JPH06245155A - モニタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオ（コンポジット）が選択されている場
合は、表示画面のアスペクト比の切り換えを行なわない
ようにする。 【構成】 外部機器から入力されＡＶスイッチで選択さ
れている映像入力を検出し(S001)、ビデオ入力が選択さ
れている場合は、ワイドＩＤの検出を行なわずに４：３
アスペクト比のノーマルモードの処理を行なう(S002)。
ステップS001でＳ映像入力が選択されていると検出され
た場合は、ワイドＩＤの検出を行ない(S003)、ワイドＩ
Ｄが重畳されているか否かを判別する(S004)。そしてワ
イドＩＤが重畳されていない場合はノーマルモードの処
理を行ない(S005)、重畳されている場合は表示画面が１
６：９アスペクト比となるワイドモードの処理を行なう
(S006)。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はモニタ装置にかかわり、
ビデオ（コンポジット）入力とＳ映像入力を選択してモ
ニタすることができるモニタ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現今のモニタ装置は、通常のビデオ信号
（コンポジット信号）で入力するビデオ入力端子と、輝
度信号（Ｙ）と色信号（Ｃ）を分離して入力するＳ映像
入力端子が備えられている。特にＳ映像入力端子から入
力される映像信号は、輝度信号（Ｙ）と色信号（Ｃ）が
分離されているので、クロスカラーやドット障害などの
少ない、より鮮明な画像を得ることができる。

【０００３】例えばビデオデッキなどの外部機器から映
像信号を入力する場合は、前記ビデオ入力端子は外部機
器に設けられているビデオ出力端子と、また前記Ｓ映像
入力端子は同じく外部機器に設けられているＳ映像出力
端子と、それぞれ専用ケーブルで接続し、ユーザはモニ
タ装置のビデオチャンネルを選択するとともに、映像信
号の入力方式も選択してモニタすることが可能となって
いる。

【０００４】前記外部機器から出力され、前記Ｓ映像入
力端子から入力される映像信号が例えば１６：９のワイ
ド画面の信号である場合には、ワイドＩＤ（ＤＣ）が重
畳されており、各外部機器からの映像信号（ビデオ信
号、Ｓ映像信号）を選択するＡＶスイッチが、このワイ
ドＩＤを検出することにより入力信号のアスペクト比の
判別を行なっている。モニタ装置がこのワイドＩＤを検
出すると、画サイズ、明るさ、ダイナミック・コンバー
ジェンスなどの各データを、１６：９のアスペクト比に
対応するように自動的に変換して画面表示が行われる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、モニタ装置
のある入力チャンネルを選択してビデオ信号（４：３ア
スペクト比）の映像をモニタしている場合に、その他の
入力チャンネルのＳ映像入力端子からＳ映像信号が入力
され、そのＳ映像信号にワイドＩＤが重畳されている場
合は、自動的にそのワイドＩＤが検出なされると同時
に、画サイズ、明るさ、ダイナミック・コンバージェン
スなど各種のデータを、１６：９のアスペクト比に対応
するように変換されてしまい、現在のモニタしているビ
デオ信号（４：３アスペクト比）の映像が途切れてしま
うという問題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するためになされたもので、外部機器からの映
像信号をコンポジット信号で入力するコンポジット信号
入力手段と、外部機器からの映像信号をＳ映像信号で入
力するＳ映像信号入力手段と、前記各入力手段から入力
された映像信号を選択して出力する切り換え手段と、Ｓ
映像信号入力手段から入力される映像信号に重畳されて
いるワイドモード検出ＩＤを検出する検出手段とを備
え、前記検出手段は前記切り換え手段がＳ映像信号入力
手段からの入力を選択している場合にのみワイドモード
検出ＩＤの検出を行なうように構成されている。

【０００７】

【作用】ワイドＩＤが検出された場合でも、不用意にモ
ニタ映像が途切れることがなくなる。

【０００８】

【実施例】以下本発明のモニタ装置の実施例を説明す
る。図１は本実施例のモニタ装置の一部回路ブロックを
示す図である。この図でＶ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４は外部
機器からビデオ信号を入力するビデオ入力端子、Ｓ１、
Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４はＳ映像信号を入力するＳ映像入力端
子を示す。前記ビデオ入力端子Ｖ１〜Ｖ４、Ｓ映像入力
端子Ｓ１〜Ｓ４はそれぞれの外部入力チャンネルに対し
て設けられており、同一の添え字を付してある端子は同
一チャンネルに設けられている。

【０００９】１は外部に設置されているチューナ１０、
ビデオテープレコーダ（ＶＴＲ）１１、８mmビデオデッ
キ１２、レーザディスクプレーヤ（ＬＤプレーヤ）１３
などの外部機器から前記ビデオ入力端子Ｖ１〜Ｖ４、Ｓ
映像入力端子Ｓ１〜Ｓ４を介して入力された映像信号を
選択するＡＶスイッチを示す。このＡＶスイッチ１は、
外部入力チャンネルを選択した後に、ビデオ信号とＳ映
像信号のいずれかを選択することも可能である。

【００１０】前記ＡＶスイッチ１で選択された映像信号
は、ビデオプロセッサ２で各種の映像処理を施され、Ｒ
ＧＢドライブ４に供給されＣＲＴ６に表示される。また
前記ＡＶスイッチ１は、各端子を介して入力された映像
信号から、同期信号を分離してスキャンプロセッサ３に
供給する。そしてこのスキャンプロセッサ３は、同期信
号のタイミングで偏向ヨーク５に水平／垂直の偏向電流
を供給する。

【００１１】７はリモートコマンダＲＣから受光部９を
介して入力される制御／操作コマンドを入力し、コント
ロールバスＣＢを介して上記各機能回路の制御を行なう
ＣＰＵを示し、後で説明するワイドＩＤ検出データに基
づきビデオプロセッサ２、スキャンプロセッサ３に対し
てノーマル／ワイドモード表示などの制御を行なう。

【００１２】ノーマルモード表示は通常の４：３アスペ
クト比の画像を表示する処理であり、前記メモリ８に記
憶されているノーマルモードのデータが読み出され、そ
のデータにしたがいビデオプロセッサ２、スキャンプロ
セッサ３の制御が行なわれる。

【００１３】ワイドモードはノーマルモード（４：３）
の画像を垂直方向を圧縮することにより、例えば１６：
９などのワイド画面を表示することができる画像モード
である。このワイドモードに切り換わった場合はメモリ
８からワイドモードに対応したデータが読み出されるよ
うになる。例えばスキャンプロセッサ３を制御する同期
のタイミングや、走査の開始位置などのデータが読み出
され、画サイズが例えば１６：９アスペクト比に変更さ
れる。また画サイズの変更により画像信号の時間軸を変
更するようなデータや、コンバーゼンスの補正データな
どが読み出され、ビデオプロセッサ２が制御されるよう
になる。

【００１４】例えば前記ＡＶスイッチ１で、外部入力チ
ャンネルが選択された後に、Ｓ映像信号が選択されモニ
タされている場合に、各Ｓ映像入力端子Ｓ１〜Ｓ４から
入力される映像信号が、例えば１６：９アスペクト比の
ワイド画面の映像信号のであるかを判別する、ワイドＩ
Ｄが重畳されているか否かの検出を行なう。そして前記
ワイドＩＤが検出されると、ワイドモードに対応した、
例えば明るさなどの画質データや、画サイズ、ダイナミ
ックコンバージェンスなどの偏向系のデータを読みだ
し、ワイドモードでモニタ出力を行なうようにする。

【００１５】図２はワイドＩＤが検出され、ワイドモー
ドに切り換える場合の処理をフローチャートで示した図
である。まずＡＶスイッチ１で選択されている映像入力
を検出し(S001)、ビデオ入力が選択されている場合は、
ワイドＩＤを検出せずに４：３アスペクト比のノーマル
モードの処理を行なうようにする(S002)。ステップS001
でＳ映像入力が選択されていると検出された場合は、ワ
イドＩＤの検出を行ない(S003)、ワイドＩＤが重畳され
ているか否かを判別する(S004)。そしてワイドＩＤが重
畳されていない場合はノーマルモードの処理を行ない(S
005)、ワイドＩＤが重畳されている場合は表示画面が、
例えば１６：９アスペクト比となるようなワイドモード
の処理を行なうようにする(S006)。

【００１６】このフローチャートに示したように、本発
明ではＳ映像入力が選択されている場合にのみ、ワイド
ＩＤの検出を行なうようになされているので、ビデオ入
力を選択している場合は、ワイドＩＤが重畳されている
映像信号がＳ映像入力端子Ｓ１〜Ｓ４から入力されて
も、自動的にワイドモードに切り換わることなく、ビデ
オ入力の映像のモニタを続けることができる。

【００１７】上記したフローチャートによれば、例え
ば、図１に示したＶＴＲ１１からビデオ入力端子Ｖ２を
介して入力される映像信号をモニタしている場合に、８
mmビデオデッキ１２からＳ映像入力端子Ｓ３を介して、
ワイドＩＤが重畳されているＳ映像信号が入力さてしま
った場合でも、ノーマルモードを維持することができ、
ＶＴＲ１１からの映像信号のモニタを継続して行なうこ
とができるようになる。

【００１８】なおテレビジョン受像機のように各種チュ
ーナ（Ｕ／Ｖ、ＢＳ／ＣＳなど）が内蔵されている機器
に関しては、前記各種チューナの映像信号が選択されモ
ニタされている場合、前記ビデオ信号の場合と同様に、
ワイドＩＤの検出は行なわないようにする。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明のモニタ装置
は、外部機器から入力されるビデオ信号を選択してモニ
タしている場合に、Ｓ映像入力端子からワイドＩＤが重
畳された映像信号が入力された場合は、そのワイドＩＤ
が検出されないようになされているので、ビデオ信号の
モニタを行なっている場合に、自動的にワイドモードに
切り換わってしまうという誤動作を防止することができ
る。したがって、ビデオ入力されているノーマルモード
の映像を選択してモニタしている場合は、ユーザがＳ映
像入力への切り換え操作を行なわない限り、ワイドモー
ドに切り換わることなく、ビデオ入力の映像のモニタを
続けることができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のモニタ装置の一部回路ブロッ
クを示す図である。

【図２】ワイドＩＤを検出する場合の処理の流れを示す
フローチャートを示す図である。

【符号の説明】

１ ＡＶスイッチ ２ ビデオプロセッサ ３ スキャンプロセッサ ４ ＲＧＢドライブ ５ 偏向ヨーク ６ ＣＲＴ ７ マイコン ８ メモリ ９ 赤外線受光部 Ｖ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４ ビデオ入力端子 Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３、Ｓ４ Ｓ映像入力端子

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部機器からの映像信号をコンポジット
   信号で入力するコンポジット信号入力手段と、 外部機器からの映像信号をＳ映像信号で入力するＳ映像
   信号入力手段と、 前記Ｓ映像信号入力手段から入力された映像信号を選択
   して出力するスイッチ手段と、 Ｓ映像信号入力手段から入力される映像信号に重畳され
   ているワイドモード検出ＩＤを検出する検出手段と、 を備えたモニタ装置において、 前記検出手段は前記スイッチ手段がＳ映像信号入力手段
   からの入力を選択している場合にワイドモード検出ＩＤ
   の検出を行なうことを特徴とするモニタ装置。
2. 【請求項２】 前記スイッチ手段により内蔵されている
   チューナの映像信号が選択されている場合に、前記検出
   手段によるワイドモード検出ＩＤの検出を行なわないこ
   とを特徴とする請求項１に記載のモニタ装置。