JPH0623133B2 - 線状エステルの製造方法 - Google Patents

線状エステルの製造方法

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JPH0623133B2
JPH0623133B2 JP58079221A JP7922183A JPH0623133B2 JP H0623133 B2 JPH0623133 B2 JP H0623133B2 JP 58079221 A JP58079221 A JP 58079221A JP 7922183 A JP7922183 A JP 7922183A JP H0623133 B2 JPH0623133 B2 JP H0623133B2
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ジヤン・ジエンク
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Rhodia Chimie SAS
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Rhone Poulenc Chimie SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/36Preparation of carboxylic acid esters by reaction with carbon monoxide or formates
    • C07C67/38Preparation of carboxylic acid esters by reaction with carbon monoxide or formates by addition to an unsaturated carbon-to-carbon bond

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、モノオレフイン状化合物のカルボニル化、す
なわち単一オレフイン状結合を含有する化合物の存在で
一酸化炭素とアルコールとを反応させることによるエス
テルの製造方法に関する。
さらに詳細には、本発明は、アルキルペンテノエートか
らジ−エステルの製造に関する。本発明の特別の目的
は、アルキルペンテノエートのカルボニル化によつてア
ルキルアジペートの合成である。
コバルトカルボニルおよび複素環芳香族窒素塩基の存在
において、高圧および高められた温度下で一酸化炭素と
アルコールとをアルキルペンテ−3−ノエートと共に反
応させることによつてアルキルジエステル、特にアルキ
ルアジペートを含有する混合物が得られることは〔日本
化学会雑誌〕第46巻、1973年、526〜527頁
から周知である。しかし、かような方法の工業的規模の
開発は、その価値について原則的に論議されてはいない
が、その触媒系の効率が低いことのみならず、その反応
を水素なしで行なつても著量の割合のアルキルペンタノ
エートが形成されることで著しく阻害される。
さらに、その反応媒質中に少量の水素が存在すると、ア
ルコールと一酸化炭素とをオレフイン状化合物の共に反
応させることによるエステルの合成の過程におけるコバ
ルトをベースとする触媒の効率を増加させる傾向がある
ことはこの分野の専門家には周知のことである。
しかし、出願会社は、大部分の場合、少量の水素の存在
によるこの好ましい効果が、特に指向している生成物で
ある線状エステルの選択性に対して逆効果を伴うことを
発見した。
実際に、この水素の存在は、反応混合物中における水素
化生成物の割合を増加させるのみならず、形成されたエ
ステル中の線状エステルの割合を減少させる傾向がある
ことが観察されている。
枝分かれエステルおよび水素化生成物の用途が不確定、
または無い状態では、この逆効果はこの方法の経済に対
して重い負担となる。このことは、特に、アルキルペン
テノエートのカルボニル化の間生成される枝分れジエス
テルおよびアルキルペンタノエートの場合にあてはま
る。事実上、これら生成物は、実際には破棄されるか
ら、これら生成物の形成は出発物質の耐えられない損失
となる。工業プラントにおいて一酸化炭素は、非常にし
ばしば、そのプラントに関し直接製造される。実際に、
それは、一酸化炭素/水素の混合物から、極低温分離、
引続く蒸留により分離される。水素の残存量は、蒸留塔
の効率に依存するが、蒸留された一酸化炭素の目的とす
る水素含有量が低ければ低いほど、その一酸化炭素はそ
れだけ高価となる。一般に、このようにして製造された
一酸化炭素中の水素含有量は、最大3容積%である。さ
らに、工業用反応体中に含有されている可能性のある痕
跡の水から水素が周知の次式によつて現場において形成
されうる: H2O+CO→CO2+H2 明らかな経済的の理由から、指向するエステルである線
状エステルについての選択性を損なうことなしに、水素
を含有する工業用の一酸化炭素が使用できることが望ま
しい。同様な理由から、出発物質の損失をまねくことな
しに、痕跡の水を含有する反応体を使用することも望ま
しいことである。したがって、本発明の目的は、工業用
の一酸化炭素を使用して、出発物質の損失を招くことな
しに、線状エステルを選択的に製造する方法を提供する
ことである。
全く驚ろくべきことに、ある種の芳香族炭化水素溶剤中
で反応を行うならば、コバルト、第三窒素塩基及び一酸
化炭素の少なくとも0.1容量%の水素の存在におい
て、単一オレフィン状結合を有する化合物と共に一酸化
炭素とアルコールとを反応させることによって選択的に
線状エステルを製造できることを発見した。
本発明は、コバルト、第三窒素塩基および一酸化炭素の
少なくとも0.1容量%から3容量%の水素の存在におい
て、アルコールおよび一酸化炭素を、式 RCH=CHR (式中、Rは−(CH−COORを表し、p
は1〜6までの整数または0を表し、Rは炭素原子1
2個までのアルキル基を表し、1〜2個のメチレン基が
炭素原子4個までを有するアルキル置換基を含有するこ
とができ、Rは水素または炭素原子4個までを有する
アルキル基を表す) を有する化合物と反応させることによる線状エステルの
製造方法において、その反応を、 式 [式中、aはベンゼン核を表し:RおよびRは同一
か異なり、水素原子、シアノ基またはR−Y基(式中、
Yは原子価結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基ま
たはそのR基が(−CO−O−)の酸素原子に結合して
いるカルボニルオキシ基(−CO−O−)を表し、Rは
アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表し、前
記の基は炭素原子20個までを含有し、所望により、シ
アノ置換基またはその主炭素鎖中に挿入されている二価
の−O−、−CO−または−CO−O−を含有すること
ができる)を表し;Rはシアノ基またはR−Y基(R
は上記と同じ意味を有し、Yは原子価結合でないことを
除き上記の意味を有する)を表す]で示される芳香族炭
化水素中において行い、第三窒素塩基を原子比N/Co
が1〜50の間となる量で用い、更に反応を120〜2
00℃の温度で行うことを特徴とする。
本発明の方法を行うことによつて飽和エステル、すなわ
ち一方においてカルボキシル化基(Carboxylate grou
p)(-COOR′)、そして他方においてその出発物質より
水素原子が1個多く含有するものが得られる。これらエ
ステルの中では、そのカルボキシ化基(-COOR′)がそ
の出発物質の主鎖の末端位に位置する化合物が優勢であ
る。
出発物質の式RCH=CHRの化合物の中で、アル
キルペンテノエートが、アジピン酸の中間物であるアル
キルアジペートを得ることができるため非常に価値があ
る。
本発明の方法では式R′OHのアルコールの使用が必要で
ある。式中R′は炭素原子12個までのアルキル基を表わ
し、これは、所望により、1または2個の水酸基、炭素
原子5〜7個のシクロアルキル基、炭素原子7〜12個の
アラルキル基またはフェニル基と置換される。
本発明の範囲内で使用することができるアルコールの例
を挙げれば、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノール、t−ブタノール、n−ヘキサノ
ール、シクロヘキサノール、2−エチルヘキサン−1−
オール、ドデカン−1−オール、エチレングリコール、
ヘキサン−2,6−ジオール、ベンジルアルコール、フ
エニルエチルアルコールおよびフエノールである。
炭素原子4個までを有するアルカノールの使用が好まし
く、メタノールおよびエタノールが本方法を行なうのに
好適である。
アルコールおよびモノオレフイン状化合物は、化学量論
量で使用することができる。しかし、モノオレフイン状
化合物のモル当り1〜10モル、さらに好ましくは2〜
5モルのアルコールの割合において過剰のアルコールを
使用するのが好ましい。
この反応は、コバルトの存在において行う。その反応媒
質中において一酸化炭素と反応して現場においてコバル
トカルボニル錯体を形成しうる任意のコバルト源が本発
明の範囲内で使用できる。
典型的のコバルト源の例は、微細に分割されたコバルト
金属、硝酸コバルトまたは炭酸コバルトのような無機塩
および有機塩、特にカルボキシレートである。コバルト
カルボニルまたはヒドロカルボニルもまた使用できる。
本発明の方法を実施するためにジコバルトオクタカルボ
ニル(dicobaltoctacarbonyl)が好適である。
モノオレフイン状化合物とコバルトとのモル比は、一般
に10〜1,000の間である。この比を20〜300
の間の値に固定するのが有利である。
本発明による方法は、また3〜10の間のpKaを有する
第三窒素塩基の存在が必要である。
本出願会社は、炭素原子4個までを有するアルキル基ま
たはアルコキシル基、水酸基およびハロゲン原子から選
ばれる1または2個の置換基を含有し、所望により2ま
たは3個の二重結合を有し、場合により、さらにベンゼ
ン核と縮合(fuse)することができる5員または6員の
窒素複素環化合物、ただし、その窒素ヘテロ原子に隣接
する環員(ring member)が置換されていないかまたは
二環に共通で、前記窒素複素環化合物の使用を推奨す
る。
pKa値が4〜7の間の6員窒素複素環化合物、特にピリ
ジン、4−ピコリン、イソキノリンおよび3,5−ルチ
ジンが本方法を行うために特に好適である。
使用される第三窒素塩基の量は、一般に、N/Coのモル比
が1〜50の間になるような量である。本発明の方法で
良結果をうるためには、本出願会社は、この比を2〜2
5の間の値に固定することを推奨する。
本発明の本質的な特徴の一つは、溶剤として次の芳香族
炭化水素を使用することである、すなわち、シアノ基お
よび式R−Y−の基{式中、Yは原子価結合、酸素原
子、硫黄原子、カルボニル基またはそのR基が(-CO-O
-)の酸素原子に結合されているカルボニルオキシ基(-
CO-O-)を表わし、そしてRはアルキル、アラルキルま
たはアリール基を表わし、前記の基が炭素原子20個ま
でを有し、所望により、シアノ置換基またはその主炭素
鎖中に挿入されている二価体-O-,-CO-または-CO-O-を
含有することができる}の中から選ばれる1〜3個の置
換基を有し、その置換基の少なくとも一つがシアノ基お
よびYが原子価結合でない芳香族炭化水素である。
さらに詳細には、使用される溶剤は、次式で表わすこと
ができる、 {式中、aはベンゼン核であり、Rはシアノ基または
R−Y基(RおよびYが前記と同じ意味を有し、そし
て、Yが原子価結合でない)を表わし、そしてRおよ
びRは同じか異なり、水素原子、シアノ基またはR−
Y基(RおよびYは上記の意味を有し、Yが原子価結合
を表わすことができる)を表わし、好ましくはRおよ
びRの一つが水素を表わすかまたはYが原子価結合で
あり、Rが炭素原子4個までを有するアルキル基である
R−Y基を表わす}。
Yが酸素原子、硫黄原子またはカルボニル基を表わす場
合は、Rを、特に炭素原子10個までを有するアルキル
基、アラルキル基またはアリール基から選び、そしてR
が炭素原子4個までを有するアルキル基であることが好
ましい。
Yがカルボニルオキシ基(-CO-O-)を表わすときは、R
は出発物質として使用するアルコールのR′基と同一で
ある。
Yが原子価結合を表わすときは、Rを特に炭素原子10
個までを有し、そしてその炭素鎖中に挿入されている二
価の-O-、-CO-または-CO-O-を含有するアルキル基、ま
たはアラルキル基の中から選ぶ、ただしカルボニルオキ
シ基体がその鎖中に挿入されているときは、RはR′と
同一のものを選ぶものとする、またRは、所望により、
炭素原子4個までを有する1〜3個のアルキル基で置換
されているフエニル基でもよい。
好ましくは、aはベンゼン核である。Rは、Yが酸素
または硫黄原子であり、そしてRが炭素原子4個までの
アルキル基またはフエニル基であるR−Y−基であるの
が有利である。RおよびRは、好ましくは水素原子
である。
もちろん、これら芳香族化合物のいくつかの混合物を使
用することもできる。
本発明の方法を行うのに好適な溶剤の例を挙げれば、メ
トキシベンゼン(アニソール)、ベンゾニトリル、メチ
ルチオベンゼン(チオアニソール)、エトキシベンゼン
(フエネトール)、ジフエニルエーテル、ジフエニルサ
ルフアイド、フエニルベンジルエーテル、フエニルベン
ジルサルフアイド、アセトフエノン、プロピオフエノ
ン、n−ブチルフエニルケトン、メチルベンゾエート、
n−ブチルベンゾエート、フエニルベンゾエート、p−
トルオニトリル、2−メトキシトルエン、2−エトキシ
トルエン、p−メチルアセトフエノン、メチルp−トル
エート、1,2−ジメトキシベンゼン(ベラトロー
ル)、1,3−ジエトキシベンゼン、1,4−ジメトキ
シベンゼン、ジメチルテレフタレート、メチル−p−メ
トキシベンゾエート、メチルp−エトキシチオベンゾエ
ート、3,5−ジメチルアセトフエノンおよびその異性
体、1,3,5−トリメトキシベンゼンなどである。
本発明の方法を行なうのにアニソールおよびチオアニソ
ールが特に好適である。
その反応の選択性に影響を及ぼす溶剤の量は、最初の反
応混合物の20重量%以上であろう、そして本発明の方
法で良結果を得るためには、その量は前記の混合物の3
0〜60重量%の間であろう。
本方法の有利な変法としては、その反応を水素の存在に
おいて実施することである。この変法の範囲内において
は、水素は一酸化炭素の少なくとも0.1容量%であり、
3容量%を超えないであろう。好ましくは、その水素含
量は、一酸化炭素の0.5〜2容量%であろう。
もちろん、水素を一酸化炭素との混合物の形状で反応媒
質中に導入するのが便利ではあるが、水素を分離して導
入することもできる。
この反応を、120℃以上の温度(ただし200℃を超え
る温度は何等有利でない)で、液相において一酸化炭素
の圧力が少なくとも50バール、そして1,000バー
ルに達しうる圧力下で行う。この反応は、好ましくは1
30〜180℃の程度の温度、そして100〜300バ
ール程度の一酸化炭素の圧力下で行う。
もちろん、最適の圧力および温度条件はもつと厳しいで
あろう、すなわち、出発物質の反応性が小さければ二重
結合の立体保護(steric protection)の程度が増加す
るから特にこの場合にあてはまる。
使用する一酸化炭素は、水素以外に二酸化炭素、メタン
および窒素のような不純物を含有することができる。
本明細書の初めに説明したように、本発明の方法は、ア
ルキルペンテノエートからジエステルを合成するのに特
に有利に適用できる。一般に、アルキルペンテ−3−ノ
エートを使用するが、アルキルペンテ−2−ノエート、
アルキルペンテ−4−ノエートおよびアルキルペンテノ
エートの混合物も使用できる。本出願の範囲内では、出
発物質のエステルのアルキル基(そのアルキル基が炭素
原子4個までを有するものが有利である)に一致するア
ルコール(共反応体)を選ぶのが好ましいことが証明さ
れている。次の対の薬品のいずれかから出発すると良結
果が得られる、メチルペンテノエートとメタノールまた
はエチルペンテノエートとエタノール。
その反応の終りにおいて、または所望の程度の転化に達
したときに所望の線状エステルを、任意適当な方法、例
えば蒸留または液−液抽出によつて回収する。
次の実施例は本発明の範囲または精神を限定することな
く本発明を説明する。
アルキルアジペートの製造 実施例1〜27−対照実験(a)〜(i) 対照実験(a)〜(i)では溶剤は使用しない。
次の慣習を以後使用する。
形成された生成物には、オレフイン状二重結合の位置異
性(position isomerism)によつて得られる化合物を含
めない。
形成された生成物は、本質的にジエステルおよびアルキ
ルペンタノエートであり、後者は出発物質のエステルの
水素化によつて生成したものである。
−A、活性度を示す、1時間当り、およびコバルトg原
子当り形成された生成物のモル数で表わす。
−X(%)、形成された生成物100モル当りのジエス
テルのモル数を示す。
−Y(%)、形成された生成物100モル当りのアルキ
ルアジペートのモル数を示す。
−Z(%)、形成された生成物100モル当りのアルキ
ルペンタノエートのモル数を示す。
実施例1〜19−対照実験(a)〜(i) 次の方法に基づいて一連の実験を行つた。
アルゴンでパージした125mlのステンレス鋼製オート
クレープ中にメチルペンテ−3−ノエート(p3)、メタノ
ール、ジコバルトオクタカルボニル(DCOC)、イソキノ
リンおよび場合により、溶剤を導入する。
このオートクレーブを、次いで場合により、水素を含有
する一酸化炭素流でパージする。このオートクレーブ
を、次いで、圧力(P)下でその温度(T)にまで加熱する。
この温度においてある反応時間(tで示し、時間で表わ
す)後、オートクレーブを冷却し、ガス抜する。その反
応混合物をガスクロマトグラフで分析する。特別の条件
および得られた結果をそれぞれ次の第I(A)表およびI
(B)表に示す。
第I(A)表において、比MeOH/P3、P3/CoおよびN/Coはそ
れぞれ、メタノール対ペンテ−3−ノエートのモル比、
ペンテ−3−ノエートのモル数対コバルトのg原子数の
比およびイソキノリンのモル数対コバルトのg原子数の
比を示す。
第I(B)表において、DMMBは3,5−ジメチルメトキシ
ベンゼン、そしてMBはメチルベンゾエートを示す。
対照実験(a)〜(d)は、溶剤が存在しない、水素の存在に
おいてコバルトをベースとする触媒の効率が増加し、ジ
メチルアジペートに関する選択性が著しく低下する結果
となることを明らかに示している。
実施例1〜19は、本発明に基づく溶剤および水素の同
時の存在によつてジメチルアジペートが選択的かつ効率
的に得られることを証明している。
実施例23〜27 前記のオートクレーブおよび方法を用いて、50mmolの
メチルペンテ−3−ノエート(実施例20〜22、24
〜26)またはメチルペンテ−2−ノエート(P2.実施
例23および27)、100mmolのメタノール、1mmol
のジコバルトオクタカルボニル、8mmolのイソキノリン
および溶剤の装填で一連の実験を行つた。
(P3またはP2/Co=25、MeOH/P3またはP2=2、N/Co=
4) 160℃、130バールにおける特定の条件および得ら
れた結果を次の第II表に示す。
ジメチルピメレートの製造 実施例 28 前記のオートクレーブおよび前記と同様な方法を用いて
次の装填物を用いて実験を行つた。
−44mmolのメチルヘキサ−2−ノエート −100mmolのメタノール −1.02mmolのジコバルトオクタカルボニル −7.98mmolのイソキノリン −10.4gのチオアニソール(50重量%)。
160℃において2時間の反応時間の後、その反応温度
における全圧力を、0.8容量%の水素を含有する一酸化
炭素を周期的に導入することによつて一定、そして13
0バールに保持し、次の結果が得られる。
メチルヘキサ−2−ノエートのカルボニル化および水素
化生成物(二重結合の異性による生成物は除く)への転
化率(DC)は、34.3%である。
得られた各生成物の選択率(Y)は、それぞれ、 −ジメチルピメレート 74% −その他のCジエステル 18.5% −メチルヘキサノエート 7.5% メチルノナノエートの製造 実施例29−対照実験(j) 前記のオートクレープおよび前記と同様な方法を用いて
二種の実験を、次の装填物で行なつた。
−50mmolのオクト−2−エン −100mmolのメタノール −1mmolのジコバルトオクタカルボニル −8mmolのイソキノリン 実施例29の装填物も10.4gのイソアニソール(50重
量%)を含む。
160℃において2時間、0.8容量%の水素を含有する
一酸化炭素の追加量を周期的に追加することにより一定
に、その温度において130バールの全圧力に保つた反
応時間の後に、得られた実施例29および対照実験(j)
の結果を、それぞれ以下の第III表に示す、その場合Y
およびDCは実施例28に示したと同じ意味である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−15310(JP,A) 特開 昭49−101320(JP,A) Bull.Chem.Sac.Japa n.46[2](1973)P.524〜530 溶剤 ハンドブック 1976年3月10日 株式会社 講談社発行 P.450〜452,539〜540, 599−602,653−654

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コバルト、第三窒素塩基および一酸化炭素
    の少なくとも0.1容量%から3容量%までの水素の存在
    において、アルコールおよび一酸化炭素を、式 R1CH=CHR2 (式中、Rは-(CH2)p-COOR3を表し、pは1〜6まで
    の整数または0を表し、Rは炭素原子12個までのアル
    キル基を表し、1〜2個のメチレン基が炭素原子4個ま
    でを有するアルキル置換基を含有することができ、R
    は水素または炭素原子4個までを有するアルキル基を表
    す) を有する化合物と反応させることによる線状エステルの
    製造方法において、その反応を、式 〔式中、aはベンゼン核を表し;RおよびRは同一
    か異なり、水素原子、シアノ基またはR-Y基(式中、Y
    は原子価結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基また
    はそのR基が(-CO-O-)の酸素原子に結合しているカルボ
    ニルオキシ基(-CO-O-)を表し、Rはアルキル基、アラル
    キル基またはアリール基を表し、前記の基は炭素原子20
    個までを含有し、所望により、シアノ置換基またはその
    主炭素鎖中に挿入されている二価の-O-、-CO-または-CO
    -O-を含有することができる)を表し;Rはシアノ基
    またはR-Y基(Rは上記と同じ意味を有し、Yは原子価
    結合でないことを除き上記の意味を有する)を表す〕 で示される芳香族炭化水素中において行い、第三窒素塩
    基を原子比N/Coが1〜50の間となる量で用い、更に反応
    を120〜200℃の温度で行うことを特徴とする線状エステ
    ルの製造方法。
  2. 【請求項2】RおよびRの一つが、水素またはYが
    原子価結合であり、Rが炭素原子4個までを有するアル
    キルであるR-Y基であることを特徴とする前記第1項に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】Rが、Yが酸素又は硫黄原子を表し、そ
    してRが炭素原子4個までを有するアルキル基を表すR-
    Y-基であることを特徴とする前記第1〜2項のいずれか
    一項に記載の方法。
  4. 【請求項4】RおよびRが水素を表すことを特徴と
    する前記第1〜3項のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】その芳香族炭化水素が、最初の反応混合物
    の少なくとも20重量%であることを特徴とする前記第1
    〜4項のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】その芳香族炭化水素が、最初の反応混合物
    の30〜60重量%であることを特徴とする前記第5項に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】その原子比N/Coが、2〜25の間であること
    を特徴とする前記第1〜6項のいずれか一項に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】その反応温度が、130〜180℃の間であるこ
    とを特徴とする前記第1〜7項のいずれか一項に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】その圧力が、50〜1,000バールの間、そし
    て好ましくは100〜300バールの間であることを特徴とす
    る前記第1〜8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】単一オレフィン状結合を有するその化合
    物が、アルキルペンテノエートであることを特徴とする
    前記第1〜9項のいずれか一項に記載の方法。
JP58079221A 1982-05-07 1983-05-06 線状エステルの製造方法 Expired - Lifetime JPH0623133B2 (ja)

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