JPH06255578A - 船体の電蝕防止装置 - Google Patents

船体の電蝕防止装置

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JPH06255578A
JPH06255578A JP5043558A JP4355893A JPH06255578A JP H06255578 A JPH06255578 A JP H06255578A JP 5043558 A JP5043558 A JP 5043558A JP 4355893 A JP4355893 A JP 4355893A JP H06255578 A JPH06255578 A JP H06255578A
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JP
Japan
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hull
support frame
outer plate
metal
electrolytic corrosion
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Pending
Application number
JP5043558A
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English (en)
Inventor
Ichiro Yamazaki
市郎 山崎
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B59/00Hull protection specially adapted for vessels; Cleaning devices specially adapted for vessels

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部電源方式の電蝕防止装置を船体に取り付
け、外板が海水で腐蝕されるのを防止する。 【構成】 船体1の外側にアノード支持枠2を取り付
け、支持枠2内に複数の低電位金属片5を投入し、これ
に接続端子7を介して+1.0V程度の電圧を加え、電蝕
電流を流す。電源装置10は直流電流を送り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船体の水中に没する
部分等の金属体の電蝕防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船体が水中に没する部分、特に船体後部
にはプロペラや舵などがあり、船体形状は相当複雑な曲
面形状になっている。鋼板により形成される船体では、
水中に没する部分の腐蝕を防止する手段として、一般に
亜鉛などの低電位金属体片を一定間隔で外板に取り付
け、両金属間の電位差を利用したいわゆる流電アノード
方式の電蝕防止手段が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の亜鉛
片などによる電蝕防止手段は、高純度の亜鉛を使用する
ことにより−1.0V内外の陽極電位を維持することが
でき、鉄鋼の防蝕電位に対しほぼ0.25Vの有効電圧
を有するから、個々の亜鉛片の防蝕電流が及ぶ範囲では
海中において十分な防蝕電流を発生できる。
【0004】しかし、多数の亜鉛片を船体外板に取り付
ける方法では、各個々の亜鉛片は少量であるため半年程
度で亜鉛がなくなり、再び亜鉛を取り付けて補充するに
は船体をドライドックなどに入れて作業しなければなら
ず、極めて煩らわしいだけでなく費用もかかるため、大
きな負担となっている。
【0005】又、海中では長期間の間に船体外板に海藻
や貝殻などが付着し、これらが付着すると錆の発生原因
ともなり、かつ航行中の船速が低下し、外観上からも見
苦しくなる。
【0006】従来、これらの付着物が付かないようにす
るため防錆塗料に付着生物が嫌う成分を混入して塗布す
る方法が一般に採用されている。しかし、このような塗
料は毒性がかなり強いため環境保護の観点から使用が制
限されるようになっている。
【0007】この発明は、上記従来の電蝕防止手段の問
題点に留意して、従来の流電アノード方式でなく外部電
源方式のカソード防蝕法を船体外板の防蝕のために適用
し、その際外板に低電位金属体片を支持するアノード支
持枠を取り付けて十分なかつ広い範囲に電蝕防止作用を
及ぼし、金属体片の補充作業を容易にしてトータルコス
トを低減した船体の電蝕防止装置を提供することを課題
とする。
【0008】さらに、この発明では上記電蝕防止装置に
対して超音波の防汚装置を併設し、海藻や貝殻等の付着
物の付着を防止して外観を保持すると共にこれら付着物
による錆の発生を防止し得る電蝕防止装置を提供するこ
とを第二の課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
としてこの発明は、船体外板の水線下の少なくとも1カ
所にかご形のアノード支持枠を取り付け、この支持枠内
に複数の低電位金属体片を着脱自在に支持し、船内には
電源を設けてその+側端子を上記金属体片に接続し、−
側端子を外板に接続して外板を所要の防蝕電位に保持す
るようにして成る船体の電蝕防止装置としたのである。
【0010】この場合、前記電蝕防止装置に、外板の適
宜位置に金属板を取り付けこれに超音波振動体を設け、
電源からの電圧により超音波を発生する超音波防止装置
を併設したものとすることもできる。
【0011】
【作用】上記の構成としたこの発明の電蝕防止装置によ
ると、電源から例えば+1.0V程度の電圧を金属体片に
印加して電蝕電流を流すと、金属体片はカソード防蝕法
におけるアノードとなってカソード防蝕作用をする。一
般に、鉄鋼材に対し−1.0V程度の陽極電位を維持すれ
ば十分な防蝕効果があるとされ、これをさらに高電位に
保持すれば防蝕領域も広くなり、局部電池作用を消滅さ
せて船体に対し十分な防蝕作用が得られる。
【0012】上記電蝕電流が接続して維持されると、そ
れに伴って金属体片は電蝕により消耗される。しかし、
この発明の電蝕防止装置では金属体片はアノード支持枠
内に投入するだけであるから、金属体片の数を多くする
ことによってより長期間の電蝕防止効果を維持でき、し
かも消耗した金属体片が小さくなると追加の金属体片を
支持枠内に投入すればよく、補充作業は極めて容易とな
り、コスト低減を図ることができる。
【0013】又、超音波防汚装置を併設した場合、電源
から例えばパルス電圧を加えてパルス波状の超音波を発
生させ十分な防汚効果を広い領域に及ぼすことができ
る。これによって、海藻や貝殻等の付着物の付着を防止
し、併せて外板に錆が発生するのを未然に防止すること
もできる。
【0014】
【実施例】以下この発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1に実施例の電蝕防止装置を船体後部に
設置した概略図を示す。船体1の後部には水線下の取付
位置にアノード支持枠2が設けられている。アノード支
持枠2はロッド又はフレーム3を用いてかご形に形成し
たもので、ボルトなどの適宜支持手段4で外板に取付け
られる。支持枠2内には複数個の低電位金属片5が投入
されている。
【0015】金属片5は、外板の鉄鋼板より低電位のも
のとし、例えば亜鉛板としてもよい。そしてこれらの金
属片5は斜めに投入して互いに接触するようにし、支持
枠2に適当な位置に取付けた支持棒6にも接触させ、こ
の支持枠6の端には電線の接続端子7を設けておく。な
お、支持枠2の底部は金属片5が消耗して小さくなって
も落下しないように、例えば小さなメッシュ状の部材で
形成しておくのが好ましい。
【0016】船内には適当な位置に電源装置10を設け
てある。図示省略しているが、周知のように、交流電源
から整流して直流電流を送り出し、その+側端子11を
前記アノード支持枠2の端子7にコード接続する。−側
端子12は船体外板1に接続する。電源装置10は、金
属片5に対し+1.0V程度の電圧を持続して付与する。
【0017】なお、図示の例では支持枠2、金属片5な
どは1ヶ所のみとしているが、必要に応じて複数ヶ所に
設けるようにしてもよい。その場合、外板から支持枠2
が突出して邪魔になる位置では、外板にポケットを形成
してそこに埋込むように設ければよい。Pはプロペラ、
Rは舵である。又、電源装置10は充電式のバッテリー
を用いてもよい。
【0018】以上のように設置した電蝕防止装置で外板
の電蝕を次のように行なう。電源装置10からは約+
1.0Vの電圧を加えて金属片5に電蝕電流を流す。外板
の鉄鋼板は、一般に−1.0V程度の電蝕電位であれば局
部電蝕が消滅して外板の相当部分全面が同電位となり、
防蝕効果が得られる。そして、これより高い電蝕電位で
あれば不動態域に持込める。
【0019】金属片5は複数個が互いに接触するように
支持枠2内に投入されている。従って、それぞれの金属
片5は互いに電気的に導通して電蝕電流が流れる。この
金属片5はカソード防蝕法のアノード電極となるから、
長時間使用すると少しずつ金属原子が流れ出て消耗され
る。
【0020】しかし、金属片5が消耗した場合でも、こ
の電蝕防止装置では同じ金属片5を支持枠2内に追加投
入するだけでよいから極めて補充作業は簡単である。
【0021】次に、この実施例では超音波防汚装置が設
けられている。この防汚装置は、外板1の適宜位置に超
音波振動子21を取り付け、電源装置22から電圧を加
えると振動子21から超音波を発するものである。電源
電圧は所定の交流周波数からパルス状電圧に変換して印
加し、このパルス電圧の変動に従って振動子が振動する
ことによってパルス状の超音波が生成される。
【0022】振動子21は3つ設けた例を示している
が、その数は任意である。又、印加するパルス電圧をで
きるだけ大きくして周辺への伝播領域を広くする。但
し、あまり大きくすると超音波によるキャビテーション
が悪影響を及ぼす程大きくなるため、その限界内のもの
とする。
【0023】かかる超音波防汚装置から超音波を発生す
ると、その伝播領域内で船体外板に付着する付着物が超
音波振動により除去され、従って超音波を持続して発生
させると船体の外板に海藻や貝殻などの付着物が付着す
るのを防止することができる。
【0024】そしてこの防汚装置によって付着物の付着
を防止すると、例えば付着物が長期間外板に付着したた
めその生物との化学反応作用で付着部位に錆などが発生
するのを未然に防止できることとなり、広い意味での防
蝕装置の役目もする。
【0025】
【効果】以上詳細に説明したように、この発明の電蝕防
止装置は船体外板の水線下に取付けたアノード支持枠内
に複数の低電位金属片を投入しこれに船内の電源装置か
ら+電位の防蝕電流を流すように構成したから、極めて
簡易な構成で広範囲に電蝕防止効果を及ぼし、電極とな
る金属片が消耗すると追加投入するだけで補充作業が簡
単に行なえる、低コストの電蝕防止装置が得られるとい
う利点がある。
【0026】又、超音波防汚装置を併設した場合は、超
音波によって外板への付着物の付着を防止して外観の保
持をすることができると共に付着物による生物反応によ
って局部的な電蝕が進行し、錆の発生原因となるのを未
然に防止することもできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の電蝕防止装置と超音波防汚装置の概略
【図2】アノード支持枠の外形図
【符号の説明】
1 船体 2 アノード支持枠 3 ロッド又はフレーム 4 支持手段 5 低電位金属片 6 支持棒 7 接続端子 10 電源装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体外板の水線下の少なくとも1カ所に
    かご形のアノード支持枠を取り付け、この支持枠内に複
    数の低電位金属体片を着脱自在に支持し、船内には電源
    を設けてその+側端子を上記金属体片に接続し、−側端
    子を外板に接続して外板を所要の防蝕電位に保持するよ
    うに構成して成る船体の電蝕防止装置。
  2. 【請求項2】 前記電蝕防止装置に、外板の適宜位置に
    金属板を取り付けこれに超音波振動体を設け、電源から
    の電圧により超音波を発生する超音波防止装置を併設し
    たことを特徴とする請求項1に記載の船体の電蝕防止装
    置。
JP5043558A 1993-03-04 1993-03-04 船体の電蝕防止装置 Pending JPH06255578A (ja)

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JP5043558A JPH06255578A (ja) 1993-03-04 1993-03-04 船体の電蝕防止装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1025078C2 (nl) * 2003-12-19 2005-06-21 Pahebo Beheer B V Beunkoeler.

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5058792A (ja) * 1973-09-26 1975-05-21
JPS63142109A (ja) * 1986-12-04 1988-06-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 海水に接する構造物の防汚装置

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