JPH06248406A - 自動メッキ装置 - Google Patents

自動メッキ装置

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Publication number
JPH06248406A
JPH06248406A JP19758593A JP19758593A JPH06248406A JP H06248406 A JPH06248406 A JP H06248406A JP 19758593 A JP19758593 A JP 19758593A JP 19758593 A JP19758593 A JP 19758593A JP H06248406 A JPH06248406 A JP H06248406A
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JP
Japan
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plating
oxide
plating tank
tank
industrial robot
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Application number
JP19758593A
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English (en)
Inventor
Hisao Kato
久夫 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メッキ槽のメッキ液表層部の異物が有効に排
除される自動メッキ装置を得る。 【構成】 メッキ槽(1)に対向して設置された産業ロボ
ット(4)に制御装置(15)により物品(8)のメッキ作業動作
を指令する。また、制御装置(15)により酸化物排除具(1
2)の把持を指令し、酸化物排除具(12)がメッキ液(2)の
表層部を摺擦状態に移動する異物の排除動作を指令す
る。これによって、メッキ液(2)の表層部全面の異物が
排除されて、メッキ処理される物品(8)をメッキ液(2)に
対して出入するときに物品(8)に異物が付着しなくな
る。 【効果】 物品のメッキ処理の良好な仕上がり品質を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多くは産業ロボット
の動作を介してメッキ処理作業を行う自動メッキ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動メッキ装置として、例えば特
開昭62−142800号公報に示されたメッキ装置に
類似し、メッキ槽に収容された溶融金属中にメッキ処理
される物品を浸漬して物品の表面に溶融金属を付着させ
る、いわゆるどぶ漬けメッキ処理を行う装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の自
動メッキ装置では、時間の経過によりメッキ槽の溶融金
属液表面の全面に溶融金属の酸化物が生じるため、溶融
金属液表面の酸化物排除が行われるがこの排除が不十分
である場合には、酸化物が排除された溶融金属液表面の
周辺に再度酸化物が広がることになる。したがってメッ
キ処理される物品を溶融金属液に対して出入するときに
溶融金属の酸化物が物品に付着する。これにより、物品
のメッキ処理不良が発生しメッキ処理の仕上がり品質が
低下するという問題点があった。
【0004】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、メッキ槽のメッキ液表層部の異
物が有効に排除される自動メッキ装置を得ることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明に係る自動メッキ装置においては、メッキ槽に対
向して設置された産業ロボットと、メッキ槽のメッキ液
面の一辺に対応した長さに形成された酸化物排除具と、
産業ロボットにメッキ槽でメッキ処理される物品のメッ
キ作業動作を指令し、要時に産業ロボットに酸化物排除
具の把持を指令すると共に、把持した酸化物排除具の長
手をメッキ液表層部の上記一辺に配置してメッキ液面の
上記一辺に接続した他辺に沿う方向に移動させる酸化物
排除動作を指令する制御装置とが設けられる。
【0006】また、この発明の請求項2記載の発明に係
る自動メッキ装置においては、メッキ槽に対向して設置
された産業ロボットと、メッキ槽のメッキ液面の一辺に
対応した長さに形成された酸化物排除具と、産業ロボッ
トに対向して設置されて酸化物排除具に付着した酸化物
を除去する除去装置と、産業ロボットにメッキ槽でメッ
キ処理される物品のメッキ作業動作を指令し、要時に産
業ロボットに酸化物排除具の把持を指令すると共に、把
持した酸化物排除具の長手をメッキ液表層部の上記一辺
に配置してメッキ液面の上記一辺に接続した他辺に沿う
方向に移動させる酸化物排除動作、及び除去装置による
酸化物排除具の酸化物除去動作を指令する制御装置とが
設けられる。
【0007】また、この発明の請求項3記載の発明に係
る自動メッキ装置においては、メッキ槽に対向して設置
された産業ロボットと、産業ロボットにメッキ槽でメッ
キ処理される物品のメッキ作業動作を指令する制御装置
と、メッキ槽のメッキ液表層部に所定方向の流れを発生
してメッキ液表層の酸化物をメッキ槽の所定縁部に集め
る収集手段とが設けられる。
【0008】また、この発明の請求項4記載の発明に係
る自動メッキ装置においては、メッキ液を収容したメッ
キ槽と、メッキされる物品が収納されてメッキ液に浸漬
されるかごと、このかごの互いに対向した縁部に設けら
れてメッキ液にかごが浸漬されたときにメッキ槽の対応
する側面に近接して対面しメッキ槽の縁部に支持される
支持板と、メッキ槽に設けられてメッキ槽の支持板に対
面する側面に沿い水平方向に動作する移動機構と、支持
板に対面するメッキ槽の側面相互間に対応した寸法に形
成されて移動機構に駆動されメッキ液の表層部を移動す
る酸化物排除具とが設けられる。
【0009】また、この発明の請求項5記載の発明に係
る自動メッキ装置においては、メッキ液を収容したメッ
キ槽と、メッキされる物品が収納されてメッキ液に浸漬
されるかごと、このかごの互いに対向した縁部に設けら
れてメッキ液にかごが浸漬されたときにメッキ槽の対応
する側面に近接して対面しメッキ槽の縁部に支持される
支持板と、メッキ槽に設けられてメッキ槽の支持板に対
面する側面に沿い水平方向に動作する移動機構と、支持
板に対面するメッキ槽の側面相互間に対応した寸法に形
成されて移動機構に駆動されメッキ液の表層部を互いに
反対方向へ移動する1組の酸化物排除具と、移動機構を
制御してかごに対応したメッキ液面の所定位置で1組の
酸化物排除具を互いに接した位置から互いに離れる方向
へ移動させる酸化物排除制御装置とが設けられる。
【0010】また、この発明の請求項6記載の発明に係
る自動メッキ装置においては、メッキ液を収容したメッ
キ槽と、メッキ槽に対向して設置された産業ロボット
と、メッキされる物品が収納されてメッキ液に浸漬され
るかごと、このかごの互いに対向した縁部に設けられて
メッキ液にかごが浸漬されたときにメッキ槽の対応する
側面に近接して対面しメッキ槽の縁部に支持される支持
板と、産業ロボットの把手基部に設けられてメッキ槽の
支持板に対面する側面に沿い水平方向に動作する移動機
構と、支持板に対面するメッキ槽の側面相互間に対応し
た寸法に形成され把手に把持されたかご位置よりも下方
に配置されて移動機構に駆動されメッキ液の表層部を互
いに反対方向へ移動する1組の酸化物排除具と、移動機
構を制御してかごに対応したメッキ液面の所定位置で1
組の酸化物排除具を互いに接した位置から互いに離れる
方向へ移動させる酸化物排除制御装置とが設けられる。
【0011】
【作用】上記のように構成されたこの発明の請求項1記
載の発明では、メッキ槽のメッキ液の表層部全面を酸化
物排除具が摺擦状態に移動してメッキ液表層の酸化物が
排除される。
【0012】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項2記載の発明では、メッキ槽のメッキ液の表層部
全面を酸化物排除具が摺擦状態に移動してメッキ液表層
の酸化物が排除される。また酸化物排除具に付着した酸
化物が除去装置により除去される。
【0013】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項3記載の発明では、メッキ槽のメッキ液表層の酸
化物が収集手段によるメッキ液の流れによってメッキ槽
の縁部に集められる。
【0014】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項4記載の発明では、酸化物排除具が移動機構によ
り駆動され、メッキ槽のメッキ液の表層部を摺擦状態に
移動する。これによって、物品かごに対応したメッキ液
面のメッキ槽の互いに対向した縁部相互間の表層の酸化
物が排除される。
【0015】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項5記載の発明では、1組の酸化物排除具が移動機
構により互いに反対方向へ駆動されて、メッキ槽のメッ
キ液の表層部を摺擦状態に移動する。これによって、所
定の物品かごに対応したメッキ液面におけるメッキ槽の
互いに対向した縁部相互間の表層の酸化物が排除され
る。
【0016】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項6記載の発明では、産業ロボットの把手基部に設
けられた移動機構により1組の酸化物排除具が互いに反
対方向へ駆動されて、メッキ槽のメッキ液の表層部を摺
擦状態に移動する。これによって、所定の物品かごに対
応したメッキ液面におけるメッキ槽の互いに対向した縁
部相互間の表層の酸化物が排除される。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1〜図3は、この発明の一実施例を示す図
で、図1は自動メッキ装置の全体構成図、図2は図1の
A−A線断面図、図3は図1のB−B線断面相当図であ
る。図において、(1)は溶融金属からなるメッキ液(2)を
収容したメッキ槽、(3)はメッキ槽(1)内の一側に形成さ
れてメッキ槽(1)の外側寄りが上昇した斜面、(4)はメッ
キ槽(1)に対向して設置された産業ロボットで、把手(5)
が設けられロボット作業範囲(6)を形成している。(7)は
産業ロボット(4)近くに設けられてメッキされる物品(8)
を収納したかご(9)を搬入する搬入コンベア、(10)は産
業ロボット(4)近くに設けられてメッキされた物品(8)を
収納したかご(9)を搬出する搬出コンベアである。
【0018】(11)は産業ロボット(4)近くに設けられた
置台、(12)は常時は置台(11)に載置される酸化物排除具
で、上部に把持部が形成されて下部にはメッキ槽(1)の
メッキ液(2)面のメッキ槽(1)斜面(3)に対向した一辺に
対応した長さに形成された排除部(13)が設けられてい
る。また、排除部(13)には酸化物排除具(12)がメッキ槽
(1)に挿入されたときにメッキ槽(1)の側壁に当たって撓
屈する針金が外面に植毛状態に設けられている。(14)は
メッキ槽(1)の一側に凹設された除去装置で、高温熱風
を吹き出すこと等により酸化物排除具(12)に付着した酸
化物を除去する。
【0019】(15)は産業ロボット(4)の制御装置で、産
業ロボット(3)にメッキ槽(1)でメッキ処理される物品
(7)のメッキ作業動作を指令し、要時に酸化物排除具(1
1)の把持を指令すると共に、把持した酸化物排除具(11)
の長手をメッキ液(2)表層部の斜面(3)に対向した一辺に
配置してメッキ液(2)面の上記一辺に接続した他辺に沿
う方向、すなわち、斜面(3)に向かう方向に移動させる
酸化物排除動作、及び除去装置(14)による酸化物排除具
(11)の酸化物除去動作を指令する。
【0020】上記のように構成された自動メッキ装置に
おいては、制御装置(15)によるロボット作業指令により
産業ロボット(4)が動作して、搬入コンベア(7)上のメッ
キされる物品(8)を収納したかご(9)を把手(5)によって
把持する。そして、把持したメッキ物品(8)収納かご(9)
をメッキ槽(1)の溶融金属からなるメッキ液(2)中に浸漬
し、所定時間経過後にメッキ液(2)からメッキ物品(8)収
納かご(9)を引き上げる。次いでメッキ処理が終了した
物品(8)を収納したかご(9)を搬出コンベア(10)に移すこ
とにより、1回のメッキ作業動作が終了する。このよう
なメッキ作業動作が制御装置(15)の指令によって繰り返
される。
【0021】また、制御装置(15)により次に述べる酸化
物排除動作が産業ロボット(4)に指令される。すなわ
ち、前述のメッキ作業動作が所定回、例えば5回繰り返
された段階で、メッキ液(2)中にメッキ物品(8)収納かご
(9)がない状態で、産業ロボット(4)が置台(11)の酸化物
排除具(12)を把手(5)により把持する。そして、産業ロ
ボット(4)が把持した酸化物排除具(11)の長手を斜面(3)
に対向したメッキ液(2)表層部の一辺に沿わせて配置し
て、図3に示す矢印C方向、すなわち、斜面(3)に向か
う方向に移動させる酸化物排除動作を行う。これによっ
て、酸化物排除具(12)の排除部(13)がメッキ槽(1)のメ
ッキ液(2)の表面よりも沈下した状態で、メッキ液(2)表
層部全面を摺擦状態に移動してメッキ液(2)面の酸化物
が押し退けられて斜面(3)を乗り越えて除去装置(14)内
へ排除される。
【0022】また、制御装置(15)により酸化物除去動作
が産業ロボット(4)に指令されて酸化物排除具(12)が除
去装置(14)内に挿入される。次いで除去装置(14)が動作
して高温熱風を吹き付けて酸化物排除具(12)排除部(13)
の針金に付着した酸化物が除去される。なお、酸化物排
除動作及び酸化物除去動作は必要に応じて所要回数が反
復される。
【0023】これによって、時間の経過によりメッキ槽
(1)のメッキ液(2)表面に溶融金属の酸化物が生じても、
メッキ液(2)表層部の酸化物が確実に排除される。した
がってメッキ処理される物品(8)をメッキ液(2)に対して
出入するときに溶融金属の酸化物が物品(8)に付着する
ことがなく、物品(8)のメッキ処理不良の発生が解消さ
れ良好なメッキ処理の仕上がり品質を得ることができ
る。また、要時に除去装置(14)により高温熱風を吹き付
けて酸化物排除具(12)、排除部(13)の針金に付着した酸
化物が除去されるので、メッキ液(2)表層部の酸化物を
一層適確に排除することができる。
【0024】実施例2.図4は、この発明の他の実施例
を示す図で、メッキ槽(1)の長手に沿う縦断面図であり
前述の図3相当図である。なお、図示が省略してあるが
図1〜図3とほぼ同様な産業ロボット(4)、搬出コンベ
ア(7)、搬出コンベア(10)及び制御装置(15)が設けられ
いる。図において、(1)は溶融金属からなるメッキ液(2)
を収容したメッキ槽、(3)はメッキ槽(1)内の一側に形成
されてメッキ槽(1)の外側寄りが上昇した斜面、(8)はメ
ッキされる物品、(9)は物品(8)が収納されて産業ロボッ
ト(4)によりメッキ液(2)に出し入れされるかごである。
(16)はメッキ槽(1)の反斜面(3)側の底部に設けられて反
斜面(3)側の間口寸法に対応した長さを有する加熱装置
からなりメッキ槽(1)のメッキ液(2)表層の酸化物を収集
する収集手段、(17)はメッキ槽(1)の斜面(3)寄りに集ま
ったメッキ液(2)表層の酸化物である。
【0025】上記のように構成された自動メッキ装置に
おいては、制御装置(15)によりメッキ作業動作が指令さ
れて次に述べる動作が繰り返される。すなわち、産業ロ
ボット(4)が動作して、搬入コンベア(7)上のメッキされ
る物品(8)を収納したかご(9)を把手(5)によって把持す
る。そして、把持したメッキ物品(8)収納かご(9)をメッ
キ槽(1)の溶融金属からなるメッキ液(2)中に浸漬して、
所定時間経過後にメッキ液(2)からメッキ物品(8)収納か
ご(9)を引き上げる。次いでメッキ処理が終了した物品
(8)を収納したかご(9)を搬出コンベア(10)に移して1回
のメッキ作業動作が終了する。
【0026】また、収集手段(16)が付勢されメッキ液
(2)が加熱されて軽くなって上昇することによりメッキ
槽(1)内でメッキ液(2)の対流が発生する。これによりメ
ッキ液(2)の表層は一方向に、すなわち斜面(3)に向かっ
て流れるため、メッキ液(2)表層の酸化物(17)は図4に
示すように斜面(3)寄りに集まる。したがって、メッキ
物品(8)収納かご(9)がメッキ液(2)に浸漬されてメッキ
処理中であるときも、メッキ液(2)表層の酸化物は図4
に示すように斜面(3)寄りに集められている。
【0027】これにより、時間の経過によりメッキ槽
(1)のメッキ液(2)表層に溶融金属の酸化物が生じても、
メッキ液(2)表層部の酸化物が的確に排除される。した
がってメッキ処理される物品(8)をメッキ液に対して出
入するときに溶融金属の酸化物が物品(8)に付着するこ
とがなく、物品(8)のメッキ処理不良の発生が解消され
良好なメッキ処理の仕上がり品質を得ることができる。
【0028】なお、図4の実施例において、産業ロボッ
ト(4)によるメッキ槽(1)のメッキ液(2)表面の溶融金属
酸化物の排除動作が不要になる。したがって、産業ロボ
ット(4)の動作によるメッキ処理作業を連続的に行うこ
とができメッキ処理能率を向上することができる。ま
た、図4の実施例における収集手段(16)をメッキ槽(1)
の反斜面(3)側に設けられたプロペラ装置によって構成
する。そしてプロペラの回転によってメッキ槽(1)内で
メッキ液(2)の対流を発生させるようにしても、図4の
実施例と同様な作用が得られることは明白である。
【0029】実施例3.図5〜図8も、この発明の他の
実施例を示す図で、図5は自動メッキ装置の全体構成
図、図6は図5のD−D線断面図、図7は図5のE−E
線断面図、図8は図5の装置において図6の左端のかご
をメッキ液から引き上げるときの酸化物排除具の動作を
説明する図6相当図である。図において、(1)は溶融金
属からなるメッキ液(2)を収容したメッキ槽、(8)はメッ
キ槽(1)のメッキ液(2)によりメッキされる物品、(9)は
物品(8)を収納したかごである。
【0030】(12)は酸化物排除具で、下部にはメッキ槽
(1)のメッキ液(2)面の幅方向に対応した長さ、すなわち
図7に示す寸法Fに形成された排除部(13)が設けられて
いる。また、排除部(13)は外面に植毛状態に設けられて
メッキ槽(1)に挿入状態に配置されたときにメッキ槽(1)
の側壁に当たって撓屈する針金によって形成されてい
る。(18)はメッキ槽(1)の縁部に設けられてメッキ液(2)
面の一側の長手に沿って移動動作する第1移動機構で、
メッキ液(2)面の長手に沿う一端寄りに設けられたエン
コーダ付駆動機(19)、メッキ液(2)面の長手に沿う他端
寄りに設けられた滑車(20)及び無端状をなし駆動機(19)
の滑車と滑車(20)に巻掛けられて酸化物排除具(12)が上
下駆動機(21)を介して連結された可撓条体(22)によって
構成されている。
【0031】(23)は第1移動機構(18)と同様に構成され
て、メッキ槽(1)の縁部に設けられてメッキ液(2)面の他
側の長手に沿って移動動作する第2移動機構で、可撓条
体(22)に酸化物排除具(12)が上下駆動機(21)を介して連
結されている。(24)は薄い板からなる支持板で、かご
(9)の互いに対向した縁部にそれぞれ設けられてメッキ
液(2)にかご(9)が浸漬されたときにメッキ槽(1)の幅方
向の側面に近接して対面しメッキ槽(1)の縁部に支持さ
れる。(25)は第1移動機構(18)及び第2移動機構(23)の
動作を制御する酸化物排除制御装置である。
【0032】上記のように構成された自動メッキ装置に
おいては、次に述べるようにメッキ槽(1)のメッキ液(2)
から、メッキが終了した物品(8)のかご(9)が引き上げら
れる。すなわち、酸化物排除制御装置(25)により制御さ
れて、例えば図8の左端のかご(9)を引き上げる場合
は、第1移動機構(18)及び第2移動機構(23)が付勢され
る。これにより、それぞれの酸化物排除具(12)がメッキ
液(2)面よりも上方に保持された状態で、エンコーダ付
駆動機(19)によりそれぞれの酸化物排除具(12)の位置を
検出しながら左端のかご(9)の図8における中心位置に
第1移動機構(18)及び第2移動機構(23)それぞれの酸化
物排除具(12)が移動されて相互に接触した状態に配置さ
れる。
【0033】次いで、第1移動機構(18)及び第2移動機
構(23)それぞれの酸化物排除具(12)が上下駆動機(21)よ
って下降して、メッキ液(2)面の表層部に浸漬する位置
に配置される。この状態で第1移動機構(18)及び第2移
動機構(23)が付勢されて酸化物排除具(12)が相互に反対
方向に移動し、図8に鎖線で示すようにかご(9)縁部か
ら離れた位置に配置される。これによって、メッキ液
(2)面の表層部を酸化物排除具(12)が摺擦状態に移動し
てかご(9)に対応したメッキ液(2)面の酸化物が排除され
る。そして、図示が省略してあるが産業ロボットが動作
して、図8の左端のかご(9)を引き上げると共に、この
位置にメッキされる物品(8)を収納した他のかご(9)を浸
漬する。
【0034】次に、第1移動機構(18)及び第2移動機構
(23)それぞれの酸化物排除具(12)が上下駆動機(21)よっ
て上昇して、メッキ液(2)面から引き上げられる。そし
て、前述と同様な動作により図8におけるメッキの終了
した物品(8)の他のかご(9)が順次引き上げられる。した
がって、物品(8)を収容したかご(9)毎にメッキ工程を連
続的に管理することができ、単位時間当たりのメッキ加
工の生産性を向上することができる。また、メッキ液
(2)面の酸化物を最小限の範囲で排除することができ酸
化物排除のための所要時間が減少してメッキ加工の能率
を向上することができると共に、メッキ液(2)面の表層
部を酸化物を確実に排除することができて物品(8)のメ
ッキ処理不良の発生を防ぐことができる。
【0035】また、図5〜図8の実施例において酸化物
排除具(12)の下部にメッキ槽(1)のメッキ液(2)面の幅方
向に対応した長さ、すなわち図7に示す寸法Fに形成さ
れた排除部(13)が設けられている。さらに、排除部(13)
は外面に植毛状態に設けられてメッキ槽(1)に挿入状態
に配置されたときにメッキ槽(1)の側壁に当たって撓屈
する針金によって形成されている。このため、酸化物排
除具(12)の移動により移動範囲において、1動作により
メッキ液(2)の表層部全面にわたって酸化物が排除され
るので、物品(8)を収容したかご(9)をメッキ液(2)に出
し入れするときの酸化物の良好な付着防止作用を得るこ
とができる。
【0036】また、物品(8)を収容したかご(9)をメッキ
液(2)に出し入れするときに酸化物排除具(12)がかご(9)
の縁部よりも外側に配置されるため、一端排除した酸化
物が排除したかご(9)に対応したメッキ液(2)面に戻るこ
とがない。したがって、メッキ物品(8)の表面に酸化物
が付着することを防ぐことができ、物品(8)のメッキ処
理不良の発生を防ぐことができる。さらに、メッキ槽
(1)のメッキ液(2)に物品(8)を収容したかご(9)が浸漬さ
れた状態で、物品(8)を収容した他のかご(9)をメッキ液
(2)に出し入れすることが可能である。これによって、
物品(8)を収容したかご(9)毎にメッキ工程を連続的に管
理することができ、連続作業が可能であってメッキ加工
の生産性を向上することができる。
【0037】なお、図5〜図8の実施例を応用して次に
述べるように容易に構成することができる。すなわち、
第1移動機構(18)及び第2移動機構(23)をメッキ槽(1)
の縁部のメッキ液(2)面の一側の長手に沿って設けて、
互いに反対方向に移動動作させる。このような構成であ
っても、図5〜図8の実施例と同様な作用を得ることが
できる。
【0038】実施例4.図9及び図10も、この発明の
他の実施例を示す図で、図9はメッキ槽を縦断して示す
自動メッキ装置の立面図、図10は図9のF−F線断面
図である。図において、(1)は溶融金属からなるメッキ
液(2)を収容したメッキ槽、(4)はメッキ槽(1)に対向し
て設置された産業ロボットで、把手基部(26)にエアシリ
ンダ等の作動機構からなる把手上下駆動機(27)を介して
把手(5)が設けられている。(9)は物品を収納したかごで
ある。(21)は把手基部(26)に設けられた上下駆動機、(2
8)は上下駆動機(21)に設けられて水平方向に配置された
シリンダ(29)により駆動されて互いに反対方向に動作す
る移動機構である。
【0039】(12)は移動機構(28)にそれぞれ設けられて
互いに反対方向に動作する酸化物排除具で、図9に示す
ように把手(5)が物品(8)を収納したかご(9)を把持した
状態でかご(9)を回避するように湾曲状態に形成されて
下部が互いに近接する形態に製作されている。そして、
下部はメッキ槽(1)のメッキ液(2)面の幅方向に対応した
長さの排除部(13)が設けられて、排除部(13)は外面に植
毛状態に設けられてメッキ槽(1)に挿入状態に配置され
たときにメッキ槽(1)の側壁に当たって撓屈する針金に
よって形成されている。
【0040】(24)は薄い板からなる支持板で、かご(9)
の互いに対向した縁部にそれぞれ設けられてメッキ液
(2)にかご(9)が浸漬されたときにメッキ槽(1)の幅方向
の側面に近接して対面しメッキ槽(1)の縁部に支持され
る。(25)は上下駆動機(21)及び移動機構(28)の動作を制
御する酸化物排除制御装置である。
【0041】上記のように構成された自動メッキ装置に
おいては、次に述べるようにメッキされる物品(8)を収
納したかご(9)がメッキ槽(1)のメッキ液(2)に浸漬され
る。すなわち、産業ロボット(4)の把手(5)にメッキされ
る物品(8)を収納したかご(9)の支持板(24)が把持され、
また両方の酸化物排除具(12)の排除部(13)が互いに接し
た図9に実線で示す状態で、メッキされる物品(8)を収
納したかご(9)のメッキ槽(1)における所定位置のメッキ
液(2)面の上方位置に配置される。
【0042】そして、酸化物排除制御装置(25)により制
御されて、上下駆動機(21)が下降動作することにより酸
化物排除具(12)が下降して、メッキ液(2)面の表層部に
浸漬する位置に配置される。この状態で移動機構(28)が
付勢されて酸化物排除具(12)が相互に反対方向に移動
し、図9に鎖線で示すようにかご(9)縁部対応位置から
離れた位置に配置される。これによって、メッキ液(2)
面の表層部を酸化物排除具(12)が摺擦状態に移動してメ
ッキ液(2)面の酸化物が排除される。そして、把手上下
駆動機(27)を介して把手(5)が下降することによってメ
ッキされる物品(8)を収納したかご(9)がメッキ槽(1)の
メッキ液(2)に浸漬される。
【0043】次いで、把手(5)のメッキされる物品(8)を
収納したかご(9)の把持が解除されて、かご(9)の支持板
(24)がメッキ槽(1)の縁部に支持される。そして、前述
と同様な動作によりメッキされる物品(8)を収納した他
のかご(9)がメッキ槽(1)のメッキ液(2)の他の所定位置
の順次浸漬される。また、メッキが終了した物品(8)の
かご(9)を引き上げる場合は、把手(5)がかご(9)を把持
していない状態で両方の酸化物排除具(12)の排除部(13)
が互いに接したまま、引き上げるかご(9)のメッキ槽(1)
のメッキ液(2)面の上方位置に配置される。そして、酸
化物排除制御装置(25)により制御されて、酸化物排除具
(12)が上下駆動機(21)よって下降して、メッキ液(2)面
の表層部に浸漬する位置に配置される。
【0044】この状態で移動機構(28)が付勢されて酸化
物排除具(12)が相互に反対方向に移動し、図9に鎖線で
示すようにかご(9)縁部対応位置から離れた位置に配置
される。これによって、メッキ液(2)面の表層部を酸化
物排除具(12)が摺擦状態に移動してメッキ液(2)面の酸
化物が排除される。そして、把手上下駆動機(27)を介し
て把手(5)が下降することによってメッキが終了した物
品(8)を収納したかご(9)がメッキ槽(1)のメッキ液(2)か
ら引き上げられる。したがって、詳細な説明を省略する
が図9及び図10の実施例においても図5〜図8のの実
施例と同様な作用が得られることは明白である。
【0045】また、図9及び図10の実施例においては
酸化物排除具(12)の上下駆動機(21)及び移動機構(28)が
メッキ液(2)面から離れた位置に配置される。このた
め、メッキ液(2)の飛散による付着すること、メッキ液
(2)の高温に曝されることが少なく、これらによる故
障、寿命の低下を防ぐことができる。したがって、少な
い保守費によって安定した動作が得られて、信頼性の高
い自動メッキ装置を実現することができる。
【0046】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明は以上説
明したように、メッキ槽に対向して設置された産業ロボ
ットと、メッキ槽のメッキ液面の一辺に対応した長さに
形成された酸化物排除具と、産業ロボットにメッキ槽で
メッキ処理される物品のメッキ作業動作を指令し、要時
に産業ロボットに酸化物排除具の把持を指令すると共
に、把持した酸化物排除具の長手をメッキ液表層部の上
記一辺に配置してメッキ液面の上記一辺に接続した他辺
に沿う方向に移動させる酸化物排除動作を指令する制御
装置とを設けたものである。
【0047】これによって、メッキ槽のメッキ液の表層
部全面を酸化物排除具が摺擦状態に移動することによっ
てメッキ液表層の酸化物が排除される。したがって、メ
ッキ処理される物品をメッキ液に対して出入するときに
メッキ液の酸化物が物品に付着することがなく、物品の
メッキ処理不良の発生が解消され良好なメッキ処理の仕
上がり品質を得る効果がある。
【0048】また、この発明の請求項2記載の発明は以
上説明したように、メッキ槽に対向して設置された産業
ロボットと、メッキ槽のメッキ液面の一辺に対応した長
さに形成された酸化物排除具と、産業ロボットに対向し
て設置されて酸化物排除具に付着した酸化物を除去する
除去装置と、産業ロボットにメッキ槽でメッキ処理され
る物品のメッキ作業動作を指令し、要時に産業ロボット
に酸化物排除具の把持を指令すると共に、把持した酸化
物排除具の長手をメッキ液表層部の上記一辺に配置して
メッキ液面の上記一辺に接続した他辺に沿う方向に移動
させる酸化物排除動作、及び上記除去装置による酸化物
排除具の酸化物除去動作を指令する制御装置とを設けた
ものである。
【0049】これによって、メッキ槽のメッキ液の表層
部全面を酸化物排除具が摺擦状態に移動することによっ
てメッキ液表層の酸化物が排除される。また酸化物排除
具の排除部に付着したの酸化物が除去装置により除去さ
れる。したがってメッキ処理される物品をメッキ液に対
して出入するときにメッキ液の酸化物が物品に付着する
ことがなく、また酸化物排除具の排除部に付着した酸化
物が除去されて、メッキ液表層部の酸化物を一層適確に
排除することができ、物品のメッキ処理不良の発生が解
消され一層良好なメッキ処理の仕上がり品質を得る効果
がある。
【0050】また、この発明の請求項3記載の発明は以
上説明したように、メッキ槽に対向して設置された産業
ロボットと、産業ロボットにメッキ槽でメッキ処理され
る物品のメッキ作業動作を指令する制御装置と、メッキ
槽のメッキ液表層部に所定方向の流れを発生してメッキ
液表層の酸化物をメッキ槽の所定縁部に集める収集手段
とを設けたものである。
【0051】これによって、メッキ槽のメッキ液表層の
酸化物が収集手段によるメッキ液の流れによってメッキ
槽の縁部に集められる。したがって、メッキ処理される
物品をメッキ液に対して出入するときにメッキ液の酸化
物が物品に付着することがなく、物品のメッキ処理不良
の発生が解消され良好なメッキ処理の仕上がり品質を得
る効果がある。また産業ロボットによるメッキ槽のメッ
キ液表層部の酸化物排除動作が不要になるので、産業ロ
ボットの動作によるメッキ処理作業を連続的に行うこと
ができメッキ処理能率を向上する効果がある。
【0052】また、この発明の請求項4記載の発明は以
上説明したように、メッキ液を収容したメッキ槽と、メ
ッキされる物品が収納されてメッキ液に浸漬されるかご
と、このかごの互いに対向した縁部に設けられてメッキ
液にかごが浸漬されたときにメッキ槽の対応する側面に
近接して対面しメッキ槽の縁部に支持される支持板と、
メッキ槽に設けられてメッキ槽の支持板に対面する側面
に沿い水平方向に動作する移動機構と、支持板に対面す
るメッキ槽の側面相互間に対応した寸法に形成されて移
動機構に駆動されメッキ液の表層部を移動する酸化物排
除具とを設けたものである。
【0053】これによって、酸化物排除具が移動機構に
より駆動され、メッキ槽のメッキ液の表層部を摺擦状態
に移動して物品かごに対応したメッキ液面のメッキ槽の
互いに対向した縁部相互間の表層の酸化物が排除され
る。したがって、メッキ処理される物品かごをメッキ液
に対して出入するときにメッキ液の酸化物が物品に付着
することがなく、物品のメッキ処理不良の発生が解消さ
れ良好なメッキ処理の仕上がり品質を得る効果がある。
【0054】また、この発明の請求項5記載の発明は以
上説明したように、メッキ液を収容したメッキ槽と、メ
ッキされる物品が収納されてメッキ液に浸漬されるかご
と、このかごの互いに対向した縁部に設けられてメッキ
液にかごが浸漬されたときにメッキ槽の対応する側面に
近接して対面しメッキ槽の縁部に支持される支持板と、
メッキ槽に設けられてメッキ槽の支持板に対面する側面
に沿い水平方向に動作する移動機構と、支持板に対面す
るメッキ槽の側面相互間に対応した寸法に形成されて移
動機構に駆動され互いにメッキ液の表層部を反対方向へ
移動する1組の酸化物排除具と、移動機構を制御してか
ごに対応したメッキ液面の所定位置で1組の酸化物排除
具を互いに接した位置から互いに離れる方向へ移動させ
る酸化物排除制御装置とを設けたものである。
【0055】これによって、1組の酸化物排除具が移動
機構により互いに反対方向へ駆動されて、メッキ槽のメ
ッキ液の表層部を摺擦状態に移動する。これにより所定
の物品かごに対応したメッキ液面におけるメッキ槽の互
いに対向した縁部相互間の表層の酸化物が排除される。
したがって、メッキ処理される物品かごをメッキ液に出
入するときにメッキ液の酸化物が物品に付着することが
なく、物品のメッキ処理不良の発生が解消され良好なメ
ッキ処理の仕上がり品質を得る効果がある。
【0056】また、メッキ液表層部の所要の物品かご対
応箇所の酸化物が短時間に確実に排除される。これによ
り物品を収容したかごがメッキ液に浸漬された状態で、
物品を収容した他のかごを他のメッキ液面に出し入れす
ることができる。そして、物品を収容したかご毎にメッ
キ工程を連続的に管理することができ、連続作業が可能
となりメッキ加工の生産性を向上する効果がある。
【0057】また、この発明の請求項6記載の発明は以
上説明したように、メッキ液を収容したメッキ槽と、メ
ッキ槽に対向して設置された産業ロボットと、メッキさ
れる物品が収納されてメッキ液に浸漬されるかごと、こ
のかごの互いに対向した縁部に設けられてメッキ液にか
ごが浸漬されたときにメッキ槽の対応する側面に近接し
て対面しメッキ槽の縁部に支持される支持板と、産業ロ
ボットの把手基部に設けられてメッキ槽の支持板に対面
する側面に沿い水平方向に動作する移動機構と、支持板
に対面するメッキ槽の側面相互間に対応した寸法に形成
され把手に把持されたかご位置よりも下方に配置されて
移動機構に駆動されメッキ液の表層部を互いに反対方向
へ移動する1組の酸化物排除具と、移動機構を制御して
かごに対応したメッキ液面の所定位置で1組の酸化物排
除具を互いに接した位置から互いに離れる方向へ移動さ
せる酸化物排除制御装置とを設けたものである。
【0058】これによって、産業ロボットの把手基部に
設けられた移動機構により1組の酸化物排除具が互いに
反対方向へ駆動されて、メッキ槽のメッキ液の表層部を
摺擦状態に移動する。これによって、所定の物品かごに
対応したメッキ液面におけるメッキ槽の互いに対向した
縁部相互間の表層の酸化物が排除される。したがって、
メッキ処理される物品かごをメッキ液に対して出入する
ときにメッキ液の酸化物が物品に付着することがなく、
物品のメッキ処理不良の発生が解消され良好なメッキ処
理の仕上がり品質を得る効果がある。
【0059】また、メッキ液表層部の所要の物品かご対
応箇所の酸化物が短時間に確実に排除される。これによ
り物品を収容したかごがメッキ液に浸漬された状態で、
物品を収容した他のかごを他のメッキ液面に出し入れす
ることができる。そして、物品を収容したかご毎にメッ
キ工程を連続的に管理することができ、連続作業が可能
となりメッキ加工の生産性を向上する効果がある。ま
た、酸化物排除具の移動機構が産業ロボットに設けられ
てメッキ液面から離れた位置に配置される。このため、
メッキ液が飛散して付着すること、メッキ液の高温に曝
されることが少なく、これらによる故障、寿命の低下を
防ぐことができる。これにより、少ない保守費により安
定した動作が得られて信頼性を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す自動メッキ装置の全
体構成図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】この発明の実施例2を示すメッキ槽の長手に沿
う縦断面図で、前述の図3相当図。
【図5】この発明の実施例3を示す自動メッキ装置の全
体構成図。
【図6】図5のD−D線断面図。
【図7】図5のE−E線断面図。
【図8】図5の装置において図6の左端のかごをメッキ
液から引き上げるときの酸化物排除具の動作を説明する
図6相当図。
【図9】この発明の実施例4を示す図で、メッキ槽を縦
断して示す自動メッキ装置の全体構成図相当立面図。
【図10】図9のF−F線断面図。
【符号の説明】
1 メッキ槽 2 メッキ液 4 産業ロボット 8 物品 12 酸化物排除具 14 除去装置 15 制御装置 16 収集手段 18 第1移動機構 23 第2移動機構 24 支持板 25 酸化物排除制御装置 26 把手基部 28 移動機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ槽に対向して設置された産業ロボ
    ットと、上記メッキ槽のメッキ液面の一辺に対応した長
    さに形成された酸化物排除具と、上記産業ロボットに上
    記メッキ槽でメッキ処理される物品のメッキ作業動作を
    指令し、要時に上記産業ロボットに上記酸化物排除具の
    把持を指令すると共に把持した上記酸化物排除具の長手
    を上記メッキ液表層部の上記一辺に配置して上記メッキ
    液面の一辺に接続した他辺に沿う方向に移動させる酸化
    物排除動作を指令する制御装置とを備えた自動メッキ装
    置。
  2. 【請求項2】 メッキ槽に対向して設置された産業ロボ
    ットと、上記メッキ槽のメッキ液面の一辺に対応した長
    さに形成された酸化物排除具と、上記産業ロボットに対
    向して設置されて上記酸化物排除具に付着した酸化物を
    除去する除去装置と、上記産業ロボットに上記メッキ槽
    でメッキ処理される物品のメッキ作業動作を指令し、要
    時に上記産業ロボットに上記酸化物排除具の把持を指令
    すると共に把持した上記酸化物排除具の長手を上記メッ
    キ液表層部の上記一辺に配置して上記メッキ液面の一辺
    に接続した他辺に沿う方向に移動させる酸化物排除動作
    及び上記除去装置による上記酸化物排除具の酸化物除去
    動作を指令する制御装置とを備えた自動メッキ装置。
  3. 【請求項3】 メッキ槽に対向して設置された産業ロボ
    ットと、上記産業ロボットに上記メッキ槽でメッキ処理
    される物品のメッキ作業動作を指令する制御装置と、上
    記メッキ槽のメッキ液表層部に所定方向の流れを発生し
    て上記メッキ液表層の酸化物を上記メッキ槽の所定縁部
    に集める収集手段とを備えた自動メッキ装置。
  4. 【請求項4】 メッキ液を収容したメッキ槽と、メッキ
    される物品が収納されて上記メッキ液に浸漬されるかご
    と、このかごの互いに対向した縁部に設けられて上記メ
    ッキ液に上記かごが浸漬されたときに上記メッキ槽の対
    応する側面に近接して対面し上記メッキ槽の縁部に支持
    される支持板と、上記メッキ槽に設けられて上記メッキ
    槽の上記支持板に対面する側面に沿い水平方向に動作す
    る移動機構と、上記支持板に対面する上記メッキ槽の側
    面相互間に対応した寸法に形成されて上記移動機構に駆
    動され上記メッキ液の表層部を移動する酸化物排除具と
    を備えた自動メッキ装置。
  5. 【請求項5】 メッキ液を収容したメッキ槽と、メッキ
    される物品が収納されて上記メッキ液に浸漬されるかご
    と、このかごの互いに対向した縁部に設けられて上記メ
    ッキ液に上記かごが浸漬されたときに上記メッキ槽の対
    応する側面に近接して対面し上記メッキ槽の縁部に支持
    される支持板と、上記メッキ槽に設けられて上記メッキ
    槽の上記支持板に対面する側面に沿い水平方向に動作す
    る移動機構と、上記支持板に対面する上記メッキ槽の側
    面相互間に対応した寸法に形成されて上記移動機構に駆
    動され上記メッキ液の表層部を互いに反対方向へ移動す
    る1組の酸化物排除具と、上記移動機構を制御して上記
    かごに対応した上記メッキ液面の所定位置で上記1組の
    酸化物排除具を互いに接した位置から互いに離れる方向
    へ移動させる酸化物排除制御装置とを備えた自動メッキ
    装置。
  6. 【請求項6】 メッキ液を収容したメッキ槽と、上記メ
    ッキ槽に対向して設置された産業ロボットと、メッキさ
    れる物品が収納されて上記メッキ液に浸漬されるかご
    と、このかごの互いに対向した縁部に設けられて上記メ
    ッキ液に上記かごが浸漬されたときに上記メッキ槽の対
    応する側面に近接して対面し上記メッキ槽の縁部に支持
    される支持板と、上記産業ロボットの把手基部に設けら
    れて上記メッキ槽の上記支持板に対面する側面に沿い水
    平方向に動作する移動機構と、上記支持板に対面する上
    記メッキ槽の側面相互間に対応した寸法に形成され上記
    把手に把持された上記かご位置よりも下方に配置されて
    上記移動機構に駆動され上記メッキ液の表層部を互いに
    反対方向へ移動する1組の酸化物排除具と、上記移動機
    構を制御して上記かごに対応した上記メッキ液面の所定
    位置で上記1組の酸化物排除具を互いに接した位置から
    互いに離れる方向へ移動させる酸化物排除制御装置とを
    備えた自動メッキ装置。
JP19758593A 1992-12-28 1993-08-10 自動メッキ装置 Pending JPH06248406A (ja)

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JP4-347570 1992-12-28
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107696016A (zh) * 2017-10-27 2018-02-16 东莞市希锐自动化科技股份有限公司 一种智能表面处理生产系统的智能机械手

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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