JPH06246327A - 金属帯板の酸洗方法 - Google Patents

金属帯板の酸洗方法

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JPH06246327A
JPH06246327A JP5042598A JP4259893A JPH06246327A JP H06246327 A JPH06246327 A JP H06246327A JP 5042598 A JP5042598 A JP 5042598A JP 4259893 A JP4259893 A JP 4259893A JP H06246327 A JPH06246327 A JP H06246327A
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JP
Japan
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flaw
scratch
pickling
laser
coil
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5042598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Nawata
康隆 縄田
Hirotami Toyoda
洋民 豊田
Yasuhide Tagata
康秀 田形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱延コイルの表面欠陥を酸洗後に残ることな
く、冷間圧延前の表面欠陥を無害疵化し、表面欠陥のな
い冷間圧延製品を得ること。 【構成】 熱延コイルの酸洗ラインにおいて、酸洗前に
疵部にレーザを照射し、疵部を溶融・溶削すること。ま
た、レーザを照射し疵部を溶融・溶削するに当たり、表
面疵検査装置にて表面疵を検出して、該疵部をトラッキ
ングし、該疵部がレーザ照射位置に到達したタイミング
で該疵部の幅方向位置に合わせてレーザを照射する金属
帯板の酸洗方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯板の酸洗方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳造工程におけるスラブに入った
疵手入れはスカファーがある。この方法はバーナーによ
りスラブ表面を溶解させ、疵の補修を行っている。ま
た、厚板の疵は圧延工程中あるいは搬送中に発生するこ
とが多く稜線疵、ヘゲ、クロップ疵など多くの種類があ
り、疵の手入れ面積によっては全面手入れ作業と部分手
入れ作業に大別される。この中で全面手入れ作業はオフ
ラインを前提に全面グラインダーを導入するのが通常で
あるが、部分手入れ作業についてはオンライン中に散在
する部分を高能率に、しかも品質上段付き焼付け等の無
い手入れが必要なため、ワゴングラインダー工具を使っ
た人手作業に頼っているのが現状である。
【0003】更に、近年レーザによる走行ビレットの部
分表面溶削処理として、特開平4−274892号公報
のように、金属ビレットの走行方向と直角の方向にスキ
ャニングするレーザビームを照射すると共に、酸素ガス
または酸素を含んだ混合ガスを吹き付けることにより、
金属ビレット表面のワレ等の欠陥を溶融除去する方法及
びその装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、鋳造
工程におけるスラブに入った疵の手入れとしてのスカフ
ァーによる方法はバーナーによりスラブ表面を溶解さ
せ、疵の補修を行っており、薄板の疵補修には不適であ
る。また、微小疵の補修が困難であり、バーナーでは広
範囲にわたり熱影響があるため組織が変化するのに加え
て、表面が酸化してしまうという問題がある。さらに、
厚板の疵に対してワゴングラインダー工具による手入れ
には実開昭61−75953号公報や実開昭62−10
4856号公報に示された装置で金属帯板への押し付け
力、研削速度など人の微妙な力加減が手入れ品質を左右
してしまうため、非常に熟練を要する作業である。
【0005】また、特開平4−274892号公報のよ
うな金属ビレット表面のワレ等の欠陥をレーザビームを
照射して溶削除去する方法は、レーザビームを使用する
ことで非常に優れているものであるが、対象が金属ビレ
ット表面のワレ等の欠陥を処理するものであって、金属
薄板のような熱延コイルの表面欠陥を除いて、酸洗後冷
間圧延した状態での表面欠陥を完全に無くするための処
理条件は全く開示されていない。このような問題を解消
するべく、本発明は熱延コイルの表面欠陥が酸洗後に残
ると冷間圧延製品の表面欠陥となるため、冷間圧延前に
表面欠陥を無害化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を有利
に達成するために成したものであり、その発明の要旨と
するところは、 (1)熱延コイルの酸洗ラインにおいて、酸洗前に疵部
にレーザーを照射し、疵部を溶融・溶削することを特徴
とする金属帯板の酸洗方法。 (2)表面疵検査装置にて表面疵を検出して、該疵部を
トラッキングし、該疵部がレーザー照射位置に到達した
タイミングで、該疵部の幅方向位置に合わせてレーザー
を照射し疵部を溶融・溶削することを特徴とする金属帯
板の酸洗方法にある。
【0007】
【作用】以下、本発明について図面に従って詳細に説明
する。図1は本発明に係る酸洗工程での金属帯板の溶削
を示す工程図である。図1において、熱延コイル1を巻
戻された後、溶接機2によって連続的に溶接し、その
後、ループカー3を経て表面疵検査装置4により疵位置
を検出し、疵部をトラッキング装置により、熱延コイル
1を搬送するブライドルロールの回転数をパルス発信器
にて計算して搬送される熱延コイル1の搬送量を算出す
る。そして信号処理装置にて熱延コイル表面の疵が検出
された場合、確実に熱延コイル疵をレーザ照射装置5に
より熱延コイル1の表面を溶削除去された後、酸洗槽6
により酸洗された熱延コイル1はループカー7を介して
酸洗済みコイル8として巻き取られる。
【0008】図2は本発明に係る疵溶削工程の概略図で
ある。図2に示すように、巻戻された熱延コイル1は表
面疵検査装置4により、疵位置を検出し、この疵検出信
号にてライン速度に対応して疵トラッキング装置9によ
り、熱延コイルの疵位置をレーザ発振制御装置10に伝
送し、レーザ発振制御装置10の信号によりレーザ発振
器11よりレーザ照射が行われる。一方表面疵検出装置
4によって疵の幅方向位置を検出すると共に、疵トラッ
キング装置9によって、回転ミラー制御装置12に伝送
され、目標ミラー駆動モータ13により表面疵へのレー
ザ照射が行われる。
【0009】図3は金属帯板の異物のない凹み疵の状態
を示す図である。また、図4は冷間圧延により消失する
凹疵の幅と深さとの関係を示す図である。熱延コイル表
面の凹状疵は表面に異物がある欠陥と異物のない凹み疵
に区分けすることが出来る。前者である表面に異物があ
る欠陥は連続鋳造時のパウダー巻き込みによるAl2
3 等のパウダーが筋状に表面に残る場合と熱間圧延時に
母材に硬い異物が埋め込まれているため、冷間圧延時に
延ばされずに表面欠陥として残る場合等がある。従っ
て、このような表面欠陥は冷間圧延前にレーザー照射に
より異物を溶削し、冷間圧延後に表面欠陥とならないよ
うに無害化するものである。
【0010】一方、後者である異物のない凹み疵として
は巻取り後の熱延コイル搬送中にコイルに振動を与える
と捲きと捲きの間でズレを生じ、ピット状のカキ疵とし
て入る。また、凹みの形状が緩やかな凹み疵は、冷間圧
延後消失するものであるが、図3に示すような凹みの形
状が急峻な凹み疵は、冷間圧延後も表面欠陥として残
る。そのため、図3に示すような、凹み疵の幅w、深さ
dなる疵はレーザ照射範囲をaなる一定照射範囲を定め
て照射し、表面を溶融・溶削することによって、緩やか
な凹み疵として無害な疵とする必要がある。すなわち、
凹みの形状が急峻な凹み疵に対して、レーザ照射にて疵
の回りを溶融・溶削し、凹みの形状を緩やかにすること
により、冷間圧延後に表面欠陥とならないように無害化
するものである。
【0011】この凹み疵の幅と深さとの関係が図4に示
されている。図4に示すように、50%の冷間圧延をし
たときに、その疵が消失して無害疵化する範囲は幅と深
さの相関関係にあることが判明した。その結果凹み疵の
幅が広ければ比較的凹み疵の深さが深くても冷間圧延後
は無害となることがわかる。
【0012】図5は本発明に係る疵溶削のためのレーザ
ーパルス幅とレーザパワー密度との関係を示す図であ
る。図3及び図4に示す熱延コイルの疵の無害化するた
めの最適レーザーパルス幅とレーザパワー密度は斜線部
に示すような有効範囲が決定される。この有効範囲はレ
ーザーパルス幅10-4〜10-2secの範囲で、また、
エネルギー密度は、ほぼ105 〜108 w/cm2 の範
囲で適用することによって疵の無害化を図ることが出来
る。
【0013】
【実施例】ペイオフリールより巻き戻された黒皮状態で
の熱延コイルを表面疵検出装置にて疵を検出すると同時
に疵の幅方向位置を計測し、レーザ照射装置に伝送す
る。一方ライン速度に合わせて表面疵検査装置からレー
ザ照射装置までトラッキングし、長手方向位置をレーザ
照射装置に伝送して、レーザ照射条件であるパワー密度
105 〜108 w/cm2 の範囲で適用し、またレーザ
ーパルス幅10-4〜10-2secなる条件にてレーザ照
射し、凹み疵幅w=2mm、凹み疵深さ0.1mmの疵
まで除去した後酸洗し引続き冷間圧延した金属帯板には
全く表面欠陥は見られなかった。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるレーザ
照射での溶融・溶削を行い、疵溶削後に酸洗を行うこと
により、レーザ溶削部が酸洗されスムージングされる。
この状態で冷間圧延される結果、冷間圧延後での表面欠
陥の全くない冷延製品を得ることが出来る優れた効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る酸洗工程での金属帯板の溶削を示
す工程図、
【図2】本発明に係る疵溶削工程の概略図、
【図3】金属帯板の異物のない凹み疵の状態を示す図、
【図4】冷間圧延により消失する凹疵の幅と深さとの関
係を示す図、
【図5】本発明に係る疵溶削のためのレーザーパルス幅
とレーザパワー密度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 熱延コイル 2 溶接機 3 ループカー 4 表面疵検査装置 5 レーザ照射装置 6 酸洗槽 7 ループカー 8 酸洗済みコイル 9 疵トラッキング装置 10 レーザ発振制御装置 11 レーザ発振器 12 回転ミラー制御装置 13 目標ミラー駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C23G 1/02 9351−4K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱延コイルの酸洗ラインにおいて、酸洗
    前に疵部にレーザーを照射し、疵部を溶融・溶削するこ
    とを特徴とする金属帯板の酸洗方法。
  2. 【請求項2】 表面疵検査装置にて表面疵を検出して、
    該疵部をトラッキングし、該疵部がレーザー照射位置に
    到達したタイミングで該疵部の幅方向位置に合わせてレ
    ーザーを照射し疵部を溶融・溶削することを特徴とする
    請求項第1項記載の金属帯板の酸洗方法。
JP5042598A 1993-03-03 1993-03-03 金属帯板の酸洗方法 Withdrawn JPH06246327A (ja)

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JP5042598A JPH06246327A (ja) 1993-03-03 1993-03-03 金属帯板の酸洗方法

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JPH06246327A true JPH06246327A (ja) 1994-09-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108020514A (zh) * 2018-01-18 2018-05-11 广东嘉元科技股份有限公司 一种铜箔表面色差检测与修复装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108020514A (zh) * 2018-01-18 2018-05-11 广东嘉元科技股份有限公司 一种铜箔表面色差检测与修复装置
CN108020514B (zh) * 2018-01-18 2023-09-05 广东嘉元科技股份有限公司 一种铜箔表面色差检测与修复装置

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