JPH06254862A - セラミツク型の製造方法 - Google Patents

セラミツク型の製造方法

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JPH06254862A
JPH06254862A JP12955492A JP12955492A JPH06254862A JP H06254862 A JPH06254862 A JP H06254862A JP 12955492 A JP12955492 A JP 12955492A JP 12955492 A JP12955492 A JP 12955492A JP H06254862 A JPH06254862 A JP H06254862A
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JP
Japan
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mold
ceramic
forming
throwing
ceramic slurry
Prior art date
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Pending
Application number
JP12955492A
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English (en)
Inventor
Noboru Matsunaga
昇 松永
Kiyoshi Toyoshima
喜義 豊島
Kazuyoshi Azeyanagi
和好 畔柳
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Janome Corp
Original Assignee
Janome Sewing Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高機能FRTPや超塑性合金シートのような熱
変形温度の高い成形材シートを真空成形、圧空成形或は
両者を併用する真空圧空成形等により成形するためのセ
ラミツク型を精密に製品形状を転写するとともに高強度
でしかも短時日に製作する。 【構成】投擲機16の投擲腕17から高粘度のセラミツ
クスラリー34の塊を製品のマスターモデル23を収納
した型枠24に向けて投げつけ、型枠24がセラミツク
スラリー34で万杯にになるよう充填して型取りする。 【効果】製品形状が精密に型取りされるとともに、強度
が強い型が従来の半分程度の短時日で製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形用の型の製造方法に
係り、特にポリエーテル・エーテル・ケトン(以降PE
EKと呼ぶ)のような高融点の熱可塑性合成樹脂をマト
リツクス材とした高機能の繊維強化熱可塑性合成樹脂
(以降FRTPと呼ぶ)や超塑性合金のような熱変形温
度の高いシート材を成形するためのセラミツク型の形成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、例えば500℃程度の温度にする
と低い応力で1000%程度の伸びを示すといったよう
な、所定の温度で極めて大きなな塑性変形を起こすAl
系或はTi系などの超塑性合金や、PEEKのような物
理、化学的特性が優れた高機能の熱可塑性合成樹脂をマ
トリツクス材とするとともにさらに耐熱性や機械的強度
に優れた炭素繊維を強化材とした高機能FRTPが、航
空機、自動車、船舶、建築といつた様々な分野で利用さ
れるようになつた。
【0003】超塑性合金や高機能FRTPのようなシー
ト材料の成形は、例えば図4に示すように、底面からキ
ヤビテイ6に連通する複数の通気穴5を設けた成形型4
を吸気穴3を持つ減圧板2の上に載せてオートクレーブ
1の中に配備し、真空吸引力を利用しての真空成形、加
圧空気の押圧力を利用しての圧空成形、真空排気と加圧
空気との両者を併用した真空圧空成形等により行われて
いる。
【0004】まず真空成形は、成形型4の上に成形材シ
ート7を押え板8で押えつつ載せた後ヒータ9で所定温
度に加熱し、減圧板2の吸気穴3に接続する真空排気管
11で真空排気して真空吸引力で成形材シート7を成形
型4のキヤビテイ6に倣わせて変形させて行われる。
【0005】次に圧空成形は、前記した真空成形におけ
る真空排気菅11による成形型4の真空排気に代わって
給気管10から圧搾空気をオートクレーブ1内に送り、
加熱された成形材シート7を静水圧的な圧空力によって
成形型4のキヤビテイ6に倣うよう変形させて行われ
る。
【0006】また真空圧空成形は、真空排気管11によ
る成形型4の真空排気と給気菅10からのオートクレー
ブ1への圧搾空気の導入とを同時に行って加熱された成
形材シート7を真空吸引力と圧空力とによって成形型4
のキヤビテイ6に倣って変形させて行われる。
【0007】このような成形において、成形材シート7
の熱変形温度は400〜500℃程度と高いので、熱変
形温度の低い塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等のよううな通常の熱可塑性合成樹脂のシートを成
形するようなわけにはいかず、成形材シートは勿論、型
の加熱も必要となる。
【0008】このため、成形型4は耐熱性の材料で形成
しなければならず、従来は、SUS304や、マルテン
サイト系ステンレスにMnを加えて耐熱性を向上させた
22Cr−4Ni−9Mn−Fe系合金等で作った金型
が用いられていた。
【0009】金型は切削加工や鋳造によって作られてい
るが、前記したようなSUS系材料は加工性が悪く切削
加工が容易でなく、また、熔融温度が高いとともに酸化
し易いCrを多量に含んでいるので鋳造性が悪く、鋳造
による製作も容易でなかった。
【0010】このようなことから、最近は、金型に代わ
ってセラミツク型が多く用いられるようになった。
【0011】従来のセラミツク型は図5に示すような注
型法により作られており、まず、製品形状のマスターモ
デル13、ヒータを通すために埋め込むパイプ14、図
示しないが吸気穴を形成するための棒等を配備した型枠
12内にセラミツクスラリー15を注入した後自然乾燥
しマスターモデル13の表面形状を型取りする。
【0012】その後、型枠12から自然乾燥され生の状
態のセラミツク型を取り出し、熱風乾燥炉に入れて90
℃程度での乾燥によつて水分を蒸発させた後800℃程
度で焼成しセラミツク型とする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たように製品のマスターモデルの形状を型取りするのに
注型法を利用した場合、マスターモデルの表面に気泡が
残り表面形状を精密に型取りできない場合があり、特に
製品の形状が複雑な場合はこの傾向が強い。
【0014】このように注型の際にマスターモデルの表
面に気泡が残るのを防ぐには、真空排気によって型枠に
注入されたセラミツクスラリーから空気を取り除く真空
脱泡をしたり、或は又セラミツクスラリーを注入した型
枠に振動を与えたりする必要がある。
【0015】しかしながら、真空脱泡したり振動を与え
たからといってマスターモデル表面の気泡を完全に取り
除くのは容易ではなく、また、真空チヤンバーや振動台
等の装置が必要であり、特に型が大きい場合には設備費
が高くなる。
【0016】また注型法によりセラミツク型を形成する
場合には、スラリーの流動性が良くするため混水量を多
くしなければならないが、混水量が多いと形成されたセ
ラミツク型の強度が弱くなる。
【0017】さらに、セラミツクスラリーの混水量が多
くなると、セラミツクの焼成に先立っての水分の蒸発乾
燥及び焼成に時間がかかり製造に多くの日数がかかると
ともに、なかなか水分の乾燥を完全に行うのは難しいの
で、焼成の後にボイドやひび割れ等の欠陥が生じ易い。
【0018】本発明は、前記したような従来技術の欠点
を解消し、混水量の少ない高粘度のセラミツクスラリー
を用い、マスターモデルの表面形状を精密に型取りする
とともに強度が高く、しかも乾燥及び製造の時間が短く
効率良くセラミツク型を製作する方法を提供することを
目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、高粘
度のセラミツクスラリーを投擲機の投擲腕を回動させて
製品形状のマスターモデルを収納した型枠に向けて投げ
つけて充填し型取りすることを特徴とするセラミツク型
の製造方法である。
【0020】
【発明の作用】本発明は以上のような構成のものであ
り、型取りをセラミツクスラリーの塊を投擲機でマスタ
ーモデルに向かって投げつけて表面に被覆層を形成して
行うので、表面に気泡を残さないで精密な型取りができ
る。
【0021】また型取りにはかなり高粘度のセラミツク
スラリーを利用できるので、形成されるセラミツク型の
強度が高くなるとともに、セラミツク中の水の蒸発乾燥
及び焼成を短時間で完全に行えるので、ボイドやひび割
れ等の欠陥のない型を短期間で製造できる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。
【0023】図1はマスターモデルを収納した型枠に向
かってセラミツクスラリーを投げつけている状態を示す
図であり、16が投擲機で、17が先端にセラミツク材
料が出し入れ自在のお椀型の投擲ヘツド18を固着した
セラミツクスラリーを型枠に向かって投げつけるために
回動する投擲腕である。
【0024】投擲腕17はばね20で投擲方向である反
時計方向に回動する付勢力を与えられた状態で機枠19
に回動自在に装着され、22は投擲腕17の反時計方向
の回動を止めるためのストツパーである。
【0025】投擲腕17には機枠19に回動自在に装着
されたカム21が当接しており、このカム21の回動に
伴って押圧力が与えられた状態ではばね20の反時計方
向の付勢力に抗して時計方向に回動し、押圧力が除かれ
た状態ではばね20の付勢力で反時計方向に回動する。
【0026】23は型枠24に収納された製品形状のマ
スターモデルであり、型枠24は支持棒26に支持され
た保持板25に保持されている。
【0027】27は支持棒26を回動及び上下動自在に
保持する基台であり、この基台27は図3に示す様に構
成されている。
【0028】28は圧搾空気供給管29から供給される
圧搾空気によりピストン30を上下動させるエアーシリ
ンダーであり、ピストン30の先端の凹面状の軸受部3
1が支持棒26を下端部の球面状の継手部33を止ねじ
32でねじ止めしつつ回動自在に保持している。
【0029】以上のように、マスターモデル23を収納
した型枠24は支持棒26を介して保持板25に回動及
び上下動が自在に保持されているので、当然のことなが
ら投擲機16からセラミツクスラリー34の塊を投げつ
ける際に必要に応じて回動させたり上下動させたりでき
る。
【0030】図2は投擲機16に高粘度のセラミツクス
ラリーを供給する状態を示す図であり、35が投擲機1
6の上方に配備されたセラミツクスラリーの攪拌混合供
給装置であり、この攪拌混合供給装置35は、攪拌羽根
37が配備された攪拌混合部36とばね40で上方に引
っ張られた押し出し用のピストン38が配備されたシリ
ンダー部38とから成っている。
【0031】シリンダー部38の先端のスラリー押出口
41にはピストン39の押圧力に応じて開閉するシャツ
ター42が装着されており、ピストン39はコンプレツ
サー43から供給管44を通じて送られエアータンク4
5に溜められ、供給管46、電磁弁47を介してシリン
ダー部38に送られた圧搾空気により駆動される。
【0032】ここで利用されるセラミツクスラリーは、
溶融シリカ系のセラミツク材料であるNetshape
900(セラダイン社)を通常の注型法を利用する場合
に比べて混水量を20%減らした次のような配合とし
た。 Part 1 100 重量部 Part 2 〃 〃 水 21.2 〃
【0033】次に前記したような投擲機を利用してセラ
ミツク型を製造する方法を説明すると、まず投擲機16
のカム21を回動させて図2に示すように投擲腕17を
押圧しばね20の付勢力に抗して時計方向に回動させ
る。
【0034】このような状態で攪拌混合供給装置35の
ピストン39を駆動するとスラリー押出口41のシヤツ
ター42が開いてセラミツクスラリー34の塊が上向き
となつた投擲ヘツド18の中に落下する。
【0035】さらにカム21が回動し投擲腕17に対す
るカム21による押圧力が除かれると、図1に示すよう
に投擲腕17はばね20の力でセラミツクスラリーを投
げつける方向である反時計方向に回動し、攪拌混合供給
装置35から供給され投擲ヘツド18に入っていたセラ
ミツクスラリー34の塊をマスターモデル23を収納し
た型枠24に向かって投げつける。
【0036】以上のようにして、投擲機16は攪拌混合
供給装置35からセラミツクスラリーの供給を受けつ
つ、セラミツクスラリー34の塊を適宜回動したり上下
動したりするマスターモデル23を収納した型枠24に
向かって型枠24内がセラミツクスラリー34で万杯に
なるまで投げ続ける。
【0037】型枠24にセラミツクスラリー34が万杯
になるまで充填されたなら、型枠24の表面にビニール
シートを掛けて24時間程度養生した後マスターモデル
23の表面形状を型取りしたセラミツクの生型を型枠2
4から取り離す。
【0038】以上のようにして形成されたセラミツク生
型をその後乾燥炉にいれ、一時間当たり40℃程度の昇
温速度で加熱し、100℃で6時間保持して水分の蒸発
乾燥した後800℃で12時間保持して焼成を行いセラ
ミツク型とする。
【0039】
【発明の効果】本発明は前記したような構成及び作用の
ものであり、まずセラミツクスラリーをマスターモデル
の表面に投擲して型取りを行うので型取り表面に気泡が
残ることがなく、しかもいかに表面の形状が複雑でも精
密に型取りできる。
【0040】次にセラミツクスラリーの混水量が少ない
のでセラミツクの強度が向上し、例えば曲げ強さは40
%も強くなっている。
【0041】さらに、混水量の少ないセラミツクスラリ
ーを利用しているので乾燥及び焼成に際しての昇温速度
を速められるとともに乾燥時間も短縮できるので、型が
形成されるまでの時間も従来の半分程度となった。
【0042】このように本発明により高品質のセラミツ
ク型が短期間に容易に製造でき、このセラミツク型を用
いて高機能のFRTPや超塑性合金のシート材料の成形
が容易に行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 投擲機でセラミツクスラリーを
投擲してる図、
【図2】 投擲機にセラミツクスラリーを
供給してる図、
【図3】 型枠保持機構を示す図、
【図4】 真空、圧空成形装置、
【図5】 従来例。
【符号の説明】
16 投擲機 17 投擲腕 23 マスターモデル 24 型枠 34 セラミツクスラリー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高粘度のセラミツクスラリーを投擲機の投
    擲腕を回動させて製品形状のマスターモデルを収納した
    型枠に向けて投げつけて充填し型取りすることを特徴と
    するセラミツク型の製造方法。
JP12955492A 1992-04-22 1992-04-22 セラミツク型の製造方法 Pending JPH06254862A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6364967B1 (en) 1998-07-31 2002-04-02 Nippon Steel Corporation High-strength, high-toughness rolled shape steel and method of producing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6364967B1 (en) 1998-07-31 2002-04-02 Nippon Steel Corporation High-strength, high-toughness rolled shape steel and method of producing the same

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