JPH06254314A - 浄油装置 - Google Patents

浄油装置

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Publication number
JPH06254314A
JPH06254314A JP4024693A JP4024693A JPH06254314A JP H06254314 A JPH06254314 A JP H06254314A JP 4024693 A JP4024693 A JP 4024693A JP 4024693 A JP4024693 A JP 4024693A JP H06254314 A JPH06254314 A JP H06254314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
amorphous alloy
magnetic field
cleaning
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4024693A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakane Takemoto
雅謙 竹本
Hiroyuki Kimura
博之 木村
Kazuharu Iwaida
和春 祝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP4024693A priority Critical patent/JPH06254314A/ja
Publication of JPH06254314A publication Critical patent/JPH06254314A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械潤滑油や機械加工油、洗浄油等の中の有
害な異物を高効率・低コストで除去し、機械信頼性の向
上や製品の表面品質向上させると共にメンテナンス周期
が長くランニングコストの低い高性能で安価な浄油装置
を提供する。 【構成】 アモルファス合金を浄油のメディアとして用
い、アモルファス合金繊維の装置内体積%が1.0〜
7.0vol %、磁場が800〜2000G、流速が0.
5〜10cm/min である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械潤滑油、機械加工
油や洗浄油等の油中に混在している異物粒子を除去する
浄油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、産業界で使用する種々の機械潤滑
油や機械加工油、洗浄油、液等多くの油や液が使用され
ている。これらの液体には、機械の摩耗粉や切削粉、さ
らには表面の汚れ等の異物粒子が必ず混在した状態とな
っている。これらの異物は、それぞれ機械信頼性の低下
や切削性、洗浄効率の低下さらには製品表面性状の低下
等多くの問題を発生させるもととなっている。したがっ
て、これらの異物の除去を目的にフィルターが検討され
実用化されてきた。
【0003】これらのフィルターには大きく分けてメッ
シュ式と磁気式とがある。メッシュ式は、金網等の金属
繊維を編んだりプレスにて孔明けをしたものと繊維や紙
で構成されたものがある。これらのメッシュ式フィルタ
ーは、金属繊維式では小さなメッシュは不可能であり、
あまり性能は良くない。また、繊維や紙で構成されるフ
ィルターでは吸着表面積が少ないためすぐに詰まって取
り替えとなるため、メンテ費用や人手が多くかかる。こ
れらの装置は基本的に安価であるが、しかしW/0・0
/Wエマルジョンのように分散している液体粒子が大き
い物や水−グライコールのように異物形成の激しい潤滑
油では使用困難である。
【0004】磁気式には小さなマグネットを直接使用し
て異物を吸着させるものと磁気勾配力を利用して異物を
除去するものがある。(特開昭54−86878号公
報)これらのタイプはどちらも装置コストが高価であ
り、特に磁気勾配力を利用した装置では数千万円〜数億
円もするものもある。マグネット式では、除去効率が上
がらずあまり性能が良くない。磁気勾配力を利用した装
置は効率が高いが、さきに述べたように装置コストが膨
大となってしまう。
【0005】磁気式ではW/0・0/Wエマルジョンの
ように分散している液体粒子が大きい物や水−グライコ
ールのように異物形成の激しい潤滑油でも使用出来る
が、高粘度潤滑油については1部メッシュ式のものもあ
るが磁気式も除去効率が低くどちらの方法も現在では使
用出来るものはない。
【0006】しかし、機械の信頼性や製品の表面性状は
最近更に高いものが要求されるようになってきており、
機械潤滑油や機械加工油、洗浄液等の異物除去に安価で
長期間メンテナンスの必要のない新しいクリーナーが必
要不可欠となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械潤滑油
や機械加工油、洗浄液等の中の有害な異物を高効率・低
コストで除去し、機械信頼性の向上や製品の表面品質向
上させると共にメンテナンス周期が長くランニングコス
トの低い高性能で安価な浄油装置を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の構成を要旨とするものである。すな
わち、機械潤滑油、機械加工油や洗浄油等の油中に混在
している異物粒子を除去する際、浄油機構として磁気特
性を応用した浄油装置において、アモルファス合金を浄
油のメディアとして用い、アモルファス合金繊維の装置
内体積%が1.0〜7.0vol %、磁場が800〜20
00G、流速が0.5〜10cm/min とすることにより
アモルファス部の浄油効率を上昇させることを特徴とす
る浄油装置である。これにより、通常後段に必要だった
深層フィルター等のフィルターを使用しなくても十分な
除去効率を得られる。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。図1は本
発明の装置を示す図である。本発明の装置は、上部固定
用フード1、シールド用外筒2の中に磁場を供給するマ
グネット3と液体通過用内筒9が配置されている。液通
過用内筒の内部にはアモルファス合金繊維5、アモルフ
ァス合金繊維固定用治具6、場合によっては隙間埋めス
ペーサー4が配置されている。
【0010】コンタミを含んだ流体は液入口7から供給
され内筒9内のアモルファス合金繊維5に吸着し分離除
去され液出口8からタンクへと戻される。この際の本発
明の内容を図2に示す。本発明のフィルターメディアと
しては磁気特性に優れたアモルファス合金繊維5を用
い、さらにAとBとで区切られた長さLの液流路体積に
ついて下記の式で表されるアモルファス合金繊維5の充
填密度ρが1.0〜7.0vol %、であり、またアモル
ファス合金に外部より加える磁場の強さが800〜20
00G、流速が0.5〜10cm/min とすることにより
磁気特性を応用した浄油装置の浄油条件を最適にするこ
とが可能となる。 ρ=(W×γ)/(A×B×L)
【0011】図3に除去効率と充填密度、流体の圧力損
失との関係を示します。アモルファス合金の充填密度を
増加させることによりコンタミの除去効率は増加して来
るが7vol %を過ぎると除去効率は飽和状態となってし
まう。その一方、流体の圧力損失は充填密度7vol %を
過ぎると急激に増加して来るため、実用上は充填密度7
vol %が使用限界である。
【0012】磁気分離装置に使用する外部磁界について
の影響を図4(磁性繊維としてマルテンサイト)に示
す。外部磁界は、増加するほど磁気効率を上げる事がで
きるが、外部磁界を高くすることはコスト的に膨大な費
用がかかるためあまり得策ではない。
【0013】また、磁性繊維として磁気特性に優れたア
モルファス合金繊維を使用することにより外部磁界を高
くするのと同じ効果を得ることが可能である。アモルフ
ァス合金繊維を使用することにより外部磁界としては8
00〜2000G程度の低磁界で高除去率を得ることが
出来る。
【0014】図5にフィルター内流速とコンタミ除去率
との関係を示す。管内流速による圧力損失は、ほぼベル
ヌーイの式で表されるように流速の2乗に比例した形で
増加して来る。管内流速の増加による除去効率の低下も
ほぼ流速の2乗に比例した形で、圧力損失とは逆に低下
して来る。このため、クリーナの流量(容量)とクリー
ナの効率には最適な条件として0.5〜10cm/min に
流速を設定すると効率と流量の最適条件が得られる。
【0015】これらの条件を満足する本発明のクリーナ
をフィルトレーションが最もむずかしいとされている高
粘度潤滑油にてテストを行なった。高粘度潤滑油の浄油
は従来オフラインにてフィルタープレスを使用して行わ
れてきた。しかし、この方法では一定時間内の装置の定
期修理時間内では処理することがむずかしくそのため膨
大な量の潤滑油を持たざるをえなく、また処理コストが
高くなってしまう。そこで、最近高粘度油の温度を上昇
させ低粘度化してペーパーフィルターで浄油をするフィ
ルターが出ているが、このタイプでは潤滑油の劣化が促
進されるためあまり使用されていない。
【0016】図6に本発明効果をテストした結果を示
す。高粘度油として460cst at 40℃のギァ油を用
いて実施した。本発明の装置を使用することにより初期
除去効率として90%以上の高い除去効率を得ることが
可能である。また、この時の圧力損失は極めて小さく非
常に良好な状態であった。これに比較して、フィルター
を用いるタイプのクリーナーでは潤滑油の温度を80℃
と高くすると圧損が小さくなり抵抗は低くなるものの除
去効率は極めて低く30%程度であった。
【0017】
【発明の効果】以上の如く本発明の浄油装置は、機械潤
滑油や機械加工油、洗浄液等の中の有害な異物を高効率
・低コストで除去し、機械信頼性の向上や製品の表面品
質向上させると共にメンテナンス周期が長くランニング
コストの低い高性能で安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を示す図である。
【図2】本発明の内容の説明図である。
【図3】除去効率と充填密度、流体の圧力損失との関係
を示す図である。
【図4】外部磁界についての影響を示す説明図である。
【図5】フィルター内流速のコンタミ除去率に対する影
響と管内圧力損失との関係を示す図である。
【図6】フィルターろ過時間とフィルター除去効率の関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 上部固定用フード 2 シールド用外筒 3 マグネット 4 隙間埋めスペーサー 5 アモルファス合金繊維 6 アモルファス合金繊維固定用治具 7 液入口 8 液体通過用内筒 9 液出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械潤滑油、機械加工油や洗浄油等の油
    中に混在している異物粒子を除去するための浄油機構と
    して磁気特性を応用した浄油装置において、アモルファ
    ス合金を浄油のメディアとして用い、アモルファス合金
    繊維の装置内体積%が1.0〜7.0vol %、磁場が8
    00〜2000G、流速が0.5〜10cm/min である
    事を特徴とする浄油装置。
  2. 【請求項2】 メディアとしてのアモルファス合金にウ
    ェーブ状アモルファス合金を用いることを特徴とする請
    求項1記載の浄油装置。
JP4024693A 1993-03-01 1993-03-01 浄油装置 Pending JPH06254314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4024693A JPH06254314A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 浄油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4024693A JPH06254314A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 浄油装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06254314A true JPH06254314A (ja) 1994-09-13

Family

ID=12575352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4024693A Pending JPH06254314A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 浄油装置

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JP (1) JPH06254314A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104084306A (zh) * 2014-07-16 2014-10-08 温州市骐邦环保科技有限公司 一种铁屑去油收集器
US9463470B2 (en) 2011-02-28 2016-10-11 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co., Ltd. Magnetic-separation filter device
US10174829B2 (en) * 2013-03-25 2019-01-08 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Foreign matter attracting structure

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9463470B2 (en) 2011-02-28 2016-10-11 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co., Ltd. Magnetic-separation filter device
US10174829B2 (en) * 2013-03-25 2019-01-08 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Foreign matter attracting structure
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