JPH06237532A - 逆充電検出装置 - Google Patents

逆充電検出装置

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JPH06237532A
JPH06237532A JP50A JP2011893A JPH06237532A JP H06237532 A JPH06237532 A JP H06237532A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2011893 A JP2011893 A JP 2011893A JP H06237532 A JPH06237532 A JP H06237532A
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voltage
power
power supply
detection
supply system
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JP50A
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Inventor
Katsutoshi Rikihisa
勝利 力久
Kiyomi Yamazaki
清美 山崎
Masaki Hirata
正樹 平田
Toshihiko Oki
俊彦 沖
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Kyushu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Kyushu Electric Power Co Inc
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 自家用発電設備(21)と電力供給系統側
(1)との中間位置に検出用インピーダンス負荷部(4
2)を接続し、この検出用インピーダンス負荷部を交流
電圧零クロス点を基準として一定時間後に半サイクル以
下の一定時間幅だけ周期的に投入するようにして自家用
発電設備(21)側の負荷を変動させ、前記検出用イン
ピーダンス負荷部(42)の接続点(32)の電圧を検
出し、その変化量によって電力供給系統(1)の電源喪
失状態を判定し、自家用発電設備から電力供給系統側へ
の逆充電の状態を検出するようにした逆充電検出装置。 【効果】 自家用発電設備と自家用負荷の負荷電力とが
バランス状態にあるような場合でも確実に逆充電の防止
ができる、検出用インピーダンス負荷部の損失を十分に
低減できる。接続点の電圧の落ち込みを正帰還的に増大
させることができ、確実にが逆充電の防止ができる。検
出の信頼性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自家用発電設備から電
力供給系統側へ逆潮流が許容される系統連系システムに
おいて、電力供給系統が停電した場合に、自家用発電設
備から電力供給系統側へ電圧が送り出される逆充電の状
態を検出する逆充電検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅用太陽光発電システムやコージェネ
レーションシステムなどの分散型電源は、同一配電線に
多数台の発電設備が設置され、これらの自家用発電設備
の出力を電力供給系統と同じ電圧、周波数、位相に調整
して電力供給系統と連系し、電力会社から一定の電力の
供給を受けながら、自家用発電設備で発生した電力を自
家用負荷に供給する。この自家用発電設備と電力会社の
電力供給系統は、「系統連系技術要件ガイドライン」に
沿って安全を維持するための必要な対策が設けられ、自
家用発電設備内部故障や電力供給系統側故障等の発生時
には各種の保護装置により負荷側の機器類の損傷を防止
し、早急な故障回復に努めている。
【0003】近年、電力会社が新エネルギー等分散型電
源から余剰電力を積極的に購入する様に法規が改正さ
れ、一定の条件のもとで電力供給系統側への余剰電力の
販売が可能となり、自家用発電設備から電力供給系統側
への逆潮流が可能になった。
【0004】自家用発電設備の余剰電力を電力供給系統
側に供給できる様に逆潮流が許容された設備において、
例えば、地絡事故や断線事故等による電力供給系統の停
電の復旧工事の際に、これらの発電設備の一つ一つに電
力供給系統設備から停止信号を送出して、全ての自家用
発電設備を系統配電線から切り離すことは困難である。
この為、自家用発電設備自体に電力供給系統の停電を検
知し、自ら停止して系統配電線から切り離す機能が要求
される。しかるに、交流過不足電圧や周波数異常などの
従来の保護機能だけでは、特に発電電力と負荷電力がバ
ランスしている状態では、自家用発電設備の出力電圧の
大きさや周波数が停電前後で変化せず、電力供給系統の
停電の検知が困難であり、自家用発電設備から電力供給
系統側へ電圧が送り出され、配電線工事の安全性や電力
供給系統の保護リレーの動作の信頼性が脅かされる問題
があった。
【0005】発明者らは、電力を大量に消費する需要家
において、所内の電力消費を節約し、また、非常停電等
の発生時に所内に電力を供給するために設置する自家用
発電機を対象に、自家用発電設備と電力供給系統側との
中間位置に検出用インピーダンス負荷部を接続し、この
検出用インピーダンス負荷部を周期的に投入し、自家用
発電設備側の負荷を変化させ、検出用インピーダンス負
荷部の接続点に対する自家用発電設備側及び電力供給系
統側の電流または電力の変化量によって電力供給系統の
電源喪失状態を判定し、自家用発電設備から電力供給系
統側への逆充電の状態を検出する検出装置(以下、逆充
電検出装置と記す)を発明した(特願平4−22919
5号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記発明の逆充電検出
装置は基本的に自家用発電設備として電圧源型の電源で
あることを前提としている。しかしながら、太陽光発電
装置などの分散型電源を電力供給系統と連系して運転さ
せる場合に遵守すべき「系統連系技術要件ガイドライ
ン」が現在作成中であるが、本ガイドラインで分散型電
源の出力部であるインバータとして電流制御型インバー
タの使用が義務づけられる予定である。電流制御型イン
バータは等価的に電流源となるが、前記考案の逆充電検
出装置においては、例えば、電流の変化が電力供給系統
の正常時と電源喪失状態で殆ど差がなく、電力供給系統
の電源喪失状態の判別が困難であるという問題があっ
た。
【0007】本発明が解決すべき課題は、自家用発電設
備が電流源型の電源である場合に、確実に自家用発電設
備から電力供給系統側への逆充電の状態を検出する逆充
電検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の逆充電検出装置は、自家用発電設備と電力
供給系統側との中間位置に接続されたスイッチ部及び検
出用インピーダンス負荷部と、その接続点の交流電圧を
検出する電圧検出部と、前記スイッチ部を前記接続点の
交流電圧の零クロス点を基準として一定時間後に一定期
間だけ前記交流電圧の1周期より大きい周期毎にオン・
オフさせる手段と、前記電圧検出部により検出される電
圧の前記スイッチ部がオフの時とオンの時の変化量の割
合を演算する演算部と、この演算部の演算結果と第1基
準値及び第1基準値より大きい第2基準値とを比較判別
する判別部とを備え、前記判別部は前記演算部の演算結
果が前記第1基準値より大きい場合に前記スイッチ部を
前記交流電圧の1周期毎にオン・オフさせる手段を有
し、前記演算部の演算結果が前記第2基準値より大きい
場合に電力供給系統側の電源喪失状態と判定して自家用
発電設備から電力供給系統側への逆充電状態を検出する
手段を有するものである。
【0009】
【作用】上記のように構成された自家用発電設備から電
力供給系統側への逆充電状態を検出する逆充電検出装置
において、先ず、検出用インピーダンス負荷部をオン・
オフするスイッチ部をオフとして、検出用インピーダン
ス負荷部を自家用発電設備と電力供給系統側との中間位
置に挿入しない状態で、検出用インピーダンス負荷部接
続点の交流電圧零クロス点を基準として半サイクル以内
の第一の一定時間後の、検出用インピーダンス負荷部接
続点の電圧の大きさを検出する。
【0010】次に、交流電圧零クロス点を基準として半
サイクル以内の前記第一の一定時間よりも小さい第二の
一定時間後に、前記スイッチ部をオンとして、検出用イ
ンピーダンス負荷部を自家用発電設備と電力供給系統側
との中間位置に挿入する。その後、前記交流電圧零クロ
ス点を基準として第一の一定時間後に、検出用インピー
ダンス負荷部接続点の電圧の大きさを検出すると共に、
前記スイッチ部をオフとする。
【0011】検出用インピーダンス負荷の大きさを自家
用発電設備の定格出力電力の1〜2割程度とすると、通
常、電力供給系統の内部インピーダンスは検出用インピ
ーダンス負荷より十分に小さい。従って、電力供給系統
が正常であれば、検出用インピーダンス負荷部接続点の
電圧の大きさは電力供給系統電圧に固定され、検出用イ
ンピーダンス負荷部のオン・オフに拘わらず変化しな
い。しかるに、電力供給系統側で停電が発生すると、検
出用インピーダンス負荷部接続点の電圧の大きさは、自
家用発電設備が電流源であるので、自家用発電設備側か
ら見た負荷インピーダンスの大きさに比例して変化す
る。従って、検出用インピーダンス負荷部を挿入する
と、等価的に自家用発電設備側から見た負荷インピーダ
ンスの大きさが減少するので、検出用インピーダンス負
荷部接続点の電圧の大きさが低下する。
【0012】よって、検出用インピーダンス負荷部のオ
ン時とオフ時における検出用インピーダンス負荷部接続
点の電圧の差が殆ど零の場合は、電力供給系統は健全で
あると判断する。
【0013】逆に、検出用インピーダンス負荷部のオン
時とオフ時における検出用インピーダンス負荷部接続点
の電圧の差が基準値より大きい場合に、電力供給系統の
電源喪失状態であると判断し、自家用発電設備から電力
供給系統側への逆充電が行われているとして自家用発電
設備を系統配電線から切り離す。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の好適な実
施例を説明する。図1は本発明に係る自家用発電設備か
ら電力供給系統側への逆充電の状態を検出する装置の一
実施例の単線結線図を示しており、電力供給系統11に
自家用発電設備21が連系しながら自家用負荷23に発
電電力を供給する。自家用発電設備21は例えば、太陽
光発電装置である場合にはその出力部であるインバータ
に電流制御型のインバータが使用され、等価的に電流源
と見なせる。本発明装置では、自家用発電設備21から
電力供給系統側1へ逆潮流が許容される系統連系におけ
る電力供給系統11の電源喪失状態での逆充電の状態の
検出を行うものである。ここに、逆充電とは、電力供給
系統11の電源喪失状態において自家用発電設備21か
ら電力供給系統側1に電圧を印加している状態を言う。
【0015】電力供給系統11から系統配電線12が接
続延長され、系統配電線12には一般負荷、動力負荷等
13が接続されている。このようにして成る電力供給系
統側1に、例えば太陽光発電設備等の一電力需要家の自
家用発電設備21が開閉器22と分岐線31を介して接
続されている。開閉器22は自家用発電設備21が停止
中または故障などの際に自家用発電設備21を電力供給
系統側1から切り離すためのものである。この分岐線3
1には、自家用発電設備21から電力を供給される自家
用負荷23が接続されている。
【0016】本発明に係る逆充電検出装置では、前記自
家用発電設備21と電力供給系統側1との中間位置にス
イッチ部41を介して検出用インピーダンス負荷部42
を接続し、この検出用インピーダンス負荷部42を前記
スイッチ部41によりオン、オフさせて自家用発電設備
21の負荷を周期的に変動させ、この時検出用インピー
ダンス負荷部42の分岐線31に対する接続点32の電
圧の変化量を検出し、その変化量によって電力供給系統
11の電源喪失状態を判定し、自家用発電設備21から
電力供給系統側1への逆充電の状態を検出するものであ
る。
【0017】43は前記スイッチ部41のオン、オフを
制御するスイッチ制御回路であり、このスイッチ制御回
路43は、分岐線31の交流電圧の瞬時値が零となる時
点を検出する交流電圧零クロス検出回路44からの零ク
ロス検出パルスの発生時点を基準時間として、その基準
時間からある一定時間後に前記スイッチ部41をある一
定時間だけオンする動作を周期的に繰り返す。
【0018】45は接続点32の電圧を検出する電圧検
出部である。46は、前記スイッチ部41がオフの時と
オンの時の前記電圧検出部45により検出される接続点
32の電圧の変化量を演算する演算部である。47は、
前記演算部46で実行される演算結果に基づいて、自家
用発電設備21から電力供給系統側1への逆充電状態を
判別する判別部である。この判別部47において逆充電
状態が判別されると、開閉器22に切指令が出力され、
開閉器22がオフとなって自家用発電設備21が電力供
給系統側1から切り離される。
【0019】今、検出用インピーダンス負荷部42の大
きさをR及び定格負荷をRLNとする。Rの大きさを自家
用発電設備21の定格出力電力の10%p.u.とする
と、R=10RLNとなる。また、系統配電線12に逆潮
流している場合には自家用負荷23の消費電力と逆潮流
分の電力の合計の電力に相当する負荷をRL とし、逆に
系統配電線12から電力の供給を受けている場合には自
家用負荷23の消費電力から系統配電線12より供給を
受けている電力分を差し引いた電力に相当する負荷をR
L とする。即ち、自家用発電設備21の発電電力に相当
する負荷がRLということになる。また、自家用発電設
備21の出力電流をIi とすると、自家用発電設備21
は電流源であるために出力電流Ii は負荷の変化に拘わ
らず一定となる。図2は理解を容易にするために図1を
簡略化して示したものである。
【0020】電力供給系統11が系統配電線12に接続
されている場合には、一般に電力供給系統11の内部イ
ンピーダンスXu は検出用インピーダンス負荷部42の
大きさRに比し十分に小さいので、接続点32の電圧V
は抵抗Rのオン・オフに拘わらず変化せず、電力供給系
統11の電圧Eu に固定され、 V≒Eu (1) が成り立つ。
【0021】電力供給系統11が系統配電線12から切
り離された場合には、自家用発電設備21から見た等価
的な負荷インピーダンスRO はスイッチ部41がオンさ
れて検出用インピーダンス負荷部42が分岐線31に接
続された場合に RO =(R×RL )/(R+RL ) (2) となり、接続点32の電圧Vは次式で表される。
【0022】 V={(R×RL )/(R+RL )}Ii (3) RとRL の比をk:1とすると、R=kRL となり、 k=R/RL =10RLN/RL (4) となる。
【0023】自家用発電設備21の発電電力と負荷電力
とがバランスしていると仮定すると、検出用インピーダ
ンス負荷部42を接続しない場合には接続点32の電圧
Vは電力供給系統11の電圧Eu に等しくなるので、 V={(kRL ×RL )/(kRL +RL )}Ii ={k/(k+1)}RL i ={k/(k+1)}Eu (5) となる。kと接続点32の電圧Vの関係は図3のように
なる。
【0024】自家用発電設備21の発電電力と負荷電力
とがバランスせず、電力供給系統11との間で電力の授
受がある場合には、検出用インピーダンス負荷部42を
挿入せずとも、電力供給系統11が系統配電線12から
切り離された時に接続点32の電圧Vが変化する。即
ち、電力供給系統11が系統配電線12に電力を供給し
ている場合には、電力供給系統11が系統配電線12か
ら切り離されると、接続点32の電圧Vが低下し、電力
供給系統11に電力が逆潮流されている場合には、接続
点32の電圧Vが上昇する。従って、自家用発電設備2
1の発電電力と負荷電力とがバランスしない場合には、
従来の電圧異常の保護リレーの動作により電力供給系統
11が系統配電線12から切り離されたことを検知でき
る。よって、自家用発電設備21の発電電力と負荷電力
とがバランス状態に近い場合のみ本方式により電力供給
系統11が系統配電線12から切り離されたことを検知
できればよい。
【0025】自家用発電設備21の発電電力と負荷電力
とがバランスしているという条件を考慮すれば、負荷R
L の範囲は自家用発電設備21の発電電力の範囲と等し
くなり、RLN(定格負荷)≦RL <∞(無負荷)とな
る。即ち、(4) 式よりkの範囲は0<k≦10となり、
kが大きいほど接続点32の電圧Vの変化が小さくな
る。従って、自家用発電設備21が定格発電状態にある
L =RLNの時が最も接続点32の電圧Vの落ち込みが
小さくなる(k=10,V=0.91Eu )。従って、
最低でも約10%の電圧の落ち込みが発生することにな
り、検出用インピーダンス負荷部42をスイッチ部41
によりオン・オフした時の接続点32の電圧Vの変化か
ら電力供給系統11が系統配電線12から切り離された
ことを検知できる。
【0026】図4は図1の本発明の一実施例の動作の一
例を示す動作波形図である。同図(a)は分岐線31の
交流電圧波形を示し、同図(b)は交流電圧零クロス検
出回路44が発生する零クロス検出パルスを示してお
り、前記交流電圧の瞬時値が零を横切るときに本パルス
が発生する。同図(c)はスイッチ部41のオン・オフ
状態を示し、同図(d)は検出用インピーダンス負荷部
42の電流波形を示す。
【0027】同図(c)に示すように1番目の零クロス
検出パルスの発生時点から時間TLA G 後にスイッチ部4
1がスイッチ制御回路43によりオンされる。そうする
と、同図(d)に示すように検出用インピーダンス負荷
部42に電流が流れる。時間TON後に再びスイッチ部4
1がオフされると検出用インピーダンス負荷部42の電
流が零となり、検出用インピーダンス負荷部42の電流
は極めて短い期間TONのみ流れることになる。電圧検出
部45は接続点32の電圧Vの期間TONにおける積分値
または時間TON後の瞬時値VONを検出する。
【0028】次に、2番目の零クロス検出パルスの発生
時点から時間TLAG 後に、スイッチ部41をオフのま
ま、電圧検出部45は接続点32の電圧Vの期間TON
おける積分値または時間TON後の瞬時値VOFF を検出す
る。
【0029】演算部46は電圧検出部45の検出結果か
ら ΔV=(VOFF −VON)/VOFF (6) を演算する。
【0030】判別部47は、演算部46によって演算さ
れる接続点32の電圧Vの変化量の割合ΔVと第1の基
準値K1 とを比較し、ΔV≦K1 ならば、電力供給系統
11は健全状態と判別する。
【0031】上記の動作は、2n+1番目の零クロス検
出パルスの発生時点で再び繰り返される。即ち、交流電
圧の周波数をfとすると、 T=n/f (7) の周期で上記の動作が繰り返される。同一系統配電線1
2に他の自家用発電設備及び逆充電検出装置が接続され
る場合も当然考えられるが、検出用インピーダンス負荷
部42を挿入するタイミングを他の自家用発電設備の逆
充電検出装置と特に同期させていないので、検出用イン
ピーダンス負荷部42を挿入するタイミングが他の逆充
電検出装置と異なることが考えられる。
【0032】図5にこの場合の簡略化した系統図を示
す。検出用インピーダンス負荷部42を挿入するタイミ
ングが同期しない他の自家用発電設備の合計の発電電力
が、自家用発電設備21の発電電力のm倍とすると、電
力供給系統11が系統配電線12から切り離された後の
接続点32の電圧Vは次式で表される。 V=〔k(m+1)/{k(m+1)+1}〕Eu (8)
【0033】自家用発電設備21が定格発電状態にあ
り、m=1とすると、V=0.95Eu となり、接続点
32の電圧Vの落ち込みが小さくなる。
【0034】このため、演算部46によって演算される
接続点32の電圧Vの変化量の割合ΔVと第1の基準値
1 とを比較し、ΔV>K1 ならば、スイッチ部41を
分岐線31の交流電圧の毎サイクル毎にオン、オフして
検出用インピーダンス負荷部42を分岐線31に接続
し、接続点32の電圧Vの変化量の割合ΔVと第2の基
準値K2 とを比較する。毎サイクル毎に検出用インピー
ダンス負荷部42を挿入するので、必ず他の逆充電検出
装置の検出用インピーダンス負荷部の挿入タイミングと
一致するサイクルがある。そうすると、接続点32の電
圧Vの変化量の割合ΔVが大きくなる。検出用インピー
ダンス負荷部の挿入タイミングが一致する逆充電検出装
置の数が増えるほど接続点32の電圧Vの変化量の割合
ΔVが大きくなるので、やがて第2の基準値K2 より大
きくなる。図6に逆充電検出装置が3台の場合のスイッ
チ部41の動作の一例を示す。
【0035】ΔV>K2 ならば、電力供給系統11は電
源喪失状態と判別し、開閉器22に切指令が出力され、
開閉器22がオフとなって自家用発電設備21が電力供
給系統側1から切り離される。
【0036】第1の基準値K1は第2の基準値K2に比し
かなり小さい値となるため、電力供給系統11が系統配
電線12に正常に接続されている場合にも発生しうる過
渡的な電圧変動等により接続点32の電圧Vの変化量の
割合ΔVが第1の基準値K1を越える事が想定される
が、前述のようにして言わば正帰還をかけることにより
電圧の落ち込みを増大させ、最終的に第2の基準値K2
を越えることにより電力供給系統11の電源喪失状態を
判別するようにしているので、検出の信頼性を向上させ
ることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0038】 自家用発電設備と電力供給系統側との
中間位置に検出用インピーダンス負荷部を接続し、この
検出用インピーダンス負荷部を交流電圧零クロス点を基
準として一定時間後に極短時間の間だけ周期的に投入す
るようにして自家用発電設備側の負荷を変動させ、前記
検出用インピーダンス負荷部の接続点の電圧を検出し、
その変化量によって電力供給系統の電源喪失状態を判定
し、自家用発電設備から電力供給系統側への逆充電の状
態を検出するようにしたので、自家用発電設備が等価的
に電流源であり、自家用発電設備と自家用負荷の負荷電
力とがバランス状態にあるような場合でも確実に逆充電
の防止ができるとともに検出用インピーダンス負荷部の
損失を十分に低減できる。
【0039】 上記逆充電検出装置が同一系統配電線
に複数台接続されている場合にも、比較的値が小さい第
1の基準値により電圧の変動を捉えて交流電圧の毎サイ
クル毎に検出用インピーダンス負荷部を接続するように
して検出用インピーダンス負荷部を接続するタイミング
を他の逆充電検出装置と同期させるようにしたので、接
続点の電圧の落ち込みを正帰還的に増大させることがで
き、確実に逆充電の防止ができる。
【0040】 電力供給系統の電源喪失状態の判別
を、電力供給系統が系統配電線に正常に接続されている
場合にも発生しうる過渡的な電圧変動に比し大きい値で
ある第2の基準値K2 により行うようにしたので、検出
の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自家用発電設備から電力供給系
統側への逆充電の状態を検出する装置の一実施例の単線
結線図である。
【図2】 本発明の一実施例の簡略化した単線結線図で
ある。
【図3】 kとVの関係を示すグラフである。
【図4】 本発明の一実施例の動作の一例を示す動作波
形図である。
【図5】 複数台の逆充電検出装置がある場合の単線結
線図である。
【図6】 複数台の逆充電装置を同期させる方法を示す
動作図である。
【符号の説明】
1 電力供給系統側、11 電力供給系統、12 系統
配電線、21 自家用発電設備、22 開閉器、23
自家用負荷、31 分岐線、32 接続点、41スイッ
チ部、42 検出用インピーダンス負荷部、43 スイ
ッチ制御回路、44 零クロス検出回路、45 電圧検
出部、46 演算部、47 判別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖 俊彦 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号 九州電力株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自家用発電設備(21)と電力供給系統
    側(1)との中間位置に接続されたスイッチ部(41)
    及び検出用インピーダンス負荷部(42)と、その接続
    点(32)の交流電圧を検出する電圧検出部(45)
    と、前記スイッチ部(41)を前記接続点(32)の交
    流電圧の零クロス点を基準として一定時間後に一定期間
    だけ前記交流電圧の1周期より大きい周期毎にオン・オ
    フさせる手段と、前記電圧検出部(45)により検出さ
    れる電圧の前記スイッチ部(41)がオフの時とオンの
    時の変化量の割合を演算する演算部(46)と、この演
    算部(46)の演算結果と第1基準値及び第1基準値よ
    り大きい第2基準値とを比較判別する判別部(47)と
    を備え、前記判別部(47)は前記演算部(46)の演
    算結果が前記第1基準値より大きい場合に前記スイッチ
    部(41)を前記交流電圧の1周期毎にオン・オフさせ
    る手段を有し、前記演算部(46)の演算結果が前記第
    2基準値より大きい場合に電力供給系統側(1)の電源
    喪失状態と判定して自家用発電設備(21)から電力供
    給系統側(1)への逆充電状態を検出する手段を有する
    ことを特徴とする逆充電検出装置。
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