JPH06244468A - 超電導限流器 - Google Patents

超電導限流器

Info

Publication number
JPH06244468A
JPH06244468A JP5026839A JP2683993A JPH06244468A JP H06244468 A JPH06244468 A JP H06244468A JP 5026839 A JP5026839 A JP 5026839A JP 2683993 A JP2683993 A JP 2683993A JP H06244468 A JPH06244468 A JP H06244468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superconducting
composition
current limiter
coil
magnetic shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5026839A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Ogawa
尚之 小川
Yoshimi Osawa
善美 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP5026839A priority Critical patent/JPH06244468A/ja
Publication of JPH06244468A publication Critical patent/JPH06244468A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気遮蔽体が、第2種超電導体であり、か
つ、筒状である超電導性組成物を有し、超電導性組成物
が混合状態になっているとき、その超電導性組成物に電
流又は熱を加えることにより、その超電導性組成物を常
伝導状態に転移させる超電導限流器。 【効果】 超電導性組成物を混合状態から常伝導状態に
転移させるので、第2種超電導体である超電導性組成物
が混合状態になるが、常伝導状態にまではならない程度
の過電流が流れたときでも、限流作用が生じ、回路を保
護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状である超電導性組
成物を有する超電導限流器に関し、特に、第2種超電導
体がいわゆる混合状態のときであっても限流作用を生じ
る超電導限流器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、計装器具等の各種装置機器に
おいて、事故等により発生する過電流の流れを防止する
継電器の一種である限流器が用いられている。特に、近
年開発の著しい超電導機器では、過電流により使用して
いる超電導体の超電導特性が変化すると、機器が回復不
能に損傷するおそれがある。そのため、各種の限流器が
検討、提案されている。一方、超電導体による磁束の遮
蔽効果を利用した磁気遮蔽型限流器が提案されている。
例えば、第43回春季低温工学・超電導学会予稿集、第
36頁(B1−14)には、外径10mm、厚さ1m
m、長さ70mmの金属超電導体を用い、液体ヘリウム
(4.2K)で、限流作用の原理が実証されている。
【0003】また、「電気学会静止器研究会 SA−9
1−67」第111〜117頁では、液体ヘリウム冷却
における限流器での円筒超電導体のヒステリシス損失を
モデル計算し、液体窒素温度を越える臨界温度を有する
超電導性組成物では、その損失は問題ないとし、バルク
酸化物超電導性組成物を液体窒素(77K)で作動する
限流器が提案され、更に、板状のこのような組成物を積
層する超電導磁気遮蔽体を用いる限流素子が提案されて
いる。
【0004】また、外部コイルに所定以上の過電流が流
れた場合、超電導体全体が同時にクエンチして限流作用
が働き、いわゆるON−OFF制御で単にスイッチ機能
を持たせた限流器のみならず、単なるスイッチ機能のみ
の限流器を改良し、外部コイルに流れる過電流の大小に
応じて限流作用を調節することができる限流器も開発さ
れている。本発明者等の出願による特願平4−7463
9号によれば、超電導性組成物を用いる超電導限流器で
あって、該超電導性組成物が軸方向に超電導層を複数継
ぎ合わせてなり、且つ、両端部から中心部に順次磁気遮
蔽能が増加してなる筒状超電導性組成物であることを特
徴とする超電導限流器が記載されている。筒状超電導性
組成物が、軸方向に両端部から順次磁気遮蔽能、即ち、
超電導特性が増加するため、外部コイルに流れる過電流
の大きさに応じ、それに相応する超電導層がクエンチす
ることになり、限流作用を調節することができる。
【0005】これらの限流作用の原理とは、図3に示す
ようなものである。磁気遮蔽体2が冷却容器で充分に冷
却されているとき、磁気遮蔽体2は超電導状態となって
いて、定常時では、図3(a)に示すように、マイスナ
ー効果により、超電導体の内部に磁束線5が侵入しない
のみならず、超電導体に囲まれた筒状の空間にも磁束線
5は侵入しない。従って、コイル3を貫く磁束線5は磁
気遮蔽体2の外側に限られるので、コイル3のインダク
タンスは非常に小さい。なお、この状態で、筒状の磁気
遮蔽体2の中心部は磁気が遮蔽されている。
【0006】ところが、コイル2に過剰電流が流れる
と、磁気遮蔽体2のマイスナー効果は失われ、図3
(b)に示すように、磁束線5が磁気遮蔽体5の中心部
を軸方向に貫くように侵入し、磁束がコイルに鎖交する
ので、コイルのインダクタンスが急激に増加し、コイル
を流れる電流を限流する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超電導
性酸化物など、第2種超電導体が磁気遮蔽体5として用
いると、第2種超電導体では、マイスナー状態と、常伝
導状態との境に、超電導体の内部に磁束が侵入すること
ができるが、常伝導に転移していないいわゆる混合状態
が存在するので、過電流が十分に大きくないとき、超電
導限流器の第2種超電導体はこの混合状態となり、十分
な限流作用が生じなかった。そこで、本発明では、超電
導限流器の第2種超電導体が混合状態となる程度の過電
流が流れたときでも、十分な限流作用が生じる超電導限
流器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁気遮
蔽体と、磁気遮蔽体の回りに巻かれたコイルとを有する
超電導限流器において、上記磁気遮蔽体が、第2種超電
導体であり、かつ、筒状である超電導性組成物を有し、
超電導性組成物が混合状態になっているとき、超電導性
組成物に電流又は熱を加えることにより、超電導性組成
物を常伝導状態に転移させることを特徴とする超電導限
流器が提供される。
【0009】本発明において、上記超電導性組成物が、
ペロブスカイト型構造をとる超電導性酸化物を含有して
いることが好ましい。また、本発明において、上記磁気
遮蔽体が、上記超電導性組成物からなることが好まし
い。
【0010】更に、本発明において、上記筒状超電導性
組成物は、二以上の軸方向に短い筒状超電導性組成物を
軸方向に継ぎ合わせて形成していることが好ましい。
【0011】
【作用】以下、本発明について更に詳細に説明する。本
発明に係る超電導限流器は、磁気遮蔽体と、磁気遮蔽体
の回りに巻かれたコイルとを有する。磁気遮蔽体は、通
常は筒状であり、コイルは、筒状である磁気遮蔽体の外
側面の回りを筒の軸方向と交わる平面の方向に巻くこと
が好ましい。この場合、コイルが非超電導性であれば超
電導磁気遮蔽体のみを冷却容器内に収納して用い、上記
コイルが超電導性であれば、図1にあるように、超電導
磁気遮蔽体と共に冷却容器に組込んで用いることが好ま
しい。
【0012】また、鉄心が筒状の磁気遮蔽体の筒を貫い
ていることは好ましい。過電流が流れたとき、コイルを
貫く磁束密度を大きくするからである。
【0013】本発明では、磁気遮蔽体は、第2種超電導
体であり、かつ、筒状である超電導性組成物を有する。
ここで、磁気遮蔽体そのものが、第2種超電導体であ
り、かつ、筒状であるこの超電導性組成物であること
は、好ましい。しかし、磁気遮蔽体が、基板上に超電導
性組成物を超電導層として有していることを妨げるもの
ではない。
【0014】磁気遮蔽体及び筒状である超電導性組成物
の水平断面の形状は、円形、楕円形、多角形または星型
等の異形状でもよく、また、外側面の形状と筒内側面の
形状は同一でもよいが、異なっていてもよい。
【0015】本発明の超電導性組成物の厚さは、1〜5
0mmが好ましく、5〜30mmが好ましい。1mmよ
り薄いと、所望の磁気遮蔽能が限られるので、実用的で
ない。一方、50mmより厚いと、製造上、超電導特性
が低下し、好ましくない。
【0016】本発明に用いる超電導性組成物は、第2種
超電導体となるものであれば、特に制限はない。超電導
性組成物は、例えば、Bi-Sr-Ca-Cu-O系、希土類系等の
ペロブスカイト型結晶構造である超電導性酸化物を含有
する組成物から構成している。この組成物が、ペロブス
カイト型構造である超電導性酸化物に少量の銀、白金、
ロジウム等の添加物を必要に応じて添加した組成物であ
ることは、好ましい。例えば、これらの添加物を添加す
ることにより、組成物中に磁束線のピン止め効果を有す
るピン中心を生成することができるからである。Bi-Sr-
Ca-Cu-O系酸化物の具体例として、Bi2Sr2CaCu2Ox、Bi2S
r2Ca2Cu3Oxが挙げられる。
【0017】また、希土類系のペロブスカイト型結晶構
造である超電導性酸化物の具体例としては、REBa2Cu3O
7-xと表せる化合物が挙げられる。ここで、REは希土類
元素でY、Sm、Eu、Dy、Ho、Er及びYbから
なる群のなかの少なくとも一元素からなる。また、REBa
2Cu3O7-xが非化学量論的なので、xは、0以上1以下と
いう不定比を示し、この値が超電導特性の発現に直接影
響を与える。また、REBa2Cu3O7-xの結晶構造は共通の特
徴があり、多層ペロブスカイト構造を有する。REと表す
希土類元素は、必ずしも一元素のみに限られるわけでは
なく、Y、Sm、Eu、Dy、Ho、Er及びYbから
なる群より任意の二以上の元素を混在させてもよく、こ
のような例としては、REがYyYb1-y(yは0以上1以下
の実数)と表せる場合等がある。更に、Nb−Ti、N
b−Zr等の合金系又はNb−Sn、V−Ga等の化合
物系の第2種超電導体を用いることを妨げるものではな
い。
【0018】本発明では、超電導性組成物が混合状態に
なっているとき、超電導性組成物に電流又は熱を加える
ことにより、超電導性組成物を常伝導状態に転移させ
る。従って、第2種超電導体である超電導性組成物が混
合状態になるが、常伝導状態に転移まではしない程度の
過電流が流れたときでも、常伝導状態に転移させること
で、十分な限流作用が生じ、回路をよりよく保護するこ
とができる。
【0019】図1又は図2で、保護する負荷11に超電
導限流器1が接続している。そして、ある一定以上の電
流がコイル3に流れると、コイル6がそれを検出し、リ
レー7が作動し、電源8より、磁気遮蔽体2の超電導性
組成物に電流又は熱を加えることにより、超電導性組成
物を常伝導状態に転移させる。このとき、第2種超電導
体である超電導性組成物がマイスナー状態から混合状態
に転移する程度の過電流がコイル3が流れたとき、リレ
ー7が作動するように設定する。図1に示すように、電
源8を超電導性組成物に接続することで、超電導性組成
物を混合状態から常伝導状態に転移させるのに十分な電
流を加えるようにすることができる。また、図2に示す
ように、筒状の磁気遮蔽体2の筒内部にヒーター9を設
け、電源8よりヒーター9を加熱し、ヒーター9近傍の
超電導性組成物を混合状態から常伝導状態に転移させる
ようにすることができる。また、ヒーター9の他の態様
として、磁気遮蔽体2の筒内部を、その筒の軸方向とコ
イルの軸方向とがほぼ一致するようなコイル状にヒータ
ー9を設けることもできる。この態様では、磁気遮蔽体
2を内部からその一部又は全体を加熱するようにするこ
とができる。また、鉄心が、磁気遮蔽体2の筒内部を貫
いているとき、ヒーターが鉄心の回りをコイル状に巻き
回していてもよい。
【0020】本発明に用いる超電導性組成物は、超電導
性酸化物に所望の添加物を加えた混合粉末を所望形状に
成形してから、これを公知の焼成法で焼成し、機械加工
することによって、好適に作成することができる。
【0021】また、一度に比較的に大型の焼成体を作成
する代わりに、二以上の軸方向が短い分割筒状超電導性
組成物(以下、適宜、「分割筒状物」という。)を軸方
向に継ぎ合わせて形成することによって、筒状の超電導
性組成物を得ることもできる。この分割筒状物の厚さ
は、2mm〜20mによって、簡便に得ることもでき
る。この分割筒状物の厚さは、2mm〜20mmである
ことは好ましい。20mm以下では、組成物の配向を一
致させ易く、その方が好ましいからである。2mmより
小さいと機械強度が十分でないことが多く、取扱上、好
ましくない。この厚さが3〜10mmであることは更に
好ましい。この分割筒状物どうしは、互いに接合するこ
とが好ましいが、接合しなくともよい。例えば、筒状超
電導性組成物を中に納めることができる枠を作成し、こ
の枠の中に分割筒状物を順次、積層し、分割筒状物同士
を接合しないこともできる。
【0022】継ぎ合わせられる分割筒状物の数は、筒状
超電導性組成物の磁気遮蔽能及び限流器で必要とする性
能の双方を加味し、使用条件に応じて適宜選択すること
ができる。製造上、バルクとして200の分割筒状物が
上限であり、通常、10〜100の分割筒状物である。
【0023】本発明に係る限流器は、上記のように構成
され、液体窒素下で用いる場合は、冷却コストが小さく
なり、且つ、冷却容器がコンパクトな構造となるため、
メリットが大きい。また、液体ヘリウム等のより低温で
作動させる場合には、超電導性組成物の性能が著しく向
上し、大電力の限流が小型の超電導性組成物でも可能と
なるメリットがある。従って、本発明に係る限流器は、
使用条件等に応じて冷却温度を選択して用いることがで
きる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。但し、本発明は下記実施例により制限されるもので
ない。
【0025】(実施例1) [磁気遮蔽体及び超電導限流器の製造]モル比でBi:
Sr:Ca:Cuが2:2:1:2となるように、Bi
23、SrCO3 、CaCO3 、CuO粉末を調合
し、蒸留水を用いてポットミルにより湿式混合した。得
られた混合粉末を熱風乾燥器にて乾燥後、空気中860
℃で12時間仮焼した。
【0026】この仮焼粉末に4重量%のAg粉末を添加
し、エタノール溶媒を用いてジルコニア玉石によりボー
ルミルで10時間粉砕し、その後乾燥機にて乾燥して原
料粉末とした。
【0027】この原料粉末を、外径110mm、内径8
0mm、高さ120mmの円筒状成形体にプレス成形し
た。その成形体を、焼成炉内の緻密アルミナセッターに
載置し、酸素雰囲気下、880℃で30分、保持して部
分溶融した。次いで、840℃まで1時間当たり1℃の
冷却速度で徐冷し、更に840℃で10時間静置して熱
処理し、更に、700℃まで冷却速度1分当たり2℃で
降温してから、700℃で炉内を窒素雰囲気に置換して
炉冷し、実質的にBi2Sr2CaCu2Oxからなる円筒状超電導
組成物を得た。
【0028】この円筒状Bi系超電導性組成物を、ダイヤ
モンドカッターを用いて、外径100mm、内径90m
m、高さ100mmに機械加工して仕上げた。
【0029】上記で得られたBi系超電導円筒体を磁気遮
蔽体2として、これに銅線3をコイル状に50回、巻回
し、超電導限流器1とした。図1で、保護する負荷11
に超電導限流器1が接続している。そして、11A以上
の電流がコイル3に流れると、コイル6がそれを検出
し、リレー7が作動し、電源8より、磁気遮蔽体2の超
電導性組成物に100Aの直流電流を印加し、クエンチ
するようにした。
【0030】〔限流器特性試験〕図1の回路図におい
て、冷却容器4内の液体窒素中に、磁気遮蔽体2とコイ
ル3とを浸漬した。次いで、銅線コイル3に60Hz
で、表1に示す値の交流電流を交流源12より印加し
た。スイッチ16を接続して、過電流をコイル3に流
し、過電流負荷後の最大過渡電流を電流計15で測定し
た。その結果を表1にまとめた。
【0031】
【表1】
【0032】(比較例1)実施例1と同一の磁気遮蔽体
2及びコイル3を用いて、実施例1と同様に、図1の回
路を作成したが、リレー7を作動しないようにした。即
ち、クエンチ電流が流れないようにした。この条件以外
は、実施例1と同様にして、限流特性を測定した。その
結果を表1にまとめた。実施例1では、17A以下の小
さな過電流であっても、クエンチ電流により、超電導性
組成物が混合状態から常伝導状態に転移するので、超電
導限流器が限流することができる。しかし、比較例1で
は、このようなクエンチ電流が流れることなく、超電導
性組成物が混合状態に留まるので、限流効果が限られて
いる。
【0033】(実施例2)実施例1と同様の磁気遮蔽体
2とコイル3とを有する超電導限流器1を作成し、ここ
に、図2に示すように、筒状の磁気遮蔽体2の筒内部に
ヒーター9を設けた。 図2で、11A以上の電流がコ
イル3に流れると、コイル6がそれを検出し、リレー7
が作動し、電源8がヒーター9を加熱し、ヒーター9が
磁気遮蔽体2を加熱することで、その近傍の超電導性組
成物を常伝導状態にするようにした。実施例1と同様
に、限流器特性試験を行った。結果を表2にまとめる。
【0034】
【表2】
【0035】(比較例2)実施例2と同一の磁気遮蔽体
2とコイル3とヒーター9等を用いて、実施例2と同様
に図2の回路を作成したが、リレー7を作動しないよう
にした。即ち、ヒーター9を加熱することがないように
した。この条件以外は、実施例2と同様にして、限流特
性を測定した。その結果を表2にまとめた。実施例2で
は、17A以下の小さな過電流であっても、ヒーター9
の近傍で超電導性組成物が混合状態から常伝導状態に転
移するので、超電導限流器が限流することができる。し
かし、比較例1では、このようなクエンチ電流が流れる
ことなく、超電導性組成物が混合状態に留まるので、限
流効果が限られている。
【0036】
【発明の効果】本発明の超電導限流器では、超電導性組
成物が混合状態になっているとき、その超電導性組成物
に電流又は熱を加えることにより、超電導性組成物を常
伝導状態に転移させるので、第2種超電導体である超電
導性組成物が混合状態になるが、常伝導状態に転移まで
はしない程度の過電流が流れたときでも、十分な限流作
用が生じ、回路をよりよく保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超電導限流器及びその限流特性の試験
方法についての概念説明図である。
【図2】本発明の超電導限流器及びその限流特性の試験
方法についての概念説明図である。
【図3】超電導限流器の作用を説明する断面図である。
(a)は、定常時であり、(b)は異常時である。
【符号の説明】
1 超電導限流器 2 磁気遮蔽体 3 銅コイル 4 冷却容器 5 磁束線 6 コイル 7 リレー 8 電源 9 ヒーター 11 負荷 12 交流電源 15 電流計 16 スイッチ 17 可変抵抗器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気遮蔽体と、当該磁気遮蔽体の回りに
    巻かれたコイルとを有する超電導限流器において、 上記磁気遮蔽体が、第2種超電導体であり、かつ、筒状
    である超電導性組成物を有し、 当該超電導性組成物が混合状態になっているとき、当該
    超電導性組成物に電流又は熱を加えることにより、当該
    超電導性組成物を常伝導状態に転移させることを特徴と
    する超電導限流器。
  2. 【請求項2】 上記超電導性組成物が、ペロブスカイト
    型構造をとる超電導性酸化物を含有していることを特徴
    とする請求項1に記載の超電導限流器。
  3. 【請求項3】 上記磁気遮蔽体が、上記超電導性組成物
    からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の超電
    導限流器。
  4. 【請求項4】 上記超電導性組成物は、二以上の軸方向
    に短い筒状である超電導性組成物を軸方向に継ぎ合わせ
    て形成していることを特徴とする請求項1、2又は3に
    記載の超電導限流器。
JP5026839A 1993-02-16 1993-02-16 超電導限流器 Withdrawn JPH06244468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5026839A JPH06244468A (ja) 1993-02-16 1993-02-16 超電導限流器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5026839A JPH06244468A (ja) 1993-02-16 1993-02-16 超電導限流器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06244468A true JPH06244468A (ja) 1994-09-02

Family

ID=12204441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5026839A Withdrawn JPH06244468A (ja) 1993-02-16 1993-02-16 超電導限流器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06244468A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217039A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Nippon Steel Corp 酸化物超電導体通電素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217039A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Nippon Steel Corp 酸化物超電導体通電素子
JP4612311B2 (ja) * 2004-01-28 2011-01-12 新日本製鐵株式会社 酸化物超電導体電流リード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1830446B1 (en) Electrical device for current conditioning
US7706110B2 (en) Compact superconducting current limiting component in coil configuration with low inductance
KR20120140650A (ko) 가변 임피던스 션트코일을 가지는 초전도 한류기
US7180396B2 (en) Superconducting current limiting device with magnetic field assisted quenching
US6949490B2 (en) High-TC superconducting ceramic oxide products and macroscopic and microscopic methods of making the same
US5426408A (en) Ceramic superconducting magnet using stacked modules
US6344956B1 (en) Oxide bulk superconducting current limiting element current
EP0772208A2 (en) Oxide-superconducting coil and a method for manufacturing the same
US6584333B1 (en) Protected superconducting component and method for producing the same
JPH06244468A (ja) 超電導限流器
JPH06283768A (ja) 超電導限流器
Ulbricht Test results of a resistive SC-power switch of 40 MW switching power at a voltage of 47 kV
JPH0984259A (ja) 超電導限流器
Jin et al. Towards electrical applications of high Tc superconductors
JPH06237523A (ja) 超電導限流器
JP2651018B2 (ja) 高磁場マグネット
JPH05275757A (ja) 超電導限流器
JPH05282967A (ja) 超電導限流器
Scanlan et al. Multifilamentary Nb 3 Sn for superconducting generator applications
JP3363164B2 (ja) 超電導導体
Jin et al. Consideration of using HTS coils as a magnetic core bias winding
Haldar et al. Processing and transport properties of high-J c silver-clad Bi-2223 tapes and coils
JPH05109323A (ja) 超電導集合導体
N Pathmanathan AC magnetic susceptibility measurements of Bi (Pb)–Sr–Ca-Cu-O superconductor in DC magnetic fields
Nilsson-Mellbin et al. Effect of applied magnetic field on the I–V characteristics of melt-textured YBa2Cu3O7− x superconductors containing grain boundaries

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000509