JPH06232354A - 静電気保護デバイス - Google Patents

静電気保護デバイス

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JPH06232354A
JPH06232354A JP31743893A JP31743893A JPH06232354A JP H06232354 A JPH06232354 A JP H06232354A JP 31743893 A JP31743893 A JP 31743893A JP 31743893 A JP31743893 A JP 31743893A JP H06232354 A JPH06232354 A JP H06232354A
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electrostatic protection
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protection device
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JP31743893A
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Inventor
Mario Michael Pelella
マイケル ペレラ マリオ
Ralph Watson Young
ワトソン ヤング ラルフ
Giovani Fiorenza
フィオレンツァ ジョバンニ
Mary Joseph Saccamango
ジョゼフ サッカマンゴ メアリ
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International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers
    • H01L27/0203Particular design considerations for integrated circuits
    • H01L27/0248Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積回路の中に形成した静電気保護デバイ
ス、即ち、バイCMOS集積回路プロセス中に製造される静
電気保護デバイスを提供する。 【構成】 バイCMOS集積回路のための厚酸化物静電気放
電(ESD)保護トランジスタで、バイCMOSベースまたはエ
ミッタ・ポリシリコンで形成されるソース/ドレーン接
点を持ち、ソース/ドレーンはポリシリコン接点の外拡
散によって形成される。1つの具体化ではバイCMOS抵抗
器ドーピングが静電気保護ソース/ドレーンを深くし、
もう1つの具体化では、バイCMOSコレクターのリーチス
ルーのドーピングが上記ソース/ドレーンを深くする。
上記静電気保護トランジスタは標準的なバイCMOS製造プ
ロセスに何らの追加ステップを要さずに製造できるもの
で、面積は100平方ミクロン以下、6000ボルトの放電を
分路し、ターン・オン・タイムは約10ピコセカンドであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路の中に形成した
静電気放電(electrostatic discharge:ESD)保護デバイ
ス(以下ESDデバイス)、具体的には、バイCMOS集積回
路プロセス中に製造されるESDデバイスに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】集積回路が、通常不注意な取り扱いで起
こる、よくESDとよばれている静電気放電による損傷を
受けやすいことはよく知られている。従って殆どの集積
回路はESDによって起こされる過分な電圧に対しての保
護デバイスを持っている。第2のブレークダウン・モー
ドで寄生ラテラルNPNバイポーラ・トランジスタとして
機能する厚酸化物MOSFETがESD保護として役立つことは
よく知られている。
【0003】これについては、「MOSFETメモリーの最も
効果的なESD保護回路とその誤動作例の要約」 (C.Duvv
ury, R.N.Rountree,L.S.White "Summary of the Most E
ffective Electrostatic Discharge Protection Circui
ts for MOS Memories and Their Observed Failure Mo
des", EOS/ESD Symposium Proceedings, 1983, pp.181ー
184)、「シリコン・ゲート・ロジック・テクノロジー
からESD誤動作をなくす方法」(R.B.Wilcox, R.E.Douch
ette,"The Elimination of Electrostatic Discharge F
ailures from Silicon Gate Logic Technologies", EOS
/ESD Symposium Proceedings, 1985, pp1ー4)、およ
び、「プロセス変動下における厚酸化物デバイスのESD
性能」(R.A.McPhee, C.Duvvury, R.N.Rountree, H.Dom
ingos, "Thick Oxide Device ESD Performance under P
rocess Variations", EOS/ESD Symposium Proceeding
s, 1986, pp.173ー181)を参照されたい。
【0004】さらに、MOSFET製造プロセスにおいてメタ
ライゼーション層を使って厚酸化物MOSFETのゲートを形
成し、フィールド酸化物を使ってゲート酸化物を形成す
ることは周知のことである。これについては、米国特許
4,692,781、4,745,450、4,952,994 を参照されたい。
上記の特許は全て、保護された回路を作成する製造工程
のステップを使って、ESD保護を提供するデバイスも作
成することの能率の良さを認めており、この例として、
厚酸化物ESD MOSFETを作成するのに使われる金属化
(メタライゼーション)とフィールド酸化物のステップ
がある。また、保護装置即ち保護デバイスのゲートを作
る為に、保護されたデバイスのポリシリコンゲートの使
用を開示している米国特許5,021,853を参照されたい。
また、上記米国特許4,745,450は保護回路に抵抗器を形
成するのに使う同じ拡散を使ってESDMOSFETのソース/
ドレーンを形成する方法を開示している。
【0005】ESD MOSFETを製造するに当たって問題とな
るのは、保護された回路の中のデバイスよりも、ESDデ
バイスがずっと高い電圧と電流を扱う能力がなければな
らないということである。
【0006】ESD MOSFETの誤動作モードの主たるもの
は、ドレーン接点での物質の電気/熱マイグレーション
(electrothermomigration)や、高い電流によって発生す
る熱によるドレーン接点の物質の融解である。保護トラ
ンジスタを製造する上で上記のような問題を避ける為
に、米国特許4,692,781を除いて上記の特許は全て、保
護された回路を製造するのに使われている今までのステ
ップを超えてさらに1つかそれ以上のプロセス・ステッ
プを追加している。例えば上記の米国特許4,952,994
は、保護トランジスタがより大きな電流を扱えるように
通常のソース/ドレーンの周りに深いウェルを形成する
こと、即ち通常のソース/ドレーンとは別のステップで
深いウェルを形成することを開示している。
【0007】集積回路テクノロジーの1つの意義は、個
々のコンポーネントをより小さくし、体積を小さくし、
信頼性を上げ、応答時間を速めることにある。集積回路
が小さくなれば、導電体の間の距離が短くなり、トラン
ジスタやコンデンサや、個々の集積回路デバイスの中の
他の電子的コンポーネントの絶縁層の厚さが薄くなり、
ますますESD保護の必要が高くなる。しかし、上記の参
照例でもESD保護デバイスが出来るだけ小さいことが重
要であるという認識はされていても、開示されている保
護デバイスの全ては、保護されている回路の中の対応す
るデバイスよりもより大きな面積を占めている。例えば
上記の米国特許4,692,781および 5,021,853の両方と
も、上述のドレーン接点の融解を防ぐために、トランジ
スタ・チャネルとドレーン接点との間を、保護されてい
るトランジスタよりESDトランジスタでは3倍以上離す
ことを開示している。米国特許4,692,781のデバイスの
ように6,000ボルトの範囲の高い電圧を扱う構造物は数
百平方ミクロンの面積を占めてしまう。そのような大き
なサイズは集積回路をより小さくしようという目的と相
いれない。しかも、これらの大きなESDデバイスは比較
的遅いターン・オン・タイムを持っている。ESD保護デ
バイスのターン・オン・タイムが速くなればなる程、デ
バイスがターン・オンする前に、ESD電圧が有意に高く
なるチャンスがより少なくなる。集積回路が過剰電圧に
よる損傷を受けやすくなるに従い、ESDデバイスのター
ン・オン・タイムを改善することはますます重要にな
る。
【0008】従って、10平方ミクロンのオーダーの大き
さで、ターン・オン・タイムが速く、保護された回路を
製造するのに既に使った製造ステップ以上の製造ステッ
プを要しない、ESDトランジスタ構造が求められる。
【0009】上に述べた参照は全てCMOSまたは MOSテク
ノロジーを使って製造されたMOSFETESDデバイスの開示
をしている。一般的に、バイポーラ・テクノロジーで
は、従来の技術でのESDデバイスはダイオードである。
最近先端技術の要求が高まり、バイポーラとCMOSを1つ
のチップの上に結合したバイCMOSのような新しい製造プ
ロセスが出現した。バイCMOSテクノロジーを使って厚酸
化物のESD保護トランジスタを製造でき、上記のいくつ
かの問題を解決できる構造物とプロセスは強く求められ
るものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するために、最先端のバイCMOSテクノロジーで既
に使われているプロセス・ステップを使って製造される
厚酸化物FETを提供するものである。このFETは集積回路
上に10平方ミクロンのオーダーの面積しか占めず、高い
電圧を扱う従来の技術のESDデバイスよりも有意に速い
ターン・オン・タイムを持つ。
【0011】本発明は、ソース/ドレーン接点にポリシ
リコンを使うのでドレーン接点での融解が起こりにく
い。本発明の1つの具体化では、ESDトランジスタのソ
ース/ドレーン接点を作るのに標準的な二重ポリシリコ
ンのバイCMOSプロセスのベース接点のポリシリコンを使
う。もう1つの具体化は、ESDトランジスタのソース/
ドレーン接点を作るのに、標準バイCMOSプロセスのエミ
ッタ接点のポリシリコンを使う。
【0012】ソース/ドレーン接点にポリシリコンを使
うことは、ソース/ドレーンへの外拡散の形成を可能に
し、接点でのオーミック接触性(ohmicity)を改良し、そ
れによりさらにESD FETがより大きな電流を扱えるよう
になり、それが熱の問題を軽減する。
【0013】本発明はまた、従来の技術のESDソース/
ドレーンよりもずっと深いソース/ドレーン領域を形成
する標準的なバイCMOSプロセスを使うことによって、ES
Dデバイスによって占められるエリアを必要以上に大き
くせずに高容量の電流を扱う問題を解決する。1つの具
体化では、ソース/ドレーンの外拡散の周囲に拡大され
たウェルを形成するために抵抗器拡散を使う。もう1つ
の具体化は、バイCMOSプロセスのドーピングによるコレ
クターリーチ(collector reach)を使って、深いソース
/ドレーン・ウェルを作り、従来技術に較べてはるかに
大きい電流を扱えるようにする。
【0014】さらに本発明は、上に述べた深いソース/
ドレーンと一緒になって寄生トランジスタの電流処理能
力を高める寄生バイポーラ・トランジスタ用の深いベー
スを形成するために、CMOSトランジスタが形成されるバ
イCMOSのプロセスの部分の深いウェルの特性を使って、
高電流の問題を解決する。
【0015】1つの具体化では、PーチャネルCMOSトラン
ジスタのNーウェルが使われて寄生PNPバイポーラ・トラ
ンジスタのベースが形成される。もう1つの具体化はNー
チャネルCMOSトランジスタのPーウェルを使って寄生NPN
バイポーラ・トランジスタのベースが形成される。
【0016】本発明の上記の特徴の結果、約10から100
平方ミクロンの小さい面積を持つ、ターン・オン・タイ
ムが10ピコセカンドのオーダーの速さで、6000ボルトの
電荷に耐えるESDデバイスができる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は保護回路のため
のESDデバイスをバイCMOS集積回路の中に提供するもの
である。保護される回路はバイCMOS集積回路製造プロセ
スを使って製造されるが、このプロセスを使って100平
方ミクロン以下のESDデバイスが形成される。バイCMOS
集積回路の保護された回路は複数のバイCMOS集積回路層
と複数の集積回路ドーピングを含み、その中において、
ESDデバイスは1つか複数のバイCMOS集積回路層と、保
護された回路で使用された1つか複数のバイCMOS集積回
路ドーピングだけで形成されるものが望ましい。
【0018】バイCMOS集積回路の保護された回路はベー
ス接点ポリシリコン層を含むこと、ESDデバイスはソー
ス接点とドレーン接点を含むこと、そして、ソース接点
とドレーン接点の1つがベース接点ポリシリコン層の1
部を有することが望ましい。
【0019】代わりに、バイCMOS集積回路の保護された
回路はエミッター接点ポリシリコン層を含み、ESDデバ
イスはソース接点とドレーン接点を含み、ソース接点と
ドレーン接点の1つがエミッター接点ポリシリコン層の
1部を有することが望ましい。ESDデバイスがソースと
ドレーンを含み、ソースとドレーンの1つがその接点か
らの外拡散ドーピングを有することが望ましい。バイCM
OS集積回路の保護された回路がコレクター・ドーピング
を通してのリーチを含み、ESDデバイスがソース接点と
ドレーン接点を含み、ソース接点とドレーン接点の1つ
がコレクター・ドーピングを通してのリーチからなるも
のが望ましい。
【0020】本発明はもう1つの側面としてバイCMOS集
積回路用のESDデバイスを提供する。このESDデバイスと
は、シリコン層を持ち、そのシリコン層に形成された第
1の極性の第1のドーピングを持つウェル領域を有する
CMOS FETと、そのシリコン層に第2の極性の第2のドー
ピングを有するFETソースとFETドレーンと、ベース、エ
ミッター、コレクターを持つバイポーラ・トランジスタ
とを持ち、ベース接点はベース接点層の1部をなし、エ
ミッター接点はエミッター接点層の1部をなし、1組の
相互接続層が集積回路の要素を接続し、層間誘電体によ
ってシリコン層および要素相互から分離され、FETとバ
イポーラ・トランジスタは最大デバイス閾値Vtmとデバ
イス電圧限界Vlを持ち、ESDデバイスはターン・オン閾
値電圧Vtoと、Vtより大きく Vlより小さい突き抜け(以
下パンチ・スルー)閾値電圧Vptを持つものであり、ESD
デバイスは 1)第1の極性を持つ第1のドーピングを
なすESDウェル領域と、2)ベースとエミッタ接点層の
1つの部分をなすESDソース接点とESDドレーン接点と、
3)ESDソース接点の外拡散を有するESDソースとESDド
レーン接点の外拡散を有するESDドレーンと、4)1つ
か複数の層間誘電体の1部を有するESDゲート絶縁体
と、5)相互接続層の1つの1部分を有するESDゲート
を有し、ESDデバイスは集積回路のCMOSおよびバイポー
ラ構造両方のデバイス要素から形成されるものである。
【0021】ESDソース接点とESDドレーン接点はベース
接点層の1部を有していることが望ましい。代わりにES
Dソース接点とESDドレーン接点はエミッタ接点層の1部
を有するものでもよい。望ましいのは、CMOS FETはPFET
で第1の極性ドーピングはNタイプがよい。代わりにCMO
S FETはNFETで第1の極性ドーピングはPタイプでもよ
い。望ましいのは、バイCMOSプロセスはさらにシリコン
層中でのレジスタ・ドーピングを含み、ESDソースとESD
ドレーンはさらに接点での外拡散の周囲でウェルを形成
するレジスタ・ドーピングの1部を有するもの。望まし
いのは、バイポーラ・トランジスタのコレクターがシリ
コン層のドーピングを通しての深いリーチを有し、ESD
ソースとESDドレーンがさらに、接点の外拡散の周囲に
ウェルを形成するドーピングを通しての深いリーチの1
部を有するものである。
【0022】さらに別の面で、本発明は集積回路のため
の厚酸化物ESDデバイスを提供する。このESDデバイスは
シリコン層が有り、集積回路の要素が相互接続層によっ
て接続され、また、層間誘電体によってシリコン層と要
素相互から分離され、相互接続層の1つの1部を有する
ゲートを持つタイプのESDデバイスで、層間誘電体の1
つまたは複数の1部を有するゲート酸化物、シリコン層
のESDソースとESDドレーン、ESDソース接点はESDソース
と接触し、ESDドレーン接点はESDドレーンと接触し、こ
こで少なくともESDソース接点とESDドレーン接点の少な
くとも1つはポリシリコンを有するものである。望まし
いのは集積回路はベースの接点のポリシリコン層を含
み、そして少なくとも1つのESD接点はベースの接点の
ポリシリコン層の1部を有するもの。代わりに、集積回
路はエミッタ接点ポリシリコン層を有し、少なくとも1
つのESD接点がエミッタ接点ポリシリコン層の1部を有
するものでも望ましい。
【0023】さらに別の面で、本発明は集積回路のため
の厚酸化物ESDデバイスを提供する。このESDデバイスは
シリコン層を有し、シリコン層にはコレクター・ドーピ
ングを通してのリーチを有するコレクターがあり、集積
回路の要素が相互接続層によって接続され、層間誘電体
によってシリコン層および要素相互から分離され、相互
接続層の1つの1部を有するゲートを持つタイプのESD
デバイスで、層間誘電体の1つか複数の1部を有するゲ
ート酸化物、シリコン層のESDソースとESDドレーン、ES
DソースとESDドレーンの少なくとも1つがシリコン層の
コレクタードーピングを通してのリーチの1部を有する
ものである。望ましいのは、集積回路はさらにシリコン
層のサブコレクター・ドーピングを含み、ESDソースとE
SDドレーンの1つはさらにシリコン層のサブコレクター
・ドーピングの1部を有するもの。望ましいのは、集積
回路はさらにシリコン層にウェル領域を持つFETを有す
ること、ウェル領域が第1の極性を持つ第1のドーピン
グを有すること、ESDデバイスがさらに寄生バイポーラ
・トランジスタのベースを有し、ベースが第1のドーピ
ングの1部を有するものである。
【0024】本発明は従来の技術のデバイスの高電流の
問題を解決し、追加のステップを要さずに最新のバイCM
OSプロセスを使用して製造できるESDデバイスを提供す
るのみでなく、デバイスをNFETまたは PFETとしても製
造でき、デバイスの1部は標準の製造プロセスの中で調
整を施して、閾値電圧、パンチ・スルー電圧、あるいは
より一般的に電圧電流の扱う能力の面に関し設計上の融
通性を持つようなデバイスを作ることもできる。
【0025】
【実施例】図1に集積回路10のブロックダイアグラム
を示す。本発明のESD保護デバイス12が集積回路10
の中に接続されている。集積回路10は保護された回路
14、ESD保護デバイス16、入出力パッド18を含
む。保護回路16はライン20に接続され、ライン20
は入出力パッド18を保護された回路14に接続してい
る。保護された回路14は、DRAM、SRAMのようなメモリ
ー、カウンタ、バッファ、また、集積回路として製造さ
れたものであり、多様の個々の電子コンポーネントを含
む。NーチャネルFET 15A、 Pーチャネル FET 15B、
NPNバイポーラ・トランジスタ15Cを示したのは、ラ
イン20が、一般的には、設計された電圧よりも高い電
圧がかけられた場合破壊されてしまうようなトランジス
タ15Aのゲートのようなエレメントに接続しているこ
とを説明するためである。一般的には、保護された回路
は他のデバイスを含む。図1に示した15A、15B,
15Cのようなタイプのトランジスタ全てを含んでいな
くてもよい。15Aのようなトランジスタまたは保護さ
れた回路14の他のコンポーネントの各々は、それぞれ
のトランジスタがターン・オンする閾値電圧Vtを持ち、
これらの電圧の最大値は回路14の最大閾値電圧Vtm
ある。また回路14の中の1つまたはそれ以上が止まる
Vlという電圧がある。
【0026】保護デバイス16についてみると、一般的
には多様な保護デバイス16があり、ライン20に接続
され、1つまたは複数のデバイスがESDチャージをグラ
ウンド即ちロジック0(ゼロ)電圧Vssに分路したり、
別のデバイスがESDチャージを高圧即ちロジック1電圧V
ddに分路する。正及び負両方のチャージを含めてどんな
ESDチャージをも分路するように、公知の技術として多
様な保護デバイス16の選択とその相互接続が設計され
る。本発明は12のような個々のデバイスの構造と製造
に関するものであるから、保護回路16のことは詳しく
は述べない。
【0027】本発明の具体化として、保護デバイス16
は、厚酸化物のパンチ・スルー MOSFETデバイス12を
含む。図1の具体化では、トランジスタ12はそのゲー
ト22をドレーン23に接続しソースをグラウンドして
あるPFETである。トランジスタ12の閾値電圧Vtoより
も高い電圧のポジティブESDがライン20に入った場
合、トランジスタ12はターン・オンし、ESDチャージ
をグラウンドに伝える。トランジスタ12はパンチ・ス
ルー・モードでも作動し、この場合、ESDチャージはド
レーン23からソース24に突き抜ける。これが起こる
のは一般的にESDチャージの立ち上がりが速く、ゲート
22が充分にチャージしてトランジスタ12をオンにす
る前にライン20上の電圧がパンチスルー閾値電圧Vpt
に達する時である。後で詳述するように、厚酸化物デバ
イス12は寄生バイポーラトランジスタ26、76(図
2)も持つので、このバイポーラモードが一般的には支
配する。トランジスタ12のような保護デバイスの各々
は、ターン・オン閾値Vtoとパンチスルー閾値Vptが、最
大閾値Vtmより高く、保護されているデバイス14のデ
バイス限界電圧Vlより低く設計されている。
【0028】図2に、本発明の具体化としての集積回路
ウェーハ10の断面図を示す。図は集積回路の正しい実
際の寸法の断面図を意図したものでなく、むしろ本発明
のプロセスをわかり易くするために示したものと理解さ
れたい。図2の断面図は、一般的にはアイソレーション
酸化物28Bと28Cの間にある構造物で、バイCMOS構
造のバイポーラ部分とプロセスを示す典型的なNPNバイ
ポーラ・トランジスタ15Cと、一般的にアイソレーシ
ョン酸化物28Aと28Bとの間にある構造物で本発明
の具体化を示す厚酸化物パンチスルー・トランジスタPF
ET12と、一般的にはアイソレーション酸化物28Cと
28Dとの間にある構造物で本発明のもう1つの具体化
を示す厚酸化物のパンチスルーNFETトランジスタ70を
示す。
【0029】実際の集積回路では3つのトランジスタ1
2、15C,および70はこのようには配置されず、む
しろ図1に示したようにPFET12と NFET70はESD保護
デバイス16に含まれ、バイポーラ・トランジスタ12
が保護された回路14の中に配置されるであろう。バイ
ポーラ・トランジスタ15Cに加え、集積回路10は他
のバイポーラ・デバイスも含んでよいし、図2の断面図
に示していないCMOSデバイスを(但しPFET12と NFET
70に使われているCMOS要素を除いて)含んでよい。
【0030】NPNバイポーラ・トランジスタは、望まし
くは、P+ドープされたシリコン基板30と、P-ドープさ
れたシリコンエピタキシャル層31と、N-ドープされた
シリコン・エピタキシャル層32を含む。深いアイソレ
ーション・シリコン酸化物領域28Aから28Dがウェ
ーハ10の各デバイスを分離している。酸化物層41が
シリコン層の表面36の上に形成され、ベースのP+ドー
プされたポリシリコン接点層44が酸化物層41の上に
形成され、続いてその上にインタポリシリコン(interpo
ly)酸化物層46、エミッタN+ドープされたポリシリコ
ン層48、もう1枚の酸化物層49が形成される。メタ
ライゼーション層50がコレクター接点と相互接続ライ
ン51、エミッタ相互接続ライン52、ベースの相互接
続ライン53を形成する。パシベーション用酸化物また
はガラス55がウェーハ10頂部を覆う。
【0031】シリコン層30、31、32の多様のドー
ピングについては、N+ドープされたサブコレクター領域
33がP-およびN-のエピタキシャル領域31および32
の間の境目を越えて延びている。ドープされた領域34
を通したN+コレクター・リーチがサブコレクター領域3
3からコレクター接点51の下のシリコン表面36まで
延びている。エピタキシャル層32はNドープされたコ
レクター領域37、P+ドープされた固有のベース領域3
8、エミッタ接点48からのN+ドープされた外拡散3
9、ベース接点44からのP+外拡散40を含んでいる。
NPNトランジスタ15Cはまた他の通常の層やドーピン
グを含み、これには、例えばメタルライン51、52、
53とそれぞれに対応する接点34、48、44の間の
薄い珪化物層がある。しかしこれら他の層やドーピング
は公知こととして図示していない。上に述べたバイポー
ラNPNトランジスタも、公知の最先端の技術であるから
ここではこれ以上述べない。
【0032】厚酸化物パンチスルーPFET12は同じP+シ
リコン基板30、P-エピタキシャル層31と、バイポー
ラ・トランジスタ15Cと同じようなN-エピタキシャル
層32を持つが、CMOS PチャネルFET15AのためのNウ
ェルを形成するために使われたNドーピング58はN-ド
ーピングを支配し、従って領域58はNウェルとして示
されている。PFET12のソース接点44Aとドレーン接
点44BはP+ベースポリシリコン44から形成される。
ベース接点44AからのP+外拡散40Aと、バイCMOS抵
抗拡散と同じステップで形成されたP+ウェル60がソー
ス24を形成し、一方、ドレーン接点44Bからの外拡
散40Bと、対応するP+ウェル61がドレーン23を形
成する。ソース接点相互接続53Aは、NPNトランジス
タ15Cのベース相互接続53と同じ金属相互接続層か
ら形成される。ドレーン23とPFET12のゲート22へ
の接続ライン20は、NPNトランジスタ15Cのベース
相互接続53と同じメタライゼーション層のシングル・
セクション(single section)53Bから形成される。ゲ
ート酸化物65は層間誘電体46と49から形成され
る。PFET12を形成するプロセスにおいて、寄生PNPバ
イポーラ・トランジスタ26はソース24から形成され
る。ソース24は寄生PNP26のエミッタであり、Nウェ
ル58が寄生PNP26のベースを形成し、ドレーン24
が寄生PNPトランジスタ26のコレクターを形成してい
る。
【0033】厚酸化物パンチスルーMOSFETの保護トラン
ジスタのもう1つの具体化は図2の右に示すNFET70で
ある。このNFET70も同じP+シリコン基板30、P-エピ
タキシャル層31、N-エピタキシャル層32の上に形成
される。Pウェル64がバイCMOSの保護された回路14
のNチャネルFET15BのPウェルを形成するのに使われ
たのと同じCMOSプロセスで形成されている。ここではソ
ース接点48Aとドレーン接点48BがN+エミッタポリ
シリコン層48から形成される。ソース62は、NPNト
ランジスタ15Cのエミッタ外拡散39と対応するソー
ス接点48Aからの拡散39Aと、外拡散39の周囲の
深いN+ウェル68とから形成される。ウェル68の形成
はNPNサブコレクター・ドーピング33とリーチスルー
・コレクター・ドーピング34と同じプロセスで形成さ
れる。同様にドレーン63はドレーン接点外拡散39B
とウェル69から形成される。この形成も先と同じNPN
サブコレクター・ドーピング33とリーチスルー・コレ
クター・ドーピング34と同じプロセスで形成される。
NFET70のゲート66とドレーンの相互接続部67は、
NPN15Cのエミッタ相互接続を形成する金属相互接続
層52のシングル・セクション52Bから形成される。
同様に、ソース相互接続部52AはNPN15Cのエミッ
タ相互接続を形成する同じメタライゼーション層52の
1部から形成される。ゲート酸化物72は層間誘電体4
1、46、49から形成される。
【0034】図3Aから図5に本発明の具体化による厚
酸化物PFET12と厚酸化物NFET70の製造のプロセスを
示す。プロセスはバイCMOSトランジスタ15A、15
B、15Cを形成するのと同じなので図2も参照する。
図5Aは、P+基板の上にP-エピタキシャル層31が形成
され、その表面にN+サブコレクター注入(implant)が、
エピタキシャルの成長中に33Aの選択されたエリアを
ドープするか、他の通常の方法で形成されたことを示
す。その後で、N-エピタキシャル層32が成長され、こ
のプロセス中にドープされたエリア33Aはエリア33
Bに成長しN+サブコレクター領域33を形成する。その
あと、深いトレンチがエッチングされ酸化されてアイソ
レーション領域28A、28B、28C、および28D
が形成される(図2)。
【0035】図3Aを見ると、PFETのエリアにおいて
は、P-エピタキシャル層がドープされていないのでサブ
コレクター領域が形成されていない。また、アイソレー
ション領域28は、このデバイスには図2で示したよう
な深いものは要らないとして、より浅い領域として示し
てある。N-エピタキシャル層32を成長させた後、シリ
コン表面に薄い酸化物層77が形成され、レジスト層7
9が付着され、フォトマスクをエッチングしてパターン
付けされる。その後、P+抵抗イオン注入ステップが行わ
れウェル60と61が形成される。その後、レジストは
除去され、一連のレジスト付着とフォトマスクとエッチ
ステップが行われ、次に、N+イオン注入を行い、図5B
のようにエリア34を通して深いリーチを作る。その次
にもう一度レジスト付着、フォトマスク、エッチングを
し、P-注入をして、Pウェル64を形成する。次に、図
3Bに見るように、再びレジスト付着、フォトマスク、
およびエッチングを行い、Nタイプイオン注入をしてNウ
ェル58を形成する。次に、酸化物層41が形成され、
ベース接点エッチングが行われて接点ウェル80が形成
される。NPNコレクターNタイプの注入をトランジスタの
エリア全体に施すのも、図2のP+エリア40、40A、
40BからNタイプ層を通し、P+エピタキシャル層に達
する垂直方向のパンチ・スルーを抑えるために良い方法
である。この注入はオプショナルである。
【0036】図3Cはベースポリシリコン層44が付着
され、レジスト層82が付着され、フォトマスクとエッ
チングでパターン付けされたところを示す。その後、ベ
ースのP+イオン注入が行われ、レジスト82が除去さ
れ、フォトマスクステップでベースのエッチレジストが
付着され、パターン付けされ、次に、ベースはエッチン
グされ、レジストが除去され、ベース接点44とソース
とドレーン接点44Aと44Bが形成される(図4
A)。
【0037】図4Bで、ポリシリコン接点44、44
A、44Bの間の接点のオーミック接触性を向上させる
ために、珪化物層83が形成され、その後、メタライゼ
ーションが行われる。層間誘電シリコン酸化物46が形
成され、図2に酸化物41とは別種のものとして示して
あるが、図5Bには、実際のデバイスに見るように酸化
物41と合わせて示してある。NPNエミッタ接点開口8
7が、別のマスク・プロセスによってエッチングされ、
これによってNFET70のソース接点48Aとドレーン接
点48Bの開口も形成される。
【0038】図2と図5Cは、ポリシリコン・エミッタ
接点層48が付着されていることを示す。また、レジス
ト付着とフォトマスク・ステップの後、N+ポリシリコン
イオン注入が行われ、レジストが除去され、別のレジス
ト層の付着とパターン付けがなされ、エミッタ・ポリシ
リコンがエッチングされ、厚酸化物NFET70のエミッタ
接点48とソース接点48Aとドレーン接点48Bが形
成される。その後で、加熱ステップが行われ、P+とN+ド
ーピングを打ち込み、外拡散40A、40B、39、4
0、39Aおよび39Bを形成する。
【0039】次にシリコン酸化物層間誘電体49が形成
される。図2のPFET12の構造としては、誘電層46と
49は別のものとして示したが、図4Cでは実際のデバ
イスで起こるように1つに合併したものとして示した。
接点開口85、86、87(図2)がまた別のレジスト
とフォトマスクプロセスの後でエッチングされ、これに
より、PFETのポリシリコン接点開口88(図4C)とNF
ETの開口89(図5C)も形成される。次に、メタライ
ゼーションの付着を行い、さらに、レジスト付着、フォ
トマスク、エッチングを行い、内部接続51、52、5
3、52A、52B、53Aおよび53B(図2、4
C、5C)がパターン付けされる。最後に、パシベーシ
ョン層55を付着し、ウェーハ10が完成する。
【0040】図2から図5Cでは、集積回路10を説明
するために、場合によっては、各種の層の相対的な厚み
を実際の比と異なって示した。図6BにはPFET12の断
面図を示したが、寸法は実際の比率に近いものである。
即ちNウェル58および、P+ウェル40Aと40Bの深
さはそれぞれ1.00ミクロンと0.25ミクロンとして示し
た。図6Aは各種のエレメントの形成に使った各種マス
クのレイアウトを示し、どの部分がどのマスクと対応す
るかを示すために、図6Bの断面図と位置を合わせてあ
る。
【0041】マスクSTは浅いトレンチ28を画定し、
逆に言えば、ESDデバイスが形成されるシリコン58の
エリアを画定している。マスクNWはNPNベースのウィ
ンドウを画定し、同時に、ESDデバイスのソース/ドレ
ーン接点44Aと44Bがそれぞれ対応するソース/ド
レーン24と23に接触するエリアを画定している。マ
スクCWは接点ウィンドウ88を画定し、マスクP1は
ポリ・ワン(poly one)層即ち接点44Aと44Bを画定
し、マスクRPは接点44Aと44BのためのP+注入を
画定し、マスクR2は抵抗P+ドーピング60と61を画
定し、マスクCMはゲートと接点メタライゼーション5
3を画定し、マスクWNはNウェル注入58を画定して
いる。
【0042】本発明に従って集積回路を作る物質につい
ては本発明に適用する範囲において説明したが、それ以
外は最先端のバイCMOS集積回路を作るのに使われる公知
のものである。
【0043】本発明の厚酸化物パンチスルー・トランジ
スタ12と70が3つの異なるモードで作動するのは1
つの特徴である。第1のモードはMOSFETトランジスタの
モードで、閾値電圧以上のゲートソース電圧でトランジ
スタをオンにし、電流が24、62からドレーン23、
63に流れる。第2のモードはパンチスルーのモード
で、電流がソース24、62からドレーン23、63に
突き抜けるポイントにまでドレーン・ソース電圧が上が
るモードである。第3のモードはバイポーラ・トランジ
スタのモードで、ベース58、64に流れる電流が寄生
バイポーラ・トランジスタ26、76をオンにし、電流
がエミッタ24、62からコレクター23、63に流れ
るものである。どのモードが支配するかはESD電圧の立
ち上がり時間に大きく依存し、それより少ない程度だ
が、電圧値にも依存する。殆どの場合、バイポーラ・モ
ードが支配する。
【0044】図7は、図6BのPFETを数値シミュレーシ
ョンし、このデバイスの閾値電圧とパンチ・スルー電圧
を選ぶにあたって、拡散の深さとソース60とドレーン
61がどう変化するかを示したものである。図8は図7
のPFETシミュレーションでドレーン・ソース電圧を0.1
ボルトにして、ゲートソース電圧対ドレーンソース電流
のグラフで、ゲート長Lに対し閾値電圧がどう変化する
かを示したものである。ゲート長Lは図6Aで示したR
2のマスクの開口91と92の間の距離として定義す
る。ゲート長が1.00ミクロンであると、空乏領域がゲー
ト領域の殆ど全領域に延びるので、電圧がかけられると
すぐに電流が流れる。ゲート長が1.10ミクロンである
と、閾値電圧は約10ボルトである。ゲート長1.20ミクロ
ンで閾値電圧は約15ボルトに増え、その後は、増えかた
はゆるやかになり、ゲート長1.50ミクロンで閾値電圧は
約18ボルトである。
【0045】図9は、図7のPFET数値シミュレーション
でのドレーンソース電圧対ドレーンソース電流のグラフ
で、ゲートソース電圧を0.0ボルトにし、ゲート長に対
しパンチスルー電圧がどう変化するかを示したものであ
る。パンチスルー電圧と考えられるものは用途によって
変わる。ある目的のためには、10-4amp/cmでも許容でき
ないが、別の用途では1アンペアの10分の1でもパンチス
ルーとは考えられない。1.00ミクロンのゲートでは電圧
が極く低くても電流が約1.0amp/cmまで突き抜け、高い
電圧では約10amp/cmまで上がる。1.0ミクロンのゲート
では、5ボルトで電流は約0.1amp/cmに突き抜け、より高
い電圧で約1amp/cmまで上がる。ゲート長が1.20ミクロ
ンだと約1.5ボルトまでパンチスルーはなく、テストし
た電圧では1amp/cmの約10分の1まで上がる。より長いゲ
ート長では、テストした電圧では有意なパンチスルー電
流が出なかった。シミュレーションを行ったデバイスに
関して言えば、選択しうる代表的ゲート長は1.15ミクロ
ンである。
【0046】本発明の1つの特徴として層間誘電体77
(図3A)、41、46、49(図2)の多様なもの
が、ESDトランジスタのゲート酸化物を形成するのに使
うことができる。例えば、図2のPFET12では層46と
49が使われ、NFET70には層42、41、46、49
が使われている。通常のバイCMOSプロセスのステップに
おいて、マスクを調整することにより、異なる層間誘電
体を選択することができる。さらに、同様にマスクを調
整することで、通常のバイCMOSプロセスで使われる多様
なドーピングを選択することもできる。例えば、パンチ
スルー閾値に影響を与えるNタイプのNPNコレクター・ド
ーピングを選択することもできる。異なる構造やプロセ
スを選択することにより、回路設計者は、ターン・オン
閾値、パンチスルー閾値、および他のデバイス・パラメ
ータの広い範囲から適切なものを選択することができ
る。
【0047】本発明のもう1つの特徴はソース/ドレー
ン接点44A、44B、48A、48Bがポリシリコン
であることである。従来の技術のデバイスでは、高電流
によって起こった熱がシリコン層の表面41に沿って伝
わり、接点の金属を融解させるか、シリコンに拡散(mig
rate)するかの原因になっていた。融解は接点を破壊
し、拡散はシリコン特性を変えてしまい、双方ともトラ
ンジスタの誤動作を起こす。本発明では接点はシリコン
で作られているので、もっと高温でしか融解しないし、
シリコンからシリコンへの拡散は問題を生じない。さら
に、メタライゼーション53A、53B、52A、52
Bは、接点44A、44B、48A、48Bと、熱から
これらの接点を保護しているシリコン表面41から、よ
く除去されている。また、金属が拡散しても、ポリシリ
コンの導体性を向上させ、これはデバイスの誤動作を起
こさせない。
【0048】本発明のもう1つの特徴は、厚酸化物FET
(バイポーラ・モードでのエミッタコレクター)のソー
ス24と62、およびドレーン23と63、さらに、本
発明のESDトランジスタのチャネルが、シリコン層3
0、31、33に深く浸透していることである。これは
電流が流れるドープされたシリコンの体積を増し、これ
により、より広いエリアにわたり熱を下げ熱を放散させ
ることができる。
【0049】本発明のさらにもう1つの特徴は、高度に
ドープされた拡散領域40A、40B、39A、39B
が、シリコン表面36のすぐに隣接したソース/ドレー
ン(バイポーラモードでのエミッタとコレクター)の部
位を形成していることである。この領域が電流の流れが
最も高いところなので、このエリアの高度のドーピング
は導電性を高め熱を放散させる。
【0050】上に述べた理由により、本発明の厚酸化物
デバイスは、バイポーラ・テクノロジーの通常のダイオ
ードより小さくて、高電圧を扱うことができる。トラン
ジスタ12や70が占める集積回路10の面積は、勿論
扱う目標とする電流・電圧に依存する。典型的には、本
発明で、6000ボルトのESDチャージを扱えるように設計
したトランジスタの面積は約10から100平方ミクロン
で、従来の技術でのダイオードでは400ミクロンであ
る。この10から100平方ミクロンの面積は、従来の技術
でのMOSテクノロジーで使われた厚酸化物トランジスタ
よりも小さい。
【0051】さらに本発明の特徴として、高い導電性と
小さいサイズは、従来の技術での同様な電圧・電流を扱
うデバイスと較べて、トランジスタでのより速いターン
・オン・タイムをもたらしている。従来の技術のデバイ
スの数百ピコセカンドのオーダーに較べて、本発明で
は、6000ボルトが扱える10から100平方ミクロンの面積
のトランジスタで、ターン・オン・タイムが10から100
ピコセカンドのオーダーである。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明により、
標準的なバイCMOS製造プロセスを使って、従来の技術に
較べて、より小さいサイズで、より速いターン・オン・
タイムを持ち、高電圧の静電気放電が分路できる、静電
気保護デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集積回路10のセミ・ブロック・ダイアグラ
ム。
【図2】本発明の具体化の集積回路ウェーハ10の断面
図。
【図3】図3Aから図5Cに本発明の具体化の厚酸化物
PFETとNFETの製造プロセスを示す。図3AはPFETのエリ
アでサブコレクター領域が形成されていないことを、図
3BはNウェル58を形成した後の、図3Cはフォトマ
スクとエッチングでパターン付けされたことをそれぞれ
示すトランジスタの断面図。
【図4】図4Aはソースとドレーンの接点44Aと44
Bが形成されたことを、図4Bは珪化物層83が形成さ
れメタライゼーションが行われたことを、図4Cはポリ
シリコン接点開口88が形成されたことをそれぞれ示す
トランジスタの断面図。
【図5】図5AはP+基板の表面にN+サブコレクター注入
が形成されたことを、図5Bは深いリーチを作った後
の、図5CはNFET開口89が形成されたことをそれぞれ
示すトランジスタの断面図。
【図6】図6Aは各種エレメントの形成に使用された各
種マスクのレイアウト、図6Bは図6Aのマスクのレイ
アウトと位置を合わせてあるトランジスタの断面図。
【図7】図6BのPFETをシミュレーションし、拡散の深
さとソース60とドレーン61がどう変化するかを示し
た図。
【図8】図7のシミュレーションでドレーンソース電圧
を0.1ボルトにして、ゲート長Lに対し閾値電圧がどう
変化するかを示すゲートソース電圧対ドレーンソース電
流のグラフ。
【図9】図7のシミュレーションで、ゲートソース電圧
を0.0ボルトにし、ゲート長に対しパンチ・スルー電圧
がどう変化するかを示したグラフ。
【符号の説明】
10 集積回路 12 PFETトランジスタ 14 保護された回路 16 ESD保護デバイス即ち保護回
路 15A N-チャネルFET 15B P-チャネルFET 15C NPNバイポーラ・トランジス
タ 22 ゲート 23 ドレーン 24 ソース 26、76 寄生バイポーラ・トランジス
タ 28A、28B、28C、28D アイソレーション・シリコン
酸化物領域 17 パンチ・スルー・トランジス
タPFET 70 パンチ・スルー・トランジス
タNFET 30 P+ドープされたシリコン基板 31 P-ドープされたシリコン・エ
ピタキシャル層 32 N-ドープされたシリコン・エ
ピタキシャル層 41、49 酸化物層 44 P+ドープされたポリシリコン
接点層 48 エミッタN+ドープされたポリ
シリコン層 50 メタライゼーション層 51、52、53 相互接続ライン 55 パシベーション酸化物 85、86、87 接点開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラルフ ワトソン ヤング アメリカ合衆国 12603 ニューヨーク州 ポーキープシ マナードライブ 16 (72)発明者 ジョバンニ フィオレンツァ アメリカ合衆国 10980 ニューヨーク州 ストーニーポイント ヲルタードライブ 40 (72)発明者 メアリ ジョゼフ サッカマンゴ アメリカ合衆国 12563 ニューヨーク州 パターソン コーンヲールヒルロード ボックス201 アールアール2

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイCMOS集積回路の中の回路を保護する
    ための静電気保護デバイスであって、上記保護された回
    路はバイCMOS集積回路製造プロセスの複数のステップを
    使って製造され、上記静電気保護デバイスは上記保護さ
    れた回路を製造するのに使われたバイCMOS集積回路製造
    プロセス・ステップのみによって形成され100平方ミク
    ロン以下の面積を持つ静電気保護デバイス。
  2. 【請求項2】 上記静電気保護デバイスにおいて、上記
    バイCMOS集積回路の保護された回路が複数のバイCMOS集
    積回路層と複数のバイCMOS集積回路ドーピングを含み、
    上記静電気保護デバイスが上記保護された回路で使われ
    ている1つまたはそれ以上の上記バイCMOS集積回路層お
    よび1つまたはそれ以上のバイCMOS集積回路ドーピング
    のみから作られている請求項1に記載の静電気保護デバ
    イス。
  3. 【請求項3】 上記静電気保護デバイスにおいて、上記
    バイCMOS集積回路の保護された回路がベース接点ポリシ
    リコン層を含み、上記静電気保護デバイスがソース接点
    とドレーン接点を含み、上記ソース接点と上記ドレーン
    接点の1つが上記ベース接点ポリシリコン層を有する請
    求項2に記載の静電気保護デバイス。
  4. 【請求項4】 上記静電気保護デバイスがソースとドレ
    ーンを含み、上記ソースとドレーンの1つがその接点か
    らの外拡散ドーピングを有する請求項2に記載の静電気
    保護デバイス。
  5. 【請求項5】 上記静電気保護デバイスにおいて、上記
    バイCMOS集積回路の保護された回路がエミッタ接点ポリ
    シリコン層を含み、上記静電気保護デバイスがソース接
    点とドレーン接点を含み、上記ソース接点と上記ドレー
    ン接点の1つが上記エミッタ接点ポリシリコン層を有す
    る請求項2に記載の静電気保護デバイス。
  6. 【請求項6】 上記静電気保護デバイスにおいて、上記
    静電気保護デバイスがソースとドレーンを含み、上記ソ
    ースと上記ドレーンがその接点からの外拡散ドーピング
    を有する請求項5に記載の静電気保護デバイス。
  7. 【請求項7】 上記静電気保護デバイスにおいて、上記
    バイCMOS集積回路の保護された回路がリーチ・スルー・
    コレクターのドーピングを含み、上記静電気保護デバイ
    スがソース接点とドレーン接点を含み、上記ソース接点
    と上記ドレーン接点が上記リーチ・スルー・コレクター
    のドーピングを有する請求項2に記載の静電気保護デバ
    イス。
  8. 【請求項8】 バイCMOS集積回路のための静電気保護デ
    バイスであって、該静電気保護デバイスが、 シリコン層と、 上記シリコン層に形成され第1の極性の第1のドーピン
    グを持つウェル領域を有するCMOS FETと、 上記シリコン層に形成され第2の極性の第2のドーピン
    グを有するFETソースとFETドレーンと、 ベース、エミッタ、コレクター、およびベース接点層の
    1部からなるベース接点と、 エミッタ接点層の1部からなるエミッタ接点と、 上記集積回路の要素を接続し、1組の層間誘電体によっ
    て上記シリコン層および要素相互から分離されている相
    互接続層と、 を有し、 上記FETとバイポーラ・トランジスタは、最大デバイス
    閾値Vtmとデバイス限界電圧Vlを持ち、 上記静電気保護デバイスは、ターン・オン閾値電圧Vto
    と上記Vtmより大きく上記Vlより小さいパンチ・スルー
    閾値電圧Vptを持ち、 さらに上記静電気保護デバイスは、 上記第1の極性を持つ上記第1のドーピングを有する静
    電気保護ウェル領域と、 上記ベースとエミッタ接点層の1つの1部を有する静電
    気保護ソース接点と静電気保護ドレーン接点と、 上記ソース接点の外拡散を有する上記静電気保護ソース
    接点と上記ドレーンの外拡散を有する静電気保護ドレー
    ンと、 上記層間誘電体の1つまたはそれ以上の1部を有する静
    電気保護ゲート絶縁体と、 上記相互接続層の1つの1部を有する静電気保護ゲート
    と、 を有し、上記集積回路のCMOSおよびバイポーラ構造両方
    からのデバイス要素から形成されている上記静電気保護
    デバイス。
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