JPH06237091A

JPH06237091A - 電波暗室

Info

Publication number: JPH06237091A
Application number: JP5020248A
Authority: JP
Inventors: Hisashi Zaisho; 久税所; Ryozo Tsuruoka; 良造鶴岡; Hideo Yokoyama; 日出雄横山; Junichi Sugaya; 純一菅谷; Tatsuya Noguchi; 達也野口
Original assignee: Hitachi Engineering Co Ltd
Current assignee: Hitachi Engineering Co Ltd
Priority date: 1993-02-08
Filing date: 1993-02-08
Publication date: 1994-08-23

Abstract

(57)【要約】【目的】電波暗室における電波吸収体や電磁シールド
室の基礎構造に手を加えることなく、アンテナに入射す
る不要反射波の位相調整を行って合成波の極小化を計
る。【構成】固定された天井構造材２、側壁構造材４、基
礎床面のそれぞれに移動装置１３を介して電磁シールド
室の天井３又は測定用床面６を移動可能に設ける。これ
に代えて、又はこれとともに、側壁５の少なくとも１つ
を移動可能に設ける。【効果】電波吸収体を取付けた電磁シールド室の天井
と側壁との個々の位置調整を行って不要反射波のアンテ
ナ入射位相を調整し、合成波の極小化を計ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、中に電子デバイスと測
定用アンテナとを配して電子デバイスの発信電波特性を
測定するための、電磁シールド室の天井と側壁とのそれ
ぞれの内面に電波吸収体を取付けた電波暗室に関する。

【０００２】

【従来の技術】空中線等の特性の測定や電子デバイスの
ＥＭＣ（Ｅlectromagnetic Ｃompatibility）評価の測
定は、所望の電波特性、すなわち測定対象周波数領域に
おける合成反射波のレベルが規定値以下の電波暗室内に
おいて実施されるのが一般的である。従来から、所望の
電波特性の電波暗室を得るための工夫が種々なされてい
てその技術が多く公開されている。

【０００３】特開昭５７−４２１９６号公報において
は、炭素系繊維不繊布を用いて内部空洞を保持した正四
角錐体を形成し、底面も又炭素系繊維不織布積層板で塞
いで電波吸収体素子を形成している。この場合、正四角
錐体の頂角を調節して垂直入射及び斜入射の電波吸収特
性を改善し、凹凸曲面設置時の曲率半径の変化の影響を
最小化している。

【０００４】特開昭５８−１９０００号公報において
は、断面が正方形でその面積が厚みに対して指数関数類
似関数形で増加する発泡スチロール製誘電性損失体の裏
面にフェライトなどからなる板状磁性損失体を配し、更
にその裏面に金属板を貼り付けたピラミッド形電波吸収
体を設け、偏波特性の小さい、垂直入射及び斜入射の両
特性にすぐれたＶＨＦ帯以上の広帯域形電波吸収体を提
供している。

【０００５】特開昭５９−１６９１９９号公報において
は、発泡スチロールの中に、アクリル繊維の表面に硫化
鉄を付着したものや炭素繊維等の導電性繊維を分散させ
た電波吸収体及びその製法を提供している。

【０００６】また、特開昭６１−２９２９９９号公報に
おいては、ポリウレタンやポリスチロールとカーボンブ
ラックやグラファイト等で構成された誘電材料とフェラ
イト等の磁性材料とから成る電波吸収材を、それぞれ複
素誘電率の異なる縦断面が不等辺三角形をした円錐状又
は角錐状の突起と横断面が長方形の板状本体とやはり横
断面が長方形の板状裏当層とを合体して作成し、内壁面
及び／又は天井の少なくとも一部に配設する。この場
合、突起の頂角の２等分線の方向を入射電波の方向と一
致させて電波吸収性能の優れた電波暗室を構成する。

【０００７】特開昭６３−２７６９３２号公報において
は、送信源と受信源とを結ぶ直線と電波暗室の中心線と
を一致させ、部屋の片側壁に対してだけ電波吸収体と電
波暗室の外壁との間に導体から成る仕切壁を挿入して電
波暗室中心線から電磁波的壁面までの伝播長を非対称に
し、定在波の対称性をくずす方法を採用している。

【０００８】特開平２−２７８２５号公報においては、
長手方向から見て手前側を下げ奥側を上げた天井を設け
て回折波の影響を避けバッフルの効果を最大にするよう
にしている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】このように電波吸収体
の性能を改善して電波吸収体を電磁シールド室内の天井
面と壁面に隙間なく取り付けても完全な無反射電波吸収
体とはならず、不要反射波すなわち床面を除く電波暗室
内の天井面および側壁面からの反射波が存在する。この
不要反射波の合成波を直接波と床面反射波の合成波に比
べて無視できる程度に小さくすべく実験目的等に応じて
所望の周波数特性を有する所望の吸収特性の電波吸収体
を設計し、場合によっては実験目的に合わせた特殊形状
の電波暗室を作成するのが通例であった。

【００１０】しかし、前記の特定周波数に対する電波暗
室使用の必要が生じたりして電波暗室の性能向上を計ら
なければならない場合や、電波暗室の特性を屋外同様の
性能に近ずける等の更なる性能向上が必要になった場合
には、電波吸収体の電波吸収性能向上のために発泡ウレ
タンとカーボン等の混合比を変えた電波吸収体や厚さ
（電波吸収体先端と壁面等との間の長さ）を変更した電
波吸収体との交換作業を必要としていた。場合によって
は電波暗室形状を特殊形状にしたりする等の変更をも必
要としていた。電波吸収体にしても電波暗室構造部材に
してもその構成要素等は高価なものになっており、これ
らの交換・変更作業は時間的にも経済的にも容易なこと
ではない。

【００１１】また、特開昭６３−２７６９３２号公報に
示されたように、反射波の伝播長を非対称にし、定在波
の対称性をくずす方法による場合であっても、所望の周
波数に対する電波暗室として、所望の特性を得るために
は、電波吸収体と電波暗室の構造を変更しなければなら
ないから上記と同様の問題がある。

【００１２】本発明の目的は、電波暗室における電波吸
収体および電磁シールド室の基礎構造に手を加えること
なく、容易に不要反射波の極小化をはかって、測定目的
に適した性能を実現できる電波暗室を提供することにあ
る。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、電磁シールド室の床を除く天井と側壁との
それぞれの内面に電波吸収体を取付けてなる電波暗室に
おいて、固定された天井構造材に移動装置を介して前記
天井を上下方向に移動可能に支持させたことを特徴とす
る。

【００１４】また、これに代えて、電磁シールド室の構
造材に移動装置を介して側壁の少なくとも一つを対向す
る側壁の方向に移動可能に支持させるようにしてもよ
い。

【００１５】また、これに代えて、測定用床面を備えた
電波暗室の場合は、固定された基礎床面に移動装置を介
して前記測定用床面を上下方向に移動可能に設けてもよ
い。

【００１６】更に、それらを組み合わせ、天井と測定用
床面のいずれか一方と、側壁の少なくとも一つを移動装
置を介してと、各面の法線方向に移動可能に設けてもよ
い。

【００１７】

【作用】本発明の手段によれば、次の作用により本発明
の目的が達成される。

【００１８】まず、天井を移動可能にしたものによれ
ば、固定された天井構造材は、移動可能にした天井を機
械的に支える役割を果たす。移動装置は移動可能にした
天井の移動用に使われると共に、天井構造材と天井を機
械的に接続する役割を果たす。そして、移動可能にした
天井の上下方向の位置を調整することにより、電子デバ
イスを発して天井で反射する不要反射波が測定用アンテ
ナに達する伝播距離が変化する。そこで、その伝播距離
を調整してアンテナに入射する天井反射波の位相を適宜
変え壁面で反射してアンテナに入射する不要反射波の合
成波と相互干渉させることにより、合成波の極小化調整
を行うことができる。

【００１９】移動装置は、例えば天井構造材と電磁シー
ルド室の天井部材とをターンバックル又は空気や油圧シ
リンダ等の伸縮可能な手段を介して連結することにより
実現できる。また、ロープと滑車の組合せを用いて天井
構造材に電磁シールド室の天井を吊り下げる形式でも実
現可能である。

【００２０】側壁を移動可能にした場合も、上記と同様
に側壁の位置を変えることにより、その側壁で反射して
アンテナに入射する反射波の位相を調整できる。したが
って、移動可能にした側壁の位置を適宜変えて反射波の
位相を調整することにより、天井及び他の壁面で反射し
てアンテナに入射する不要反射波の合成波との相互干渉
により、アンテナに入射する不要反射波の極小化調整を
行うことができる。また、測定用床面を移動可能にした
場合も、同様の作用により合成波の極小化調整を行うこ
とができる。

【００２１】移動可能にした側壁が多ければ、また側壁
に加えて天井と測定用床面を移動可能にした場合は、不
要反射波の位相調整を一層適切に行える。

【００２２】なお、側壁の移動装置は、車輪を有する側
壁台に側壁を載置して床面上を移動させるようにすれば
実現できるが、これに限らず周知の物体移動手段により
形成することができる。

【００２３】

【実施例】本発明による第１の実施例を図１乃至図３に
より説明する。図１は第１の実施例を示す電波暗室１の
側断面図であり、電磁シールド室の天井を移動可能に形
成した実施例である。図示のように、電波暗室１は、固
定された天井構造材２、移動可能に形成した電磁シール
ド室天井３、固定された側壁構造材４、移動可能に形成
した電磁シールド室側壁５、測定用床面６、電磁シール
ド室天井３および電磁シールド室側壁５の内面にそれぞ
れ取り付けられた電波吸収体７を含んで構成されてい
る。本実施例の電波吸収体７は電波吸収材を用いて形成
された複数の楔形の電波吸収体要素から構成されてい
る。このように構成される電波暗室１内には、図示の様
に測定用機材として電子デバイス８とその塔載手段９、
測定用アンテナ１０とその塔載手段１１とが準備されて
いる。電磁シールド室天井３は、シールド面補強材１２
で補強され、移動装置１３を介して天井構造材２と繋が
れる。なお、天井構造材２及び側壁構造材が導電性部材
で形成され、かつ接地されている場合は、移動装置１３
は両側の取付端間の導電性を保持したものであることが
望ましい。取付端間の導電性が保たれていない場合に
は、別途移動可能電磁シールド室の天井３および側壁５
のアース手段を設ける必要がある。

【００２４】図２に移動装置１３の実施例の詳細を示
す。図２はターンバックル方式で、両側に設けられた取
付手段兼用のねじ固定金具１４のおのおのにねじの方向
が逆になるようにねじ棒を対向して立て、その間をター
ンバックル１６で連結する。ねじ固定金具１４はそれぞ
れ天井構造材２およびシールド面補強材１２に固定され
る。ターンバックル１６を回転させることによって両ね
じ棒１５が、従って両ねじ固定金具１４が近づいたり離
れたりして電磁シールド室天井３を移動させる。なお、
移動装置１３はこれに限られるものではなく、例えば図
３に示すシリンダ方式でもよい。つまり、油圧または空
気圧によって作動するシリンダ１７の両側に取付板１８
を設け、天井構造材２とシールド面補強材１２との間に
渡して取付ける。シリンダ１７に供給する油圧または空
気圧を発生させる流体圧力発生装置１９は床上設置で差
支えない。

【００２５】図４により本実施例の動作を説明する。電
子デバイスのＥＭＣ評価は、障害物の存在しない野外の
一定高さの処に配した電子デバイスからの発信電波を、
一定の距離離れた所で受信する場合の電波強度の測定を
基礎としているので、電波暗室は狹い空間内にこの野外
条件を模擬的に創生することを目的としている。従っ
て、電波暗室１の測定用床面６は地面による反射波の存
在を模擬し、他の電磁シールド室天井３と電磁シールド
室側壁５は完全に電波を吸収するのが理想である。しか
し、それら天井又は側壁に取り付けた電波吸収体７によ
って、無反射状態を実現することは困難であり、この電
波吸収体７からの反射波の合成波が電波暗室所望の電波
特性からの偏差要因となっている。そこで、本実施例で
は、ある程度反射波の存在を許容した上でアンテナに入
射する不要反射波の位相をうまくずらし、相互干渉によ
って不要反射波合成波を直接波と床面反射波の合成波に
比べて無視できる程度に小さくする方法を採用する。不
要反射波合成波を小さくする方法を図４により説明す
る。Ｗ₁は直接波、Ｗ₂は測定用床面６の床面反射波でこ
の２種類の電波は測定上必要な電波である。電子デバイ
ス８を発して天井面及び壁面の電波吸収体７で反射し、
測定用アンテナ１０に到達する不要反射波がＵ₁〜Ｕ₅で
示してある。この不要反射波の伝搬距離ｌ₁〜ｌ₅には差
異があるため、測定用アンテナ１０に到達する各不要反
射波間に位相の差が生ずる。各反射面ごとに当該壁面か
らの反射面位置を調整することができれば、測定用アン
テナ１０に到達するそれぞれの不要反射波の位相を調整
することが可能なので、その合成波の極小化調整をする
ことができる。本実施例によれば、４つの電磁シールド
側壁５からの反射波Ｕ₂〜Ｕ₅の反射合成波の位相に対
し、電磁シールド天井３からの反射波Ｕ₁の位相が逆位
相になるように電磁シールド天井３を図示矢印Ｍの方向
に移動調整することにより、測定用アンテナ１０に到達
する不要反射波のレベルを極小化できる。

【００２６】また、測定対象となる電子デバイスは物に
よってその周波数特性が異なり、従って不要反射波の周
波数領域も変化するから、そのため従来は電波暗室の構
成を変えて、被測定機器の特性に合わせた電波暗室の周
波数特性を実現する必要があったが、本実施例によれば
電波暗室の構造を変えることなく、容易に所望の周波数
特性を実現できる。

【００２７】図５にワイヤを用いた移動装置１３の他の
実施例を示す。シールド面補強材１２にワイヤ２０が少
なくとも一直線上にない距離の離れた３点で取付けられ
る。おのおののワイヤ２０は、固定された天井構造材２
および側壁構造材４の上に配設された滑車２１を経由
し、側壁構造材４の上の手の届く位置に置かれる巻取り
装置２２に接続される。このワイヤ２０の巻取り巻戻し
操作により自重を利用して電磁シールド室天井３を上下
に移動させる。ワイヤ２０を導電性材料により構成して
電磁シールド室天井３のアースを確保する。

【００２８】図６に本発明の第２の実施例を示す。本実
施例は、電磁シールド室側壁５を移動可能にした電波暗
室１の実施例の断面図を示す。なお、図６では図１に示
した天井構造材２と側壁構造材４の図示を省略してい
る。図示のように、電波暗室１の左右（図に表れていな
いが前後も同様に）の電磁シールド室側壁５は対向する
側壁の方向に移動可能に形成されている。電磁シールド
室側壁５と電磁シールド室天井３及び測定用床面６との
接合部、及び電磁シールド室側壁５の相互の接合部は、
相互に摺動可能に又はフレキシブル部材により形成され
ている。電磁シールド室側壁５の移動装置の実施例を図
７に示す。図７は１面の電磁シールド室側壁５とその移
動装置を示しており、同図（Ａ）は電波吸収体７側から
みた正面図、（Ｂ）は側面図である。図示のように、キ
ャスタ２３の付いた側壁台２４に電磁シールド室側壁５
を搭載することにより、測定用床面６の上を移動できる
ように構成している。この側壁台２４は外側に補強２５
を設けて電磁シールド室側壁５の安定化を計ってある。
キャスタ２３および側壁台２４は導電性材料により構成
し、測定用床面６床を通してアースを確保する。車輪の
代りにフォバークラフトの原理を用いた底部空気吹出し
移動手段を用いることもできる。なお、図６では電磁シ
ールド室側壁５を側壁台２４を介して測定用床面６に設
置した実施例を示したが、測定用床面６の他に固定床を
設けた電波暗室の場合は、固定床上に設置することが望
ましい。

【００２９】このように構成されることから、本実施例
によれば、第１の実施例と同様に、電磁シールド室側壁
５の位置を調整することにより、測定用アンテナ１０に
到達する不要反射波のレベルを極小化できる。

【００３０】また、本実施例では、４つの電磁シールド
室側壁５を全て移動可能にしたことから、図１実施例に
比較して不要反射波の極小化調整が容易になる。しか
し、本発明はこれに限られるものではなく、少なくとも
１つの電磁シールド室側壁５を移動可能にすれば、一定
の範囲で不要反射波のレベルを極小化できる。

【００３１】図７により第３の実施例について説明す
る。本実施例は、第１、２の実施例に代えて、測定用床
面６のみを移動可能に形成した例である。天井および側
壁は、第１の実施例で説明した電磁シールド室の天井３
および側壁５の内面に電波吸収体７を取付けた構成で示
してある。測定用床面６と基礎床面２６とは両側の取付
端間に伸縮可能手段を備えた移動装置２７を用いて繋い
である。この移動装置２７は、図示のように、周知のジ
ャッキと同様に構成されているが、これに代えて図２お
よび図３に示すものが使用可能であり、更に自動車用お
よび工事用のジャッキをその儘使用することも可能であ
る。移動装置２７の取付端間の導電性に関しては第１の
実施例と同様である。

【００３２】このように構成される第３の実施例の効果
は、第１の実施例の電磁シールド室天井３を移動させる
のと同一の効果を有する。

【００３３】本発明は、上記第１〜第３の実施例に示し
たものを組み合わせて実施することができる。例えば、
第１と第２の実施例を組合せることにより、また第２と
第３の実施例を組合せることにより、不要反射波の低減
調整を一層効果的に行うことができる。

【００３４】

【発明の効果】本発明によれば、電波吸収体を取付けた
電磁シールド室天井、電磁シールド側壁、又は測定用床
面を移動可能に形成したことから、それらを個々に移動
させて位置調整を行うことにより、アンテナに入射する
不要反射波の伝播距離を変えて位相調整を行い、不要反
射波合成波の極小化を計ることができる。これによって
測定目的に適合した周波数特性を有する所望の電波暗室
が常時利用可能になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】電磁シールド室天井を移動可能に形成した本発
明の第１の実施例を示す電波暗室の側断面図である。

【図２】ターンバックル方式の移動装置を示す詳細構造
図である。

【図３】シリンダ方式の移動装置を示す説明図である。

【図４】電波暗室内における不要反射波の減少方法を説
明する電波暗室の断面図である。

【図５】ワイヤと滑車を用いた電磁シールド室天井の移
動装置を示す構造図である。

【図６】電磁シールド室側壁を移動可能に形成した本発
明の第２実施例の電波暗室の側断面図である。

【図７】図６の電磁シールド室側壁の移動装置の詳細構
造を示す図であり、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は側面図で
ある。

【図８】測定用床面を移動可能に形成した本発明の第２
の実施例を示す電波暗室の側断面図である。

【符号の説明】

１電波暗室２天井構造材３電磁シールド室天井４側壁構造材５電磁シールド室側壁６測定用床面７電波吸収体１３移動装置１４ねじ固定金具１５ねじ棒１６ターンバックル１７シリンダ１８取付板２０ワイヤ２１滑車２２巻取り装置２３キャスタ２４側壁台２６基礎床面２７移動装置

フロントページの続き (72)発明者菅谷純一茨城県日立市幸町三丁目２番１号日立エンジニアリング株式会社内 (72)発明者野口達也茨城県日立市幸町三丁目２番１号日立エンジニアリング株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電磁シールド室の床を除く天井と側壁と
のそれぞれの内面に電波吸収体を取付けてなる電波暗室
において、固定された天井構造材に移動装置を介して前
記天井を上下方向に移動可能に支持させたことを特徴と
する電波暗室。
【請求項２】電磁シールド室の床を除く天井と側壁と
のそれぞれの内面に電波吸収体を取付けてなる電波暗室
において、前記電磁シールド室の構造材に移動装置を介
して前記側壁の少なくとも一つを対向する側壁の方向に
進退移動可能に支持させたことを特徴とする電波暗室。
【請求項３】請求項２において、前記移動装置が前記
床に載置された車輪を備えた側壁台であり、該側壁台に
前記側壁を載置してなることを特徴とする電波暗室。
【請求項４】測定用床面を備え、電磁シールド室の天
井と側壁とのそれぞれの内面に電波吸収体を取付けてな
る電波暗室において、固定された基礎床面に移動装置を
介して前記測定用床面を上下方向に移動可能に設けたこ
とを特徴とする電波暗室。
【請求項５】測定用床面を備え、電磁シールド室の天
井と側壁とのそれぞれの内面に電波吸収体を取付けてな
る電波暗室において、前記天井と前記測定用床面の少な
くとも一つを上下方向に移動可能に形成するとともに、
前記側壁の少なくとも一つを対向する側壁面の方向に移
動可能に形成し、その移動可能に形成した天井と測定用
床面と側壁とをそれぞれ移動させる移動装置を設けたこ
とを特徴とする電波暗室。