JPH06238997A - テープカートリッジおよびテープライタ - Google Patents

テープカートリッジおよびテープライタ

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JPH06238997A
JPH06238997A JP4749293A JP4749293A JPH06238997A JP H06238997 A JPH06238997 A JP H06238997A JP 4749293 A JP4749293 A JP 4749293A JP 4749293 A JP4749293 A JP 4749293A JP H06238997 A JPH06238997 A JP H06238997A
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tape cartridge
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープに印字を行なうテープライタにおい
て、装着されるテープカートリッジの相違を、電気的も
しくは磁気的に認識して種々の機能を実現する。 【構成】 テープカートリッジ10の底部に設けられた
3ヶの検出子ホルダ18Kに磁石を配列し、テープカー
トリッジ10をテープライタ1のカートリッジ装着部5
0Aに装着すると、この検出子18Kの磁石装着状態を
判別スイッチ102が検出する。CPU110は、この
情報からテープカートリッジ10の種類を判別し、文字
の修飾、例えば文字列のポイント数、文字列のレイアウ
ト、テープの搬送力等を自動的に調整する。更に、この
情報を電気的もしくは磁気的に書換可能にすることによ
り、使用者の判別、テープ残量の管理などが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所望の文字列などをテ
ープへ印字するためのテープライタおよびそのテープラ
イタに使用されるテープカートリッジに関し、特に多種
多様なテープへの印字を確実、簡便に実行する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、裏面に接着剤が予め塗布された粘
着性のテープ表面に所望の文字列を印字するテープライ
タが知られている。この種のテープライタは、テープ表
面に表題やタイトル名をその場でかつきれいに印字で
き、その後簡単に書類ファイルの背表紙やビデオテープ
の背面等に貼着できるなどの使い勝手の良さから、業務
用あるいは家庭用を問わず広く利用されている。
【0003】また現在では、幅や色等が異なる各種のテ
ープが収められた複数種類のテープカートリッジが市販
されており、かつ、テープライタの本体側も多機能化し
て種々の印字スタイルが選択できるようになり、その利
用範囲は一層の広がりを見せている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、反面、テープ
の種類や印字スタイルの多様化は、操作や制御の複雑化
を招来し、簡便に印字テープが得られる利点が損なわれ
る結果を招くに至った。すなわち、幅の狭いテープを収
納したテープカートリッジをテープライタに装着してい
るにも拘らず大きなポイント数の印字を実行した場合、
また、通常フォントの文字列を幅の広い別のフォントに
変更した場合などに、テープの幅や所望の長さに印字が
納まらなど、印字を失敗することが有り得る。
【0005】このため使用者は、収納しているテープの
種類に応じてテープカートリッジ管理せねばならず、印
字の実行に際してもテープカートリッジの種類に応じて
印字する文字のフォント数を変更するなどの作業が必要
となっている。また、テープカートリッジに収納された
テープの幅が異なり、実質的に印字に寄与するテープの
幅が大きく異なると、そのテープをプラテンと印字ヘッ
ドとの間に挟持して一定トルクで搬送すると、テープ速
度が変わってしまい、きれいに印字できないという問題
があった。テープ幅によらず、その搬送速度を一定にす
るためには、モータのトルクを検出してこれを制御しな
ければならず、制御プログラムの複雑化、モータの高級
化が余儀なくされていた。
【0006】更に、テープライタに用いるテープの種類
・数が増えるに従い、テープの管理が煩雑となり、印字
ができなくなるまで、テープの消費に気づかないといっ
た問題も指摘されていた。この結果、使いたいときにテ
ープがなくて使用できなかったり、長い文字列の印字中
にテープ切れを起こして、テープを無駄にすることもあ
った。また、一台のテープライタを複数の使用者が用い
るような場合、テープカートリッジを共有したくないと
いった要求も存在するが、従来のテープカートリッジで
は、こうした使い方はできなかった。
【0007】本発明は、こうした問題点を解決し、複数
種類のテープに対して煩雑な管理や複雑な制御を必要と
せず、所望の印字テープが簡便に得られることを目的と
してなされ、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のテープカートリ
ッジは、所定のテープを引き出し可能に収納しており、
該テープに所定の文字列を印字するテープライタに着脱
自在に装着されるテープカートリッジにおいて、前記テ
ープに関する情報を、前記テープライタに判読可能な形
式で、電気的あるいは磁気的な情報として保持する特徴
部を備えたことを特徴とする。
【0009】一方、このテープカートリッジを着脱自在
に装着し、該テープに所定の文字列を印字するテープラ
イタは、印字する文字列を入力する入力手段と、前記テ
ープカートリッジの特徴部から、電気的もしくは磁気的
に記憶された情報を読み取る特徴部読取手段と、該特徴
部読取手段の読取結果に応じて、前記テープに印字する
前記文字列のポイント数、文字列のレイアウト、テープ
の搬送力の少なくとも一つを決定して印字する印字手段
とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、テープカートリッジの特徴部を電気
的あるいは磁気的な情報を更新可能なものとしたり、テ
ープライタに、テープカートリッジの特徴部の電気的あ
るいは磁気的な情報を更新する更新手段を備えることも
考えられる。この場合、更新手段が更新する情報は、テ
ープカートリッジにおけるテープ残量、使用量、使用者
を示すコード、パスワードの少なくとも一つとすること
ができる。
【0011】
【作用】本発明のテープカートリッジは、印字対象とな
るテープに関する情報を電気的あるいは磁気的な情報と
して保持するので、外見からはこれを区別できなくとも
電気的あるいは磁気的にこれを区別することができる。
外見から区別しないことが有用である場合が存在するか
らである。また、電気的あるいは磁気的に情報を保持し
ていることから、この情報を更新可能とすることができ
る。
【0012】一方、このテープカートリッジを着脱可能
に装着してテープに所定の文字列を印字するテープライ
タは、テープカートリッジに保持された情報に応じて、
テープに印字する文字列のポイント数やレイアウト、あ
るいはテープの搬送力の少なくとも一つを決定して印字
を行なう。従って、装着されたテープカートリッジに適
した印字を行なうことが可能となる。テープカートリッ
ジの特徴部が情報を電気的あるいは磁気的に更新可能で
あり、テープライタがこの特徴部の情報を更新する場合
には、テープカートリッジのテープ残量、使用量、使用
者を示すコード、パスワードの少なくも一つを特徴部に
記録し更新するものとすれば、テープカートリッジの管
理が容易となる。例えば、使用開始前にパスワードを要
求し、入力したデータがパスワードに一致しなければ使
用できないものとすれば、テープカートリッジを使用者
毎に使い分けることなどが可能となる。
【0013】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例であるテー
プカートリッジとこのテープカートリッジを着脱可能に
内蔵しテープに印字を行なうテープライタについて説明
する。図1は実施例であるテープカートリッジ10の組
立状態を示す平面図であり、図2はそのA−A断面図を
示している。図3,図4はテープカートリッジ10の構
成を示す要部断面図、図5テープカートリッジ10の種
類を示す説明図である。更に、図6はテープライタ1の
外観を示す平面図、図7は同じく右側面図、図8は同じ
く左側面図、図9は同じく背面図である。まず、理解の
便を図るために、図6ないし図9を用いて全体構成につ
いて簡単に説明する。
【0014】テープライタ1は、図示するように、各種
部品を収納する本体ケース50H、63個の入力用キー
を備えた入力部50C、開閉自在な本体カバー50K、
本体カバー50Kの下に視認可能に設けられ文字列やそ
の他の情報を表示する表示部50D、テープカートリッ
ジ10が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部50
A、を備える。このテープライタ1を使用する場合に
は、まず、本体カバー50Kを開いてカートリッジ装着
部50Aにテープカートリッジ10を装着し、入力部5
0Cから印字しようとする文字を入力する。必要に応じ
て入力した文字列を仮名漢字変換などし、所定のキーを
操作して印刷を指示すると、テープカートリッジ10に
て供給されるテープTに、熱転写方式のプリンタ部50
Bにより印字が行なわれる。印字されたテープTは、テ
ープライタ1の左側面に設けられたテープ排出口10A
から排出される。本実施例で用いたテープTは、印字面
が熱転写によるインクの載りを良好にするために加工さ
れたものであり、粘着性を備えた裏面には剥離可能な剥
離テープが張り合わされている。従って、印字されたテ
ープを内蔵のカッターにより切断し、裏面の剥離テープ
を剥がせは、文字や記号の印刷されたテープTを好きな
場所に貼付することができる。
【0015】次に、図1以下を順に参照しつつ、テープ
カートリッジ10の構造と機能について説明する。な
お、テープカートリッジ10をテープライタ1に装着し
たとき、テープライタ1側に設けられた印字ヘッドがテ
ープカートリッジ10内へ進入してインクリボンと当接
することで印字可能な構成となるが、その位置関係が理
解容易となるように図1にはテープカートリッジ10の
装着が完了した際の印字ヘッドを描き出している。
【0016】同様の組立構成により、本実施例では収納
しているテープの幅が6mm、9mm、12mm、18
mm、24mmと異なる5種類のテープカートリッジを
提供している。図3は、この5種類のテープカートリッ
ジのうちテープ幅が6mmのものを描いた断面図、図4
は、テープ幅が24mmのものを描いた断面図である。
なお、図面を簡略化するため、図4における各部材の符
号の表示は省略した。また、図3,図4において、テー
プライタ1への取り付け状態を説明するため、テープカ
ートリッジ断面図に印字ヘッドの一部を描いている。
【0017】印字に際して用いられるプラテン12は中
空円筒状の部材であり、5種類の幅の異なるそれぞれの
テープTおよびインクリボンRと印字ヘッドとの密着性
を良好なものとして良質な印字を可能とするため、その
外周面にはテープ幅に応じたプラテンゴム14が巻装さ
れている。本実施例では、6mm、9mm、12mmの
テープ用として12mm幅のプラテンゴム(図3参
照)、18mm、24mmのテープ用として18mm幅
のプラテンゴム(図4)、計2種のプラテンゴムを用い
る。
【0018】また、プラテン12の上下両端部外周は、
プラテン12の軸径に対して僅かに小径に形成され、こ
の小径部分をテープカートリッジ10の天壁16および
底壁18に形成された嵌合孔16A、18Aに回動可能
に遊嵌することで、プラテン12は回動自在とされてい
る。この様にしてテープカートリッジ10に立設される
プラテン12は、テープライタ1に設けられた後述する
プラテン駆動軸に対して着脱自在であり、かつプラテン
駆動軸に係合した状態では同駆動軸から回転駆動力が伝
達可能でなければならない。このため、プラテン12の
中空部内周面には、図1および図3に示すように、回転
軸方向に6つの係合条12Aが等間隔に形成されてい
る。
【0019】テープカートリッジ10にはその他に、長
尺状のテープTおよびインクリボンRをコンパクトに巻
取り収納するためにテープコア20、インクリボンコア
22およびリボン巻取コア24が立設されている。
【0020】テープコア20は大径の中空円筒状のリー
ルで、長いテープTを肉薄に巻取収納できるように配慮
される。従って、最外周に位置するテープT(図1中の
符号イ)を引き出す際のテープコア20の回転角速度と
最内周に位置するテープT(図1中の符号ロ)を同速度
で引き出す際のテープコア20の回転角速度とはあまり
相違しない構成となっている。また、巻取収納の際の曲
率が小さく曲げ応力に弱い材質のテープTを用いたとし
ても、無理なく収納することができる。図2に示すよう
に、テープコア20には、テープTを収納するフランジ
部20Aが形成されている。テープコア20は、その中
空部が、テープカートリッジ10の底壁18および天壁
16に対向して突設された円筒状のガイド突部16B,
18Bに遊嵌しており、プラテン12の回転によりテー
プTが引き出されれるのに連れて、従動回転自在となっ
ている。
【0021】テープコア20に巻取収納されるテープT
は、テープカートリッジ10の底壁18から立設された
テープガイドピン26を経由してプラテン12へ至り、
テープカートリッジ10のテープ排出口10Aにまで導
かれる。
【0022】インクリボンコア22は、図3,図4に示
すように、小径の中空円筒状部材により構成されるが、
その上下両端部の外周は僅かに小径に形成されている。
インクリボンコア22は、この小径とされた外周部が、
図1に示すように、等間隔に8箇所が凹設され、係合部
22Aをなしている。そして、下端側の小径部分をテー
プカートリッジ10の底壁18に形成された円形の嵌合
孔部18Cに遊嵌している。また、インクリボンコア2
2の上端中空部分は、テープカートリッジ10の天壁1
6に突設された円筒状のガイド突部16Cに遊嵌されて
いる。従って、この状態では、インクリボンコア22
は、インクリボンRの引き出しに連れて従動回転自在に
保持される。
【0023】また、図1に示すように、テープカートリ
ッジ10の底壁18であって、インクリボンコア22と
後述するリボン巻取コア24との底部近傍には、細い略
L字状の係合片18Dが形成されている。係合片18D
は、テープカートリッジ10の底壁18の一部分(図1
中のハッチ部分X)をくり抜くことで、形成されてい
る。従ってこの係合片18Dの端部は、底壁18を構成
している部材の弾性により底壁18に連続している基端
部18Eを支点として、底壁18の平面方向に沿って移
動自在となる。この係合片18Dに何等の力が作用して
いない状態にあっては、その移動自在の端部は嵌合孔部
18Cの外周内側に位置するため、前述のごとく嵌合孔
部18Cに遊嵌されたインクリボンコア22の小径部分
に形成された8個の係合部22Aの何れかと係合し、イ
ンクリボンコア22の回転を阻止する。
【0024】インクリボンコア22に巻取収納して供給
されるインクリボンRは、リボンガイドローラ30にガ
イドされて前述したテープTと重合状態となってプラテ
ン12にまで至り、更に印字ヘッドが進入する進入孔3
2の周面に形成されたガイド壁34を介してリボン巻取
コア24に至る。テープカートリッジ10が未使用状態
にあるとき、すなわちインクリボンRの始端のみがリボ
ン巻取コア24に着設されている時のインクリボンRの
引き回し状態を図1中の符号ハに、またインクリボンR
の総てがリボン巻取コア24に巻取られたときの同状態
を符号ニに示している。
【0025】リボン巻取コア24は、図示するごとくイ
ンクリボンコア22と略同型の中空円筒状部材により構
成される。そして、その上下両端部の外周もインクリボ
ンコア22と同様に、僅かに小径に形成されると共に、
その小径とした部分には等間隔毎に8個の係合部24A
が凹設される。一方、このリボン巻取コア24は、プラ
テン12同様にテープライタ1に設けられる後述するリ
ボン巻取コア駆動軸に係合して回転駆動可能とするた
め、その中空部内周面には軸方向に6つの係合条24B
が等間隔に形成されている。この様に構成されるリボン
巻取コア24は、上下端に形成された小径部分をテープ
カートリッジ10の底壁18および天壁16に形成され
た円形の嵌合孔部16G、18Gに遊嵌され回動自在に
立設される。
【0026】また、リボン巻取コア24の不測の回転を
防止するため、テープカートリッジ10の底壁18に
は、前述と同じく嵌合孔部18Gの外周内側にその端部
を位置する細い略L字状の係合片18Hが形成されてい
る。即ち、テープカートリッジ10の底壁18の一部分
(図1中のハッチ部分Y)がくり抜かれて、係合片18
Hとされている。カートリッジ10が単体の状態では、
この係合片18Hの端部が、リボン巻取コア24の小径
部分に形成された8個の係合部24Aの何れかと係合し
ており、リボン巻取コア24の回転は阻止されている。
【0027】なお、この様なインクリボンコア22の係
合部22Aと係合片18Dとの係合およびリボン巻取コ
ア24の係合部24Aと係合片18Hとの係合は、共
に、カートリッジ10をカートリッジ装着部50Aに装
着することにより解除されるが、その構成は、カートリ
ッジ装着部50Aの構造と合わせて、後述する。
【0028】この様なリボン巻取コア24に巻取られる
インクリボンRは、熱転写型のリボンであり、その幅は
印字される側のテープTの幅に応じて複数種用意され
る。本実施例では、図3に示したように、テープ幅6,
9,12mm用として12mm幅のインクリボンと、図
示しないがテープ幅18mm用として18mm幅のイン
クリボンと、図4に示したように、テープ幅24mm用
として同幅の24mm幅のインクリボンと、計3種のイ
ンクリボンRを用意している。
【0029】なお、インクリボンRを安定してプラテン
12に供給できるように、リボン巻取コア24の外周に
は、巻取収納しているインクリボンRの幅に適合したフ
ランジ部24Cが形成され、このフランジ部24Cにて
インクリボンRを案内している。
【0030】本実施例のテープカートリッジ10は、上
述のごとく、収納したテープTの幅により5種類が存在
する。テープTの幅により、印字できる領域等も異なる
から、テープカートリッジ10の種類を検出する必要が
生じる。実施例のテープカートリッジ10では、図1に
示したように、カートリッジの底壁18に3つの検出子
ホルダ18Ka,18Kb,18Kcが設けられ、テー
プカートリッジ10の種類に応じて定められた箇所の検
出子ホルダ内にマグネットが収納されている。即ち、テ
ープカートリッジ10の種類(ここでは、テープTの
幅)の情報が磁気的に保持されており、テープカートリ
ッジ10の種類を判別可能としているのである。
【0031】図5に示したように、テープ幅6mmを収
納しているテープカートリッジ10の3つの検出子ホル
ダ18Ka,18Kb,18Kcには、総てマグネット
が収納されている。また、テープ幅9mmのテープカー
トリッジ10では検出子ホルダ18Ka、テープ幅12
mmでは検出子ホルダ18Kb、テープ幅18mmでは
検出子ホルダ18Kcの1つのみがマグネットが収納さ
れておらず、他のホルダにはマグネットが収納されてい
る。そして、テープ幅24mmでは検出子ホルダ18K
cにのみマグネットが収納されている。
【0032】以上詳細に説明したテープカートリッジ1
0は、テープライタ1のテープカートリッジ装着部50
Aに装着される。このテープライタ1の内部には、図6
におけるAA−AA端面図である図10に示すように、
外部記憶素子としてオプション供給される各種パックを
接続するための拡張部50E、入力部50C,表示部5
0Dやプリンタ部60等の制御を司る制御回路部50F
を備える。
【0033】テープライタ1の裏面には電池収納部50
Iが設けられており、装置全体の電源となる6個の単三
電池が装着可能となっている。本体右側面部には、電源
スイッチ50Jが設けられている。なお、電源は、図示
しないACアダプターからも供給され可能である。以
下、テープライタ1の機械的な構成部の各々について、
順次説明する。
【0034】カートリッジ装着部50Aの詳細な構成
を、図12に示す。カートリッジ装着部50Aは、テー
プライタ1本体の左後側に配置され、前述したテープカ
ートリッジ10の形状に合致した装着空間として形成さ
れている。この装着空間にテープコア20、インクリボ
ンコア22、リボン巻取コア24およびプラテン12の
各中空部分に係合する軸を立設しており、通常は本体カ
バー50Kにて覆われている。
【0035】このカートリッジ装着部50Aへのテープ
カートリッジ10の装着あるいは交換は、本体カバー5
0Kを開けて行なわれる。カートリッジ装着部50Aの
手前に設けられるスライドボタン52を右にスライドさ
せると本体カバー50Kと本体との係合が解除され、本
体カバー50Kが本体後部のカバーヒンジ54を支点と
して回転し、これを開けることができる。テープカート
リッジ装着部50Aの底部には、本体カバー50Kの開
閉に応じてオン/オフ操作される開閉検出スイッチ(図
12には図示せず)が設けられている。
【0036】このスライドボタン52は、図6における
B−B端面図である図11に示したように、本体底面に
まで達するスライド部材56にも連結されており、スラ
イドボタン52の操作に伴ってこのスライド部材56も
図示右側へ移動する。また、スライド部材56の底面の
一部には切欠部56Aが形成されており、この切欠部5
6Aに印字ヘッド60と一体に固着されているリンク板
62が嵌合されいる。このリンク板62と印字ヘッド6
0との関係は図12に詳しいが、印字ヘッド60および
リンク板62を一体としたヘッド部分は、ヘッド回転軸
64にはめ込まれたコイルばね66により印字位置へ一
定圧力で押圧されている。スライド部材56が上述のご
とくスライドボタン52の操作により右側へスライドさ
れると、その切欠部56Aに嵌合されていたリンク板6
2が同様に右側へ引かれ、ヘッド回転軸64を中心とし
てヘッド部全体がコイルばね66の力に抗して反時計方
向へ回転することになる。これにより、印字ヘッド60
は装着されていたテープカートリッジ10のプラテン1
2に対向した印字位置から所定の退避位置にまで移動す
る。すなわち、本体カバー50Kを開けるという行為を
実行するならば、その次に通常実行される行為であるテ
ープカートリッジ10の取り外しあるいは装着に際して
必要となる印字ヘッド60の退避位置への移動操作が同
時に実現されることになる。なお、一旦退避位置まで移
動したリンク板62およびこれに連なるヘッド部分は、
本体カバー50Kを開いている間、その位置にとどま
り、本体カバー50Kを閉じると、印字ヘッド60がプ
ラテン12を押圧する位置に復帰する。
【0037】この様にしてカートリッジ装着部50Aに
装着されるテープカートリッジ10の底壁18には、イ
ンクリボンコア22およびリボン巻取コア24の回り止
めのためにその係合部22A,24Aに係合する係合片
18D,18Hが設けられていることは既述した。係合
片18D,18Hは、底壁18の一部(図1、ハッチ部
XおよびY)をくり抜くことで形成されているが、ハッ
チ部XおよびYには、2つのガイド孔18F,18Iが
形成されている。この2つのガイド孔18F,18Iの
位置に対応するカートリッジ装着部50Aの部位には、
図12に一点鎖線により引出して示すように、くさび形
の2つの当接突起70A、70Bが立設されている。従
って、テープカートリッジ10をテープカートリッジ装
着部50Aに装着すると、この当接突起70A,70B
がガイド孔18F,18Iに嵌まり、係合片18D,1
8Hをインクリボンコア22およびリボン巻取コア24
の係合部22A,24Aから遠ざける方向に押し分け
る。これにより、係合片18D,18Hによる係合は解
除され、インクリボンコア22およびリボン巻取コア2
4は回転可能な状態となる。
【0038】以上説明したように、テープカートリッジ
10がテープカートリッジ装着部50Aに装着される
と、テープカートリッジ10内部に設けられた総てのコ
アは回転可能状態となって、カートリッジ装着部50A
に立設されるプラテン駆動軸72,巻取コア駆動軸7
4,リボンコア軸76,テープコア軸78にそれぞれ係
合する。これら軸の中でプラテン駆動軸72および巻取
コア駆動軸74の2軸は、ステッピングモータ80を駆
動源として自ら回転し、リボンコア軸76およびテープ
コア軸78は、巻取コア駆動軸74およびプラテン駆動
軸72の回転に従動して回転する。ステッピングモータ
80は、カートリッジ装着部50Aの右後部に配置され
ており、その回転軸80Aから動力はギヤトレインによ
り伝達され、プラテン駆動軸72および巻取コア駆動軸
74を所定の減速比で駆動する。
【0039】プラテン駆動軸72および巻取コア駆動軸
74の軸外周には、プラテン12やリボン巻取コア24
の中空内周面に形成されている係合条12A,24Bと
係合する突条72A,74Aが等間隔に3つ形成されて
いる。このプラテン駆動軸72および巻取コア駆動軸7
4をステッピングモータ80により所定回転速度で回転
駆動すれば、テープTおよびインクリボンRをテープコ
ア20およびインクリボンコア22から所定量ずつ引き
出して互いに重合状態とし、プラテンゴム14と印字ヘ
ッド60との間を通過させることができる。この時、印
字ヘッド60に通電してドット単位での発熱量を制御す
れば、インクリボンRのインクをテープTに熱転写し、
テープTへ印字することができる。印字の後、テープカ
ートリッジ10からは印字の完了したテープTのみが排
出され、印字に使用されたインクリボンRはリボン巻取
コア24に巻取回収される。
【0040】上記印字動作によりテープカートリッジ1
0から左方へと排出される印字済みのテープTは、図8
および図12に詳しい構成が示されているテープカッタ
ー90を用い、次のよう簡単に切り取ることができる。
カートリッジ装着部50Aの底部より突出されるカッタ
ー支持軸92には回動自在の略コ字状をしたテープカッ
ター90およびばね94が嵌合されており、そのばね9
4の弾発力によりテープカッター90は図8に実線で示
す状態、すなわち図示時計方向への回転力が加えられた
状態で維持される。この回転力により、コ字状テープカ
ッター90の左端部90Aは、カッターボタン96をそ
の裏面より押し上げている。また、テープカッター90
の右端部90BにはテープTを切断するための移動刃9
8が固着されており、カートリッジ装着部50Aの側面
に取り付けられた固定刃100に対して一定の角度で離
隔している。
【0041】テープTの切断は、カッターボタン96を
ばね94の弾発力に抗して押し下げることで達成され
る。カッターボタン96を押し下げてテープカッター9
0を図示反時計方向に回転させると、右端部90Bに固
着されている移動刃98も同方向に回転する。この結
果、移動刃98は、その下部から次第に固定刃100と
重なり合い、印字ヘッド60を通過したテープTを切断
するのである。このテープ切断時のテープカッター90
の各部の状態は、図8に二点鎖線により示されている。
【0042】次に、テープライタ1に組み込まれた入力
部50C,表示部50D,プリンタ部50B等の詳細に
ついて説明するが、全体の理解の便を図って、先に制御
回路部50Fを中心とする各部の電気的な構成につい
て、その概略を説明する。本体カバー50Kの直下に
は、プリント基板に組み立てられた制御回路部50F
が、プリンタ部50B等と共に組み込まれている。全体
の電気的な概略構成を、図13に示す。即ち、このテー
プライタ1の制御回路部50Fには、ROM,RAM,
入出力ポートを一体に組み込んだ1チップマイクロコン
ピュータ(以下、CPUと呼ぶ)110およびマスクR
OM118の他、CPU110と入力部50C,表示部
50D,プリンタ部50B等とのインタフェースを行な
う各種回路が組み込まれている。CPU110は、イン
タフェース回路を介してあるいは直接に入力部50Cや
表示部50D等に接続され、これらを制御する。
【0043】入力部50Cは、図14に示すように、4
8個の文字入力キーおよび15個の機能キーの計63キ
ーが備えられている。文字入力キーはJIS配列に基づ
いた、いわゆるフルキー構成であり、操作するキーの数
の増加を抑えるために公知のシフトキーを備えるなど一
般のワードプロセッサと同様である。機能キーとは、文
字入力や編集、印刷など頻繁に使用される機能をワンタ
ッチで実行可能にするためのもので、テープライタ1の
機能性を高めている。
【0044】これらの各キーは、8×8のマトリックス
に割り当てられている。即ち、CPU110から見る
と、入力ポートPA1ないし8およびPC1ないし8の
16ポートは、図示するごとくグループ化され、その各
交点に入力部50Cの63種のキーが配置されている。
電源スイッチ50Jは、このマトリックスキーとは独立
に設けられ、CPU110のノンマスカブルインターラ
プトNMIに接続されている。CPU110は、電源ス
イッチ50Jが操作されると、マスクできない割込を起
動し、電源の投入もしくは電源断の処理を行なう。
【0045】本体カバー50Kの開閉を検出する開閉検
出スイッチ55からの検出出力はポートPB5に入力さ
れ、CPU110により本体カバー50Kの開閉状態が
割り込みにより監視される。そして、もし印字ヘッド6
0の駆動中に本体カバー50Kの開状態が検出された場
合には、主表示部50Daに所定のエラー表示を行なう
と共に、プリンタ部50Bへの電源供給をオフする。
【0046】CPU110のポートPH,PM,PL
は、ヘッドランク判別部112に接続さている。ヘッド
ランク判別部112とは、製造工程によるばらつきの大
きい印字ヘッド60の抵抗値の測定結果からこれを幾つ
かのランクに分け、その測定結果に応じてヘッドランク
判別部112の3つのジャンパー部112A,112
B,112Cを設定するものである。従ってCPU11
0は、このヘッドランク判別部112の状態を読み取
り、その入力結果に応じて印字ヘッド60の駆動時間、
即ち発熱量を補正し、印字の濃さのバラツキを防止して
いる。
【0047】プリンタ部50Bによる印字は熱転写によ
り行なわれるから、印字の濃さは、サーマルヘッドであ
る印字ヘッド60の通電時間のみならず、外気温,駆動
電圧によっても変動する。これらを検出するのが、温度
検出回路60A,電圧検出回路60Bである。これらの
回路60A,60Bは、印字ヘッド60に一体に組み込
まれており、その出力は、CPU110の2チャンネル
のアナログ−ディジタル変換入力ポートAD1,AD2
に接続されている。CPU110は、このポートAD
1,2の電圧をディジタル信号に変換して読み取ること
により、印字ヘッド60の通電時間を補正している。
【0048】CPU110のポートPB1ないし3に
は、判別スイッチ102が接続されている。判別スイッ
チ102は、図12に一点鎖線により引出して図示する
ように、カートリッジ装着部50Aに設けられている。
この判別スイッチ102は、テープカートリッジ10に
設けられた3つの検出子ホルダ18Kに収納されたマグ
ネットMgの有無を検出するカートリッジ判別スイッチ
102A,102B,102Cを一体形成したものであ
る。このカートリッジ判別スイッチ102A,102
B,102Cは、ホール素子を用いてマグネットMgの
磁界を検出するものである。マグネットMgが収納され
た検出子ホルダ18Kに対向する位置のカートリッジ判
別スイッチ102は、マグネットMgの磁界によりスイ
ッチがオン状態となる。また、マグネットMgが収納さ
れていない検出子ホルダ18Kに対向する位置のカート
リッジ判別スイッチ102は、磁界が存在しないからス
イッチはオフ状態となる。従って、この判別スイッチ1
02の3つのカートリッジ判別スイッチ102A、10
2B、102Cの状態を検出することで、現在カートリ
ッジ装着部50Aに装着されているテープカートリッジ
10の種類、すなわちテープカートリッジ10に収納さ
れているテープTの幅を判別することができる。テープ
Tの幅の情報は、印字する文字の大きさの制御等の他、
後述するプリンタ部50Bの制御にも用いられている。
【0049】CPU110のアドレスバス,データバス
に接続されるマスクROM118は、明朝体で16×1
5、24×24、32×32、48×48の4種類の書
体の仮名、漢字、特殊文字のセットを記憶する16メガ
ビットのマスクROMである。その24ビットのアドレ
スバスAD、8ビットのデータバスDA、チップセレク
ト信号CS、出力イネーブル信号OEは、CPU110
のポートPD0ないしPD33に接続されている。これ
らの信号は、そのまま外部入出力コネクタ50Eaにも
接続されているから、外部入出力コネクタ50Eaに装
着された拡張部50Eも、マスクROM118と同様ア
クセスすることができる。
【0050】制御回路部50Fに直接接続可能に設けら
れた拡張部50Eは、外部記憶素子としてオプション供
給されるROMパックあるいはRAMパックの挿入部位
となる。この挿入口にROMパックあるいはRAMパッ
クを挿入することで、制御回路部50Fの外部入出力コ
ネクタ50Eaとの電気的接続が完了し、CPU110
との情報の授受が可能となる。この構成により、各種製
図、地図、化学、数学のための特殊文字や記号あるいは
日本語以外の言語フォント、ゴシック、明朝、活字体等
の文字フォントを記憶するROMパックを拡張部に装着
し、所望の文字列を編集することが可能となる。同様
に、情報の書き込みが自由なRAMパックを拡張部に装
着し、テープライタ本体内部のRAMエリアに記憶可能
な情報量以上の情報を記憶させ、印字文字列のライブラ
リーを作成したり、他のテープライタ1との情報交換に
利用できる。
【0051】マスクROM118もしくは拡張部50E
から読み出された文字のドットデータは、CPU110
と共に表示部制御回路116のLCDコントローラ11
6Aにも入力されている。
【0052】表示部制御回路116を介してCPU11
0により制御される表示部50Dは、対応する部分が透
明である本体カバー50Kの下に配置されており、使用
者は、本体カバー50K越しにこれを視認することにな
る。表示部50Dは、液晶パネル上に2種類の電極パタ
ーンが形成されており、図15に示すように、そのひと
つは、高さ32×幅96のドットマトリックスパターン
であり、もうひとつは、このドットマトリクスの領域の
周りを囲むように配置された28個の五角形の電極パタ
ーンである。ドットマトリクスパターンの電極が形成さ
れた領域は、印字イメージを表示する主表示部50Da
と呼び、五角形の電極パターンが形成された領域は、イ
ンジケータ部50Dbと呼ぶ。
【0053】主表示部50Daは、高さ32ドット×幅
96ドットの表示が可能な液晶表示パネルとして用いら
れる。本実施例においては、文字入力および編集に際し
ての各文字を幅16×高さ15ドットのキャラクターフ
ォントを使用して主表示部に表示するため、6文字×2
行の表示が可能である。また、各キャラクターの表示に
際しては、編集状態に応じてポジ表示、ネガ表示あるい
は点滅表示などを使い分けることでテープライタ1の処
理状態を視覚的に表示することができる。
【0054】更に、主表示部50Daをドットマトリッ
クス形式としその表示内容を自由に制御できることか
ら、所定のキー入力がなされた際には現在の印字イメー
ジのレイアウトを表示することも可能である。レイアウ
ト表示が指示されると、図16に示すように、印字の際
の4×4ドットが主表示部の1ドットに対応され、テー
プ幅がネガ表示され、その中に白抜きで印字文字列が表
示される。その際には、印字イメージを補助する情報と
して、テープの全長が数値表示される。また、印字イメ
ージのレイアウトが主表示部50Daに一度に表示でき
ない大きさであるときは、カーソルキーにより上下左右
にスクロールすることで、印字レイアウト全体を確認す
ることができる。
【0055】インジケータ部50Dbは、現段階におい
てテープライタ1にて実行されている機能を表示するた
めのものであり、主表示部50Daの周囲に配置され
る。このインジケータ部50Dbにおける五角形の電極
パターンに対応して得られる各表示体tは、表示部50
Dの周囲に印刷された機能を表わす文字に対応して設け
られている。「ローマ字入力」や「小文字入力」などの
文字入力モード状態、印字編集する「行数」や「囲み
罫」などのスタイル指定状態、「均等割付」や「前寄
せ」などの書式指定状態など、状態設定が実行されたと
きあるいは選択されたとき、その状態を示す文字の箇所
の表示体tが視認可能な状態とされる。
【0056】本テープライタ1のプリンタ部50Bは、
機械的な構成要素としては、印字ヘッド60およびステ
ッピングモータ80を備え、電気的な構成要素として
は、これを制御するプリンタコントローラ120,モー
タドライバ122を備える。印字ヘッド60は、96個
の加熱点を1/180インチのピッチで縦1列に配列し
たサーマルヘッドであり、先に説明した外気温を検出す
る温度検出回路60Aおよび供給電圧を検出する電圧検
出回路60Bを内蔵している。ステッピングモータ80
は、4相の駆動信号の位相を適宜制御することで回転角
度を制御する公知の構成である。ステッピングモータ8
0の1ステップのテープ送り量は、減速機構であるギヤ
トレインの構成により1/360インチに設計されてい
る。また、印字ヘッド60の実行する1ドット印字に同
期してステッピングモータ80へは2ステップの回転信
号が出力されるこの結果、プリンタ部50Bは、テープ
の幅方向のみならず、その長さ方向にも180ドット/
インチの印字を実行する。
【0057】以上説明した各構成部材の他、テープライ
タ1には、電源部114が組み込まれており、ICおよ
びトランスを使用したRCC方式により、バッテリBT
から、安定したバックアップ用およびロジック回路用の
5V電源を得ている。CPU110には、その電圧制御
のためにポートPVが当てられる。
【0058】なお、本実施例のテープライタ1は、図1
7に示すように、印字する文字列の前後に指定された距
離だけテープ余白を確保する余白機能を有している。こ
の余白機能は、上記のような96ビットのシリアル印字
データを送信する以前に出力される前余白分のテープ送
り位相制御信号と、総てのシリアル印字データを送信し
た後に出力される後余白分のテープ送り位相制御信号と
によって実現される。一方、そのような余白の指定距離
が印刷位置とテープカット位置との離間距離より小さい
場合(本実施例では8mm未満)、指定された前余白が
実現できないことになる。この場合には、印字完了後に
後余白分だけテープTを送り出すと共に、印字ヘッド6
0が次回の印字位置よりも指定された前余白分だけ前の
テープ位置にあるときに一筋のカットマークPCMを印
字することで対応する。排出されるテープTを、このカ
ットマークPCMの位置で切断すれば、必要とする分だ
けの前余白が得られた印字テープを簡単に得ることがで
きる。
【0059】以上のような周辺回路を制御するCPU1
10の内部ROMには、上記した動作を実行するための
各種プログラムが記憶されている。また、その内部RA
Mは、その一部が、内部ROMに記憶された各種プログ
ラムを実行する際に使用するシステム予約領域としてさ
れ、その他は文字編集を行うためのテキストエリアやそ
のテキストの内容を保存するファイルエリアなどのユー
ザー使用領域として解放されている。
【0060】テキストエリアは、最大125文字の確定
入力を受け付ける領域が割り当てられており、文字コー
ドの他にその文字を編集するためのスタイルデータやモ
ードデータ等を格納する。従って、入力部からの文字入
力や編集操作により、その記憶内容は適宜追加あるいは
更新される。
【0061】ファイルエリアは、内部RAM内に150
0文字、オプション供給されるRAMパックに2000
文字が登録できる領域が割り当てられる。また、内部R
OMに記憶されるファイル管理プログラムにより、この
ファイルエリアには1ないし99の可変長ファイルを記
憶、管理することができ、ファイルの登録や呼び出し消
去などの基本操作環境が提供される。
【0062】次に、以上のように構成される制御回路部
にて達成される機能の中で、特に特徴的な複数行印字の
制御につき説明する。本実施例のテープライタ1は、図
18に示すように16×16から48×48ドットまで
の4つのフォントデータを基本フォントとしてマスクR
OM118に用意しており、各フォントのうち重複する
ドット数とならないものについては、縦を2倍まで、横
を4倍まで拡大可能である。従って、最大フォントは9
6×192ドットであり、印字可能なドット数の組み合
わせは、図18に示すように、10種類となっている。
従って、複数行にわたって印字文字列を編集する場合、
各行に印字する文字列を入力する通常の文字入力操作に
加えて、各行に印字する文字列の印字フォントを指定す
る必要がある。
【0063】そこで、本実施例では、この文字フォント
の指定に代えて各行に印字したい文字列の相対的な大小
関係(例えば、3行印字の場合は、1行目は大、2行目
は大、3行目は小)を入力部のキー操作により入力する
ものとしている。更に、このキー操作を一層簡便なもの
とするため、図19に3行印字の場合を例示するように
予め選択肢を用意し(本実施例では、同×3、小・小・
大、小・大・大、大・小・小、大・大・小の5つ)、こ
れを選択することでその入力に代えている。なお、これ
は簡易な設定モードとして実現されており、各行毎にド
ット数を設定するモードも用意されている。この場合に
は、複数行での縦方向のドット数の総和が96を越えな
いように設定しなければならない。
【0064】総ての入力を完了した後に、入力部50C
の機能キーのうち、「印刷」を指示するキーを操作する
と、図20にそのフローチャートを示す複数行印字処理
プログラムが起動され、CPU110は、以下の処理を
行なう。複数行印字処理プログラムの処理が開始される
とまず、CPU110は、この印字指令に先立って選択
されている各行文字列の大小関係およびカートリッジ判
別スイッチ102の検出信号を読み込み(ステップ10
0、110)、印字に関する情報を確認する。そして、
カートリッジ判別スイッチ102の検出結果から現在装
着されているテープTの幅を判断し、その判断結果と各
行文字列の大小関係とから、内部ROMに予め記憶され
るフォントマップを参照して各行の文字フォントを決定
する(ステップ120)。
【0065】このフォントマップの一例として、3行印
字に際して用いられるフォントマップを図19に示して
いる。図示するようにフォントマップは、各行文字列の
大小関係およびテープ幅が決定されると、各行の印字に
使用する印字フォントが一義的に決定されるように作成
されたものであり、例えばテープ幅が12mmで各行文
字列の大小関係が「大小小」であるとき、各行の印字に
使用する印字フォントは1行目がフォントS字、2行目
がフォントP字、3行目がフォントP字に決定される。
なお、印字行が2行の場合も、同様に決定されるが、こ
こでは説明を省略する。
【0066】こうして、各行の印字に使用する印字フォ
ントが決定されると、印字すべき文字列の文字コードに
対応す印字フォントをマスクROM118から順次読み
だし(ステップ130)、印字すべきドットパターンに
展開し(ステップ140)、そのドットパターンを縦1
列毎に切り出して96ビットのシリアルデータを作成
し、前述したようにプリンタ部へ転送する印字制御(ス
テップ150)を実行する。
【0067】以上のように構成されるテープカートリッ
ジ10によれば、そのテープカートリッジによって供給
されるテープTの幅を、テープカートリッジ10の底壁
18に設けられた3つの検出子ホルダ18Ka,18K
b,18Kcに収納されたマグネットの配置により表わ
すことができる。また、本実施例のテープライタ1によ
れば、その判別スイッチ102から得られる3ビットの
情報により、装着されているテープカートリッジ10内
のテープ幅を自動的に認識し、必要な処理を行なうこと
ができる。
【0068】従って、印字を実行する際に、印字の対象
となるテープ幅に適合して選択すべき文字列の修飾内
容、例えば文字フォント数などを自動演算し、自動設定
することが可能となる。例えば、使用者は、印字すべき
文字列を編集決定した後に単純に印字処理を実行するだ
けで、テープライタ1は現在印字可能なテープ幅を検出
し、その自動設定機能により如何なる幅のテープTに対
しても上下マージンを所定幅とする大きな文字フォント
にて印字を実行することができる。
【0069】このように、本実施例のテープカートリッ
ジ10およびテープライタ1によれば、複数種類のテー
プに対して使用者自らが煩雑なテープカートリッジ10
の管理をする必要がなく、また印字に際してテープライ
タ1に複雑な文字修飾の指定を行う必要がなく、テープ
幅に対して最適な文字修飾がなされた印字テープ得るこ
とができる。
【0070】次に本発明の第2実施例を説明する。第2
実施例のテープカートリッジおよびテープライタは、第
1実施例とほとんど同様のハードウェア構成を有する
が、次の点で異なる。
【0071】(1)テープカートリッジ10には、1チ
ップマイクロプロセッサ200が設けられている。この
1チップマイクロプロセッサ200は、内部にROM,
RAM,通信制御部(SIO)等の他、電気的に消去可
能なプログラマブルROM(以下、EEPROMとい
う)が設けられている。 (2)テープカートリッジ10には、検出子ホルダ18
Kに代えて、4個の接触子218a,b,c,dが設け
られており、各接触子218は、1チップマイクロプロ
セッサ200のシリアル通信端子S1,S2、接地端子
GND、電源端子Vccに接続されている。 (3)テープライタ1には、カートリッジ判別スイッチ
102に代えて、軸方向に収納可能な接触ピン202
A,B,C,Dが設けられており、各接触ピン202
は、CPU110のシリアル通信ポートS1,S2、接
地ライン、電源部114に、各々接続されている。
【0072】従って、テープカートリッジ10をテープ
カートリッジ装着部50Aに装着すると、テープライタ
1の接触ピン202Aないし202Dは、テープカート
リッジ10の接触子218aないし218dに接触し、
1チップマイクロプロセッサ200は、電源部114か
らの電源供給を受けて、予めROMに用意されたプログ
ラムを実行する。また、テープライタ1側のCPU11
0とテープカートリッジ10の1チップマイクロプロセ
ッサ200とは、シリアル通信可能に接続される。
【0073】テープライタ1のCPU110は、内部の
タイマにより所定の間隔で発生するタイマ割込により、
図22に示す通信処理ルーチンを実行する。この処理ル
ーチンを起動すると、まずテープカートリッジ10の1
チップマイクロプロセッサ200からの応答があるか否
かの判断を行なう(ステップS220)。応答がなけれ
ば、テープカートリッジ10がテープカートリッジ装着
部50Aに装着されていないか、装着状態が不良かのい
ずれかと考えられるから、不具合の発生を示すフラグF
teを値1にセットして(ステップS230)、そのま
ま「NEXT」に抜けて本処理ルーチンを終了する。
【0074】一方、1チップマイクロプロセッサ200
からの応答が得られれば(ステップS220)、次に1
チップマイクロプロセッサ200に設定されたパスワー
ドPWの設定値を読み出す処理を行なう(ステップS2
40)。パスワードは、図示しない他の処理ルーチンに
おいて、テープライタ1側のCPU110が入力部50
Cから入力されたデータを1チップマイクロプロセッサ
200に送信することにより設定される4桁程度の英数
字である。CPU110からの読出処理がなされると、
1チップマイクロプロセッサ200は、指定されたデー
タをシリアル通信により送信してくる。なお、パスワー
ドの設定がなされていない場合には、空のデータが送ら
れてくる。
【0075】続いて、テープカートリッジ10の1チッ
プマイクロプロセッサ200が予め記憶しているテープ
Tの幅Lのデータを読み出す処理を行なう(ステップS
250)。ここで、テープカートリッジ10の種類の情
報ではなく、直接テープTの幅Lのデータを読み出すの
は、当初作成された種類のテープカートリッジ10に対
応したテープライタ1に対して、後で新たな幅のテープ
Tを内蔵したテープカートリッジ10が作られた場合で
も、対応可能としているためである。
【0076】次に、1チップマイクロプロセッサ200
からテープ残量Qのデータを読み出す処理を行なう(ス
テップS260)。テープ残量Qは、テープカートリッ
ジ10内に残っているテープTの長さであり、後述する
印字後処理により、テープライタ1により更新される値
である。以上の処理の後、「NEXT」に抜けて本ルー
チンを終了する。
【0077】次に、テープライタ1のCPU110が実
行する印字前処理ルーチンについて説明する。この処理
ルーチンは、テープライタ1が印字処理を実行する直前
に行なわれるルーチンであり、まず、パスワードPWの
内容をチェックして、パスワードの設定がなされている
か否かの判断を行なう(ステップS300)。パスワー
ドPWは、テープカートリッジ10が装着されたとき、
テープカートリッジ10側からステップS240(図2
2)で読み出したデータであり、これが空のデータでな
ければパスワードの設定がなされていると判断して、次
に、使用者に対してパスワードの入力を要求する処理を
行なう(ステップS310)。この要求は、表示部50
Dに「パスワード?」といった表示を行なうことにより
使用者に伝えられる。
【0078】使用者は、この要求に応えて、入力部50
Cから予め自分がそのテープカートリッジ10に対して
設定したパスワードを入力する。そこで、両者が一致す
るか否かを判断し(ステップS320)、一致していれ
ば、使用者が使用できるテープカートリッジ10である
と判断して、次にフラグFteの値をチェックする処理
を行なう(ステップS330)。このフラグFteは、
テープカートリッジ10が装着されていなかったり、テ
ープ残量Qが0になった場合などに値1にセットされる
ものである。従って、値1でなければ、テープカートリ
ッジ10の装着状態も正しくテープ残量もあるとして、
先に図20に拠って説明した複数行印字処理ルーチン等
の印字処理に移行する。
【0079】一方、パスワードPWが一致しないか(ス
テップS320)、フラグFteが値1の場合(ステッ
プS330)には、使用者用のテープカートリッジ10
でないかカートリッジがはずれている等の不具合が発生
しているとして、「カートリッジ交換」などのエラーメ
ッセージを出力するといった所定のエラー処理に移行す
る(ステップS330)。テープカートリッジ10が交
換されれば、図22に示した通信処理ルーチンから再度
実行する。
【0080】次に、印字処理が終了した後に実行される
処理について説明する。図24にフローチャートを示す
ように、印字処理の後、まず印字処理により使用したテ
ープの長さ(テープ使用量)Gを計算する処理を行なう
(ステップS400)。テープTの使用量Gは、テープ
Tを搬送するステッピングモータ80に送ったステップ
数をカウントしておくことにより容易に求めることがで
きる。
【0081】次に、テープ残量Qから今回のテープの使
用量Gを減算する処理を行ない(ステップS410)、
更新したテープ残量Qをテープカートリッジ10の1チ
ップマイクロプロセッサ200に送信する処理を行なう
(ステップS420)。テープカートリッジ10は、ど
のタイミングで取り外されるか分からないので、印字処
理が終始した時点で現在のテープ残量をテープカートリ
ッジ10側に書き戻しておくのである。
【0082】その上で、更新後のテープ残量Qがほぼ0
であるか否かの判断を行ない(ステップS430)、残
量が十分にあると判断された場合には、何も行なわず本
ルーチンを終了する。一方、テープ残量がほぼ0であれ
ば、フラグFteを値1にセットし(ステップS44
0)、本ルーチンを終了する。
【0083】以上説明した第2実施例によれば、テープ
カートリッジ10に関する情報をテープカートリッジ1
0の1チップマイクロプロセッサ200に内蔵されたE
EPROMに保存しておくことができ、これをテープラ
イタ1側が随時読み出すと共に、必要に応じてそれらの
情報を更新することができる。従って、テープ幅といっ
たテープカートリッジ10に固定的な情報のみならず、
例えばパスワードやテープ残量のように、書き換える必
要のある情報を保持しておくことができ、テープ幅に応
じたフォントの展開などの処理に加えて、使用者の弁別
や、テープ残量に応じたエラー処理などが可能となる。
【0084】なお、本発明のテープカートリッジおよび
テープライタは、上述した第1,第2の実施例に何等限
定されるものではなく、種々の態様により具現化される
ことは勿論である。例えば、情報の記憶を、テープカー
トリッジ10に貼付された磁気テープなどに行なうこと
も可能である。1チップマイクロプロセッサ200を用
いて情報を管理する第2実施例と同様、テープTの情報
としてテープ幅、色、地模様、材質などの複雑な情報を
記憶・管理することが可能となる。また、その情報を適
宜更新することも可能である。この種の情報の更新の例
としては、印字前に、印字に必要なテープ長さは計算可
能なので、この必要なテープ長と、テープ残量Gとを比
較し、テープ残量が印字に不十分な場合には、警告を行
なったり、縮小して印字するといった処理、あるいはテ
ープの残量に合わせて印字する文字列の文字間ピッチを
詰めるなどの制御がある。
【0085】また、特徴部読取手段の認識結果に応じて
実行される文字列の修飾内容も、テープに印字する文字
列のポイント数、テープに印字する文字列のレイアウ
ト、テープを引き出す際のモータトルクなどが適宜選択
的に設定される。例えば、特徴部読取手段によりテープ
幅が大きいと認識されたときには、上記実施例のように
文字フォント数を適宜選択するばかりでなく、ステッピ
ングモータへの出力トルクを大きな目標値に制御して、
幅広のテープの維持に必要なトルクを確保する処理など
を複合的に実行してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上実施例を挙げて説明したように、本
発明のテープカートリッジによれば、印字対象となるテ
ープに関する情報を電気的あるいは磁気的な情報として
保持するので、外見からはこれを区別できなくとも電気
的あるいは磁気的にこれを区別することができるという
優れた効果を奏する。外見から区別しないことが有用で
ある場合が存在するからである。また、電気的あるいは
磁気的に情報を保持していることから、この情報を更新
可能とすることができ、テープカートリッジが記憶して
おくべき情報を管理することが可能となる。
【0087】一方、このテープカートリッジを着脱可能
に装着してテープに所定の文字列を印字するテープライ
タは、テープカートリッジに保持された情報に応じて、
テープに印字する文字列のポイント数やレイアウト、あ
るいはテープの搬送力の少なくとも一つを決定して印字
を行なう。従って、装着されたテープカートリッジに適
した印字を行なうことができるという優れた効果を奏す
る。テープカートリッジの特徴部が情報を電気的あるい
は磁気的に更新可能であり、テープライタがこの特徴部
の情報を更新する場合には、テープカートリッジのテー
プ残量、使用量、使用者を示すコード、パスワードの少
なくも一つを特徴部に記録し更新するものとすれば、テ
ープカートリッジの管理が容易となる。例えば、使用開
始前にパスワードを要求し、入力したデータがパスワー
ドに一致しなければ使用できないものとすれば、テープ
カートリッジを使用者毎に使い分けることなどが可能と
なる。
【0088】従って、複数種類のテープを管理する煩雑
さが解消され、また印字に先だって行わなければならな
かった複雑な指定なども不要にすることができる。この
結果、複雑な操作や管理の手間がなく、所望の印字を施
したテープを容易に得ることができ、印字の失敗による
テープの無駄などを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるテープカートリッジ10
の組立構成を示す平面図である。
【図2】同じくその左端面図である。
【図3】5種類のテープカートリッジのうち、テープ幅
6ミリのものの内部構成を示す端面図である。
【図4】同じく、テープ幅24ミリのものの内部構成を
示す端面図である。
【図5】テープカートリッジ10に収納されたテープT
の幅と3つの検出子ホルダ18Kにおけるマグネットの
有無との関係を示す説明図である。
【図6】実施例であるテープライタ1の平面図である。
【図7】同じくテープライタ1の右の側面図である。
【図8】同じくテープライタ1の左側面図である。
【図9】同じくテープライタ1の背面図である。
【図10】同じくテープライタ1のAA−AA断面図で
ある。
【図11】同じくテープライタ1のB−B断面図であ
る。
【図12】カートリッジ装着部50Aの詳細な構成を説
明する説明図である。
【図13】CPU110を中心とした構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】入力部50Cのキー配列の説明図である。
【図15】表示部50Dの構成を説明する説明図であ
る。
【図16】表示部50Dにて行われるレイアウト表示の
説明図である。
【図17】余白への印字状況を説明する説明図である。
【図18】マスクROM118にて用意している印字フ
ォントの説明図である。
【図19】3行印字に際して用いられるフォントマップ
の説明図である。
【図20】複数行印字処理プログラムのフローチャート
である。
【図21】第2実施例の要部を示す説明図である。
【図22】第2実施例における通信処理ルーチンを示す
フローチャートである。
【図23】同じく印字前処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図24】同じく印字処理の後に実行される処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…テープライタ 10…テープカートリッジ 10A…テープ排出口 12…プラテン 12A,24B…係合条 14…プラテンゴム 16…天壁 16A…嵌合孔 16B,18B…ガイド突部 16C…ガイド突部 16G…嵌合孔部 18…底壁 18C…嵌合孔部 18D,18H…係合片 18D…係合片 18E…基端部 18F,18I…ガイド孔 18G…嵌合孔部 18H…係合片 18K…検出子ホルダ 18Ka,18Kb,18Kc…検出子ホルダ 20…テープコア 20A…フランジ部 22…インクリボンコア 22A,24A…係合部 24…リボン巻取コア 24B…係合条 24C…フランジ部 26…テープガイドピン 30…リボンガイドローラ 32…進入孔 34…ガイド壁 50A…テープカートリッジ装着部 50B…プリンタ部 50C…入力部 50D…表示部 50Da…主表示部 50Db…インジケータ部 50E…拡張部 50Ea…外部入出力コネクタ 50F…制御回路部 50H…本体ケース 50I…電池収納部 50J…電源スイッチ 50K…本体カバー 52…スライドボタン 54…カバーヒンジ 55…開閉検出スイッチ 56…スライド部材 56A…切欠部 60…印字ヘッド 60A…温度検出回路 60B…電圧検出回路 62…リンク板 64…ヘッド回転軸 66…コイルばね 70A,70B…当接突起 70A…当接突起 72…プラテン駆動軸 72A,74A…突条 74…巻取コア駆動軸 76…リボンコア軸 78…テープコア軸 80…ステッピングモータ 80A…回転軸 90…テープカッター 90A…左端部 90B…右端部 92…カッター支持軸 94…ばね 96…カッターボタン 98…移動刃 100…固定刃 102…カートリッジ判別スイッチ 102A,102B,102C…カートリッジ判別スイ
ッチ 110…CPU 112…ヘッドランク判別部 112A,112B,112C…ジャンパー部 114…電源部 116…表示部制御回路 116A…LCDコントローラ 118…マスクROM 120…プリンタコントローラ 122…モータドライバ 202…接触ピン 218…接触子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のテープを引き出し可能に収納して
    おり、該テープに所定の文字列を印字するテープライタ
    に着脱自在に装着されるテープカートリッジにおいて、 前記テープに関する情報を、前記テープライタに判読可
    能な形式で、電気的あるいは磁気的な情報として保持す
    る特徴部を備えたことを特徴とするテープカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】 前記特徴部が、電気的あるいは磁気的な
    情報を更新可能である請求項1記載のテープカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のテープカートリッジを着
    脱自在に装着し、該テープに所定の文字列を印字するテ
    ープライタにおいて、 印字する文字列を入力する入力手段と、 前記テープカートリッジの特徴部から、電気的もしくは
    磁気的に記憶された情報を読み取る特徴部読取手段と、 該特徴部読取手段の読取結果に応じて、前記テープに印
    字する前記文字列のポイント数、文字列のレイアウト、
    テープの搬送力の少なくとも一つを決定して印字する印
    字手段とを備えたことを特徴とするテープライタ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のテープカートリッジを着
    脱自在に装着し、該テープに所定の文字列を印字するテ
    ープライタにおいて、 前記テープカートリッジの特徴部から、電気的もしくは
    磁気的に記憶された情報を読み取る特徴部読取手段と、 前記テープカートリッジの特徴部の電気的あるいは磁気
    的な情報を更新する更新手段とを備えたテープライタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のテープライタであって、 更新手段が更新する情報は、テープカートリッジにおけ
    るテープ残量、使用量、使用者を示すコード、パスワー
    ドの少なくとも一つであるテープライタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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