JPH06235629A - 埋設構造物の形状測定方法および装置 - Google Patents

埋設構造物の形状測定方法および装置

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JPH06235629A
JPH06235629A JP24656792A JP24656792A JPH06235629A JP H06235629 A JPH06235629 A JP H06235629A JP 24656792 A JP24656792 A JP 24656792A JP 24656792 A JP24656792 A JP 24656792A JP H06235629 A JPH06235629 A JP H06235629A
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禧夫 盛合
Yoshiyasu Matsumura
吉康 松村
Akira Ishikawa
瑛 石川
Noriyuki Chiba
則行 千葉
Yoshio Akama
芳雄 赤間
Hiroyuki Kuriki
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 土の影響を殆ど受けずに、単純な形状のコン
クリート杭から複雑な形状の基礎構造物まで、それらの
寸法を測定する方法を提供すること 【構成】 コンクリート杭や基礎等の弾性体はその材
質、大きさ、形状に応じた固有の共振振動数を持つ。そ
こで、例えば、縦波の共振態様を利用する場合は、測定
対象の埋設構造物(10)をハンマー(21)などによ
り鉛直軸方向に加振し、その埋設構造物を伝播する縦波
の伝播速度と加振方向の共振振動数を測定し(24,2
5)、その測定した共振振動数と予め想定した埋設構造
物の共振条件式(式13,17,24,25等)とに基
づいて、その埋設構造物の形状を演算により求める(2
9)。抽出する共振振動数の数は、基本的には未知寸法
の数と同数とし、これを代入して得られる同数の共振条
件式からなる連立方程式を解いて未知寸法を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋設構造物の形状測定
方法及び装置に係り、特に施工後のコンクリート基礎や
コンクリート杭等の埋設部の形状及び寸法(以下、適
宜、単に形状と称する。)を、非掘削法により測定する
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】場所打ちされたコンクリート杭の形状を
非掘削法により測定する方法として、第24回土質工学
研究発表会(平成元年6月)の「杭の非破壊検査技術の
開発(その5)−杭の形状計測技術」に波動理論を利用
した方法が提案されている。この方法は、杭頭をハンマ
ーで軽打したときに生じるパルス波の杭各部からの反射
波を杭頭で検出し、それを速度時間波形として表した
後、そのデータを地中の杭を弾性棒と考えて、波動伝播
中の杭と土との相互作用を考慮した力の釣合いから導い
た波動方程式に適用し、杭各部の断面積を含む形状を計
測しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、送電線鉄塔
のコンクリート基礎のように、支持力確保のために柱体
部の下端にベース部が形成された逆T字形の独立基礎の
各部の寸法を、非破壊で測定することが要求されてい
る。
【0004】例えば、既設送電線の設備を増強する場
合、送電線鉄塔のコンクリート基礎が増強後の設備の荷
重に耐えられるか否かを検討することが必要となる。と
ころが、古いコンクリート基礎などは設計図面を入手で
きない場合があり、何らかの方法により基礎の形状を測
定することが必要になる。この場合、基礎の周りを堀返
して形状を測定する方法もあるが、堀返すと地盤が乱さ
れ地耐力が低下する恐れがあるので、非掘削により測定
することが要望される。
【0005】また、杭に用いられる上記波動理論による
方法、すなわちパルス反射法をこれに適用することも考
えられる。しかし、上記波動理論は、杭の微小部分に対
する周囲の土の抵抗作用が、杭の微小部分の波動状態に
対応した速度成分から成ると仮定した波動方程式に基づ
くものであり、土抵抗の速度成分に関する係数が関係し
てくる。この土抵抗に関する係数の推定値は、土の密
度、含水量、単位体積重量などの様々な土の特性因子の
影響を受け、実際の値との間に誤差を生ずることが多い
から、杭の形状の測定精度を高めるのが難しいという問
題がある。
【0006】また、杭の先端部や拡径部の位置又は欠損
位置を測定するのに反射波を利用しているが、反射波の
波形の幅は歪を受けて広がるから、その幅に応じた誤差
を含むとともに、上記いずれの部分からの反射波かを区
別するには、ある程度の熟練が必要となる。
【0007】さらに、パルス反射法は、細長く単純な杭
形状のものに対しては有効であるが、比較的横幅の大き
いものや複雑な形状のものでは、どこからの反射波であ
るかを明確にすることは困難である。
【0008】本発明の目的は、土の特性に左右されず
に、コンクリート杭や基礎の断面寸法を含めた各部の寸
法を測定できる埋設構造物の形状測定方法及び装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、コンクリート杭や基礎などの弾性体はそ
の材質、大きさ、形状に応じた固有の共振振動数を持つ
ことに鑑み、測定対象の埋設構造物を加振し、その埋設
構造物の共振振動数を測定し、その測定した共振振動数
と予め想定した埋設構造物の共振条件式とに基づいて、
その埋設構造物の形状を演算により求めるようにしたの
である。
【0010】共振態様としては、縦波共振、横波共振、
ねじれ波共振、表面波共振等があり、原理的にはいずれ
の共振態様でも利用できる。
【0011】例えば、縦波の共振態様を利用する場合
は、測定対象の埋設構造物を鉛直軸方向に加振し、その
埋設構造物を伝播する縦波の伝播速度と加振方向の振動
とを測定し、測定された振動より共振振動数を抽出し、
その抽出した共振振動数と予め想定した埋設構造物の共
振条件式とに基づいて、その埋設構造物の形状を求め
る。
【0012】上記において、断面径が一様のコンクリー
ト杭や基礎、又は下端に拡径部を有するコンクリート杭
やベース部を有するコンクリート基礎の場合は、前記共
振条件式として、前記埋設構造物が、円形又は矩形断面
の柱体部とこの柱体部よりも断面積が異なる円形又は矩
形断面のベース部を有するものであることを想定して設
定する。
【0013】また、抽出する共振振動数の数は、基本的
には未知寸法の数と同数とし、これを代入して得られる
同数の共振条件式からなる連立方程式を解いて、未知寸
法を求めることができる。
【0014】上記において、共振条件式を、埋設構造物
の柱体部が円錐台又は角錐台であり、その柱体部を球体
の一部と想定して設定する。この場合、柱体部上端の断
面積を実測して前記球体の半径を幾何学的関係に従って
柱体部の高さで近似すれば、未知寸法を、柱体部の高さ
及び下端の断面積とベース部の高さ及び断面積の4個に
減らすことができる。
【0015】更に、柱体部下端の断面積を上端断面積と
傾斜角と柱体部高さとにより幾何学的に近似すれば、未
知寸法を、柱体部高さとベース部の高さ及び断面積の3
個に減らすことができる。
【0016】この場合において、共振条件式として、埋
設構造物が鉛直方向に伸縮する第1のモードに基づく第
1の共振条件式(式13)と、埋設構造物のベース部が
鉛直軸の直角方向に伸縮する第2のモードに基づく共振
条件式(式17)とを設定し、共振振動数スペクトルか
ら未知寸法の数より1つ少ない数の第1のモードの共振
振動数を抽出するとともに、第2のモードの共振振動数
fBを1つ抽出し、これらの共振振動数をそれぞれの共
振条件式に代入して未知寸法を求めるようにすれば、ベ
ース部寸法の測定精度を向上できる。
【0017】また、共振条件式として、埋設構造物が鉛
直方向に伸縮する第1のモードに基づく共振条件式(式
13)を用い、共振振動数スペクトルから未知寸法の数
より1つ少ない数の第1のモードの共振振動数を抽出す
るとともに、共振振動数スペクトルから前記埋設構造物
のベース部が鉛直軸の直角方向に伸縮する前記第2のモ
ードの共振振動数fBを抽出し、この共振振動数fBと前
記伝播速度vとから、ベース部の断面積S2をS2=(v
/2fB)2の関係により近似し、このS2と前記抽出し
た第1のモードの共振振動数をそれぞれの共振条件式に
代入して前記未知寸法を求めることができる。この共振
振動数fBは、第1のモードの2次と3次の共振振動数の
間にある共振振動数である。
【0018】共振振動数fBを測定しにくいときは、前
記第1の共振条件式の他に、埋設構造物の上端部を鉛直
軸に直角の方向に加振したときの縦波の第2の共振条件
式(式24,24´,25,25´)を設定し、測定対
象の埋設構造物を伝播する縦波の伝播速度を測定すると
ともに、その埋設構造物の上端を鉛直軸方向に加振して
縦波の第1の振動数スペクトルを測定するとともに、上
端部を鉛直軸に直角の方向に加振して縦波の第2の振動
数スペクトルを測定し、測定された第1の振動数スペク
トルから未知寸法の数より1個又は2個少ない共振振動
数を抽出し、その抽出した共振振動数と前記埋設構造物
の既知寸法と前記伝播速度とを前記第1の共振条件式に
代入するとともに、前記第2の振動数スペクトルから1
個又は2個の共振振動数を抽出し、その抽出した共振振
動数と前記埋設構造物の既知寸法と前記伝播速度とを前
記第2の共振条件式に代入して得られる未知寸法の数の
連立方程式を解いて、その埋設構造物の形状を求めるこ
とができる。
【0019】一方、本発明の形状測定装置は、測定対象
の埋設構造物の共振振動数を含む振動数スペクトルデー
タを入力する入力手段と、予め想定した埋設構造物の共
振条件式を有し、前記振動数分析手段により分析された
複数の共振振動数と前記共振条件式に基づいて、前記埋
設構造物の形状を演算により求める形状演算手段とを備
えることにより実現できる。
【0020】また、振動数スペクトルデータは、測定対
象の埋設構造物を加振する加振手段と、その埋設構造物
の振動を検出する振動検出手段と、その振動検出手段の
出力信号を入力して前記埋設構造物の共振振動数を含む
振動数スペクトルを分析する振動数分析手段により構成
できる。
【0021】
【作用】まず、本発明による埋設構造物の形状測定方法
の原理について説明する。前述したように、コンクリー
ト基礎等の埋設構造物は弾性体の1つであり、一般に、
弾性体はその材質、大きさ、形状に応じた固有の共振振
動数を持つ。ある弾性体についてその固有振動数は多数
存在する。また、弾性体の振動形態も複数あり、振動
波の伝播方向に振動する縦波、伝播方向と直角に振動
する横波、伝播方向を回転軸とするねじれ波、表面
を伝播する表面波がある。さらに、これらの振動形態に
対し、それぞれ共振振動数が異なる無数のモードが存在
する。
【0022】このモードについて、角柱弾性体の縦波の
場合を例に説明する。角柱の断面の縦横辺の長さを
1,a2とし、高さ(又は長さ)をhとすると、その角
柱の共振振動数fは次式(1)で与えられる。
【0023】
【数1】
【0024】式(1)において、vは縦波の伝播速度で
あり、l,m,nはそれぞれ負でない整数である。
(l,m,n)の種々の組合せがそれぞれ異なるモード
を表わし、振動数も一般に異なる。例えば(0,0,
1)のモードは図7(a)に示すように、h方向の上端
と下端が腹になり、中心が節になる伸縮振動であり、振
動数fはf=v・1/2hで与えられる。また、(0,
0,2)のモード、(0,0,3)のモードはそれぞれ
図7(b),(c)のようになる。一般に、(0,0,
n)のモードはh方向に節がn個存在する振動であり、
その振動数fは、 f=v・n/2h で与えられる。また、(1,0,0)モードは図8に示
す矢印1の方向に伸縮振動するモードで、(0,1,
0)モードは同図矢印2の方向に伸縮振動するモード
で、(1,1,1)モードは同図矢印1,2,3のすべ
ての方向に伸縮振動するモードである。
【0025】上述したように、角柱弾性体の各部寸法と
縦波の伝播速度を与えると、その角柱の共振振動数が決
定する。なお、角柱以外の場合、また縦波以外の場合
は、上式(1)のような簡単な式で表現できない。しか
し、弾性体は形状に応じてそれぞれ固有の多数のモード
の共振振動数を持つことは同じである。
【0026】そこで、本発明は、上記の関係を逆に利用
して、弾性体であるコンクリート基礎などの埋設構造物
の共振振動数を測定することにより、その形状を測定し
ようとするものである。
【0027】次に、本発明の埋設構造物の形状測定方法
の原理を具体例に沿って説明する。ここでは、上述した
振動形態のうち縦波だけを利用して、十分に埋設構造物
の形状を測定することが可能であることが判明したこと
から、以下縦波を用いて測定する方法を説明する。但
し、本発明は共振現象を利用して形状を測定することを
本旨とするものであり、縦波に限定されるものではな
い。
【0028】(基本方式)弾性体の振動問題は周知のと
おり電気回路と類似性がある。そこで、振動解析にあた
って、電気回路と同じインピーダンスの概念を導入し、
複雑な形状の埋設構造物を単純な形状のブロックに分解
し、その各ブロックのインピーダンスを求め、これを組
み立てて全体のインピーダンスを構成して解析する。こ
れにより、以下に説明するように、複雑な形状の埋設構
造物の振動問題を解析することが可能になる。
【0029】まず、簡単のため、円錐台状の柱体につい
て考える。図9に示すように、柱体5の鉛直軸方向をx
軸、この軸に垂直な断面における軸方向応力をX
(x)、軸方向の変位量をξとすると、それらには次式
(2)の関係がある。
【0030】 X(x)=k・∂ξ/∂x ……(2) ここで、kは弾性率であり、ヤング率をE、ポアソン比
をσとすると次式(3)で表わされる。
【0031】 k=(1−σ)E/(1+σ)(1−2σ) ……(3) 電気回路との対応は、x軸の座標xにおける柱体5の断
面積をS(x)とすると、−X(x)・S(x)が電圧
に対応し、変位の速度すなわち∂ξ/∂tが電流に対応
する。したがって、座標xにおけるインピーダンスZ
(x)は次式(4)で表わせる。
【0032】
【数2】
【0033】いま、柱体5が角周波数ω(=2πf)で
振動しているとすると、∂ξ/∂tは複素数表現により
次式(5)で表わせる。同式で、ρは弾性体の密度であ
る。
【0034】 ∂ξ/∂t=(1/iωρ)(∂X/∂x) ……(5) ここで、断面積S(x)=S(一定)とすると、座標x
におけるインピーダンスZ(x)は次式(6)で与えら
れる。
【0035】
【数3】
【0036】ここで、βは伝播定数であり波長をλとす
ると、β=2π/λである。Z0は特性インピーダンス
と称され、Z0=S・ωρ/β=S・k/vである。上
式(6)において、K1を係数とする分子と分母の各項
は進行波成分であり、同様にK2を係数とする項は反射
波成分である。これらのK1とK2は柱体5の片端の状態
によって決めることができる。例えば、x=hの端部に
インピーダンスZ10の弾性体が接続されていると、上式
(6)は次式(7)となる。
【0037】
【数4】
【0038】これを図10に示すようなベース部を有す
る鉄塔等のコンクリート基礎6にあてはめると、次のよ
うになる。
【0039】本例のコンクリート基礎6の形状は、説明
を簡単にするため、断面正方形の角錐台の柱体部7と、
断面正方形角柱のベース部8からなるものとする。ま
ず、鉄塔部9、柱体部7、ベース部8に分解する。そし
て、x=0より上にある鉄塔部9のインピーダンスをZ
11、下にある柱体部7とベース部8からなるコンクリー
ト基礎6のインピーダンスをZ12とする。
【0040】いま、x=0において力Fによりコンクリ
ート基礎6を鉛直軸方向に加振すると、図11の等価回
路が成立する。
【0041】図11において、合成インピーダンスZは
(Z11+Z12)になる。Z11とZ12の特性インピーダン
スをそれぞれZ01,Z02とすると、それらの比は次式
(8)となる。
【0042】
【数5】
【0043】ここで、S01,k1,v1はそれぞれ鉄塔部
9の断面積、弾性率、縦波の伝播速度であり、S02,k
2,v2はコンクリート基礎6の最上端部の断面積、弾性
率、縦波の伝播速度である。
【0044】ところで、一般に、 S01/S02≒1/100, (k1/v1)/(k2/v2)≒2〜3, Z01/Z02<0.05 である。したがって、Z=0の共振はZ11≒0として、
Z≒Z12と近似できる。すなわち、鉄塔部9が取り付け
られたコンクリート基礎6の全体の共振は、コンクリー
ト基礎6のみの共振と近似的に等しいとみなせる。よっ
て、以下ではコンクリート基礎の部分のみを扱うことと
する。
【0045】計算上、図10に示したコンクリート基礎
6の角錐台の柱体部7を、同図に示すように球体の一部
とみなして考える。また、テーパ角θは小さいので、両
端面の球面部分の影響は無視する。
【0046】まず、柱体部7の基本波を考える。前式
(6)で説明した変位ξの進行波成分ξ(+)と反射波
成分ξ(−)は、基礎軸方向の座標をrとすると、次式
で与えられる。
【0047】
【数6】
【0048】したがって、座標位置rにおけるインピー
ダンスZ(r)は次式(9)で与えられる。
【0049】
【数7】
【0050】ここで、Z0(r)は次式(10)であ
る。
【0051】
【数8】
【0052】次に、図10のように、r=r2の端に正
角柱のベース部8を接続した場合のr=r1からみたイ
ンピーダンスZ(r1)は、ベース部8のインピーダン
スをZ2とすると、次式(11)で与えられる。なお、
h=r2−r1である。
【0053】
【数9】
【0054】ベース部8のインピーダンスZ2は、ベー
ス部8の厚さがtで、正角柱の断面積をS2(=B2)と
すると、式(7)より次式(12)で与えられる。な
お、ベース部8の断面積S2は一様であり、図10にお
いて下端が自由端とする。
【0055】 Z2=i(B2kβ/ω)tanβt =i(S2kβ/ω)tanβt ……(12) ここで、上記コンクリート基礎6の全体の共振は、式
(11)のZ(r1)が「0」のときに生ずる。つまり
分子が「0」のときに生ずる。そこで、式(11)の分
子を「0」として整理すると次式(13)の共振条件式
が得られる。
【0056】 βr2(S1sinβh・cosβt+S2cosβh・sinβt) −S2sinβh・sinβt=0 ……(13) ここで、S1は柱体部7の底面積(角錐台の場合は、
2)である。また、伝播定数βは前述したように次式
(14)で与えられる。
【0057】 β=2π/λ=2πf/v ……(14) 縦波の伝播速度vは測定対象基礎の固有の値であり、周
知の方法により実測できる。振動数fは図10の基礎6
の上端をx軸方向に加振し、これにより生ずる基礎6の
共振振動数を実測する。縦波の共振振動数の測定は、上
記上端に加速度センサを取り付け、センサの出力信号か
ら振動数スペクトルを分析して行なう。
【0058】したがって、式(13)の共振条件式にお
いて、未知数はS1,S2,h,t,r2であるから、縦
波の共振振動数fを5個測定し、それらの共振振動数f
と前記実測した伝播速度vから式(14)で5個のβを
求め、これらを式(13)に代入すれば5個の連立方程
式が得られる。その連立方程式を解くことにより、上記
未知数の形状寸法を求めることができる。
【0059】なお、柱体部7の上端部は一般に地上に露
出しているので、寸法aは実測により求める。
【0060】また、測定対象の基礎にベース部8がなか
った場合は、結果としてS1=S2,t=0またはS1
2,t≒0として解が得られる。
【0061】同様に、柱体部7が角錐台でなく断面一様
な角柱状であった場合は、S1=a2又はS1≒a2として
解が得られる。
【0062】また、式(13)は図12(a),(b)に
示すように、柱体部7の地上露出部の断面が円形
(φ1)又は長方形(a1×a2)の場合にも適用でき、
埋設部は図示のような形状であると推定して、求めたS
1,S2から(φ2,B),(b1,b2,B1,B2)をそ
れぞれ求めることができる。
【0063】ここで、式(13)の未知数r2を求める
簡略法を説明する。テーパ角θが小さい場合は、r2
1+hに近似できるから、幾何学的な関係により、r2
は次式で表わせる。
【0064】
【数10】
【0065】寸法aは地上露出部で実測できるから、未
知数r2は未知数hで表わせることになる。
【0066】これを式(13)に代入すると、求める未
知数はS1,S2,h,tの4個に減る。なお、a=bの
場合、(15)式は無意味となるが、この場合式(1
3)は次式(13´)になる。
【0067】 S1sinβh・cosβt+S2cosβh・sinβt=0 ……(13´) さらに、テーパ角θも地上露出部で実測できるから、柱
体部7が正角錐台の場合S1=b2であり、幾何学的な関
係からbは次式(16)のように表わせる。
【0068】 b=2htanθ+a ……(16) したがって、式(13)における未知数はS2,h,t
の3個に減る。
【0069】よって、寸法a,テーパ角θ,伝播速度
v,3つの共振振動数f1,f2,f3を実測し、式(1
4)によりβ1,β2,β3を求め、式(13)に代入し
て連立方程式を解くことにより、埋設部の形状を求める
ことができる。
【0070】なお、上記においては、縦波共振を利用し
て埋設構造物の形状を測定する例について説明したが、
前述したように本発明は縦波共振に限られるものではな
く、共振現象を利用して形状測定することを本旨とする
ものである。すなわち、上記の縦波の場合と同様に、横
波、ねじれ波又は表面波についての共振条件式は理論的
に定まるから、それらの振動形態に対応した共振振動数
を未知数に応じて必要数測定し、連立方程式を解くこと
により、各部の寸法を求めることができる。
【0071】(変形方式1)前式(13)によると、図
10のようなベース部8を有する場合、柱体部7の底辺
寸法bとベース部8の角形寸法Bの計算精度が余り良く
ないことが判明した。そこで、寸法b,Bの精度を向上
させるべく、図13に示す共振モードを利用することが
好ましい。すなわち、図13の矢印に示すように、柱体
部7が圧縮し、ベース部8も圧縮する共振モードであ
る。このモードの加振方法は基本方式の場合と同一であ
る。
【0072】このモードのときの共振条件式は次式(1
7)で与えられる。
【0073】 β′r2(b2sinβ′h・cosβ″t+B2cosβ′h・sinβ″t) −B2sinβ′h・sinβ″t=0 ……(17) ここで、β″=√{β′2−(π/B)2} ……(18) このモードに対応する共振振動数fB(β′=2πfB/
v)は、前述の加振方法で得られた振動数スペクトルか
ら、次の判断に従って求める。まず、基礎6の上端面を
鉛直な基礎軸方向にハンマなどにより加振し、その方向
の振動波を加速度センサで検出すると、多数の共振振動
数のスペクトルが得られる。そのスペクトルのうち、振
動数の最も低い方からf1,f2,f3,……とすると、
fBはf2とf3の間に表われることが判った。ここで、
1は基本波であり、f2,f3……は2次、3次……の
成分である。そして、f1,f2,f3の間には次の関係
があることが判明した。
【0074】 2f1<f2<3f1 3f1<f3<5f1 : ……(19) : これにより、fBを容易に検出できる。
【0075】したがって、ベース部8を有することが予
想されるコンクリート基礎の場合は、前記の3つの共振
振動数f1,f2,f3の1つをfBに代え、fBについて
は共振条件式(17)を用いる。そして、他の共振振動
数f1,f2,f3のうちの2個については、共振条件式
(13)を用いる。これにより、未知数S2(=B2),
h,tの3連立方程式を立て、これを解いて形状を求め
ることができる。
【0076】(変形方式2)正角柱の場合のベース部8
の寸法Bは、変形方式1で述べた共振振動数fBを使い
次式(20)で近似できる。これによる寸法Bの精度は
2%未満であった。
【0077】 B=√S2=v/2fB ……(20) また、fBに相当する共振振動数が2つfB1,fB2認識
できる場合は、ベース部8の水平断面が長方形B1×B2
であると推定できる。この場合の(20)式は次のとお
りである。
【0078】 B1=v/2fB1 ……(20a) B2=v/2fB2 ……(20b) したがって、変形方式1の式(17)に代えて式(2
0)又は式(20a),(20b)を用いて基礎6の各
部の寸法を求めることができる。
【0079】(変形方式3)上記fBのスペクトルが明
瞭に現われない場合は、変形方式1又は2を用いること
ができない。この場合は、図14に示す振動モードを利
用する。つまり、このモードは柱体部7の上部を鉛直軸
に直角な方向に加振(以下、横加振という)したとき
に、ベース部8の横方向に生じる縦波の共振によるもの
である。
【0080】図14の共振解析のために、図15のイン
ピーダンスモデルを考える。図15の上端面からみたイ
ンピーダンスZ3は、それぞれの部分の特性インピーダ
ンスをZ31,Z32とすると、次式(21)で与えられ
る。
【0081】
【数11】
【0082】これを変形すると、次式(22)となる。
【0083】
【数12】
【0084】また、Z31とZ32の関係は次式(23)で
与えられる。
【0085】 Z32/Z31=(b2+2Bt)/2Bt ……(23) 共振は式(22)の分子の2つの因数のいずれかが
「0」のときに生ずる。
【0086】まず、式(22)の分子の第1の因数が
「0」の条件から、次式(24)が得られる。
【0087】
【数13】
【0088】また、第2の因数が「0」の条件から、次
式(25)が得られる。
【0089】
【数14】
【0090】これらの式(24)と(25)のいずれか
一方、又は両方の式と、前記共振条件式(13)とを用
いて各部の寸法を求める。すなわち、横加振時のベース
部8における共振振動数fB0(β0=2πfB0/v)を
測定し、これを満たす共振条件式として式(24)又は
(25)を適用する。なお、fB0で最も振動数の低い次
数のものは、図16(a)の振動モードであり、式(2
4)に従う。次の次数は図16(b)の振動モードで式
(25)に従う。その次の次数は式(24)に……のよ
うに順次交互に従う関係になる。
【0091】また、ベース部8の横方向振動には、図1
6(c)のような振動モードがある。このモードで式
(24)に従う基本モードの場合の振動数は、図16
(a)の場合の√2倍になる。
【0092】上記の式(24),(25)はベース部8が
正角柱の場合を示したが、コンクリート基礎の水平断面
が矩形の場合はそれぞれ式(24′),(25′)にな
る。各式の振動モードを図17(a)、(b)に示す。
【0093】
【数15】
【0094】さて、この振動モードに対応する共振振動
数fB0を横加振スペクトルから探し出すには、まず実測
寸法a、テーパ角θとhのおよその寸法から前記式(1
6)を用いて、bのおよその寸法を求める。hのおよそ
の寸法は、前記の共振振動数f1とf2から実験的に次式
(26)で与えられる。
【0095】 h≒v/{2(f2−f1)} ……(26) また、一般に、ベース部8の寸法Bと柱体部7の寸法b
にはB≒2bの関係にある。これらに基づいて、実験的
にfB0とBの関係を求めたところ、次式(27)が得ら
れた。
【0096】 fB0≒v/(2B×0.9) ……(27) そこで上述の関係からおよそのB、さらにおよそのfB0
を求め、これに基づいて横加振スペクトルから正確なf
B0を探し出す。
【0097】以上、本発明の埋設構造物の形状測定方法
の基本原理およびその変形方式について説明した。な
お、式(13),(17),(24),(25)は超越方程式
で、解を解析的に求めることは不可能であるから、実際
上はコンピュータを用いて数値解析により求める。
【0098】上記各方式の内容をまとめると次のように
なる。
【0099】基本方式は、コンクリート基礎の上面を鉛
直方向に加振し、その方向の振動波形のスペクトルから
共振振動数f1、f2、f3を抽出する。そして、これら
を式(13)にそれぞれ代入し、b、B、tを算出す
る。
【0100】変形方式1は、コンクリート基礎の上面を
鉛直方向に加振し、その方向の振動波形のスペクトルか
ら共振振動数f1、f2、f3、fBを抽出する。そして、
式(13)にf1、f2、f3の中の2つを代入する。ま
た、式(17)にfBを代入する。それらの式により、
b、B、tを算出する。
【0101】変形方式2は、コンクリート基礎の上面を
鉛直方向に加振し、その方向の振動波形のスペクトルか
ら共振振動数f1、f2、f3、fBを抽出する。そして、
式(13)にf1、f2、f3の中の2つを代入する。次
に、式(20)にfBを代入してBを決め、これを代入
した式(13)に基づいてb、tを算出する。
【0102】なお、fBに相当する共振振動数が2つあ
る場合は、ベース部が長方形であると推定されるので、
前記式(20a)、(20b)によりB1、B2を求め
る。
【0103】変形方式3は、コンクリート基礎の上面を
鉛直方向に加振し、その方向の振動波形のスペクトルか
ら共振振動数f1、f2、f3を抽出し、コンクリート基
礎の上部側面を鉛直軸に直交方向に加振し、その方向の
振動波形のスペクトルから共振振動数fB0を抽出する。
そして、式(13)にf1、f2、f3の中の2つを代入
する。また、式(24)又は(25)にfB0を代入す
る。これら代入式に基づいてb、B、tを算出する。
【0104】なお、ベース部の水平断面が矩形(B1×
2)の場合には、式(24´)又は式(25´)を用
いる。
【0105】
【実施例】ここで、本発明の方法により埋設構造物の形
状を測定した実施例を図1〜6を用いて説明する。図1
は本発明の特徴部に係る形状演算手段の処理手順の一実
施例を示すフローチャートであり、図2は本発明の形状
測定装置全体を示す機能ブロック図である。
【0106】本実施例では、図2に示すような送電線鉄
塔用のコンクリート基礎10を測定対象とし、埋設部の
各部の寸法を推定するものとする。つまり、地上に露出
している部分の形状から推定して、柱体部11が正角錐
台状で、この柱体部11の下端に正角柱状のベース部1
2が存在するものとして共振条件式を設定して測定を実
施する。
【0107】図2に沿って、本実施例の形状測定装置の
構成を説明する。まず、コンクリート基礎10に振動を
付与するための加振手段としては、ハンマー等で基礎の
所定部位を叩くインパルス方式、又は正弦波振動を発生
する振動子により振動を付与し、その振動数を掃引する
掃引方式が適用できる。本実施例ではハンマー21を用
いた。このハンマー21には加振力を検出して電気信号
を出力する加振力検出手段が設けられており、この電気
信号は加振検出信号22として前置増幅器23により増
幅されてFFTアナライザ24に入力されている。コン
クリート基礎10の振動を検出するための振動検出手段
として、コンクリート基礎10の上端面に加速度センサ
25が取り付けられている。取付け位置は、鉄塔の中心
方向(図示手前右側の角方向)を向いた対角線上の近傍
の鉄塔中心側の基礎上面であり、振動検出の精度を高め
るために、瞬間接着剤などの接着剤を介して強固に取り
付ける。基礎の上面が傾いているような場合は、センサ
面が水平になるように適当なアダプタを介挿し、ガタが
ないようにしっかりと固定する。この加速度センサ25
は圧電型の加速度ピックアップで、図示矢印のように
x,y,z方向の3方向の振動成分を検出可能になって
おり、それぞれの方向の振動を電気信号の振動検出信号
26に変換して出力するようになっている。この振動検
出信号26はチャージ増幅器27により増幅されてFF
Tアナライザ24に入力されている。
【0108】FFT(fast fourier transform)アナライ
ザ24は、入力される加振検出信号22と振動検出信号
26をそれぞれA/D変換し、コンピュータによる演算
処理によりフーリェ変換して振動波形を振動数スペクト
ルに分析するようになっている。ところで、ハンマー2
1で基礎10を叩くインパルス方式の場合は、加振力の
振動数スペクトルが平坦ではないため、ハンマー21の
加振力を検出してなる加振検出信号22の振動数スペク
トルと振動検出信号26の振動数スペクトルとの比をと
って規格化し、振動数応答として測定するようになって
いる。このようにして測定された振動検出信号26の振
動数スペクトル分析結果の振動数応答はディスプレー画
面に表示されるようになっている。また、必要に応じて
分析した振動数スペクトルデータをフロッピーディスク
(FD)28に記録する。
【0109】形状演算装置29は、入力装置、演算処理
装置、記憶装置、出力装置等からなるマイクロコンピュ
ータを用いて構成されている。記憶装置には、前述の原
理に基づいて設定された共振条件式(例えば、式13,
17,24,25等)、関連演算式、図1に示す演算処
理プログラム等、形状測定の演算処理に必要な事項が予
め格納されている。また、入力装置を介してFD28か
らコンクリート基礎10の振動数応答データを記憶装置
に読み込むとともに、入力装置から入力される基礎上端
の実測寸法や、伝播速度等の実測データを記憶装置に格
納する。そして、図1のフローチャートに沿って、それ
らの実測データ及び振動数応答データを用いてコンクリ
ート基礎10の形状、寸法を演算により求め、その結果
をディスプレイ又はプリンタなどの出力装置を介して出
力するようになっている。
【0110】以下、本実施例によるコンクリート基礎1
0の形状測定の手順を説明する。まず、コンクリート基
礎10の地上に露出した上端部において、柱体部11の
上端各辺の寸法a1,a2(本実施例の場合は、a1=a2
=a)、柱体部11の側面の傾斜角(テーパ角)θ1
θ2(本実施例の場合は、θ1=θ2=θ)、コンクリー
ト基礎10中を伝播する縦波の伝播速度vをそれぞれ実
測する。
【0111】伝播速度vの測定法の一実施例を図3によ
り説明する。本実施例は、超音波の加振器31と音波検
出器32をコンクリート基礎10の両面に対向させて接
触保持する。その加振器31に伝播速度測定器33から
加振信号34を印加して、基礎内に超音波パルスを放射
させ、コンクリート基礎10を伝播してくる超音波パル
スを音波検出器32により検出する。この検出信号35
を伝播速度測定器33により受信し、加振信号34の出
力タイミングから検出信号35の受信タイミングまでの
時間を測定し、その音波伝播時間で予め実測した加振器
31と音波検出器32間の距離dを除算して伝播速度v
を求める。このようにしてコンクリート基礎10の伝播
速度を測定したところ、v=4165m/sが得られ
た。
【0112】ハンマー21によりコンクリート基礎10
の上端部をx,y,zのいずれかの方向に軽く叩く。上
端面をx方向に叩いたときは、加速度センサ25のx方
向の振動検出信号26xの振動数応答を測定する。同様
に、y方向又はその逆の方向に叩いたときはy方向の振
動検出信号26y、z方向又はその逆の方向に叩いたと
きはz方向の振動検出信号26zの振動数応答を測定す
る。
【0113】図4に、基礎上端面のF1点を、x方向つ
まり基礎の鉛直軸方向に叩いたときの振動数応答の測定
結果を示す。図の横軸は振動数kHzを表し、縦軸は振
動検出信号26と加振検出信号22との比をdB値で表
している。この振動数応答の測定結果の精度は8Hzで
ある。同図において顕著なピークを示す振動数が、前記
式(13)の条件を満たす共振振動数であり、最も振動
数の低い成分が縦振動モードの基本波の共振振動数f
1(624 Hz)である。また、f1よりもピーク値が高い次の
振動数が2次の共振振動数f2(1.472 kHz)である。共振
振動数f2よりもピーク値が高い次の振動数が3次の共
振振動数f3(2.384 kHz)である。これらf 1,f2
3,・・には、2f1<f2<3f1、3f1<f3<5f
1、・・の関係があるから容易にf2,f3・・を抽出す
ることができる。
【0114】fBは、前述したようにf2とf3の間に現
出するピーク値の振動数を抽出すればよく、図4からf
B=1.76 kHz が抽出できる。
【0115】同様に、図5に上端部側面(図において、
向う側の側面)のF2点を、z方向に叩いたときの、つ
まり横加振のときの振動数応答の測定結果を示す。図か
ら判るように、2.752 kHzの振動数でピークを持ってい
る。これは、図16(c)に示したようにベース部が水
平方向の縦横同時に振動するモードの共振振動数である
と考えられる。したがって、これを√2で除算した値が
式(24)の共振条件式の基本波の共振振動数fB0であ
る。すなわち、fB0=1.946 kHzとなり、図5の振動数
応答にそれに対応するピークが認められる。
【0116】このようにして得られた振動数応答データ
を用い、コンクリート基礎10の各部の未知寸法を求め
る形状演算装置29における処理手順を、図1のフロー
チャートに沿って説明する。本実施例では、前述した共
振条件式のうち式(13)を基本とし、ベース部12の
寸法推定精度を高めるために式(17)、(18)を併
用して形状を演算する場合を示す。
【0117】(ステップ101)既知寸法等の実測デー
タを入力装置を介して入力する。本実施例の実測データ
としては、伝播速度v、柱体部上端の辺寸法a、テーパ
角θの3個であり、それぞれv=4165m/s、a=
40cm、θ=2.9°を入力する。
【0118】(ステップ102)FD28から振動数応
答データを読み込み、記憶装置に格納する。
【0119】(ステップ103)式(15),(16)
で示した関係に従って、式(13)の未知寸法のうちの
球体の半径r2と柱体部11の下端辺寸法bを、次式
(28)、(29)のようにそれぞれ辺寸法aとテーパ
角θを用いて他の未知寸法で近似する。
【0120】 r2=bh/(b−a) …(28) b=2h・tanθ+a …(29) (ステップ104)共振条件式(13)の未知寸法の数
Nを求める。本実施例の場合は、柱体部11の高さh、
ベース部12の辺寸法B及び厚さtの3個が未知である
から、N=3となる。
【0121】(ステップ105)図4の振動数応答のス
ペクトルデータの共振振動数f1、f2、f3、・・か
ら、(N−1)個すなわち2個の共振振動数(例えば、
1、f2)を抽出する。
【0122】(ステップ106)ここで、図4の振動数
応答のスペクトルデータから、ベース部12の横方向振
動モードに対応する共振振動数fBを抽出する。
【0123】(ステップ107)ここで、抽出した各共
振振動数f1、f2、fBから、次式によりそれぞれ伝播
定数β1、β2、β´を求め、それを対応する共振条件式
に代入して連立方程式を立てる。
【0124】 β1=2πf1/v …(30) β2=2πf2/v …(31) β´=2πfB/v …(32) また、式(18)に従ってβ″を求め、これらを式(1
3),(17)に代入して、それぞれ次式を得る。ここ
で、本実施例ではベース部12の厚みtによってベース
部12の剛性が変化し、共振振動の現象が相違すること
に鑑み、式(13),(17)において辺寸法Bが含ま
れる項にその剛性の調整係数cを導入した。但し、c≦
1.0であり、本例ではc=0.95とした。
【0125】 β12(b2sinβ1h・cosβ1t+cB2β12cosβ1h・sinβ1t) −cB2sinβ1h・sinβ1t=0 ……(33) β22(b2sinβ2h・cosβ2t+cB2β22cosβ2h・sinβ2t) −cB2sinβ2h・sinβ2t=0 ……(34) β′r2(b2sinβ′h・cosβ″t+cB2cosβ′h・sinβ″t) −cB2sinβ′h・sinβ″t=0 ……(35) ここで、β″=√{β′2−(π/B)2} ……(36) (ステップ108)上記の式(28)〜(32)、(3
6)に実測データ又は共振振動数を代入するとともに、
その結果を式(33)〜(35)にそれぞれ代入し、数
値計算法により解いて、未知寸法b、B、h、tを算出
する。この数値計算はニュートン・ラプソン法とレギュ
ラ・ファルシ法を用いた反復計算により行う。そして、
式(33)〜(35)の左辺が微小値ε以下に収束した
ときの値を解とする。なお、計算には各未知寸法の初期
値が必要となるので、コンクリート基礎として一般的に
使われている寸法(h=200cm、t=50cm)
と、Bの近似値であるB=v/2fBを用いた。
【0126】(ステップ109)上記ステップ108で
求めた未知寸法b、B、h、tを出力して、処理を終了
する。
【0127】上記の形状測定の結果を下記の表1に実測
寸法とともに示す。
【0128】
【表1】
【0129】表1から判るように、極めて高い精度でコ
ンクリート基礎10の埋設部の寸法が推定できた。この
測定結果は、図7に示すように出力装置のディスプレイ
に、又はプリンタから出力される。
【0130】次に、ステップ107の演算で共振条件式
として、式(13)と式(24)を用いた場合の変形例
について説明する。この場合は、図5の振動数応答デー
タから抽出したベース部12の横振動にかかる共振振動
数fB0(1.946 kHz)を用いて式(24)を適用する。式
(24)に式(29)の関係を代入して整理すると、次
式(37)となる。
【0131】 2Bt・tanθ{(B−2h・tanθ−a)β0/2} −{(2h・tanθ+a)2+2Bt}cot{(2h・tanθ+a)β0/2}=0 …(37) β0=2πfB0/v …(38) この式(37)、(38)と前記式(33),(34)
を用いて数値解析により未知寸法b、B、h、tを算出
する。この形状測定の結果を下記の表2に示す。
【0132】
【表2】
【0133】表1と表2における計算値の差は1cm以
下である。また、いずれの計算値も実測値の5%以内で
あり、両計算値とも実測値とよく一致しているといえ
る。
【0134】上述したように、図1実施例及びその変形
例によれば、土の影響を受けずに、ベース部を有するコ
ンクリート基礎の形状を、高い精度で測定できる。
【0135】また、上記実施例ではベース部を有するコ
ンクリート基礎を想定した共振条件式を用いて測定する
方法を説明したが、コンクリート杭のような埋設構造物
にそのまま適用できることはいうまでもない。この場
合、拡径部が無ければその拡径部に相当する未知寸法が
「0」として得られる。あるいは、共振振動数fBが観
測できない場合であって、かつf2≒2f1であれば、ベ
ース部又は拡径部が存在しないと判断してもよい。柱体
部にテーパが無い場合も同様に、b=aとして解が得ら
れる。
【0136】また、加速度センサ25の取付け状態が振
動数応答の測定に大きく影響を及ぼすことから、強固に
確実にコンクリート基礎に取り付けることが望ましい。
例えば、コンクリート基礎の形状の変化などを経時的に
測定するような場合は、コンクリート基礎を設置する場
合に、センサ取付け用の螺子などを予め埋め込んでおく
ことが望ましい。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
共振現象を利用して埋設構造物の形状を測定するように
していることから、周囲の土の影響をほとんど受けない
で、非破壊により精度よく複雑な形状を持つ構造物の各
部の寸法を測定できる。
【0138】また、反射波等の時間的な関係でベース部
や拡径部を推定するものではないから、測定の熟練を要
すること無く、高い精度で簡単に埋設構造物の形状を測
定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴部に係る形状演算手段の処理手順
の一実施例を示すフローチャートである。
【図2】本発明に係る埋設構造物の形状測定装置の一実
施例の機能ブロック図である。
【図3】伝播速度測定の一実施例を説明する図である。
【図4】コンクリート基礎の上端を鉛直軸方向に加振し
たときのその方向の振動数応答図である。
【図5】コンクリート基礎の上端を鉛直軸の直交方向に
加振したときのその方向の振動数応答図である。
【図6】計算結果に基づいて表した形状図である。
【図7】本発明の原理を説明するための弾性体の縦波振
動モードの種類を説明する図である。
【図8】本発明の原理を説明するための弾性体の縦波振
動モードを説明する図である。
【図9】本発明の共振条件の理論式を導くための円錐台
の弾性体モデルを示す図である。
【図10】ベース部を有するコンクリート基礎に関する
本発明の共振条件の理論式を導くためのモデルを示す図
である。
【図11】図10のモデルを電気回路のインピーダンス
の概念を導入して表した等価回路図である。
【図12】ベース部を有するコンクリート基礎の形状例
を示す図である。
【図13】ベース部の横振動モードの1つを利用した共
振条件式を説明するための図である。
【図14】ベース部の横振動モードの他の1つを利用し
た共振条件式を説明するための図である。
【図15】図14のモデルのインピーダンス構成図であ
る。
【図16】正角柱のベース部の横振動モードの種類を説
明する図である。
【図17】長方形角柱のベース部の横振動モードの種類
を説明する図である。
【符号の説明】
10 コンクリート基礎 11 柱体部 12 ベース部 21 ハンマー 22 加振検出信号 23 前置増幅器 24 FFTアナライザ 25 加速度センサ 26 振動検出信号 27 チャージ増幅器 28 フロッピーディスク 29 形状演算装置 31 加振器 32 音波検出器 33 伝播速度測定器
フロントページの続き (71)出願人 592196743 千葉 則行 宮城県仙台市太白区山田自由ヶ丘38番22号 (71)出願人 592196754 赤間 芳雄 宮城県仙台市太白区八木山南3丁目9番地 の10 (71)出願人 000222015 株式会社ユアテック 仙台市宮城野区榴岡4丁目1番1号 (72)発明者 盛合 禧夫 宮城県仙台市泉区黒松2丁目28番27号 (72)発明者 松村 吉康 宮城県仙台市太白区八木山本町2丁目29番 地の6 (72)発明者 石川 瑛 宮城県仙台市泉区加茂1丁目23番地の6 (72)発明者 千葉 則行 宮城県仙台市太白区山田自由ヶ丘38番22号 (72)発明者 赤間 芳雄 宮城県仙台市太白区八木山南3丁目9番地 の10 (72)発明者 栗木 弘行 宮城県仙台市若林区沖野6丁目21番3号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象の埋設構造物を加振し、その埋
    設構造物の共振振動数を測定し、その測定した共振振動
    数と予め想定した埋設構造物の共振条件式とに基づい
    て、その埋設構造物の形状を演算により求める埋設構造
    物の形状測定方法。
  2. 【請求項2】 測定対象の埋設構造物を鉛直軸方向に加
    振し、その埋設構造物を伝播する縦波の伝播速度と加振
    方向の振動とを測定し、測定された振動より共振振動数
    を抽出し、その抽出した共振振動数と予め想定した埋設
    構造物の共振条件式とに基づいて、その埋設構造物の形
    状を求める埋設構造物の形状測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1,2のいずれかにおいて、前記
    埋設構造物が、円形又は矩形断面の柱体部とこの柱体部
    と断面積が異なる円形又は矩形断面のベース部を有する
    ものであることを想定して前記共振条件式を設定したこ
    とを特徴とする埋設構造物の形状測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記抽出する共振振
    動数の数を未知寸法の数と同数とし、これを代入して得
    られる同数の前記共振条件式を解いて、前記未知寸法を
    求めることを特徴とする埋設構造物の形状測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3,4のいずれかにおい
    て、前記埋設構造物がコンクリート基礎又はコンクリー
    ト杭であることを特徴とする埋設構造物の形状測定方
    法。
  6. 【請求項6】 埋設構造物が円形又は矩形断面の柱体部
    とこの柱体部と断面積が異なる円形又は矩形断面のベー
    ス部を有するものと想定し、その埋設構造物の上端を鉛
    直軸方向に加振したときの縦波の共振条件式を設定し、
    測定対象の埋設構造物を伝播する縦波の伝播速度を測定
    するとともに、その埋設構造物の上端を鉛直軸方向に加
    振して縦波の振動を測定し、測定された振動数スペクト
    ルから未知寸法の数の共振振動数を抽出し、その抽出し
    た共振振動数と前記埋設構造物の既知寸法と前記伝播速
    度とを前記共振条件式に代入して得られる未知寸法の数
    の連立方程式を解いて、その埋設構造物の形状を求める
    埋設構造物の形状測定方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記埋設構造物の柱
    体部が円錐台又は角錐台であると想定し、その柱体部を
    球体の一部として近似して前記共振条件式を設定し、柱
    体部上端の断面積を実測して前記球体の半径を幾何学的
    関係に従って柱体部の高さで近似し、柱体部の高さ及び
    下端の断面積とベース部の高さ及び断面積の4個を未知
    寸法として求めることを特徴とする埋設構造物の形状測
    定方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記埋設構造物の柱
    体部が円錐台又は角錐台であると想定し、その柱体部を
    球体の一部として近似して前記共振条件式を設定し、柱
    体部上端の断面積と柱体部側面の傾斜角を実測して前記
    球体の半径を幾何学的関係に従って柱体部の高さで近似
    するとともに、柱体部下端の断面積を前記上端断面積と
    傾斜角と柱体部高さとにより幾何学的に近似し、柱体部
    高さとベース部の高さ及び断面積の3個を未知寸法とし
    て求めることを特徴とする埋設構造物の形状測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、前記共振条件
    式として、前記埋設構造物が鉛直方向に伸縮する第1の
    モードに基づく第1の共振条件式(式13)と、前記埋
    設構造物のベース部が鉛直軸の直角方向に伸縮する第2
    のモードに基づく共振条件式(式17)とを設定し、前
    記共振振動数スペクトルから未知寸法の数より1つ少な
    い数の第1のモードの共振振動数を抽出するとともに、
    第2のモードの共振振動数fBを抽出し、これらの共振
    振動数をそれぞれの共振条件式に代入して前記未知寸法
    を求めることを特徴とする埋設構造物の形状測定方法。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8において、前記共振条
    件式が、前記埋設構造物が鉛直方向に伸縮する第1のモ
    ードに基づく共振条件式(式13)であり、前記共振振
    動数スペクトルから未知寸法の数より1つ少ない数の第
    1のモードの共振振動数を抽出するとともに、前記共振
    振動数スペクトルから前記埋設構造物のベース部が鉛直
    軸の直角方向に伸縮する第2のモードの共振振動数fB
    を抽出し、この共振振動数fBと前記伝播速度vとか
    ら、ベース部の断面積S2をS2=(v/2fB)2の関係
    により近似し、このS2と前記抽出した第1のモードの
    共振振動数をそれぞれの共振条件式(式13)に代入し
    て前記未知寸法を求めることを特徴とする埋設構造物の
    形状測定方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記共振振動数
    fBは、前記第1のモードの2次と3次の共振振動数の間
    にある共振振動数であることを特徴とする埋設構造物の
    形状測定方法。
  12. 【請求項12】 埋設構造物が円形又は矩形断面の柱体
    部とこの柱体部と面積が異なる円形又は矩形断面のベー
    ス部を有するものと想定し、その埋設構造物の上端を鉛
    直軸方向に加振したときの縦波の第1の共振条件式(式
    13)を設定するとともに、その埋設構造物の上端部を
    鉛直軸に直角の方向に加振したときの縦波の第2の共振
    条件式(式24,24´,25,25´)を設定し、測
    定対象の埋設構造物を伝播する縦波の伝播速度を測定す
    るとともに、その埋設構造物の上端を鉛直軸方向に加振
    して縦波の第1の振動数スペクトルを測定するととも
    に、上端部を鉛直軸に直角の方向に加振して縦波の第2
    の振動数スペクトルを測定し、測定された第1の振動数
    スペクトルから未知寸法の数より1個又は2個少ない共
    振振動数を抽出し、その抽出した共振振動数と前記埋設
    構造物の既知寸法と前記伝播速度とを前記第1の共振条
    件式に代入するとともに、前記第2の振動数スペクトル
    から1個又は2個の共振振動数を抽出し、その抽出した
    共振振動数と前記埋設構造物の既知寸法と前記伝播速度
    とを前記第2の共振条件式に代入して得られる未知寸法
    の数の連立方程式を解いて、その埋設構造物の形状を求
    める埋設構造物の形状測定方法。
  13. 【請求項13】 測定対象の埋設構造物の共振振動数を
    含む振動数スペクトルデータを入力する入力手段と、予
    め想定した埋設構造物の共振条件式を有し、前記振動数
    分析手段により分析された複数の共振振動数と前記共振
    条件式に基づいて、前記埋設構造物の形状を演算により
    求める形状演算手段とを備えてなる埋設構造物の形状測
    定装置。
  14. 【請求項14】 測定対象の埋設構造物を加振する加振
    手段と、その埋設構造物の振動を検出する振動検出手段
    と、その振動検出手段の出力信号を入力して前記埋設構
    造物の共振振動数を含む振動数スペクトルを分析する振
    動数分析手段と、予め想定した埋設構造物の共振条件式
    を有し、前記振動数分析手段により分析された複数の共
    振振動数と前記共振条件式に基づいて、前記埋設構造物
    の形状を演算により求める形状演算手段とを備えてなる
    埋設構造物の形状測定装置。
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