JPH06251382A - オフセット調整装置 - Google Patents

オフセット調整装置

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JPH06251382A
JPH06251382A JP3686693A JP3686693A JPH06251382A JP H06251382 A JPH06251382 A JP H06251382A JP 3686693 A JP3686693 A JP 3686693A JP 3686693 A JP3686693 A JP 3686693A JP H06251382 A JPH06251382 A JP H06251382A
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JP
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offset
output
light receiving
voltage
erasing
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JP3686693A
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English (en)
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Masanaga Masuda
正祥 増田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学系ピックアップ装置に内蔵された複数の
フォトダイオードの逆バイアスによる暗電流並に汎用初
段アンプのオフセット電圧の和を調整する際の調整時間
を極力短縮させる。 【構成】 光学ピックアップ系に含まれる受光素子1
4,15中の複数のフォトダイオードA〜Hの暗電流出
力及び該出力に接続された初段アンプ16a〜16f,
17a〜17hのオフセット電圧の和を複数の自動オフ
セット消去回路21a〜21f,22a〜22hで自動
的にコントローラ23を介してキャンセルさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク(以下
MOディスクと記す)等の光ピックアップに用いる受光
素子の暗電流や初段アンプのオフセットを自動的にキャ
ンセルさせる自動オフセット調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のMOディスク等からのRF信号、
フォーカス信号、トラッキング信号等を取り出す為の一
般的な光学系のピックアップの構成を図5に示す。図5
で1はレーザダイオードであり、このレーザダイオード
1から出射したレーザ光はコリメータレンズ2に入射
し、平行光と成され、グレーティング3及びビームスプ
リッタ4、45°ミラー5及び対物レンズ6を通じてM
Oディスク7に入射し、データの記録或はMOディスク
7からデータの再生が成される。又、ビームスプリッタ
4を透過したレーザ光はAPC用のフォトダイオード8
に入射し、APCフォトダイオード8の出力でレーザダ
イオードを自動制御する。
【0003】更に、MOディスク7から反射されたレー
ザ光は対物レンズ6→45°ハーフミラー5→ビームス
プリッタ4→位相補償板9→1/2波長板10→集光レ
ンズ11→マルチレンズ12を介して偏光ビームスプリ
ッタ13に入射し、入射面に平行なP成分は透過し、垂
直なS成分を分離して、夫々第1及び第2の受光素子1
4及び15に入射される。
【0004】図6は上記した第1及び第2の受光素子1
4及び15の構成を示すもので夫々の受光素子はA,
B,C,D,E,F,G,Hと8分割されたフォトダイ
オードで構成されている。そして、これらフォトダイオ
ードA〜Hの各出力は(第2の受光素子15のフォトダ
イオードF,EとH,Gの出力は抵抗Rを介して共通に
されて各々1つの初段アンプ16a及び16fに接続さ
れる)電流−電圧変換回路を構成する初段アンプ16a
〜16f及び17a〜17gとオフセット電圧を調整す
る可変抵抗器VR1〜VR14を介して出力端子T1
14に出力される。
【0005】この出力のうちフォトダイオードA〜Dの
出力は図5での第1及び第2の受光素子14及び15の
X及びY軸方向x1 及びy1 並にx2 及びy2 の位置信
号、フォーカス信号並にサーボの閾値を定めるプルイン
信号等として用いる様な演算が成されて最終的に出力さ
れる。
【0006】これら8分割された第1及び第2の受光素
子14及び15の各々のフォトダイオードA〜Hは夫々
図7に示す様に負荷抵抗Rを通じてPN接合に逆バイア
ス電圧が掛けられているので所定の漏れ電流(暗電流)
を持っている。
【0007】更に、電流電圧変換回路である初段のアン
プ16a〜16f、17a〜17hに夫々電気的オフセ
ットを有する。この初段アンプのオフセットとレーザダ
イオード1からレーザ光を出射しない時の第1及び第2
の受光素子の夫々のフォトダイオードA〜Hの暗電流の
和を零とした状態で図5に示す光学系の各光学素子と第
1及び第2の受光素子14及び15の位置関係を調整す
る(以下光学系のアライメント調整と記す)必要があ
る。
【0008】この為に従来では図6に示す様に初段アン
プ16a〜16f及び17a〜17hの出力端子T1
14とオシロスコープ18間にスイッチS1 又はS2
介在させ、このスイッチを切換えて各フォトダイオード
A〜H毎に暗電流と初段アンプ16a〜16f及び17
a〜17hの電気的オフセット量を零にする様な調整を
オシロスコープ18をみながら調整し、可変抵抗器VR
1 〜VR14を調整していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に従来の受光
素子14及び15では8分割された各フォトダイオード
A〜Hの出力が零となる様にオシロスコープ18をみな
がら調整用の可変抵抗器VR1 〜VR14をシリアルに調
整していたため、光ピックアップの光学系のアライメン
ト調整時のタクトは10数分を要することとなり、非常
に長い時間が掛かる問題があった。
【0010】これは、上記した様にMOディスク用の光
ピックアップ光学系では8分割された受光素子14及び
15が2個あり、計14個のフォトダイオードを夫々調
整しなければならず、これがタクト短縮の障害と成って
いた。更に初段アンプ等のオフセット電圧は時間経過
(温度上昇)と共に増加するため可変抵抗器VR1 〜V
14を再度調整しなければならない等の問題があった。
【0011】本発明は叙上の問題点を解消したオフセッ
ト調整装置を提供しようとするもので、その目的とする
ところはフォトダイオードの暗電流並に電流−電圧変換
回路を構成する初段アンプの電気的オフセットを自動的
に零にする様に成したので、受光素子位置を光学系位置
と合わせるアライメントのタクトを数10秒(60〜7
0秒)近く短縮可能なものが得られる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のオフセット調整
装置はその例が図1に示されている様に、光学系に内蔵
された受光素子14,15位置と光学系位置のアライメ
ントをとる際に受光素子14,15及び初段アンプ出力
のオフセットを調整する様に成されたオフセット調整装
置に於いて、受光素子14,15の暗電流と、受光素子
14,15の後段に接続される初段アンプ16a〜16
f,17a〜17hのオフセットの和を自動的に消去す
る消去手段21a〜22hを設けて成るものである。
【0013】
【作用】本発明のオフセット調整装置は光ピックアップ
のアライメント時に受光素子の暗電流及び初段アンプの
電気的オフセットを自動的に零にする様なキャンセル回
路を設ける様にしたので、光ピックアップ1台当たりの
アライメント調整時のタクトを大幅に短縮可能と成る。
【0014】
【実施例】以下、本発明のオフセット調整装置の一実施
例を図1乃至図4によって詳記する。
【0015】図1は本例のオフセット調整装置20の全
体的な構成を示すもので、図5に示した光ピックアップ
の光学系に内蔵されている第1及び第2の受光素子14
及び15の8分割された各フォトダイオードA〜Hの初
段アンプ16a〜16f及び17a〜17hの出力端子
1 〜T14は複数の自動オフセット消去回路21a〜2
1f及び22a〜22hに接続される。
【0016】これら各自動オフセット消去回路21a〜
21f及び22a〜22hにはマイクロコンピュータ等
の外部コントローラ23からスタート信号が与えられ、
エンド信号が各自動オフセット消去回路21a〜21f
及び22a〜22hから外部コントローラ23に与えら
れる。又、コントローラ23から調整終了時ストップ信
号をクロック発生器24に与えることで、このクロック
発生器24から各自動オフセット消去回路21a〜21
f及び22a〜22hに供給されているクロックを停止
させる様にして、測定信号に余計なノイズが乗らない様
に成されている。
【0017】自動オフセット消去回路21a及び21
f,22a,22b及び22g,22hからの出力は演
算回路25a,25c,26a並に26cに供給され、
夫々所定の演算が成されて出力1、出力3、出力4並に
出力5として出力される。これら出力1及び出力3はト
ラッキング用信号出力であり、出力4及び出力5はモニ
タ信号が出力される。
【0018】受光素子14及び15の4分割されたA,
B,C,Dで示すフォトダイオードから初段アンプ16
b〜16e及び17c〜17fを通し、各自動オフセッ
ト消去回路21b,21c,21d,21e及び22
c,22d,22e,22fから得られたオフセットを
自動的に零とした出力は位置演算回路25b及び26b
に供給され、所定の後述する演算を行った後に出力2及
び出力5としてシンクロスコープ27及び28のCRT
等に受光素子15及び14の位置表示が成される。尚2
9はコントローラ23に内蔵されたCRT等の表示手段
であり、オフセット調整終了等の表示が行なわれる。
【0019】図1で説明した演算回路25a〜25c並
に26a〜26cの演算方法の大要を図4を用いて簡単
に説明する。
【0020】図4で演算回路26a,26b,26cの
入力端には受光素子14(PD1)からの8分割され
て、自動オフセット消去回路22a〜22hでオフセッ
ト補正が成された信号A1 ,B1 ,C1 ,D1 ,E1
1 ,G1 ,H1 が入力される。
【0021】同様に演算回路25a,25b,25cの
入力端には受光素子15(PD2)からの8分割され
て、自動オフセット消去回路21a〜21fでオフセッ
ト補正が成された信号A2 ,B2 ,C2 ,D2 ,E2
2 ,G2 +H2 が入力される。
【0022】演算回路26a及び26cでは信号E1
びF1 並に信号G1 及びH1 が夫々第1及び第2の減算
回路30a及び30bと第1及び第2の加算回路31a
及び31bに供給されて第1の減算回路30aで信号E
1 −F1 が、第2の減算回路30bでは信号G1 −H1
が得られ夫々E1 −F1 信号及びG1 −H1 信号として
出力される。又、第1及び第2の減算回路30a及び3
0bの出力は第3の加算回路32に供給されて信号(E
1 +G1 )−(F1 +H1 )がサイドプッシュプル信号
として、第4の加算回路34に供給される。第4の加算
回路34では後述するX軸方向の信号がサイドプッシュ
プル信号(E1 +G1 )−(F1 +H1)に加算されY
+(E1 +G1 )−(F1 +H1 )信号と成されDPP
1に示す様にトラッキング信号として利用される。
【0023】第1及び第2の加算回路31a及び31b
では信号E1 +F1 及びG1 +H1が加算されて夫々出
力され、この加算回路31a及び31bの出力は第3の
減算回路33に供給され、(E1 +F1 )−(G1 +H
1 )信号となされ、スポット1(SPOT1)信号とし
て出力される。これら各出力信号はトラッキング信号等
を得る信号として利用される。
【0024】次に受光素子14の4分割されたフォトダ
イオードA,B,C,Dのオフセット補償された出力信
号A1 ,B1 ,C1 ,D1 は第4乃至第6の減算回路3
5a,35b,35c並に第5の加算回路36aから成
る演算回路26bに供給され、第4の減算回路35aで
はX軸方向のx1 位置が(A1 +B1 )−(C1
1 )で演算され、第5の減算回路35bではY軸方向
のy1 位置が(A1 +D1)−(B1 +C1 )で演算さ
れる。
【0025】同様に第6の減算回路35cではフォーカ
ス用の信号(A1 +C1 )−(B1+D1 )が出力さ
れ、第5の加算回路36aでは(A1 +B1 +C1 +D
1 )の加算が成されたプルイン信号が出力され、割算回
路37a,37bに供給される。この割算回路37a,
37bにはX及びY軸位置信号が供給されプルイン信号
で平均化されてx1 及びy1 信号として出力5としてシ
ンクロスコープ28でx 1 及びy1 位置の表示が行なわ
れる。
【0026】受光素子15(PD2)側の4分割された
A,B,C,Dで示すフォトダイオードからのオフセッ
ト補正の成された出力信号A2 ,B2 ,C2 ,D2 も位
置演算回路25bに供給される。この構成は受光素子1
4の位置演算回路26bと同様の第4〜第6の減算回路
35a′〜35c′と第5の加算回路36a′より構成
され割算回路37a′,37b′の出力にX及びY軸方
向の受光素子15の正常位置信号x2 及びy2 を出力2
として出力してシンクロスコープ27のCRT上に表示
させる。
【0027】尚、演算回路25a及び25cは受光素子
15のフォトダイオードE及びF並にG及びHからのオ
フセット補正した加算出力E2 +F2 並にG2 +H2
反転回路38a,38bで反転した−(E2 +F2 )及
び−(G2 +H2 )を出力し、第7の減算回路でスポッ
ト信号(SPOT2)として上記両信号を減算した信号
を出力する。即ち、出力1,3,4,5は受光素子1
4,15以外の光学系の調整に使用されるもので本例と
は直接関係がないので、これ以 上の説明は省略する。
【0028】本例の自動オフセット消去回路21a〜2
1f並に22a〜22hの原理的構成図を図2に、具体
的回路構成を図3で詳記する。
【0029】図2では図1で示した受光素子14(PD
1 )の4分割されたフォトダイオードA,B,C,Dか
らのA,D,Cの出力が自動オフセット消去回路22
c,22d,22e‥‥の入力端子IN1,IN2,I
N3‥‥に供給される。
【0030】この入力端子IN1,IN2,IN3‥‥
には4分割された各フォトダイオードA,B,C,Dの
PN接合に逆電圧を掛けて、光の強弱に比例した電流出
力を得る様に成されているので、逆方向の漏れ電流(暗
電流)を含んでいると共に初段アンプ17c〜17fの
電気的オフセットも含まれているものとする。例えば、
最大±50mV程度のオフセット電圧を生じている。
【0031】自動オフセット消去回路22a〜22h及
び21a〜21fはオペアンプ41を有する加算手段4
0と、コンパレータ42、フリップフロップ回路43、
D/Aコンバータ45、カウンタ44並にクロック発生
回路24から構成されている。
【0032】即ち、図2で入力端子IN1は入力抵抗R
S を介して初段のオペアンプ41の反転入力端子に接続
され、非反転入力端子は抵抗R1 を介して接地されてい
る。反転入力端子には電圧源(−12V)から抵抗RB
を介して電圧が加えられると共にD/Aコンバータ45
から抵抗RD を介して調整電圧VD が供給される。
【0033】オペアンプ41の出力端子VOUT と反転入
力端子間には抵抗RF とコンデンサC1 との並列回路が
接続されている。
【0034】オペアンプ41の出力はオペアンプ41の
出力が零と成ったことを検出するゼロクスス等の検出器
46(図3参照)を介してコンパレータ42に供給され
る。コンパレータ42の出力はD型フリップフロップ回
路43に供給される。
【0035】D型フリップフロップ回路43の否定出力
QバーはD/Aコンバータ45のチップイネーブルに与
えられ、クロック発振器24からのクロックは各々の自
動オフセット消去回路22a〜22h,21a〜21f
のアップカウンタ44に供給されると共にリセット信号
がD型フリップフロップ回路43及びアップカウンタ4
4に供給される様に成されている。
【0036】上述の零検出器46やコンパレータ42並
にリセット手段等の具体的構成を図3に示す。
【0037】零点を検出する零検出器46はオペアンプ
47より構成され、オペアンプ41の出力VOUT は抵抗
2 を介しオペアンプ47の反転入力端子に供給され
る。オペアンプ47の非反転入力端子は抵抗R3 を介し
て接地され、オペアンプ47の反転入力端子と出力間に
は抵抗R4 とコンデンサC2 の並列回路が接続され、電
圧源(+12V)から抵抗R5 とR6 の直列回路を通じ
て抵抗R2 とR4 の接続点に電圧が供給され、抵抗R5
とR7 の直列回路を介して電圧源(+12V)はアース
されている。
【0038】コンパレータ42もオペアンプ48で構成
されオペアンプ47の出力が抵抗R 8 を介してオペアン
プ48の反転入力端子に供給される。このオペアンプ4
8の非反転入力端子は直接接地され、抵抗R8 と反転入
力端子の接続点はコンデンサC3 を介して接地され、オ
ペアンプ48の出力端はフリップフロップ回路43のク
ロック端子CKに入力され、電圧源(+12V)が抵抗
9 を介して、クロック端子CKに供給されている。
【0039】フリップフロップ回路43の否定出力Qバ
ーは抵抗R10を介してD/Aコンバータ45のチップイ
ネーブル端子CEに供給され、このチップイネーブル端
子CEは抵抗R11を介して接地されている。更に抵抗R
10の一端はスイッチング用のトランジスタTR1 のコレ
クタに接続され、エミッタは直接アースされ、ベースに
はリセットスイッチ47からの電圧(+12V)を抵抗
12及びR13で分圧したバイアス電圧が供給されてい
る。このリセット電圧はアップカウンタ44及びフリッ
プフロップ回路43にも与えられている。
【0040】上述の構成での自動オフセット消去回路2
1a〜21f,22a〜22hの動作を以下説明する。
図2及び図3の入力端子IN1〜IN3にはフォトダイ
オードA,B,C,D‥‥のPN接合に掛けた逆電圧に
よって生ずる暗電流並に光ピックアップ用の初段アンプ
が有するオフセット電圧との和の電圧を含む検出電圧が
入力される。
【0041】この時、加算手段40を構成するオペアン
プ41の入力抵抗RS と帰還抵抗R F は光学系のレーザ
出力とサーボ系の利得で定まるが図3に示す様にRS
2.4k,RF =8.2Kに選択されている。
【0042】今、オペアンプ41への許容入力オフセッ
ト電圧を±50mVとした時の、このオペアンプ41の
出力電圧VOUT =±1mV程度に抑えている。このV
OUT は VOUT =−(−12/RB +VIN/RS +VD /RD )・RF ‥‥(1) ここでVINはフォトダイオードからのオフセットを含ん
だ入力電圧、VD は調整電圧、RD は調整電圧帰還回路
中の抵抗である。
【0043】即ち、加算手段40のオペアンプの入力端
子IN1に供給されたオフセットを含むフォトダイオー
ドの入力電流i1 は電圧源−12Vと抵抗RB によって
強制的に電流i2 と成る様に引き込む様にバイアスされ
(1)式に示す出力電圧VOU T が出力されている。
【0044】本例ではこのバイアスされた加算手段40
の出力電圧をキャンセルさせる様に成す。この為に、図
3で示すデイプスイッチ49を選択し、クロック発生器
24のクロックオンスイッチ48を動作させ、クロック
出力をアップカウンタ44へ出力可能状態とする。次に
リセットスイッチ47を「オン」させて、D型フリップ
フロップ回路43のクリヤ、リセット系を動作させてフ
リップフロップ回路43をプリセット(PR)させると
共にアップカウンタ44をプリセット状態にし、トラン
ジスタTR1をバイアスして「オン」状態としてフリッ
プフロップ回路43の否定出力Qバーをアースする。
【0045】この状態ではD/Aコンバータ45の調整
電圧VD は零Vとなる様に、加算手段40のオペアンプ
41の反転端子に供給され、このオペアンプ41の出力
電圧VOUT は上記した様にプラスにオフセットされてい
る。
【0046】次にクロック発生器24からのクロックが
アップカウンタ44に供給されて、カウントを始める
と、D/Aコンバータ45からは零Vから(例えば0〜
255段階)の階段波状の出力電圧を1カウント毎に出
力してオペアンプ41の反転入力端子に供給する。
【0047】D/Aコンバータ45からの調整電圧が零
Vから1デシット毎に増加すると、オペアンプ41の出
力電圧VOUT は零に近づいて来る。
【0048】この出力電圧VOUT は図2に示す様にコン
パレータ42に供給されている。このコンパレータは図
3の様にコンパレータのオペアンプ48の前段に零クロ
ス状態を検出する零検出器46から成るオペアンプ47
を有し、零Vに成ったことを検出すると共に、オペアン
プ47の入出力抵抗比を大きく選択して、ノイズを抑え
る様に構成される。
【0049】コンパレータ42で検出された零V電圧に
よりD型フリップフロップ回路43をセットし、クロッ
クを停止し、D/Aコンパレータ45のチップイネーブ
ルCEに否定出力Qバーを供給して、カウンタの計数を
停止する様に成されている。
【0050】勿論、これらの自動オフセット消去動作は
図1に示した第1及び第2の受光素子14及び15のフ
ォトダイオードA〜Hのすべてについてコントローラ2
3によって同時に行われ、これら各回路のD型フリップ
フロップ回路43‥‥からのすべてのチップイネーブル
信号CEがエンド信号としてコントローラ23に与えら
れ、すべてがそろったらコントローラ23はクロック発
生器24にストップ信号を供給し、スイッチ48を「オ
フ」させてクロックを停止させる。このスイッチ48は
例えば、フォトダイオードに発光素子等より成るフォト
カプラ構成としクロックがX,Y位置計測時に影響を与
えない構成とするを可とする。
【0051】本発明は勿論、計測装置側のオペアンプは
汎用の光学系に付加するオペアンプに比べてオフセット
が無い様な調整が成されている。
【0052】本発明によれば、MOディスクの光学系の
様に多くのフォトダイオードを含む出力のオフセット調
整時間が1秒以内に済み、光学系1台当たりのオフセッ
ト調整時間を数十秒(70〜80秒)短縮することが可
能となり、X及びY軸測定精度も向上したオフセット調
整装置を得ることが可能と成った。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば70〜80秒のタクト短
縮及びスキルダウンと共にX,Y軸方向の測定精度向上
可能なオフセット調整装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオフセット調整装置の一実施例を示す
系統図である。
【図2】本発明のオフセット調整装置に用いる自動オフ
セット消去回路の原理的系統図である。
【図3】本発明のオフセット調整装置に用いる自動オフ
セット消去回路の要部回路図である。
【図4】本発明のオフセット調整装置に用いる演算回路
の構成図である。
【図5】従来の光学系の構成図である。
【図6】従来のフォトダイオードのオフセット調整装置
の要部回路図である。
【図7】従来のフォトダイオードの逆バイアス説明図で
ある。
【符号の説明】
14,15 受光素子 A〜H フォトダイオード 20 オフセット調整装置 16a〜16f,17a〜17h オペアンプ 21a〜21f,22a〜22h 自動オフセット消去
回路 23 コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】これら8分割された第1及び第2の受光素
子14及び15の各々のフォトダイオードA〜Hは夫々
図7に示す様にPN接合に逆バイアス電圧が掛けられて
いるので所定の漏れ電流(暗電流)を持っている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】これは、上記した様にMOディスク用の光
ピックアップ光学系では8分割された受光素子14及び
15が2個あり、計14個のオフセット電圧を夫々調整
しなければならず、これがタクト短縮の障害と成ってい
た。更に初段アンプ等のオフセット電圧は時間経過(温
度上昇)と共に増加するため可変抵抗器VR1 〜VR 14
を再度調整しなければならない等の問題があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】自動オフセット消去回路21a及び21
f,22a,22b及び22g,22hからの出力は演
算回路25a,25c,26a並に26cに供給され、
夫々所定の演算が成されて出力1、出力3、出力4並に
出力5として出力される。これら出力1及び出力3は
ニタ信号出力であり、出力4及び出力6はトラッキング
信号が出力される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】次に受光素子14の4分割されたフォトダ
イオードA,B,C,Dのオフセット補償された出力信
号A1 ,B1 ,C1 ,D1 は第4乃至第6の減算回路3
5a,35b,35c並に第5の加算回路36aから成
る演算回路26bに供給され、第4の減算回路35aで
はX軸方向のx1 位置が(A1 +B1 )−(C 1
1 )で演算され、第5の減算回路35bではY軸方向
のy1 位置が(A1 +D1)−(B1 +D1 )で演算さ
れる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】図2では図1で示した受光素子14(PD
1 )の4分割されたフォトダイオードA,B,C,Dか
らのA,B,C,Dの出力が自動オフセット消去回路2
2c,22d,22e‥‥の入力端子IN1,IN2,
IN3‥‥に供給される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】コンパレータ42もオペアンプ48で構成
されオペアンプ47の出力が抵抗R 8 を介してオペアン
プ48の反転入力端子に供給される。このオペアンプ4
8の非反転入力端子は直接接地され、抵抗R8 と反転入
力端子の接続点はコンデンサC3 を介して接地され、オ
ペアンプ48の出力端はダイオードCD1を介してフリ
ップフロップ回路43のクロック端子CKに入力され、
このダイオードCD1とフリップフロップ回路43との
接続点と接地間に抵抗R 9 が接続されている
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】フリップフロップ回路43の否定出力Qバ
ーは抵抗R10を介してD/Aコンバータ45のチップイ
ネーブル端子CEに供給され、このチップイネーブル端
子CEは抵抗R11を介して接地されている。更に抵抗R
10の一端はスイッチング用のトランジスタTR1 のコレ
クタに接続され、エミッタは直接アースされ、ベースに
はリセットスイッチ50からの電圧(+12V)を抵抗
12及びR13で分圧したバイアス電圧が供給されてい
る。このリセット電圧はアップカウンタ44及びフリッ
プフロップ回路43にも与えられている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】本例ではこのバイアスされた加算手段40
の出力電圧をキャンセルさせる様に成す。この為に、図
3で示すデイプスイッチ49を選択し、クロック発生器
24のクロックオンスイッチ51を動作させ、クロック
出力をアップカウンタ44へ出力可能状態とする。次に
リセットスイッチ50を「オン」させて、D型フリップ
フロップ回路43のクリヤ、リセット系を動作させてフ
リップフロップ回路43をプリセット(PR)させると
共にアップカウンタ44をプリセット状態にし、トラン
ジスタTR1をバイアスして「オン」状態としてフリッ
プフロップ回路43の否定出力Qバーをアースする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】この状態ではD/Aコンバータ45の調整
電圧VD は零Vとな、加算手段40のオペアンプ41
の反転端子に供給され、このオペアンプ41の出力電圧
OU T は上記した様にプラスにオフセットされている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】この出力電圧VOUT は図2に示す様にコン
パレータ42に供給されている。このコンパレータは図
3の様にコンパレータのオペアンプ48の前段に零クロ
ス状態を検出する零検出器46から成るオペアンプ47
を有し、零Vに成ったことを検出すると共に、オペアン
プ47の入出力抵抗比を大きく選択して、ノイズを抑え
感度を上げる様に構成される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】コンパレータ42で検出された零V電圧に
よりD型フリップフロップ回路43をセットし、クロッ
クを停止し、D/Aコンパレータ45のチップイネーブ
ルCEに否定出力Qバーを供給して、出力の増加を停止
する様に成されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】勿論、これらの自動オフセット消去動作は
図1に示した第1及び第2の受光素子14及び15のフ
ォトダイオードA〜Hのすべてについてコントローラ2
3によって同時に行われ、これら各回路のD型フリップ
フロップ回路43‥‥からのすべてのチップイネーブル
信号CEがエンド信号としてコントローラ23に与えら
れ、すべてがそろったらコントローラ23はクロック発
生器24にストップ信号を供給し、スイッチ51を「オ
フ」させてクロックを停止させる。このスイッチ51
例えば、フォトダイオードに発光素子等より成るフォト
カプラ構成としクロックがX,Y位置計測時に影響を与
えない構成とするを可とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系に内蔵された受光素子位置と光学
    系位置のアライメントをとる際に、該受光素子及び初段
    アンプ出力のオフセットを調整する様に成されたオフセ
    ット調整装置に於いて、 上記受光素子の暗電流と、該受光素子の後段に接続され
    た上記初段アンプのオフセットの和を自動的に消去する
    様にした自動オフセット消去手段を設けて成ることを特
    徴とするオフセット調整装置。
  2. 【請求項2】 光学系に内蔵された受光素子に接続され
    た電流−電圧変換手段の出力によって、該受光素子のX
    及びY軸方向位置を検知すると共に該受光素子の暗電流
    及び該電流−電圧変換手段の電気的オフセットの和を自
    動的に消去する自動オフセット消去手段と、 上記自動オフセット消去手段を制御する制御手段とを具
    備し、 上記制御手段は上記自動オフセット消去手段の出力を零
    電位と成る様に制御し、所定設定値以下に成った時に自
    動オフセット調整を終了させる様に成したことを特徴と
    するオフセット調整装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のオフセット消去手段を1つの
    前記制御手段で同時に制御する様に構成して成ることを
    特徴とする請求項2記載のオフセット調整装置。
  4. 【請求項4】 前記オフセット消去手段からの自動オフ
    セット消去終了信号を前記制御手段に供給することによ
    って、該制御手段はクロック信号のオフセット消去手段
    への供給を停止させる様に構成して成ることを特徴とす
    る請求項2又は請求項3記載のいずれか1項記載のオフ
    セット調整装置。
  5. 【請求項5】 前記オフセット自動消去手段は、オフセ
    ット電圧を含む計測電圧が供給され、階段的に変化する
    調整電圧が供給される加算手段と、 上記加算手段の出力電圧の零V状態を検出する比較手段
    と、 上記比較手段の零ボルト出力で調整電圧を停止させるD
    /Aコンバータとより成ることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4記載のいずれか1項記載のオフセット調整装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080038A (ja) * 2008-08-25 2010-04-08 Tdk Corp 光学ドライブ装置
JP2011100544A (ja) * 2009-06-18 2011-05-19 Tdk Corp 光学ドライブ装置及び増幅率決定方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080038A (ja) * 2008-08-25 2010-04-08 Tdk Corp 光学ドライブ装置
JP2011100544A (ja) * 2009-06-18 2011-05-19 Tdk Corp 光学ドライブ装置及び増幅率決定方法

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