JPH0624456A - 自動包装用フレコン袋の排出口部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多量の充填物を充填することができる大形フ
レコン袋体の底面側排出口部を、簡単な構造にして迅速
容易に有効に閉塞可能とする。 【構成】 上方に開口部１を有する大形フレコン袋体Ａ
の底面２下方には該底面２より小径となる排出口部３を
垂設してなる自動包装用フレコン袋において、前記排出
口部３の上部はワンタッチの閉塞体Ｂにより開閉可能に
し、排出口部３の下部両側および前記底面２下方の両側
には相互に係脱自在のホック４ａ，４ｂをそれぞれ装着
して構成したものであり、また、閉塞体Ｂは排出口部３
の外周に取付けた紐５の両端側に締付具６を嵌挿した
り、閉塞体Ｂは排出口部３を外方から挟着することがで
きるワンタッチで解除可能の挟着具７からなるようにし
て構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば５００ｋｇの飼
料などを充填することができる大形フレコン袋体の底面
側排出口部を開閉させることができる自動包装用フレコ
ン袋の排出口部構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、上方に開口部を有する大形フレ
コン袋体の底面下方には該底面より小径となる排出口部
を垂設してなる自動包装用フレコン袋において、実公昭
５７−５３２７９号公報に見られるように、排出口部を
紐で締めつけて縛るとともにその排出口部を袋体の底面
内方に押し込み、その外方を各蓋片で覆うとともにロー
プで締めつけながら縛って排出口部を閉じるようになっ
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うに排出口部を閉じたり、充填物を排出する際に開口さ
せる場合、複雑な操作手順となって時間と手間がかか
り、作業性が悪く、また、袋を洗浄する場合には、蓋片
などがあって洗浄しにくい、といった不具合を呈してい
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、そのような不
具合を解決し、簡単な操作手順で排出口部の開閉操作を
有効に行なえるよう工夫したものであり、そのため、排
出口部の上部はワンタッチの閉塞体により開閉可能に
し、排出口部の下部両側および袋体の底面下方の両側に
は相互に係脱自在のホックをそれぞれ装着して構成した
ものであり、また、閉塞体は排出口部の外周に取付けた
紐の両端側に締付具を嵌挿したり、閉塞体は排出口部を
外方から挟着することができるワンタッチで解除可能の
挟着具からなるようにして構成したものである。

【０００５】

【作用】したがって、排出口部を閉じる場合は、閉塞体
によりワンタッチで排出口部の上部を閉じるとともに、
排出口部の下部を折り曲げて袋体の底面側に両側のホッ
クを止着すると、袋体の底面側下方に排出口部を収納状
態にして確実に閉じることができることになり、また、
その両ホックを外して閉塞体をワンタッチで締付解除す
ると、迅速容易に排出口部を開口させることができる。

【０００６】

【実施例】Ａは例えば５００ｋｇの飼料などを充填でき
る大形でフレキシブルなフレコン袋体を示し、その上部
には該フレコン袋体Ａより小径となる開口部ａを突設す
るとともに、該開口部ａの先端外周には、平行となって
口を閉じたり外方に屈曲して開口させることができる２
枚のばね板８ａ，８ｂを取付け、下部底面２の下方には
該底面２より小径となる排出口部３を垂設して形成した
ものであり、該排出口部３の上部には該排出口部３を開
閉させることができるワンタッチの閉塞体Ｂを取付ける
が、該閉塞体Ｂは、係合片９に挿着した１本の紐５を排
出口部３の外周に掛装し、圧縮ばね１０により弾圧され
る締付駒６ａを内装した締付具６に前記紐５の両端側を
嵌挿して構成し、また、前記排出口部３の下端部両側に
は雄のホック４ａ，４ａをそれぞれ装着するとともに、
袋底面２下方の離れた両側の部位には前記ホック４ａ，
４ａにそれぞれ係脱自在となる雌の両ホック４ｂ，４ｂ
を装着して構成する。

【０００７】図７に袋詰め装置の一部を示したものであ
り、上下動して飼料などを放出できるシュータ１１の下
方にまで延出する両側のコンベア１２の始端側には、開
口部１と排出口部３を閉じた空のフレコン袋を供給でき
るようにして、搬送コンベア１３上にフレコン袋が搬送
されてくるところで開口部１を開口させるとともに、下
動してくるシュータ１１から飼料などを投入し、充填後
にシュータ１１が上動して開口部１が閉じられると、搬
送コンベア１３により搬出できるようにして構成する。

【０００８】したがって、排出口部３を閉じる場合は、
先ず、閉塞体Ｂにより排出口部３の上部を閉じるが、締
付駒６ａを弾圧に拡張して矢印イで示すように押しなが
ら弛め、そのまま締付具６を紐５にすべらせながら矢印
ロ方向へ押し込むと、排出口部３の上部を締付けて閉じ
ることができることになり、その状態で、弾圧される締
付駒６ａにより紐５に締付具６を繋止させておくことが
できることになり、次いで、図２および図３に示すよう
に、排出口部３の下部を底面２側に折り曲げてホック４
ａ，４ａを底面２下面のホック４ｂ，４ｂにそれぞれ止
着すると、排出口部３を収納状態にして確実に閉じるこ
とができることになり、また、図８に示すように、クレ
ーンなどにより吊下げて袋内の飼料などを放出する場合
には、両ホック４ａ，４ｂを外すとともに、締付具６を
弛めると、迅速容易に排出口部３を開口させることがで
きる。

【０００９】図９および図１０は他の実施例を示したも
のであり、閉塞体Ｂとして、ヒンジ７ａを介して連結す
る２枚の挟着板７ｂ，７ｃの一方の先端には他方の先端
に係合させることができるフック７ｄを設けて構成した
挟着具７を使用したものであり、フック７ｄを係脱させ
るワンタッチ操作で排出口部３の上部を迅速容易に開閉
させることができる。

【００１０】

【発明の効果】このように本発明は、排出口部３を閉じ
る場合は、閉塞体Ｂによりワンタッチで排出口部３の上
部を閉じるとともに、排出口部３の下部を折り曲げて袋
体Ａの底面２側に両側のホック４ａ，４ｂを止着する
と、袋体Ａの底面２側下方に排出口部３を収納状態にし
て確実良好に閉じることができることになり、また、両
ホック４ａ，４ｂを外して閉塞体Ｂをワンタッチで締付
解除させると、迅速容易に排出口部３を開口させること
ができることになり、排出口部３の開閉操作を迅速容易
に作業性良く行なうことができることになり、排出口部
３が簡単な構造となってフレコン袋の洗浄も容易に行な
うことができることになり、好適に実施できる特長を有
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の要部を示した側面図である。

【図２】図１の作動状態を示した側面図である。

【図３】図２の下面を示した底面図である。

【図４】両ホックを示した側面図である。

【図５】締付具を示した側面図である。

【図６】図５の右側面を示した側面図である。

【図７】袋詰め装置を概略示した側面図である。

【図８】フレコン袋の吊下げた状態を示した側面図であ
る。

【図９】他の実施例を示した側面図である。

【図１０】挟着具を示した平面図である。

【符号の説明】

１ 開口部 Ａ フレコン袋体 ２ 底面 ３ 排出口部 Ｂ 閉塞体 ４ａ，４ｂ ホック ５ 紐 ６ 締付具 ７ 挟着具

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方に開口部１を有する大形フレコン袋
   体Ａの底面２下方には該底面２より小径となる排出口部
   ３を垂設してなる自動包装用フレコン袋において、前記
   排出口部３の上部はワンタッチの閉塞体Ｂにより開閉可
   能にし、排出口部３の下部両側および前記底面２下方の
   両側には相互に係脱自在のホック４ａ，４ｂをそれぞれ
   装着して構成したことを特徴とする自動包装用フレコン
   袋の排出口部構造。
2. 【請求項２】 閉塞体Ｂは排出口部３の外周に取付けた
   紐５の両端側に締付具６を嵌挿してなる請求項１記載の
   自動包装用フレコン袋の排出口部構造。
3. 【請求項３】 閉塞体Ｂは排出口部３を外方から挟着す
   ることができるワンタッチで解除可能の挟着具７からな
   る請求項１記載の自動包装用フレコン袋の排出口部構
   造。