JPH06251643A - 超電導線およびその製造方法 - Google Patents

超電導線およびその製造方法

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JPH06251643A
JPH06251643A JP5033525A JP3352593A JPH06251643A JP H06251643 A JPH06251643 A JP H06251643A JP 5033525 A JP5033525 A JP 5033525A JP 3352593 A JP3352593 A JP 3352593A JP H06251643 A JPH06251643 A JP H06251643A
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JP
Japan
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magnetic
superconducting
superconducting wire
superconductor
conductive sheath
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Application number
JP5033525A
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English (en)
Inventor
Shigeto Fujita
重人 藤田
Kenji Shimohata
賢司 下畑
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、超電導線を構成するバイパス導
体に人工ピンを導入することにより、窒素の臨界温度付
近でも磁場中における臨界電流特性が高い超電導線を得
ることを目的とする。 【構成】 超電導体1が充填されたバイパス導体2Bの
表面に磁性体粉4が被着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば超電導マグネ
ットのコイル等に用いられる超電導線およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は「Appl.Phys.Let
t.59(6),5 August1991」の第73
6頁に示された従来の超電導線、特に酸化物超電導線の
製造方法を説明する工程図である。次に、この工程図に
従って従来の酸化物超電導線の製造方法を説明する。先
ずP1の焼結工程で、例えば鉛が混入されたビスマス系
の酸化物超電導物質(以下、超電導体と記載する)を仮
焼結した後に粉砕して粉状にする。粉状にされた超電導
体1は、P2の充填工程で終端が閉結された導電性シー
ス例えば内径が5mmで外径が7mmである銀製のチュ
ーブ即ちビューレット2に充填される。そして、充填工
程を終了した後にP3の線引き工程へ進み、超電導体1
が充填されたビューレット2はダイス3に通されて線引
きされる。
【0003】この線引きされたビューレット2は超電導
マグネット(図示しない)がクエンチした際に超電導体
1に流れていた電流をバイパスさせるので、以下バイパ
ス導体と呼び、符号2Aで示す。このバイパス導体2A
は超電導体1を有する所定径のリード状をしている。こ
の線引き工程によりバイパス導体2A内の隙間は超電導
体1で完全に満たされる。
【0004】更に、超電導体1を有するリード状バイパ
ス導体2AはP4の圧延工程で圧延され、最終的に厚さ
0.10〜0.20mmのテープ状バイパス導体2Bに
形成される。このテープ状バイパス導体2Bはスパイラ
ル状巻線2Cに形成された後に、P5の焼鈍工程で焼鈍
される。
【0005】スパイラル状巻線2Cは必要に応じてP6
の再圧延工程で再圧延されてテープ状バイパス導体2D
に形成された後に、再びスパイラル状巻線2Eに形成さ
れてP7の再焼鈍工程で焼鈍される。焼鈍されたスパイ
ラル状巻線2Eは超電導マグネットにおけるコイルとし
て利用される。尚、ここで述べた圧延工程・焼鈍工程は
必要に応じて数回繰り返しても良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の酸化物超電導線
はビスマス系超電導体を用いて製造されたが、ビスマス
系超電導体による超電導線を超電導マグネットに使用し
た場合、超電導状態を維持する温度が30K以上では、
磁場によって流れる磁束を拘束するピニング力が急激に
低下して磁束線運動が活発化し、それにより超電導マグ
ネットの臨界電流特性が急激に悪化してしまい、超電導
状態が常電導状態に変わるクエンチという現象が発生す
るという問題点があった。
【0007】更に、イットリウム系のMPMG(Mel
t Powder Melt Grouth)の試料に
含まれるY2BaCuO5という酸化物がピニング力を強
めるピニングセンタになるという報告がなされている
が、このMPMG試料は非常に堅く、ビュレットに充填
して線引きし、線材化してバイパス導体を形成するのは
困難であるという問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、磁束線を拘束するピンを人工的
にビュレットに導入してピニングセンタを作り、窒素の
臨界温度(−195.8℃)付近でも磁場中における臨
界電流特性が高い超電導線およびその製造方法を得るこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る超
電導線は、超電導物質が充填された導電性シースの表面
に磁性体粉を被着したものである。
【0010】請求項2の発明に係る超電導線は、超電導
物質が充填された導電性シースの表面内部に磁性体粒を
押し込んだものである。
【0011】請求項3の発明に係る超電導線は、超電導
物質が充填された導電性シース中に磁性体粒を点在させ
たものである。
【0012】請求項4の発明に係る超電導線は、導電性
シースに充填された超電導物質の表面内部に磁性体粒を
押し込んだものである。
【0013】請求項5の発明に係る超電導線製造方法
は、超電導物質を導電性シース内に充填した後に線引き
して圧延し、この圧延した導電製シースの表面に磁性体
粉を被着するものである。
【0014】請求項6の発明に係る超電導線製造方法
は、超電導物質を導電性シース内に充填し、前記導電性
シースの表面に磁性体粒を被着した後に線引きして圧延
するものである。
【0015】請求項7の発明に係る超電導線製造方法
は、磁性体粒が内部に点在している導電性シース内に超
電導物質を充填した後に線引きして圧延するものであ
る。
【0016】請求項8の発明に係る超電導線製造方法
は、固形化した超電導物質の表面に磁性体粒を被着して
導電性シース内に充填した後に線引きして圧延するもの
である。
【0017】
【作用】請求項1の発明における超電導線では、導電性
シースの表面に被着された磁性体粉が磁束線運動を拘束
するピニングセンタとして働く。
【0018】請求項2の発明における超電導線では、導
電性シースの表面内部に押し込められた磁性体粒がピニ
ングセンタを固定化することができるので、ピニング力
を強化することができる。
【0019】請求項3の発明における超電導線では、導
電性シースの内部に点在させた磁性体粒が超電導物質に
より近付くので磁束線をより超電導物質に近付けて拘束
することになり、ひいてはピニング力をより強化する。
【0020】請求項4の発明における超電導線では、超
電導物質の内部に押し込められた磁性体粒が磁束線運動
を超電導体周囲に絞って拘束することができ、その結果
ピニング力を一層強めることができる。
【0021】請求項5の発明における超電導線製造方法
によれば、超電導物質が充填された導電性シースを圧延
処理した後に、導電性シースの表面に磁性体粉を被着す
ることでピニングセンタを有する超電導線が製造され
る。
【0022】請求項6の発明における超電導線製造方法
によれば、超電導物質が充填された導電性シースを圧延
処理する前に、導電性シースの表面に磁性体粒を被着
し、この磁性体粒が被着された導電シースを圧延処理す
ることでピニングセンタが導電性シース内に固定化され
た超電導線が製造される。
【0023】請求項7の発明における超電導線製造方法
によれば、導電性シース中に磁性体粒を点在させ、その
導電性シースに超電導物質を充填して圧延処理すること
でピニングセンタがより固定化された超電導線が製造さ
れる。
【0024】請求項8の発明における超電導線製造方法
によれば、超電導物質の表面に磁性体粒を被着した後
に、その超電導物質を導電シースに充填して圧延処理す
ることで超電導物質と磁性体粒を接触させることができ
るのでピニング力が強まる。
【0025】
【実施例】
実施例1.以下、本実施例における超電導線とその製造
方法を図について説明する。図1は本実施例における超
電導線の全体構成を示す斜視図である。超電導体1はテ
ープ状バイパス導体2B内に充填されている(図10の
P4を参照)。更に、テープ状バイパス導体2Bの表面
には人工ピンとなる磁性体粉4が被着されている。この
磁性体粉4の被着の様子を超電導線の断面図(図2)で
示す。
【0026】このように、テープ状バイパス導体2Bの
表面に磁性体粉4を被着すると、磁性体粉4は、超電導
線によって形成される超電導コイルの周囲に発生した磁
場により流れる磁束を拘束するピニングセンタとして働
く。ビスマス系超電導体のような第2種超電導体のピニ
ングセンタは、超電導体中に含まれる常電導金属不純物
である。ここで磁束を超電導部分を通過させるよりも人
工的に設けたピニングセンタを通過させる方が磁束をピ
ニングさせるエネルギーが小さくて済み、エネルギEー
が得することは以下の式から証明される。
【0027】E=(μp−μA)・(Hc22・V ここで、μpはピニングセンタの透磁率 μAは空気の透磁率 HC2は第2臨界磁場 Vはピニングセンタの体積
【0028】尚、ここで常電導体の透磁率をμ0とした
場合、磁性体の透磁率は1000μ0に近いため、磁性
体をピニングセンタにすると上式より明らかなようにエ
ネルギーEが大きくなる。これは即ち、ピニング力が大
きくなって強まり、窒素の臨界温度の磁場中における臨
界電流特性の劣化が少なくなることを示す。
【0029】次に、このようにピニング力の強い超電導
線の製造方法としては、従来の製造工程と同様に(図1
0参照)、超電導体1が充填されたビュレット2をダイ
ス3に通して線引きし、超電導体1を有する所定径のリ
ード状バイパス導体2Aに形成する。更に、超電導体1
を有するリード状バイパス導体2Aを圧延して厚さ0.
10〜0.20mmのテープ状バイパス導体2Bに形成
した後に、このテープ状バイパス導体2Bの表面に磁性
体粉4を被着した後に、スパイラル状巻線2Cと同様な
スパイラル状巻線に形成して焼鈍する。
【0030】実施例2.なお、実施例1では、テープ状
バイパス導体2Bの表面に磁性体粉4を被着しただけで
あるが、磁性体粉4に代わって磁性体粒をテープ状バイ
パス導体2Bの内部に押し込んだ方がより磁性体が固定
化され、しかも超電導体1と磁性体粒からなる磁性体の
距離が近くなる。図3は本実施例に係る超電導線の断面
図である。この図から明らかなように、磁性体粒4Aは
バイパス導体2Bの表面より内側に埋設されているた
め、磁性体粒4Aが固定化されると共に、超電導体1と
磁性体粒4Aの距離が近付き、磁束線を固定する点が超
電導体1に近くなって磁束線の運動を拘束することがで
きる。
【0031】これは、即ち、磁束線の運動が超電導体1
をクエンチする原因となる点から見て、磁束線を固定す
る力であるピニング力が強まり、磁場中での臨界電流特
性が向上することになる。
【0032】本実施例における超電導線の製造方法は図
4で説明する通りである。超電導体1が充填されたビュ
レット2を、線引き工程でダイス3に通して線引きし、
超電導体1を有する所定径のリード状バイパス導体2A
に形成する。この形成したリード状バイパス導体2Aの
表面に被着工程で磁性体粒4Aを被着する。そして、磁
性体粒4Aが被着されたリード状バイパス導体2Aを圧
延工程で圧延して磁性体粒4Aをテープ状バイパス導体
2Bの表面内側に押し込み、最終的に磁性体粒4Aが押
し込められた厚さ0.10〜0.20mmのテープ状バ
イパス導体2Bからなる超電導線に形成する。
【0033】実施例3.上記実施例2ではリード状バイ
パス導体2Aの表面に被着した磁性体粒4Aを圧延によ
りテープ状バイパス導体2Bの内側に押し込んで固定し
たが、図5に示すように磁性体粒4Aをテープ状バイパ
ス導体2Hの内部に点在させることで、磁性体粒4Aは
より固定化されると共に磁性体粒4Aと超電導体1の距
離は更に近付く。この結果、図9(b)に示した超電導
線の断面図より明らかなように、磁束を固定する点がテ
ープ状バイパス導体2Bの表面に磁性体粉4を被着させ
た場合(図9(a))より超電導体1に近くなりピニン
グ力が強くなる。
【0034】本実施例における超電導線の製造方法は図
6に示す通りである。先ずP1の焼結工程で、超電導体
を仮焼結した後に粉砕して粉状にする。粉状にされた超
電導体1は、P2の充填工程で終端が閉結され、しかも
内部に磁性体粒4Aが点在している例えば内径5mm,
外径7mmの銀製のビューレット2Fに充填される。
【0035】充填工程を終了した後にP3の線引き工程
へ進み、超電導体1が充填されたビューレット2Fはダ
イス3に通されて超電導体1を有する所定径のリード状
バイパス導体2Gに形成される。この線引き工程により
リード状バイパス導体2G内の隙間は超電導体1で完全
に満たされる。更に、超電導体1を有するリード状バイ
パス導体2GはP4の圧延工程で圧延され、最終的に厚
さ0.10〜0.20mmのテープ状バイパス導体2H
に形成される。このテープ状バイパス導体2Hはスパイ
ラル状巻線2Iに形成された後に、P5の焼鈍工程で焼
鈍されて超電導線に形成される。
【0036】従って、本実施例による超電導線の製造方
法によれば、磁性体粒4Aが点在するビュレット2Fを
用いているので、圧延する前のリード状バイパス導体2
Aに磁性体粒4Aを被着する手間が省けると共に、磁性
体粒4Aと超電導体1の距離がより近くなりピニング力
が向上する。
【0037】実施例4.上記各実施例では、バイパス導
体表面、或いはバイパス導体内部に磁性体粉4や磁性体
粒4Aを固定する超電導線とその製造方法を説明した
が、これらの製造方法による超電導線であると超電導体
に対する磁性体の接近距離は限られてしまう。その結果
ピニング力の向上に限界が生じることになる。
【0038】そこで本実施例では、固形化した超電導体
の表面に磁性体粒4Aを被着してビュレット2に充填す
る。そして、このビュレット2を線引き工程にかけてリ
ード状バイパス導体2Aに形成した後に、圧延工程にか
けてテープ状バイパス導体2Bに形成する。この結果、
図7に示すように、テープ状バイパス導体2B内におい
て磁性体粒4Aは超電導体1Aの表面内部に押し込めら
れるので、磁性体粒4Aと超電導体1Aは接触する。こ
れは即ち、磁束線運動を超電導体周囲に絞って拘束する
ことができるようになるためピニング力が一層強まり窒
素の臨界温度における磁場中での臨界電流特性が向上す
る。
【0039】次に、本実施例における超電導線の製造方
法を図8の製造工程図に従って説明する。先ず、磁性体
形成工程で焼結した超電導体をビュレット2に充填し易
いように円柱状の超電導体1Aに複数個形成し、各超電
導体1Aの外周面に磁性体粒4Aを被着する。次に、各
超電導体1Aは、充填工程で終端が閉結されている例え
ば内径5mm,外径7mmの銀製のビューレット2に充
填される。
【0040】充填工程を終了した後に線引き工程へ進
み、超電導体1Aが充填されたビューレット2はダイス
3に通されて超電導体1Aを有する所定径のリード状バ
イパス導体2Aに形成される。この線引き工程によりリ
ード状バイパス導体2A内の隙間は超電導体1Aで完全
に満たされる。更に、超電導体1Aを有するリード状バ
イパス導体2Aは圧延工程で圧延され、最終的に厚さ
0.10〜0.20mmのテープ状バイパス導体2Bに
形成されて超電導線が得られる。このテープ状バイパス
導体2Bは必要に応じてスパイラル状巻線に形成された
後に、焼鈍工程で焼鈍される。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、超電導物質が
充填された導電性シースの表面に磁性体粉が被着されて
いるので、磁性体粉は超電導体周囲に発生した磁場の影
響による磁束線運動を拘束するピニングセンタとして働
き、そのため磁場中での臨界電流特性の劣化が少なくな
るという効果がある。
【0042】請求項2の発明によれば、超電導物質が充
填された導電性シースの表面内部に磁性体粒が押し込め
られているので、ピニングセンタとしての磁性体粒を固
定化できる。そのために超電導体周囲に発生した磁場に
よる磁束線運動を拘束するピニング力を強めることがで
きるという効果がある。
【0043】請求項3の発明によれば、超電導物質が充
填された導電性シース中に磁性体粒が点在しているの
で、ピニングセンタとしての磁性体粒をより固定化でき
ると共に、ピニングセンタを導電性シース内部の超電導
物質に近付けることできるので、超電導体周囲に発生し
た磁場の影響による磁束線運動を拘束するピニング力を
より強めることができるという効果がある。
【0044】請求項4の発明によれば、導電性シースに
充填された超電導物質の表面内部に磁性体粒が押し込め
られているので、超電導物質にピニングセンタを埋設し
たのと同様となり、よって磁束線運動を超電導体周囲に
絞って拘束することができるためピニング力を一層強め
ることができるという効果がある。
【0045】請求項5の発明によれば、超電導物質を導
電性シース内に充填した後に線引きして圧延し、この圧
延した導電線シースの表面に磁性体粉を被着して超電導
線を製造するので、超電導体周囲に発生した磁場の影響
による磁束線運動を拘束するピニングセンタを容易に設
けることができるという効果がある。
【0046】請求項6の発明に係る超電導線製造方法
は、超電導物質を導電性シース内に充填し、前記導電性
シースの表面に磁性体粒を被着した後に線引きして圧延
することにより超電導線を製造するので、ピニングセン
タとなる磁性粒を導電性シースに固定化することができ
るという効果がある。
【0047】請求項7の発明に係る超電導線製造方法
は、磁性体粒が内部に点在している導電性シース内に超
電導物質を充填した後に線引きして圧延することにより
超電導線を製造するので、導電性シースを圧延する前に
磁性体粒を被着する手間が省けると共に、ピニングセン
タとなる磁性体粒をより超電導物質に近付けて固定化す
ることができるという効果がある。
【0048】請求項8の発明に係る超電導線製造方法
は、固形化した超電導物質の表面に磁性体粒を被着して
導電性シース内に充填した後に線引きして圧延すること
により超電導線を製造するので、超電導物質と磁性体粒
とを接触させることができ、ひいては磁束線運動を超電
導体周囲に絞って拘束することができる。従って、ピニ
ング力が一層強まるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における超電導線の構成を
示す斜視図である。
【図2】実施例1における超電導線の断面を示す断面図
である。
【図3】この発明の実施例2における超電導線の断面を
示す断面図である。
【図4】実施例2における超電導線の製造工程を説明す
る工程図である。
【図5】この発明の実施例3における超電導線の断面を
示す断面図である。
【図6】実施例3における超電導線の製造工程を説明す
る工程図である。
【図7】この発明の実施例4における超電導線の断面を
示す断面図である。
【図8】実施例4における超電導線の製造工程を説明す
る工程図である。
【図9】超電導を貫く磁束線の振る舞いを示す図であ
る。
【図10】従来の超電導線の製造工程を説明する工程図
である。
【符号の説明】
1,1A 超電導体 2,2F ビューレット 2A リード状バイパス導体 2B テープ状バイパス導体 4 磁性体粉 4A 磁性体粒

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導物質が充填された導電性シースの
    表面に磁性体粉が被着されていることを特徴とする超電
    導線。
  2. 【請求項2】 超電導物質が充填された導電性シースの
    表面内部に磁性体粒が押し込められていることを特徴と
    する超電導線。
  3. 【請求項3】 超電導物質が充填された導電性シース中
    に磁性体粒が点在していることを特徴とする超電導線。
  4. 【請求項4】 導電性シースに充填された超電導物質の
    表面内部に磁性体粒が押し込められていることを特徴と
    する超電導線。
  5. 【請求項5】 超電導物質を導電性シース内に充填した
    後に線引きして圧延し、この圧延した導電性シースの表
    面に磁性体粉を被着することを特徴とする超電導線製造
    方法。
  6. 【請求項6】 超電導物質を導電性シース内に充填し、
    前記導電性シースの表面に磁性体粒を被着した後に線引
    きして圧延することを特徴とする超電導線製造方法。
  7. 【請求項7】 磁性体粒が内部に点在している導電性シ
    ース内に超電導物質を充填した後に線引きして圧延する
    ことを特徴とする超電導線製造方法。
  8. 【請求項8】 固形化した超電導物質の表面に磁性体粒
    を被着して導電性シース内に充填した後に線引きして圧
    延することを特徴とする超電導線製造方法。
JP5033525A 1993-02-23 1993-02-23 超電導線およびその製造方法 Pending JPH06251643A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009135049A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toshiba Corp 超電導高周波加速空洞の製造方法および超電導高周波加速空洞

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JP2009135049A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Toshiba Corp 超電導高周波加速空洞の製造方法および超電導高周波加速空洞

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