JPH06231297A - バーコードシンボル読取装置 - Google Patents

バーコードシンボル読取装置

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JPH06231297A
JPH06231297A JP5014692A JP1469293A JPH06231297A JP H06231297 A JPH06231297 A JP H06231297A JP 5014692 A JP5014692 A JP 5014692A JP 1469293 A JP1469293 A JP 1469293A JP H06231297 A JPH06231297 A JP H06231297A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】正確にバーコードシンボル情報を判断し、また
読み取り条件が良い場合には読み取り回数を少なくする
こと。 【構成】データ処理回路33は、ビデオカメラ21で撮
像されたバーコードシンボルのフレームメモリ32の画
素(記憶素子)に関する関係、例えばシンボルの傾きを
検出し、この検出された関係に応じた信頼度を信頼度テ
ーブル34より得る。そして、フレームメモリ32から
撮像情報を順次読出してデコードした際に、キャラクタ
マトリクス格納部35にそのデコード結果を格納し、ま
たその格納位置に対応させて、前記信頼度の値を信頼度
マトリクス格納部36に格納する。この信頼度マトリク
ス格納部36に格納された信頼度の値が予め決められた
しきい値を越えたとき、当該信頼度の値に対応するキャ
ラクタマトリクス格納部35に格納されたデコード結果
を正しい値と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードシンボルを
読み取るためのバーコードシンボル読取装置に係わり、
特に、そのようなバーコードシンボル読取装置に於ける
データ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、バーコードシンボルは、多くの国
で採用されており、その種類も非常に多い。代表的なバ
ーコードシンボルとしては、JAN/UPC/EANコ
ード,ITF(Interleaved 2 of 5)コード,CODE
39,NW−7コード,CODE128,等がある。ま
た最近では、より多くの情報を表現したい、より狭いと
ころに貼りたい、等の要求から、情報量の多い、記録密
度の高い2次元バーコードシンボルも提案され始めてい
る。このような2次元バーコードシンボルとしては、C
ODE16K,CODE49,PDF417,DATA
CODE,VERI CODE,等がある。
【0003】一方、JAN/UPC/EANコード,I
TF(Interleaved 2 of 5)コード,CODE39,N
W−7コード,CODE128,等(2次元バーコード
シンボルに対して1次元バーコードシンボルと呼ばれ
る)を読み取るための装置も種類が多く、代表的なタイ
プとしては、ペンタイプ,タッチタイプ,レーザータイ
プがある。一方、2次元バーコードシンボルを読み取る
ための装置は種類が少なく、その読み取り技術もまだ確
立されていないのが現状である。
【0004】しかし、バーコードシンボルの読み取り方
法の基本は、2次元バーコードシンボルの場合でも従来
の1次元バーコードの場合とほとんど同じである。すな
わち、光源よりバーコードシンボルに光を照射し、バー
コードシンボルで反射された光を読み取り装置内部の受
光素子に集光させる。そしてこの集光された信号を、マ
イクロコンピュータ等によって構成される電気回路にて
デコード処理することによりバーコードシンボルを読み
取るわけである。
【0005】ところが、このデコード方法としては、各
読取装置にて様々な工夫がなされており、例えば特公昭
53−22015号公報や特公昭54−15648号公
報に開示されているデコード方法もその一つである。
【0006】特公昭53−22015号公報に開示され
た発明は、デコード処理する際に、バーコードシンボル
上の汚れやシミ等により正しいバーコードシンボル情報
以外のデータが読み取れる可能性を考慮し、読み取りデ
ータの各ビット毎に「1」或いは「0」の何れが多いか
を調べ、バーコードシンボル情報を複数回読み込んで、
その多い方を正しいデータと判断する多数決の原理を導
入したものであり、特にこの発明では、正しいデータと
判断する際の方法について述べられている。
【0007】また、特公昭54−15648号公報に開
示された発明は、バーコードシンボル上に於けるバー記
号に直交する方向の走査にてバーコードシンボルを読み
取るとともに、バー記号の線方向にずらせた位置にてそ
の読み取りを繰り返し、その繰り返し動作が終わるまで
の各走査に対応した読み取り可の回数を計数し、その計
数値が予め設定した値以下の時にバーコードシンボル不
良と判断するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、読み取りデ
ータは、各ビット毎に「1」或いは「0」のいずれかと
なるわけであるが、「1」(又は「0」)と判断された
ときの状況は様々であろうと思われる。すなわち、
「1」(又は、「0」)と判断できる場合には、確実に
「1」(又は「0」)と判断できる場合、どちらかと言
えば「1」(又は「0」)だろうと判断できる場合等が
ある。ここで、確実に「1」(又は「0」)と判断でき
る場合には、シンボルラベルの黒バー,白バーの境界が
はっきりしている時、照明光が十分な明るさを有してい
る時、等の読み取り条件が良い場合が考えられる。ま
た、どちらかと言えば「1」(又は「0」)だろうと判
断できる場合には、シンボルラベルの黒バー,白バーの
境界がはっきりしていない時、照明光が十分な明るさを
有していない時、等の読み取り条件が悪い場合が考えら
れる。
【0009】従って、特公昭53−22015号公報に
開示されているように多数決をとる場合、確実に「1」
(又は「0」)と判断できる場合も1票、どちらかと言
えば「1」(又は「0」)だろうと判断できる場合も1
票として多数決を取る事になってしまう。よって、単純
に多数決にてバーコードシンボル情報を判断している時
には、「1」(又は「0」)の判断を間違えてしまう場
合も有り得る。
【0010】また、特公昭54−15648号公報に開
示されている発明にあっては、確実に 「1」(又は
「0」)と判断できる場合も、どちらかと言えば「1」
(又は「0」)だろうと判断できる場合も、同じ読み取
り回数だけ繰り返さなくてはならず、読み取り条件が良
い場合には非常に無駄な時間を費やすことになる。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、正確にバーコードシンボル情報を判断できるバーコ
ードシンボル読取装置を提供することを目的とする。ま
た、読み取り条件が良い場合には、読み取り回数を少な
くすることができるバーコードシンボル読取装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のバーコードシンボル読取装置は、バーとス
ペースとらかなるバーコードシンボルを読み取るシンボ
ル情報読取装置に於いて、前記バーコードシンボルを撮
像するための、2次元に画素を配列してなる撮像装置
と、該撮像手段によるバーコードシンボルの撮像情報を
記憶する記憶手段と、前記記憶手段の出力に基づいて、
前記撮像手段により撮像されたバーコードシンボルの前
記撮像手段の2次元の画素配列に関する関係を検出する
関係検出手段と、前記関係検出手段で検出された前記バ
ーコードシンボルと画素との関係に応じて、予め記憶さ
れている複数の信頼度の値の一つを選択する信頼度選択
手段と、前記記憶手段から撮像情報を読出してデコード
するデコード手段と、前記デコード手段によるデコード
結果を格納すると共に、当該デコード結果に対応させ
て、前記信頼度選択手段によって選択された信頼度の値
を格納するデコード結果格納手段と、前記デコード結果
格納手段に格納された信頼度の値が所定の予め決められ
たしきい値を越えたとき、当該信頼度の値に対応するデ
コード結果を正しい値と判断する判断手段とを備えるこ
とを特徴としている。
【0013】
【作用】即ち、本発明のバーコードシンボル読取装置で
は、関係検出手段は、撮像手段で撮像されたバーコード
シンボルの撮像手段の2次元の画素配列に関する関係、
例えばシンボルの傾きや1モジュールがいくつの画素に
対応するかといった関係を検出し、この検出された関係
に応じて、信頼度選択手段は、予め記憶されている複数
の信頼度の値の一つを選択する。デコード手段にて前記
記憶手段から撮像情報を読出してデコードした際に、デ
コード結果格納手段に、そのデコード結果と共に、当該
デコード結果に対応させて、前記信頼度選択手段によっ
て選択された信頼度の値を格納する。そして、判断手段
は、前記デコード結果格納手段に格納された信頼度の値
が予め決められたしきい値を越えたとき、当該信頼度の
値に対応するデコード結果を正しい値と判断する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。 [第1実施例]図1の(A)及び(B)は本発明の第1
実施例のバーコードシンボル読取装置の外観図及びブロ
ック構成図である。
【0015】本実施例のバーコードシンボル読取装置
は、同図の(A)に示すように、カメラケーブル10で
接続されたカメラスタンド20とデコーダボックス30
により構成されている。
【0016】上記カメラスタンド20では、図示しない
照明装置により例えば2次元バーコードシンボルPDF
417であるバーコードシンボル40を含むシート或い
は商品等が照明され、その反射光が2次元(2D)CC
Dカメラ等のビデオカメラ21に入射される。このビデ
オカメラ21は、支柱22により支えられ、ベース板2
3上に載せられたバーコードシンボル40が記録されて
いるシート或いは商品等を撮像する。このビデオカメラ
21では、光信号を電気信号に変換し、さらに同期信号
などを付加してビデオ信号とし、これを上記カメラケー
ブル10を介して上記デコーダボックス30に送る。
【0017】デコーダボックス30は、上記ビデオカメ
ラ21の出力信号を受けて、この出力信号からバーコー
ドシンボル40の記録内容をデコードし、ホストコンピ
ュータ50や図示しない端末装置へバーコードシンボル
40の記録内容を転送する。また、必要に応じて、撮像
されたバーコードシンボル40を含むシート等の画像を
モニタ60に表示する。
【0018】なお、上記バーコードシンボル40が記載
されたシート或いは商品等はベース板23上に載せられ
ると説明したが、シート或いは商品等を手で持ったまま
ベース板23の上の空間を移動させ、バーコードシンボ
ル40を読み取るようにしても良い。
【0019】上記デコーダボックス30は、同図の
(B)に示すように構成されている。即ち、上記ビデオ
カメラ21から上記カメラケーブル10を介して送られ
てきたビデオ信号は、ビデオ回路31へ入力される。こ
のビデオ回路31では、入力されたビデオ信号から同期
信号を分離し、さらにA/D変換しディジタル化する。
このディジタル化されれた信号は、フレームメモリ32
へ格納される。
【0020】フレームメモリ32へ格納されたバーコー
ドシンボル40を含むシート等の画像は、データ処理回
路33により走査され、フレームメモリ32から画像情
報が読み出されバーコードシンボル40の有無の検出/
位置の検出が実施される。このバーコードシンボル40
の位置の検出後、データ処理回路33は、詳細は後述す
るように、信頼度テーブル34,キャラクタマトリック
ス格納部35,及び信頼度マトリックス格納部36を用
いて、バーコードシンボル40のデコードを実施する。
ここでデータ処理回路33は、ビデオ回路31へフレー
ムメモリ32への画像の取り込みを指示する取り込み開
始信号を出力したりもする。
【0021】そして、データ処理回路33によってバー
コードシンボル40がデコードできた時には、ホストイ
ンタフェース(I/F)回路37を制御して、その情報
をホストコンピュータ50或は図示しない端末装置へ転
送する。
【0022】次に、バーコードシンボル40のシンボル
構造を簡単に説明する。本実施例では、バーコードシン
ボルとして2次元バーコードシンボルPDF417を用
いている。
【0023】図2の(A)は、PDF417のバーコー
ドシンボル構造を示している。このバーコードシンボル
40は、バーとスペースの組合せでなるバーコードキャ
ラクタ群で構成された復号されるべき情報成分の領域で
あるラベル部41と、その前後に配されたスタート/ス
トップキャラクタであるスタートコード42及びストッ
プコード43とを有している。そして、1コードは、ス
トップコード43を除いて4つのバーとスペースとから
なっている。ストップコード43は、5つのバーと4つ
のスペースとからなっている。また、スタート及びスト
ップコード42,43は、“ビックバー”と呼ばれる大
きなバー42A,43Aから始まっている。
【0024】ラベル部41は、スタートコード42及び
ストップコード43の隣に存在するロウインディケータ
41Aと呼ばれるコードと、それらの間に狭まれた実際
のデータが記述されている複数のデータカラム41Bで
なるラベルマトリックス41Cとにより構成される。こ
のデータカラム41B中の4つのバーとスペースとから
なるキャラクタをデータキャラクタという。
【0025】ロウインディケータ41Aには、ラベルの
ロウ方向,カラム方向のサイズやセキュリティレベル、
及びそのロウインディケータ41Aが第何番目のロウで
あるというアドレスが記述されている。従って、このロ
ウインディケータ41Aの情報を解読すれば、バーコー
ドシンボルの情報サイズ等が決定できる。
【0026】またここで、上記セキュリティレベルと
は、PDF417が有しているエラー訂正能力のレベル
のことであり、9段階のレベルを有している。これはエ
ラー訂正できないセキュリティレベル0から510個の
データキャラクタが正常に読み取れなくてもエラー訂正
できるセキュリティレベル8までの9段階である。な
お、この図2の(A)は、4×2のラベルマトリックス
(即ち、4×2=8個のデータキャラクタ)を有するバ
ーコードシンボルを示している。
【0027】今、仮想的に、フレームメモリ32の画素
配列に上記のようなPDF417のバーコードシンボル
画像を投影した模式図を同図の(B)に示す。以下、フ
レームメモリ32に投影されたバーコードシンボル40
の投影像をラベル38と称することにする。例えば、ラ
ベル38を検出するとは、フレームメモリ32に投影さ
れたバーコードシンボル40の投影像からバーコードシ
ンボルを検出することを意味する。
【0028】ここでデータ処理回路33では、以下に説
明するようなアルゴリズムに基づいて、ラベル検出を行
ない、ラベル情報を読出し、復号を行なって、ホストコ
ンピュータ50或は図示しない端末装置へ転送する。
【0029】即ち、図3は、このデータ処理回路63で
ラベル情報を読出すアルゴリズムの概略を示すフローチ
ャートである。なお、本明細書中に於いては、フローチ
ャートは、プログラミング言語Cの記述方式に従って書
かれている。
【0030】まず、画像取り込みルーチンをコールする
(ステップS1)。この画像取り込みルーチンでは、ビ
デオ回路31へ取り込み開始信号を出力して、画像をフ
レームメモリ32に連続的に2画面(Bank0,Ba
nk1)取り込む。即ち、フレームメモリ32は、2画
面分の容量を持っていることになる。ここで、連続的に
とは、まず1画面の画像データをBank0に格納し、
次に、1画面の画像データをBank1に格納するとい
うことである。この際、最初に取り込み開始信号を出力
してから最新のフレームのデータをBank0に取り込
み、次にその取り込みが終了した後、再度取り込み開始
信号を出力して最新のフレームのデータをBank1に
取り込むため、2画面のデータ間には、撮像の時間差が
存在する(この時間差は、Bank0に格納する時間+
0〜1/30秒)。
【0031】次に、ラベル検出ルーチンをコールして
(ステップS2)、この取り込まれた画像データの内の
Bank0を用いてラベルが存在するかをチェックし、
さらにはラベルが存在するならばラベル情報を検出す
る。また、ラベルの傾きα°(図2の(B)参照(一般
的にはラベルのチルトとも呼ばれている)も求める。そ
して、上記ステップS2に於けるラベル検出処理の結果
を判断し(ステップS3)、ラベルが存在しない場合に
は、再度、上記ステップS1に制御を移して画像取り込
みルーチンをコールする。
【0032】一方、ラベルが存在するならば、しきい値
決定ルーチンをコールして(ステップS4)、しきい値
を求める。このしきい値は、後述するステップS8のス
キャンルーチンに於いて、処理対象となるラインデータ
列からエッジ間の幅情報を抽出するための処理に利用さ
れる。
【0033】次に、ロウナンバ及びカラムナンバ決定ル
ーチンをコールして(ステップS5)、ラベル38のロ
ウインディケータ41Aを読み取り、ラベルサイズ等を
決定する。
【0034】そして、上記ステップS5の決定ルーチン
に於いてラベルサイズ等が決定されたかどうかを判断
し、決定されている場合は後述するキャラクタマトリク
スと信頼度マトリクスを設定し(ステップS6)、決定
されていない場合は、再度、上記ステップS1に制御を
移して画像取り込みルーチンをコールする。
【0035】一方、ラベルサイズ等が決定された場合に
は、スキャン方程式決定ルーチンをコールして、ラベル
38を全面走査するために、スキャンする範囲等の各種
変数を定義する(ステップS7)。
【0036】次に、後で詳しく述べるスキャンルーチン
をコールして(ステップS8)、上記ステップS7で定
義された各種変数を用いてラベルを全面スキャンし、ラ
ベル情報を読み取りキャラクタマトリクスと信頼度マト
リクスを埋めていく。
【0037】そして、上記ステップS8のスキャンで読
み取った情報でデコード可能かどうかを判断し(ステッ
プS9)、デコード可能の場合は、ステップSAのデコ
ード処理に制御を移す。ここでデコード可能とは、エラ
ー訂正を伴う場合は、信頼度マトリクスの中で未だ確定
していないキャラクタ数とエラー訂正可能なキャラクタ
数から判断されるもので、例えば未だ確定していないキ
ャラクタ数がエラー訂正可能なキャラクタ数よりも少な
い時をいい、エラー訂正を伴わない場合は、信頼度マト
リクスの中で全てのキャラクタが確定している時をい
う。
【0038】また、デコード不能の場合は、再度、上記
ステップS1に制御を移して画像取り込みルーチンをコ
ールする。ここでデコード不能とは、例えばエラー訂正
を伴う場合は、未だ確定していないキャラクタ数がエラ
ー訂正可能なキャラクタ数よりも多い時をいい、エラー
訂正を伴わない場合は、信頼度マトリクスの中で未だ確
定していないキャラクタがある時をいう。
【0039】ステップSAでは、上記ステップS8のス
キャンルーチンに於いて読み取った情報のチェックを行
なう。このチェックはキャラクタマトリクスに格納され
ているキャラクタに対して行なわれるものであり、単に
デコード結果の確認のみの場合(JAN/UPC/EA
Nコード,ITF(Interleaved 2 of 5)コード,CO
DE39,NW−7コード,CODE128,等の従来
の1次元バーコード)もあるが、エラー訂正を伴う場合
(PDF417,DATA CODE,等の2次元バー
コードシンボル)もある。その後、デコード結果の確認
が行なわれた、或はエラー訂正が行なわれたキャラクタ
マトリクス中のキャラクタが、ステップSBにてホスト
I/F回路37を制御することにより、ホストコンピュ
ータ50或は図示しない端末装置へ転送される。なお、
各ステップの詳細については、本出願人が提案している
特願平4−133783号に詳細に記載されている。次
に、前述したキャラクタマトリクスと信頼度マトリクス
について説明する。
【0040】キャラクタマトリクスは、スキャンデータ
列から幅データを求め、更にその求めた幅データから値
を求めたデータキャラクタを格納するマトリクスであ
り、JAN/UPC/EANコードでは「0」から
「9」の値が格納され、PDF417では「0」から
「928」の値が格納される。
【0041】信頼度マトリクスは、キャラクタマトリク
スと同じ行数,列数を有しており、二つのマトリクスは
対応している。この信頼度マトリクスにはキャラクタマ
トリクスの対応する位置のデータの信頼度が格納してあ
り、ラベルをスキャンする過程で求めたキャラクタに付
加された信頼度が順次加算(減算)されていく。そし
て、信頼度が予め設定された値よりも大きくなった時、
キャラクタマトリクスの対応する位置のデータキャラク
タが確定することになる。次に、ラベルをスキャンする
過程で求めたデータキャラクタに付加する信頼度の考え
方を以下に示す。
【0042】2次元の撮像デバイスを使用してフレーム
メモリ32にバーコードシンボルが存在する画像を取り
込んでバーコードシンボルを読み取る場合は、バーコー
ドシンボルの傾き(チルト)は読み取るバーコードシン
ボルによって(読み取るバーコードシンボルが、記録さ
れているシート或は商品等の位置によって)異なる。そ
こで、バーコードシンボルの傾き(チルト)が小さい時
には、高い信頼度を与え、バーコードシンボルの傾き
(チルト)が大きい時には、低い信頼度を与えるように
する。例えば、図4に示すように、バーコードシンボル
の傾き(チルト)が、0°(360°)、90°、18
0°、270°の時に最も高い信頼度「100」とな
り、バーコードシンボルの傾き(チルト)が、45°、
135°、225°、315°の時に最も低い信頼度
「30」となるような信頼度カーブを設定する。そし
て、この様な信頼度カーブを、テーブルデータとして、
信頼度テーブル34に格納しておく。なお、これは、撮
像素子自体の画素が正方形である場合であり、画素が縦
長であれば、90°の場合は「100」よりも低い信頼
度とする。また、本実施例はエラー訂正能力を有する2
次元バーコードシンボルPDF417を想定しているた
め、0°(360°)、90°、180°、270°の
時に信頼度の最大値「100」を与えるようにしている
が、エラー訂正能力のないバーコードシンボルの場合に
は「100」以下の信頼度を与えることが必要となる。
この様な信頼度の考え方を導入した時のスキャンルーチ
ン(ステップS8)の動作を、図5のフローチャートを
用いて詳しく説明する。先ず、バーコードシンボルの傾
き(チルト)が、0°のラベルを読み取る場合を考え
る。
【0043】即ち、スキャンルーチン(ステップS8)
では、先ずデータキャラクタに付加する信頼度の値を決
定する(ステップS81)。この場合、ステップS2に
て定義されたラベル38の傾きは0°であるので、図4
(信頼度テーブル34)からスキャンする過程で求めた
データキャラクタに付加すべき信頼度の値は「100」
と決定される。なお、このラベルの傾きは、上記特願平
4−133783号に記載の手法以外にも、例えば特開
平2−23483号公報に開示されるような傾き検出ア
ルゴリズムを適用して求めることも可能である。
【0044】次に、ステップS7にて決定されたスキャ
ン方程式に基づいてスキャンデータ列を取り出し(ステ
ップS82)、得られたスキャンデータ列から幅データ
に変換して(ステップS83)、先ずスタートコード4
2及びストップコード43を検出する(ステップS8
4)。
【0045】そして、スタートコード42(又はストッ
プコード43)が検出できたら次の幅データからデータ
キャラクタを求めるが、そのデータキャラクタはロウイ
ンディケータ41Aである。このロウインディケータ4
1Aには、そのスキャンデータが第何番目のロウである
かというアドレスが記述されているので(ステップS8
5)、そのロウインディケータ41Aの次の幅データか
ら求めたデータキャラクタマトリクスの上から第何番目
のロウの左端に格納するかが判断できる(ステップS8
6)(ここで、最初のデータキャラクタを左端に格納す
るのは、スタートコード42が先に検出できた場合であ
り、もし先にストップコード43が検出された場合は最
初のデータキャラクタを右端に格納する)。
【0046】この場合、この左端(又は右端)のデータ
キャラクタは未だ確定していない(信頼度の値が「10
0」に達していない)ので(ステップS87)、求めた
データキャラクタを図6の(A)に示すようにキャラク
タマトリクス格納部35に構成したキャラクタマトリク
ス35Aに格納する。またこの時、スキャンする過程で
求めたデータキャラクタに付加する信頼度の値は「10
0」と決定してあるので、この「100」という値が、
図6の(B)に示すように信頼度マトリクス格納部36
に構成した信頼度マトリクス36Aの対応する位置に格
納される(ステップS88)。この場合、予め信頼度の
しきい値を「100」と設定してあるのでこの位置のデ
ータキャラクタは確定したことになる。
【0047】以下、スキャンデータの終りまで繰り返し
(ステップS89)、スキャンデータの終りまで到達す
れば次のスキャンデータを取り出し、同様にスタートコ
ード42(又はストップコード43)の検出から行なわ
れる。この時は、既に確定した位置へのデータキャラク
タの格納や信頼度の格納はする必要がない。そして、ス
キャンする領域が無くなる(ラベル全面をスキャンす
る)まで繰り返し(ステップS8A)、ステップS8の
スキャンサブルーチンは終了する。
【0048】なお、上記ステップS83に於いて幅デー
タからデータキャラクタを求める方法は、例えば、JA
N/UPC/EANコードでは黒バー2本,白スペース
2本の合計4本の幅データから「0」から「9」の値へ
変換することになる。この変換は一般にはテーブル参照
により行なわれている。また、PDF417では黒バー
4本,白スペース4本の合計8本の幅データから「0」
から「928」の値へ変換することになる。この変換も
一般にはテーブル参照により行なわれている。
【0049】次に、バーコードシンボルの傾き(チル
ト)が、45°のラベルを読み取る場合を考える。この
場合には、上記ステップS88に於けるキャラクタマト
リクスへ格納/信頼度マトリクスへ格納サブルーチン
は、図7のフローチャートに示すようになる。
【0050】即ち、この場合ステップS2にて定義され
たラベル38の傾きは45°であるので、図4から(信
頼度テーブル34から)スキャンする過程で求めたデー
タキャラクタに付加すべき信頼度の値は「30」と決定
される。ここで、前述したような方法でキャラクタマト
リクス35Aにデータキャラクタを格納していくが、今
回は最初のデータキャラクタを左端(又は右端)に格納
する時に、スキャンする過程で求めたデータキャラクタ
に付加する信頼度の値は「30」と決定してあるので、
この「30」という値が信頼度マトリクス36Aの対応
する位置に格納される。この場合、予め信頼度のしきい
値を「100」と設定してあるので、この位置のデータ
キャラクタは確定していないことになる。以下、スキャ
ンデータの終りまで繰り返し、スキャンデータの終りま
で到達すれば次のスキャンデータ列を取り出し、前回と
同様にデータキャラクタを求め、キャラクタマトリクス
35A中のデータキャラクタと今回求めたデータキャラ
クタを比較する(ステップS881)。そして、両者が
等しければ、データキャラクタに付加された信頼度「3
0」を信頼度マトリクス36Aの前回格納した信頼度に
加算する(ステップS882)。この様な動作を、信頼
度が予め設定したしきい値「100」以上になるまで繰
り返すことになる。
【0051】ここで、上記ステップS881に於いて、
両者が異なっていた場合には、今回求めたデータキャラ
クタに付加する信頼度「30」を信頼度マトリクス36
Aの前回格納した信頼度から減算する(ステップS88
3)。そして、その減算した結果、信頼度マトリクス3
6Aに格納した信頼度が「0」以下になってしまった場
合には(ステップS884)には、信頼度マトリクス3
6Aに格納した負数の信頼度の絶対値を新しい信頼度と
し(ステップS885)、キャラクタマトリクス35A
のデータキャラクタを今回求めたデータキャラクタで置
き換える(ステップS886)。
【0052】ここで、キャラクタマトリクス35Aの初
期値として、存在しない値、例えばPDF417では値
「929」をキャラクタマトリクス中の全てのデータキ
ャラクタ値とて格納しておくようにすれば良い。
【0053】この様な信頼度の考え方を導入することに
より、傾き(チルト)が小さいバーコードシンボルは早
く読み取ることができ、また、傾き(チルト)が大きい
バーコードシンボルは時間をかけることで確実に読み取
ることができる。
【0054】また、先に図5のスキャンルーチンのフロ
ーチャートを説明する際に、スキャンデータを取り出
し、データキャラクタを求め、キャラクタマトリクス3
5Aへ格納する時に、既に確定した位置へのキャラクタ
の格納や信頼度の格納はする必要がないと説明したが、
例えば、図8のフローチャートに示すようにスキャンす
ることも可能である。
【0055】即ち、上記ステップS89に於いて1スキ
ャンデータ中の全てのデータキャラクタの処理が終了し
たと判断されたときに、信頼度マトリクス中の今処理し
たロウ(行)の全てのデータキャラクタが確定している
かどうか確認し(ステップS8B)、今処理したロウ
(行)の全てのデータキャラクタが確定していれば、次
のロウ(行)の先頭をスキャンするようにスキャンポイ
ンタを移動させる(ステップS8C)。この様にスキャ
ンすれば、データキャラクタが既に確定しているとき
に、無駄なスキャンをする必要が無く、より高速に読み
取ることができる。
【0056】ここで、各ロウ(行)の先頭位置は、図3
のステップS2のラベル検出ルーチンやステップS5の
ロウ及びカラムナンバ決定ルーチンにて求められるスキ
ャンする範囲,ロウ(行)数から算出できる。例えば、
図2の(B)のラベル投影像38にて、ラベルのスター
トコード側のラベル2隅、即ち点a,点dを端とする線
分adを考え、この線分adを「ラベルのロウ(行)数
−1」等分する点をa1,a2,a3とする(図2の
(B)のラベルのロウ(行)数は4である)。この時、
4点a,a1,a2,a3が各ロウ(行)の先頭位置を
示す点となる。
【0057】ここで、図3のステップS8のスキャンル
ーチンにてスキャン終了かどうかを判断している(実際
には、図5又は図8中のステップS8A)が、スキャン
領域終了かどうかを判断する前に、デコード可能かどう
かを判断しても良い。即ち、図3のステップS9に於け
るデコード可能判断を、ステップS8のスキャンルーチ
ンの中で行うようにする。この場合は、スキャン領域が
終了してなくてもデコード可能となり得る場合、例え
ば、エラー訂正能力を有している場合には、無駄なスキ
ャン動作を行う必要が無くなるので、非常に有利であ
る。次に、本発明の第2乃至第7実施例を説明する。な
お、説明の簡単のため、第1実施例と異なる部分のみを
説明するものとする。 [第2実施例]
【0058】2次元の撮像デバイスを使用してバーコー
ドシンボル40が存在する画像をフレームメモリ32に
取り込んでバーコードシンボルを読み取る場合は、バー
コードシンボルの1モジュール(そのバーコードシンボ
ル40の最小の黒バー/白スペース)の幅に対するフレ
ームメモリ32の画素(記憶素子)数は、読み取るバー
コードシンボル40のモジュールサイズ(そのバーコー
ドシンボル40の最小の黒バー/白スペースの大きさ)
によって、または読み取るバーコードシンボル40の撮
像条件(ビデオカメラ21の倍率)によって異なる。こ
の1モジュール当たりの画素数は、図3のステップS2
のラベル検出ルーチンにて求めることが可能である。即
ち、ステップS2では、先ずスタートコード/ストップ
コード42,43を検出するが、検出されたスタートコ
ード42の4つのバーとスペースの各幅情報を加算す
る。ここで、PDF417では、1コードは17モジュ
ール(ストップコード43のみ18モジュールである)
にて構成されているので、4つのバーとスペースの各幅
値は、「(スタートコード42の4つのバーとスペース
の各幅情報を加算した値)/17」の整数倍になってい
る。この「(スタートコード42の4つのバーとスペー
スの各幅情報を加算した値)/17」が、1モジュール
当たりの画素数となるが、大きなモジュールサイズのバ
ーコードシンボルや大きく拡大されたバーコードシンボ
ルでは1モジュール当たりの画素数が多くなり、小さな
モジュールサイズのバーコードシンボルや縮小されたバ
ーコードシンボルでは1モジュール当たりの画素数が少
なくなる。
【0059】そこで、本実施例では、大きなモジュール
サイズのバーコードシンボルや大きく拡大されたバーコ
ードシンボルを読み取る時には、高い信頼度を与えるよ
うにし、小さなモジュールバーコードシンボルや縮小さ
れたバーコードシンボルを読み取る時には、低い信頼度
を与えるようにする。これは、1モジュール当たりの画
素数が多いほうが、即ち大きなモジュールサイズのバー
コードシンボルや大きく拡大されたバーコードシンボル
をスキャンしたスキャンデータの方が信頼性が高いとい
う考え方に基づいている。
【0060】この様に考えた信頼度に対して、図4のラ
ベルの傾きと信頼度の関係と同様に、1モジュール当た
りの画素数と信頼度の関係を定義して信頼度テーブル3
4に格納しておき、図5のステップS81にて信頼度を
決定する。
【0061】この信頼度に従えば、モジュールサイズの
大きいバーコードシンボルや大きく拡大されたバーコー
ドシンボルは、少ないスキャン回数で早く読み取るよう
にし、モジュールサイズの小さいバーコードシンボルや
縮小されたバーコードシンボルは、時間をかけ確実に読
み取るようにすることができる。 [第3実施例]
【0062】2次元のバーコードシンボルには、エラー
訂正の機能を有しているシンボロジーがある。例えば、
2次元バーコードシンボルPDF417は、セキュリテ
ィレベルというエラー訂正能力の9段階のレベルを有し
ている。そこで、本第3実施例では、バーコードシンボ
ル40のセキュリティレベルが低い時には、低い信頼度
を与え、セキュリティレベルが高い時には、高い信頼度
を与えるようにする。即ち、セキュリティレベルが低い
バーコードシンボルを読み取っている時には、スキャン
回数を多くして、確実に読み取るようにし、またセキュ
リティレベルが高いバーコードシンボルを読み取ってい
る時には、スキャン回数を少なくし、エラー訂正機能に
より確実に読み取るようにする。もちろん、信頼度は変
えずにセキュリティレベルの高低に応じてキャラクタや
幅データを確実にさせるしきい値を変えるようにしても
同様の効果は得られる。 [第4実施例]
【0063】本第4実施例では、2次元の撮像デバイス
を使用してフレームメモリ32にバーコードシンボルが
存在する画像を取り込んでバーコードシンボルを読み取
る場合、フレームメモリ32をスキャンして得られたス
キャンデータ列から幅データに変換する際に、得られた
スキャンデータ列の先頭から比較してスタートコード4
2(又はストップコード43)が検出でき、かつ得られ
たスキャンデータ列の後方から比較してストップコード
43(又はスタートコード42)が検出できた時には、
高い信頼度を与えるようにする。即ち、スキャンデータ
列の両側にスタートコード42(又はストップコード4
3)が存在する時には、早く読み取れるようになる。 [第5実施例]
【0064】本第5実施例では、2次元の撮像デバイス
を使用してフレームメモリ32にバーコードシンボルが
存在する画像を取り込んでバーコードシンボルを読み取
る場合、フレームメモリ32をスキャンする時のスキャ
ンラインをずらしてスキャンして得られたスキャンデー
タ列から求めたデータキャラクタや幅データがずらす前
と同じであったら高い信頼度を与えるようにする。これ
は、通常付加される信頼度が「50」の場合に、スキャ
ンラインをずらしてスキャンして得られたスキャンデー
タ列から求めたデータキャラクタや幅データが同じであ
ったら信頼度マトリクスには、「50+50=100」
が格納されることになるが、同じデータキャラクタや幅
データが得られたということで、例えば、「50+50
*2=150」を格納するものである。この様にするこ
とにより、同じデータキャラクタや幅データが安定して
得られる時には、早く読み取れるようになる。 [第6実施例]
【0065】上記第3実施例の説明に於いて前述したよ
うに、2次元バーコードシンボルにはエラー訂正の機能
を有しているシンボロジーがある。例えば、2次元バー
コードシンボルPDF417は、セキュリティレベルと
いうエラー訂正能力の9段階のレベルを有している。こ
こで、通常はセキュリティレベルの高低に関係無く、一
定の信頼度と、データキャラクタや幅データを確定させ
る一定のしきい値を有しているが、本実施例では、この
状態ではエラー訂正可能な状態でない時、即ち未だ確定
していないデータキャラクタ数や幅データ数がエラー訂
正可能なデータキャラクタ数やデータ列数よりも多い
時、データキャラクタや幅データを確定させるしきい値
を下げて確定させるデータキャラクタや幅データを増や
すようにする。この様にしてエラー訂正可能となっても
得られた情報の信頼性が問題になるが、例えば、若干信
頼性に欠ける旨を含めてエラー訂正した情報をホストコ
ンピュータ50或は図示しない端末装置へ転送したり、
バーコードシンボル読取装置上に若干信頼性に欠ける旨
を表示するようにして解決できる。これは、どうしても
バーコードシンボル40の情報が知りたい時には、有効
な手段である。 [第7実施例]
【0066】本第7実施例では、黒バーに対する白スペ
ースの信号レベル差を信頼度に反映させるもので、黒バ
ーに対する白スペースの信号レベル差が大きい時に高い
信頼度を与え、黒バーに対する白スペースの信号のレベ
ルが小さい時に低い信頼度を与えるようにする。即ち、
照明条件が良い時,バーコードシンボル40にキズが無
い時,バーコードシンボル40の黒バーがかすれていな
い時,読み取り条件が良い時,等に、早く読み取れるよ
うになる。 [第8実施例]次に、1次元の撮像デバイスを使用した
場合を、第8実施例として説明する。
【0067】図6の(C)は、1次元の撮像デバイスを
使用し、バーコードシンボル40が記録されているシー
ト(或は商品)、又は1次元の撮像デバイスを往復移動
させてバーコードシンボルを読み取る装置のブロック図
である。図示しない照明装置によりバーコードシンボル
40を含むシート或は商品等が照明され、その反射光が
リニアセンサ1DCCDアレイ21’に入射される。1
DCCDアレイ21’では、光信号を電気信号に変換
し、CCDドライバ回路39へ送る。CCDドライバ回
路39では、入力された信号をA/D変換し、ディジタ
ル化する。バーコードシンボル40を含むディジタル化
された信号は、データ処理回路33’に入力される。デ
ータ処理回路33’は、バーコードシンボル40のデコ
ードを実施したり、駆動回路24へバーコードシンボル
40を含むシート或は商品等を水平移動させる信号を出
力したりする。
【0068】データ処理回路33’によってバーコード
シンボル40がデコードできた時には、ホストI/F回
路37を制御して、その情報を不図示ホストコンピュー
タ或は端末装置へ転送する。
【0069】図9は、このデータ処理回路33’でラベ
ル情報を読出すアルゴリズムの概略を示すフローチャー
トである。まず、駆動回路24に信号を出力し、バーコ
ードシンボル40を含むシート或は商品等を1DCCD
アレイ21’の読取可能位置まで水平移動させる(ステ
ップST1)。その後、しきい値決定ルーチンをコール
して(ステップST2)、後述するステップST7のス
キャンルーチンに於いて処理対象となるラインデータ列
からエッジ間の幅情報を抽出するための処理に利用され
るしきい値を、上記1DCCDアレイ21’の出力スキ
ャンデータ信号から求める。この際、バーコードシンボ
ル40を含むシート或は商品等をステップ移動させなが
ら、順次1DCCDアレイ21’の出力スキャンデータ
列を取り出すことになる。
【0070】次に、ロウナンバ及びカラムナンバ決定ル
ーチンをコールして(ステップST3)、1DCCDア
レイ21’の出力スキャンデータ列からラベルのロウイ
ンディケータ41Aを読み取り、ラベルサイズ等を決定
する。この際も、バーコードシンボル40を含むシート
或は商品等をステップ移動させながら、順次1DCCD
アレイ21’の出力スキャンデータ列を取り出すことに
なる。
【0071】そして、上記ステップST3の決定ルーチ
ンに於いてラベルサイズ等が決定されたかどうかを判断
し、決定されている場合はキャラクタマトリクス35A
と信頼度マトリクス36Aを設定し(ステップST
4)、決定されていない場合は、上記ステップST1に
制御を移して、バーコードシンボル40を含むシート或
は商品等を初期位置まで移動させる。また、ラベルサイ
ズ等が決定されない時は、バーコードシンボル40を含
むシート或は商品等をバーコードシンボル読取装置から
排出するようにすることも可能である。
【0072】一方、ラベルサイズ等が決定された場合に
は、駆動回路24に信号を出力し、バーコードシンボル
40を含むシート或は商品等を初期位置まで戻す(ステ
ップST5)。その後、バーコードシンボル40を含む
シート或は商品等をステップ移動させ(ステップST
6)、スキャンルーチンをコールして(ステップST
7)、1DCCDアレイ21’の出力スキャンデータ列
を取り出して、データキャラクタを求め、順次キャラク
タマトリクス35Aと信頼度マトリクス35Bを埋めて
いく。このステップ移動(ステップST6)とスキャン
ルーチン(ステップST7)は、バーコードシンボル4
0を含むシート或は商品等のスキャンする領域が無くな
るまで繰り返される(ステップST8)。
【0073】そして、上記ステップST7のスキャンで
読み取った情報でデコード可能かどうかを判断する(ス
テップST9)が、もしデコード可能でなければバーコ
ードシンボル40を含むシート或は商品等のステップ移
動方向を反転させるように駆動回路24に信号を出力す
る(ステップSTA)。このステップ移動方向の反転動
作は、デコード可能となるまで繰り返されるが、適当な
リトライ回数を予め決めておき、リトライ回数に達して
もデコード可能とならないときは、バーコードシンボル
40を含むシート或は商品等をバーコードシンボル読取
装置から排出するようにすることも可能である。
【0074】一方、デコード可能となった場合には、上
記ステップST7のスキャンルーチンに於いて読み取っ
た情報のチェックを行う(ステップSTB)。このチェ
ックは、キャラクタマトリクス35Aに格納されている
キャラクタに対して行われるものであり、単にデコード
結果の確認のみの場合もあるが、エラー訂正を伴う場合
もある。その後、デコード結果の確認が行われた、或は
エラー訂正が行われたキャラクタマトリクス35A中の
データキャラクタが、ステップSTCにてホストI/F
回路37を制御して、不図示ホストコンピュータ或は端
末装置へ転送される。
【0075】この様な装置に於いて、以下の様な信頼度
の考えを導入する。即ち、往スキャン時に得られたスキ
ャンデータ列から求めたデータキャラクタや幅データと
復スキャン時に得られたスキャンデータ列から求めたデ
ータキャラクタや幅データが同じであったなら高い信頼
度を与えるようにする。これは、通常付加される信頼度
が「50」の場合に、往スキャン時に得られたスキャン
データ列から求めたデータキャラクタや幅データと復ス
キャン時に得られたスキャンデータ列から求めたデータ
キャラクタや幅データが同じであったら信頼度マトリク
スには、「50+50=100」が格納されることにな
るが、同じデータキャラクタや幅データが得られたとい
うことで、例えば「50+50*2=150」を格納す
るものである。図10にスキャンルーチンのフローチャ
ートを、また図11にキャラクタマトリクスへ格納/信
頼度マトリクスへ格納ルーチンのフローチャートを示
す。
【0076】図10のスキャンルーチンのフローチャー
トは、以下の点を除いて、基本的には第1実施例(図
5)と同じである。即ち、ステップST71ではデータ
キャラクタに付加する信頼度の値を決定するが、本第8
実施例の場合は固定の信頼度となる。また、スキャン終
了の判断を図9のステップST8で行っているので、こ
のスキャンルーチンのフローチャートの中では行ってい
ない。
【0077】図11のキャラクタマトリクスへ格納/信
頼度マトリクスへ格納ルーチンのフローチャートも基本
的には第1実施例(図7)と同じである。ただ、本第8
実施例では、キャラクタマトリクス35A中のデータキ
ャラクタと今回求めたデータキャラクタとが同じ場合
(ST781)に、スキャン方向を判断して(ステップ
ST787)、同じスキャン方向のデータキャラクタの
場合は、データキャラクタに付加された信頼度を信頼度
マトリクス36Aの前回格納した信頼度に加算する(ス
テップST788)だけであるが、違うスキャン方向の
データキャラクタの場合でキャラクタマトリクス35A
のキャラクタと同じ時は、データキャラクタに付加され
た信頼度の2倍の値を信頼度マトリクス36Aの前回格
納した信頼度に加算する(ステップST788)ように
している。この様にすることにより、往スキャン時と復
スキャン時に同じデータキャラクタや幅データが安定し
て得られる時には、早く読み取れるようになる。
【0078】ここで、図9のスキャン領域終了判定判断
(ステップST8)の前に、デコード可能かどうかを判
断しても良い。即ち、デコード可能であればデコード
し、デコード不能であればスキャン領域の終了を判断す
るようにする。そして、スキャン領域が終了していれ
ば、バーコードシンボル40を含むシート或は商品等の
ステップ移動方向を反転させるようにする。この場合
は、スキャン領域が終了しなくてもデコード可能となり
得る場合、例えば、エラー訂正能力を有している場合に
は、無駄なスキャン動作を行う必要が無くなるので非常
に有利である。
【0079】その他、1次元の撮像デバイスを使用し、
バーコードシンボル又は1次元の撮像デバイスを移動さ
せてバーコードシンボルを読み取る場合も、第2実施例
乃至第5実施例の様な信頼度を導入することが可能なこ
とは言うまでもない。
【0080】以上、情報量の多い、記録密度の高い2次
元バーコードシンボルであるPDF417を中心に述べ
てきたが、JAN/UPC/EANコード,ITF(In
terleaved 2 of 5)コード,等の1次元バーコードシン
ボルや、他の2次元バーコードシンボルであるCODE
16K,CODE49,DATA CODE,VERI
CODE,等に関しても、本発明を適用することによ
り確実にバーコードシンボル情報を読み取ることができ
るバーコードシンボル読取装置を構成することができる
のは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
正確にバーコードシンボル情報を判断できるバーコード
シンボル読取装置を提供することができる。また、読取
条件が良い場合、即ち、照明条件が良い時,バーコード
シンボルにキズが無い時,バーコードシンボルの黒バー
がかすれていない時,バーコードシンボルのエラー訂正
能力が大きい時,バーコードシンボルが傾いていない
時,バーコードシンボルのモジュールサイズが大きい
時,等では、読み取り回数を少なくすることができるバ
ーコードシンボル読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は本発明の第1実施例のバー
コードシンボル読取装置の外観図及びブロック構成図で
ある。
【図2】(A)はPDF417のバーコードシンボル構
造を示す図であり、(B)はフレームメモリの画素配列
にPDF417のバーコードシンボル画像を投影した模
式図である。
【図3】ラベル情報を読出すアルゴリズムの概略を示す
フローチャートである。
【図4】バーコードシンボルの傾き(チルト)と信頼度
の関係を示すグラフである。
【図5】図3中のスキャンルーチンの動作を示すフロー
チャートである。
【図6】(A)及び(B)はキャラクタマトリクス及び
信頼度マトリクスを示す図であり、(C)は第8実施例
のバーコードシンボル読取装置のブロック構成図であ
る。
【図7】第1実施例に於ける図5中のキャラクタマトリ
クスへ格納/信頼度マトリクスへ格納サブルーチンの詳
細を示すフローチャートである。
【図8】図3中のスキャンルーチンの別の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】第8実施例に於けるラベル情報を読出すアルゴ
リズムの概略を示すフローチャートである。
【図10】図9中のスキャンルーチンの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図10中のキャラクタマトリクスへ格納/信
頼度マトリクスへ格納サブルーチンの詳細を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10…カメラケーブル、20…カメラスタンド、21…
ビデオカメラ、21’…1次元(1D)CCDアレイ、
22…支柱、23…ベース板、24…駆動回路、30…
デコーダボックス、31…ビデオ回路、32…フレーム
メモリ、33,33’…データ処理回路、34…信頼度
テーブル、35…キャラクタマトリックス格納部、36
…信頼度マトリックス格納部、37…ホストインタフェ
ース(I/F)回路、39…CCDドライバ、40…バ
ーコードシンボル、50…ホストコンピュータ、60…
モニタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーとスペースとらかなるバーコードシ
    ンボルを読み取るシンボル情報読取装置に於いて、 前記バーコードシンボルを撮像するための、2次元に画
    素を配列してなる撮像装置と、 該撮像手段によるバーコードシンボルの撮像情報を記憶
    する記憶手段と、 前記記憶手段の出力に基づいて、前記撮像手段により撮
    像されたバーコードシンボルの前記撮像手段の2次元の
    画素配列に関する関係を検出する関係検出手段と、 前記関係検出手段で検出された前記バーコードシンボル
    と画素配列との関係に応じて、予め記憶されている複数
    の信頼度の値の一つを選択する信頼度選択手段と、 前記記憶手段から撮像情報を読出してデコードするデコ
    ード手段と、 前記デコード手段によるデコード結果を格納すると共
    に、当該デコード結果に対応させて、前記信頼度選択手
    段によって選択された信頼度の値を格納するデコード結
    果格納手段と、 前記デコード結果格納手段に格納された信頼度の値が予
    め決められたしきい値を越えたとき、当該信頼度の値に
    対応するデコード結果を正しい値と判断する判断手段
    と、 を具備してなることを特徴とするバーコードシンボル読
    取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000339421A (ja) * 2000-01-01 2000-12-08 Olympus Optical Co Ltd 記録媒体
JP2007334478A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Hitachi Computer Peripherals Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法
JP2012248089A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Toshiba Tec Corp コード読取装置及びプログラム

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