JPH06240561A - 布帛等の帯状物の真空処理装置のシール構造 - Google Patents
布帛等の帯状物の真空処理装置のシール構造Info
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- JPH06240561A JPH06240561A JP50A JP2559293A JPH06240561A JP H06240561 A JPH06240561 A JP H06240561A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2559293 A JP2559293 A JP 2559293A JP H06240561 A JPH06240561 A JP H06240561A
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- small
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- D06B—TREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
- D06B23/00—Component parts, details, or accessories of apparatus or machines, specially adapted for the treating of textile materials, not restricted to a particular kind of apparatus, provided for in groups D06B1/00 - D06B21/00
- D06B23/14—Containers, e.g. vats
- D06B23/16—Containers, e.g. vats with means for introducing or removing textile materials without modifying container pressure
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- Textile Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】真空室の天板に帯状物の搬出入り口を設け、そ
の上方に一対の気密ロールを相対向するように軸支し、
その間から帯状物を前記真空室内部へ搬出入するように
した真空処理装置において、小ロールが、その機密を保
持しつつスムーズに浮遊できるものを提供する。 【構成】気密ロール20の両端部を一対の保持壁22で
支持し、天板から気密ロール20の下周面へその軸方向
に沿って隔壁を立設し、前記隔壁上端と前記気密ロール
20の下周面との間にわずかの間隙を設け、前記隔壁の
外側の位置で浮動可能な小ロール30を前記気密ロール
20と平行になるように前記両保持壁22の間に配設
し、前記小ロール30に、軸方向に伸縮自在であり、か
つ、外方に常に付勢された弾性部の為に、前記小ロール
30が前記真空室と大気との差圧により前記気密ロール
20の下周面と前記隔壁の上部および前記両保持壁22
とに浮遊した状態で吸着されるものである。
の上方に一対の気密ロールを相対向するように軸支し、
その間から帯状物を前記真空室内部へ搬出入するように
した真空処理装置において、小ロールが、その機密を保
持しつつスムーズに浮遊できるものを提供する。 【構成】気密ロール20の両端部を一対の保持壁22で
支持し、天板から気密ロール20の下周面へその軸方向
に沿って隔壁を立設し、前記隔壁上端と前記気密ロール
20の下周面との間にわずかの間隙を設け、前記隔壁の
外側の位置で浮動可能な小ロール30を前記気密ロール
20と平行になるように前記両保持壁22の間に配設
し、前記小ロール30に、軸方向に伸縮自在であり、か
つ、外方に常に付勢された弾性部の為に、前記小ロール
30が前記真空室と大気との差圧により前記気密ロール
20の下周面と前記隔壁の上部および前記両保持壁22
とに浮遊した状態で吸着されるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布帛、フィルム、その
他シート状物の帯状物を真空状態で処理する真空室の天
板に帯状物の搬出入り口が設け、前記搬出入り口の上方
に一対の気密ロールを相対向するように軸支し、前記一
対の気密ロールの間から帯状物を真空室内部へ搬出入す
るようにして、真空室において帯状物を連続して含浸、
ラミネート及び乾燥する布帛等の帯状物の真空処理装置
のシール構造に関するものである。
他シート状物の帯状物を真空状態で処理する真空室の天
板に帯状物の搬出入り口が設け、前記搬出入り口の上方
に一対の気密ロールを相対向するように軸支し、前記一
対の気密ロールの間から帯状物を真空室内部へ搬出入す
るようにして、真空室において帯状物を連続して含浸、
ラミネート及び乾燥する布帛等の帯状物の真空処理装置
のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に上記真空処理装置のシ
ール構造として下記のようなものを提案した。
ール構造として下記のようなものを提案した。
【0003】すなわち、天板から気密ロールの下周面へ
気密ロールの軸方向に沿って隔壁を立設し、隔壁上端と
気密ロールの下周面との間にわずかの間隙を設け、隔壁
の外側の位置で浮動可能な小ロールを気密ロールと平行
になるように配設し、帯状物の真空処理中は、小ロール
が真空室と大気との差圧により気密ロールの下周面と隔
壁の上部とに浮遊した状態で吸着されるものである(特
公平4ー44027号)。
気密ロールの軸方向に沿って隔壁を立設し、隔壁上端と
気密ロールの下周面との間にわずかの間隙を設け、隔壁
の外側の位置で浮動可能な小ロールを気密ロールと平行
になるように配設し、帯状物の真空処理中は、小ロール
が真空室と大気との差圧により気密ロールの下周面と隔
壁の上部とに浮遊した状態で吸着されるものである(特
公平4ー44027号)。
【0004】この構造であると、真空室が真空状態にお
いて、小ロールは、浮いた状態で気密ロールの下周面と
隔壁の上部とに線接触しているだけであるため摩擦力が
小さく、小ロールが擦り減ったり、気密ロールの回動に
大きな力を必要としない。また、小ロールは真空室と大
気との差圧による吸引力によって気密ロールの下周面と
隔壁の上部とに線接触しているため、小ロールが浮いた
状態であっても安定した状態で間隙を閉塞できる。
いて、小ロールは、浮いた状態で気密ロールの下周面と
隔壁の上部とに線接触しているだけであるため摩擦力が
小さく、小ロールが擦り減ったり、気密ロールの回動に
大きな力を必要としない。また、小ロールは真空室と大
気との差圧による吸引力によって気密ロールの下周面と
隔壁の上部とに線接触しているため、小ロールが浮いた
状態であっても安定した状態で間隙を閉塞できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のシール構造であると、小ロールは、気密ロールの両
端を保持している両保持壁の間に、単に圧入されている
だけなので下記のような問題があった。
成のシール構造であると、小ロールは、気密ロールの両
端を保持している両保持壁の間に、単に圧入されている
だけなので下記のような問題があった。
【0006】すなわち、図5に示すように、小ロール1
30の軸方向の長さと、気密ロール120の軸方向の長
さと同一でなく、小ロール120が、気密ロール130
より短いと、小ロール120の両端部と両保持壁122
との間から空気がもれる。また、図5に示すように、熱
膨張等により小ロール120が、気密ロール130より
長くなった場合には、小ロール130が両保持壁12
2,122の間で自由に浮遊できず、円滑な回転もでき
ず、摩耗粉が発生することがある。
30の軸方向の長さと、気密ロール120の軸方向の長
さと同一でなく、小ロール120が、気密ロール130
より短いと、小ロール120の両端部と両保持壁122
との間から空気がもれる。また、図5に示すように、熱
膨張等により小ロール120が、気密ロール130より
長くなった場合には、小ロール130が両保持壁12
2,122の間で自由に浮遊できず、円滑な回転もでき
ず、摩耗粉が発生することがある。
【0007】そこで本発明は、小ロールが、その機密を
保持しつつスムーズに浮遊できるものを提供する。
保持しつつスムーズに浮遊できるものを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の布帛等の帯状物
の真空処理装置のシール構造は、帯状物を真空処理する
真空室の天板に帯状物の搬出入り口を設け、前記搬出入
り口の上方に一対の気密ロールを相対向するように軸支
し、前記一対の気密ロールの間から帯状物を前記真空室
内部へ搬出入するようにした真空処理装置において、前
記気密ロールの両端部を一対の保持壁で支持し、前記天
板から前記気密ロールの下周面へ該気密ロールの軸方向
に沿って隔壁を立設し、前記隔壁上端と前記気密ロール
の下周面との間にわずかの間隙を設け、前記隔壁の外側
の位置で浮動可能な小ロールを前記気密ロールと平行に
なるように前記両保持壁の間に配設し、前記小ロール
に、軸方向に伸縮自在であり、かつ、外方に常に付勢さ
れた弾性部を設け、帯状物の真空処理中は、前記小ロー
ルが前記真空室と大気との差圧により前記気密ロールの
下周面と前記隔壁の上部および前記両保持壁とに浮遊し
た状態で吸着されるものである。
の真空処理装置のシール構造は、帯状物を真空処理する
真空室の天板に帯状物の搬出入り口を設け、前記搬出入
り口の上方に一対の気密ロールを相対向するように軸支
し、前記一対の気密ロールの間から帯状物を前記真空室
内部へ搬出入するようにした真空処理装置において、前
記気密ロールの両端部を一対の保持壁で支持し、前記天
板から前記気密ロールの下周面へ該気密ロールの軸方向
に沿って隔壁を立設し、前記隔壁上端と前記気密ロール
の下周面との間にわずかの間隙を設け、前記隔壁の外側
の位置で浮動可能な小ロールを前記気密ロールと平行に
なるように前記両保持壁の間に配設し、前記小ロール
に、軸方向に伸縮自在であり、かつ、外方に常に付勢さ
れた弾性部を設け、帯状物の真空処理中は、前記小ロー
ルが前記真空室と大気との差圧により前記気密ロールの
下周面と前記隔壁の上部および前記両保持壁とに浮遊し
た状態で吸着されるものである。
【0009】
【作 用】上記構成の布帛等の帯状物の真空処理装置の
シール構造であると、真空室が真空状態になると、小ロ
ールは真空室と大気との差圧により間隙に吸引されるこ
とにより浮び上り、気密ロールと隔壁上部および両保持
壁とに吸着されて間隙は閉塞される。これにより、真空
室は気密状態が保持される。この場合に,小ロールは、
弾性部によって常に外方に付勢されているので、両保持
壁に密着した状態で浮遊する。
シール構造であると、真空室が真空状態になると、小ロ
ールは真空室と大気との差圧により間隙に吸引されるこ
とにより浮び上り、気密ロールと隔壁上部および両保持
壁とに吸着されて間隙は閉塞される。これにより、真空
室は気密状態が保持される。この場合に,小ロールは、
弾性部によって常に外方に付勢されているので、両保持
壁に密着した状態で浮遊する。
【0010】そして、気密ロールが回転すると、気密ロ
ールと隔壁の上部とに吸着されている小ロールも同時に
回転する。この場合に、間隙は常に閉塞された状態とな
っており、真空室の真空状態は完全に保持される。
ールと隔壁の上部とに吸着されている小ロールも同時に
回転する。この場合に、間隙は常に閉塞された状態とな
っており、真空室の真空状態は完全に保持される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0012】符号10は、布帛、フィルム、その他シー
ト状物の帯状物Sの連続含浸装置である。
ト状物の帯状物Sの連続含浸装置である。
【0013】符号12は真空室であって、この内部に帯
状物Sを搬入して真空状態で樹脂等の含浸を行なうもの
である。
状物Sを搬入して真空状態で樹脂等の含浸を行なうもの
である。
【0014】符号18は帯状物Sの搬入口であって、真
空室12の天板14において細長く矩形状に開口してい
る。
空室12の天板14において細長く矩形状に開口してい
る。
【0015】符号16は帯状物Sの搬出口であって、真
空室12の天板14において細長く矩形状に開口してい
る。
空室12の天板14において細長く矩形状に開口してい
る。
【0016】符号20,20は一対の気密ロールであっ
て、搬入口18の上方に相対向するように回動自在に軸
支されている。この気密ロール20の一方はゴム製のロ
ールであり、他方は鉄製のロールである。
て、搬入口18の上方に相対向するように回動自在に軸
支されている。この気密ロール20の一方はゴム製のロ
ールであり、他方は鉄製のロールである。
【0017】符号22はサイドシール板であって、一対
の気密ロール20の両端面に設けられている。
の気密ロール20の両端面に設けられている。
【0018】符号24は枠体であって、搬入口18縁部
の天板14上部に設けられている。
の天板14上部に設けられている。
【0019】符号26は隔壁であって、枠体24の両外
側面にボルトによって取付られて立設されている。この
隔壁26上端と気密ロール20の下周面との間に軸方向
に沿ってわずかの間隙Kが設けられている。
側面にボルトによって取付られて立設されている。この
隔壁26上端と気密ロール20の下周面との間に軸方向
に沿ってわずかの間隙Kが設けられている。
【0020】符号28は突出部であって、隔壁26上端
から外方に向いて水平方向に設けられている。この突出
部28の先端の断面は、略半円形に形成されている。
から外方に向いて水平方向に設けられている。この突出
部28の先端の断面は、略半円形に形成されている。
【0021】符号30は間隙Kの外側に配された合成樹
脂製の小ロールであって、両サイドシール板22に押圧
保持されている。すなわち、図4に示すように、小ロー
ル30の両端部には、軸方向に挿入孔50が設けられ、
挿入孔50の端部には、発泡ゴムよりなるパッキング5
2が設けられている。挿入孔50には、軸方向に移動自
在に押圧部材54が挿入されている。押圧部材54は、
ボルト56によって挿入孔50より抜脱不能であるとと
もに、コイルバネ58によって常に外方に付勢されてい
る。したがって、両サイドシール板22に押圧部材54
が押圧されて、小ロール30は保持されている。なお、
小ロール30が短い場合には、押圧部材54はその一端
部のみに設けてもよい。また、何かの原因で小ロール3
0の端部が摩耗しても、ボルト56を外して押圧部材5
4だけを取替えればよい。この小ロール30は、突出部
28の外側方において、上下方向に移動自在になってい
る。この小ロール30が一番上方に移動した位置、すな
わち、気密ロール20と突出部28先端に、軸方向に沿
って線接触した場合において、突出部28先端の接触個
所は、小ロール30の縦断面において軸心より上方の位
置で接触するように設定されている。
脂製の小ロールであって、両サイドシール板22に押圧
保持されている。すなわち、図4に示すように、小ロー
ル30の両端部には、軸方向に挿入孔50が設けられ、
挿入孔50の端部には、発泡ゴムよりなるパッキング5
2が設けられている。挿入孔50には、軸方向に移動自
在に押圧部材54が挿入されている。押圧部材54は、
ボルト56によって挿入孔50より抜脱不能であるとと
もに、コイルバネ58によって常に外方に付勢されてい
る。したがって、両サイドシール板22に押圧部材54
が押圧されて、小ロール30は保持されている。なお、
小ロール30が短い場合には、押圧部材54はその一端
部のみに設けてもよい。また、何かの原因で小ロール3
0の端部が摩耗しても、ボルト56を外して押圧部材5
4だけを取替えればよい。この小ロール30は、突出部
28の外側方において、上下方向に移動自在になってい
る。この小ロール30が一番上方に移動した位置、すな
わち、気密ロール20と突出部28先端に、軸方向に沿
って線接触した場合において、突出部28先端の接触個
所は、小ロール30の縦断面において軸心より上方の位
置で接触するように設定されている。
【0022】符号32は小ロール30の受け台であっ
て、隔壁26の突出部28下方の外側面に設けられてい
る。
て、隔壁26の突出部28下方の外側面に設けられてい
る。
【0023】符号34は小ロール30のガイド片であっ
て、受け台32の外側部の軸方向に沿って立設されてい
る。このガイド片34は小ロール30の外側への落下防
止のためであり、また、小ロール30が気密ロール20
と突出部28先端に接触した状態では、ガイド片34は
小ロール30に接触しない。
て、受け台32の外側部の軸方向に沿って立設されてい
る。このガイド片34は小ロール30の外側への落下防
止のためであり、また、小ロール30が気密ロール20
と突出部28先端に接触した状態では、ガイド片34は
小ロール30に接触しない。
【0024】符号36はエアーコンプレッサであって、
エアーコンプレッサ36の噴射口は隔壁26の接続口3
8に接続されている。
エアーコンプレッサ36の噴射口は隔壁26の接続口3
8に接続されている。
【0025】符号40は圧縮空気の噴射口であって、受
け台32の軸方向に等間隔に複数個設けられている。こ
の噴射口40は、接続口38から送込まれた圧縮空気を
受け台32から上方の小ロール30に向って噴射するも
のである。
け台32の軸方向に等間隔に複数個設けられている。こ
の噴射口40は、接続口38から送込まれた圧縮空気を
受け台32から上方の小ロール30に向って噴射するも
のである。
【0026】また、搬出口16にも、上記と同様のシー
ル構造が設けられている。
ル構造が設けられている。
【0027】上記構成のシール構造について作動状態を
下記に説明する。
下記に説明する。
【0028】回動する一対の気密ロール20,20の間
から帯状物Sを真空室12に搬入する。この場合に小ロ
ール30は受け台32の上に載置されている。
から帯状物Sを真空室12に搬入する。この場合に小ロ
ール30は受け台32の上に載置されている。
【0029】真空室12内部の気圧を下げていき真空状
態にする。
態にする。
【0030】小ロール30は、エアーコンプレッサ36
からの圧縮空気により上方に押し上げられるとともに、
気密ロール20と隔壁26上端との間隙Kから真空室1
2内部の圧力と大気との差圧により吸い上げられ、気密
ロール20の下周面と突出部28先端に接触した状態で
間隙Kの外側に保持される。これにより、間隙Kが小ロ
ール30によって閉塞されて真空室12は気密状態とな
る。気密ロール20は回動しているため、小ロール30
もそれとともに回動する。なお、圧縮空気の噴射は、小
ロール30を押し上げる時だけよく、差圧により間隙K
に吸引されれば噴射を停止させる。この場合に、小ロー
ル30は、両サイドシール板22に押圧部材54によっ
て押圧保持されているので、常に機密状態が保持され
る。また、押圧部材54が軸方向に摺動してパッキング
52の厚みを変化させて小ロール30の軸方向の長さを
調整するため、小ロール30と気密ロール20の軸方向
の長さは、同一にする必要がなく、また、熱膨張による
長さ変化の影響を受けない。
からの圧縮空気により上方に押し上げられるとともに、
気密ロール20と隔壁26上端との間隙Kから真空室1
2内部の圧力と大気との差圧により吸い上げられ、気密
ロール20の下周面と突出部28先端に接触した状態で
間隙Kの外側に保持される。これにより、間隙Kが小ロ
ール30によって閉塞されて真空室12は気密状態とな
る。気密ロール20は回動しているため、小ロール30
もそれとともに回動する。なお、圧縮空気の噴射は、小
ロール30を押し上げる時だけよく、差圧により間隙K
に吸引されれば噴射を停止させる。この場合に、小ロー
ル30は、両サイドシール板22に押圧部材54によっ
て押圧保持されているので、常に機密状態が保持され
る。また、押圧部材54が軸方向に摺動してパッキング
52の厚みを変化させて小ロール30の軸方向の長さを
調整するため、小ロール30と気密ロール20の軸方向
の長さは、同一にする必要がなく、また、熱膨張による
長さ変化の影響を受けない。
【0031】気密状態において、小ロール30が気密ロ
ール20の下周面と突出部28先端に接触した状態で保
持され、かつ、気密ロール20とともに回動する状態を
図3に基づいて詳細に説明する。
ール20の下周面と突出部28先端に接触した状態で保
持され、かつ、気密ロール20とともに回動する状態を
図3に基づいて詳細に説明する。
【0032】上記したように、圧縮空気による浮力と間
隙Kからの真空室12内部の圧力と大気との差圧による
吸引力により、小ロール30の上面は気密ロール20の
下周面と線接触する。この接触個所をA点とする。ま
た、小ロール30の周面が突出部28先端にも線接触す
る。この接触個所をB点とする。小ロール30を吸引す
る間隙Kからの吸引力Fは、実線の矢印で示すようにA
点とB点との円弧のの中心点C点から小ロール30の軸
心O点の方向へ働く。この吸引力Fを水平方向の水平吸
引力F1と垂直方向の垂直吸引力F2に分けると、A点
がO点より上方に位置しているため、F1<F2の関係
が成立する。
隙Kからの真空室12内部の圧力と大気との差圧による
吸引力により、小ロール30の上面は気密ロール20の
下周面と線接触する。この接触個所をA点とする。ま
た、小ロール30の周面が突出部28先端にも線接触す
る。この接触個所をB点とする。小ロール30を吸引す
る間隙Kからの吸引力Fは、実線の矢印で示すようにA
点とB点との円弧のの中心点C点から小ロール30の軸
心O点の方向へ働く。この吸引力Fを水平方向の水平吸
引力F1と垂直方向の垂直吸引力F2に分けると、A点
がO点より上方に位置しているため、F1<F2の関係
が成立する。
【0033】このため、気密ロール20と小ロール30
の吸着力の方が、突出部28先端と小ロール30との吸
着力より大きい。したがって、気密ロール20が白ぬき
の矢印の方向に回転している場合に、小ロール30は、
突出部28先端に接触した状態であっても、吸着力の大
きい気密ロール20と共に白ぬきの矢印の方向に回動す
る。
の吸着力の方が、突出部28先端と小ロール30との吸
着力より大きい。したがって、気密ロール20が白ぬき
の矢印の方向に回転している場合に、小ロール30は、
突出部28先端に接触した状態であっても、吸着力の大
きい気密ロール20と共に白ぬきの矢印の方向に回動す
る。
【0034】次に、帯状物Sへの含浸が終り、真空室1
2内部の圧力が上がると、気密ロール20と隔壁26上
端との間隙Kからの吸引力Fがなくなり、小ロール30
は受け台32の上に落下して気密状態は解除される。
2内部の圧力が上がると、気密ロール20と隔壁26上
端との間隙Kからの吸引力Fがなくなり、小ロール30
は受け台32の上に落下して気密状態は解除される。
【0035】上記により、真空室12内部が真空状態に
おいて、小ロール30は、気密ロール20の下周面と突
出部28とに線接触しているだけであるため摩擦力が小
さく、小ロール30が擦り減ったり、気密ロール20の
回動に大きな力を必要としない。また、小ロール30は
真空室12と大気との差圧により気密ロール20の下周
面と突出部28先端とに線接触し,また、両サイドシー
ル板22に押圧部材54によって密着しているため、安
定した状態で間隙Kを閉塞できる。
おいて、小ロール30は、気密ロール20の下周面と突
出部28とに線接触しているだけであるため摩擦力が小
さく、小ロール30が擦り減ったり、気密ロール20の
回動に大きな力を必要としない。また、小ロール30は
真空室12と大気との差圧により気密ロール20の下周
面と突出部28先端とに線接触し,また、両サイドシー
ル板22に押圧部材54によって密着しているため、安
定した状態で間隙Kを閉塞できる。
【0036】また、真空室12内部が大気と同じ状態の
場合、間隙Kからの吸引力Fがなく、小ロール30は受
け台32の上に落下しているとともに小ロール30はサ
イドシール板22,22に押圧さているだけである。そ
のため、受け台32から小ロール30を簡単に取り外せ
て、小ロール30の補修及び取替えが容易であるという
効果もある。
場合、間隙Kからの吸引力Fがなく、小ロール30は受
け台32の上に落下しているとともに小ロール30はサ
イドシール板22,22に押圧さているだけである。そ
のため、受け台32から小ロール30を簡単に取り外せ
て、小ロール30の補修及び取替えが容易であるという
効果もある。
【0037】
【発明の効果】本発明の真空処理装置のシール構造であ
ると、上記したように、小ロールは両保持壁に弾性部に
よって押圧保持されているので、常に機密状態が保持さ
れ、また、小ロールと気密ロールの軸方向の長さを同一
にする必要がない。さらに、小ロールも自由に浮遊でき
る。
ると、上記したように、小ロールは両保持壁に弾性部に
よって押圧保持されているので、常に機密状態が保持さ
れ、また、小ロールと気密ロールの軸方向の長さを同一
にする必要がない。さらに、小ロールも自由に浮遊でき
る。
【図1】本発明の一実施例を示すシール構造の半断面図
である。
である。
【図2】シール構造を利用した真空含浸装置の一実施例
の一部欠截正面図である。
の一部欠截正面図である。
【図3】図1の要部拡大縦断面図である。
【図4】小ロールの詳細図である。
【図5】従来のシール構造の第1の状態である。
【図6】従来のシール構造の第2の状態である。
10……真空処理装置 12……真空室 14……天 板 16……搬出口 18……搬入口 20……気密ロール 26……隔 壁 30……小ロール K……間 隙 S……帯状物
Claims (1)
- 【請求項1】帯状物を真空処理する真空室の天板に帯状
物の搬出入り口を設け、前記搬出入り口の上方に一対の
気密ロールを相対向するように軸支し、前記一対の気密
ロールの間から帯状物を前記真空室内部へ搬出入するよ
うにした真空処理装置において、 前記気密ロールの両端部を一対の保持壁で支持し、 前記天板から前記気密ロールの下周面へ該気密ロールの
軸方向に沿って隔壁を立設し、 前記隔壁上端と前記気密ロールの下周面との間にわずか
の間隙を設け、 前記隔壁の外側の位置で浮動可能な小ロールを前記気密
ロールと平行になるように前記両保持壁の間に配設し、 前記小ロールに、軸方向に伸縮自在であり、かつ、外方
に常に付勢された弾性部を設け、 帯状物の真空処理中は、前記小ロールが前記真空室と大
気との差圧により前記気密ロールの下周面と前記隔壁の
上部および前記両保持壁とに浮遊した状態で吸着される
ことを特徴とする布帛等の帯状物の真空処理装置のシー
ル構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5025592A JP2745182B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 布帛等の帯状物の真空処理装置のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP5025592A JP2745182B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 布帛等の帯状物の真空処理装置のシール構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06240561A true JPH06240561A (ja) | 1994-08-30 |
JP2745182B2 JP2745182B2 (ja) | 1998-04-28 |
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ID=12170184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5025592A Expired - Fee Related JP2745182B2 (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 布帛等の帯状物の真空処理装置のシール構造 |
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---|---|
JP (1) | JP2745182B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004072517A1 (ja) * | 2003-02-12 | 2004-08-26 | Koganei Corporation | 真空供給継手 |
JP2010507760A (ja) * | 2006-10-27 | 2010-03-11 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | ストリップ密封ゲート |
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-
1993
- 1993-02-15 JP JP5025592A patent/JP2745182B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010507760A (ja) * | 2006-10-27 | 2010-03-11 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | ストリップ密封ゲート |
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Publication number | Publication date |
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JP2745182B2 (ja) | 1998-04-28 |
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