JPH0625525U

JPH0625525U - 内燃機関

Info

Publication number: JPH0625525U
Application number: JP5786892U
Authority: JP
Inventors: 光雄柳澤
Original assignee: 光雄柳澤
Priority date: 1992-07-27
Filing date: 1992-07-27
Publication date: 1994-04-08

Abstract

(57)【要約】【目的】ガソリンタンクの外に水膜発生混合用貯水タ
ンクを設けガソリンと水膜とを混合してシリンダに供給
して着火爆発させクランクシャフトを回転する。【構成】貯水タンク２に水タンク６を案内筒４を装置
する。水タンク６の水のレベルを貯水タンク２のレベル
と等しくし、案内筒４のまわりにあけた通風口５にファ
ン１９にて送られた圧縮空気を吹き込み貯水タンク２よ
り上昇する水膜と混合攪拌してベンチュリー管キャブレ
ーター８に供給し、他方ガソリンタンク１２のガソリン
を燃料供給制御装置２７の燃料供給パイプ１４よりベン
チュリー管キャブレーター８に供給してガソリンと水と
を混合してシリンダー２０に供給するようにした内燃機
関である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車等におけるウォーターミスト型ガソリンエンジンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ガソリンを燃焼させてエンジンを稼働させるガソリンエンジンは、出力と経済性に限度がある。この欠点をカバーするためにヂーゼルエンジンが考案され実用化されていることは周知の事実である。しかし、ヂーゼルエンジンを自動車に搭載した場合、排気ガスの中の炭酸ガス、硫化物等を含有しているために地球温暖化の一原因として挙げられていて好ましくない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記欠点を除去するために、ガソリンと煙霧化した水とを混合し、ガソリンを煙霧化した水と共にシリンダに吸引させ、シリンダ内にてガソリンに着火爆発させると共に吸引された水をシリンダ内の熱にて高温となしシリンダ内部圧力を増進してピストンを押圧作動させクランクシャフトを回転することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、（１）フード２’を設けた定量貯水タンク２と、水蒸気を案内する案内筒４と、案内筒４のまわりにあけた通風口５より燃焼用空気を吹き込み吹き込まれた空気を水と共にベンチュリー管キャブレーター８に導く自在ホース７と、ガソリン１０を収容し調整弁１１を介して燃料供給パイプ１３によりガソリン１０をベンチュリー管キャブレーター８に供給するノズル１４と、ベンチュリー管キャブレーター８の前方に設けたバタフライ弁１５と、バタフライ弁１５を作動するバタフライ弁アクスル棒１６と、アクスル棒１６のアクスル１７にて作動される連動制御比例式スイッチ１８と、シリンダ２０内を往復動してクランクシャフト２３を回転させるピストン２１と、ピストン２１の往復運動と同期して燃料供給口２４を開閉しシリンダ２０の混合燃料着火室２０ａに混合燃料を給送するバルブ２２と、シリンダ２０の着火室２０ａに配設した着火栓２５とよりなることを特徴とする内燃機関。（２）ガソリンと水をほぼ８対２の割合で混合した燃料を収容し、収容した燃料を混合攪拌するために底部と上部を循環回路３２とポンプ３１にて接続したガソリンタンク３０と、該ガソリンタンク３０の底部に一側壁が接続され、他側壁をベンチュリー管キャブレーター８に接続し、ベンチュリー管キャブレーター８にエアフィルター３３を設け、ベンチュリー管キャブレーター８にアクスル３６にて作動されるバタフライ弁１５を設け、シリンダ２０内にクランクシャフト２３を回転させるピストン２１を設け、ピストン２１の往復運動と同期して混合燃料供給口２４を開閉しシリンダ２０の混合燃料着火室２０ａに混合燃料を給送するバルブ２２を設け、シリンダ２０の着火室２０ａに着火栓２５を配設したことを特徴とする内燃機関。である。

【０００５】

【作用】

貯水タンク２内の水１は給水槽Ａに充された水１をフロートバルブＢにより貯水タンク２内に常時定量満される。貯水タンク２内と案内胴４内とは連通されているから貯水タンク２の水位と案内胴４の水位は等しい。アクスル１７を手動、足動その他任意の作動源で作動して連動制御比例式スイッチ１８によりファン１９を作動して貯水タンク２のエアーフィルター２ａより吸い込んだ燃焼用の空気を通風口５より案内筒４内に吹き込む。

【０００６】案内筒４の内方の水１は加熱装置にて加熱され、ファン１９にて吹き込まれた空気と表面接触を行い混合して自在ホース７を経て、ベンチュリー管キャブレーター８、バタフライ弁室９に到る。ガソリン１０と水１の比率は約８０対２０（容量比）で混合燃料としてベンチュリー管キャブレーター８に給送され気化された後、その量をバタフライ弁１５により絞られて、燃料供給口２４よりシリンダ２０に吸入され、着火栓２５にて着火され、ピストン２１を下方に押し出し、クランクシャフト２３をピストン２１のピストンロッド２１ａにて従来と同じように回転させる。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を先ず図１を参照しながら説明する。１は水タンク６内に貯溜された水であって、貯水タンク２に水位調整弁６ａにより常に等しいヘッドとなるように給水される。４は貯水タンク２の内方に架設された案内筒であって、その下端は貯水タンク２の底壁２ｂとの間に隙間を設けて配設されているから貯水タンク２の水嵩と案内筒４の内方の水嵩とは等しくなっている。案内筒４の内側下方において貯水タンク２の底壁２ｂの一部を凹ませて発熱体よりなる加熱装置３が配設されている。

【０００８】案内筒４の上部外周に、数個の通風口５を設けファン１９のノズルより放出されるエアーを通風口５を通して案内筒４の内方を通る水と混合させ、案内筒４の上方連続部４’に接続した自在ホース７を経てベンチュリー管キャブレター８に送り込む。１２はガソリン１０を収容したガソリンタンクであって、調整弁１１を備えた燃料パイプ１３を介して自然流下式に燃料供給パイプ１３のノズル１４にガソリン１０を給送する。ノズル１４ａの先端部はベンチュリー管キャブレーター８の内側に開口されていてガソリンをベンチュリー管キャブレーター８に向けて流下する。同時に前記空気混合水もベンチュリー管キャブレーター８に向けて流通しているためにベンチュリー管キャブレーター８を通るガソリンと空気混合水は、後記するピストン２１の作動により吸引作用により平均に混合され着火すれば発火する状態になっている。

【０００９】この水蒸気とガソリンの混合比は凡そ２：８位が好ましい。しかし、シリンダ２０内の温度が高い場合または温度が低い場合には、その比率を加減することができる。バタフライ弁室９の先端部には、バルブ２２にて開閉されるシリンダ２０への燃料供給口２４が接続され、ピストン２１が上昇してシリンダ２０内に収納された燃料が圧縮される時、バルブ２２はバルブ作動カム２６にて作動される燃料供給口２４が閉じられているから燃料は圧縮された状態で着火栓２５’にて着火され爆発する。

【００１０】従ってピストン２１は燃料の爆発により下降しクランクシャフト２３を回転する。クランクシャフト２３に対して外周にシリンダ２５の数を２個以上配設すればクランクシャフト２３は回転を継続すること従来の内燃機関と同じ様に動作させることができる。２７は、燃料パイプ１３と燃料供給パイプ１４との間に接続したシスターン型燃料供給制御装置、２８は電動制御比例式スィッチ等用の交流全波整流器、２９はシリンダー２０の排気口に接続したマフラーを示す。

【００１１】次に図２を参照しながら説明する。図中、図１と同じ符号は同一部分を示す。図２において３０はガソリンタンクであって、該ガソリンタンクにガソリン８に対して水２の割合で混合した燃料を収容し、ポンプ３１と循環回路３２にて循環攪拌している場合である。２７はシスターン式燃料供給制御装置であって、ガソリンタンク３０の底壁と該燃料供給制御装置２７の一側壁とを燃料パイプ１３にて接続連通し、燃料供給制御装置２７の底壁をポンプ３１にガソリンタンク３０と並列に接続連通して循環回路３２に燃料を帰還させた状態である。そして燃料供給制御装置２７の他側壁とベンチュリー管キャブレーター８とを燃料供給パイプ１４にて接続し、エアフィルター３３をベンチュリー管キャブレーター８に接続した場合である。３４はベンチュリー管キャブレター８に接続した始動用ガソリン供給管、３５は電磁弁を示す、３６は自動車用アクスルであって、バタフライ弁１５を作動するためのものである。３７は燃料供給制御装置２７とベンチュリー管キャブレーター８のノズル１４との間に設けた始動オフ制御電磁弁である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は前記した如く、ガソリンタンクと貯水タンクとを設け、これらのタンクよりガソリンと水とを取り出してベンチュリー管キャブレーターにおいて混合させることができ、強力な爆発力を有する燃料を得ることができると共に貯水タンクの水位を自動的に制御し、水にファンにてエアーを吹き付け混合し微粒化された水膜を得ることができる。水膜の発生は貯水タンクの内側で行われるから、極めてコンパクトな水膜発生装置を備えた貯水タンクを得ることができ、ＣＯ₂ の発生を少なくし、その製作、組立てと保守が容易なる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一の実施例の内燃機関の配置図。

【図２】本考案の他の実施例の内燃機関の配置図。

【符号の説明】

１水２貯水タンク２ａエアーフィルター３加熱装置４案内筒５通風口６水タンク６ａ貯水タンクの水位調整弁７自在ホース８ベンチュリー管キャブレーター９バタフライ弁室１０ガソリン１１調整弁１２ガソリンタンク１３燃料供給パイプ１４ノズル１５バタフライ弁１６バタフライ弁アクスル棒１７アクスル１８電動制御比例式スィッチ１９ファン２０シリンダ２０ａ混合気着火室２１ピストン２２バルブ２３クランクシャフト２４燃料供給口２５着火栓２６バルブ作動カム２７燃料供給レベル２８交流全波整流気

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フード２’を設けた定量貯水タンク２
と、貯水タンク２内に配設され、貯水タンク２内の水１
の水位と等しい水位に保つようにした案内筒４と、貯水
タンク２内の水の水位より高所に案内筒４のまわりにあ
けた通風口５より燃焼用空気を吹き込み吹き込まれた空
気を水蒸気と共にベンチュリー管キャブレーター８に導
く自在ホース７と、ガソリン１０を収容し調整弁１１を
介して燃料供給パイプ１３によりガソリン１０をベンチ
ュリー管キャブレーター８に供給するノズル１４と、ベ
ンチュリー管キャブレーター８の前方に設けたバタフラ
イ弁１５と、バタフライ弁１５を作動するバタフライ弁
アクスル棒１６と、アクスル棒１６のアクスル１７にて
作動される連動制御比例式スイッチ１８と、シリンダ２
０内を往復動してクランクシャフト２３を回転させるピ
ストン２１と、ピストン２１の往復運動と同期して燃料
供給口２４を開閉しシリンダ２０の混合燃料着火室２０
ａに混合燃料を給送するバルブ２２と、シリンダ２０の
着火室２０ａに配設した着火栓２５とよりなることを特
徴とする内燃機関。
【請求項２】ガソリンと水をほぼ８対２の割合で混合
した燃料を収容し、収容した燃料を混合攪拌するために
底部と上部を循環回路３２とポンプ３１にて接続したガ
ソリンタンク３０と、該ガソリンタンク３０の底部に一
側壁が接続され、他側壁をベンチュリー管キャブレータ
ー８に接続し、ベンチュリー管キャブレーター８にエア
フィルター３３を設け、ベンチュリー管キャブレーター
８にアクスル３６にて作動されるバタフライ弁１５を設
け、シリンダ２０内にクランクシャフト２３を回転させ
るピストン２１を設け、ピストン２１の往復運動と同期
して混合燃料供給口２４を開閉しシリンダ２０の混合燃
料着火室２０ａに混合燃料を給送するバルブ２２を設
け、シリンダ２０の着火室２０ａに着火栓２５を配設し
たことを特徴とする内燃機関。