスの駆動エネルギーはヒータ10に供給された
加熱用電力の一部であり、この電力はHIPに必要な電
力以外の余分なものである。従って、上下貫通流路18
を循環する圧媒ガスの流入を阻止することにより、供給
電力より循環ガスの駆動用エネルギー分を削減すること
ができる。勿論、HIP処理後の炉内冷却時に、上下貫
通流路に圧媒ガスを循環させれば、蓄熱体が平衡温度に
到達した後の冷却速度の低下を防止することができる。
以下、上下貫通流路18を循環する圧媒ガスの流入を阻
止する手段を設けた実施例を説明する。尚、既述のHI
P装置と同部材は同符号で示している。
【0017】図6は、図1に示したHIP装置の改良実
施例であり、この装置は蓄熱体13と上蓋2との間で昇
降自在に配置された流入阻止手段である開閉板51を備
えており、上蓋2の上部に該開閉板51を昇降させるた
めの昇降シリンダ53が設けられ、上蓋2を摺動気密自
在に貫通する支持軸52が前記開閉板51に垂設され、
該支持軸52が前記シリンダ53に取り付けられてい
る。尚、昇降シリンダ53としては、流体圧シリンダや
電導シリンダを使用することができる。
【0018】かかる開閉板51を備えたHIP装置によ
れば、HIP処理のための昇温時・高温保持時に、開閉
板51を下降させて蓄熱体13の上面に当接させること
により、すべての上下貫通流路18の上部開口が閉塞さ
れ、該流路18の下部開口への圧媒ガスの流入が阻止さ
れ、ヒータ10に供給された電力は専ら炉内の加熱に供
される。一方、HIP処理後、開閉フランジ24を開状
態にすると共に、図例のように開閉板51を上昇させ、
蓄熱体13の上面から離反させることにより、圧媒ガス
の上下貫通流路18内への流入、循環が可能になる。勿
論、開閉板51を上昇させるタイミングは自由であり、
開閉フランジ24を開状態にし、蓄熱体13により吸熱
し、蓄熱体13が平衡温度に達した後、開閉板51を上
昇させ、上下貫通流路18を連通状態にしてもよい。
【0019】図7は、図3に示したHIP装置の改良実
施例であり、本例では、断熱層8の流出口14を開閉す
るための弁体28の上部に開閉板51が付設されてい
る。この場合、弁体28の開操作により炉内ガスの循環
が開始されると共に、上下貫通流路18の圧媒ガスの循
環も開始される。図8は、図4に対応する改良実施例で
あり、本例では開閉板51には各上下貫通流路18の上
部開口を閉塞するための凸部55が多数突設されてい
る。該凸部55は、その下部が円錐テーパ面で形成され
ており、開閉板51を下降させて上下貫通流路18を閉
塞した状態では、図9に示すように、開閉板51の下面
と蓄熱体13の上面との間に隙間56が形成される高さ
に設定されている。これは、蓄熱体13の流出口17が
その上面に開口されているからであり、かかる隙間56
を設けることにより、HIP処理後、上下貫通流路18
を閉塞したまま、開閉フランジ24を開状態にして炉内
ガスを循環させ、蓄熱体13により吸熱させることがで
き、蓄熱体13が平衡温度に達した後、開閉板51の上
昇により、上下貫通流路18に圧媒ガスを循環させ、蓄
熱体13を冷却することができる。
【0020】図10及び図11は、図1の他の改良実施
例であり、開閉板の代わりに、蓄熱体13の下端外周縁
と断熱層8の上端外周縁との隙間60を開閉することに
より、上下貫通流路18に圧媒ガスを流入あるいは阻止
するための開閉筒体61が昇降自在に設けられている。
該筒体61は、その天板64に支持軸52が垂設されて
おり、該支持軸52は昇降シリンダ53に昇降自在に取
り付けられている。その内周側面は蓄熱体13の外周側
面に遊嵌され、その高さは筒体61の上昇位置において
下端が蓄熱体13の下端に略一致するように設定されて
いる。そして、筒体61の側面には蓄熱体13の側面に
開口した炉内ガスの流出口17に対応した位置に長孔6
2が開設されており、その長さは筒体61の昇降により
流出口17が塞がれない長さに設定されている。また、
上部側面には筒体61の上昇位置において上下貫通流路
18を循環する圧媒ガスの循環流路を形成するための開
口63が開設されている。図例では、長孔62に対応さ
せてその上部に開口63を設けているが、該開口63は
長孔62に対応して設ける必要はなく、その数も多くて
もよく、また横長に開設してもよい。
【0021】かかる開閉筒体61からなる流入阻止手段
によれば、筒体61を下降することにより、上下貫通流
路18の上部開口および隙間60が閉塞されて上下貫通
流路18への圧媒ガスの流入が阻止される。一方、筒体
61の上昇により、前記上部開口および隙間60が開放
され、上下貫通流路18に圧媒ガスが流入し循環する。
なお、昇降位置を適宜設定することにより、開口63の
流通面積および隙間60の間隔を自由に設定することが
でき、蓄熱体13の循環ガスによる冷却速度を任意に調
整することができる。
【0022】図12は図4のHIP装置の他の種類の改
良実施例を示しており、本実施例では蓄熱体13は断熱
層8の上面に支持部材71を介して支持されており、下
層部材34の中央部には断熱層8の上部の凸状部が隙間
を介して装入される流入口15Aが開設されており、該
流入口15Aの内周面と前記凸状部外周面との間の隙間
により流路72が形成され、該流路42は下層部材34
の下面と断熱層8の上面との間に形成されたバイパス流
路73に連通している。
【0023】かかる実施例によれば、冷却開始時には炉
内ガスは蓄熱体13の周りのガスよりも高温であるた
め、バイパス流路73を流れることなく、上昇して蓄熱
体13内に流入し、抜熱されながら炉内ガス流路16を
流れて、流出口17から流出し、圧力容器1の内周面に
沿って下降、循環する。しかし、冷却が進み、蓄熱体1
3が平衡温度に達した後、放熱するようになると、炉内
ガスの温度は蓄熱体13の周りのガス温度より低くなる
ので、炉内ガスは蓄熱体13側に上昇することなく、流
路72及びバイパス流路73を通って圧力容器1の内面
に直通するようになる。このため、蓄熱体13が放熱す
ることによる冷却速度の低下を防止することができ、低
温域まで高い冷却速度を得ることができる。尚、炉内ガ
スが圧力容器1の内面に直通するようになっても、この
段階ではガス温度は充分に低下しているため、圧力容器
1の内面は過昇温されず、安全上の問題はない。また、
炉内ガスがバイパス流路73を流れると、蓄熱体13の
冷却が遅れるが、次の処理工程までに冷却されればよい
ので、実用上の問題はない。
【0024】本実施例のように、バイパス流路を設ける
場合、低温域まで高い冷却速度を確保することができる
ので、蓄熱体13には上下貫通流路18を必ずしも設け
る必要はない。また、図1及び図3のHIP装置におい
ても、図12と同様にしてバイパス流路を形成してもよ
いことは勿論である。図3の装置を改良する場合、弁体
28は断熱層8の流出口14を開閉するようにすればよ
い。尚、蓄熱体に上下貫通流路を設けないと、設けた場
合に比べて蓄熱体13自体の冷却は遅れるが、叙上の通
り、次の処理工程までに冷却されればよいので、実用上
の問題はない。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のHIP装置
は、蓄熱体に炉内ガス流路のみならず、該蓄熱体を上下
に貫通する複数本の上下貫通流路を形成したので、断熱
層の上部空間の圧媒ガスを上下貫通流路を通り、上蓋下
面で冷却される循環ガス流とすることができ、これによ
ってHIP処理時および処理後を問わず、常に蓄熱体を
冷却することができ、炉内ガスの冷却開始時には大きな
冷却効果が得られると共に蓄熱体が平衡温度に達した後
も冷却速度の低下を可及的に抑えることができる。ま
た、上下貫通流路に圧媒ガスが流入するのを阻止するた
めの流入阻止手段を設けることにより、HIP処理の際
の昇温時・高温保持時に上下貫通流路に圧媒ガスが循環
するのを阻止することができ、この圧媒ガスの循環に費
やされる供給電力を削減することができる。 また、断
熱層と蓄熱体との間に炉内ガスを前記流出口から高圧容
器の内面側に流出させるためのバイパス流路を形成して
おくことにより、蓄熱体が平衡温度に達した後、炉内ガ
スを蓄熱体を通過させることなく、バイパス流路を介し
て高圧容器の内面側に直接流すことができるため、低温
域まで高い冷却速度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のHIP装置の断面図である。
【図2】同HIP装置の蓄熱体の平面図である。
【図3】断熱層の流出口に開閉手段を設けたHIP装置
の要部断面図である。
【図4】他の蓄熱体を備えたHIP装置の要部断面図で
ある。
【図5】図4のHIP装置の蓄熱体の平面図である。
【図6】圧媒ガスの蓄熱体への流入を阻止するための流
入阻止手段を備えた改良実施例のHIP装置の要部断面
図である。
【図7】断熱層流出口の開閉手段および流入阻止手段を
設けた改良実施例のHIP装置の要部断面図である。
【図8】三層構造の蓄熱体および流入阻止手段を設けた
改良実施例のHIP装置の要部断面図である。
【図9】開閉板に設けられた凸部による上下貫通流路の
閉塞状態を示す要部断面図である。
【図10】開閉筒体により構成された流入阻止手段を備
えた改良実施例のHIP装置の要部断面図である。
【図11】開閉筒体の部分側面図である。
【図12】バイパス流路を設けた改良実施例のHIP装
置の要部断面図である。
【図13】従来のHIP装置の線図的断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 高圧容器 2 上蓋 3 下蓋 8 断熱層 9 炉室 13 蓄熱体 14 流出口 16 炉内ガス流路 18 上下貫通流路 24 開閉フランジ (開閉手段) 25 流入口 28 弁体 (開閉手段) 51 開閉板( 流入阻止手段) 61 開閉筒体( 流入阻止手段) 73 バイパス流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の高圧容器(1)の上下開口部に上
    蓋(2)と下蓋(3)とが着脱自在に嵌着され、該高圧
    容器(1)の内部に断熱層(8)が設置され、該断熱層
    (8)内の炉室(9)にヒータ(10)が設けられ、断
    熱層(8)の下部および上部に炉室(9)に連通する圧
    媒ガスの流入口(25)および流出口(14)が開設さ
    れ、該流入口(25)および流出口(14)の少なくと
    も一方を開閉するための開閉手段(24)、(28)が
    設けられ、前記上蓋(2)下面と断熱層(8)上面との
    間には炉室(9)内の圧媒ガスを冷却するための蓄熱体
    (13)が設けられた熱間等方圧加圧装置において、 前記蓄熱体(13)には炉室(9)内の圧媒ガスを流す
    ための炉内ガス流路(16)と該蓄熱体(13)を上下
    に貫通する複数本の上下貫通流路(18)とが形成され
    ていることを特徴とする熱間等方圧加圧装置。
  2. 【請求項2】 上下貫通流路(18)に圧媒ガスが流入
    するのを阻止するための流入阻止手段(51)、(6
    1)が設けられている請求項1に記載した熱間等方圧加
    圧装置。
  3. 【請求項3】 筒状の高圧容器(1)の上下開口部に上
    蓋(2)と下蓋(3)とが着脱自在に嵌着され、該高圧
    容器(1)の内部に断熱層(8)が設置され、該断熱層
    (8)内の炉室(9)にヒータ(10)が設けられ、断
    熱層(8)の下部および上部に炉室(9)に連通する圧
    媒ガスの流入口(25)および流出口(14)が開設さ
    れ、該流入口(25)および流出口(14)の少なくと
    も一方を開閉するための開閉手段(24)、(28)が
    設けられ、前記上蓋(2)下面と断熱層(8)上面との
    間には炉室(9)内の圧媒ガスを冷却するための蓄熱体
    (13)が設けられた熱間等方圧加圧装置において、 前記断熱層(8)と蓄熱体(13)との間に炉室(9)
    内の圧媒ガスを前記流出口(14)から高圧容器(1)
    の内面側に流出させるためのバイパス流路(73)が形
    成されていることを特徴とする熱間等方圧加圧装置。
JP5030945A 1992-05-13 1993-02-19 熱間等方圧加圧装置 Pending JPH0625711A (ja)

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