JPH0624123Y2 - 螢光表示装置 - Google Patents

螢光表示装置

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JPH0624123Y2
JPH0624123Y2 JP3379984U JP3379984U JPH0624123Y2 JP H0624123 Y2 JPH0624123 Y2 JP H0624123Y2 JP 3379984 U JP3379984 U JP 3379984U JP 3379984 U JP3379984 U JP 3379984U JP H0624123 Y2 JPH0624123 Y2 JP H0624123Y2
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fluorescent display
grid
fluorescent
cathode
display segments
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明男 大越
喜一 植野
紘治 鶴田
英昭 中川
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、高輝度発光の螢光表示装置に関する。
背景技術とその問題点 複数の螢光表示セグメントを有した発光表示セルを多数
配列して大型画面を得るようにした大型表示装置が提案
されている。このような発光表示セル内には、高真空度
を保つために、Baのようなゲッタ材を飛ばす必要があ
る。ゲッタ効果は飛散面積と関係があり、広い方が良
い。そこで、ゲッタ材を螢光面側に向けて飛ばすように
している。しかし、飛散したゲッタ材が電極にも付着
し、ここにカソードからの電子ビームが当たって発生し
た2次電子が発光すべき螢光面以外の螢光面も発光させ
るという問題点がある。Baは電子放出効率が良いこと
に加えて、特に高圧(〜10kV)がかかる螢光表示装置に
おいては、このような2次電子による不要な発光を無視
することができない。
考案の目的 本考案は、上述の点に鑑みて、2次電子による螢光面の
不要な発光即ち発光のクロストークが防止されるように
した螢光表示装置を提供するものである。
考案の概要 本考案は、高圧が印加され、それぞれ平面短冊形状に形
成された複数の螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)と、
各螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)に対向し、かつ各
螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)に対応して配された
カソード(KR),(KG),(KB)及び制御電極
1R,G1G,G1Bと、各螢光表示セグメント(2R),(2G),
(2B)及び各制御電極G1R,G1G,G1Bの間に配され、且
つ各螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)に対応して電子
ビーム透過孔が形成された共通の加速電極G2とを有し
て成る螢光表示装置において、上記加速電極G2に各螢
光表示セグメント(2R),(2G),(2B)側に凸とされ、かつ螢
光表示セグメント(2R),(2G),(2B)の長手方向を軸とする
曲面を設け、上記電子ビーム透過孔を、上記加速電極G
2における上記曲面に沿ったスリット(9)を複数本、加速
電極G2の長手方向に沿って配列させて構成し、上記加
速電極G2における各曲面の両周端近傍側に、それぞれ
螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)側に立ち上がる遮蔽
板(33)を上記曲面の長手方向に沿って形成したことを特
徴とする螢光表示装置である。
上記構成により、ゲッタ材(26)が加速電極G2の特に電
子ビーム透過孔(スリット(9))部分に付着することを
防止することができると共に、加速電極G2の電子ビー
ム透過孔(9)部分に電子ビームが当たることによって生
じる2次電子の他の螢光表示セグメントへの飛散(即ち
発光のクロストーク)を防止することができる。
実施例 以下、本考案の螢光表示装置の実施例を説明する。
第1図、第2図、第3図及び第5図は、夫々表示セルを
示す正面図、そのA−A線上の断面図、そのB−B線上
の断面図及び一部破断とした斜視図を示す。同図中、
(1)は前面パネル(1A)と背面パネル(1B)と側板(1C)から
なるガラス管体を示し、このガラス管体(1)内に螢光体
層からなり、それぞれ平面短冊形状に形成された複数の
螢光表示セグメント(2)〔(2R),(2G),(2B)〕と、各表示
セグメントに対応する複数のカソード(K)
〔(KR),(KG),(KB)〕及び第1グリッド(制
御電極)(G1)〔G1R,G1G,G1B〕と、共通の第2
グリッド(加速電極(G2))が配される。螢光表示セ
グメント(2)は前面パネル(1A)の内面に螢光体層を被着
して形成されるものであり、この場合赤発光、緑発光、
青発光の3つの螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)が形
成される。具体的には第4図に示すように前面パネル(1
A)の内面に枠状に導電層であるカーボン層(3)が印刷さ
れ、その枠状内の各空所に対応して各表示セグメントと
なる夫々赤の螢光体層(2R)、緑の螢光体層(2G)及び青の
螢光体層(2B)が一部カーボン層(3)上にまたがるように
して印刷によって形成され、その前面に中間膜(4)を介
して例えばアルミニウムよりなるメタルバック層(5)が
被着形成される。この各螢光体層による表示セグメント
(2R),(2G),(2B)に夫々対向するように背面パネル(1B)の
内側に夫々ワイヤカソード(KR),(KG),(KB
とその各ワイヤカソード(KR),(KG),(KB)に
対向して夫々第1グリッドG1R,G1G,G1Bが配され、
更に3つの第1グリッドG1R,G1G,G1Bに共通に第2
グリッド(G2)が配置される。各ワイヤカソード
(K)は例えばタングステンヒータの表面に電子放出物
質となる炭酸塩を塗布して形成される。各ワイヤカソー
ド(KR),(KG),(KB)は夫々背面パネル(1B)の
両側に配置した一対の導電性支持部(6),(7)に架張され
る。一方の支持部(6)はワイヤカソードの一端を固定す
るものであり、他方の支持部(7)にはスプリング部(7a)
が設けられてこのスプリング部(7a)に各ワイヤカソード
の他端が固定される。これによって温度上昇によってワ
イヤカソードが伸びても、その伸びをスプリング部(7a)
によって吸収し、ワイヤカソードは弛むことがない。各
第1グリッドG1R,G1G,G1Bは各ワイヤカソードに対
向するように円筒面を有したかまぼこ状に形成され、そ
の円筒面に長手方向に沿って所定ピッチをおいて多数の
スリット(8)が設けられる。このスリット(8)はワイヤカ
ソード(K)から放射される電子の透孔孔である。
第2グリッド(G2)は、グリッドホルダ(25)上に第1
グリッドG1R,G1G,G1Bに対応する各グリッド部
2R,G2G,G2Bが配置され、第2グリッド(G2)と
背面パネル(1B)との間であって各グリッド部間即ち、G
2RとG2G及びG2Bにはゲッタ材(26)(即ちゲッタ材を入
れたゲッタリング)が設けられて構成される。グリッド
ホルダ(25)には、第6図に示すように、第2グリッドの
各グリッド部間のゲッタ材(26)の配されている上面部(2
7)の一部にゲッタ材飛散制御用孔部(28)が設けられると
共に、上面部(27)から延在して背面パネル(1B)に近接又
は達する分離板(29)が形成される。孔部(28)の形状、大
きさは、ゲッタ材の飛散状況に応じて適宜選択すること
ができる。同時に孔部(28)の大きさは高圧電界が孔部(2
8)より滲み込んで背面パネル(1B)上に被着されたゲッタ
材に電位的影響(コールドエミッション等)を与えない
ような大きさに選ぶ。このゲッタ材飛散制御用孔部(28)
によりゲッタフラッシュを行ったときに、ゲッタ材が螢
光面側にも適当に飛散し、しかも管体の側板には付着さ
れないので放電が妨げる。
しかして、本例においては、第2図及び第5図に示すよ
うに、各第2グリッドG2R,G2G,G2Bのスリット(9)
近傍の両側位置に該スリット(9)の配列方向に延び、か
つ螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)側に立ち上がる立
ち上げ部(33)が形成される。この立ち上げ部(33)は、ゲ
ッタ材(26)が第2グリッド部のスリット部分(9R),(9G),
(9B)に付着しないようにする遮蔽板及び第2グリッド部
のスリット部分(9R),(9G),(9B)に電子ビームが当りここ
で生ずる2次電子が他の螢光表示セグメントに飛散する
のを防ぐ遮蔽板の役割を果たす。従って、以下、上記立
ち上げ部(33)を遮蔽板(33)として記す。
即ち、ゲッタ材飛散制御用孔部(28)を透過したゲッタ材
は、通常、この孔部(28)によって、螢光面側へ飛散する
が、一部のゲッタ材が第2グリッド部のスリット部分(9
R),(9G),(9B)に付着する。この状態で、カソードKから
の電子ビームが上記スリット部分(9R),(9G),(9B)に当た
ると、ゲッタ材自体、2次電子放出効率が高いことか
ら、電子ビームの当たった箇所から2次電子が発生し易
くなる。従って、この遮蔽板(33)を設けることにより、
ゲッタ材のスリット部分(9R),(9G),(9B)側への侵入を防
止できると共に、ゲッタ材のスリット部分(9R),(9G),(9
B)への付着を阻止することができる。また、ゲッタ材の
付着によらずともスリット部分(9R),(9G),(9B)に電子ビ
ームが当たることにより、やはり2次電子が発生する
が、この遮蔽板(33)により、発生した2次電子の他の螢
光表示セグメント側への侵入(飛散)を防止することが
できる。
尚、(29)は分離板であり、カソード(KR),(KG),
(KB)からの各電子が発光すべき螢光体層以外の螢光
体層へ回り込むのを阻止するため、即ちカソードから第
1グリッドを通過した電子がゲッタ材飛散制御用孔部(2
8)又は隣りの第2グリッド部を通って隣りの螢光体を光
らすのを阻止するためのものである。これによって、発
光のクロストークが阻止される。同時にこの分離板(29)
は、飛散したゲッタ材が上面部(27)の孔部(28)以外の部
分から出るのを阻止する。
また、このグリッドホルダ(25)端部のワイヤカソード
(K)の長手方向と直交する方向には、一体に第2グリ
ッドG2と同電位の遮蔽板(30)が形成される。この遮蔽
板(30)は、第9図に示すように各第2グリッド部
(G2R),(G2G),(G2B)の長手方向に位置する部
分に、第2グリッド部の円弧状に対応した立ち上がり部
(31)を形成し、上面部(27)から背面パネル(1B)に達する
又は近接するように延在させることにより、ワイヤカソ
ード(K)の端部と匣体の側板とを遮蔽するように形成
される。この遮蔽板(30)によってたとえ側板にごみ等が
付着して帯電してもワイヤカソードとの間での放電は阻
止され、カソードの断線が防げる。また、グリッドホル
ダ(25)の4隅部には、匣体の側板(1C)との位置決め用の
爪(32)が形成される。これらの爪(32)は、グリッド(G
1),(G2)及びカソード(K)用のリードフレーム、
前面パネル(1A)、背面パネル(1B)、側板(1C)等を同時に
フリット付けする際、正確な位置決めが可能となるよう
に形成したものであり、これにより量産性が向上する。
第2グリッド部(G2R),(G2G),(G2B)には、各
第1グリッド(G1R),(G1G),(G1B)のスリット
(8)と対応した位置にスリット(9)が形成されている。第
2グリッドG2のスリット部分(9R),(9G),(9B)は、第1
グリッド(G1R),(G1G),(G1B)と同心円状の円
筒面を有するように形成することができ、この場合には
ワイヤカソードからの電子ビームが第1グリッド及び第
2グリッドのスリット(9)を透過して直線的に放射さ
れ、スリットの長手方向に広げられる。
そして、共通の第2グリッドG2は第9図に示すように
分離板(29)、遮蔽板(30)、爪(32)及びゲッタ材飛散制御
用孔部(28)をプレス加工等により一体に成型したグリッ
ドホルダ(25)に、夫々別体に設けた各グリッド部
(G2R),(G2G),(G2B)をスポット熔接にて接着
して構成される。
一方、各螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)を囲むよう
に導電性材よりなり、螢光表示セグメント間(2R)と(2G)
及び(2G)と(2B)の部分が後述するシールド効果を充分得
られる程長く延在して形成されたセパレータ(10)が配置
される。このセパレータ(10)は、カソードからの電子ビ
ームが第1又は第2グリッド(G1),(G2)に当たっ
てそれよりの2次電子(31)が隣接する螢光表示セグメン
トを発光しないようにこれを阻止するためのシールド
と、夫々のワイヤカソード(K)からの電子ビーム(60)
が対応する螢光表示セグメント(2)の全体に照射される
ように電子ビームを広げる作用いわゆる拡散レンズの形
成とを兼ね、同時に各螢光表示セグメントに高電圧例え
ば10kVを与えるための給電手段として用いられるもの
である。このセパレータ(10)は組立てに際してはガラス
管体(1)の表面パネル(1A)と側板(1C)との間で支持され
フリットによって固定される。即ちセパレータ(10)は第
6図に示すように各螢光表示セグメントが囲まれるよう
に3つに仕切られた枠状態をなして、その上端部の一方
の相対向する両側に夫々外方に突出する支持用爪(11)が
設けられ、更に他方の相対向する両側に夫々高圧(アノ
ード電圧)を供給するためのアノードリード(12)が導出
される。またセパレータの側部には位置決め用の弾性屈
曲片(13)が切起される。従って、セパレータ(10)をガラ
ス管体の側板(1C)内に上方より挿入したとき、第7図に
示すように丁度支持用爪(11)が側板(1C)の上端面に当接
してセパレータが支持されると同時に、屈曲部(13)が側
板(1C)内壁に当接してセパレータが中央に位置するよう
になされる。更にこのセパレータ(10)の上端部には内方
に折曲する突部(14)が設けられ、その突部(14)の面に突
起(15)が設けられる。この突起(15)はセパレータ(10)を
側板(1C)内に収納し、側板(1C)上に前面パネル(1A)を重
ね合わせて封止する時に丁度カーボン層(3)に接触する
(第8図参照)。これによってアノードリード(12)より
の高圧が各螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)に共通に
供給されるようになる。組立てられた状態において、高
圧が印加されるアノードリード(12)は前面パネル(1A)と
側板(1C)の上端面との間の封止部を通って外部に導出さ
れる。又、ワイヤカソード(K)のリード、第1グリッ
ド(G1)のリード、第2グリッド(G2)のリードは夫
々背面パネル(1B)と側板(1C)の下端面との間の封止部を
通って外部に導出される。なお、カソード(K)、第1
グリッド(G1)及び第2グリッド(G2)の各リードは
支持を兼ねるために複数本ずつ導出される。
ガラス管体(1)は前面パネル(1A)と側板(1C)と背面パネ
ル(1B)を相互にフリット(22)で封止して構成される。背
面パネル(1B)には排気用のチップオフ管(21)がフリット
で固定される。
この側板(1C)よりなる枠体の組立ては、例えば次のよう
にして行うことができる。即ち、第10図に示すように、
台座(61)の所定位置に配置された複数の位置決めブロッ
ク(62)にフリットが端部の接合部分に塗布された側板(1
C)を当接させ、これらの側板(1C)に四方から両ばね(6
3)、板ばね(64)等の弾性部材で押圧しながら固定しフリ
ット炉を通過させる。この位置決めブロック(62)は、側
板(1C)が所定形状の枠体に保持されるような形状を有し
ていることが必要であり、例えば第10図に示すように、
各片に2個ずつの突部(65)が形成されたものを使用する
ことにより、精度良く側板(1C)を位置決めすることがで
きる。位置決め用ブロック(62)は、フリットシール時の
熱膨張した状態で、その外側寸法が丁度最終的に得られ
る側板(1C)の枠体の内寸法に合致するように形成され
る。この為、フリットシール前の各側板(1C)をセットす
る時点では、例えば側板(1C)は、弾性部材によって僅か
に所定位置より内方に移動してブロック(62)に当接され
る。そして、フリットシール時において側板(1C)はブロ
ック(62)の熱膨張で所定位置に移動され、フリットシー
ルされる。フリットシール後、ブロック(62)が冷却によ
り収縮するので、枠体の取り出しは容易となる。
次に、斯る構成の動作を説明する。赤、緑及び青の各色
の螢光表示セグメント(2R),(2G),(2B)にはアノードリー
ド(12)を通じて例えば10kV程度のアノード電圧が供給
される。又各第1グリッド(G1R),(G1G),
(G1B)には、夫々例えば0V〜30Vの電圧が印加され
又、第2グリッド(G2)には例えば300Vの電圧が印加
される。ワイヤカソード(KR),(KG),(KB)は
1本当り60〜70mW程度である。この構成においてはア
ノード側と第2グリッド(G2)は電圧が固定されてお
り、第1グリッド(G1)に与える電圧によって選択的
にオン、オフ表示するものである。即ち第1グリッド
(G1)に0Vが印加された時にはカソード(K)から
の電子ビームがカットオフされて、その対応する表示セ
グメント(2)は発光表示されない。そして第1グリッド
(G1)に例えば30Vが印加されるとカソード(K)か
らの電子ビームは第1グリッド(G1)を通り第2グリ
ッド(G2)で加速されて対応する表示セグメント(2)の
螢光体を叩きこれを発光表示させる。この時第1グリッ
ド(G1)に印加する電圧(30V)のパルス幅(印加時
間)を制御することにより発光輝度が制御される。そし
て第8図で示すようにカソード(K)からの電子ビーム
はセパレータ(10)によって広げられて表示セグメント
(2)の全面に照射される。又、カソードからの電子ビー
ムが第1グリッド、第2グリッドに当り第1グリッド、
第2グリッドからの2次電子が発生するが、この2次電
子は遮蔽板(33)及びセパレータ(10)によって阻止されて
隣接する表示セグメント(2)を叩くことがない。また、
ゲッタ材飛散制御用孔部(28)を透過したゲッタ材は、遮
蔽板(33)によって第2グリッド部のスリット部分(9R),
(9G),(9B)への飛散が防止されるため、良好に螢光面側
に飛散することになる。
この様にして第1グリッドの電圧を選択的に制御するこ
とによって各表示セグメント(2R),(2G),(2B)が選択的に
高輝度で発光表示されるものである。
この螢光表示セル(40)では、全体が薄型に構成され、し
かもカソード、各第1グリッド、第2グリッド等の低電
圧側のリードはガラス管体(1)の背面パネル(1B)側より
導出され、高圧側のアノードリード(12)は前面パネル(1
A)側より導出されるので、放電、配線時の危険が回避さ
れ、安定した発光表示が得られる。
そして、特に各螢光表示セグメント(2)を囲むようにア
ノード電圧が印加されたセパレータ(10)が配されるの
で、カソード(K)からの電子ビームは横方向(スリッ
ト方向)に広がり、表示セグメント(2)の全面に照射さ
れる。同時にセパレータ(10)によって、第1グリッド又
は第2グリッドからの2次電子が阻止され、カットオフ
された隣接の表示セグメントを発光させることがない。
尚、カラー表示を行なう場合(例えば9300°系白色画面
の場合)輝度混合比は青が約7%、赤が約13%、緑が約
80%である。又、ワイヤカソードを電子源として使用す
る時、寿命をもたせるために温度制限領域で使用する場
合が多い。そのために緑のカソードを他のカソードより
も発光輝度を上げるためにはカソードの本数を増やすこ
とで解決できる。例えば緑のカソード(KG)を2本に
し、赤、青のカソード(KR)及び(KB)は各1本とす
る。これによって例えば緑の総電子量は他の赤、青のそ
れよりも多くなり良好なカラー表示が可能となる。尚、
当然他の赤及び青のカソードも複数本用いることによっ
て寿命を長くする効果がある。この様に緑のカソードの
本数を他より増すことによって輝度を上げることができ
良好なホワイトバランスを得ることができる。このこと
はカソードに対して無理なローディングがかからず螢光
表示セルの寿命を長くすることができる。実際は2本を
0.8〜1mm程度離して取り付けるものであり、電子放出
量は電子反発効果のために1本の時の2倍にならないが
7割〜8割の増加は期待できる。尚、緑の輝度を上げる
ためにはカソードの本数を増すかわりに例えば螢光体層
の面積を赤及び青のそれよりも広くすることで達成する
こともできる。
又、ワイヤカソードは温度制限領域で使用するために即
ちオキサイドカソードのカソードローディングを数十分
の一で使用して、赤く見えない様にしているために、1
本当りのカソードからの電子放出量は少ない。これを解
決する方法としては例えばタングステンワイヤを螺旋状
にまいて実質的にオキサイドの表面積を増加させること
が考えられるけれども螺旋の長さが長い場合にはカソー
ドの弛み或いは振動等が発生する恐れがある。この様な
点を考えてワイヤカソードとしては第11図及び第12図に
示す様な構成が考えられる。この例では高温材料である
例えばタングステン、モリブデン等の芯線(35)を設け、
この芯線(35)の表面にAl2O3等の絶縁物(36)を被着し、
その上にヒータとなるタングステン線(37)を螺旋状に巻
き、螺旋状部分に電子放出物質(38)例えば炭酸塩を吹き
付け或いは電着等で付着させて直熱型のカソード(34)を
構成する。この場合、芯線(35)はその両端が夫々一方の
支持部(6)と他方の支持部(7)のスプリング部(7a)にスポ
ット溶接等で固着され、張力がかけられた状態で架張さ
れ、タングステン線は一方の支持部(6)と他方の第2の
支持部(6′)間にスポット溶接等で固着される。
この構成では絶縁物(36)を付着された芯線(35)上に螺旋
状にカソードを巻き付けその芯線(35)をスプリング部で
架張することによって螺旋間のショート、螺旋部分の熱
的変形等の問題点を取り除くことができる。そして実質
的なオキサイド表面積が増加し、また、第12図に示すよ
うにカソードの両端と中央との温度差も少なくなり均一
な温度分布領域(A)が広くなることと相埃って電子放
出量の増加が図られ、従って全体として1本当りのカソ
ードからの許容電流量の増加を図ることができる。曲線
(I)は温度分布を示す。
上述した様な表示セル(40)は第13図に示すようにユニッ
トケース(41)に複数個例えば24個組込まれて1つのユニ
ットが構成される。更にこのユニットを多数配列するこ
とによって巨大画像の表示装置が構成される。ところで
この複数の表示セルをユニットケースに組込む時には樹
脂等でモールドし固定することが行なわれる。しかしな
がらこの表示セルのアノード電圧が10kV程度と高いた
めに固定が不完全であると表面側の汚れ等を取るために
表面から力が加わると剥がれる恐れがある。又、経時変
化で同様な故障が考えられる。従って表示セルを確実に
ユニットケースに固定する必要がある。このために表示
セル(40)としてはそのガラス管体(1)の前面パネル(1A)
が側板(1C)よりも外方に張り出す様に形成する。この場
合第14図Aに示す様に全周に亘って張り出してもよく或
いは第14図Bに示す様に一方向のみ張り出す様にしても
よい。一方、ユニットケース(41)は第15図に示す様にそ
の前面板(42)に表示セル(40)が臨む複数、この場合24個
の窓孔(43)を設け、その各窓孔(43)の縁部裏面に表示セ
ルの前面パネル(1A)の周辺部が嵌合される段部(44)を形
成して構成する。そして、表示セル(40)をその前面パネ
ル(1A)がユニットケースの窓孔(43)に臨むように前面板
(42)の裏面にはめ込んで裏面より樹脂モールド等の固定
部材(45)によって固定する。この時前面パネル(1A)が外
方に張り出しているためにこの張り出し部(50)において
固定部材(45)とユニットケースの前面板(42)間で挾持さ
れ全体として表示セル(40)がユニットケース(41)に強固
に固定される。又、必要に応じて第16図及び第17図に示
すように軸(52)を中心に回動自在の係止片(53)を設け
て、この係止片(53)とユニットケースの前面板(42)間で
表示セルの前面パネル(1A)の張り出し部(50)を挾持す
る。その後樹脂モールド等で固定すれば更に確実な固定
ができる。また、高輝度の表示セルであるために螢光体
層の塗布された前面パネル側は液冷する必要がある。こ
のため表示セルをユニットケースに装着する時にそのユ
ニットケースの前面板(42)の段部(44)と前面パネル(1A)
との間に例えばシリコンゴム等のパッキング(54)を介装
し、更に前面に例えばポリカーボネート等よりなる透明
板(55)を配し、この透明板(55)と前面パネル(1A)とユニ
ットケースの窓孔(43)で形成される空間に冷却液(56)を
充填させる。勿論この時ユニットケースの前面板(42)に
は各窓孔(43)に連通する冷却液導入溝(57)が設けられ
る。
応用例 上例では、赤、緑、青の3つの螢光表示セグメントを有
する表示セルについて述べたが、その他通常の文字、数
字等を表示するようなパターンに複数の螢光表示セグメ
ントを配置した表示装置にも適用できるものである。即
ち例えば8の字型に構成するように複数の螢光表示セグ
メントを所定の形状に配列してこれに共通のアノード電
位を印加する。そして各表示セグメントに対向するよう
に複数のカソード及び複数の第1グリッドを配置し、こ
れら第1グリッドと表示セグメントの間に共通の第2グ
リッドを配置する様にしてその第1グリッドに与える電
圧を制御することによって選択的に所望の表示セグメン
トを発光表示するように構成した表示装置において、上
記実施例と同様に、第2グリッドのスリット部分の両側
に、上記実施例と同様の遮蔽板(33)を設けることによっ
て、第2グリッドで生じた2次電子の他の表示セグメン
トへの飛散を防止することができる。
考案の効果 本考案によれば、加速電極の電子ビームが通過するスリ
ットの両側位置に該スリットの配列方向に向って延び、
かつ螢光表示セグメント側に立ち上がる遮蔽板を設けた
ことにより、ゲッタ材が加速電極に付着するのを防止す
ることができると共に加速電極から発生した2次電子が
他の螢光表示セグメントに飛散するのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の螢光表示装置特に単位セルの正面図、
第2図はそのA−A線上の断面図、第3図はそのB−B
線上の断面図、第5図はその一部破断とした斜視図、第
4図は表示セグメントの拡大断面図、第6図はセパレー
タの斜視図、第7図はセパレータを管体の側板内に配し
た状態の平面図、第8図は表示セグメントとセパレータ
部分の断面図、第9図は第2グリッドの斜視図、第10図
は側板の組立治具の平面図、第11図はワイヤカソードの
断面図、第12図はワイヤカソードの架張状態を示す斜視
図、第13図は複数の表示セルを組込んだ1つのユニット
を示す正面図、第14図A及びBは夫々表示セルの他の例
を示す斜視図、第15図は第13図のC−C線上の断面図、
第16図は他の取付方法を示す断面図、第17図はその裏面
図である。 (1)はガラス管体、(2R),(2G),(2B)は螢光表示セグメン
ト、(G1R),(G1G),(G1B)は制御電極、
(G2)は加速電極、(KR),(KG),(KB)はカソ
ード、(10)はセパレータ、(33)は遮蔽板である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鶴田 紘治 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)考案者 中川 英昭 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−32238(JP,A) 実開 昭60−147066(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧が印加され、それぞれ平面短冊形状に
    形成された複数の螢光表示セグメントと、 上記螢光表示セグメントに対向し、かつ上記各螢光表示
    セグメントに対応して配されたカソード及び制御電極
    と、 上記各螢光表示セグメント及び上記各制御電極間に配さ
    れ、かつ上記各螢光表示セグメントに対応して電子ビー
    ム透過孔が形成された共通の加速電極とを有して成る螢
    光表示装置において、 上記加速電極は、上記各螢光表示セグメント側に凸とさ
    れ、且つ上記螢光表示セグメントの長手方向を軸とする
    曲面を有し、 上記電子ビーム透過孔は、上記加速電極における上記曲
    面に沿ったスリットが複数本、上記加速電極の長手方向
    に沿って配列されて構成され、 上記加速電極における各曲面の両周端近傍側に、それぞ
    れ上記螢光表示セグメント側に立ち上がる遮蔽板が上記
    曲面の長手方向に沿って形成されていることを特徴とす
    る螢光表示装置。
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JP2568633Y2 (ja) * 1993-05-27 1998-04-15 双葉電子工業株式会社 蛍光発光管
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