JPH0625376B2 - 鋼材の冷却処理方法 - Google Patents

鋼材の冷却処理方法

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JPH0625376B2
JPH0625376B2 JP21482990A JP21482990A JPH0625376B2 JP H0625376 B2 JPH0625376 B2 JP H0625376B2 JP 21482990 A JP21482990 A JP 21482990A JP 21482990 A JP21482990 A JP 21482990A JP H0625376 B2 JPH0625376 B2 JP H0625376B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鋼材の冷却処理方法に関する。
この発明で鋼材の冷却処理方法とは、例えばブッシュ・
ベアリング・メタル等の冷やしばめ処理、鋼硬度増加の
ためのサブゼロ処理等に用いる方法をいう。
[基本構成] 本発明の前提となる鋼材の冷却処理方法の基本構成は、
次の通りである(図面参照)。
すなわち、冷却処理室1内に被処理鋼材2を収容し、冷
却収容室1内で液化ガス3を噴射させ、冷却処理室1内
で蒸発する液化ガス3の蒸発熱で冷却処理室1の室内温
度を所定の冷却処理温度にまで下降させるようにしたも
のである。
[従来の技術] 上記基本構成は、従来では、特開昭56−51519号
公報に開示された技術においても採用されている。
しかし、この従来技術では、冷却処理室の室内温度の調
節は液化ガスの噴射のみで行うようになっている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術では、冷却処理室の室内温度を所定の冷却
処理温度に到達させた後、液化ガスの噴射を停止する
と、被処理鋼材及び冷却処理室外からの吸熱で冷却処理
室の室内温度が上昇し、冷却処理温度の維持が不能とな
るため、冷却処理温度到達後も高価な液化ガスを噴射を
継続して行わなければならず、冷却処理のランニングコ
ストが高くつく。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたもの
で、冷却処理のランニングコストを低減させることをそ
の課題とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、冷却処理室1の室内温度を前記冷却処理温度
に到達させた後、液化ガス3の噴射を停止し、冷媒4を
コンプレッサ5の圧送力により冷却処理室1内の蒸発器
6に供給し、蒸発器6内で蒸発する冷媒4の蒸発熱で冷
却処理室1の室内温度を前記冷却処理温度に維持させる
ようにしたことを特徴とする。
[作用] 本発明は次のように作用する(図面参照)。
冷却処理室1の室内温度を所定の冷却処理温度に到達さ
せた後は、液化ガス3の噴射を停止させ、冷媒4をコン
プレッサ5で蒸発器6に供給し、冷却処理室1の室内温
度を冷却処理温度に維持するが、コンプレッサ5の駆動
用電力は冷却処理温度を維持するだけの少量で済み、冷
却処理温度到達後も高価な液化ガス3を冷却処理室1内
で継続的に噴射させる場合に比べ、冷却処理のランニン
グコストの低減が図られる。
また、コンプレッサ5及び蒸発器6は冷却処理温度を維
持するに必要な小型小能力のもので済むため、冷却処理
装置の外形を小さなままに維持できるとともに冷却処理
装置の導入コストも低く維持できる。
[効果] 本発明は、次の効果・を奏する。
冷却処理室の室内温度を所定の冷却処理温度に到達さ
せた後は、液化ガスの噴射を停止させ、冷媒をコンプレ
ッサで蒸発器に供給し、冷却処理室の室内温度を冷却処
理温度に維持するが、コンプレッサの駆動用電力は冷却
処理温度を維持するだけの少量で済み、冷却処理温度到
達後も高価な液化ガスを冷却処理室内で継続的に噴射さ
せる場合に比べ、冷却処理のランニングコストの低減が
図られる。
コンプレッサ及び蒸発器は冷却処理温度を維持するに
必要な小型小能力のもので済むため、冷却処理装置の外
形を小さなままに維持できるとともに冷却処理装置の導
入コストも低く維持できる。
[実施例] 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図面は本発明の実施例に係る鋼材の冷却処理方法に用い
る冷却処理装置を示している。
図面において、符号7は冷却処理装置を示しており、ま
ずこの冷却処理装置7について説明する。
この冷却処理装置7は、冷却処理室1を断熱性の室壁8
内に形成し、室壁8に設けた鋼材出入口(図外)を断熱
扉(図外)で開閉自在に閉塞し、冷却処理室1内の下部
には鋼材載置台9を設置し、鋼材載置台9の両側に複数
の液化ガス噴射ノズルパイプ10を立設し、冷却処理室
1内の上部に蒸発器6を設け、その両側に攪拌羽根11
を配設して構成してある。
各液化ガス噴射ノズルパイプ10は、液化ガス流量調節
バルブ12を介して液化ガスボンベ13に接続し、蒸発
器6は凝縮器14を備えた冷媒循環路15を介してコン
プレッサ5と接続してある。
冷却処理室1内には複数の温度センサ16を設け、温度
センサ16に制御装置17を介して液化ガス流量調節バ
ルブ12とコンプレッサ5とを制御可能に連携させてお
り、冷却処理室1の室内温度が所定の冷却処理温度に到
達するまで、液化ガス流量調節バルブ12を開弁状態に
維持させ、室内温度が前記冷却処理温度に到達した時に
これを温度センサ16が検出したことに基づいて制御装
置17が液化ガス流量調節バルブ12を閉弁させ、その
後、冷却処理室1の室内温度が上昇した時にこれを温度
センサ16が検出したことに基づいて制御装置17がコ
ンプレッサ5を駆動して冷媒4を蒸発器6に圧送供給さ
せ、冷却処理室1の室内温度を前記設定冷却温度に維持
させるようにしてある。
次に、上記冷却処理装置1による鋼材の冷却処理方法に
ついて説明する。
まず、鋼材載置台9上に被処理鋼材2を載置し、冷却処
理室1内に被処理鋼材2を収容する。
次に、液化ガス流量調節バルブ12を開弁させ、冷却収
容室1内で液化ガス噴射ノズルパイプ10から液化ガス
3を噴射させ、冷却処理室1内で蒸発する液化ガス3の
蒸発熱で冷却処理室1の室内温度を所定の冷却処理温度
にまで下降させる。この際、冷却処理室1の室内温度の
下降速度は、被処理鋼材2の種類と処理目的とに応じ、
液化ガス流量調節バルブ12の開弁量の調節により高低
任意に設定する。
また、冷却処理温度も被処理鋼材2の種類と処理目的と
に応じ任意に設定する。例えばサブゼロ処理の場合に
は、−70〜−180℃程度に設定する。冷却処理室1
の室内温度が所定の冷却処理温度に到達するとこれを温
度センサ16が検出したことに基づいて、制御装置17
が液化ガス流量調節バルブ12を閉弁させ、液化ガス3
の噴射を停止させる。
次に、冷却処理室1の室内温度が冷却処理温度に到達し
た御は、被処理鋼材2及び冷却処理室1外からの吸熱に
より冷却処理室1内の室内温度が上昇した時にこれを温
度センサ16が検出したことに基づいて、制御装置17
がコンプレッサ5を駆動させ、冷媒4をコンプレッサ5
の圧送力により冷却処理室1内の蒸発器6に供給し、蒸
発器6内で蒸発する冷媒4の蒸発熱で冷却処理室1の室
内温度を前記冷却処理温度に維持させる。
前記液化ガス3には液化窒素ガス、或は液化炭酸ガス等
を好適に用いることができる。
尚、図中18は排気パイプ、19は排気バルブである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例に係る鋼材の冷却処理方法に用い
る冷却処理装置の説明図である。 1……冷却処理室、2……被処理鋼材、3……液化ガ
ス、4……冷媒、5……コンプレッサ、6……蒸発器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却処理室1内に被処理鋼材2を収容し、
    冷却収容室1内で液化ガス3を噴射させ、冷却処理室1
    内で蒸発する液化ガス3の蒸発熱で冷却処理室1の室内
    温度を所定の冷却処理温度にまで下降させるようにし
    た、鋼材の冷却処理方法において、 冷却処理室1の室内温度を前記冷却処理温度に到達させ
    た後、液化ガス3の噴射を停止させ、冷媒4をコンプレ
    ッサ5の圧送力により冷却処理室1内の蒸発器6に供給
    し、蒸発器6内で蒸発する冷媒4の蒸発熱で冷却処理室
    1の室内温度を前記冷却処理温度に維持させるようにし
    た ことを特徴とする鋼材の冷却処理方法。
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DE102005015450B3 (de) * 2005-04-04 2006-08-17 Ipsen International Gmbh Verfahren sowie Vorrichtung zur Gasabschreckung
DE102007029038A1 (de) * 2007-06-21 2009-01-02 Eliog-Kelvitherm Industrieofenbau Gmbh Vakuumofen zur Wärmebehandlung von metallischen Werkstücken und Verfahren zu dessen Betrieb

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