JPH06238673A - 成形金型 - Google Patents
成形金型Info
- Publication number
- JPH06238673A JPH06238673A JP5469193A JP5469193A JPH06238673A JP H06238673 A JPH06238673 A JP H06238673A JP 5469193 A JP5469193 A JP 5469193A JP 5469193 A JP5469193 A JP 5469193A JP H06238673 A JPH06238673 A JP H06238673A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- mold
- molds
- contact
- coming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 繊維強化プラスチックの成形等に好適な、離
型性と耐久性に優れた成形金型に関するもので、熟練者
でなくとも極めて容易に成形金型から製品を離型できる
ようにすることを目的としている。 【構成】 半球殻状の製品を成形するための成形金型
は、金型Ａと金型Ｂとで構成され、その間に成形部２が
形成されている。そして一方の金型Ａは、成形部２と接
する成形面および、金型Ｂと接する部分に四フッ化エチ
レン樹脂分散ニッケルメッキを施している。他方の金型
Ｂは、成形部２と接する成形面および金型Ａと接する部
分に四フッ化エチレン樹脂分散ニッケルメッキを施して
いる。そして成形時成形材料を成形部２に充填したの
ち、金型ＡとＢを組み合せ成形材料に応じてオートクレ
ーブ等を用いて成形を行なった後、両金型を分離して成
形品を取り出す。
型性と耐久性に優れた成形金型に関するもので、熟練者
でなくとも極めて容易に成形金型から製品を離型できる
ようにすることを目的としている。 【構成】 半球殻状の製品を成形するための成形金型
は、金型Ａと金型Ｂとで構成され、その間に成形部２が
形成されている。そして一方の金型Ａは、成形部２と接
する成形面および、金型Ｂと接する部分に四フッ化エチ
レン樹脂分散ニッケルメッキを施している。他方の金型
Ｂは、成形部２と接する成形面および金型Ａと接する部
分に四フッ化エチレン樹脂分散ニッケルメッキを施して
いる。そして成形時成形材料を成形部２に充填したの
ち、金型ＡとＢを組み合せ成形材料に応じてオートクレ
ーブ等を用いて成形を行なった後、両金型を分離して成
形品を取り出す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化プラスチック
ス複合材料（ＦＲＰ）の成形等に好適な、離型性と耐久
性に優れた成形金型に関する。
ス複合材料（ＦＲＰ）の成形等に好適な、離型性と耐久
性に優れた成形金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の成形金型の１例を図２に示す。図
２において、Ａ及びＢは成形金型で、その成形部２と接
するそれぞれの成形面には離型剤塗布またはテフロン
（登録商標）コーティグ１′を施している。
２において、Ａ及びＢは成形金型で、その成形部２と接
するそれぞれの成形面には離型剤塗布またはテフロン
（登録商標）コーティグ１′を施している。
【０００３】そしてこのような処理を施すことにより成
形後の製品の金型よりの離型性の向上を図っている。
形後の製品の金型よりの離型性の向上を図っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のよう
に、従来の成形金型においては、成形後の製品の離型性
を向上させるため、成形金型の成形面に離型剤の塗布、
または、テフロンコーティングを施していたが、離型剤
塗布は効果が１回限りで連続使用が出来ず、毎回、塗布
後乾燥のため時間と手数がかかる面倒な作業となってい
た。
に、従来の成形金型においては、成形後の製品の離型性
を向上させるため、成形金型の成形面に離型剤の塗布、
または、テフロンコーティングを施していたが、離型剤
塗布は効果が１回限りで連続使用が出来ず、毎回、塗布
後乾燥のため時間と手数がかかる面倒な作業となってい
た。
【０００５】また、テフロンコーティングは皮膜が柔か
く傷が付き易く、高温成形後の離型性が充分ではなく離
型の際に製品を破損する場合があり、なおかつ、耐久性
に欠けていたため長期間にわたって使用することが不可
能であった。
く傷が付き易く、高温成形後の離型性が充分ではなく離
型の際に製品を破損する場合があり、なおかつ、耐久性
に欠けていたため長期間にわたって使用することが不可
能であった。
【０００６】さらに、表面処理された成形金型の成形面
は、平滑性の点においても不具合があった。
は、平滑性の点においても不具合があった。
【０００７】本発明は、従来技術の以上のような種々の
問題点を解消し、成形後の製品を極めて容易に離型する
ことができるようにした成形金型を提供することを目的
としている。
問題点を解消し、成形後の製品を極めて容易に離型する
ことができるようにした成形金型を提供することを目的
としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明の成形金型は、成形金型の成形面に
四フッ化エチレン樹脂分散ニッケルメッキを施したこと
を特徴としている。
の構成として本発明の成形金型は、成形金型の成形面に
四フッ化エチレン樹脂分散ニッケルメッキを施したこと
を特徴としている。
【０００９】
【作用】上記のような構成よりなる本発明の成形金型に
よれば、金型の成形面に離型処理用に使用する四フッ化
エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）の非粘着性を利用して離型性
を付与し、該樹脂分散ニッケルメッキ後のメッキ加熱に
よる熱溶融で金型成形面に平滑性を付与している。
よれば、金型の成形面に離型処理用に使用する四フッ化
エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）の非粘着性を利用して離型性
を付与し、該樹脂分散ニッケルメッキ後のメッキ加熱に
よる熱溶融で金型成形面に平滑性を付与している。
【００１０】一方離型処理として行なうニッケルメッキ
は四フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）を固定すると共に
皮膜の硬度を向上させ、摩耗を防止し、傷の発生を防止
する作用をする。また、その硬さにより耐久性を向上さ
せる役割を果している。
は四フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）を固定すると共に
皮膜の硬度を向上させ、摩耗を防止し、傷の発生を防止
する作用をする。また、その硬さにより耐久性を向上さ
せる役割を果している。
【００１１】本発明の成形金型は、これらの相乗作用に
より離型性の向上による成形品の取出しを容易にすると
共にその持久性が保持される。
より離型性の向上による成形品の取出しを容易にすると
共にその持久性が保持される。
【００１２】
【実施例】以下本発明の第１実施例を、図１を参照しな
がら説明する。図１は半球殻状の製品を成形するための
成形金型の断面を示したものである。
がら説明する。図１は半球殻状の製品を成形するための
成形金型の断面を示したものである。
【００１３】図に示すように成形金型は、２つの金型、
すなわち金型Ａと金型Ｂとより構成される。
すなわち金型Ａと金型Ｂとより構成される。
【００１４】そして両金型Ａ，Ｂとの間に半球殻状の成
形部２を形成している。
形部２を形成している。
【００１５】一方の金型Ａは、その内面の成形部２と接
する成形面および金型Ｂの外面と接する部分に四フッ化
エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施して
いる。
する成形面および金型Ｂの外面と接する部分に四フッ化
エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施して
いる。
【００１６】他方の金型Ｂは、その外面の成形部２と接
する成形面および金型Ａの内面と接する部分に四フッ化
エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施して
いる。
する成形面および金型Ａの内面と接する部分に四フッ化
エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施して
いる。
【００１７】以上のように構成した金型Ａと金型Ｂとを
使用して成形を行なうには、成形材料を成形部２に充填
したのち、図１に示すような状態に金型Ａと金型Ｂを組
み合せる。この場合ボルト等の締付器具を用いてもよ
い。
使用して成形を行なうには、成形材料を成形部２に充填
したのち、図１に示すような状態に金型Ａと金型Ｂを組
み合せる。この場合ボルト等の締付器具を用いてもよ
い。
【００１８】成形材料に応じてオートクレーブ等を用い
て成形を行なったのちに、金型Ａと金型Ｂを分離し成形
品を取り出す。また、成形材料によっては、先に金型Ａ
と金型Ｂを組み合せておき、両金型間の成形部２への成
形材料の射出により成形を行なってもよい。
て成形を行なったのちに、金型Ａと金型Ｂを分離し成形
品を取り出す。また、成形材料によっては、先に金型Ａ
と金型Ｂを組み合せておき、両金型間の成形部２への成
形材料の射出により成形を行なってもよい。
【００１９】本実施例では半球殻状の成形を取りあげた
が、成形品形状はこれに限らず、どんな形状であっても
よい。
が、成形品形状はこれに限らず、どんな形状であっても
よい。
【００２０】また、本実施例では金型Ａと金型Ｂの２個
の金型の組合せからなる成形を取りあげたが、金型の数
はこれに限らず、１個であっても、３個以上であっても
よく、個々の金型も必要に応じて割型であってもよい。
の金型の組合せからなる成形を取りあげたが、金型の数
はこれに限らず、１個であっても、３個以上であっても
よく、個々の金型も必要に応じて割型であってもよい。
【００２１】ただし、３個以上の金型の組合せおよび割
型とする際は、金型同士の接する面には、四フッ化エチ
レン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施すことと
する。
型とする際は、金型同士の接する面には、四フッ化エチ
レン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施すことと
する。
【００２２】加えて、本実施例では、金型Ａ，金型Ｂの
成形部に接する成形面のすべてに、四フッ化エチレン樹
脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施しているが、成
形上の都合により、金型の一部もしくは一部の金型の成
形部に接する成形面のすべてに、四フッ化エチレン樹脂
（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施さなくても良く、
また、この部分に他の離型処理を行なってもよい。
成形部に接する成形面のすべてに、四フッ化エチレン樹
脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施しているが、成
形上の都合により、金型の一部もしくは一部の金型の成
形部に接する成形面のすべてに、四フッ化エチレン樹脂
（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッキを施さなくても良く、
また、この部分に他の離型処理を行なってもよい。
【００２３】つぎに本発明の第２実施例を、同様に図１
を参照しながら説明する。本実施例で使用する成形金型
は、金型の製造に際し、ニッケル電鋳によって加工され
た金型Ａおよび金型Ｂの各成形面に、第１実施例と同様
に四フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッ
キを施したものである。
を参照しながら説明する。本実施例で使用する成形金型
は、金型の製造に際し、ニッケル電鋳によって加工され
た金型Ａおよび金型Ｂの各成形面に、第１実施例と同様
に四フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッケルメッ
キを施したものである。
【００２４】本実施例の場合は、ニッケル電鋳加工を組
合せたことにより、寸法安定性がより向上し、また、強
度も向上するため耐久性が一層すぐれている。
合せたことにより、寸法安定性がより向上し、また、強
度も向上するため耐久性が一層すぐれている。
【００２５】なお、本第２実施例における、成形方法、
成形品形状、金型の数、割型、金型同士の接する面の処
理、処理を行なう成形面の範囲については第１実施例と
同一である。
成形品形状、金型の数、割型、金型同士の接する面の処
理、処理を行なう成形面の範囲については第１実施例と
同一である。
【００２６】以上本発明の実施例につき縷々説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、本発
明技術思想の範囲内で種々設計変更し得るものであり、
それらは何れも本発明の技術的範囲に属する。
が、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、本発
明技術思想の範囲内で種々設計変更し得るものであり、
それらは何れも本発明の技術的範囲に属する。
【００２７】
【発明の効果】本発明の成形金型は、成形金型の成形面
に施された四フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッ
ケルメッキにより、以下に示す効果があり、熟練者でな
くとも、極めて容易に成形金型から製品を離型すること
ができる。
に施された四フッ化エチレン樹脂（ＰＴＦＥ）分散ニッ
ケルメッキにより、以下に示す効果があり、熟練者でな
くとも、極めて容易に成形金型から製品を離型すること
ができる。
【００２８】（１）従来のテフロンコーティングより皮
膜の硬度が大きくなり傷が付きにくくなるため、耐久性
が向上し、長期間にわたって使用できる。
膜の硬度が大きくなり傷が付きにくくなるため、耐久性
が向上し、長期間にわたって使用できる。
【００２９】（２）耐熱性が向上するため、高温成形後
の離型が容易になり、製品を破損することなく取り出せ
るようになる。
の離型が容易になり、製品を破損することなく取り出せ
るようになる。
【００３０】（３）離型効果が持続するため、連続使用
が可能になり、作業時間・手数が削減できる。
が可能になり、作業時間・手数が削減できる。
【図１】本発明の１実施例に係る成形金型の断面図であ
る。
る。
【図２】従来の成形金型の断面図である。
１ 四フッ化エチレン樹脂分散ニッケルメッキ ２ 成形部 Ａ 金型 Ｂ 金型
Claims (1)
- 【請求項１】 成形金型の成形面に四フッ化エチレン樹
脂分散ニッケルメッキを施したことを特徴とする成形金
型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5469193A JPH06238673A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5469193A JPH06238673A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 成形金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06238673A true JPH06238673A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12977828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5469193A Withdrawn JPH06238673A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | 成形金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06238673A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015093165A1 (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 株式会社プロト技研 | 熱硬化性樹脂成形品及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP5469193A patent/JPH06238673A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015093165A1 (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 株式会社プロト技研 | 熱硬化性樹脂成形品及びその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000509 |