JPH06249594A - 雷 管 - Google Patents
雷 管Info
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- JPH06249594A JPH06249594A JP3680793A JP3680793A JPH06249594A JP H06249594 A JPH06249594 A JP H06249594A JP 3680793 A JP3680793 A JP 3680793A JP 3680793 A JP3680793 A JP 3680793A JP H06249594 A JPH06249594 A JP H06249594A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業時の安全性及び発破作業の信頼性を向上
させる。 【構成】 両端が閉塞された筒状の管体と、管体内を一
端側と他端側とに仕切る隔壁と、仕切られた一端側の管
体内の一端側に収納された点火装置と、仕切られた一端
側の管体内の隔壁側に装填された励爆薬と、仕切られた
他端側の管体内に装填された点火薬と、を含んでなり、
更に、隔壁の少なくとも片面に放射状の切込みを形成す
る。また、少なくとも励爆薬を装填した管体の側周箇所
を厚肉にして厚肉壁部を形成するとよい。
させる。 【構成】 両端が閉塞された筒状の管体と、管体内を一
端側と他端側とに仕切る隔壁と、仕切られた一端側の管
体内の一端側に収納された点火装置と、仕切られた一端
側の管体内の隔壁側に装填された励爆薬と、仕切られた
他端側の管体内に装填された点火薬と、を含んでなり、
更に、隔壁の少なくとも片面に放射状の切込みを形成す
る。また、少なくとも励爆薬を装填した管体の側周箇所
を厚肉にして厚肉壁部を形成するとよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雷管に関し、特に、衝撃
に対して安全な雷管に関する。
に対して安全な雷管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来にあっては、雷管は、点火薬、起爆
薬及び添装薬を管体内に装填していたが、起爆薬として
は、例えばDDNPあるいはアジ化鉛等を用いるが、こ
れらは衝撃や熱等に鋭感なため、製造中又は取扱い時の
安全性に問題があった。このため、近年では、起爆薬を
用いない雷管が開発されるに至った(特開昭58−45189
号公報、米国特許第3,978,791 号明細書参照) 。例え
ば、フライングプレート方式と呼ばれるもので、図9に
示すようなものがある。即ち底部が閉塞した管体21内
に、底部側から順に、添装薬22、空隙23、支持体24に係
止された剛体25、発射薬26、該発射薬26中に埋設された
点火薬27及び脚線芯線28、並びに管体21の開口端を閉塞
する塞栓29とからなる。これは、点火薬27が点火され、
発射薬26が爆燃し、この爆燃エネルギーによって、剛体
25が飛翔し、添装薬22に衝突し、これにより添装薬22が
爆轟するものである。
薬及び添装薬を管体内に装填していたが、起爆薬として
は、例えばDDNPあるいはアジ化鉛等を用いるが、こ
れらは衝撃や熱等に鋭感なため、製造中又は取扱い時の
安全性に問題があった。このため、近年では、起爆薬を
用いない雷管が開発されるに至った(特開昭58−45189
号公報、米国特許第3,978,791 号明細書参照) 。例え
ば、フライングプレート方式と呼ばれるもので、図9に
示すようなものがある。即ち底部が閉塞した管体21内
に、底部側から順に、添装薬22、空隙23、支持体24に係
止された剛体25、発射薬26、該発射薬26中に埋設された
点火薬27及び脚線芯線28、並びに管体21の開口端を閉塞
する塞栓29とからなる。これは、点火薬27が点火され、
発射薬26が爆燃し、この爆燃エネルギーによって、剛体
25が飛翔し、添装薬22に衝突し、これにより添装薬22が
爆轟するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな雷管にあっては、添装薬22を確実に爆轟させるため
には、添装薬を十分に爆轟させることができる速度にま
で剛体の飛翔速度を上昇させることが必要であるが、発
破の際に前段や起爆時間差により衝撃が加わり、振動や
変形が生じた場合には、フライングプレートや飛翔に必
要な経路が変形し、所望の飛翔速度にまで十分に達しな
い場合や、フライングプレートが飛翔しない場合もあ
り、発破作業の信頼性が損われるという不都合があっ
た。
うな雷管にあっては、添装薬22を確実に爆轟させるため
には、添装薬を十分に爆轟させることができる速度にま
で剛体の飛翔速度を上昇させることが必要であるが、発
破の際に前段や起爆時間差により衝撃が加わり、振動や
変形が生じた場合には、フライングプレートや飛翔に必
要な経路が変形し、所望の飛翔速度にまで十分に達しな
い場合や、フライングプレートが飛翔しない場合もあ
り、発破作業の信頼性が損われるという不都合があっ
た。
【0004】又、添装薬を確実に起爆できる速度にま
で、フライングプレートの速度を上げるためには、多量
の薬量が必要となり、且つ、薬長を長くする必要がある
が、これは経済性等に反し好ましくない。そこで、本発
明は起爆の威力を損うことなく、安全に取扱い等でき、
確実に発破できる雷管を提供することを目的とする。
で、フライングプレートの速度を上げるためには、多量
の薬量が必要となり、且つ、薬長を長くする必要がある
が、これは経済性等に反し好ましくない。そこで、本発
明は起爆の威力を損うことなく、安全に取扱い等でき、
確実に発破できる雷管を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は以下の構成とする。即ち、両端が閉塞され
た筒状の管体と、管体内を一端側と他端側とに仕切る隔
壁と、仕切られた一端側の管体内の一端側に収納された
点火装置と、仕切られた一端側の管体内の隔壁側に装填
された励爆薬と、仕切られた他端側の管体内に装填され
た点火薬と、を含んでなり、更に、隔壁の少なくとも片
面に放射状の切込みを形成する。少なくとも励爆薬を装
填した管体の側周箇所を厚肉にして厚肉壁部を形成する
と好ましい。
め、本発明は以下の構成とする。即ち、両端が閉塞され
た筒状の管体と、管体内を一端側と他端側とに仕切る隔
壁と、仕切られた一端側の管体内の一端側に収納された
点火装置と、仕切られた一端側の管体内の隔壁側に装填
された励爆薬と、仕切られた他端側の管体内に装填され
た点火薬と、を含んでなり、更に、隔壁の少なくとも片
面に放射状の切込みを形成する。少なくとも励爆薬を装
填した管体の側周箇所を厚肉にして厚肉壁部を形成する
と好ましい。
【0006】上記の構成によると、点火装置により、励
爆薬が着火し、徐々に燃速及びガス圧が上昇して行い、
ついには放射状の切込みAを有する隔壁(図8(a) 参
照) が切込みに沿って花弁状に開口する((b)参照) 。そ
して、花弁状に開いた先端Bが添装薬に嵌入する際に生
じる衝撃により、添装薬が爆轟に至り、ダイナマイトや
含水爆薬等を起爆するための十分な威力に達することが
できる。
爆薬が着火し、徐々に燃速及びガス圧が上昇して行い、
ついには放射状の切込みAを有する隔壁(図8(a) 参
照) が切込みに沿って花弁状に開口する((b)参照) 。そ
して、花弁状に開いた先端Bが添装薬に嵌入する際に生
じる衝撃により、添装薬が爆轟に至り、ダイナマイトや
含水爆薬等を起爆するための十分な威力に達することが
できる。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。管体の材
質は銅、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属が使用
でき、その形状は一般的には上部が開口し、底部が閉塞
されている円筒型であるが、特に制約はない。また長
さ、径、肉厚は、用途、爆薬量に応じて任意に設定でき
る。点火装置は、ロダン鉛と塩素酸カリウムから成る点
火玉と電橋線、または紛状点火薬と電橋線、あるいは導
火線等、通常の雷管に使用されている点火装置を使用す
ることができる。
質は銅、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属が使用
でき、その形状は一般的には上部が開口し、底部が閉塞
されている円筒型であるが、特に制約はない。また長
さ、径、肉厚は、用途、爆薬量に応じて任意に設定でき
る。点火装置は、ロダン鉛と塩素酸カリウムから成る点
火玉と電橋線、または紛状点火薬と電橋線、あるいは導
火線等、通常の雷管に使用されている点火装置を使用す
ることができる。
【0008】任意に用いられる延時薬は、点火装置と励
爆薬との間に装填されるが、通常の雷管に使用されてい
る公知の延時薬を使用することができる。例えば鉛丹−
ケイ素−三硫化アンチモン、鉛丹−ケイ素−酸化第二
鉄、鉛丹−ケイ素、鉛丹−ホウ素−三硫化アンチモン、
酸化第二鉄−ケイ素等を挙げることができる。
爆薬との間に装填されるが、通常の雷管に使用されてい
る公知の延時薬を使用することができる。例えば鉛丹−
ケイ素−三硫化アンチモン、鉛丹−ケイ素−酸化第二
鉄、鉛丹−ケイ素、鉛丹−ホウ素−三硫化アンチモン、
酸化第二鉄−ケイ素等を挙げることができる。
【0009】厚肉壁部は少なくとも励爆薬を装填した管
体の側周箇所にて、管体自体を厚肉にして一体に成形し
て達成してもよいが、別体の筒体を管体の内側(内管)
あるいは外側(外筒)に嵌合して二重構造とすることに
より、達成してもよく、別体の場合の内管あるいは外筒
の材質は鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、あるい
は、これらの合金等の中から選ばれ、内管及び外筒の肉
厚、長さは薬室の内径、使用する材質によって決定され
る。内径4.5mm の鉄製の内管の場合は、肉厚が0.5mm 以
上、長さが10mm以上あれば良い。
体の側周箇所にて、管体自体を厚肉にして一体に成形し
て達成してもよいが、別体の筒体を管体の内側(内管)
あるいは外側(外筒)に嵌合して二重構造とすることに
より、達成してもよく、別体の場合の内管あるいは外筒
の材質は鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、あるい
は、これらの合金等の中から選ばれ、内管及び外筒の肉
厚、長さは薬室の内径、使用する材質によって決定され
る。内径4.5mm の鉄製の内管の場合は、肉厚が0.5mm 以
上、長さが10mm以上あれば良い。
【0010】励爆薬は、通常の雷管で使用できる添装薬
が好ましく、PETN、テトリル、RDX、HMX、T
NT及びこれらの混合物から選択して使用する。励爆薬
の装填比重は0.8 〜1.5g/cm3の範囲から選ばれ、好まし
くは1.0 〜1.4g/cm3の範囲から選ぶようにする。また、
下部に行くに従って装填比重が高くなるようにすると起
爆性能が一層向上する。
が好ましく、PETN、テトリル、RDX、HMX、T
NT及びこれらの混合物から選択して使用する。励爆薬
の装填比重は0.8 〜1.5g/cm3の範囲から選ばれ、好まし
くは1.0 〜1.4g/cm3の範囲から選ぶようにする。また、
下部に行くに従って装填比重が高くなるようにすると起
爆性能が一層向上する。
【0011】隔壁は管体内周壁に密接する形状、大きさ
の金属板であってもよいし、内管と一体に形成して金属
板部としてもよく、別体の金属板の場合、金属板の材質
は鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、あるいは、これ
らの合金等の中から選ばれ、その肉厚は0.1 〜1mm が好
ましく、金属板の片面または両面に放射状の切込みを入
れる。切込みの数、深さは任意であるが、好ましくは切
込みの数は2〜4本、切込みの位置は励爆薬側または両
面、切込みの深さは金属板の肉厚の50〜70%、切り込み
の長さは直径と等しくするとよい。また、金属板の添装
薬側を支持具で固定するとよい。支持具の材質は金属の
ような強固なものが好ましい。
の金属板であってもよいし、内管と一体に形成して金属
板部としてもよく、別体の金属板の場合、金属板の材質
は鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、あるいは、これ
らの合金等の中から選ばれ、その肉厚は0.1 〜1mm が好
ましく、金属板の片面または両面に放射状の切込みを入
れる。切込みの数、深さは任意であるが、好ましくは切
込みの数は2〜4本、切込みの位置は励爆薬側または両
面、切込みの深さは金属板の肉厚の50〜70%、切り込み
の長さは直径と等しくするとよい。また、金属板の添装
薬側を支持具で固定するとよい。支持具の材質は金属の
ような強固なものが好ましい。
【0012】金属板と添装薬の間に空隙を設けた場合の
空隙の長さは、内管を用いた場合は円管の内径の半分以
下、それ以外の場合は管体の内径の半分以下の長さであ
れば任意であり、なくてもよい。
空隙の長さは、内管を用いた場合は円管の内径の半分以
下、それ以外の場合は管体の内径の半分以下の長さであ
れば任意であり、なくてもよい。
【0013】添装薬は、励爆薬と同様に、例えば、PE
TN、テトリル、RDX、HMX、TNT及びこれらの
混合物から選択して使用する。その装填比重は1.0 〜1.
6g/cm3が好ましい。以下に、本発明を実施例に基づいて
説明する。
TN、テトリル、RDX、HMX、TNT及びこれらの
混合物から選択して使用する。その装填比重は1.0 〜1.
6g/cm3が好ましい。以下に、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0014】
実施例1 図1は本発明の瞬発雷管の断面図である。他端が閉塞し
た円筒状の管体1は銅製で、外径6.5mm 、厚さ0.2mm 、
長さ50mmのものを使用した。点火装置にはロダン鉛と塩
素酸カリウムから成る点火玉2と電橋線3を用いた。内
管4は鉄製で、厚さ1mm、長さ15mmである。金属板部5
は鉄製で、厚さ0.3mm であり、内管4と一体成形してお
り、励爆薬6側に0.2mm の切込みAを2本(4方向)入
れた(図2参照)。励爆薬6はPETNを使用し、350m
g を比重1.1g/cm3で装填した。空隙7の長さは1mmとし
た。添装薬8はPETNを使用し、400mg を比重1.2g/c
m3で装填した。上記の様に作製した雷管を用いて、JIS
K 4807に規定されている鉛板試験並びに鈍性爆薬試験を
行った結果、6号電気雷管と同程度の威力であることを
確認した(表1参照)。
た円筒状の管体1は銅製で、外径6.5mm 、厚さ0.2mm 、
長さ50mmのものを使用した。点火装置にはロダン鉛と塩
素酸カリウムから成る点火玉2と電橋線3を用いた。内
管4は鉄製で、厚さ1mm、長さ15mmである。金属板部5
は鉄製で、厚さ0.3mm であり、内管4と一体成形してお
り、励爆薬6側に0.2mm の切込みAを2本(4方向)入
れた(図2参照)。励爆薬6はPETNを使用し、350m
g を比重1.1g/cm3で装填した。空隙7の長さは1mmとし
た。添装薬8はPETNを使用し、400mg を比重1.2g/c
m3で装填した。上記の様に作製した雷管を用いて、JIS
K 4807に規定されている鉛板試験並びに鈍性爆薬試験を
行った結果、6号電気雷管と同程度の威力であることを
確認した(表1参照)。
【0015】実施例2 図3は本発明の延時雷管の断面図である。管体1は銅製
で、外径7.6mm 、厚さ0.3mm 、長さ55mmのものを使用し
た。点火装置にロダン鉛と塩素酸カリウムから成る点火
玉2と電橋線3を用いた。延時薬9として鉛丹71.5%、
ケイ素2.3 %、三硫化アンチモン26.2%の混合物300mg
を圧搾した。内管4は鉄製で、厚さ1.5mm 、長さ15mmで
ある。励爆薬6はPETNを使用し、350mg を比重1.2g
/cm3で装填した。金属板部5は鉄製で、厚さ0.5mm、拘
束用内管と一体であり、空隙7側に0.25mmの切込みAを
4本(8方向)入れた(図4参照)。空隙7の長さは2
mmとした。添装薬8はPETNを使用し、400mg を比重
1.4g/cm3で装填した。上記の様に作製した雷管を用い
て、起爆試験を実施したところ、所定の遅延時間後に起
爆した。また、同時に、JIS K 4807に規定されている鉛
板試験並びに鈍性爆薬試験を行った結果、6号電気雷管
と同程度の威力であることを確認した(表1参照)。
で、外径7.6mm 、厚さ0.3mm 、長さ55mmのものを使用し
た。点火装置にロダン鉛と塩素酸カリウムから成る点火
玉2と電橋線3を用いた。延時薬9として鉛丹71.5%、
ケイ素2.3 %、三硫化アンチモン26.2%の混合物300mg
を圧搾した。内管4は鉄製で、厚さ1.5mm 、長さ15mmで
ある。励爆薬6はPETNを使用し、350mg を比重1.2g
/cm3で装填した。金属板部5は鉄製で、厚さ0.5mm、拘
束用内管と一体であり、空隙7側に0.25mmの切込みAを
4本(8方向)入れた(図4参照)。空隙7の長さは2
mmとした。添装薬8はPETNを使用し、400mg を比重
1.4g/cm3で装填した。上記の様に作製した雷管を用い
て、起爆試験を実施したところ、所定の遅延時間後に起
爆した。また、同時に、JIS K 4807に規定されている鉛
板試験並びに鈍性爆薬試験を行った結果、6号電気雷管
と同程度の威力であることを確認した(表1参照)。
【0016】実施例3 図5は本発明の延時雷管の断面図である。管体11は、鉄
製で、外径8.5mm 、厚さ1mm、長さ55mmのものを使用し
た。ただし、管底の厚さのみ0.3mm とした。点火装置に
ロダン鉛と塩素酸カリウムから成る点火玉2と電橋線3
を用いた。延時薬9として鉛丹71.5%、ケイ素2.3 %、
三硫化アンチモン26.2%の混合物300mg を圧搾した。こ
の実施例は管体11の肉厚を厚くして内管または外筒を使
用しないで厚肉壁部を形成した例である。励爆薬6はP
ETNを使用し、350mg を比重1.1g/cm3で装填した。金
属板12は鉄製、厚さ0.3mm で、下部に鉄製の支持具13を
配することにより固定されている。添装置薬8側に0.2m
m の切込みAを6本(12方向)入れた(図6参照)。空
隙は設けなかった。添装置薬8はPETNを使用し、40
0mg を比重1.2g/cm3で装填した。上記の様に作製した雷
管を用いて、起爆試験を実施したところ、所定の遅延時
間後に起爆した。また、同時に、JIS K 4807に規定され
ている鉛板試験並びに鈍性爆薬試験を行った結果、6号
電気雷管と同程度の威力であることを確認した(表1参
照)。
製で、外径8.5mm 、厚さ1mm、長さ55mmのものを使用し
た。ただし、管底の厚さのみ0.3mm とした。点火装置に
ロダン鉛と塩素酸カリウムから成る点火玉2と電橋線3
を用いた。延時薬9として鉛丹71.5%、ケイ素2.3 %、
三硫化アンチモン26.2%の混合物300mg を圧搾した。こ
の実施例は管体11の肉厚を厚くして内管または外筒を使
用しないで厚肉壁部を形成した例である。励爆薬6はP
ETNを使用し、350mg を比重1.1g/cm3で装填した。金
属板12は鉄製、厚さ0.3mm で、下部に鉄製の支持具13を
配することにより固定されている。添装置薬8側に0.2m
m の切込みAを6本(12方向)入れた(図6参照)。空
隙は設けなかった。添装置薬8はPETNを使用し、40
0mg を比重1.2g/cm3で装填した。上記の様に作製した雷
管を用いて、起爆試験を実施したところ、所定の遅延時
間後に起爆した。また、同時に、JIS K 4807に規定され
ている鉛板試験並びに鈍性爆薬試験を行った結果、6号
電気雷管と同程度の威力であることを確認した(表1参
照)。
【0017】実施例4 図7は本発明の延時雷管の断面図である。管体1は銅製
で、外径6.5mm 、厚さ0.2mm 、長さ55mmのものを使用し
た。点火装置にロダン鉛と塩素酸カリウムから成る点火
玉2と電橋線3を用いた。延時薬9として鉛丹71.5%、
ケイ素2.3 %、三硫化アンチモン26.2%の混合物300 mg
を圧搾した。外筒14は鉄製で、厚さ2mm、長さ40mmであ
る。励爆薬6はPETNを使用し、500mg を比重1.1g/c
m3で装填した。金属板12は鉄製、厚さ0.3mm で、下部に
鉄製の支持具13を配することにより固定されている。空
隙7側に0.2mm の切込みAを6本(12方向) 入れた(図
6参照)。空隙7の長さは1mmとした。添装薬8はPE
TNを使用し、400mg を比重1.2g/cm3で装填した。上記
の様に作製した雷管を用いて、起爆試験を実施したとこ
ろ、所定の遅延時間後に起爆した。また、同時に、JIS
K 4807に規定されている鉛板試験を5回行った結果、5
回とも完爆であった(表1参照)。
で、外径6.5mm 、厚さ0.2mm 、長さ55mmのものを使用し
た。点火装置にロダン鉛と塩素酸カリウムから成る点火
玉2と電橋線3を用いた。延時薬9として鉛丹71.5%、
ケイ素2.3 %、三硫化アンチモン26.2%の混合物300 mg
を圧搾した。外筒14は鉄製で、厚さ2mm、長さ40mmであ
る。励爆薬6はPETNを使用し、500mg を比重1.1g/c
m3で装填した。金属板12は鉄製、厚さ0.3mm で、下部に
鉄製の支持具13を配することにより固定されている。空
隙7側に0.2mm の切込みAを6本(12方向) 入れた(図
6参照)。空隙7の長さは1mmとした。添装薬8はPE
TNを使用し、400mg を比重1.2g/cm3で装填した。上記
の様に作製した雷管を用いて、起爆試験を実施したとこ
ろ、所定の遅延時間後に起爆した。また、同時に、JIS
K 4807に規定されている鉛板試験を5回行った結果、5
回とも完爆であった(表1参照)。
【0018】比較例1 実施例4の金属板12に切込みをつけない以外は実施例4
と同様にして雷管を作成した。この雷管を用いて、起爆
試験を実施したところ、所定の遅延時間後に起爆した。
また、同時に、JIS K 4807に規定されている鉛板試験を
5回行った結果、3回は完爆であったが、2回は鉛板を
貫通することができなかった。尚、塞栓15は管体1,11
の開口した一端を閉塞する。
と同様にして雷管を作成した。この雷管を用いて、起爆
試験を実施したところ、所定の遅延時間後に起爆した。
また、同時に、JIS K 4807に規定されている鉛板試験を
5回行った結果、3回は完爆であったが、2回は鉛板を
貫通することができなかった。尚、塞栓15は管体1,11
の開口した一端を閉塞する。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の雷管は、
起爆薬を使用しないため、通常雷管と比較して熱や衝撃
に対して安全であり、金属プレート等を飛翔させる構造
のものより、起爆に対しての信頼性が高く、衝撃に対し
ても信頼性が高いことがわかった。よって本発明は、製
造及び発破作業時の安全性の向上に寄与し、信頼性の高
い発破作業を提供することができるという効果が得られ
る。
起爆薬を使用しないため、通常雷管と比較して熱や衝撃
に対して安全であり、金属プレート等を飛翔させる構造
のものより、起爆に対しての信頼性が高く、衝撃に対し
ても信頼性が高いことがわかった。よって本発明は、製
造及び発破作業時の安全性の向上に寄与し、信頼性の高
い発破作業を提供することができるという効果が得られ
る。
【図1】実施例1の雷管を示す断面図である。
【図2】実施例1で用いた内筒及び金属板部の平面図で
ある。
ある。
【図3】実施例2の雷管を示す断面図である。
【図4】実施例2で用いた内筒及び金属板部の底面図で
ある。
ある。
【図5】実施例3の雷管を示す断面図である。
【図6】実施例3で用いた金属板の底面図である。
【図7】実施例4の雷管を示す断面図である。
【図8】励爆薬の燃焼による隔壁の開口前(a) 、開口後
(b) の斜視図である。
(b) の斜視図である。
【図9】フライングプレート方式の雷管を示す断面図で
ある。
ある。
1,11 管体 2 点火玉 3 電橋線 4 円管 5 金属板部 6 励爆薬 7 空隙 8 添装薬 9 延時薬 12 金属板 13 支持具 14 外筒 15 塞栓 A 切込み
Claims (2)
- 【請求項1】 両端が閉塞された筒状の管体と、管体内
を一端側と他端側とに仕切る隔壁と、仕切られた一端側
の管体内の一端側に収納された点火装置と、仕切られた
一端側の管体内の隔壁側に装填された励爆薬と、仕切ら
れた他端側の管体内に装填された添装薬と、を含んでな
り、更に、隔壁の少なくとも片面に放射状の切込みを形
成したことを特徴とする雷管。 - 【請求項2】 少なくとも励爆薬を装填した管体の側周
箇所を厚肉にして厚肉壁部を形成したことを特徴とする
請求項1記載の雷管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3680793A JPH06249594A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 雷 管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3680793A JPH06249594A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 雷 管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06249594A true JPH06249594A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12480058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3680793A Pending JPH06249594A (ja) | 1993-02-25 | 1993-02-25 | 雷 管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06249594A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001031282A1 (fr) * | 1999-10-28 | 2001-05-03 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Amorceur de type electrique et pretensionneur |
WO2003083405A1 (en) * | 2002-03-29 | 2003-10-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Initiator |
CN105157483A (zh) * | 2015-10-23 | 2015-12-16 | 中北大学 | 分离式起爆装置 |
-
1993
- 1993-02-25 JP JP3680793A patent/JPH06249594A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001031282A1 (fr) * | 1999-10-28 | 2001-05-03 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Amorceur de type electrique et pretensionneur |
WO2003083405A1 (en) * | 2002-03-29 | 2003-10-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Initiator |
US7263929B2 (en) | 2002-03-29 | 2007-09-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Initiator |
CN105157483A (zh) * | 2015-10-23 | 2015-12-16 | 中北大学 | 分离式起爆装置 |
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