JPH0624295U

JPH0624295U - 緊急処理用ガス管遮断器

Info

Publication number: JPH0624295U
Application number: JP4919692U
Authority: JP
Inventors: 勇雄中込
Original assignee: 勇雄中込
Priority date: 1992-06-19
Filing date: 1992-06-19
Publication date: 1994-03-29

Abstract

(57)【要約】【目的】従来のような止栓を打ち込む必要が無いの
で、作業の安全性が向上する。又、集中管理されている
場合、ガス管の元を閉めなくとも破損されたガス管だけ
を短時間にガス遮断することが出来るため、緊急処理中
でも他の多くの場所にガスの供給をし続けることが可能
である。【構成】外広がりのテ−パ−部２を一端に設けたネジ
棒１と、該ネジ棒１に挿入すると共に前記テ−パ−部２
と密着して外形が膨らむシ−ルドゴム３と、前記ネジ棒
１に挿入する円板状の受座金４と、前記ネジ棒１と螺合
するハンドル５とから構成させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はガス漏洩時に於ける緊急処理用ガス管遮断器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にガス管が破損してガスが漏洩した場合の緊急処理としては、ガス供給が集中管理されている時には、ガス洩れを生じたガス管の元になる親管の供給口が閉められてガスの供給を止める。その後、破損されたガス管を修理する方法が取られている。また集中管理されていない時には、破損されたガス管を切断し、凹みの無い円形を確保した端部に止栓をハンマ−等で打ち込むことによってガスの洩れを止めていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記集中管理されている時には、ガス管の元が閉められてガスの供給を止めてしまうので、多くの場所或いは家庭においてガスの使用が出来なくなってしまう。また前記破損されたガス管の端部に止栓をハンマ−等で打ち込む場合には、ガス管の角にハンマ−が当り、火花を散らして爆発する恐れもあり、極めて危険な作業である等の問題点があった。

【０００４】本考案は簡単な操作で短時間に、ガス管から漏洩したガスを遮断することが可能となる緊急処理用ガス管遮断器を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記問題点を解決するために本考案は成されたものであり、つまり、外広がりのテ−パ−部を一端に設けたネジ棒と、該ネジ棒に挿入すると共に前記テ−パ− 部と密着して外形が膨らむシ−ルドゴムと、前記ネジ棒に挿入する円板状の受座金と、前記ネジ棒と螺合するハンドルとから構成させる。

【０００６】

【作用】

先ず本考案の組立方法について説明する。面取（３ａ）側を前にしてシ−ルドゴム（３）をネジ棒（１）の一端からテ−パ−部（２）に向かって挿入する。シ −ルドゴム（３）を挿入後、受座金（４）もネジ棒（１）に挿入する。更にハンドル（５）を回転させてネジ棒（１）と螺合して組立を完了させる。

【０００７】次に本考案の使い方について説明する。予めガス洩れ箇所を見つけておき、そのガス管（６）を切断し開口させ、そして前記ガス管（６）の内径に対応する外形のシ−ルドゴム（３）が取付けられた本考案品を用意しておく。先ず、前記ガス管（６）の開口へ、シ−ルドゴム（３）側を先に挿入させる。この時、前記シ −ルドゴム（３）がガス管（６）の端面よりも中に入れられたことを確認し、その後、受座金（４）をガス管（６）の端面へ押し付ける［図２（ａ）参照］。前記受座金（４）をガス管（６）側に押し付けた状態で、ハンドル（５）を引張ってテ−パ−部（２）とシ−ルドゴム（３）との遊びを無くし、テ−パ−部（２）が面取（３ａ）と接触する［図２（ｂ）参照］。その後、ハンドル（５）を回転させて受座金（４）と接触する。更にハンドル（５）を回転すると、ネジ棒（１）が外側へ引張られて前記テ−パ−部（２）は面取（３ａ）と密着し、前記シ− ルドゴム（３）の外形が膨らむ。そしてハンドル（５）が重くなり回転出来なくなると、シ−ルドゴム（３）の外形は更に膨らみガス管（６）の内壁と密着し、ガスの流出を防止する［図２（ｃ）参照］。従って、ガス管（６）の洩れは本考案品によって完全に遮断される。またこの作業が完了する迄の時間は、ガス管（６）内部に挿入時間と、ハンドル（５）が重くなって止まる迄のほんの少しの時間である。又、この密閉圧力は、実験結果から６Kg/cm²のガス圧でも充分に耐えることが確認出来た。

【０００８】ガスが遮断された後、本考案品をガス管（６）から外す場合には、先ずハンドル（５）を逆回転してネジ棒（１）から外すと共に受座金（４）も外す。この時はシ−ルドゴム（３）が未だ膨らんだままでいるので［図２（ｄ）参照］、図中の矢印方向から木ハンマ−等でネジ棒（１）の端部に衝撃を加える。衝撃が加わることにより、テ−パ−部（２）は面取（３ａ）から外れ、シ−ルドゴム（３）の外形が元に戻るので、ネジ棒（１）を引張ることにより、本考案品はガス管（６）から容易に外れるのである。尚、図２（ｄ）の状態で、ネジ棒（１）の端部からダイスを通し、ガス管（６）の外周にネジ山を刻設すれば、前記ガス管（６）に開閉バルブを取付けることが可能と成る。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。（１）は丸棒表面にネジを刻設したネジ棒であり、（２）はネジ棒（１）の一端に設けた外広がりのテ−パ− 部である。尚、前記外広がりとは、テ−パ−部（２）の広がり具合がネジ棒（１）の端側に行くに従って径が大きくなるものを言う。（３）はネジ棒（１）に挿入する円柱状のシ−ルドゴムであり、該シ−ルドゴム（３）の一端には面取（３ａ）が設けられている。尚、前記シ−ルドゴム（３）の外径はガス管（６）の内径によって数種類用意する。又、この時はテ−パ−部（２）の大きさも前記ガス管（６）の内径に合わせて数種類を用意する。

【００１０】（４）はネジ棒（１）に挿入する円板状の受座金であり、外受座金（４）の外径は前記ガス管（６）の外径よりも大きなものとする。（５）はネジ棒（１）と螺合するハンドルであり、該ハンドル（５）は持ち運ぶ時に折畳みできるように付け根部分で回動可能に取付ける構造とする。この構造としては、ネジ棒（１）と螺合するナット部（５ａ）と、該ナット部（５ａ）とピン（５ｃ）を介して一端が連結される２本のレバ−（５ｂ）とから成す。尚、前記ハンドル（５）の形状は上記形状に限定されるものではなく、例えば円形ハンドルを用いても良い。

【００１１】

【考案の効果】

本考案はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。

【００１２】集中管理されているガス管（６）にガス洩れが発生した場合でも、ガス管（６）の元を閉めなくとも破損されたガス管（６）だけを短時間に緊急処理することが出来るため、他の多くの場所にガスの供給をし続けることが可能である。

【００１３】従来のようなガス管（６）の端部に止栓をハンマ−等で打ち込む必要が無いので、火花を散らして爆発する恐れが全く無くなり、作業の安全性が向上する。

【００１４】本考案を使用してガスが遮断された状態で、ガス管（６）の外形にネジを切ることが可能であるため、ガスの洩れを最小限にくい止めることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の作用を示す説明図である。

【符号の説明】

１ネジ棒２テ−パ−部３シ−ルドゴム４受座金５ハンドル

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】外広がりのテ−パ−部（２）を一端に設
けたネジ棒（１）と、該ネジ棒（１）に挿入すると共に
前記テ−パ−部（２）と密着して外形が膨らむシ−ルド
ゴム（３）と、前記ネジ棒（１）に挿入する円板状の受
座金（４）と、前記ネジ棒（１）と螺合するハンドル
（５）とから構成したことを特徴とする緊急処理用ガス
管遮断器。