JPH06232641A - 無線周波増幅装置 - Google Patents

無線周波増幅装置

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JPH06232641A
JPH06232641A JP1900493A JP1900493A JPH06232641A JP H06232641 A JPH06232641 A JP H06232641A JP 1900493 A JP1900493 A JP 1900493A JP 1900493 A JP1900493 A JP 1900493A JP H06232641 A JPH06232641 A JP H06232641A
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JP
Japan
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signal
component
output
frequency
error
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JP1900493A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Oguro
一弘 大黒
Kenji Yamada
健次 山田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無線周波帯の信号を線形に効率よく増幅で
き、相互変調歪みが低く、かつ大出力レベルで使用でき
る無線周波増幅装置を提供する。 【構成】 制御部15により主増幅器13の出力信号を
入力信号と比較して同相成分の誤差信号Ec (t) と直交
成分の誤差信号Ec (t) とを生成し、これらの誤差信号
に基づいて、変調器11により、主増幅器13の入力信
号の一部の振幅および位相を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線信号の送信に利用す
る。特に、無線周波帯の信号を線形に増幅する無線周波
増幅装置に関する。本発明はSSBあるいは16QAM
信号の送信に利用するに適する。
【0002】
【従来の技術】無線周波帯の信号を歪みなく線型に増幅
するには、増幅素子の線形性が維持できる領域で直流バ
イアスを加えて用いるA級動作が従来から知られてい
る。また、A級動作の効率の低さを解決するため、無線
周波帯の信号の半周期だけ増幅素子を動作させるように
したB級動作も知られている。しかし、B級動作では、
線形性を確保するために同調回路が必要となり、その結
果、動作帯域幅が狭くなる問題がある。このような問題
を解決するため、B級プッシュプルあるいはAB級プッ
シュプルを用い、さらに、相互変調歪みレベルを低くす
るために負帰還を施す構成もよく用いられている。しか
し、効率および出力の点で十分とはいえない。
【0003】線形性に優れ、効率が良く、相互変調歪み
レベルが低く、かつ大出力が得られる無線周波増幅装置
に関する研究は古くから行われており、1952年の
L.R.カーンの論文(文献1)まで遡ることができ、
これを改良したものとして、発振器による注入同期現象
を用いた1979年のポーラ・ループ送信機(文献2)
が知られている。また、1974年には、コックスによ
って、振幅変調を角度変調波に写像するリンク(LIN
C)と呼ばれる方法(文献3)が提案された。
【0004】さらに、最近になって、ディジタル移動通
信用に高能率の線形増幅装置が開発されている。例え
ば、FET素子を用いた非線形増幅器において、そのド
レイン電圧を入力信号の包絡線に追従するように制御し
て線形化する方法が報告されている(文献4)。 文献1:L.R.Kahn, "Single-sideband transmission by
envelope eliminationand restoration", Proc.IRE, V
ol.40, pp.803-806, July 1952 文献2:V.Petvic and W.Gosling, "Polar-loop transm
itter", Electronics Letters, Vol.15, No.10, pp.286
-288, May 1979 文献3:D.C.Cox, "Linear amplification with nonlin
ear components", IEEETrans. on Communi. Vol.COM-2
2, pp.1042-1045, Dec.1974 文献4:千葉、野島、冨里、「双方向フィード形ドレイ
ン電圧制御増幅器(BDF−DVCA)」、信学技報、
RCS89-33
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポーラ・ルー
プ送信機は、発振器による注入同期現象を用いているの
で、無信号時には注入同期が効かず、発振器が自走する
とともにその信号が漏れてしまう問題がある。また、リ
ンクと呼ばれる方法では、振幅変調波を角度変調波に写
像する回路を精度よく実現することが困難である問題が
ある。さらに、上述の文献4に記載されたBDF−DV
CAでは、相互変調歪みレベルを十分に低く抑えること
が困難である問題があった。
【0006】本発明は、このような課題を解決し、無線
周波帯の信号を線形に効率よく増幅でき、相互変調歪み
が低く、かつ大出力レベルで使用できる無線周波増幅装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の無線周波増幅装
置は、無線周波数帯の信号を増幅する主増幅器と、この
主増幅器で増幅しようとする入力信号を分岐する入力分
配手段と、この主増幅器の出力信号を分岐する出力分配
手段と、入力分配手段からの信号と出力分配手段からの
信号とを比較して誤差信号を発生する手段と、この誤差
信号により主増幅器に入力される信号を補正する手段と
を備えた無線周波増幅装置において、入力分配手段は入
力信号を3分岐してその第一の信号を誤差信号を発生す
る手段に供給する構成であり、誤差信号を発生する手段
は、出力分配手段からの信号に含まれる第一の信号とは
異なる成分から同相成分の誤差信号および直交成分の誤
差信号を抽出する手段を含み、入力信号を補正する手段
は、入力分配手段により分岐された第二の信号の振幅お
よび位相を同相成分の誤差信号および直交成分の誤差信
号により変調する変調器と、この変調器の出力信号を入
力分配手段により分岐された第三の信号に加算する加算
器とを含むことを特徴とする。
【0008】同相成分の誤差信号および直交成分の誤差
信号を抽出する手段は、第一の信号から分岐した信号
(B10C)にその第一の信号を振幅制限した振幅制限信
号(B10LIM)を乗算してその低周波成分を抽出するこ
とにより同相成分の基準信号を生成する第一の回路手段
と、第一の信号(B10 )を分岐してその位相を90度
シフトさせた信号(B10S)に振幅制限信号(B
0LIM)を乗算してその低周波成分を抽出することによ
り直交成分の基準信号を生成する第二の回路手段と、出
力分配手段からの信号(B10 )から分岐した信号(B
0C)に振幅制限信号(B10LIM)を乗算してその低周
波成分を抽出することにより誤差成分の同相成分を抽出
する第三の回路手段と、出力分配手段からの信号(B1
0 )を分岐してその位相を90度シフトさせた信号(B
0S)に振幅制限信号(B10LIM)を乗算することによ
り誤差成分の直交成分を抽出する第四の回路手段と、第
一の回路手段の出力から第三の回路手段の出力を減算し
て同相成分の誤差信号を生成する第一の減算器と、第二
の回路手段の出力から第四の回路手段の出力を減算して
直交成分の誤差信号を生成する第二の減算器とを含むこ
とがよい。第一および第二の減算器の出力には、利得調
整のための増幅器をそれぞれ備えることがよい。
【0009】変調器は、入力された信号に対して同相成
分信号とこの同相成分信号に対して位相が90度ずれた
直交成分信号とを出力する90度ハイブリッド回路と、
この90度ハイブリッド回路からの同相成分信号に同相
成分の誤差信号を乗算する第一の乗算器と、90度ハイ
ブリッド回路からの直交成分信号に直交成分の誤差信号
を乗算する第二の乗算器と、第一の乗算器の出力から第
二の乗算器の出力を減算する減算器とを含むことがよ
い。
【0010】誤差信号を発生する手段を送信周波数より
低い周波数で動作させるためには、、この手段に、第一
の信号の周波数を低周波数に変換する第一の周波数変換
手段と、この第一の周波数変換手段と共通の局部発振信
号を用いて出力分配手段からの信号の周波数を低周波数
に変換する第二の周波数変換手段とを含むことがよい。
【0011】また、誤差信号を発生する手段と変調器と
の双方を低周波数で動作させるためには、入力信号とし
て主増幅器で増幅しようとする周波数に比較して低周波
数の信号を用い、加算器の出力を主増幅器で増幅しよう
とする周波数に変換する第一の周波数変換手段と、出力
分配手段から誤差信号を発生する手段に供給される信号
の周波数を第一の周波数変換手段と共通の局部発振信号
を用いて低周波数に変換する第二の周波数変換手段とを
備えることがよい。
【0012】
【作用】主増幅器の入力信号と増幅後の信号とを比較
し、同相成分の誤差信号および直交成分の誤差信号を生
成する。また、入力信号を二つに分岐し、その一方を二
つの誤差信号で直交変調し、それを他方に加算する。直
交変調により得られる信号は、振幅が誤差信号の振幅に
より変調され、位相が誤差信号の位相により変調された
ものとなる。したがって、これを分岐された他方の入力
信号に加算して主増幅器に入力すれば、その出力歪みを
小さくすることができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第一実施例を示すブロック構
成図である。
【0014】この実施例装置は、無線周波数帯の信号を
増幅する主増幅器13を備え、この主増幅器13で増幅
しようとする入力信号を分岐する入力分配手段として分
配器10を備え、主増幅器13の出力信号を分岐する出
力分配手段として分配器14を備え、分配器10からの
信号と分配器14からの信号とを比較して誤差信号を発
生する手段として制御部15を備え、この誤差信号によ
り主増幅器13に入力される信号を補正する手段として
変調器11および加算器12を備える。
【0015】ここで本実施例の特徴とするところは、分
配器10が入力信号を3分岐してその第一の信号を制御
部15に供給する構成であり、この制御部15は、分配
器14からの信号に含まれる上記第一の信号とは異なる
成分から同相成分の誤差信号および直交成分の誤差信号
を抽出する構成であり、入力信号を補正する手段は、分
配器10により分岐された第二の信号の振幅および位相
を同相成分の誤差信号および直交成分の誤差信号により
変調する変調器11と、この変調器11の出力信号を分
配器10により分岐された第三の信号に加算する加算器
12とを含むことにある。
【0016】ここで、主増幅器13は、 A1(t)= cosωt なる信号が入力されると、 A0(t)=G cosωt+Δ cos(ωt+ε) なる信号を出力するものとする。第2項は主増幅器13
自身が生成した歪みであり、Δは振幅歪み、εは位相歪
みである。
【0017】この装置に、入力信号 S1(t)= cosωt が入力されると、分配器10はこの信号を三つに分配す
る。簡単のため、これらの信号がすべて、 B10(t)= cosωt であるとする。また、分配器14から制御部15への結
合量を簡単のため1/Gとすると、その信号B20 (t)
は、 B20(t)= cosωt+Δ/G cos(ωt+ε) となる。制御部15では、分配器10からの信号B10
(t) を基準信号とし、分配器14からの信号B20 (t)
に含まれる誤差成分の同相成分と直交成分とを抽出す
る。これらは、それぞれ、 EC(t)=−Δ/G cosε ES(t)=−Δ/G cosε として出力される。これらの誤差信号EC (t) 、E
S (t) を変調器11に導き、分配器10の出力信号B1
0 (t) に変調を加える。その結果は、 SM(t)=−Δ/G cosε cosωt+Δ/G sinε sinωt =−Δ/G cos(ωt+ε) となる。この変調器11の出力信号SM (t) と分配器1
0の出力信号B10 (t)とは、加算器12で加算され、 SSUM(t)= cosωt−Δ/G cos(ωt+ε) となる。これを主増幅器13に入力して増幅すると、 A0(t)=G cosωt+0(Δ2 ,2ε) となる。第2項が誤差成分であり、非常に小さい値とな
る。したがって、図1に示した制御ループにより歪みを
除去できる。
【0018】図2は制御部15の詳細を示すブロック構
成図である。
【0019】分配器10からの信号B10 (t) から分岐
した信号B10C(t) に信号B10 (t) を振幅制限した振
幅制限信号B10LIM(t) を乗算してその低周波成分を抽
出することにより同相成分の基準信号E1CLPF(t) を生
成する第一の回路手段として、分配器20、振幅制限回
路21、分配器22、乗算器25および低域通過フィル
タ29を備え、信号B10 (t) を分岐してその位相を9
0度シフトさせた信号B10S(t) に振幅制限信号B1
0LIM(t) を乗算してその低周波成分を抽出することによ
り直交成分の基準信号E1SLPF(t) を生成する第二の回
路手段として、90度ハイブリッド回路23、乗算器2
6および低域通過フィルタ30を備え、分配器14から
の信号B20 (t) から分岐した信号B20C(t) に振幅制
限信号B10LIM(t) を乗算してその低周波成分を抽出す
ることにより誤差成分の同相成分E2CLPF(t) を抽出す
る第三の回路手段として、乗算器27および低域通過フ
ィルタ31を備え、分配器14からの信号B20 (t) を
分岐してその位相を90度シフトさせた信号B20S(t)
に振幅制限信号B10LIM(t) を乗算することにより誤差
成分の直交成分E2SLPF(t) を抽出する第四の回路手段
として、90度ハイブリッド回路24、乗算器28およ
び低域通過フィルタ32を備える。さらに、第一の回路
手段の出力E1CLPF(t) から第三の回路手段の出力E2
CLPF(t) を減算して同相成分の誤差信号を生成する第一
の減算器33と、第二の回路手段の出力E1SLPF(t) か
ら第四の回路手段の出力E2SLPF(t) を減算して直交成
分の誤差信号を生成する第二の減算器34を備える。減
算器33、34の出力は、それぞれ増幅器35、36に
より振幅が調整され、誤差信号EC (t) 、ES (t) とし
て出力される。
【0020】分配器10から供給された信号B10 (t)
は、分配器20により二つに分割される。分配器20の
一方の出力は振幅制限回路21に供給され、他方は90
度ハイブリッド回路23に供給される。振幅制限回路2
1は、その信号の振幅を一定値に制限し、分配器22に
供給する。分配器22は、振幅が一定に制限された信号
を4分割して乗算器25、26、27および28に供給
する。90度ハイブリッド回路23は、入力された信号
と同相成分の信号B10C(t) および位相が90度ずれた
直交成分の信号B10S(t) を生成し、同相成分の信号B
0C(t) を乗算器25に、直交成分の信号B10S(t) を
乗算器26に供給する。乗算器25は、分配器22から
の振幅制限された信号B10LIM(t) と、同相成分の信号
B10C(t) とを掛け合わせる。乗算器26は、分配器2
2からの振幅制限された信号B10LIM(t) と、直交成分
の信号B10S(t) とを掛け合わせる。乗算器25、26
の出力信号はそれぞれ低域通過フィルタ31、32に供
給され、不要波が除去される。
【0021】一方、分配器14から入力された信号B2
0 (t) は、90度ハイブリッド回路24により、同相成
分の信号B20C(t) および位相が90度ずれた直交成分
の信号B20S(t) を生成し、同相成分の信号B20C(t)
を乗算器27に、直交成分の信号B20S(t) を乗算器2
8に供給する。乗算器27は、分配器22からの振幅制
限された信号B10LIM(t) と、同相成分の信号B2
0C(t) とを掛け合わせる。乗算器28は、分配器22か
らの振幅制限された信号B10LIM(t) と、直交成分の信
号B20S(t) とを掛け合わせる。乗算器27、28の出
力信号はそれぞれ低域通過フィルタ31、32に供給さ
れ、不要波が除去される。
【0022】低域通過フィルタ29の出力信号E1CLPF
(t) から低域通過フィルタ31の出力信号E2CLPF(t)
を減算器33で減算することにより同相成分の誤差信号
が得られ、低域通過フィルタ30の出力信号E1
SLPF(t) から低域通過フィルタ32の出力信号E2SLPF
(t) を減算器34で減算することにより直交成分の誤差
信号が得られる。さらに、減算器33、34の出力をそ
れぞれ増幅器35、36により増幅し、変調器11に必
要なレベルまで増幅する。
【0023】次に、簡単な数式を用いて動作をさらに説
明する。上述したように、分配器10から入力される信
号B10 (t) は、 B10(t)= cosωt であり、分配器14からの信号は、 B20(t)= cosωt+Δ/G cos(ωt+ε) である。振幅制限回路21で振幅制限されて分配器22
により分配されたそれぞれの信号B1OLIM(t)は、簡単
のため、 B1OLIM(t)= cosωt であるとする。90度ハイブリッド回路23には信号B
0 (t) が分岐されて入力されるので、同相成分信号B
OC(t)として、 B1OC(t)= cosωt が得られ、直交成分信号B1OS(t)として、 B1OS(t)= sinωt が得られる。したがって、低域通過フィルタ29の出力
信号E1CLPF(t) として、 E1CLPF(t) =1/2 が得られ、低域通過フィルタ29の出力信号E1
SLPF(t) として、 E1SLPF(t) =0 が得られる。
【0024】一方、90度ハイブリッド回路24には分
配器14からの信号B20 (t) が入力されるので、その
同相成分の出力信号B20C(t) は、 B20C(t) = cosωt+Δ/G cos(ωt+ε) となり、直交成分の出力信号B20S(t) は、 B20C(t) = sinωt+Δ/G sin(ωt+ε) となる。したがって、低域通過フィルタ31の出力信号
E2CLPF(t) は、 E2CLPF(t) =1/2+Δ/2G cosε となる。また、低域通過フィルタ32の出力信号E2
SLPF(t) は、 E2SLPF(t) =Δ/2G sinε となる。
【0025】したがって、減算器33により低域通過フ
ィルタ29の出力信号E1CLPF(t)から低域通過フィル
タ31の出力信号E2CLPF(t) を減算し、増幅器35で
利得を調整することにより、同相成分の誤差信号E
C (t) が、 EC (t) =−Δ/G cosε として得られる。同様に直交成分の誤差信号ES (t)
は、 ES (t) =−Δ/G sinε として得られる。これらの信号が図1に示した変調器1
1に供給される。
【0026】図3は変調器11の詳細を示すブロック構
成図である。
【0027】この変調器11は、入力された信号B10
(t) に対して同相成分信号B10C(t) とこの同相成分信
号B10C(t) に対して位相が90度ずれた直交成分信号
B10S(t) とを出力する90度ハイブリッド回路40
と、この同相成分信号B10C(t) に同相成分の誤差信号
C (t) を乗算する第一の乗算器41と、直交成分信号
B10S(t) に直交成分の誤差信号ES (t) を乗算する第
二の乗算器42と、第一の乗算器41の出力から第二の
乗算器42の出力を減算する減算器43とを備える。
【0028】ここで、変調器11に入力される信号B1
0 (t) は、 B10 (t) = cosωt である。したがって、90度ハイブリッド回路40によ
り得られる同相成分信号B10C(t) および直交成分信号
B10S(t) は、 B10C(t) = cosωt B10S(t) = sinωt である。したがって、それぞれに誤差信号EC (t) 、E
S (t) を乗算して減算すると、 SM(t)=−Δ/G cosε cosωt+Δ/G sinε sinωt =−Δ/G cos(ωt+ε) が得られる。
【0029】図4は本発明の第二実施例を示すブロック
構成図である。
【0030】第一実施例の構成では、入力信号の周波数
が非常に高い場合に、制御部15を実現することが困難
となることがある。そこで本実施例では、分配器10、
14からの信号の周波数を低い周波数に変換して制御部
15を動作させる。すなわち本実施例の特徴とするとこ
ろは、分配器10から制御部15に供給される信号の周
波数を低周波数に変換する第一の周波数変換手段として
周波数変換器50および局部発振器52を備え、この周
波数変換器50と共通の局部発振信号を用いて分配器1
4からの信号の周波数を低周波数に変換する第二の周波
数変換手段として周波数変換器51を備えたことにあ
る。
【0031】分配器10からの信号は周波数変換器50
に導かれ、局部発振器52の出力信号によって制御部1
5が動作できる周波数まで周波数変換される。分配器1
4により分岐された信号もまた、周波数変換器51にお
いて、局部発振器52の出力信号によって制御部15が
動作できる周波数まで周波数変換される。
【0032】図5は本発明の第三実施例を示すブロック
構成図である。
【0033】この実施例は、送信周波数が非常に高いた
めに変調器11および制御部15を実現することが困難
な場合に適した構成である。すなわち、入力信号として
主増幅器13で増幅しようとする周波数(送信周波数)
に比較して低周波数の信号を用い、これを主増幅器13
の前段で送信周波数に変換する。このため本実施例で
は、加算器12の出力を主増幅器13で増幅しようとす
る周波数に変換する第一の周波数変換手段として周波数
変換器60および局部発振器62を備え、分配器14か
ら制御部15に供給される信号の周波数を周波数変換器
62と共通の局部発振信号を用いて低周波数に変換する
第二の周波数変換手段として周波数変換器61を備え
る。
【0034】したがって、分配器14により分岐された
信号は周波数変換器61に導かれ、局部発振器62から
の局部発振信号により、制御部15が動作できる周波数
まで周波数変換される。また、加算器12の出力信号は
周波数変換器60に導かれ、局部発振器62からの局部
発振信号により、送信周波数まで周波数変換される。
【0035】
【発明の効果】本発明の無線周波増幅装置は、出力信号
の誤差から入力信号を制御するので、主増幅器の構成に
無関係に実施でき、主増幅器の設計自由度が高められ
る。すなわち、B級プッシュプル、AB級プュッシュプ
ルあるいは入力信号の包絡線情報でバイアス点を制御す
る効率の高い増幅と組み合わせて実施できる。また、高
出力レベルの増幅装置を実現するには、主増幅器として
高出力レベルの増幅が可能なものを用いればよい。本発
明の構成によれば、増幅装置の効率すなわち消費する全
直流電圧に対する利用できる無線周波電力の百分率は、
数十パーセント以上になる。また、高出力レベルでかつ
高効率な状態で用いた場合でも、相互変調歪みレベルを
SSB通信その他の移動通信で規定されているレベルま
で下げることができる。
【0036】一般に、出力レベルが高く、相互変調歪み
レベルが低く、しかも効率の高い増幅装置は高価である
が、本発明により低廉な価格で実現できる。
【0037】さらに、周波数変換を利用して送信周波数
より低い周波数で誤差信号の抽出を行う場合には、その
ための回路を送信周波数が異なる増幅装置どうしで共通
化でき、装置価格の低廉化に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示すブロック構成図。
【図2】制御部の詳細を示すブロック構成図。
【図3】変調器の詳細を示すブッロク構成図。
【図4】本発明の第二実施例を示すブロック構成図。
【図5】本発明の第三実施例を示すブロック構成図。
【符号の説明】
10、14、20、22 分配器 11 変調器 12 加算器 13 主増幅器 15 制御部 21 振幅制限回路 23、24、40 90度ハイブリッド回路 25〜28、41、42 乗算器 29〜32 低域通過フィルタ 33、34、43 減算器 35、36 増幅器 50、51、60、61 周波数変換器 52、62 局部発振器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線周波数帯の信号を増幅する主増幅器
    と、 この主増幅器で増幅しようとする入力信号を分岐する入
    力分配手段と、 この主増幅器の出力信号を分岐する出力分配手段と、 上記入力分配手段からの信号と上記出力分配手段からの
    信号とを比較して誤差信号を発生する手段と、 この誤差信号により上記主増幅器に入力される信号を補
    正する手段とを備えた無線周波増幅装置において、 上記入力分配手段は上記入力信号を3分岐してその第一
    の信号を上記誤差信号を発生する手段に供給する構成で
    あり、 上記誤差信号を発生する手段は、上記出力分配手段から
    の信号に含まれる上記第一の信号とは異なる成分から同
    相成分の誤差信号および直交成分の誤差信号を抽出する
    手段を含み、 上記入力信号を補正する手段は、 上記入力分配手段により分岐された第二の信号の振幅お
    よび位相を上記同相成分の誤差信号および直交成分の誤
    差信号により変調する変調器と、 この変調器の出力信号を上記入力分配手段により分岐さ
    れた第三の信号に加算する加算器とを含むことを特徴と
    する無線周波増幅装置。
  2. 【請求項2】 上記抽出する手段は、 上記第一の信号から分岐した信号(B10C)にその第一
    の信号を振幅制限した振幅制限信号(B10LIM)を乗算
    してその低周波成分を抽出することにより同相成分の基
    準信号(E1CLPF)を生成する第一の回路手段と、 上記第一の信号(B10 )を分岐してその位相を90度
    シフトさせた信号(B10S)に上記振幅制限信号(B1
    0LIM)を乗算してその低周波成分を抽出することにより
    直交成分の基準信号(E1SLPF)を生成する第二の回路
    手段と、 上記出力分配手段からの信号(B20 )から分岐した信
    号(B20C)に上記振幅制限信号(B10LIM)を乗算し
    てその低周波成分を抽出することにより上記誤差成分の
    同相成分を抽出する第三の回路手段と、 上記出力分配手段からの信号(B20 )を分岐してその
    位相を90度シフトさせた信号(B20S)に上記振幅制
    限信号(B10LIM)を乗算することにより上記誤差成分
    の直交成分を抽出する第四の回路手段と、 上記第一の回路手段の出力から上記第三の回路手段の出
    力を減算して同相成分の誤差信号を生成する第一の減算
    器と、 上記第二の回路手段の出力から上記第四の回路手段の出
    力を減算して直交成分の誤差信号を生成する第二の減算
    器とを含む請求項1記載の無線周波増幅装置。
  3. 【請求項3】 上記変調器は、 入力された信号に対して同相成分信号とこの同相成分信
    号に対して位相が90度ずれた直交成分信号とを出力す
    る90度ハイブリッド回路と、 上記同相成分信号に上記同相成分の誤差信号を乗算する
    第一の乗算器と、 上記直交成分信号に上記直交成分の誤差信号を乗算する
    第二の乗算器と、 上記第一の乗算器の出力から上記第二の乗算器の出力を
    減算する減算器とを含む請求項1記載の無線周波増幅装
    置。
  4. 【請求項4】 誤差信号を発生する手段は、 上記第一の信号の周波数を低周波数に変換する第一の周
    波数変換手段と、 この第一の周波数変換手段と共通の局部発振信号を用い
    て上記出力分配手段からの信号の周波数を低周波数に変
    換する第二の周波数変換手段とを含む請求項1ないし3
    のいずれかに記載の無線周波増幅装置。
  5. 【請求項5】 上記入力信号は上記主増幅器で増幅しよ
    うとする周波数に比較して低周波数の信号であり、 上記加算器の出力を上記主増幅器で増幅しようとする周
    波数に変換する第一の周波数変換手段と、 上記出力分配手段から上記誤差信号を発生する手段に供
    給される信号の周波数を上記第一の周波数変換手段と共
    通の局部発振信号を用いて低周波数に変換する第二の周
    波数変換手段とを備えた請求項1ないし3のいずれかに
    記載の無線周波増幅装置。
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