JPH0624869Y2 - 弦楽器 - Google Patents

弦楽器

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JPH0624869Y2
JPH0624869Y2 JP1990400171U JP40017190U JPH0624869Y2 JP H0624869 Y2 JPH0624869 Y2 JP H0624869Y2 JP 1990400171 U JP1990400171 U JP 1990400171U JP 40017190 U JP40017190 U JP 40017190U JP H0624869 Y2 JPH0624869 Y2 JP H0624869Y2
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デニス・ラッセル・ガン
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デニス・ラッセル・ガン
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は弦楽器、特に弦の複数の
弦端部が楽器本体上の2つの弦端保持手段により保持、
張架される弦楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気ベースを含む電気ギターの分野で
は、いわゆるヘッドレスギターが種々製造されている。
【0003】従来型のギターはネックおよびボディから
成り、調弦のための糸巻はヘッドと呼ばれるネック端部
に設けられていた。
【0004】従来型ギターの糸巻には、ウォームおよび
ピニオンギアを用いた構造が主に用いられている。糸巻
の操作部は通常ヘッドの端部から突出しており、この部
分を演奏中にぶつけたりするとチューニングが狂うとい
う問題があった。
【0005】また、電気ベースなど大型のギターでは、
ヘッド部そのもの、あるいは糸巻が大型で重量もかなり
あるので、ボディ側との重量バランスが悪化したり、ギ
ラー全体が大型化し、重くなるという問題があった。
【0006】ヘッドレスギターでは、ネックのヘッド部
分が省略され、調弦システムはボディ側に取り付けられ
る。ネック端部には弦端の保持部のみが設けられる。調
弦システムは通常、ボディ後端の凹部内に設けられた弦
端を保持する金属ブロックと、これを引っ張るボルトか
ら構成される。
【0007】このような構造では、奏者の体から突出す
るネック部分に調弦システムが設けられていないので、
調弦機構に不用意に触れてチューニングが変化する可能
性が低減される。また、ヘッドの省略によりネックの重
量を低減し、ボディ側との重量バランスをとるのが容易
になるという利点もある。
【0008】一方、電気ギターにおいては、トレモロア
ームつきのギターが古くから知られている。初期のトレ
モロアームは弦の張力を上下にわずかづつ変化させ、ト
レモロ効果を得るよう考案されたものである。ところ
が、ロック音楽の分野では1960年代後半頃からトレ
モロアームはトレモロ効果のためではなく、ギターの音
程を滑らかに大きく変化させるいわゆる「アーミング」
効果のためにも用いられるようになってきた。
【0009】このような奏法では、1,2度あるいはそ
れ以上の大きな音程変化が要求されるが、従来のトレモ
ロそのものを目的とするアームはこのような音程変化に
伴う弦の移動に耐えられず、ナット、あるいはブリッジ
付近での弦の当接位置が変化してアーミング後にチュー
ニングが狂ってしまうという問題があった。
【0010】近年のトレモロアームつきのブリッジ、す
なわちアーミングブリッジでは、このアーミング後のチ
ューニングの問題を解決するためにローラーサドルなど
を用いて弦の張り方向の移動をスムーズにしたり、ナッ
ト部分で弦をロックしたりする構造が用いられており、
アーミング後のチューニングの問題はかなり改善されて
いる。
【0011】また、旧来のトレモロアームでは、すべて
の弦を保持するアーミングブリッジ全体を移動させて弦
の張りを変化させているので、アーミング時の各弦に対
する張力変化はすべて同じである。このため、弦の太さ
によりアーミング時の相対的な音程変化量は異なってく
る。たとえば同じ張力変化が生じた場合太い弦では音程
変化が大きく、細い弦では音程変化が小さくなる。
【0012】したがって電気ギターにおいてあるコード
を押さえたままアーミングを行うと、各弦の音程変化量
は一定ではないから当然コードの響きは破壊される。た
とえばCのコードを押さえたままアーニングを行ってG
のコードを得ることはできない。
【0013】ところが、このような問題を解決し、アー
ミング時にもすべての弦の相対音程変化を等しくできる
ギターも現れている。この種のギターではアーミング時
の各弦の張力変化を弦の太さに応じて調節する機構が設
けられており、また張力変化を弦ごとに調節する機構を
利用して全弦の調弦を同時に変化させることもできる。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】図17は、前記のよう
な種々の利点を有するヘッドレスギターにおいて、アー
ミング時、あるいは全弦同時調弦時に各弦の等しい相対
音程変化を得られる調弦機構を有するギターの構造を示
している。
【0015】図において符号1はギターのボディを示し
ており、図の左端部に示されたボディ1終端部には金属
性のベースプレート5が回転軸0を介して揺動自在に支
持されている。このベースプレート5上にはチューニン
グブロック7が設けられており、弦9終端のボールエン
ド9Bを調整ビス8によって保持する。弦9はボディ1
上のローラーサドルを用いたブリッジ6とネック2端部
のナット10間に張架される。
【0016】ナット10の反対側で、弦9はネック2の
先端部の弦端保持部11の切り欠き部にそのボールエン
ド9Aを係止して支持されている。図示した例では、後
述するような理由から弦9は両端がボールエンドとなっ
ている。
【0017】ベースプレート5は後述する調整用のチュ
ーニングノブ3とベースプレート5下部の壁状部分5A
間に弾性支持されたスプリング4により付勢される。弦
の張架状態においてはスプリング4の付勢力と各弦の張
力が均衡した状態で所定の弦の張力を得ることができ
る。
【0018】また、弦9を所定音程にチューニングする
場合にはチューニングブロック7をその後端部にねじこ
まれたチューニングボルト12のノブ12Aを回転さ
せ、図の左右方向に移動させることにより行う。
【0019】アーミングはベースプレート5に固定され
た不図示のトレモロアームを介してベースプレート5を
回転軸Oを介して揺動させることにより、弦9を緩める
か張る方向に移動させることにより弦9の張力を変化さ
せる。
【0020】チューニングブロック7の調整ビス8はア
ーミングないし全弦同時調弦時の各弦の相対音程変化量
を一定にする目的で設けられている。調整ビス8はチュ
ーニングブロック7のブリッジ6側にわずかに傾斜して
設けられたネジ孔7Aにねじこまれており、この調整ビ
ス8により弦9のボールエンド9Bの高さが調節され
る。弦9のボールエンド9Bは弦9の張力により調整ビ
ス8に下方から当接して定位置に係止される。
【0021】アーミングないし全弦同時調弦時にベース
プレート5を揺動させると、弦9とボールエンド9Bに
対する接続点Pが符号Rで示す弧を描いて揺動すること
により、弦9がゆるめられたり、張られたりして弦を弾
いたときの音程が変化する。
【0022】このような構成では、ベースプレート5を
揺動させた場合、弦9とボールエンド9Bの接続点P、
すなわち実質的な弦端部がベースプレート5の回転軸O
を中心として弧を描いて移動する際の移動量に応じて弦
の張力を変化する。したがって、ベースプレート5の揺
動量が等しい場合、調整ビス8が上方に移動され接続点
Pが高くされた弦では張力変化が大きく、また調整ビス
8が低く調節され、接続点Pが低い場合には張力変化が
小さくなる。
【0023】すなわち、同じ張力変化において音程変化
量が大きい太い弦では調整ビス8を低く、また音程変化
が小さい細い弦では調整ビス8を高く調節することによ
り全弦に対する相対的な音程変化量を等しくできる。こ
れによってあるコードを押さえたまま、アーミングを行
ってその響きを崩さないまま上、または下方向にコード
全体の響きを平行移動できる。
【0024】また、上記構成によればチューニングノブ
3をねじこんだり、ゆるめたりしてスプリング4の張力
を調節し、すべての弦の音程を平行移動することができ
る。たとえば、チューニングノブ3の調整により、各弦
を独立して調弦する必要なく、A=440ヘルツから4
42ヘルツの調弦に簡単にチューニングを変更できる。
すなわち、全弦のチューニングを同時に変更することが
できる。
【0025】ところが、上記構成においてはチューニン
グブロック7は所定のチューニングを得るためにチュー
ニングボルト12によってベースプレート5上で移動さ
れる必要がある。ところがチューニングブロック7のベ
ースプレート5上の位置が変化すると、前記の点O〜P
間の距離が変化して、アーミング時の相対音程補償が行
えなくなってしまう。
【0026】したがって、この種の機構では図示したよ
うに両端がボールエンドになった一定の長さを有する特
別な弦を用いることによりチューニングブロック7の位
置が変化しないようにしている。
【0027】しかし、両端がボールエンドの弦はかなり
特殊であり、現在のところ生産量、販売量が少なく、入
手が困難で価格もかなり高いという問題がある。さらに
ユーザの選択できる銘柄、品種も限られている。また、
スチール弦は長時間使用すると延びるため、これを補償
しチューニングを一定にするためにチューニングボルト
12で調整を行うと、点P〜Oの距離が変化して前記の
アーミング時ないし前弦同時調弦時の相対音程補償が不
可能になってしまう。したがって正確な相対音程変化を
保ったままのアーミングが必要であれば、弦の交換は頻
繁に行う必要があるが、上記のように弦のコストが高い
ので楽器のランニングコストが上昇する。
【0028】ただし、両端がボールエンドとなった弦は
両端を弦端保持部11ないしチューニングボルト12に
ひっかけるだけで装填できるという利点がある。しか
し、片側のみがボールエンドとなった従来型の弦によ
り、各弦の相対音程変化を正確に保ったままアーミング
が行え、しかも弦の着脱が簡単に行えるギターが好まし
いのはいうまでもないことである。
【0029】本考案の課題は、以上の問題を解決し、ボ
ールエンドなどを持たない通常の弦の弦端を確実に保持
し、また弦端の着脱を容易にし、さらにチューニングの
安定度を高め、ユーザの経済的負担を減少させることに
ある。
【0030】
【課題を解決するための手段】以上の問題点を解決する
ために、本考案においては、弦の複数の弦終端部が楽器
本体上の2つの弦端保持手段に保持される弦楽器におい
て、前記の弦端保持手段のうち少なくとも1つの弦端保
持手段が、楽器本体の一部に設けられた溝部分と、クサ
ビ状断面を有し、前記溝部分に対してネジ止めにより締
め付けられ、クサビ形状の斜面部分と対向する前記溝部
分の斜面の間で弦端を締め付け保持する保持部材を有
し、この弦端保持手段が弦の主要振動部分の端部近傍に
配置される構成を採用した。
【0031】
【作用】以上の構成によれば、楽器本体の一部に設けら
れた溝部分と、ネジ止めにより締め付けられるクサビ状
断面の保持部材の対向する斜面の間で弦端を締め付け保
持することにより、弦端の締め付け力を増大させること
ができ、ボールエンドを用いることなく弦端を確実に保
持できる。
【0033】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づき、本考案を
詳細に説明する。以下の実施例では電気ギターの構造を
例示する。
【0034】ギター全体の構造 図1は本考案を採用した電気ギターの構造を示してい
る。図示したギターはヘッドレス方式のもので、ボディ
100およびネック200から成る。ボディおよびネッ
クは木材、樹脂、金属など所望の材質から構成できる。
【0035】ネック200は端部に調弦機構を持たない
弦端保持部400を有する。スチールなどの材質からな
る6本の弦9は、この弦端保持部400とボディ100
の端部に設けられたテールピース300によって、ネッ
ク端部のナット405とボディ100上のブリッジ10
3間に張架される。
【0036】ボディ100上には弦およびボディの振動
を拾い、電気信号に変換するピックアップ101が設け
られる。ピックアップ101の出力信号はボリューム、
トーン回路、ピックアップセレクタなどから構成される
電気回路を介してギターアンプなどの処理回路に送られ
る。図において符号102は上記電気回路の操作系を示
している。
【0037】テールピースの構造および作用 テールピース300は、後述する調弦システムを有する
とともに、図2に示すボディ100に設けられた凹部1
05内に付勢状態で揺動自在に支持され、弦端を引っ張
ったり、緩めたりして調弦を変更できるようになってい
る。
【0038】テールピース300全体の揺動による全弦
の調弦の変更は、テールピース300に取り付けられた
トレモロアーム302によって一時的に行える(アーミ
ング)とともに、後述のボルトによって調弦を変更した
位置で固定することもできる。
【0039】図3はテールピース300周りの構造を示
した分解斜視図である。テールピース300を構成する
部材はいずれも金属、ないし相当する部材により構成さ
れる。テールピース300の主要部は、ベースプレート
301上に取り付けられる各部材により構成される。
【0040】ベースプレート301の後端部には矩形の
切り欠き330が設けられており、この切り欠き330
には符号350で統合された調弦部材が弦の本数分だけ
揺動自在に支持される。すなわち、切り欠き330を貫
通する軸320に、調弦部材350の基材をなす6個の
T字型の揺動アーム303の一端が共通して支持され
る。
【0041】揺動アーム303の揺動位置はビス306
により規制させる。後述のように、揺動アーム303は
上方に弦によって回転モーメントを受けるが、揺動アー
ム303の長穴303Bを貫通してベースプレート30
1のタップ穴309にねじ込まれたビス306によって
係止される。
【0042】揺動アーム303の長腕上にはコの字型の
足部分を有するチューニングブロック304が摺動自在
に支持される。揺動アーム303の上方に延びる短腕に
は透孔303Aが設けられている。この透孔303Aに
はチューニングボルト305が貫通し、さらにチューニ
ングボルト305の先端はチューニングブロック304
のタップ穴304Bにねじ込まれる。したがってチュー
ニングボルト305はチューニングブロック304の揺
動アーム303上での位置を規制する。
【0043】チューニングブロック304は図の右側方
向にアーム303の長腕から張り出した形状を有してお
り、このオフセットした張り出し部分には半円形状の切
り欠き304Aが形成される。また、この切り欠き30
4Aはチューニングブロック304の前端に設けられた
スリット304Cと連通している。
【0044】揺動アーム303の先端部側面にはビス3
08により周面が凹部として形成されたローラサドル3
07が回転自在に支持されている。
【0045】また、ベースプレート301の上面のタッ
プ穴310にはL字型のトレモロアーム302がねじ込
まれる。
【0046】以上の各部材を組み付けられたベースプレ
ート301はボディ100に揺動自在に支持される。揺
動支点321はベースプレート301の両側縁に設けら
れる。すなわち、ベースプレート301の両側縁を切り
起こした部分322の先端部(321)を、後述の付勢
系によりボディに取り付けられた2つの軸受け部材31
1に圧接することにより揺動構造が形成される。
【0047】軸受け部材311はほぼL字型形状で、L
字の内側部分に軸受け凹部311Bを有し、図2に示す
ようにボディ100の凹部105の両側にビス312に
よって固定される。
【0048】ベースプレート301の2つの揺動支点の
ベースプレートの実質面からみた高さは、切り起こし部
分322の曲げ角度を調節することにより、次にように
設定される。
【0049】すなわち、切り起し部分322の折曲され
た先端は、通常の弦の張り方では、低音(太い)弦側
(図3の手前側)よりも高音(細い)弦側(向こう側)
の揺動支点321の方をわずかに高くする。これにより
2つの支点321を結ぶ揺動軸(を含む平面)はベース
プレート301の実質面に対して斜交するようになる。
揺動軸(ボディ)を基準に考えるとベースプレート30
1の高さは低音弦(手前)側で高く、高音弦(向こう)
側で低く設定される。この理由については後述する。こ
のような設定は前記の軸受け部材311の高さを変える
ことでも行なえる。
【0050】図3下方に示した部材313から319に
より構成される付勢系は図6に示すように組み付けられ
る。図6はテールピース300部分の組み込み時の断面
図を示している。ただし、図6は説明を容易にするため
ベースプレート301の揺動軸がベースプレートの実質
面に平行にとった場合を示している。
【0051】まず、ベースプレート301の下面の不図
示のタップ穴にはビス317によってL字型のステー3
13が固定される。一方、ボディ100の凹部105に
は中央に大径のタップ穴319Aを有するプレート31
9がビス318により固定される。そしてボルト314
にスプリング押え用のカップ315、スプリング316
を貫通させたのち、ステー313の透孔313Aを貫通
させてプレート319のタップ穴319Aにねじ込むこ
とにより付勢系が完成される。ボルト314は従来例の
チューニングノブ4に相当するものである。
【0052】カップ315、ステー313間に弾装され
たスプリング316は図6のT方向にテールピース30
0全体に回転モーメントを与える。この回転モーメント
は弦の張力によりテールピース300に与えられるL方
向の回転モーメントと均衡する。
【0053】次に、図4から図6を参照して、上記のテ
ールピース300に対する弦の取り付け方法、調弦とそ
の変更方法につき詳細に説明する。
【0054】図4は完成されたテールピース300で、
6本の揺動アーム303をすべて同じ角度に調整した状
態を示している。揺動アーム303の揺動角度はビス3
06のねじ込み状態を変更することにより、図5のよう
に各弦ごとに設定することができる。この調整について
は後述する。
【0055】チューニングブロック304の切り欠き3
04Aは弦のボールエンドを支持する。弦はチューニン
グブロック304の前端のスリット304Cを通ってボ
ディ100のブリッジ方向に張架される。
【0056】弦をテールピース300に取り付けるに
は、図4において弦のボールエンドを図のX方向から切
り欠き304A内に差し込み、回転させ、スリット30
4Cを通すだけでよい。またスリット304Cに弦を上
方から通して切り欠き304A内に引っかけてもよい。
【0057】続いて弦をローラサドル307下を通して
ローラサドル方式のブリッジ103上を通し、ネック2
00端部の弦端支持部400により固定する(図1、図
6参照)。弦端支持部400については後述する。
【0058】つぎにチューニングボルト305を締め込
んで揺動アーム303上のチューニングブロック304
を図6の右方に移動させることにより各弦を所定の音程
に調弦する。この調(張)弦動作のため、チューニング
ブロック304はあらかじめチューニングボルト305
を緩めてなるべく前方(ブリッジに近い側)に移動させ
ておく。
【0059】トレモロアーム302によるアーミング動
作、ないしボルト314を用いた全弦同時調弦動作は次
のように行われる。
【0060】スプリング316と弦の張力が均衡した状
態から、トレモロアーム302を揺動させる、あるいは
ボルト314を締めるか、緩めるかして図6のLないし
T方向にテールピース300を揺動させることにより全
弦のチューニングが変化する。L方向の揺動では弦9を
緩めて弦の音程を下げ、またT方向の揺動では弦9を張
って音程を上げることができる。
【0061】ボルト314により全弦の調弦を平行移動
する、あるいはアーミング時にコードの響きを壊さない
ようにするには、テールピース300を揺動させた際の
各弦の相対音程変化を等しくしなければならない。弦の
音程変化は張力に比例するが、張力変化が各弦について
等しいとすると、前述したように太い低音弦では音程変
化が大きく、細い高音弦では音程変化が小さい。
【0062】したがって、テールピース300揺動時の
全弦の相対音程変化量を等しくするには、低音弦では張
力変化が小さく、高音弦では張力変化を大きくするよう
な補償を行う必要がある。この補償はビス306のねじ
込み量を調節し、揺動アーム303の揺動固定位置を図
6の実線および破線で示すように変化させることにより
行うことができる。
【0063】実線のように揺動アーム303の角度を小
さくした場合には、揺動支点O(321)とローラサド
ル307と弦9の当接点P1を結ぶ直線OP1は短く、
また破線のように揺動アーム303の角度を大きくした
場合には揺動支点Oとローラサドル307と弦9の当接
点P2を結ぶ直線OP2は長くなる。当接点P1,P2
はそれぞれ実質的な弦端である。
【0064】弦の張力変化は、テールピース300を揺
動させた際の実質的な弦端P1,P2が描く弧の長さに
より規定される。同じ角度だけテールピース300を揺
動させた場合は、点P1よりも点P2の方が揺動半径が
大きいので描く弧の長さが大きくなり、したがって張力
変化も大きい。このことは弦を緩める場合でも、張る場
合でも同じである。
【0065】したがって、低音弦では揺動アーム303
を図6の実線のようにベースプレート301の上面に対
して低く、また高音弦では破線のように高く調整してお
くことでテールピース300揺動時の各弦の相対音程変
化を等しくすることができる。この調整はチューニング
メータなどを用いて行うことができる。
【0066】以上のようにして、アーミング時の各弦の
相対音程変化量を等しくすることができる。したがっ
て、Cのコードを押さえたままアーミングを行って異な
るコードに平行移動することができる。
【0067】また、ボルト314のねじ込み量を変化さ
せてスプリング316のテンションを調整し、全弦の調
弦を一斉に変更することができる。たとえば、ピアノな
どの楽器の調弦に応じて調弦を440ヘルツから442
ヘルツに変更する作業を容易に行うことができる。
【0068】また、以上の構成によればローラサドル3
07の位置は図11の従来例のようにチューニングブロ
ック304の位置には無関係であるので、弦が伸びた
り、弦を交換した場合などにチューニングブロック30
4の位置が変化しても再調整を行う必要がない。したが
って、両端がボールエンドとなった特殊な弦を用いてチ
ューニングブロック304の位置を一定に制御する必要
もないからユーザは好みの弦を用いることができる。
【0069】以上では揺動アーム303上にチューニン
グブロック304による調弦システムを設けたが、ネッ
ク端部のヘッド部分に糸巻などの調弦システムを有する
ギターにも同様の構造を実施することができる。その場
合には揺動アーム303とチューニングブロック304
を一体化し、ローラサドル307の位置で弦端のボール
エンドを保持するようにすればよい。
【0070】また、以上の構成ではテールピース300
がスプリング316によって浮動支持されているので、
弦の1本が切れた場合、あるいはオープンチューニング
などのためにある弦の張力を変更した場合には、他の弦
までチューニングが狂ってしまう問題がある。この問題
を回避するにはボルト、あるいはロック爪などの機構に
よりテールピース300を所望の揺動角度で固定する手
段を設けておけばよい。
【0071】ここで、ベースプレート301の揺動軸が
含まれている平面をベースプレート301の実質面に対
して斜交させる構造につき説明しておく。
【0072】ベースプレート301の揺動軸がベースプ
レート301の実質面と平行な場合に、上述のように各
弦の相対音程変化を等しくするよう各々の揺動アーム3
03を調整すると、ローラサドル307の位置はベース
プレート301の実質面に対して低音弦では低く、高音
弦では高くなりローラサドル307とブリッジ103の
間の弦9がブリッジ103に対してなす角度αが弦ごと
に異なってしまう。
【0073】ブリッジ103と弦の当接点では、弦の張
力とテールピース300側の付勢力により、弦がブリッ
ジに対してボディ方向に押圧力を与えるが、上記の角度
αが変化するとこのブリッジ押圧力の方向ならびに大き
さも弦ごとに変化することになる。したがって、弦振動
がボディに伝達される際のエネルギー伝達特性、あるい
は周波数特性にバラつきが生じてしまう。
【0074】前記のように、切り起こし部322の調整
により、ベースプレート301に対して低音弦側では揺
動支点を低く、高音弦側で揺動支点を高くするよう揺動
軸を傾斜させる、すなわち、ブリッジ103に対してベ
ースプレート301の高さを低音側で高く、高音側で低
くすると、揺動アーム303調整後においてすべてのロ
ーラサドル307の高さをブリッジとほぼ平行に近付け
ることができる。これにより、弦のブリッジに対する角
度αをほぼ等しくし、弦振動の伝達特性を平均化するこ
とができる。
【0075】以上の構成では、揺動アーム303上にロ
ーラサドル307を取り付け、揺動アームを揺動させる
ことによって、ローラサドルにより形成される弦の実質
的な終端部(ローラサドルと弦の当接点P)とベースプ
レートの揺動軸の距離を変更するようにしているが、実
質的な弦の終端部とベースプレートの揺動軸の高さを変
更する構成は上記に限定されることなく種々考えること
ができる。
【0076】図7から図9は弦の実質的な終端部とテー
ルピース揺動軸の距離を変更するための調整部350の
構造を示している。調整部350はベースプレートに植
設されるスタッド351、ローラサドルを保持するブロ
ック357、および調整用のフィンガースクリュー式の
ノブ358により構成される。
【0077】スタッド351は前述のベースプレートの
ローラサドルの直下の位置に直立状態で植設される。ス
タッド351は溝361を有し、ブロック357を貫通
する。ブロック357の側面にはローラサドル307が
ビス352によって回転自在に固定される。このためビ
ス352にはローラサドル保持用螺子のネジ山のない部
分356が設けられている。スタッド351はブロック
357の透孔360を摺動自在に貫通する。従って、ブ
ロック357がスタッド351上で回転しないよう、ビ
ス352の頭にはスタッド351の溝361に図9の断
面図に示すように係合する突起353が設けられてい
る。もちろん、ビスに通常のものを用い、透孔360内
に溝351と係合する突起を設けるようにしてもよい。
【0078】調整部350は図8に示すようにベースプ
レートに植えられたスタッド351にローラサドル30
7を固定されたブロック357を貫通させ、その上にフ
ィガースクリュー式のノブ358をねじ込むことにより
完成される。このような構造は各弦1本ごとに設けられ
る。弦のボールエンドはベースプレート後端部に固定的
に設けられた前記実施例の摺動可能なチューニングブロ
ック304用の弦端支持部材により固定するものとす
る。
【0079】以上の構成において、弦はローラサドル3
07の下を通ってブリッジ方向に導かれる。ローラサド
ル307は弦によって下方から力を受け、ノブ358の
ねじ込み位置に応じて定まる高さに保持される。したが
って、ノブ358を調節することにより前記図6におい
てビス306を調節した場合と同様にローラサドル30
7のベースプレート上での高さを変更することにより前
記と全く同様の効果を得ることができる。
【0080】しかも、この構成によれば、工具を用いる
ことなく、ユーザが自分の指だけで調節作業を行うこと
ができる。また、この構成はヘッドレスタイプ構造を有
していないマシンヘッドタイプのギターにも適用するこ
とができる。その場合にはボールエンドはテールピース
上に固定され、各弦の張力調整はマシンヘッドの糸巻な
どにより行う。
【0081】上記構造をマシンヘッドタイプのギターに
用いる場合には図10のような構造により構成をより簡
単にすることができる。
【0082】図10はマシンヘッドタイプのギターに用
いることができる弦端の支持ブロックの構成を示してい
る。このブロックは図7から図9のブロック360の代
わりに調整部350に組み込まれる。その他の調整部3
50の構造は前記と全く同様である。図において360
はスタッド351が貫通する透孔で、そのブリッジ側に
対応する部分には横方向に鍵穴断面を有する溝371
が、またブリッジ側の端面には溝371と連通した垂直
に切られた溝372が設けられている。溝371は前記
のチューニングブロック304のものと同様にX方向に
ボールエンドを差し込んで回転させることにより弦端部
を固定するために用いられる。弦は溝372を通ってブ
リッジ側に導かれる。
【0083】このような構造によれば、通常のマシンヘ
ッドタイプのギターにおいて、簡略な構造によりボール
エンドを固定することができるとともに、図7から図9
の場合と同様に簡単な操作により各弦の相対音程を一定
に制御することができる。
【0084】ネック側の弦端支持部の構造および動作 次にネック支持側の弦端保持部400の構造および動作
を説明する。
【0085】図11は弦端保持部400部分の分解斜視
図を示している。図示するように、弦端保持部400を
構成する各部材は基材410上に組み付けられる。図に
おいて符号450は牛骨、プラスチック、金属などの材
料から成るナットで、上面の湾曲部分に弦を定位置に保
持するためのストリングガイド451が切られている。
このナット450は2本のビス452によって基材41
0のネック取り付け面に設けられた切り欠き部411に
固定される。ビス452はサークリップ453によりナ
ット450から抜けないように止められる。このような
構造によればナットを容易に交換できるとともに、ビス
452の紛失を防止できる。
【0086】なお、ナット450の上縁部およびストリ
ングガイド451は図12に示すようにネック側が高く
なるように傾斜させてある。
【0087】基材410は金属などの材料からほぼL字
型の形状に形成され、L字の水平面の下面に図12に示
すような台形断面を有する切り欠き413を有する。こ
の切り欠き413の天井面には溝414が切られてい
る。基材410の水平面には台形の切り欠き412に向
かって符号416、417で示す透孔がナット450の
ストリングガイド451とほぼ同一のピッチで設けてあ
る。
【0088】透孔417は図12に示すように3角形の
断面を有し、上面の入口部分が長く、切り欠き412側
の出口部分が小さい長穴形状となっている。透孔416
の方はロックボルト420の軸部分が貫通できる丸穴で
ある。
【0089】ロックボルト420は切り欠き412内に
弦端保持ブロック430を固定するためのもので、軸部
分にネジ山部分423、細軸部分422およびネジ山の
ない部分421を有する。ロックボルト420の軸部分
は透孔416に貫通され、サークリップ404を細軸部
分422に固定することにより、ロックボルト420が
基材410に回転自在に支持される。
【0090】ロックボルト420により固定される弦端
保持ブロック430は図示のような台形形状で基材41
0の切り欠き412内にわずかな間隙をもってはめ込む
ことができるような寸法に形成される。また弦端保持ブ
ロック430の下部側縁は符号432のように面取りさ
れている。
【0091】弦端保持ブロック430はその上面に設け
られたタップ穴433にロックボルト420のネジ山部
分をねじ込むことで組み付けられる。
【0092】基材410の中央部、すなわちネックの中
心部に相当する位置には図13に示すように大径の丸穴
461が設けられる。また、基材の前端部の下縁中央部
には円弧状の切り欠き415が形成される。
【0093】以上のようにして各部材を組み付けられた
弦端保持部400は透孔418に貫通されるビス419
により図12〜図14に示すようにネック200の端部
に固定される。この固定状態では、図13に示すように
基材410の中央部の丸穴461からネック200内に
内蔵されたトラスロッド460の調整部が覗く。
【0094】トラスロッド460は周知のようにネック
の反りを修正するためのもので、6角レンチなどにより
回転させて調整を行う。本実施例では基材410の切り
欠き412内に整列して取り付けられる弦端保持ブロッ
ク430下部の両側縁に面取り部分432が形成されて
いるので、6角レンチなどによりトラスロッド460を
調整する作業のための十分な空間を確保することができ
る。
【0095】次に弦端保持部400に弦端を取り付ける
際の作業、および各部の動作につき説明する。
【0096】弦を張るには、まず前述のようにしてテー
ルピース300に弦9(本実施例では片側ボールエンド
の一般的な弦を用いる)のボールエンドを取り付けたの
ち、ボールンエンドのない弦端を弦端保持部400の基
材410の透孔417に図14のD1方向に通す。この
ときロックボルト420は緩めておき、弦端保持ブロッ
ク430を適当な位置まで下降させておく。
【0097】これにより、弦9の先端部はまずD1方向
に、次にD2方向に曲がって基材410の斜面413と
弦端保持ブロック430の斜面431の間を通過する。
【0098】続いて弦9を適当に指で張った状態に保持
し、ロックボルト420を締め込むと、弦端保持ブロッ
ク430が切り欠き412内で上昇し、弦端は切り欠き
412の斜面413と弦端保持ブロック430の斜面4
31の間に挾持され、固定される。弦9はあらかじめ適
切な長さに切断しておくか上記の作業が終了してから余
った部分を切断する。
【0099】弦端部を弦端保持部400から取り外すに
は、ロックボルト420を緩める。ロックボルト420
はサークリップ404によって上下方向に規制されてい
るので、ロックボルト420の位置は変化せず、弦端保
持ブロック430が下降して斜面413、431の間に
間隙ができる。したがって、弦9を図14のD1とは反
対の方向に引っ張ることで簡単に取り外すことができ
る。
【0100】上記のように弦端保持部400を構成すれ
ば、通常のボールエンドを持たない弦でも弦を通し、ロ
ックボルトを締め込むという極めて簡単な作業により弦
端の取り付けを行うことができる。また、弦端の取り外
しもロックボルトを緩めて弦を引っぱるだけで行える。
【0101】さらに、上記のような構成では、従来のマ
シンヘッドのようにナット以降で弦が移動する余裕を殆
ど持たないので、チョーキング、アーミングなどを乱暴
に行って弦の張力を変化させてもチューニングが狂う心
配がない。とくに上記構造では切り欠き412の斜面4
13と透孔417の角部で弦が曲がり、しかも切り欠き
412と弦端保持ブロック430の2つの斜面により確
実に弦端が保持されるので、弦の遊びがほとんどなく、
チューニングの狂いはより少なくなる。
【0102】また、弦端を押さえる弦端保持ブロック4
30は台形、すなわちくさび状となっており、おなじく
台形状の切り欠き412に締め込まれてロックボルト4
20の締め付け力を増大させるようになっているので、
図示のようにロックボルト420の操作部の径を比較的
小さくしても弦の圧接力をかなり大きくでき、弦の着脱
の際のロックボルト420の操作力は小さくて済み、着
脱作業は非常に容易である。
【0103】なお、上記のような弦端支持構造はネック
端部に限定されることなく、通常のマシンヘッド方式の
テールピースの弦端支持部としても用いることができ
る。
【0104】以上の構成では、ロックボルト420によ
りくさび状の弦端保持ブロック430をネックの裏側か
ら引き上げて弦端部を固定するようにしているが、ブロ
ック430の固定方向は図15、図16に示すようにネ
ックの表側からでも構わない。図15、図16において
前述の実施例と同一の部材には同一符号を付してある。
両図において上記構成と異なっているのはロックボルト
420が弦端保持ブロック430ではなく、弦端保持部
の基材にねじこまれること、および弦端保持ブロックが
ネックの表側から取り付けられることだけで他の構造は
前記と同様である。
【0105】このような構造では弦の取り付け時には弦
端を図16に示すように単に斜めにブロック430と斜
面431の間に挿入するだけで済むので、弦の取り付け
が前記実施例よりも簡単になると考えられる。その他の
効果は前記実施例と同一である。
【0106】テールピース、弦端保持部を組み合わせる
利点 図1に示したギターは上記のテールピース300と、弦
端保持部400を有しており、このような構造を採用す
ることにより、次のような利点がある。
【0107】テールピース300による相対音程変化量
の制御、弦端保持部400による弦端の着脱の容易性な
どの効果は以上に述べた通りだが、両者を組み合わせる
一番の大きな利点は片側ボールエンドの弦を用いて上記
の各効果を得ることができるという点である。
【0108】前述のように、両端ボールエンドの弦はコ
スト、入手の容易性の面で問題があるが、上記のテール
ピース300、弦端保持部400を採用することによっ
てこの問題を解決することができ、ユーザは全弦のチュ
ーニングの変更の容易性、アーミング時の各弦の相対音
程保持、高いチューニング信頼性、弦の着脱の容易性な
ど種々の利点を享受できることになる。
【0109】以上の実施例では6弦の電気ギターを例示
したが、弦の数はこれに限定されることなく、4弦のベ
ースギター、あるいは異なる弦楽器においても同様の構
造を実施することが可能である。
【0110】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
によれば、楽器本体の一部に設けられた溝部分と、ネジ
止めにより締め付けられるクサビ状断面の保持部材の対
向する斜面の間で弦端を締め付け保持する構成を採用し
ているので、弦端の締め付け力を増大させることがで
き、小さなネジ止め力により、弦端を確実に保持でき、
チューニングの安定度を高めることができる。また、ボ
ールエンドが不要となるので、ユーザの経済的な負担を
軽減し、ネジ止め力が小さいため簡単に弦の着脱を行な
える。
【0114】要約すれば、本考案によれば、ボールエン
ドなどを持たない通常の弦の弦端を確実に保持し、また
弦端の着脱を容易にし、さらにチューニングの安定度を
高め、ユーザの経済的負担を減少させるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気ギターの全体斜視図である。
【図2】図1のギターからテールピースを取り外した状
態を示した分解斜視図であ。
【図3】テールピースの分解斜視図である。
【図4】完成したテールピースの斜視図である。
【図5】テールピースの調整状態を示した斜視図であ
る。
【図6】テールピース周辺の構造を示した断面図であ
る。
【図7】テールピース側の調整部の異なる構造を示した
分解斜視図である。
【図8】図7の調整部の斜視図である。
【図9】調整部の断面図である。
【図10】図7のブロックの異なる構成を示した斜視図
である。
【図11】1図のギターの弦端保持部の分解斜視図であ
る。
【図12】弦端保持部の一部破断側面図である。
【図13】弦端保持部の取り付けた状態におけるネック
端部側からの正面図である。
【図14】弦端保持部の斜視図である。
【図15】弦端保持部の他の構造を示した斜視図であ
る。
【図16】図15の一部破断側面図である。
【図17】従来構造における問題を示した説明図であ
る。
【符号の説明】
100 ボディ 103 ブリッジ 200 ネック 300 テールピース 301 ベースプレート 303 揺動アーム 304 チューニングブロック 305 チューニングボルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弦の複数の弦終端部が楽器本体上の2つの
    弦端保持手段に保持される弦楽器において、 前記の弦端保持手段のうち少なくとも1つの弦端保持手
    段が、 楽器本体の一部に設けられた溝部分と、 クサビ状断面を有し、前記溝部分に対してネジ止めによ
    り締め付けられ、クサビ形状の斜面部分と対向する前記
    溝部分の斜面の間で弦端を締め付け保持する保持部材を
    有し、 この弦端保持手段が弦の主要振動部分の端部近傍に配置
    されることを特徴とする弦楽器。
  2. 【請求項2】前記弦端保持手段により弦端を締め付け固
    定した場合、弦の主要振動部分の端部から、弦端を締め
    付け保持する前記溝部分と前記保持部材の対向する斜面
    間に弦が向かうまでの間に弦が折曲されるように前記溝
    部分と前記保持部材の配置位置が定められていることを
    特徴とする請求項1に記載の弦楽器。
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