JPH06254980A - ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法

Info

Publication number
JPH06254980A
JPH06254980A JP5045124A JP4512493A JPH06254980A JP H06254980 A JPH06254980 A JP H06254980A JP 5045124 A JP5045124 A JP 5045124A JP 4512493 A JP4512493 A JP 4512493A JP H06254980 A JPH06254980 A JP H06254980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
gas
foam
polypropylene resin
polypropylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5045124A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Shirato
斉 白土
Hiroyuki Kurio
浩行 栗尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP5045124A priority Critical patent/JPH06254980A/ja
Publication of JPH06254980A publication Critical patent/JPH06254980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡剤として炭酸ガス等の無機ガスを用い、
ポリプロピレン系樹脂を高倍率で均一に発泡させる。 【構成】 長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂(例
えば、米国HIMONT社製のPro−fax PF−
814)100重量部に、無機ガスを吸着し得る無機多
孔質粉末(例えばゼオライト)或いは無機ガスに対する
溶解度が上記樹脂よりも大きい樹脂(例えばポリカーボ
ネート樹脂)を、例えば15〜40重量部配合して樹脂
組成物を調製する。この樹脂組成物を、例えば押出機や
圧力容器の中で加熱して軟化又は溶融させ、これに炭酸
ガス等の無機ガスを圧入して樹脂組成物中に無機ガスを
溶解させる。そして、この無機ガスを溶解した樹脂組成
物を押出機の金型から押出すか或いは圧力容器の圧力を
開放することにより、例えば25倍程度の高倍率で均一
に発泡したポリプロピレン系樹脂発泡体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長鎖分岐を有するポ
リプロピレン系樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン系樹脂発泡体は、特に耐
熱性や機械的強度が優れており、広汎な用途に使用され
ている。
【0003】従来、ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造
には、長鎖分岐のない線状のポリプロピレン系樹脂が広
く用いられている。また、発泡剤としては、アゾジカル
ボンアミド等の熱分解型有機発泡剤、ペンタンやジクロ
ロジフロロエタン等の低沸点有機溶媒発泡剤、炭酸ガス
や窒素等の無機ガス発泡剤が使用されている。
【0004】熱分解型有機発泡剤を使用する場合は、発
泡体中に発泡剤の分解残渣が含有されるため、発泡体に
変色や臭気が発生し品質が低下する。低沸点有機溶媒発
泡剤を使用する場合は、爆発の危険やオゾン層破壊等の
環境問題がある。無機ガス発泡剤を使用する場合は、上
記のような問題が発生せず、しかも安価であるので好ま
しい。
【0005】ところが、長鎖分岐のない慣用のポリプロ
ピレン系樹脂を、無機ガス発泡剤を用いて発泡させる方
法にあっては、例えば20倍程度の高倍率に発泡させる
ことは困難で、得られる発泡体の発泡倍率はせいぜい5
倍程度である(例えば、特開昭60−31538号公報
及び特開昭60−107317号公報参照)。
【0006】一方、長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂も知られている。この種のポリプロピレン系樹脂
は、最近出現した樹脂で慣用のポリプロピレン系樹脂に
比べて高い溶融張力(伸長粘性)を持っており、この樹
脂を用いた低密度の発泡体も知られている。ところが、
長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂から低密度の発
泡体をどのようにして作るのかは明らかでない(例え
ば、特平2−69533号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明者は、長鎖分
岐を有するポリプロピレン系樹脂の有する高い溶融張力
(伸長粘性)に着目し、これを発泡剤として好ましい炭
酸ガス等の無機ガスを用いて発泡させることを試みた。
【0008】ところが、この種の長鎖分岐を有するポリ
プロピレン系樹脂を用いても、炭酸ガス等の無機ガスで
発泡させる場合、得られる発泡体の発泡倍率はせいぜい
15倍程度で、例えば20倍程度の高倍率に発泡した良
好なポリプロピレン系樹脂発泡体を得ることはできなか
った。
【0009】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、発泡剤として炭酸ガス等
の無機ガスを用い、ポリプロピレン系樹脂を高倍率で均
一に発泡させることのできるポリプロピレン系樹脂発泡
体の製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明者は、長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂及びその配合材料について種々の検討を行った。そ
の結果、長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂を用
い、これに無機ガスを吸着し得る無機多孔質粉末を配合
するか、或いは無機ガスに対する溶解度が上記樹脂より
も大きい熱可塑性樹脂を配合し、これを無機ガスからな
る発泡剤で発泡させると、樹脂組成物が良好な発泡性を
示すことを見出し、この発明を完成するに至った。
【0011】この発明において、長鎖分岐を有するポリ
プロピレン系樹脂は、JIS K6758に準じて測定
したメルトイッデックス(MI)が、0.05〜20の
ものが好ましい。その理由は、MIが0.05未満で
は、粘度が高すぎるため高倍率の発泡体が得られないば
かりか、押出機での負荷が増大し押出し困難となり、逆
に、MIが20を越えると、発泡時の樹脂の伸びに対す
る粘度が低く破泡しやすくなり、高倍率の発泡体が得ら
れないからである。
【0012】樹脂の長鎖分岐は主として流動域の粘弾性
に大きな影響を与える。それゆえ、有意な長鎖分岐が存
在するか否かは、例えば、長鎖分岐を有するポリプロピ
レン系樹脂の溶融伸長粘度と、実質的に同じ重量平均分
子量に相当する慣用の長鎖分岐のないポリプロピレン系
樹脂の溶融伸長粘度との比によって確認することができ
る。なお、樹脂の溶融伸長粘度は、市販の溶融伸長粘度
計(例えば、東洋精機社製のメルテンレオメーター)を
用いて簡単に測定することができる。
【0013】この発明に用いる長鎖分岐を有するポリプ
ロピレン系樹脂は、伸長歪速度が0.01〜1.0(s
-1)の範囲内で測定可能な任意の2点における伸長歪量
A、Bである時のそれぞれの溶融伸長粘度ηA (Pa・
s)、ηB (Pa・s)の比の最大値がηB /ηA
3.0〜100、且つB/A=10、A=0.1〜1.
0であることが好ましい。
【0014】その理由は、ηB /ηA が3.0未満で
は、発泡時の樹脂の伸びに対する粘度が低く破泡しやす
くなり、高倍率の発泡体が得られず、逆に、ηB /ηA
が100を越えようなポリプロピレン系樹脂を得ること
は難しいからである。因みに、長鎖分岐のない慣用のポ
リプロピレン系樹脂のηB /ηA は、一般に2.0以下
である。
【0015】なお、この発明で用いる長鎖分岐を有する
ポリプロピレン系樹脂は、プロピレンの単独重合体をは
じめ、プロピレンを85重量%以上を含むプロピレン−
αオレフィン共重合体又はこれ等の混合物が挙げられ
る。ここで、αオレフィンとしては、エチレン、1−ヘ
キセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1
−ブテン、1−ペンテン等が挙げられる。
【0016】長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂と
しては、例えば、前述の特平2−69533号公報に記
載されている樹脂を使用することができる。また、この
種の長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂は、米国の
HIMONT社より、商品名:Pro−fax PF及
びSDとして販売されている。Pro−fax PFは
プロピレンの単独重合体であり、Pro−fax SD
はプロピレンの共重合体である。
【0017】請求項1の発明においては、これ等の長鎖
分岐を有するポリプロピレン系樹脂に、無機ガスを吸着
し得る無機多孔質粉末が配合される。ここで、無機ガス
とは、炭酸ガス、窒素、空気、酸素、ネオン、アルゴン
等の無機ガスからなる樹脂のの発泡剤を意味する。特
に、炭酸ガスは、ポリプロピレン系樹脂に対する溶解度
が比較的大きいので好適である。
【0018】無機ガスを吸着し得る無機多孔質粉末とし
ては、ゼオライト、多孔質活性炭、多孔質アルミナ、多
孔質シリカゲル、多孔質ガラス、多孔質活性白土、多孔
質珪藻土、多孔質クレー等の単独又は2種以上の混合物
が用いられる。特に、ゼオライトは、無機ガスに対する
吸着性が大きいので好適である。
【0019】これ等の無機多孔質粉末は、長鎖分岐を有
するポリプロピレン系樹脂100重量部に対して5〜1
00重量部の範囲で配合されるのが好ましく、10〜8
0重量部の範囲で配合されるのがさらに好ましい。その
理由は、配合量が5未満では、樹脂組成物への無機ガス
の溶解度が下がり高倍率の発泡体を得ることが難しくな
り、逆に、配合量が100重量部を越えると、発泡が阻
害され高倍率の発泡体を得ることが難しくなるからであ
る。
【0020】また、無機多孔質粉末は、その平均粒径が
0.1〜500μm が好ましく、1〜100μm の平均
粒径がさらに好ましい。その理由は、平均粒径が0.1
μm未満では、無機多孔質粉末を樹脂組成物に均一に混
練することが難しくなり均一で微細な気泡の発泡体を得
ることが難しくなり、逆に、平均粒径が500μm を越
えると、気泡径が大きくなり好ましくないからである。
【0021】特に、無機ガスを吸着し得る無機多孔質粉
末は、樹脂組成物1gに対して標準状態(0℃、1気
圧)で10〜50ccの無機ガスが吸着されるように無機
多孔質粉末及びその配合量を選ぶのが好ましい。その理
由は、10cc未満の無機ガスが吸着される場合は高倍率
の発泡体が得られず、逆に50ccを越える無機ガスが吸
着される場合は破泡し高倍率の発泡体が得られないから
である。
【0022】請求項2の発明においては、長鎖分岐を有
するポリプロピレン系樹脂に、無機ガスに対する溶解度
が上記樹脂よりも大きい熱可塑性樹脂が配合される。無
機ガスとしては、前記と同様な無機ガスが使用可能であ
る。特に、このような無機ガスの中でも、炭酸ガスに対
して良好な溶解度を示す熱可塑性樹脂は多く存在し、入
手しやすいので、無機ガスとしては炭酸ガスが実用上好
適である。
【0023】例えば、炭酸ガスに対する溶解度が上記ポ
リプロピレン系樹脂よりも大きい熱可塑性樹脂として
は、ポリカーボネート樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体及びその鹸化物、ポリエステル樹脂、ポリエーテル
樹脂等が挙げられる。これ等の樹脂は架橋していてもよ
い。
【0024】特に、170℃での炭酸ガスに対する溶解
度係数kが0.4〜3.0(cc/g・kg/cm2) の熱可塑
性樹脂が好ましく、0.5〜1.0(cc/g・ kg/cm2)
がさらに好ましい。その理由は、溶解度係数kが0.4
未満では、樹脂組成物への炭酸ガスの溶解度が下がり高
倍率の発泡体を得ることが難しくなり、逆に、溶解度係
数kが3.0を越えると、溶解した炭酸ガスの発泡効率
が悪くなるからである。
【0025】なお、ここで、Cを溶融樹脂への溶解ガス
濃度(cc/g) 、Pを圧力(kg/cm2)とすると、C=kP
で表される。そして、溶解度係数kは、オートクレーブ
を用いて上記の温度(170℃)及び圧力で樹脂に炭酸
ガスを溶解飽和させ、その重量を測定することにより簡
単に測定することができる。
【0026】因みに、長鎖分岐を有するポリプロピレン
系樹脂及び長鎖分岐のない慣用のポリプロピレン系樹脂
の170℃での炭酸ガスに対する溶解度係数kは、いず
れも0.3(cc/g・ kg/cm2) 程度である。
【0027】これ等の熱可塑性樹脂は、長鎖分岐を有す
るポリプロピレン系樹脂100重量部に対して5〜50
重量部の範囲で配合するのが好ましく、10〜40重量
部の範囲で配合するのがさらに好ましい。その理由は、
配合量が5重量部未満では、樹脂組成物への炭酸ガスの
溶解度が下がり高倍率の発泡体を得ることが難しくな
り、逆に、配合量が50重量部を越えると、発泡が阻害
され高倍率の発泡体を得ることが難しくなるからであ
る。
【0028】これ等の熱可塑性樹脂は、通常、押出機等
で長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂と溶融混練さ
れるが、この際、熱可塑性樹脂は必ずしも溶融状態にな
っていなくてもよい。熱可塑性樹脂が溶融状態にならな
い場合は、この熱可塑性樹脂は500μm 以下の粉末で
配合するのが好ましく、さらに好ましくは200μm以
下の粉末で配合するのが好ましい。500μm を越える
熱可塑性樹脂粉末を配合すると、得られる発泡体の気泡
が粗大となる。
【0029】なお、長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂に、上述のような無機多孔質粉末或いは熱可塑性樹
脂を配合してなる樹脂組成物には、必要に応じて気泡核
形成剤、難燃剤、充填剤、抗酸化剤、難燃剤、顔料等の
添加剤を配合してもよい。
【0030】このような添加剤は広く知られている。例
えば、気泡核形成剤としては、炭酸カルシウム、タル
ク、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化珪素、酸化チ
タン、クエン酸、重曹、オルトほう酸と滑石、脂肪酸の
アルカリ金属塩等がある。
【0031】また、難燃剤としては、ヘキサブロモビフ
ェノールエーテル、デカブロモジフェニルエーテル等の
臭素系難燃剤、ポリ燐酸アンモニウム、トリメチルホス
フェート、トリエチルホスフェート等の含燐系難燃剤、
メラミン誘導体、無機系難燃剤等がある。
【0032】こうして調製される樹脂組成物を、無機ガ
スからなる発泡剤を用いて発泡させる。発泡方法として
は、押出成形機を用いる発泡方法(押出法)や圧力容器
を用いる発泡方法(容器法)等の無機ガス発泡剤を用い
る公知の発泡方法を適宜採用することができる。
【0033】押出成形機を用いる発泡方法では、上記樹
脂組成物をスクリュー押出機に供給して混練し、この混
練物に押出機の途中に設けられた発泡剤注入孔より無機
ガスを適量連続的に圧入し、押出機先端に付設された押
出金型の口金より所望の形状に連続的に押出して樹脂を
発泡させる。
【0034】具体的には、例えば、樹脂組成物を押出機
のホッパーに投入し、押出機中で加熱混練しながら樹脂
組成物を軟化又は溶融させ、これに押出機ののガス圧入
孔より発泡剤として無機ガスを圧入する。無機ガスとし
ては、前述したような炭酸ガス、窒素、空気、酸素、ネ
オン、アルゴン等が用いられる。特に、炭酸ガスが好適
である。
【0035】炭酸ガス等の無機ガスの注入圧力は、押出
機の注入部に取り付けた圧力計の読みで25〜150 k
g/cm2を示す範囲で注入するのが好ましい。その理由
は、注入圧力がこの範囲にある場合に前述のような好適
な溶解量或いは吸着量となり、しかも押出金型の口金か
らの樹脂の飛散等もないからである。
【0036】炭酸ガス等の無機ガスの注入方法として
は、気体状の無機ガスを直接又は所定圧力に加圧・減圧
された状態で注入する方法、液体状の無機ガスをプラン
ジャーポンプ等で注入する方法が好適に採用される。
【0037】また、無機ガスを予め高圧下で樹脂組成物
に含浸させ、これを押出機のホッパーから樹脂供給口へ
供給することもできる。この場合、押出機中で溶融状態
になる前に溶解ガスが放出されてホッパーから抜けるこ
ともあるので、加圧ホッパーを使用するのが好ましい。
なお、目的の発泡倍率に満たない場合は、目的の発泡倍
率になるように、押出機中の途中から無機ガスを圧入
し、樹脂組成物中に溶解させる。
【0038】こうして、無機ガスが溶解された樹脂組成
物は、引き続いて発泡に適した温度に保たれた押出金型
内に導かれ、所望の形状の口金から例えば大気圧中に押
し出され、それにより圧力が開放されて樹脂組成物が発
泡し、目的の発泡体が得られる。
【0039】この際、金型口金の樹脂温度は、樹脂の軟
化温度に近い高温側に設定するのが好ましい。押出金型
の口金の形状は、目的の発泡体の形状に相似した形状の
ほか、目的の発泡体の形状に順次広げられた形状であっ
てもよい。また、口金は潤滑剤等で潤滑させておくこと
もできる。また、口金から押し出された瞬間に発泡体の
形状を保ために、水や冷風で、発泡体を樹脂の軟化温度
以下に冷却してもよい。
【0040】圧力容器を用いる発泡方法では、先ず、樹
脂組成物をプレスや押出機でシート状やブロック状など
所望の形状に成形する。次ぎに、この成形体を圧力容器
に投入し、これを樹脂の軟化温度以上の発泡に適した温
度に加熱し、これに炭酸ガス等の無機ガスを、例えば2
5〜150 kg/cm2 程度の圧力で圧入し、成形体に無
機ガスを充分に溶解させ、その後減圧することにより樹
脂を発泡させる。
【0041】無機ガスの圧入は、成形体の加熱前に行っ
てもよい。また、無機ガスの圧入方法としては、気体状
の無機ガスを直接又は所定圧力に加圧・減圧された状態
で注入する方法、液体状の無機ガスをプランジャーポン
プ等で注入する方法が好適に採用される。また、無機ガ
スが炭酸ガスの場合は、ドライアイスを投入する方法も
ある。
【0042】こうして、独立気泡率が高く、高倍率で均
一に発泡したポリプロピレン系樹脂発泡体が製造され
る。そして、この発明のポリプロピレン系樹脂発泡体
は、フィルム、シート、ボード、管状、棒状、型物等の
各種の形状に形成され、広汎な用途に使用することがで
きる。
【0043】
【作用】長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂は、長
鎖分岐のない慣用のポリプロピレン系樹脂に比べて高い
溶融張力(伸長粘性)を持っている。それゆえ、このよ
うなポリプロピレン系樹脂を用いると、溶融時の粘度及
び張力、伸びが発泡に適したものとなり、発泡適温範囲
が広くなり、発泡に適した成形温度の維持が容易で、発
泡時の気泡の破壊が防止される。
【0044】また、上記のような長鎖分岐を有するポリ
プロピレン系樹脂に、無機ガスを吸着し得る無機多孔質
粉末を適量配合するか、或いは無機ガスに対する溶解度
が上記樹脂よりも大きい熱可塑性樹脂を適量配合し、こ
れを無機ガスからなる発泡剤で発泡させると、無機多孔
質粉末或いは熱可塑性樹脂に無機ガスが比較的多量に且
つ均一に吸着或いは溶解され、この無機ガスの作用とポ
リプロピレン系樹脂による発泡時の気泡の破壊防止作用
とが相まって、樹脂が均質微細な気泡構造を有し高倍率
に発泡する。
【0045】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を挙げ、
併せてその概要をまとめて表1、表2及び表3に示し
た。実施例1 長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂として、HIM
ONT社(米国)のPro−fax PF−814(M
I:4.0、溶融温度:165℃)を用いた。この樹脂
の170℃での炭酸ガスに対する溶解度係数kは0.2
8(cc/g・ kg/cm2) である。ここで、溶解度係数k
は、溶融樹脂への溶解ガス濃度C:22.4(cc/g) 、
圧力P:80(kg/cm2) の条件でオートクレーブを用い
て測定した。
【0046】また、この樹脂の溶融伸長粘度に関する測
定値は次の通りである。伸長歪速度:0.4s-1、伸長
歪量A:0.86、伸長歪量B:8.6、溶融伸長粘度
ηA:21544Pa・s、溶融伸長粘度ηB :843
190Pa・s、ηB /ηA:39.1。ここで、溶融
伸長粘度は、メルテンレオメーター(東洋精機社製)を
用いて測定した。
【0047】上記の長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂100重量部に平均粒径10μm のゼオライト粉末
(ゼオライト5A:ユニオン昭和社製)40重量部を配
合して樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を、18
0℃に温度設定したベントタイプの押出機(口径65mm
Φ、L/D=35)のホッパーに投入し、これを押出機
の原料供給口に供給し、押出機のベント部より炭酸ガス
を75 kg/cm2 の圧力で注入し、20 kg/hrの押
出量で168℃に温度設定した押出金型の口金(口径2
mmΦ)より押出発泡させ、棒状の発泡体を製造した。
【0048】得られた発泡体の発泡倍率は29.5 cc/
g、独立気泡率は72.5%、平均気泡径は500μm
で、均一微細な気泡を有し独立気泡率の高い、高倍率に
発泡した発泡体であった。なお、独立気泡率は、空気比
較式比重計1000型(東京サイエンス社製)を用いて
測定した。また、この発泡体には変色や臭気は認められ
なかった。その結果をまとめて表1に示す。
【0049】実施例2 実施例1において、ゼオライト粉末40重量部を15重
量部に変更した。それ以外は実施例1と同様に行った。
その結果をまとめて表1に示す。
【0050】実施例3 実施例1で調製したポリプロピレン系樹脂100重量部
にゼオライト粉末40重量部を配合した樹脂組成物を、
200℃に温度設定したミキシングロールで7分間溶融
混練した後、200℃に温度設定したプレス機で厚さ2
mmのシート状に成形した。このシート100gを内容積
10リットルのオートクレーブに入れ168℃に加熱し
ながら、これに炭酸ガスを70 kg/cm2 の圧力で注入
し、この圧力で3時間保持した後、オートクレーブのバ
ルブを開けて圧力を開放して発泡させ、シート状の発泡
体を製造した。その結果をまとめて表1に示す。
【0051】実施例4 実施例3において、ゼオライト粉末40重量部を15重
量部に変更した。それ以外は実施例3と同様に行った。
その結果をまとめて表1に示す。
【0052】実施例5 長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂として、実施例
1で用いた樹脂と同じ米国HIMONT社製のPro−
fax PF−814を用いた。また、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(X−501、酢酸ビニル含有量28重
量%:三菱油化社製)に20Mradの電子線を照射し
て架橋し、これを平均粒径40μm に粉砕した架橋エチ
レン−酢酸ビニル共重合体粉末(ゲル分率75重量%)
を用意した。
【0053】上記の架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
粉末の170℃での炭酸ガスに対する溶解度係数kは、
0.60(cc/g・ kg/cm2) である。ここで、溶解度係
数kは、溶融樹脂への溶解ガス濃度C:42.0(cc/
g) 、圧力P:70(kg/cm2)の条件で測定した。
【0054】上記の長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂100重量部に架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
粉末40重量部を配合して樹脂組成物を調製した。この
樹脂組成物を、180℃に温度設定したベントタイプの
押出機(口径65mmΦ、L/D=35)のホッパーに投
入し、これを押出機の原料供給口に供給し、押出機のベ
ント部より炭酸ガスを75 kg/cm2 の圧力で注入し、
20 kg/hrの押出量で168℃に温度設定した押出
金型の口金(口径2mmΦ)より押出発泡させ、棒状の発
泡体を製造した。その結果をまとめて表1に示す。
【0055】実施例6 実施例5において、架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
粉末40重量部を15重量部に変更した。それ以外は実
施例5と同様に行った。その結果をまとめて表1に示
す。
【0056】実施例7 実施例5において、架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
粉末40重量部を、ポリカーボネート樹脂(ユーピロン
S−200、溶融温度230℃:三菱瓦斯化学社製)を
平均粒径15μm に粉砕したポリカーボネート樹脂粉末
40重量部に変更した。
【0057】このポリカーボネート樹脂粉末の170℃
での炭酸ガスに対する溶解度係数kは0.55(cc/g・
kg/cm2) である。ここで、溶解度係数kは、溶融樹脂
への溶解ガス濃度C:38.5(cc/g) 、圧力P:70
(kg/cm2) の条件で測定した。それ以外は実施例5と同
様に行った。その結果をまとめて表2に示す。
【0058】実施例8 実施例7において、ポリカーボネート樹脂粉末40重量
部を15重量部に変更した。それ以外は実施例7と同様
に行った。その結果をまとめて表2に示す。
【0059】実施例9 実施例5で調製した長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂100重量部に架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
粉末40重量部を配合した樹脂組成物を、200℃に温
度設定したミキシングロールで7分間溶融混練した後、
200℃に温度設定したプレス機で厚さ2mmのシートに
成形した。このシート100gを内容積10リットルの
オートクレーブに入れ168℃に加熱しながら、これに
炭酸ガスを70 kg/cm2 の圧力で注入し、この圧力で
3時間保持した後、オートクレーブのバルブを開けて圧
力を開放して発泡させ、シート状の発泡体を製造した。
その結果をまとめて表2に示す。
【0060】実施例10 実施例9において、架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
粉末40重量部を15重量部に変更した。それ以外は実
施例9と同様に行った。その結果をまとめて表2に示
す。
【0061】実施例11 実施例9において、架橋エチレン−酢酸ビニル共重合体
粉末40重量部を、ポリカーボネート樹脂(ユーピロン
S−200:三菱瓦斯化学社製)を平均粒径15μm に
粉砕したポリカーボネート樹脂粉末40重量部に変更し
た。それ以外は実施例9と同様に行った。その結果をま
とめて表2に示す。
【0062】実施例12 実施例11において、ポリカーボネート樹脂粉末40重
量部を15重量部に変更した。それ以外は実施例11と
同様に行った。その結果をまとめて表2に示す。
【0063】比較例1 実施例1において、ゼオライト粉末を全く配合しなかっ
た。それ以外は実施例1と同様に行った。得られた発泡
体の密度は15.3 cc/g、独立気泡率は76.4%
で、独立気泡率は高いが高倍率に発泡した発泡体は得ら
れなかった。その結果をまとめて表3に示す。
【0064】比較例2 実施例3において、ゼオライト粉末を全く配合しなかっ
た。それ以外は実施例3と同様に行った。その結果をま
とめて表3に示す。
【0065】比較例3 実施例1において、長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂であるPro−fax PF−814 100重量
部に替えて、長鎖分岐のない慣用のポリプロピレン系樹
脂であるチッソ石油化学社製のチッソポリプロXF−1
800(MI:2.0)を用いた。それ以外は実施例1
と同様に行った。その結果をまとめて表3に示す。
【0066】なお、上記樹脂の170℃での炭酸ガスに
対する溶解度係数kは0.28(cc/g・ kg/cm2) であ
る。ここで、溶解度係数kは、溶融樹脂への溶解ガス濃
度C:22.4(cc/g) 、圧力P:70(kg/cm2) の条
件で測定した。
【0067】また、この樹脂の溶融伸長粘度に関する測
定値は、次の通りである。伸長歪速度:0.4s-1、伸
長歪量A:0.194、伸長歪量B:1.94、溶融伸
長粘度ηA :23462Pa・s、溶融伸長粘度ηB
48438Pa・s、ηB /ηA :2.06。
【0068】比較例4 実施例3において、長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂であるPro−fax PF−814 100重量
部に替えて、長鎖分岐のない慣用のポリプロピレン系樹
脂であるチッソ石油化学社製のチッソポリプロXF−1
800(MI:2.0)を用いた。それ以外は実施例3
と同様に行った。その結果をまとめて表3に示す。
【0069】比較例5 実施例5において、長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂であるPro−fax PF−814 100重量
部に替えて、長鎖分岐のない慣用のポリプロピレン系樹
脂であるチッソ石油化学社製のチッソポリプロXF−1
800(MI:2.0)を用いた。それ以外は実施例5
と同様に行った。その結果をまとめて表3に示す。
【0070】比較例6 実施例7において、長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂であるPro−fax PF−814 100重量
部に替えて、長鎖分岐のない慣用のポリプロピレン系樹
脂であるチッソ石油化学社製のチッソポリプロXF−1
800(MI:2.0)を用いた。それ以外は実施例7
と同様に行った。その結果をまとめて表3に示す。
【0071】比較例7 実施例9において、長鎖分岐を有するポリプロピレン系
樹脂であるPro−fax PF−814 100重量
部に替えて、長鎖分岐のない慣用のポリプロピレン系樹
脂であるチッソ石油化学社製のチッソポリプロXF−1
800(MI:2.0)を用いた。それ以外は実施例9
と同様に行った。その結果をまとめて表3に示す。
【0072】比較例8 実施例11において、長鎖分岐を有するポリプロピレン
系樹脂であるPro−fax PF−814 100重
量部に替えて、長鎖分岐のない慣用のポリプロピレン系
樹脂であるチッソ石油化学社製のチッソポリプロXF−
1800(MI:2.0)を用いた。それ以外は実施例
11と同様に行った。その結果をまとめて表3に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【発明の効果】上述の通り、この発明のポリプロピレン
系樹脂発泡体の製造方法によれば、長鎖分岐を有するポ
リプロピレン系樹脂を使用し、しかも比較的多量の無機
ガスを吸着或いは溶解し得る無機多孔質粉末或いは熱可
塑性樹脂を配合しており、この両方の作用により、無機
ガス発泡剤による樹脂の発泡性が向上し、高倍率に発泡
し均質な気泡構造を有し、特に耐熱性や機械的強度が優
れたポリプロピレン系樹脂発泡体を得ることができる。
【0077】また、この発明のポリプロピレン系樹脂発
泡体の製造方法によれば、上記のように無機ガス発泡剤
を使用するので、安価で爆発の危険や環境問題などが発
生せず、また得られる発泡体には変色や臭気の発生がな
く、品質の低下がないという利点がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂
    に無機ガスを吸着し得る無機多孔質粉末を配合してなる
    樹脂組成物を、加熱して軟化又は溶融させ、これに無機
    ガスを圧入し、圧力を開放することにより樹脂を発泡さ
    せることを特徴とするポリプロピレン系樹脂発泡体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂
    に無機ガスに対する溶解度が上記樹脂よりも大きい熱可
    塑性樹脂を配合してなる樹脂組成物を、加熱して軟化又
    は溶融させ、これに無機ガスを圧入し、圧力を開放する
    ことにより樹脂を発泡させることを特徴とするポリプロ
    ピレン系樹脂発泡体の製造方法。
JP5045124A 1993-03-05 1993-03-05 ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法 Pending JPH06254980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5045124A JPH06254980A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5045124A JPH06254980A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06254980A true JPH06254980A (ja) 1994-09-13

Family

ID=12710523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5045124A Pending JPH06254980A (ja) 1993-03-05 1993-03-05 ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06254980A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013100508A1 (en) * 2011-12-30 2013-07-04 Sk Innovation Co., Ltd. Method for preparing resin composition for expandable polypropylene carbonate and expandable polypropylene carbonate prepared therefrom
US20150225527A1 (en) * 2012-09-11 2015-08-13 Sika Technology Ag Thermoplastic foaming agent

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013100508A1 (en) * 2011-12-30 2013-07-04 Sk Innovation Co., Ltd. Method for preparing resin composition for expandable polypropylene carbonate and expandable polypropylene carbonate prepared therefrom
US20150225527A1 (en) * 2012-09-11 2015-08-13 Sika Technology Ag Thermoplastic foaming agent
US9556318B2 (en) * 2012-09-11 2017-01-31 Sika Technology Ag Thermoplastic foaming agent

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040162358A1 (en) Composition for polyolefin resin foam and foam thereof, and method for producing foam
US5348984A (en) Expandable composition and process for extruded thermoplastic foams
KR100798204B1 (ko) 폴리올레핀 수지 발포체용 조성물, 폴리올레핀 수지발포체, 및 이의 제조방법
US5667728A (en) Blowing agent, expandable composition, and process for extruded thermoplastic foams
EP0016348A2 (en) Method of making polyethylene blend foams having improved compressive strength and foams prepared by said method
US8648122B2 (en) Method of foaming polyolefin using acrylated epoxidized fatty acid and foam produced therefrom
JP2001348452A (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体及びその製造方法
EP2380922A1 (en) Polylactic acid foam composition
JP2009167236A (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造方法およびポリプロピレン系樹脂発泡粒子
JP3195674B2 (ja) 無架橋エチレン系重合体発泡粒子の製造方法
JP5253119B2 (ja) 熱可塑性樹脂発泡粒子の製造方法
KR20080042046A (ko) 단열 건재용 발포 보드 및 그 제조 방법
JPH09202837A (ja) 導電性ポリプロピレン系樹脂発泡粒子及びその製造方法
JPH06254980A (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法
KR100220334B1 (ko) 폴리에틸렌계 수지 예비발포입자
JPH1024476A (ja) 熱可塑性樹脂発泡体およびその製造方法
JP4126491B2 (ja) 発泡性樹脂組成物およびプロピレン系樹脂発泡体
JPH10279724A (ja) ポリオレフィン系樹脂連続気泡発泡体の製造法
JP2019156872A (ja) ポリエチレン系樹脂発泡粒子、および、ポリエチレン系樹脂型内発泡成形体の製造方法
JPH07330935A (ja) 結晶性ポリオレフィン発泡体
JP3020296B2 (ja) 無架橋直鎖低密度ポリエチレン系樹脂発泡粒子の製造方法
JPH0881590A (ja) 樹脂組成物
JP4134323B2 (ja) 発泡性樹脂組成物およびプロピレン系樹脂発泡体
JPWO2009001959A1 (ja) ポリオレフィン系樹脂非架橋発泡体の製造方法
JP2001278916A (ja) 高発泡成形用ポリエチレン樹脂および発泡成形体