JPH06243539A

JPH06243539A - 映像構造化情報入手方法

Info

Publication number: JPH06243539A
Application number: JP5032277A
Authority: JP
Inventors: Seita Otsuji; 清太大辻; Yoshinobu Tonomura; 佳伸外村
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1993-02-22
Filing date: 1993-02-22
Publication date: 1994-09-02

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明の目的は、動画映像について映像閲覧
等の内容把握をおこなう際の映像情報の取扱改善のため
の映像構造化情報入手方法を提供することを目的とす
る。【構成】本発明は、ユーザが入手した映像を端末で解
析し、映像が切り替わる場所であるカットの位置、該カ
ットで区切られた区間である各ショット内の輝度や動き
のより構造化情報を抽出し、映像を一意に決定できる映
像戸籍情報を持つセンタと構造化情報を照合し、映像の
戸籍を判定する。また、映像戸籍情報に基づいて、ユー
ザが構造化情報を随時回線を経由してセンタより入手
し、予めユーザ側の端末で対象映像を解析して得た情報
と構造化情報を照合し、対象映像の各フレームと該構造
化情報を対応付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、映像構造化情報入手方
法に係り、特に、ビデオテープ、ビデオディスク等の動
画映像について映像閲覧等の内容把握を行なう際の映像
情報の取扱改善のための映像構造化情報入手方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】まず、ユーザが番組等の録画を行なう場
合は、ユーザが新聞や、情報誌等から情報を得て、ビデ
オデッキに対し録画予約設定をする必要がある。最近、
この設定の繁雑さを改良するために、必要な情報を数字
の列に符号化して番組表等に記載し、ユーザはその番号
を入力するだけで録画設定が可能になる方法（Ｇコー
ド）が考案され、製品化されている。

【０００３】次に、映像を取り扱う際に補助となる情報
は、放送映像については、情報誌、番組ガイド文書、パ
ッケージ映像については、主にパッケージや同梱の文書
としてユーザに配布される。放送映像は、録画時にそれ
らの文書から情報を得て、録画媒体の記録位置、例え
ば、ビデオテープの場合、カウンタの番号等との対応を
付け、ユーザがラベル等に記入する。

【０００４】映像情報を閲覧する際には、記入した情報
に基づいて、ユーザがラベル等に記録してある部分を検
索する。パッケージ映像のビデオテープの場合は、パッ
ケージから映像全体の説明的な情報を得る。レーザディ
スクの場合は、通常チャプター番号と呼ばれるもので映
像内のある位置を検索することが可能であるが、この情
報は予め制作時に入力されており、変更はできない。

【０００５】さらに、最近検索を改善するために番組雑
誌等からの手入力または、バーコード等を使用して自動
的に入力した映像内容情報をテープの冒頭に記録し、閲
覧時に目次として利用できるものが商品化されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の録画の設定については、新聞や情報誌を基に録画設
定を行なった後で、番組に変更があった場合、録画時間
変更ができないという問題がある。

【０００７】また、過去に録画された映像が何時何処で
作成され、または放映、販売されたか等の映像を一意に
決定できる情報や映画であれば、基本的には映画の題
名、放送番組では番組名と放映日時等の相当する映像戸
籍が不明である場合、映像戸籍を判定するためにユーザ
に多大な負担となり、ユーザにとってはそれらの判定
は、略不可能である。

【０００８】カット（映像が切り替わった場所）の位置
や、各ショット（カットで区切られた区間）を特徴づけ
る明度、色、動きの情報、関連映像、文書等の案内等の
構造化情報は映像の取扱改善に効果があるが、この情報
はユーザが映像を解析または、資料を収集して作成し付
与しなくてはならない。これは大変手間がかかり、実用
的ではない。また、ユーザの録画した映像の品質が悪け
れば、それを解析して情報を抽出するのが難しく、情報
の構造化が困難になる。また、付与する情報は変更追加
が容易ではない。

【０００９】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
映像の閲覧能率を改善させる映像構造化情報の付与が一
般的な画像機器システム上で構築することができる映像
構造化情報入手方法を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理説明
図である。本発明は、これから録画する放送映像を録画
する場合において、ユーザはセンタが提示する情報を参
照し、参照した情報より任意の情報を指定してセンタに
送信し、センタは該ユーザにより指定された情報に基づ
いてユーザ端末に放送映像の録画に関する設定を行な
う。

【００１１】また、本発明は、ユーザが入手した映像を
端末で解析し、映像が切り替わる場所であるカットの位
置、該カットで区切られた区間である各ショット内の輝
度や動きにより構造化情報を抽出し、映像を一意に決定
できる映像戸籍情報を持つセンタと構造化情報を照合
し、映像の戸籍を判定する。

【００１２】また、本発明は、映像を一意に決定できる
映像戸籍情報に基づいて、ユーザが随時回線を経由して
センタより構造化情報を入手し、予めユーザ側の端末で
対象映像を解析して得た情報と構造化情報を照合し、対
象映像の各フレームと該構造化情報を対応付ける。

【００１３】

【作用】本発明は、ユーザがセンタに対して録画要求を
行ない、センタがユーザ端末の録画設定を行なうことに
より、ユーザは録画の設定が容易になる。また、録画の
ための番組案内情報をセンタ内で作成されるため放送時
間の変更があった場合にもユーザが関与することなく、
録画設定を行なうことができる。

【００１４】また、本発明は、既に録画され映像戸籍を
持たない映像に関してもユーザ端末に映像内容を抽出す
る機能を持たせることによりユーザ端末で得た映像戸籍
情報とセンタが保持してい情報を照合し、対応づけを行
なうことにより映像の特徴値を含む構造化情報を編集し
てユーザ端末に格納することができる。さらにその映像
戸籍情報に基づいてユーザの望む詳しさの程度で、精度
の高い構造化情報を何時でも最新のフォーマットや内容
の変更にも対処できる。さらに、これらの処理は、セン
タ施設を設け、ユーザの端末装置と互換性を持ったまま
導入することができるため、映像の閲覧能率が向上す
る。

【００１５】

【実施例】以下図面と共に本発明の実施例を説明する。
まず、本発明の概要を説明する。

【００１６】まず、構造化情報を作成する。これは簡単
なもの（例えば、カット位置情報）ならば、端末だけで
作成可能だが、実用的な詳しさを持つものは、映像構造
化情報を販売する専門業者が行なう。業者は、入手可能
な最も画質等の条件の良い素材を元に、画像処理装置を
使って、映像を解析する。さらに、その映像に関する入
手可能な情報、例えば、映画ならその台本等を総合し、
精度の高いかつ利用価値・付加価値の高い映像構造化情
報を作成する。

【００１７】次に、上記のように生成された映像構造化
情報をユーザが入手するのに必要な映像戸籍を以下に示
す方法により映像本体に付与する。

【００１８】これから録画する放送映像まず、ユーザは回線経由で番組案内センタに接続し、セ
ンタの提示する番組案内を見て、録画したい番組を指定
する。センタはそれに従い、そのユーザの映像記録端末
を遠隔操作し、録画を行なう。この際、映像構造化情報
の付与に必要な映像戸籍情報を同時付与する。

【００１９】すでに録画され、かつ映像戸籍のない映
像ユーザ側の記録端末に映像内容抽出機能を設け、映像構
造化、照合に必要な情報（例えば、カットの位置、各シ
ョットの動き、明度、カメラ操作等の情報）を抽出す
る。通信を用いて、映像構造化情報をもつセンタと対話
し、映像の戸籍を判定する。最後に映像戸籍情報を元
に、センタは端末にユーザの望む分野、詳しさの構造化
情報を所定の通信情報により転送する。

【００２０】端末は構造化情報を受け取ると、それを端
末の保持している映像と、フレーム単位での照合を行な
う。このとき、映像戸籍を得るために既に映像を解析し
ていれば、その情報を用い、もし解析していなければ順
次解析して照合する。このように、一般の構造化情報
と、端末の保持する映像との対応付けを行なって、構造
化情報を編集し、ユーザの端末内に格納する。

【００２１】図２は本発明の一実施例のユーザとセンタ
装置の相互接続を示す。同図において、ユーザ１０はセ
ンタ２０と電話線またはＩＳＤＮにより接続され、セン
タ２０は、番組案内センタ３０、他のセンタ４０、構造
化センタ５０、放送局６０、ＣＡＴＶ局７０と接続され
ている。また、ユーザ１０はアンテナ９０を介して放送
局６０から映像信号を取得し、また、ＣＡＴＶ局７０か
ら有線で映像信号を取得する。ユーザ１０は電話線また
はＩＳＤＮまたは、映像信号等の情報を分析する映像記
録分析装置（以下ビデオフォルダ）を有する。

【００２２】図３は本発明の一実施例のユーザ側ビデオ
フォルダの構成を示す。同図において、細線は制御・デ
ータ信号を示し、太線は映像信号を示す。

【００２３】ビデオフォルダ１００は映像を受信し、蓄
積装置１０２に記録して再生するビデオデッキのような
機能を有する映像記録再生装置１０１、映像が切り替わ
った場所であるカット位置の検出等の基本的な映像分析
を行なう映像解析装置１０３、通信回線を用いてセンタ
との構造化情報等を送受信する通信装置１０４、それら
を統合制御する制御装置１０５を有する。映像記録再生
装置１０１はテレビチューナ等の映像受信装置及び映像
や情報を記録する蓄積装置１０２を含む。蓄積装置１０
２は、ディスク等のランダムアクセス可能な媒体を用い
る方が望ましいが、テープでも可能である。また、蓄積
装置１０２の記録方法は、アナログでもディジタルでも
よい。また、映像情報圧縮用の符号化装置を付けたもの
でもよい。一方、映像解析装置１０３の分析機能には、
例えば、カット検出、各ショットの動きの量、明るさ等
基本的、物理的な量を測定する機能を最低限要する。こ
の時、カット検出については、動画カット自動分割方法
（特願平３−１９２９９７）等を用いることができる。

【００２４】ビデオフォルダ１００は、映像信号ケーブ
ル（テレビアンテナやＣＡＴＶなど）と、通常の電話線
やＩＳＤＮなどデータ信号ケーブルに接続されている。
これにより、映像信号と、番組放送情報や、構造情報な
どのデータの両方を取り扱うことができる。

【００２５】このビデオフォルダ１００と同様の機能が
実現できれば、映像記録再生装置１０１、映像分析装置
１０３、通信装置１０４、制御装置１０５の４部分が分
離した装置であってもよい。つまり、現在の一般家庭の
ビデオデッキを映像記録再生装置１０１として用いるな
らば、映像分析装置１０３、通信装置１０４及び制御装
置１０５を接続するだけで装置が構成できる。但し、こ
の時、何らかの信号（例えば、ＲＳ２３２Ｃインタフェ
ースを用いている信号やワイヤレスリモコンの赤外線信
号など）で外部から映像記録再生装置１０１をコントロ
ールできることが必要である。

【００２６】次に、図２におけるセンタ側の装置につい
て説明する。図４は本発明の一実施例のセンタ側の装置
の構成を示す。同図に示す構成は、基本的に上記のビデ
オフォルダ１００（ユーザ側）と同様であるが、より記
録容量が大きい映像記録再生装置２０１、高度な映像分
析が可能な映像解析装置２０３、電話、ＩＳＤＮ等の公
衆回線または、構造化情報、映像情報を送受する専用線
を介して通信を行なう通信装置２０４、これらを統合制
御する制御装置２０５及び、映像構造化情報のデータベ
ースを有する構造化情報データベース２０６等よりな
る。これらの各装置は各々異なる業者が処理を行い、映
像、通信回線で相互にやり取りしてもよい。

【００２７】次に、センタとユーザ間で行なわれる処理
動作について説明する。最初にこれから放送される映像
について処理を行なう場合を説明する。図５は本発明の
一実施例のセンタ制御の録画と映像戸籍情報付与の処理
の流れを示す。

【００２８】ステップ１）ユーザ１０側は、番組のガイ
ド等から見たい映像を選択し、ビデオフォルダ１００に
指示し、ユーザ１０がビデオフォルダ１００上に番組案
内のアプリケーションを起動する。

【００２９】ステップ２）次に、このアプリケーション
はセンタ２０と回線接続する。

【００３０】ステップ３）センタ２０側は番組案内セン
タ３０から番組情報をユーザ１０に送信する。

【００３１】ステップ４）ユーザ１０はビデオフォルダ
１００に接続してあるテレビ等の表示装置に、新聞・雑
誌等の番組表のような形で、番組情報を表示する。ユー
ザ１０はこの番組表を閲覧し、録画したい番組を探す。
この際、解説、予告編等の情報もセンタ２０から取り寄
せて見ることができる。録画したい番組が決まれば、そ
の番組をマウスやタッチパネル等で選択する。

【００３２】ステップ５）選択した情報はセンタ２０に
送信される。

【００３３】ステップ６）センタ２０に送られた情報
は、録画希望として登録される。

【００３４】ステップ７）以降の処理はセンタ２０が遠
隔装置を行い指示する。まず、ユーザ端末の録画を設定
する。

【００３５】ステップ８）ユーザ１０のビデオフォルダ
１００はセンタ２０の指示に従って、記憶準備を行な
う。まず、物理的な記録条件（記憶媒体の容量、符号化
品質、映像信号の状態等）をチェックする。

【００３６】ステップ９）次にユーザ端末は、録画準備
状態にし、センタ２０に録画準備完了を宣言する。な
お、ビデオフォルダ１００は通常のビデオデッキと同様
にタイマー機能も有するものとし、タイマ録画状態に入
る。

【００３７】ステップ１０）これにより、番組に変更が
なければ、ステップ１１へ移行し、番組の変更や選択の
間違い等があれば、ステップ１３に移行する。

【００３８】ステップ１１）番組に変更が無ければ、セ
ンタ２０は録画開始を指示しなくてもよい。また、万
一、ユーザ端末は回線の問題でセンタ２０から録画開始
指示が来なかった場合でも放送予定時刻に自動的に録画
を開始できる。

【００３９】ステップ１２）センタ２０は録画準備完了
宣言を受けると、映像戸籍情報を用意する。また、映像
構造化情報は、映像等がすでに存在し、その構造化情報
も蓄積されているものならば、いつでも送信可能だが、
ニュースや中継の場合は、逐次作成するため測定・解析
の準備をする。

【００４０】ステップ１３）放送時間の変更があると、
センタ２０は、録画宣言したビデオフォルダ１００に対
して通知する。

【００４１】ステップ１４）ユーザ１０のビデオフォル
ダ１００はセンタ２０から通知された放送時間に録画設
定を変更する。

【００４２】ステップ１５）ビデオフォルダ１００は放
送開始の合図をセンタ２０から受け取ると録画を開始す
る。センタ２０が実時間で構造化情報を作成できるなら
ば、録画中にその情報を通信回線経由で受信することも
可能である。

【００４３】ステップ１６）録画が終了すると、ビデオ
フォルダ１００は映像戸籍情報をセンタ２０から受信
し、共に蓄積装置１０２に格納する。この戸籍情報はビ
デオのタイムコードのようにフレーム単位に付与するこ
ともできる。この場合、データ量が増加するが、以後の
編集、一部切り出し等を行なっても、映像の戸籍の確認
が可能となる。

【００４４】以上で放送映像の録画と録画戸籍情報の格
納が終了する。

【００４５】構造化情報は、映画や放映番組のような公
開映像の場合は、マスタの映像と、それに付属する情
報、例えば、ドラマならば台本等を用いて映像構造化セ
ンタ５０が作成する。さらに、解説等を付与することも
できる。一方個人が撮影したような放映・上映されてい
ない非公開映像の構造化情報作成は、簡単なものであれ
ば、ビデオフォルダ１００単体で作成付与する。さら
に、複雑な技術を要するものは、解析サービスを行なう
センタ２０と通信しながら、解析することでより高度な
構造化情報を得ることができる。また、さらに高度な処
理が必要な場合は、映像本体を回線等でセンタ２０に転
送し、構造化情報の解析を依頼する。

【００４６】次に、既に録画されている公開映像に構造
化情報を付与する方法を説明する。これは、情報の追加
・変更を行ないたい場合も同様となる。手持ちのソフト
や過去放送された映像の場合、まずその映像が映像戸籍
情報をもっているかどうかを判定する。持っていなけれ
ばそれを付与する。

【００４７】図６は本発明の一実施例の戸籍情報がない
映像に対する戸籍情報入手手続きの流れを示す。

【００４８】ステップ６１）ユーザ１０側は、センタ２
０側に戸籍情報の判定を依頼する。

【００４９】ステップ６２）センタ２０側は個性判定情
報をユーザ１０に送信するよう依頼する。

【００５０】ステップ６３）ユーザ１０は映画ならその
題名、録画された番組では題名や録画日時が戸籍情報を
決める上で有力な情報であるので、それが判っていれ
ば、ユーザ１０が入力する。これらの情報がない、また
は不十分な場合は、センタ２０とユーザ１０またはビデ
オフォルダ１００が相互に通信して照合を取る。

【００５１】ステップ６４）センタ２０は、ユーザ１０
の情報に基づいて映像分類項目を絞り込み検索を行な
う。

【００５２】ステップ６５）この時点で映像の戸籍情報
が判定できるかを判断し、可能な場合にはステップ７２
に移行する。

【００５３】ステップ６６）戸籍情報の判定が不可能な
場合は、センタ２０はユーザ１０に映像分析情報を依頼
する。

【００５４】ステップ６７）ユーザ１０は、ビデオフォ
ルダ１００の映像解析装置１０３を用いてセンタ２０と
照合できるような情報を映像から取り出す。例えば、カ
ットの位置、ショット内の明度、動きの情報等である。

【００５５】ステップ６８）次にビデオフォルダ１００
は映像解析装置１０３で解析された情報をセンタ２０に
送信する。

【００５６】ステップ６９）センタ２０は照合用特徴情
報をショット長分布や大まかな輝度変動等を用いて候補
映像とパターンマッチングを行なう。このパターンマッ
チングには、例えば、動的計画法等を用いることができ
る。センタ２０側のカットリストには、検出の難易性も
記述してある。ユーザ端末の映像解析装置１０３で処理
した場合、どのカットが検出されるかはシミュレーショ
ンされている。これにより、映像の照合が容易になる。

【００５７】ステップ７０）ステップ６９のパターンマ
ッチングにより映像の照合がとれれば、ステップ７１に
移行し、照合がとれない場合は、処理を終了する。

【００５８】ステップ７１）センタ２０は照合用特徴情
報を映像戸籍情報としてユーザ１０に送信する。

【００５９】ステップ７２）ユーザ１０のビデオフォル
ダ１００は映像戸籍情報を受け取り、映像記録再生装置
１０１の蓄積装置１０２に記録する。

【００６０】また、ユーザ１０は、映像の戸籍情報があ
れば、その映像の構造化情報をセンタ２０から入手でき
る。

【００６１】図７は本発明の一実施例の戸籍情報をもつ
映像に対して構造化情報を付与する手続きの流れを示
す。

【００６２】ステップ８１）ユーザ端末において、ユー
ザ１０による構造化情報入手を指示する。このとき、ユ
ーザ１０が映像戸籍情報を保持していれば、構造化情報
をセンタ２０から入手できる。

【００６３】ステップ８２）ビデオフォルダ１００はユ
ーザ１０の要求に応じて構造化情報の入手をセンタ２０
に依頼する。

【００６４】ステップ８３）センタ２０はユーザ１０か
らの映像戸籍情報に基づいて構造化情報を検索する。こ
のとき、センタ２０は他のセンタ２０から通信回線経由
で情報を入手してもよい。

【００６５】ステップ８４）センタ２０は検索を行なう
ことにより構造化情報が見つかれば、その照合用にセン
タ２０が保持するマスタ映像の特徴量をユーザ１０に送
信する。

【００６６】ステップ８５）ビデオフォルダ１００はこ
の映像特徴量と自分の持つ映像とをフレーム単位で対応
付ける。

【００６７】ステップ８６）ビデオフォルダ１００にお
いて対応付けができなければ、ステップ９２に移行す
る。対応付けができれば、対応完了通知をセンタ２０に
送信し、構造化情報を要求する。

【００６８】ステップ８７）センタ２０は構造化情報
概要をユーザ１０に送信し、ユーザ１０は構造化情報概
要をユーザ１０に表示する。

【００６９】ステップ８８）ユーザ１０は表示された構
造化情報を見て変更の有無を判断し、変更がある場合に
は、ステップ８１に移行して先の照合時に明らかになっ
ている録画ずれ、途中中断や、一部削除などフォルダの
持つ映像特有の問題に対処して変更修正を加え格納す
る。

【００７０】ステップ８９）センタ２０は映像構造化情
報をユーザ１０に送信する。

【００７１】ステップ９０）ユーザ１０は該当する構造
化情報を受信する。

【００７２】ステップ９１）ユーザ１０は、受信した構
造化情報を映像に付与して処理を終了する。

【００７３】ステップ９２）映像特徴量とビデオフォル
ダの映像の対応づけができない場合は、照合を行ない、
再度判定を行なう。

【００７４】上記の処理後、ユーザ１０はこの構造化情
報を用いて映像を高度にハンドリングできる。

【００７５】

【発明の効果】上述のように、本発明によればセンタか
ら表示される番組カイドで指定するだけで、各自の端末
で番組の録画ができ、かつ番組変更、放送時間変更など
に柔軟に対処できる。また、その録画時に、その映像が
どういうものかを同定する情報（映像戸籍情報）を記録
することができる。

【００７６】また、映像戸籍照合法により、予め記録し
ていなかった不明の映像でも後から戸籍を知ることがで
きる。

【００７７】さらに、映像の構造化情報を個人が保有す
る必要がなく、何時でも必要なとき必要な程度の詳しさ
で最新の構造化情報が入手できる。その構造化情報はセ
ンタが専門の機械を用いて良好な条件のマスタ映像を分
析して作成することができる。これに加え、映画なら台
本などの他の媒体の補助情報を有効して構造化を進める
ことが可能となる。よって、ユーザのもつ画質が悪い映
像を解析するよりも、信頼性と利用価値の高い構造化情
報を得ることができる。また、その構造化情報を受け取
った後、ユーザ側で録画時の編集的変更（頭、尻切れ、
途中中断、コマーシャルカット等）にも対処してフレー
ム単位で照合が取れる。

【００７８】この結果、映像の閲覧能率を改善させる映
像構造化情報の付与が現在のテレビ放映、自宅録画また
はビデオソフトのレンタル・購入・自宅での再生等のシ
ステムの上で構築することができ、映像の閲覧能率が改
善され、利用価値が増加する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明の一実施例のユーザとセンタの装置の相
互接続図である。

【図３】本発明の一実施例のユーザ側のビデオフォルダ
の構成図である。

【図４】本発明の一実施例のセンタ側の構成を示す図で
ある。

【図５】本発明の一実施例のセンタ制御の録画と映像戸
籍情報付与の処理の流れを示す図である。

【図６】本発明の一実施例の戸籍情報がない映像に対す
る戸籍情報入手処理の流れを示す図である。

【図７】本発明の一実施例の戸籍情婦を持つ映像に対し
て構造化情報を付与する処理の流れを示す図である。

【符号の説明】

１０ユーザ（ビデオフォルダ）２０センタ３０番組案内センタ４０他のセンタ等５０構造化センタ６０放送局７０ＣＡＴＶ局８０他の放送局ＣＡＴＶ局等９０アンテナ１００ビデオフォルダ１０１映像記録再生装置１０２蓄積装置１０３映像解析装置１０４通信装置１０５制御装置２００センタ２０１映像記録再生装置２０２大型映像蓄積データベース２０３映像解析装置２０４通信装置２０５制御装置２０６構造化情報データベース

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】これから録画する放送映像を録画する場
合において、ユーザはセンタが提示する情報を参照し、参照した情報
より任意の情報を指定してセンタに送信し、該センタは該ユーザにより指定された情報に基づいてユ
ーザ端末に該放送映像の録画に関する設定を行なうこと
を特徴とする映像構造化情報入手方法。
【請求項２】ユーザが入手した映像を端末で解析し、
映像が切り替わる場所であるカットの位置、該カットで
区切られた区間である各ショット内の輝度や動きにより
構造化情報を抽出し、映像を一意に決定できる映像戸籍情報を持つセンタと該
構造化情報を照合し、該映像の戸籍を判定することを特徴とする映像構造化情
報入手方法。
【請求項３】映像を一意に決定できる映像戸籍情報に
基づいて、ユーザが随時回線を経由してセンタより構造
化情報を入手し、予めユーザ側の端末で対象映像を解析
して得た情報と該構造化情報を照合し、該対象映像の各
フレームと該構造化情報を対応付けることを特徴とする
映像構造化情報入手方法。