JPH0624609B2 - 水素同位体類の分離法 - Google Patents

水素同位体類の分離法

Info

Publication number
JPH0624609B2
JPH0624609B2 JP61018279A JP1827986A JPH0624609B2 JP H0624609 B2 JPH0624609 B2 JP H0624609B2 JP 61018279 A JP61018279 A JP 61018279A JP 1827986 A JP1827986 A JP 1827986A JP H0624609 B2 JPH0624609 B2 JP H0624609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen isotopes
zeolite
mordenite
separating
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61018279A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61287429A (ja
Inventor
バンサント エチーネ
ペータース ギド
フアン ゴムペル レミー
ド ビーブレ ポウル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUUROPIAN ATOMITSUKU ENAJIIKOMYUNITEII YUURATOMU
Original Assignee
YUUROPIAN ATOMITSUKU ENAJIIKOMYUNITEII YUURATOMU
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUUROPIAN ATOMITSUKU ENAJIIKOMYUNITEII YUURATOMU filed Critical YUUROPIAN ATOMITSUKU ENAJIIKOMYUNITEII YUURATOMU
Publication of JPS61287429A publication Critical patent/JPS61287429A/ja
Publication of JPH0624609B2 publication Critical patent/JPH0624609B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D59/00Separation of different isotopes of the same chemical element
    • B01D59/22Separation by extracting
    • B01D59/26Separation by extracting by sorption, i.e. absorption, adsorption, persorption

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゼオライト担体上においてガス−固体クロマト
グラフィーにより複数の水素同位体を相互に分離するた
めの方法に関する。オルト−パラ誘導体類を含む水素同
位体類は種々のクロマトグラフ用カラムにより相互に分
離されてきた。ほとんどの方法はアルミナ,モレキュラ
ーシーブ類及びシリカゲルのような固体状担体上での低
温(77゜K)における吸着に基づくものである。水
素,水素重水素化物及び重水素の相互分離はスミス及び
ハントによりジャーナル オブ フィジカル ケミスト
リー64巻383頁(1960年)及びジャーナル オ
ブ フィジカル ケミストリー65巻87頁(1961
年)に報告された。
スミウらはネオンをキャリアーガスとし77゜Kで4m
のクロミアーアルミナカラムを使用した。H2のピークは
50分以内にカラムから出現し、Dのピークは133
分以内に出現した。次いでカラムを部分的に水で不活性
化した。部分不活性化はカラムの安定性及び装置の再現
性について問題を起こすことがある。保持時間は依然と
して非常に長かった。ジャーナル オブ フィジカル
ケミストリー65巻832頁(1960年)においてム
ーア及びワードは、Heをキャリアーガスとし、4mの鉄
被覆アルミナカラムを用いて良好な分離結果が得られた
と報告している。水素のピークは16分で出現し、重水
素のピークは28分で出現した。この分離はアナリティ
カル ケミストリー34巻877頁(1962年)にお
いてG.F.シップマンの研究及びアナリティカル ケ
ミストリー42巻7頁(1970年)においてC.ジェ
ントリー及びR.ショットの研究により確認された。シ
ップマンの文献は充填材の調整方法がカラムの特性に大
きな影響を及ぼすことを示唆している。充填材の調整は
かなり複雑で時間のかかるものである。保持時間はカラ
ムの使用時間とともに減少する。キャン アンド ケム
(Can.& Chem.)41巻548頁(1963年)におい
て、M.ベヌゴパラン及びK.O.クッチュケは水素同
位体類のミクロモル量分析に高度に活性化したアルミナ
カラムを用いたことを報告している。充填材はHe気流中
で723゜Kにおいて1週間活性化された。ジャーナル
オブ クロマトグラフィー29巻32頁(1967
年)においてM.L.コンティ及びM.レシンプルは1
63〜113゜Kの範囲内のさまざまな温度における同
位体混合物の分離にモレキュラーシーブ4Aを使用した
ことを報告している。この温度領域で研究するために特
殊な低温保持装置を研究室内に作った。複数の同位体の
相互分離はカラムの活性化の度合に応じて行なわれた。
122゜Kにおいて2.2mのカラムを使用した場合、
H2及びDの保持時間はそれぞれ15分及び25分であ
った。
本発明はモルデナイトまたは変質モルデナイト(例えば
Na−モルデナイト沸石など)などのモルデナイト類が
複数の水素同位体を能率良く分離するために使用可能で
あることを特徴とするものである。カラム用充填材の調
整は容易で再現性がある。充填材は容易に再生可能で、
保持時間は短く、高温好ましくは120〜250゜K特
に197゜Kにおいて分離操作を実施することができ
る。100〜300μmの粒径を有する前記モルデナイ
ト類を用いるのが好ましい。
一般にゼオライトによる各種分子のクロマトグラフ的分
離には、(a)ゼオライトの細孔に依存する分子篩作用
による分離と、(b)ゼオライトに対する個々の分子の
差別吸着に依存する分離とがある。そして分離すべき複
数の物質の大きさ、形状、極性やその他の特性などに従
ってこれらの機構の一方または両方が作用する。
ゼオライトの極性にからむ分離に関しては、分離すべき
複数種の分子の大きさが違って、複数種の分子のうち少
なくとも1種類の分子がゼオライトの細孔を透過する場
合の分離においてのみ分子篩作用は効果的である。
ところが、水素、水素重水素化物及び重水素からなる水
素同位体の混合ガスは大きさがほぼ等しい分子を含んで
いるため、前記分子篩によるこれら同位体の分離には適
していない。
気相のモル分率に対する吸着相のモル分率の比で定義さ
れる分離係数αは、水素同位体の分離の場合、吸着材の
細孔径、表面積などよりも化学的組成による依存性が大
きい。
すなわち前記分離係数αは、主として各吸着材上の同位
体ガスのイソステリズム吸着熱の差の関数となってい
る。換言すれば、水素ガスおよび重水素ガスは吸着材に
対する吸着の度合が異なり、この吸着の度合の違いは、
吸着材上におけるそれぞれの同位体の吸着熱の違いに起
因している。
吸着材として一般に使用されているゼオライトAと本発
明で使用されるモルデナイト類の細孔径は約3〜10Å
の範囲でほぼ同程度であるが、後述するように骨格構造
や化学組成などが全く異なっており、モルデナイト類は
水素同位体の分離に非常に有効である。
すなわち、前記ゼオライトAの代表的な骨格構造を第3
図に、本発明の実施例で使用されるNa−モルデナイト
の代表的な骨格構造を第4図に、それぞれ示す。これら
の図から明らかなように、Na−モルデナイトの骨格構
造はゼオライトAのそれとは全く異なり、特異な分子構
造を有しています。
またゼオライトAの単位格子の化学組成はNa12〔(A
lO12(SiO12〕.27HOであるのに対
し、Na−モルデナイトの単位格子の化学組成はNa
〔(AlO(SiO40〕.24HOであ
る。そして前記分子式から明らかなように、ゼオライト
AのSi/Alは1であるのに対して、Na−モルデナ
イトのSi/Alは5である。すなわちゼオライトAは
1g当たり約7ミリ当量のアルミニウムを含有している
が、Na−モルデナイトは1g当たり約2.6〜2.7
ミリ当量しかアルミニウムを含有していない。
ゼオライト中のアルミニウム原子の数および位置がその
表面における電荷の数や位置を主として決定し、対応す
る交換可能なカチオンが、それらの構造内の具体的な位
置、多いさすなわち密度ならびに電荷の大きさなどによ
り、ゼオライトの前記吸着選択性に大きく影響する。位
置にもよるが、前記カチオンは吸着される分子と相互的
な電場効果をもたらす。すなわち、Na−モルデナイト
の方がゼオライトAよりも前記差別吸着が生じ易いとい
う特性を有している。
以上のことから、本発明のモルデナイト類はゼオライト
Aに比べて水素同位体の分離に最適である。
本発明のゼオライト吸着材の一例であるNa−モルデナ
イトを粉砕篩別し、80〜100メッシュ(150〜1
80μm)の粒径のものを長さ2m,直径2.2mmの
銅カラムに充填した。この充填に際して最密で均一な充
填が得られるように細心の注意を払った。カラムの両端
をDMCS(ジメチルクロロシラン)で処理したグラス
ウールの栓で密封した。セッティングを行なった後、He
をゆっくりと流しながらクロマトグラフ装置のオーブン
中で400℃においてカラムを前処理した。カラムを機
器に接続して熱処理のためにオーブンに挿入すること、
及び分析のために液体窒素またはドライアイス−アセト
ン混合物を入れた外部のジュワー瓶中に交互に入れるこ
とを可能にして空気による汚染を防止した。
使用したガスクロマトグラフ装置は熱伝導性検出器を備
えた「バリアン(Varian)」1420型であった。キャ
リアーガスとしてヘリウムを毎秒30mlの流速で用い
た。H2を1容量パーセントと、Dを1容量パーセン
ト、更に残りがHeである人工的に作成した混合ガスを1
mlの試料ループを備えたガス注入弁によって注入した。
代表的なクロマトグラフ(カラム温度−76℃)を第1
図に示す。熱伝導度検出装置(TCD)のブリッジ電流
は375mAであった。
第2図は同じ混合ガスを使用し、カラム温度以外同じ条
件で実施して得た代表的クロマトグラフ(カラム温度−
120℃)を示す。
カラムを液体窒素の温度で操作した場合、水素と重水素
の両方が吸着された。カラム温度(−76〜−130
℃)により、解離定数Rは次式によって表わされる。
式中、 1、w2:ピーク1及び2のそれぞれの基部における幅
(1.3〜1.67の範囲内で変動)。
この温度範囲における分離定数S.F. は1.14から1.32に上昇した。
本発明は前述のように、ほぼ等しい大きさの分子を含ん
でいる水素同位体の分離のために、特にモルデナイト類
を使用することにより、ゼオライトAに比べてより能率
的に水素同位体の分離ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の方法によって得られたクロ
マトグラフ、第3図はゼオライトAの代表的な骨格構造
を示す図、第4図は本発明の実施例で使用されるNa−
モルデナイトの代表的な骨格構造を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レミー フアン ゴムペル ベルギー国 ゲール、B−2440,グロート ステンベグ 146 (72)発明者 ポウル ド ビーブレ ベルギー国 カスタリー B−2460,ドイ ネナインド 11 (56)参考文献 特開 昭55−119427(JP,A)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体状充填材を含むクロマトグラフ用カラ
    ムを用いてガス−固体クロマトグラフィーにより複数の
    水素同位体を相互に分離する方法において、モルデナイ
    ト類を前記固体状充填材として用いることを特徴とする
    水素同位体類の分離法。
  2. 【請求項2】前記モルデナイト類の粒径が100〜30
    0μmの範囲である特許請求の範囲第1項記載の水素同
    位体類の分離法。
  3. 【請求項3】前記変質モルデナイトがNa−モルデナイ
    ト沸石である特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    水素同位体類の分離法。
  4. 【請求項4】Heをキャリアーガスとして使用する特許
    請求の範囲第1項乃至第3項記載のいずれか一項記載の
    水素同位体類の分離法。
  5. 【請求項5】前記水素同位体が水素、水素重水素化物及
    び重水素とからなる特許請求の範囲第1項乃至第4項記
    載のいずれか一項記載の水素同位体類の分離法。
  6. 【請求項6】120〜250゜Kの温度で分離操作を行
    う特許請求の範囲第1項乃至第5項記載のいずれか一項
    記載の水素同位体類の分離法。
  7. 【請求項7】固体状充填材を含んでガス−固体クロマト
    グラフィーにより複数の水素同位体を相互に分離すクロ
    マトグラフ用カラムにおいて、前記固体状充填材がモル
    デナイト類であることを特徴とするクロマトグラフ用カ
    ラム。
  8. 【請求項8】前記変質モルデナイトがNa−モルデナイ
    ト沸石である特許請求の範囲第7項記載のクロマトグラ
    フ用カラム。
JP61018279A 1985-02-01 1986-01-31 水素同位体類の分離法 Expired - Lifetime JPH0624609B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP85200129A EP0189607B1 (en) 1985-02-01 1985-02-01 Method for the separation of hydrogen isotopes
EP85200129.6 1985-02-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61287429A JPS61287429A (ja) 1986-12-17
JPH0624609B2 true JPH0624609B2 (ja) 1994-04-06

Family

ID=8193994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61018279A Expired - Lifetime JPH0624609B2 (ja) 1985-02-01 1986-01-31 水素同位体類の分離法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0189607B1 (ja)
JP (1) JPH0624609B2 (ja)
AT (1) ATE52937T1 (ja)
CA (1) CA1293205C (ja)
DE (1) DE3577809D1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4732581A (en) * 1986-05-08 1988-03-22 Cheh Christopher H Gas chromatographic method for separating hydrogen isotopes
LU86902A1 (fr) * 1987-05-27 1988-06-13 Euratom Procede et dispositif de purification d'un gaz contenant des isotopes d'hydrogene
US5069690A (en) * 1991-02-21 1991-12-03 Air Products And Chemicals, Inc. Process for kinetic gas-solid chromatographic separations
JP5250783B2 (ja) * 2008-06-09 2013-07-31 かおり 二木 オルソ・パラ水素(重水素)分離方法およびオルソ・パラ水素(重水素)分離装置
CN107261845A (zh) * 2017-08-25 2017-10-20 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 一种氢同位素混合气体的分离方法
JPWO2022149499A1 (ja) * 2021-01-05 2022-07-14

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55119427A (en) * 1979-03-09 1980-09-13 Toyo Soda Mfg Co Ltd Concentrating method of heavy hydrogen from hydrogen gas containing dilute heavy hydrogen

Also Published As

Publication number Publication date
ATE52937T1 (de) 1990-06-15
JPS61287429A (ja) 1986-12-17
EP0189607A1 (en) 1986-08-06
DE3577809D1 (de) 1990-06-28
EP0189607B1 (en) 1990-05-23
CA1293205C (en) 1991-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2326408B1 (en) Process for the enrichment of isotopes
Brandani et al. Self-diffusion of propane and propylene in 5A and 13X zeolite crystals studied by the tracer ZLC method
Kiselev Problems of molecular adsorption chromatography
Sybliska et al. β-cyclodextrin as a selective agent for the separation of o-, m-and p-xylene and ethylbenzene mixtures in gas-liquid chromatography
Bruner et al. Role of the liquid phase in gas-liquid-solid chromatography and its influence of column performance. Experimental approach
Epiepang et al. Air separation sorbents: Mixed-cation zeolites with minimum lithium and silver
Later et al. Standardization of alumina and silica adsorbents used for chemical class separations of polycyclic aromatic compounds
JPH0624609B2 (ja) 水素同位体類の分離法
Yang et al. Heats of adsorption on mixed-cation LiNa-LSX: Estimating SIII site occupancy by Li
US4744805A (en) Selective adsorption process using an oxidized ion-exchanged dehydrated chabizite adsorbent
Hoering et al. Shape-selective sorption of monomethylalkanes by silicalite, a zeolitic form of silica
Wardencki et al. Dynamic adsorption of thiophenes, thiols and sulphides from n-heptane solutions on molecular sieve 13X
Huddersman et al. Separation of hexane isomers on zeolites mordenite and beta
Li-feng et al. Temperature-programmed desorption of hydrocarbons from ZSM-5, ZSM-11, and Theta-1; part 1. n-hexane and n-octane
Stepanov et al. Comparison of the dynamics of n-hexane in ZSM-5 and 5A zeolite structures
Yamanishi et al. Adsorption equilibrium of hydrogen isotopes on alumina adsorbents for gas-solid chromatography
Kiselev et al. Problems of selectivity and efficiency in liquid-solid chromatography
Wang et al. Effect of MnCl 2 deposition content on the textural properties of activated alumina and its elution performance for hydrogen isotopes
Maienschein et al. Separation of hydrogen isotopes by selective adsorption with production of high‐purity D–T and T2
Çulfaz et al. Counterdiffusion of liquid hydrocarbon pairs in ion-exchanged forms of zeolite X
Andronikashvili et al. Gas chromatographic separation of isomeric benzene derivatives using molecular sieves, combined with partition columns
Filbert et al. Pore-Size Effects on Column Performance in Gas-Liquid Chromatography
Moreland et al. Effects of Slow Mass Transfer When Using Microporous Adsorbents in Gas—Solid Chromatography
Collins et al. Fast liquid chromatography/time‐of‐flight mass spectrometry using sol‐gel bonded continuous‐bed capillary columns
Förster et al. Sorption, separation, and conversion of hydrogen nuclear spin isomers on zeolites, alumina, and silicagel