JPH06237522A - 直列コンデンサ保護装置 - Google Patents

直列コンデンサ保護装置

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Publication number
JPH06237522A
JPH06237522A JP5019944A JP1994493A JPH06237522A JP H06237522 A JPH06237522 A JP H06237522A JP 5019944 A JP5019944 A JP 5019944A JP 1994493 A JP1994493 A JP 1994493A JP H06237522 A JPH06237522 A JP H06237522A
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JP
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ground fault
series capacitor
capacitor
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Application number
JP5019944A
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English (en)
Inventor
Masahiko Ishihara
正彦 石原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送電効率を改善すると共に直列コンデンサ等
の機器を配設する絶縁架台の大地への地絡と、上記絶縁
架台上の機器の絶縁破壊との判別を可能とする。 【構成】 直列コンデンサ5の両端に接続された電力系
統ライン4のそれぞれに流れる電流の差電流を検出する
差電流検出手段15と、上記直列コンデンサ5の中点か
ら絶縁架台1に流れる電流を検出する電流検出手段11
と上記差電流検出手段15と上記電流検出手段11の検
出電流に基づき上記直列コンデンサ5に並列に接続され
たバイパススイッチ8a、8bを駆動制御するようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電力系統ラインの誘導
性リアクタンスを減少させるため、上記電力系統ライン
に直列に挿入される直列コンデンサを保護する直列コン
デンサ保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の直列コンデンサ保護装置を
示す構成図であり、図において、1は大地2から碍子3
で絶縁された絶縁架台で、電力系統ライン4に直列に接
続された第1のコンデンサ5aと第2のコンデンサ5b
からなる直列コンデンサ5が設置されると共にその中点
5cが接続線6により絶縁架台1に接続されている。7
a,7bは第1と第2のコンデンサ5a,5bにかかる
過電圧を抑制するため、第1と第2のコンデンサ5a,
5bにそれぞれ並列に接続されたギャップや非線形抵抗
体等からなる放電装置、8a、8bは直列コンデンサ5
を電力系統ライン4に挿入したり、切り放したりしたり
するバイパススイッチで、第1と第2のコンデンサ5
a、5bにそれぞれ並列に接続されている。9a、9b
はバイパススイッチ8a、8bの閉成時に発生する過度
電流を抑制するリアクトルであり、バイパススイッチ8
a、8bにそれぞれ直列に接続されている。10a、1
0bは放電装置7a、7bに流れる電流を検出する変流
器等の放電装置電流検出器、11は直列コンデンサ5の
中点から絶縁架台1に流れる電流を検出する変流器等の
地絡電流検出器、10a、10bは第1と第2のコンデ
ンサ5a、5bの両端の電圧を検出するコンデンサ電圧
検出器、13は放電装置電流検出器10a、10b、地
絡電流検出器11の検出電流と、第1と第2のコンデン
サ5a、5bの電圧検出器12a、12bの検出電圧に
基づきバイパススイッチ8a、8bを駆動制御するスイ
ッチ駆動制御装置である。
【0003】次に動作について説明する。通常時にはバ
イパススイッチ7a、7bが開成され、直列コンデンサ
5は電力系統ライン4に挿入されているので、電力系統
ライン4の電流は電力系統ライン4aから主に第2のコ
ンデンサ5aと第1のコンデンサ5bを通過し電力系統
ライン4bへと流れる。電力系統の地絡事故等の事故時
において、電力系統ライン4に大きな電流が流れると第
1と第2のコンデンサ5a、5bの端子電圧が上昇する
ため、放電装置7a、7bを電力系統ライン4の電流が
通過して流れ、直列コンデンサ5にかかる過電圧が抑制
される。放電装置7a、7bに流れる電流は放電装置電
流検出器10a、10bで検出されスイッチ駆動制御装
置13に入力される。スイッチ駆動制御装置13は予め
設定された設定電流値とその設定継続時間と、入力され
た電流の入力電流値とその継続時間とを比較し、入力電
流値が設定電流値よりも大で、かつ、その継続時間が設
定継続時間よりも長い場合、バイパスコンデンサ7a、
7bを所定時間閉成し、放電装置7a、7bの損傷を防
止する。
【0004】また、絶縁架台1が何らかの原因により地
絡すると、図3に示されるように電力系統ライン4aか
ら第1のコンデンサ5aと直列コンデンサ5の中点5c
および絶縁架台1を通り大地2へと大きな電流Xが流
れ、かつ、電力系統ライン4bからは電力系統の電源イ
ンピーダンス等で決まる特定の大きさで上記電流Xとは
逆位相の大きな電流X1が第2のコンデンサ5bと直列
コンデンサ5の中点5cおよび絶縁架台1を通り大地2
へと流れる。一方、絶縁架台5上に配設された第2のコ
ンデンサ5b等の機器が絶縁破壊を起こした場合には、
Yなる電流が電力系統ライン4aから第1のコンデンサ
5aと直列コンデンサ5の中点5cおよび絶縁架台1を
通り電力系統ライン4bへと流れる。これらの電流X、
X1、Yは地絡電流検出器11によって検出されスイッ
チ駆動制御装置13へ入力される。スイッチ駆動制御装
置13は地絡電流検出器11の検出電流が入力されると
バイパススイッチ8a、8bを閉成し、その閉成を保持
し直列コンデンサ5を保護する。また、直列コンデンサ
5が故障すると、コンデンサ電圧検出器12a、12b
の検出電圧が不平衡となる。スイッチ駆動制御装置13
はコンデンサ電圧検出器12a、12bの検出電圧電圧
を比較し不平衡の時、バイパススイッチ8a、8bを閉
成し、その閉成を保持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の直列コンデンサ
保護装置は以上のように構成されているので、地絡電流
検出器11が電流を検出しバイパススイッチ8a、8b
が閉成された場合、絶縁架台1の地絡による電流に起因
して閉成されたものか、絶縁架台1上に設置された機器
の絶縁破壊による電流に起因して閉成されたものか判別
ができなかった。絶縁架台1上に設置された直列コンデ
ンサ等の機器の絶縁破壊による電流に起因して閉成され
た場合は、絶縁架台1上に設置された機器の点検をする
必要があるのに対して、絶縁架台1の地絡による電流に
起因して閉成された場合には、系統の地絡事故と同様に
系統制御装置(図示せず)による電力系統ライン遮断器
(図示せず)の開路と再閉路により、絶縁架台1の地絡
が回復した後はバイパススイッチ8a、8bを開成し直
列コンデンサ5の運転を継続すべきであるが、前述のよ
うにバイパススイッチ8a、8bの閉成原因が判別でき
ないため、常に最悪の事態を想定し、バイパススイッチ
8a、8bを閉成して直列コンデンサ5の運転を停止
し、絶縁架台1上に設置された直列コンデンサ等の機器
を点検しなければならず、この点検のため、電力系統ラ
イン4の送電効率が低下する等の問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、バイパススイッチ8a、8bの
閉成原因が判別でき、送電効率の良い直列コンデンサ保
護装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る直列コン
デンサ保護装置は直列コンデンサの両端に接続された電
力系統ラインのそれぞれに流れる電流の差電流を検出す
る差電流検出手段と、上記直列コンデンサの中点から絶
縁架台に流れる電流を検出する電流検出手段と上記差電
流検出手段と上記電流検出手段の検出電流に基づき上記
直列コンデンサに並列に接続されたバイパススイッチを
駆動制御するようにしたものである。また、上記電流検
出手段の検出電流の継続時間や電流値に基づき上記バイ
パススイッチを駆動制御するようにしたものである。
【0008】
【作用】この発明における直列コンデンサ保護装置は直
列コンデンサの中点から絶縁架台に流れる電流を検出す
る電流検出手段に電流が検出されると共に上記直列コン
デンサの両端に接続された電力系統ラインのそれぞれに
流れる電流の差電流を検出する差電流検出手段に差電流
がが検出された時、上記絶縁架台の地絡と判定し、上記
両電流が検出されなくなるまで上記バイパススイッチを
閉成すると共に、上記電流検出手段に電流が検出され、
かつ、上記差電流検出手段に差電流が検出されない時に
は上記絶縁架台上の機器の絶縁破壊と判定し上記バイパ
ススイッチを閉成し、その閉成を保持するように上記バ
イパススイッチを駆動制御する。また、上記電流検出手
段で検出された検出電流の継続時間が予め設定された時
間以下の時、絶縁架台の地絡と判定し上記継続時間と同
時間だけ上記バイパススイッチを閉成し、設定時間以上
の時は上記絶縁架台上の機器の絶縁破壊と判定し上記バ
イパススイッチを閉成し、その閉成を保持するように上
記バイパススイッチを駆動制御する。また、上記電流検
出手段で検出された検出電流の電流値が設定電流値以上
のときは上記絶縁架台の地絡と判定し、上記検出電流が
なくなるまで上記バイパススイッチを閉成し、上記検出
電流値が上記設定電流値以下の時は上記絶縁架台上の機
器の絶縁破壊と判定し上記バイパススイッチを閉成し、
その閉成を保持するように上記バイパススイッチを駆動
制御するまた、上記電流検出手段で検出された検出電流
の検出回数が設定回数以下の時は上記絶縁架台の地絡と
判定し、上記検出電流がなくなるまで上記バイパススイ
ッチを閉成し、上記検出電流の検出回数が設定回数以上
の時は上記絶縁架台上の機器の絶縁破壊と判定し上記バ
イパススイッチを閉成し、その閉成を保持するように上
記バイパススイッチを駆動制御するまた、上記バイパス
スイッチの閉成時に上記電流検出手段で電流が検出され
た時は上記絶縁架台の地絡と判定し、上記検出電流がな
くなるまで上記バイパススイッチを閉成し、上記検出電
流の検出回数が設定回数以上の時は上記絶縁架台上の機
器の絶縁破壊と判定し上記バイパススイッチを閉成し、
その閉成を保持するように上記バイパススイッチを駆動
制御する。
【0009】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1による直列コンデ
ンサ保護装置を示す構成図であり、図1において、図2
と異なるところは、直列コンデンサ5の両端に接続され
た電力系統ライン4a、4bに流れる電流を検出する変
流器等の電流検出器13a、13bと、上記電流検出器
13a、13bの検出電流の差を検出し出力する演算部
14とで構成される差電流検出器15と、上記差電流検
出器15の検出信号と、放電装置電流検出器10a、1
0bおよび地絡電流検出器11の検出電流と、第1と第
2のコンデンサ5a、5bの電圧検出器12a、12b
の検出電圧とに基づきバイパススイッチ8a、8bを駆
動制御するスイッチ駆動制御装置16とを設けた点であ
る。
【0010】次に動作について説明する。通常時にはバ
イパススイッチ7a、7bが開成され、直列コンデンサ
5は電力系統ライン4に挿入されているので、電力系統
ライン4の電流は電力系統ライン4aから主に第2のコ
ンデンサ5aと第1のコンデンサ5bを通過し電力系統
ライン4bへと流れる。電力系統の地絡事故等の事故時
において、電力系統ライン4に大きな電流が流れると第
1と第2のコンデンサ5a、5bの端子電圧が上昇する
ため、放電装置7a、7bを電力系統ライン4の電流が
通過して流れ、直列コンデンサ5にかかる過電圧が抑制
される。放電装置7a、7bに流れる放電装置電流は放
電装置電流検出器10a、10bで検出されスイッチ駆
動制御装置16に入力される。スイッチ駆動制御装置1
6は予め設定された設定電流と、入力された放電装置電
流とを比較し、放電装置電流値が設定電流値よりも大
で、かつ、その継続時間が設定時間よりも長い場合、放
電装置電流値が設定電流値よりも小さくなるまでバイパ
スコンデンサ7a、7bを閉成し、放電装置7a、7b
の損傷を防止する。
【0011】また、絶縁架台1が何らかの原因により地
絡すると、図3に示されるように電力系統ライン4aか
ら第1のコンデンサ5aと直列コンデンサ5の中点5c
および絶縁架台1を通り大地2へと大きな電流Xが流
れ、かつ、電力系統ライン4bからは電力系統の電源イ
ンピーダンス等で決まる特定の大きさで上記電流Xとは
逆位相の大きな電流X1が第2のコンデンサ5bと直列
コンデンサ5の中点5cおよび絶縁架台1を通り大地2
へと流れる。この時、電流検出器13aには上記電流X
が検出され、電流検出器13bには上記電流X1が検出
され、その検出電流の差が演算部14において演算され
検出されたX+X1なる電流が差電流検出器15から出
力され、地絡電流検出器11にもX+X1なる電流が検
出される。スイッチ駆動制御装置16は差電流検出器1
5によって検出された電流X+X1と、地絡電流検出器
11によって検出された電流X+X1とにより絶縁架台
1が地絡したと判定し、差電流検出器15と地絡電流検
出器11の何れにも電流が検出されなくなるまでバイパ
ススイッチ8a、8bを閉成する。よって、系統制御装
置(図示せず)による電力系統ライン遮断器(図示せ
ず)の開路と再閉路等により、絶縁架台1の地絡が回復
すれば差電流検出器15と地絡電流検出器11の何れに
も電流が検出されなくなり、バイパススイッチ8a、8
bは開成され直列コンデンサ5の運転が継続される。
【0012】一方、絶縁架台5上に配設された第2のコ
ンデンサ5b等の機器が絶縁破壊を起こした場合には、
図3に示されるようにYなる電流が電力系統ライン4a
から第1のコンデンサ5aと直列コンデンサ5の中点5
cおよび絶縁架台1を通り電力系統ライン4bへと流れ
る。この時、電流検出器13aと電流検出器13bには
上記電流Yが検出されるが、同じ電流であるため、演算
部14において、その差を取ると零となるので差電流検
出器15の出力には電流は検出されないが、地絡電流検
出器11には電流Yが検出される。スイッチ駆動制御装
置16は地絡電流検出器11に電流Yが検出され、差電
流検出器15に電流が検出されない時、絶縁架台1上の
機器の絶縁破壊が発生したと判定し、バイパススイッチ
8a、8bを閉成し、上記検出電流Yが消失した後もバ
イパススイッチ8a、8bの閉成状態を保持する。ま
た、スイッチ駆動制御装置13はコンデンサ電圧検出器
12a、12bの検出電圧電圧を比較し不平衡の時、直
列コンデンサ5を構成する第1と第2のコンデンサの何
れかに絶縁破壊波が発生したと判定し、バイパススイッ
チ8a、8bを閉成し、その閉成を保持する。よって、
バイパススイッチ8a、8bの閉成が所定時間以上継続
した時、絶縁架台1上の機器に絶縁破壊等の事故が発生
したと判断され、その点検を行う。
【0013】実施例2.上記実施例1においては、直列
コンデンサ5の両端に接続された電力系統ライン4a、
4bに流れる電流を電流検出器13a、13bで検出
し、その検出電流を演算することによって、上記電力系
統ライン4a、4bに流れる電流の差電流を検出するよ
うにしたものについて説明したが、演算部14を設ける
ことなく電流検出器13a、13bを変流器で形成し、
その2次巻線の極性を反転させて並列接続して差電流を
検出するようにしても良く、上記実施例と同様の効果が
得られる。
【0014】実施例3.上記実施例1において、放電装
置7a、7bをギャップまたは非線形抵抗素子で構成し
たものを示したが、これに限らず、ギャップ付きの非線
形抵抗素子(例えば、酸化亜鉛素子、炭化シリコン)で
構成しても良く、上記実施例と同様の効果が得られる。
【0015】実施例4.図2は、この発明の実施例4に
よる直列コンデンサ保護装置を示す構成図であり、図2
において、図1と異なるところは、第1と第2のコンデ
ンサ5a、5bに流れる電流を検出する電流検出器17
a、17bと、上記電流検出器17a、17bと放電装
置7a、7bに流れる電流を検出する電流検出器10
a、10bの検出電流の和を求める演算部18a、18
bを設け、電流検出器17aと電流検出器10aの検出
電流の和および電流検出器17bと電流検出器10bの
検出電流の和をもって、おのおの図1の電流検出器13
a、13bの代用とし、これらの電流の差を演算部14
でとり、差電流を検出するようにした点であり、上記実
施例と同様の効果を奏する。
【0016】実施例5.図3は、この発明の実施例5に
よる直列コンデンサ保護装置を示す構成図であり、図3
において、図1と異なるところは、差電流検出器15の
代わりに、地絡電流検出器11に流れる電流が絶縁架台
1の地絡の場合、系統の地絡事故と同様に系統制御装置
(図示せず)による電力系統ライン遮断器(図示せず)
の動作時間(例えば、3サイクル)に対応した時間だけ
電流が流れるのに対して、絶縁架台1上の機器の絶縁破
壊の場合は上記電力系統ライン遮断器が動作しないの
で、バイパススイッチ8a、8bの開放時間だけ電流が
検出されることを利用し、地絡電流検出器11の検出電
流の継続時間を計測し、その継続時間が設定時間(上記
電力系統ライン遮断器の動作時間である例えば、3サイ
クル)以下の場合は地絡信号を出力し、設定時間以上の
場合は絶縁破壊信号を出力する地絡判定器19を設けた
点である。スイッチ駆動制御装置20は地絡判定器19
の地絡信号により、バイパススイッチ8a、8bを上記
設定時間と同時間だけ閉成する。また、地絡判定器19
の出力信号が絶縁破壊信号の時はバイパススイッチ8
a、8bを閉成し、その閉成を保持する。なお、電流検
出器10a、10bおよびコンデンサ電圧検出器12
a、12bの検出電流、電圧に対しては、スイッチ駆動
制御装置20によってバイパススイッチ8a、8bが前
述実施例と同様に駆動制御されるので、その説明を省略
する。
【0017】実施例6.図4は、この発明の実施例6に
よる直列コンデンサ保護装置を示す構成図であり、図4
において、図1と異なるところは、差電流検出器15の
代わりに、地絡電流検出器11に流れる電流の大きさ
が、絶縁架台1上の機器の絶縁破壊の場合は、通常の系
統電流が流れるのに対して、絶縁架台1の大地2への地
絡の場合は、上記機器の絶縁破壊の場合よりも大きな電
流が流れることを利用し、地絡電流検出器11の検出電
流値と設定電流値(通常の系統電流値)と比較し、検出
電流値≧設定電流値の時、地絡信号を出力し、検出電流
値<設定電流値の時、絶縁破壊信号を出力する地絡判定
器21を設け、その出力信号が地絡信号の時、スイッチ
駆動制御装置20によってバイパススイッチ8a、8b
を閉成し、また、地絡判定器21の出力信号が絶縁破壊
信号の時にはバイパススイッチ8a、8bを閉成し、そ
の閉成を保持するようにした点である。なお、電流検出
器10a、10bおよびコンデンサ電圧検出器12a、
12bの検出電流、電圧に対しては、スイッチ駆動制御
装置20によってバイパススイッチ8a、8bが前述実
施例と同様に駆動制御されるので、その説明を省略す
る。
【0018】実施例7.図5は、この発明の実施例7に
よる直列コンデンサ保護装置を示す構成図であり、図5
において、図1と異なるところは、差電流検出器15の
代わりに、絶縁架台1の地絡の場合、系統の地絡事故と
同様に系統制御装置(図示せず)によって電力系統ライ
ン遮断器(図示せず)の高速再閉路と低速再閉路が行な
われ、また、絶縁架台1上の機器の絶縁破壊の場合はバ
イパススイッチ8a、8bの閉成時には地絡電流検出器
11には電流が流れず、絶縁架台1の地絡時にはバイパ
ススイッチ8a、8bの閉成/開成にかかわらず地絡電
流検出器11に電流が検出されることを利用し、スイッ
チ駆動制御装置22によって地絡電流検出器11が電流
を検出する度にバイパススイッチ8a、8bを閉成し、
検出電流が継続している間はバイパススイッチ8a、8
bの開成を禁止するように制御すると共に、バイパスス
イッチ8a、8bの閉成時から所定時間内における地絡
電流検出器11の電流検出回数(バイパススイッチ8
a、8bの動作回数)を計測し、その計測回数と設定回
数(例えば、高速再閉路と低速再閉路に対応させ数分以
内に3回、また、低速再閉路が発生する確率が低いとし
て、数秒以内に2回)と比較し、計測回数<設定回数の
時は地絡信号を出力し、計測回数≧設定回数の時は絶縁
破壊信号を出力する地絡判定器23を設け、その出力信
号が地絡信号の時、スイッチ駆動制御装置20によって
バイパススイッチ8a、8bを閉成し、また、出力信号
が絶縁破壊信号の時にはバイパススイッチ8a、8bを
閉成し、その閉成を保持するようにした点である。な
お、電流検出器10a、10bおよびコンデンサ電圧検
出器12a、12bの検出電流、電圧に対しては、スイ
ッチ駆動制御装置20によってバイパススイッチ8a、
8bが前述実施例と同様に駆動制御されるので、その説
明を省略する。
【0019】実施例8.図6は、この発明の実施例8に
よる直列コンデンサ保護装置を示す構成図であり、図6
において、図1と異なるところは、差電流検出器15の
代わりに、絶縁架台1上の機器の絶縁破壊の場合、バイ
パススイッチ8a、8bが閉成状態であれば地絡電流検
出器11に電流が検出されず、また絶縁架台1の地絡の
場合はバイパススイッチ8a、8bが閉成/開成にかか
わらず地絡検出装置11に電流が検出されることを利用
し、スイッチ駆動制御装置24によって地絡電流検出器
11が電流を検出する度にバイパススイッチ8a、8b
を閉成し、検出電流が継続している間はバイパススイッ
チ8a、8bの開成を禁止するように制御すると共に、
スイッチ駆動制御装置24のバイパススイッチ8a、8
bの閉成信号と地絡電流検出器11の検出信号とによ
り、バイパススイッチ8a、8bの閉成時における地絡
電流検出器11の検出電流の有無を検出し、有の時は地
絡と判定し地絡信号を出力し、無の時には絶縁破壊信号
出力する地絡判定器25を設け、その出力信号が地絡信
号の時、スイッチ駆動制御装置24によってバイパスス
イッチ8a、8bを上記検出電流の消失時に開成し、ま
た、出力信号が絶縁破壊信号の時にはバイパススイッチ
8a、8bの閉成を保持するようにした点である。な
お、電流検出器10a、10bおよびコンデンサ電圧検
出器12a、12bの検出電流、電圧に対しては、スイ
ッチ駆動制御装置24によってバイパススイッチ8a、
8bが前述実施例と同様に駆動制御されるので、その説
明を省略する。
【0020】実施例9.図7は、この発明の実施例9に
よる直列コンデンサ保護装置を示す構成図であり、図7
において、図1と異なるところは、電流検出器10a、
10b、地絡電流検出器11、差電流検出器13a、1
3b、および、コンデンサ電圧検出器12a、12bを
2重系にした点であり、上記実施例と同様の効果を奏す
る。
【0021】実施例10.上記実施例においては電流検
出器10a、10b、地絡電流検出器11、差電流検出
器13a、13b、および、コンデンサ電圧検出器12
a、12bを変流器や変圧器で構成したものについて説
明したが、これに限らず、例えば光センサで構成しても
良く、また、各機器と制御装置との接続に光ファイバを
用いても良く、この場合、高電圧のかかる絶縁架台に制
御装置を設置せずに済むという効果がある。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、絶縁
架台上の機器の絶縁破壊の場合は直列コンデンサに並列
に接続されたバイパススイッチの閉成が保持されるが、
絶縁架台が大地に地絡した場合には上記バイパススイッ
チの閉成が所定時間以上保持されず地絡が回復すると自
動的に開成されるので、直列コンデンサを電力系統ライ
ンに挿入しておける可能性を高めることができ、電力系
統の送電効率が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による直列コンデンサ保護
装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例4による直列コンデンサ保護
装置を示す構成図である。
【図3】この発明の実施例5による直列コンデンサ保護
装置を示す構成図である。
【図4】この発明の実施例6による直列コンデンサ保護
装置を示す構成図である。
【図5】この発明の実施例7による直列コンデンサ保護
装置を示す構成図である。
【図6】この発明の実施例8による直列コンデンサ保護
装置を示す構成図である。
【図7】この発明の実施例9による直列コンデンサ保護
装置を示す構成図である。
【図8】従来の直列コンデンサ保護装置を示す構成図で
ある。
【図9】直列コンデンサ保護装置に流れる電流の経路を
説明する図である。
【符号の説明】
1 絶縁架台 2 大地 3 碍子 4 電力系統ライン 5 直列コンデンサ 7a 放電装置 7b 放電装置 8a バイパススイッチ 8b バイパススイッチ 9a リアクトル 9b リアクトル 10a 放電装置電流検出器 10b 放電装置検出器 11 地絡電流検出器 12a コンデンサ電圧検出器 12b コンデンサ電圧検出器 13a 電流検出器 13b 電流検出器 14 演算器 15 差電流検出器 16 スイッチ駆動制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統ラインに直列に接続された第1
    と第2のコンデンサからなる直列コンデンサが配設され
    大地から絶縁された絶縁架台と、上記第1と第2のコン
    デンサにそれぞれ並列に接続されたバイパススイッチ
    と、上記直列コンデンサの中点から上記絶縁架台に流れ
    る電流を検出する電流検出手段と、上記直列コンデンサ
    の両端に接続された電力系統ラインのそれぞれに流れる
    電流の差を検出する差電流検出手段と、上記電流検出手
    段で電流が検出されると共に上記差電流検出手段で差電
    流が検出された時、上記両電流が検出されなくなるまで
    上記バイパススイッチを閉成すると共に、上記電流検出
    手段に電流が検出され、かつ、上記差電流検出手段に差
    電流が検出されない時には上記バイパススイッチを閉成
    し、その閉成を保持するように上記バイパススイッチを
    駆動制御するスイッチ駆動制御装置とを備えていること
    を特徴とする直列コンデンサ保護装置。
  2. 【請求項2】 電力系統ラインに直列に接続された第1
    と第2のコンデンサからなる直列コンデンサが配設され
    大地から絶縁された絶縁架台と、上記第1と第2のコン
    デンサにそれぞれ並列に接続されたバイパススイッチ
    と、上記第1と第2のコンデンサにそれぞれ並列に接続
    され上記各コンデンサにかかる過電圧を抑制する第1と
    第2の放電装置と、上記直列コンデンサの中点から上記
    絶縁架台に流れる電流を検出する電流検出手段と、上記
    第1のコンデンサに流れる電流と上記第1の放電装置に
    流れる電流の和電流と、上記第2のコンデンサに流れる
    電流と上記第2の放電装置に流れる電流の和電流との差
    を検出する差電流検出手段と、上記電流検出手段で電流
    が検出されると共に上記差電流検出手段で差電流が検出
    された時、上記両電流が検出されなくなるまで上記バイ
    パススイッチを閉成すると共に、上記電流検出手段に電
    流が検出され、かつ、上記差電流検出手段に差電流が検
    出されない時には上記バイパススイッチを閉成し、その
    閉成を保持するように上記バイパススイッチを駆動制御
    するスイッチ駆動制御装置とを備えていることを特徴と
    する直列コンデンサ保護装置。
  3. 【請求項3】 電力系統ラインに直列に接続された第1
    と第2のコンデンサからなる直列コンデンサが配設され
    大地から絶縁された絶縁架台と、上記第1と第2のコン
    デンサにそれぞれ並列に接続されたバイパススイッチ
    と、上記直列コンデンサの中点から上記絶縁架台に流れ
    る電流を検出する電流検出手段と、上記電流検出手段で
    検出された検出電流の継続時間と予め設定された設定時
    間と比較し、上記検出電流の継続時間が上記設定時間以
    下の時は地絡信号を出力し、上記検出電流の継続時間が
    上記設定時間以上の時には絶縁破壊信号を出力する地絡
    判定器と、上記地絡判定器の出力信号が地絡信号の時は
    上記設定時間と同時間だけ上記バイパススイッチを閉成
    し、上記出力信号が絶縁破壊信号の時は上記バイパスス
    イッチを閉成し、その閉成を保持するように上記バイパ
    ススイッチを駆動制御するスイッチ駆動制御装置とを備
    えていることを特徴とする直列コンデンサ保護装置。
  4. 【請求項4】 電力系統ラインに直列に接続された第1
    と第2のコンデンサからなる直列コンデンサが配設され
    大地から絶縁された絶縁架台と、上記第1と第2のコン
    デンサにそれぞれ並列に接続されたバイパススイッチ
    と、上記直列コンデンサの中点から上記絶縁架台に流れ
    る電流を検出する電流検出手段と、上記電流検出手段で
    検出された検出電流の電流値と予め設定された設定電流
    値と比較し、上記検出電流値が上記設定電流値以上の時
    は地絡信号を出力し、上記検出電流値が上記設定電流値
    以下の時には絶縁破壊信号を出力する地絡判定器と、上
    記地絡判定器の出力信号が地絡信号の時は上記検出電流
    がなくなるまで上記バイパススイッチを閉成し、上記出
    力信号が絶縁破壊信号の時は上記バイパススイッチを閉
    成し、その閉成を保持するように上記バイパススイッチ
    を駆動制御するスイッチ駆動制御装置とを備えているこ
    とを特徴とする直列コンデンサ保護装置。
  5. 【請求項5】 電力系統ラインに直列に接続された第1
    と第2のコンデンサからなる直列コンデンサが配設され
    大地から絶縁された絶縁架台と、上記第1と第2のコン
    デンサにそれぞれ並列に接続されたバイパススイッチ
    と、上記直列コンデンサの中点から上記絶縁架台に流れ
    る電流を検出する電流検出手段と、上記バイパススイッ
    チの閉成時から予め設定された設定時間内における上記
    電流検出器の検出電流の検出回数を計測し、上記計測回
    数が上記設定回数以下の時は地絡信号を出力し、上記計
    測回数が上記設定回数以上の時には絶縁破壊信号を出力
    する地絡判定器と、上記電流検出手段が電流を検出する
    度に上記バイパススイッチを閉成し、上記検出電流が継
    続している間は上記バイパススイッチの開成を禁止し、
    上記地絡判定器の出力信号が地絡信号の時は上記検出電
    流の消失時に開成し、上記出力信号が絶縁破壊信号の時
    には上記バイパススイッチの閉成を保持するように上記
    バイパススイッチを駆動制御するスイッチ駆動制御装置
    とを備えていることを特徴とする直列コンデンサ保護装
    置。
  6. 【請求項6】 電力系統ラインに直列に接続された第1
    と第2のコンデンサからなる直列コンデンサが配設され
    大地から絶縁された絶縁架台と、上記第1と第2のコン
    デンサにそれぞれ並列に接続されたバイパススイッチ
    と、上記直列コンデンサの中点から上記絶縁架台に流れ
    る電流を検出する電流検出手段と、上記バイパススイッ
    チの閉成時における上記電流検出器の検出電流の有無を
    検出し、有の時は地絡信号を出力し、無の時には絶縁破
    壊信号を出力する地絡判定器と、上記電流検出手段が電
    流を検出する度に上記バイパススイッチを閉成し、上記
    検出電流が継続している間は上記バイパススイッチの開
    成を禁止し、上記地絡判定器の出力信号が地絡信号の時
    は上記検出電流の消失時に開成し、上記出力信号が絶縁
    破壊信号の時には上記バイパススイッチの閉成を保持す
    るように上記バイパススイッチを駆動制御するスイッチ
    駆動制御装置とを備えていることを特徴とする直列コン
    デンサ保護装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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