JPH06231095A - 多段結合網のデ−タ処理システム - Google Patents

多段結合網のデ−タ処理システム

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JPH06231095A
JPH06231095A JP5034865A JP3486593A JPH06231095A JP H06231095 A JPH06231095 A JP H06231095A JP 5034865 A JP5034865 A JP 5034865A JP 3486593 A JP3486593 A JP 3486593A JP H06231095 A JPH06231095 A JP H06231095A
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JP
Japan
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input
switching device
network
processing system
data processing
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Application number
JP5034865A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Inomata
宏文 猪股
Kazuyoshi Negishi
和義 根岸
Shunichi Torii
俊一 鳥居
Akira Yamamoto
山本  彰
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スイッチングエレメントユニット(SEU)を
多段に結合したプロセッサ間ネットワ−クに複数のプロ
セッサエレメントユニット(PEU)を接続し、PEU
間の通信には経路を指定して行なう並列計算機におい
て、システム全体は止めずに、一部分のSEUもしくは
PEUを停止して保守や増設を行なうことができ、さら
にネットワ−ク内で利用率の高い経路を迂回して通信を
行う機能を備えたデータ処理システムを提供することを
目的とする。 【構成】構成情報管理回路13をSEU1に設ける。構
成情報管理回路13は、自SEUの状態(位置、障害)
を監視し、各SEU間で互いに状態監視のデ−タの通信
を行なう。この通信は、例えば処理デ−タ転送用の回線
結合網3とは別に設けた回線結合網4を介して行なう。
状態の変化を検出すると、SEU1は、現在の状態をP
EU2に報告する。あるいは、PEU2からの問合せに
対して、位置やポートの状態を返答する。 【効果】各PEUは、現在の状態を把握できるようにな
るので、誤った経路による通信を防げるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチプロセッサ構成
を取る多段結合網のデータ処理システムに関するもので
あり、特に、マルチステージ通信ネットワークの監視機
能を有するデータ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のプロセッサを接続し、それら相互
の間でデータを転送するためのデータ転送ネットワーク
が、例えば、特開平1−105642号公報に開示され
ている。
【0003】この公報には、複数の入出力ポ−ト(デ−
タポ−ト)上のデ−タ転送の切り替えを行なうスイッチ
(スイッチングエレメントユニット/SEU)を多段に
結合した並列計算機のためのデータ転送ネットワーク
(プロセッサ間ネットワ−ク)が記載されている。この
データ転送ネットワークでは、プロセッサ(プロセッサ
エレメントユニット/PEU)が通信経路をSEUに指
定することによって、他のPEUとの通信を行なってい
た。通信経路は、例えばデ−タポ−トのアドレスで指定
していた。
【0004】例えば、PEUが、3つのデータポート
A,B,Cで通信経路を指定して、あるSEUにデータ
を送出したとする。このとき、そのSEUは、指定され
たデータポートAに、そのデータおよび次の経路B,C
を送出する。それを受けたSEUは、指定されたデータ
ポートBに、そのデータおよび次の経路Cを送出する。
それを受けたSEUは、指定されたデータポートC(通
信相手のPEUが接続されている)に、そのデータを送
出する。このようにして、所定のPEUにデータが送ら
れる。
【0005】次に、このようなデータ転送ネットワーク
における通信経路の取得について説明する。SEUを多
段で結合するネットワ−クにおいて、PEUが通信を行
なう場合、上述したように、通信相手のPEUまで経由
する各SEU内のデ−タポ−ト間の接続(経路情報)を
指定する必要がある。そして、その経路情報を指定する
ためには、ネットワ−ク内での自PEUと通信相手のP
EUの位置を、各PEUが認識する必要がある。
【0006】この経路情報の取得の方式としては、例え
ば特開昭63−211842号公報に記載の方式があ
る。その方式においては、まずPEUが、受信元から発
信元への経路情報(逆経路情報)を格納するためのフィ
ールドを用意したデータパケットを、すべてのPEU
に、SEU経由でブロードキャストする。そのとき、そ
のデータパケットを受け取った各々のSEUは、発信元
への経路情報を逆経路情報のフィールドの該当部分に代
入して行く。そのデータパケットを、最終的にPEUが
受信したときには、完成した逆経路情報を受け取ること
ができる。これによって、PEUは、相手のPEUの位
置を認識した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなSEUを多段に結合したネットワークに複数台のP
EUを接続したデータ処理システムにおいては、以下の
ような課題を満足することが要求される。
【0008】まず第1に、このようなデータ処理システ
ムにおいて、24時間運転などを行なう場合には、個々
のSEUもしくはPEUに障害が発生しても、システム
全体は止めずに、障害箇所に限定した部分のSEUもし
くはPEUを停止し保守を行なうなどといった作業が必
須となる。すなわち、システム全体は止めずに一部分の
SEUもしくはPEUを停止し保守を行なうことができ
なければならない。
【0009】第2に、システム規模(SEU、PEU)
の増設の場合も、システム全体を止めずに作業を行える
ことが要求される。例えば、100台のPEUの構成で
動作しているデータ処理システムに、たかだか1台のP
EUを増設する場合、100台のPEUを止めて増設す
るようなことは、非常に非経済的である。
【0010】第3に、ネットワ−ク内で、利用率の高い
経路を使用して通信を行うと、通信が円滑に行われにく
くなるので、利用率の高い経路を迂回して、通信を行わ
なければならない。したがって、利用率の高い経路を迂
回して通信を行う機能を備えている必要がある。
【0011】しかしながら、上述した従来技術では、上
記第1から第3の課題に示したようなネットワークの状
態変化について配慮がされていない。したがって、ネッ
トワークの状態変化が発生したときに、PEUが、自分
の位置と各SEUの状態を正しく認識することができな
いので、PEUが、通信相手とするPEUへの正しい通
信経路を求めることができない。その結果、目的のPE
Uと通信ができなくなるという問題がある。
【0012】本発明は、上述の従来例における問題点に
鑑み、システム全体は止めずに、一部分のSEUもしく
はPEUを停止して保守を行なうことができるデータ処
理システムを提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、システム規模を増設の場
合でも、やはりシステム全体は止めずに、増設すること
のできるデータ処理システムを提供することを目的とす
る。
【0014】さらに、本発明は、ネットワ−ク内で利用
率の高い経路を迂回して通信を行う機能を備えたデータ
処理システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数のスイッチング装置を入出力パスに
よって多段に結合したプロセッサ間ネットワ−クと、前
記プロセッサ間ネットワ−クに接続された複数のプロセ
ッサとを備えるとともに、前記入出力パスの識別子を、
前記入出力パスが結合しているそれぞれの前記スイッチ
ング装置の前記プロセッサ間ネットワ−ク内の位置によ
って決定し、前記プロセッサ間ネットワ−クでの前記プ
ロセッサ間の通信で、送信側のプロセッサは、受信側の
プロセッサまでの通信経路として、前記入出力パスの前
記識別子の集合を前記スイッチング装置に指示する、デ
−タ処理システムにおいて、前記スイッチング装置間で
相互に通信を行なうことにより、前記プロセッサ間ネッ
トワ−ク内での前記スイッチング装置自身の位置を把握
する手段を備えたことを特徴とする。
【0016】また、複数のスイッチング装置を入出力パ
スによって多段に結合したプロセッサ間ネットワ−ク
と、前記プロセッサ間ネットワ−クに接続された複数の
プロセッサとを備えるとともに、前記入出力パスの識別
子を、前記入出力パスが結合しているそれぞれの前記ス
イッチング装置の前記プロセッサ間ネットワ−ク内の位
置によって決定し、前記プロセッサ間ネットワ−クでの
前記プロセッサ間の通信で、送信側のプロセッサは、受
信側のプロセッサまでの通信経路として、前記入出力パ
スの前記識別子の集合を前記スイッチング装置に指示す
る、デ−タ処理システムにおいて、前記各スイッチング
装置が、隣接するスイッチング装置に問合せを発行し
て、該隣接するスイッチング装置の位置情報を得る手段
と、その位置情報から、前記プロセッサ間ネットワ−ク
内での自スイッチング装置の位置を算出する手段と、該
算出した自スイッチング装置の位置を記憶する手段と、
隣接するスイッチング装置からの問合せを受けたとき、
自スイッチング装置の位置を返答する手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0017】前記自スイッチング装置の位置を算出する
手段は、隣接するスイッチング装置の位置情報から予想
される自スイッチング装置の位置のうちの最大値を自ス
イッチング装置の位置として認識するようにするとよ
い。
【0018】また、前記スイッチング装置は、前記プロ
セッサから発行された問合せを受け取り、自スイッチン
グ装置の位置を問合せ発行元のプロセッサへ返答する手
段を、さらに備えるようにする。
【0019】さらに、本発明は、複数のスイッチング装
置を入出力パスによって多段に結合したプロセッサ間ネ
ットワ−クと、前記プロセッサ間ネットワ−クに接続さ
れた複数のプロセッサとを備えるとともに、前記入出力
パスの識別子を、前記入出力パスが結合しているそれぞ
れの前記スイッチング装置の前記プロセッサ間ネットワ
−ク内の位置によって決定し、前記プロセッサ間ネット
ワ−クでの前記プロセッサ間の通信で、送信側のプロセ
ッサは、受信側のプロセッサまでの通信経路として、前
記入出力パスの前記識別子の集合を前記スイッチング装
置に指示する、デ−タ処理システムにおいて、前記スイ
ッチング装置内の前記入出力パスの状態を監視する手段
と、前記スイッチング装置間で相互に通信を行なうこと
により、前記プロセッサ間ネットワ−ク内での前記スイ
ッチング装置自身の位置および各々の前記スイッチング
装置の前記入出力パスの状態を把握する手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0020】前記スイッチング装置は、前記入出力パス
の状態に変化が起きたときに前記プロセッサへ報告する
手段を、さらに備えるとよい。また、前記スイッチング
装置は、前記プロセッサから発行された問合せを受け取
り、自スイッチング装置の位置および各々の前記スイッ
チング装置の前記入出力パスの状態のうち、前記プロセ
ッサからの問合せで指定された情報を前記プロセッサへ
返答する手段を、さらに備えるとよい。
【0021】さらに、本発明は、複数のスイッチング装
置を入出力パスによって多段に結合したプロセッサ間ネ
ットワ−クと、前記プロセッサ間ネットワ−クに接続さ
れた複数のプロセッサとを備えるとともに、前記入出力
パスの識別子を、前記入出力パスが結合しているそれぞ
れの前記スイッチング装置の前記プロセッサ間ネットワ
−ク内の位置によって決定し、前記プロセッサ間ネット
ワ−クでの前記プロセッサ間の通信で、送信側のプロセ
ッサは、受信側のプロセッサまでの通信経路として、前
記入出力パスの前記識別子の集合を前記スイッチング装
置に指示する、デ−タ処理システムにおいて、前記各ス
イッチング装置が、自スイッチング装置を含め前記プロ
セッサ間ネットワ−ク内のスイッチング装置のそれぞれ
の入出力パスの状態を記憶するための記憶手段と、自ス
イッチング装置内の入出力パスの状態を監視する手段
と、自スイッチング装置内の入出力パスの状態に変化が
生じたときは、前記記憶手段中の自スイッチング装置の
入出力パスの状態を更新するとともに、隣接するスイッ
チング装置に自スイッチング装置の入出力パスの状態を
報告する手段と、隣接するスイッチング装置から入出力
パスの状態の報告を受けたときは、その報告された入出
力パスの状態を、自スイッチング装置内の前記記憶手段
中の該スイッチング装置の入出力パスの状態と比較し、
異なっていたら、該記憶手段中の入出力パスの状態を更
新するとともに、さらに隣接するスイッチング装置に該
報告された入出力パスの状態を報告する手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0022】前記入出力パスの状態とは、例えば、その
入出力パスの動作状態または非動作状態である。また
は、その入出力パスの利用率を示す値でもよい。
【0023】前記スイッチング装置間の位置情報または
入出力パスの状態に関する通信は、前記スイッチング装
置の入出力ポ−トとは別に設けた手段によって行なって
もよいし、前記スイッチング装置の入出力ポ−トを用い
ておこなってもよい。
【0024】なお、スイッチング装置の位置は、前提と
されるネットワ−クの最大構成において、各スイッチン
グ装置が一意に位置を判定できる値(スカラ値、ベクタ
値、ビットマップ、等)で与えるものとする。例えば、
スイッチング装置が、メッシュの格子点上に対応付けさ
れるようなネットワ−ク構成の場合、各スイッチング装
置の位置を2次元のデカルト座標の(x,y)で指定で
きる。ここで、x、yは、零以上の整数値とする。
【0025】
【作用】各スイッチング装置は、相互に通信し合うこと
により、自己のネットワーク内の位置を把握する。自己
の位置の算出は、隣接するスイッチング装置に問合せを
発行し、得られた位置情報に基づいて行なう。ネットワ
ークのトポロジーに影響されて誤った位置を算出するこ
とがないように、隣接するスイッチング装置の位置情報
から予想される自スイッチング装置の位置のうちの最大
値を自スイッチング装置の位置とする。
【0026】さらに、各スイッチング装置は、自スイッ
チング装置の入出力パス(デ−タポ−ト)の状態を取得
し、他のスイッチング装置の状態を問合せることによっ
て、ネットワーク全体のスイッチング装置内の入出力パ
スの状態を監視し、それらの状態を把握する。各スイッ
チング装置は、隣接するスイッチング装置からの問合せ
に対して、現在の自己の位置情報や各スイッチング装置
の入出力パスの状態情報を返答し、各スイッチング装置
に状態変化が発生した場合は、各プロセッサおよび各ス
イッチング装置へと報告する。
【0027】これによって、各プロセッサもしくは各ス
イッチング装置は、現在の位置および全スイッチング装
置の状態情報を得られるようになり、ネットワ−クの一
部のスイッチング装置に障害が起きた場合もしくは利用
率の高い経路が発生した場合に、各プロセッサは、それ
らを迂回した正しい経路を把握し、誤った通信経路によ
る通信を防げるようになる。
【0028】さらに、スイッチング装置が復旧し(ある
いは増設され)た場合、そのスイッチング装置に接続さ
れるスイッチング装置によって、各プロセッサもしくは
各スイッチング装置にそのスイッチング装置の状態情報
が提供されるようになるので、各プロセッサは復旧した
通信経路(増設された通信経路)を利用できるようにな
る。
【0029】
【実施例】
[実施例1]以下、本発明の第1の実施例を図1から図
10、図20および図21によって説明する。
【0030】(1)概要 まず、図1によって、本実施例のシステム構成を説明す
る。
【0031】本データ処理システムは、複数台のプロセ
ッサエレメントユニット2(PEU)と、それらPEU
2の間で通信を行なわせるためのマルチステージ通信ネ
ットワークとから構成される。マルチステージ通信ネッ
トワークは、1台以上のスイッチングエレメントユニッ
ト1(SEU)を多段に結合したものである。このデー
タ処理システムにおいて、PEU2の間の通信を行なう
場合には、通信を行なおうとするPEU2が、ネットワ
ーク内における通信相手のPEU2までの通信経路をS
EU1に指定して通信を行なう。
【0032】このようなデータ処理システムにおいて
は、24時間運転などを行なう場合がある。この場合、
個々のSEU1もしくはPEU2に障害が発生したとき
には、システム全体は止めずに、障害箇所に限定した部
分のSEU1もしくはPEU2を停止して保守を行なう
などといった作業が必須となる。さらに、システム規模
(SEU1、PEU2)の増設を行なう場合について
も、システム全体を止めずに作業しなければならない。
例えば、100台のPEU2の構成で動作しているデー
タ処理システムに、たかだか1台のPEU2を増設する
ために、100台のPEU2を止めて増設するようなこ
とは、非常に非経済的だからである。
【0033】本実施例のデータ処理システムは、このよ
うな要求を満たすものである。以降、障害発生によるP
EU2もしくはSEU1の閉塞や、PEU2もしくはS
EU1の増設を、ネットワークの構成変更と呼ぶことに
する。
【0034】このようなデータ処理システムでは、PE
U2が、その自PEU2の位置および各SEU1の状態
を正しく認識していないと、通信相手とする他のPEU
2への正しい通信経路を求めることができない。その結
果、正しい通信ができなくなる。そこで、PEU2が、
システム全体の中での各SEU1もしくは各PEU2の
現在の位置および各SEU1の状態を認識することがで
きるようにしなければならない。
【0035】本実施例のデータ処理システムでは、ネッ
トワークの構成変更が発生した場合でも各PEU2が自
己の現在の位置および各SEU1の状態を把握すること
ができるように、各SEU1内に、それらの情報を提供
する手段としての構成情報管理回路13を設け、それら
の情報を各SEU1および各PEU2に提供できるよう
にしている。
【0036】以下、本実施例のデータ処理システムに関
して、その全体構成、SEU1の構成、SEU1内に設
けられているテーブルのテーブルフォーマット、および
SEU1内に設けられている構成情報管理回路のMPU
の動作について、順次、説明する。
【0037】(2)全体構成 図1に示すように、本データ処理システムにおけるマル
チステージ通信ネットワークは、1台以上のSEU1
と、各SEU1を多段で結合する複数組の回線結合網3
とから構成されている。最下位のSEU1には、複数の
PEU2が接続されている。各SEU1は、ネットワー
クの状態を監視しPEU2からの問い合わせに対してそ
の状態データを返答する構成情報管理回路13を備えて
いる。回線結合網3は、PEU2間で通信するデータを
仲介する回線結合網である。
【0038】なお、本発明は、回線結合網3のトポロジ
ーに特に限定されることなく実施できる。すなわち、ネ
ットワークの形状には特に限定されない。
【0039】また、本デ−タ処理システムでは、回線結
合網3とは別に、各SEU1内の構成情報管理回路13
が相互に通信するための回線結合網4を設ける。
【0040】マルチステージ通信ネットワーク内の各S
EU1は、x軸とy軸とから成る2次元デカルト座標に
おいて、同じ段数のSEU1をx軸方向に並べることに
より、メッシュの格子点に対応付けられる。これによ
り、各SEU1の位置は、座標(x,y)によって示す
ことができる。ただし、xとyは、零以上の整数を意味
する。
【0041】以降の説明を容易にするため、マルチステ
ージ通信ネットワークにおいて、PEU2側の方向を下
位と呼び、反対方向を上位と呼ぶことにする。図1の構
成では、PEU2に接続する1段目のSEU1の位置を
y=0とし、N段目のSEU1の位置をy=N−1とす
る。
【0042】以上の位置の定義を用いて、回線結合網3
と回線結合網4について再度説明する。
【0043】回線結合網3は、位置(x,y)のSEU
1を、位置(y+1)と位置(y−1)のそれぞれのS
EU1に、結合する。回線結合網4は、位置(x,y)
のSEU1を、位置(x,y+1)、位置(x,y−
1)、位置(x−1,y)、および位置(x+1,y)
のそれぞれのSEU1と、結合する。
【0044】また、以降の説明では、回線結合4が対象
とするようなx位置、y位置のどちらかが1ずれている
位置にあるSEU1を、特に隣接SEUと呼ぶことにす
る。
【0045】(3)SEU1の構成 図1および図2を用いて、SEU1の構成を説明する。
SEU1は、回線結合網3と結合し調停回路を有するク
ロスバースイッチ回路11(以降、単にクロスバースイ
ッチ回路11と呼ぶ)と、回線結合網4と接続する構成
情報管理回路13と、クロスバースイッチ回路11の各
デ−タポートを監視するデータポート監視回路12と、
データポート監視回路12および構成情報監視回路13
を結合するデータ線5とから成る。以下、(a)〜
(c)で、各部について説明する。
【0046】(a)クロスバースイッチ回路11 クロスバースイッチ回路11は、デ−タポート(入出力
ポ−ト)から入力されたデータパケットを、そのデータ
パケットに含まれるアドレス情報で指定されるデ−タポ
−トへ、転送するように動作する。これによって、PE
U2間のデータの通信を行なう。全部でs+t個のデー
タポートは、それぞれ平等で、任意のデータポートが他
の任意のデータポートに接続できる。なお、本発明は、
通信のプロトコルに特に限定することなく、実施でき
る。
【0047】(b)データポート監視回路12の構成 データポート監視回路12は、クロスバースイッチ回路
11の各デ−タポートが動作状態であるか非動作状態で
あるかを監視する手段である。デ−タポ−トに接続され
る相手の機器(上位のSEU1または下位のSEU1も
しくはPEU2)の電源が切断されている場合には、そ
のデータポートを非動作状態として扱う。この監視結果
は、データ線5を介して、構成情報管理回路13へ伝え
られる。
【0048】(c)構成情報管理回路13の構成 図2を用いて、構成情報管理回路13の構成を説明す
る。構成情報管理回路13は、データバス135と、マ
イクロプロセッサ131(MPU)と、メモリ133
と、ポート監視回路インターフェース(IF)132
と、シリアル通信IF134とから成る。
【0049】MPU131は、データバス135に接続
されており、構成情報管理回路13を制御するためのプ
ログラム1311,1312を内蔵している。ポート監
視回路IF132は、データポート監視回路12との間
のインタフェースである。シリアル通信IF134は、
隣接SEUと通信するための4つのシリアルポート13
41〜1344を有する。
【0050】以下の(i)〜(iv)で、構成情報管理回
路13内のメモリ133、MPU131、シリアル通信
IF134、およびポート監視回路IF132につい
て、順に説明する。
【0051】(i)メモリ133 メモリ133は、MPU131が動作する上で使用する
テーブル情報を格納する記憶手段である。このメモリ1
33に、ネットワークの状態データを格納するための構
成情報テーブル136を設ける。この構成情報テーブル
136の内容については、テーブルフォーマットについ
て記載した後述の項(4)で説明する。メモリ133の
メモリサイズは、構成情報テーブル136のサイズ以上
あればよい。本発明は、このメモリサイズに限定される
ことなく実施できる。
【0052】(ii)MPU131 MPU131は、例えば、プログラムを内蔵するマイク
ロプロセッサのような制御手段である。ただし、本発明
はこれに限定されず、プログラムをメモリ133に記憶
していれば、必ずしもMPU131がプログラムを内蔵
する必要はない。以降では、MPU131がプログラム
を内蔵しているマイクロプロセッサであるとして説明す
る。MPU1の動作については、後述の項(5)のMP
U131の動作で説明する。
【0053】(iii )シリアル通信IF134 シリアル通信IF134は、他のSEU1の構成情報管
理回路13と通信するための手段である。シリアル通信
IF134は、シリアルaポート1341、シリアルb
ポート1342、シリアルcポート1343、シリアル
dポート1344の4つのシリアルポートを有する。
【0054】シリアル通信IF134で実現される通信
は、例えば、RS422規格に則った通信であればよ
い。本発明は、通信の規格には限定されず、相互に通信
が可能であればどのような規格を用いてもよい。シリア
ル通信IF134は、MPU131から与えられるデー
タを、MPU131が指定したシリアルポートに出力
し、またシリアルポートに入力されたデータをMPU1
31に渡す。
【0055】そのシリアルポートに通信相手がない状態
(保守のために取り外したりして通信相手がないのでは
なく、始めからSEUが設定されていない状態)を、特
に終端状態と呼ぶこととする。この終端状態を示すた
め、例えば、シリアルポートの電気信号レベルをローレ
ベルに固定する。ここでいう電気信号レベルは、例え
ば、TTLを基本とする回路では、ある程度のヒステリ
シスを持つが、0ボルト以上0.7ボルト以下がローレ
ベルと、2.2ボルト以上がハイレベルと、それぞれ定
義される。
【0056】一方、通信相手がある場合には、非通信時
はハイレベルで、通信時はハイレベルとローレベルが交
互に発生する。ただし、SEU1で電源切断が発生した
り、SEU基板を保守などのために取り外しても、その
シリアルポートの電気信号レベルはローレベルに強制し
ないようにしている。これによって、終端状態の自己同
一性を確立する。すなわち、システム構成に基づきもと
もと通信相手がないシリアルポートのみが、終端状態を
とる(シリアルポートがローレベル)こととなる。
【0057】また、シリアルポートにSEU1が接続さ
れていない(具体的には、SEU基板が取り外されてい
る状態)か、SEU1の電源が切断されている場合(両
方ともシリアルポートはハイレベル)を、開放状態と呼
ぶこととする。開放状態は、例えば、故障あるいは保守
のためにSEU1を外した場合、またはあるSEU1の
電源が切断された場合などに発生する。
【0058】MPU131から各シリアルポートの状態
が終端状態か開放状態かを判定できるようにするため、
このシリアル通信IF134には、各シリアルポートの
電気信号レベルを検出してMPU131に伝える手段が
備えられている。MPU131は、シリアルポートが既
定時間以上ローレベルを維持したとき、そのシリアルポ
ートを終端状態と判定する。また、そのシリアルポート
が終端状態でないとき、そのシリアルポートを介した問
合せに対して、所定時間以内に返答が来ない場合に、そ
のシリアルポートが開放状態であると判定する。
【0059】位置(x,y)のSEU1の構成情報管理
回路13のシリアルaポート1341に接続されるデー
タ線41は、位置(x+1,y)のSEU1のシリアル
cポート1343と接続する。位置(x,y)のSEU
1の構成情報管理回路13のシリアルbポート1342
に接続されるデータ線42は、位置(x,y+1)のS
EU1のシリアルdポート1344と接続する。位置
(x,y)のSEU1の構成情報管理回路13のシリア
ルcポート1343に接続されるデータ線43は、位置
(x−1,y)のSEU1のシリアルaポート1341
と接続する。位置(x,y)のSEU1の構成情報管理
回路13のシリアルdポート1344に接続されるデー
タ線44は、位置(x,y−1)のSEU1のシリアル
bポート1342と接続する。
【0060】ただし、位置y=0のSEU1のシリアル
dポート1344と、そのSEU1に接続されるPEU
2とは、データ線44にバス接続する。位置x=0のS
EU1のシリアルcポート1343は、終端状態に設定
する。また、本データ処理システムから与えられるxと
yの最大値をM−1、N−1とすると、位置x=M−1
に位置付く各SEU1のシリアルaポート1341と、
位置y=N−1に位置付く各SEU1のシリアルbポー
ト1342とは、すべて終端状態に設定する。
【0061】(iv)ポート監視回路IF132 ポート監視回路IF132は、データポート監視回路1
2の検出結果(各データポートが動作状態か非動作状態
か)を、MPU131に報告する手段である。すなわ
ち、ポート監視回路IF132は、データポート監視回
路12の検出結果を、図5のポート監視データ1380
としてMPU131に渡す。
【0062】このポート監視データ1380は、SEU
1のクロスバースイッチ回路11の各データポートの状
態を表す値の配列として定義する。データポートの状態
を表す値は、例えば、動作状態のときに値”1”、非動
作状態ときに値”0”として定義している。ただし、こ
の定義は、本データ処理システム内で、一貫した値とし
て定義されればよい。本発明は、この定義に限定される
ものではない。
【0063】(4)テーブルフォーマット 図3から図5を参照して、構成情報テーブル136の内
容について説明する。
【0064】図3に示されているように、構成情報テー
ブル136は、大きく分けて、SEU1が自分の位置を
算出するためのデータを格納するための位置監視テーブ
ル137と、ネットワーク内の各SEU1についての状
態データを格納するための回線結合網監視テーブル13
8とから成る。ここでいう位置とは、上記の2次元デカ
ルト座標に対応付けしたときの座標データのことを意味
する。以下、それぞれのテーブルについて説明する。
【0065】(a)位置監視テーブル137 図4を参照して、位置(x,y)にあるSEU1を例に
とって、位置監視テーブル137の内容を説明する。位
置(x,y)のSEUの位置監視テーブル137は、隣
接SEUが算出した自SEU位置の結果データを格納す
るテーブルである。以下、詳細を説明する。
【0066】位置(x,y)のSEU1は、シリアルa
ポート1341を介して、隣接する位置(x+1,y)
のSEU1へ位置を問合せる。位置(x+1,y)のS
EU1は、その問合せに応じて、自己が算出した自SE
U位置(Xa,Ya)を送る。位置(x,y)のSEU
1は、受けとった位置データ(Xa,Ya)を、シリア
ルaポート1341からの問合せ結果データ1371に
格納する。
【0067】他の問合せ結果データについても同様にし
て格納される。すなわち、位置(x,y+1)のSEU
1へ位置を問合せた結果(Xb,Yb)を、シリアルb
ポート1342からの問合せ結果データ1372に格納
する。位置(x−1,y)のSEU1へ位置を問合せた
結果(Xc,Yc)を、シリアルcポート1343から
の問合せ結果データ1373に格納する。位置(x,y
−1)のSEU1へ位置を問合せた結果(Xd,Yd)
を、シリアルcポート1343からの問合せ結果データ
1374に格納する。
【0068】MPU131は、終端状態と判定したシリ
アルポートについては、その問合せ結果データとして、
(−3,−3)を格納する。開放状態と判定したシリア
ルポートについては、その問合せ結果データとして、
(−2,−2)を格納する。なお、シリアルdポート1
344にPEU2が接続されていると判定した場合、M
PU131は、そのシリアルdポートを終端状態として
扱い、結果データ1347には、(−3,−3)を格納
する。
【0069】SEU1は、各シリアルポートからの問合
せ結果データ1371〜1374に基づいて自SEU位
置(X0、Y0)を算出し、算出結果を、自SEU位置
の計算結果データ1357として格納する。ただし、未
だ、SEU1が自SEU位置を算出していない間は、そ
のx位置およびy位置の値を−1とする。−1は位置が
未だ未確定であることを示す。自SEU位置の計算につ
いては、項(5)で詳しく説明する。
【0070】SEU1が隣接するSEU1に位置を問合
せたとき、その隣接SEU1の自SEU位置の計算結果
データが−1(未確定状態)である場合は、その隣接S
EU1からは未確定状態である旨が応答される。したが
って、問合せ元のSEU1は、該当する問合せ結果デー
タに−1を格納することとなる。
【0071】項(5)のMPU131の動作で詳細を説
明するが、上記の問合せの結果、X0=Xa−1=Xb
=Xc+1=Xd、かつ、Y0=Ya=Yb−1=Yc
=Yd+1の条件が、必ず満たされるとは限らない。し
たがって、自SEU位置の算出は、ネットワ−クの最大
構成を前提として、隣接SEUからの返答から予想でき
る自SEU位置の最大値をもって決定するようにしてい
る。
【0072】(b)回線結合網監視テーブル138 図5を参照して、回線結合網監視テーブル138につい
て説明する。回線結合網監視テーブル138は、ネット
ワーク内の各SEU1の各データポートがどのような状
態にあるかを格納するためのテーブルである。この回線
結合網監視テーブル138は、各SEU1のポート監視
データ1380を要素とする配列とし、その配列要素の
各位置は、各SEU1の位置に対応する位置とする。こ
の回線結合網監視テーブル138のメモリサイズは、デ
ータ処理システムが前提とする最大構成のときに必要と
なるサイズがあればよい。ただし、実際の使用時に常に
アクセスされない配列要素がある場合、そのメモリサイ
ズを除いたサイズとしてもよい。
【0073】ポート監視データ1380は、SEU1の
各ポートの状態値port(0)〜port(s+t−
1)からなる。
【0074】(5)MPU131の機能 図2、図6から図11、図20、および図21を用い
て、MPU131の動作を説明する。
【0075】図6に示すように、各SEU1内のMPU
131は、シリアル通信インタフェース134を介し
て、隣接SEUへ問合せ61、62、63、64を行な
うことにより、自SEU位置の算出と、各SEU1のポ
ート監視データの収集とを行なう。PEU2に接続され
ているSEU1は、PEU2からの位置の問合せ65に
応じて、自SEU位置の結果データ1375もしくは回
線結合網監視テーブル138の指示されたSEU1のポ
ート監視データを返答する。以下、自SEU位置の算出
動作、および回線結合網監視テーブル138の管理動作
について、説明する。
【0076】(a)自SEU位置の算出動作 図7の動作関連図と、図20および図21の自SEU位
置の算出表を参照して、自SEU位置の算出動作を説明
する。この算出動作は、SEU1の始動時(再起動時)
およびPEU2からの指示によって、開始される。以
下、動作の流れと自SEU位置の算出方法とに分けて説
明する。
【0077】(i)動作全体の流れ まず、図7を参照して、動作全体の流れを説明する。
【0078】SEU1は、動作9101で、隣接SEU
に対して位置の問合せ9104を行ない、その返答91
05を得る。そして、動作9102で、その返答910
5から自SEU位置の算出を行ない、その結果を位置監
視テーブル137の自SEU位置の計算結果データ13
75に格納する。この算出方法は、次の項(ii)で説明
する。
【0079】次に、動作9103で、自SEU位置の計
算結果データ1375が未確定を示す値であれば、動作
9101から動作9103の動作を繰り返す。動作91
03で、自SEU位置が確定していれば、自SEU位置
の算出動作を終了する。
【0080】一方、位置の問合せ9104を受け取った
SEU1は、動作9201で、位置監視テーブル137
の自SEU位置の計算結果データ1375の値を、返答
9105として、問合せ元のSEU1に返す。
【0081】以上の動作によって、ネットワーク内の各
SEU1は、それぞれ自分の位置データを得る。
【0082】(ii)自SEU位置の算出方法 図7の動作9102において、SEU1は、x位置の算
出とy位置の算出とを、それぞれ個別に行なう。
【0083】まず、図20を参照して、x位置の算出方
法について説明する。図20は、各シリアルポートを介
して問合せ9104を行った結果得られた返答に対し
て、自SEUのx位置がどのように算出されるかを表に
したものである。図20において、「位相」の欄は、当
該SEUと隣接SEU(またはPEU)との接続状態を
示す。黒丸は当該SEUを示し、黒丸から上下左右に伸
びる線はその方向に位置する隣接SEU(またはPE
U)の接続状態を示している。
【0084】ただし、自SEUからみて、上方向とはシ
リアルbポートが接続されている方向(すなわち、y座
標が増加する方向)、下方向とはシリアルdポートが接
続されている方向(すなわち、y座標が減少する方
向)、右方向とはシリアルaポートが接続されている方
向(すなわち、x座標が増加する方向)、左方向とはシ
リアルcポートが接続されている方向(すなわち、x座
標が減少する方向)である。
【0085】例えば、図20の一番左上には位相が黒丸
のみのもの(上下左右に線が伸びていないもの)がある
が、これは当該SEUから見て上下左右が終端状態であ
ることを示す。その次は、黒丸の右側のみに線が伸びて
いる位相であるが、これは当該SEUの右側(シリアル
aポート)が開放状態(例えば、SEUが保守のため取
り外されている状態など)または動作中のSEUが接続
されている状態であり、かつ当該SEUの右側以外の方
向(シリアルb,c,dポート)が終端状態であること
を示す。
【0086】「シリアルポートからの応答」の欄は、4
つのシリアルポート(a,b,c,d)からの応答を示
す。「終端」はそのシリアルポートが終端状態であるこ
とを、「開放」はそのシリアルポートが開放状態である
ことを、それぞれ示す。Xa,Xb,Xc,Xdは、シ
リアルポートからの応答値(隣接SEUの位置データ)
を示す。
【0087】自SEUの位置は、各シリアルポートから
の返答に基づいて計算される。基本的には、4つのシリ
アルポートから返答された隣接SEUの位置データから
予想される自SEU位置をそれぞれ比較し、それらの最
大値を自SEU位置の計算結果としている。
【0088】例えば、図20の右側の最下行にはシリア
ルa〜dポートからの応答がそれぞれXa,Xb,X
c,Xdである場合の計算結果が示されている。シリア
ルaポートからの応答Xaは、自SEUの右側の隣接S
EUのx位置であるから、この応答により自SEUのx
位置はXa−1と予想できる。シリアルbポートからの
応答Xbは、自SEUの上側の隣接SEUのx位置であ
るから、この応答により自SEUのx位置はXbと予想
できる。シリアルcポートからの応答Xcは、自SEU
の左側の隣接SEUのx位置であるから、この応答によ
り自SEUのx位置はXc+1と予想できる。シリアル
dポートからの応答Xdは、自SEUの下側の隣接SE
Uのx位置であるから、この応答により自SEUのx位
置はXdと予想できる。
【0089】以上の予想に基づき、自SEUのx位置
は、 max(Xa−1,Xb,Xc+1,Xd) で計算する。予想されるx位置の最大値を自SEUのx
位置とみなしているので、例えば、x座標が0,1,2
の位置にSEUが存在し、そこから3,4を飛ばして、
x座標が5,6,7の位置にSEUが存在するというよ
うな場合でも、正しく自SEU位置が算出できる。各S
EUは、自SEU位置の計算結果を、位置監視テーブル
137の自SEU位置の計算結果1357に格納する。
【0090】なお、SEUがシリアルポートを終端状態
と判断するのは、そのシリアルポートが既定時間以上ロ
ーレベルを維持した場合とする。MPU131が終端状
態と判定した場合、MPU131は、そのシリアルポー
トに対応する位置監視テーブル137の問合せ結果デー
タに、終端状態を示す値”−3”を格納する。
【0091】開放状態の判定は、シリアルポートからの
問合せに対して、既定時間以内に応答がなかった場合と
する。MPU131が開放状態と判定した場合、MPU
131は、そのシリアルポートに対応する位置監視テー
ブル137の問合せ結果データに、開放状態を示す値”
−2”を格納する。
【0092】図20に記載の計算結果は、シリアルポー
トから得た位置データが未確定の値”−1”である場合
を考慮して、結果が負の数となった場合、自SEU位置
の結果データ1357のx位置へ未確定を示す値”−
1”を格納する。さらに、計算結果が、エラーとなる場
合、自SEU位置の結果データ1357のx位置へ未確
定を示す値”−1”を格納する。
【0093】y位置の算出方法も、上記x位置の場合と
同様である。図21は、図20と同様の、各シリアルポ
ートからの返答に対する自SEU位置のy位置の計算結
果を示す表である。この表を用いて、各シリアルポート
からの応答に応じて、自SEUのy位置を算出する。
【0094】(b)回線結合網監視テーブル138の管
理動作 次に、図8を参照して、MPU131が行なう回線結合
網監視テーブル138(図5)の生成動作を説明し、図
9を参照して、回線結合網監視テーブル138の更新動
作の動作を説明する。
【0095】なお、回線結合網監視テーブル138の生
成動作は、SEU1の始動時(再起動時)、またはPE
U2からの指示によって、開始される。また、回線結合
網監視テーブル138の更新動作は、デ−タポ−ト監視
回路12によってMPU131がデ−タポ−トの状態変
化を検出したときに、開始される。
【0096】(i )回線結合網監視テーブル138の生
成動作 図8に示すように、MPU131は、動作9301で、
隣接SEUに、必要とするSEU1のポート監視データ
1380の問合せ9303を行なう。この問合せ930
3は、対象SEUに近い隣接SEUに対して行なう。そ
して、返答9405として、要求したポート監視データ
1380を受け取る。ポート監視データ1380を受け
取ると、動作9302で、回線結合網監視テーブル13
8に格納し、回線結合網監視テーブル138の生成動作
を終了する。
【0097】一方、問合せ9303を受け取ったSEU
1は、動作9401で、自SEU内の回線結合網監視テ
ーブル138に、問合せのあったSEU1のポート監視
データ1380が格納されているかどうかを判定する。
動作9402で判定の結果、格納されていない場合は動
作9403に進み、格納されている場合は動作9404
に分岐する。
【0098】動作9403では、指定されたSEUに近
い隣接SEUに、問合せを行ない、返答を待つ。動作9
404では、問合せ9303のあったSEUに、要求さ
れているポート監視データの返答9405を行ない、動
作を終了する。
【0099】ただし、SEU1は、問合せ9303を受
け取った時点で、受領を示す返答を返すものとする。こ
れは、該当シリアルポートが開放状態と判定されないよ
うにするためである。この後、問合せ9303で要求さ
れているポート監視データが求まった段階で、問合せ9
303に対するポート監視データ1380の返答940
5を行なうようにしている。
【0100】(ii)回線結合網監視テーブル138の更
新動作 図9に示すように、各SEU1は、動作9501で、デ
ータポート監視回路12によりポート状態を監視する。
ポート状態の変化を検出したときは、動作9502で、
自SEU内の回線結合網監視テーブル138のポート監
視データ1380を更新する。次に、動作9503で、
そのポート監視データ1380のポート状態データを隣
接SEUに報告する(報告9504)。
【0101】その報告9504を受けたSEU1は、動
作9601で、自SEU内の回線結合網監視テーブル1
38の該当SEU1のポート監視データと比較する。動
作9602で、同じと判定された場合は、動作を終了
し、他のSEU1に報告することはしない。動作960
2で、異なると判定された場合、動作9603で、回線
結合監視テーブル138を更新する。この後、動作96
04で、報告9504のあったポート監視データを、隣
接SEUに報告し、動作を終了する。
【0102】(iii )PEU2からの問合せとその問合
せに対する返答動作 図1において、各PEU2は、プログラム21によりS
EU1に問合せを行なう。図10を参照して、PEU2
からの問合せとその問合せに対するSEU1からの返答
の動作を説明する。
【0103】PEU1は、動作9701で、SEU1
に、回線結合網監視テーブル138の内容を要求する問
合せ9704を行なう。この問合せ9704に対し、S
EU1は、動作9801で、PEU2へ回線結合網監視
テーブル138の要求されたデータの返答9802を行
なう。返答9802を受けたPEU2は、受け取った回
線結合網監視テーブル138のデータに基づいて、動作
9702で、障害を迂回した通信経路を把握する。
【0104】(6)本実施例での効果 図11に示すように、SEU1を多段に結合したマルチ
ステージ通信ネットワークに複数のPEUが接続される
構成を取るデータ処理システムにおいて、一部のSEU
1が停止し、その位置に欠陥7が生じたとする。欠陥7
の位置は、開放状態になる。このとき、本実施例によれ
ば、PEU2からの問合せに対して、欠陥7の存在をS
EU1が返答できるようになっており、SEU1からの
通報67によってもPEU2は、欠陥7の発生を知るこ
とができるようになる。
【0105】また、SEU1の増設が発生した場合も同
様に、SEU1は、位置および現在の各SEU1の状態
情報を、PEU2へ報告することができるようになる。
【0106】(7)実施例補足 ここでは、物理的に同じ構造であるネットワーク構成
が、異なる表現方法によって、区別されることを避ける
ため、ネットワーク構成について補足説明する。図1に
示す回線結合網3と回線結合網4の構成例を、図1とは
異なる表現方法で図12および図13に示し、説明す
る。図12は、回線結合網3の構成例、図13は、図1
2の回線結合網3を前提とした回線結合網4の構成例を
示す。
【0107】まず、図12について説明する。同図は、
同じ段数のSEU1を同心円状に配置し、各段とも同じ
SEU台数として、遠心方向に列を成すように配置した
構成である。この構成は、例えば、6ポートのデータポ
ートを有するSEU1を用いる場合に、各SEU1から
自分とは異なる段の隣接SEUとデータ線31で接続し
たものである。1段目のSEU1の図1との対応を取る
と、図12の各段の間に存在するデータ線31の結合網
が、図1の回線結合網3に対応する。
【0108】図13によって、図12の回線結合網3を
前提とした回線結合網4の構成例を説明する。各SEU
1の位置を、SEU1が位置する円周の中心を原点とし
た極座標で考えるものとする。このとき、各SEU1の
位置について、図13中に記載したような2次元座標を
定義できる。この定義に基づき、上記の実施例で説明済
みのメッシュ状の回線結合網4を構成できる。
【0109】上述したように、SEU1が同心円状に配
置できるネットワークであれば、本発明は差し支えなく
実施できる。本発明は、上記実施例に限定されることな
く、座標系が定義できるように各SEUが配置されてい
ればよい。
【0110】(8)応用例 次に、図14を参照して、回線結合網4の応用例を説明
する。上記実施例のデータ処理システムにおいて、ネッ
トワークの構成変更をフレキシブルに行なえるように階
層構造をネットワークに取り入れるとすると、回線結合
網4を完全なメッシュ状の構造にすることができない。
図14により、この場合の回線結合網4の構成例を説明
する。
【0111】同図において、各SEU1は、上述の実施
例と同様に、メッシュの格子点に対応付けして位置を特
定する。ここで、回線結合網4は、階層構造に従って、
各段では、x方向にSEU1のグループごとに接続す
る。
【0112】同図の例では、1段目において、位置
(0,0)と位置(1,0)のSEU1を接続し、位置
(2,0)と位置(3,0)のSEU1を接続する。2
段目において、位置(0,1)、位置(1,1)、位置
(2,1)、位置(3,1)同士を接続する。3段目に
おいて、さらにx方向により広い範囲のSEU1同士を
接続する。このように回線結合網4を構成しても、本発
明は、上記実施例で記載したのと同様に実施できる。
【0113】これにより、階層構造を持つネットワーク
について、ネットワーク構成変更が発生しても、各々の
プロセッサに、ネットワーク内での正しい位置情報およ
び各SEU1の状態情報を提供できるようになる。
【0114】[実施例2]以下、本発明の第2の実施例
を、図1、図2、図5、図10、図15、および図16
によって説明する。この第2の実施例は、上記第1の実
施例と同様のシステムであるので、以下、第1の実施例
と異なる部分のみを説明する。
【0115】この第2の実施例では、図1および図2に
示す第1の実施例のポート監視回路12で、各ポートの
利用率を計測するようにする。そして、第1の実施例に
おける図5のポート監視データ1380を、各ポートの
利用率を要素とする配列として、図15のポート監視デ
ータ1381に置き換える。管理の動作は、第1の実施
例と同様にすればよい。また、PEU2は、図10の動
作9702を、図16の動作9703で置き換えた動作
を行なう。
【0116】本実施例によれば、PEU2は、各SEU
がどの程度の利用率で利用されているかを把握すること
ができるので、利用率の低い通信経路を把握できるよう
になる。
【0117】[実施例3]以下、本発明の第3の実施例
を、図1、図2、図17から図19によって説明する。
この第3の実施例は、上記第1の実施例と同様のシステ
ムであるので、以下、第1の実施例と異なる部分のみを
説明する。
【0118】図17および図18は、第3の実施例にお
けるデータ処理システムの構成図およびSEU1の内部
構成図を示す。図17および図18では、それぞれ、図
1および図2に示す第1の実施例の装置構成におけるデ
ータポート監視回路12とクロスバースイッチ回路11
との間に、通信切換回路14を設けている。この通信切
換回路14は、構成情報管理回路13に接続されてい
る。本実施例では、図1および図2の回線結合網4は設
けられていない。
【0119】通信切換回路14は、回線結合網3を用い
て、データポートの通信とシリアル通信ポートの通信を
多重に行なうための切り換え回路である。すなわち、本
実施例では、第1の実施例で回線結合網4を用いて行な
っていた通信(位置データやポート関しデータに関する
通信)を、回線結合網3を用いて行なう。
【0120】また、図19は、回線結合網3において、
図1,2の回線結合網4で行なうべき通信を多重で行な
う経路のみを示した構成例である。本実施例のデータ処
理システムにおいては、第1の実施例と同様な動作で本
発明を実施できる。本実施例によれば、第1の実施例で
示した図1の回線結合網4を設ける必要がなく、回線結
合網3のみで本発明を実施できるようになる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネットワークに構成変更が発生した場合でも、各々のプ
ロセッサに、ネットワーク内での位置および各スイッチ
ング装置の現在の状態情報を提供できるようになり、そ
の結果、間違った通信経路による通信や、混雑している
通進経路による通信を防げるようになる。
【0122】さらに、スイッチング装置およびプロセッ
サにおいて増設もしくは復旧が発生した場合でも、同様
に、ネットワーク内でのスイッチング装置の位置および
各スイッチング装置の現在の状態情報が各プロセッサに
報告されるので、プロセッサは新設された経路もしくは
復旧した経路を使用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデータ処理システムの
構成図
【図2】スイッチングエレメントユニット(SEU)1
の内部構成図
【図3】構成情報テーブルの構成図
【図4】位置監視テーブルの構成図
【図5】回線結合網監視テーブルの構成図
【図6】SEU1の動作を説明する構成図
【図7】SEU1の動作を説明する動作関連図
【図8】SEU1の動作を説明する動作関連図
【図9】SEU1の動作を説明する動作関連図
【図10】SEU1とPEU2の動作を説明する動作関
連図
【図11】SEU1の動作を説明する構成図
【図12】回線結合網3の構成例
【図13】回線結合網4の構成例
【図14】階層型ネットワ−クへの応用例
【図15】回線結合網監視テーブルの構成図
【図16】SEU1とPEU2の動作を説明する動作関
連図
【図17】本発明の他の実施例に係るデータ処理システ
ムの構成図
【図18】スイッチングエレメントユニット(SEU)
1の内部構成図
【図19】SEU1の動作を説明する構成図
【図20】自SEUのx位置の算出表を表す図
【図21】自SEUのy位置の算出表を表す図
【符号の説明】
1:スイッチングエレメントユニット(SEU),1
1:調停回路を有するクロスバースイッチ回路,12:
データポート監視回路,13:構成情報管理回路,2:
プロセッサエレメントユニット(PEU),3*回線結
合網(クロスバースイッチ回路用),4:回線結合網
(構成情報管理回路用),5:データ線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 彰 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスイッチング装置を入出力パスによ
    って多段に結合したプロセッサ間ネットワ−クと、前記
    プロセッサ間ネットワ−クに接続された複数のプロセッ
    サとを備えるとともに、前記入出力パスの識別子を、前
    記入出力パスが結合しているそれぞれの前記スイッチン
    グ装置の前記プロセッサ間ネットワ−ク内の位置によっ
    て決定し、前記プロセッサ間ネットワ−クでの前記プロ
    セッサ間の通信で、送信側のプロセッサは、受信側のプ
    ロセッサまでの通信経路として、前記入出力パスの前記
    識別子の集合を前記スイッチング装置に指示する、デ−
    タ処理システムにおいて、 前記スイッチング装置間で相互に通信を行なうことによ
    り、前記プロセッサ間ネットワ−ク内での前記スイッチ
    ング装置自身の位置を把握する手段を備えたことを特徴
    とするデ−タ処理システム。
  2. 【請求項2】複数のスイッチング装置を入出力パスによ
    って多段に結合したプロセッサ間ネットワ−クと、前記
    プロセッサ間ネットワ−クに接続された複数のプロセッ
    サとを備えるとともに、前記入出力パスの識別子を、前
    記入出力パスが結合しているそれぞれの前記スイッチン
    グ装置の前記プロセッサ間ネットワ−ク内の位置によっ
    て決定し、前記プロセッサ間ネットワ−クでの前記プロ
    セッサ間の通信で、送信側のプロセッサは、受信側のプ
    ロセッサまでの通信経路として、前記入出力パスの前記
    識別子の集合を前記スイッチング装置に指示する、デ−
    タ処理システムにおいて、 前記各スイッチング装置は、 隣接するスイッチング装置に問合せを発行して、該隣接
    するスイッチング装置の位置情報を得る手段と、 その位置情報から、前記プロセッサ間ネットワ−ク内で
    の自スイッチング装置の位置を算出する手段と、 該算出した自スイッチング装置の位置を記憶する手段
    と、 隣接するスイッチング装置からの問合せを受けたとき、
    自スイッチング装置の位置を返答する手段とを備えたこ
    とを特徴とするデータ処理システム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のデ−タ処理システムにお
    いて、前記自スイッチング装置の位置を算出する手段
    は、隣接するスイッチング装置の位置情報から予想され
    る自スイッチング装置の位置のうちの最大値を自スイッ
    チング装置の位置とすることを特徴とするデータ処理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3に記載のデ−タ処理シス
    テムにおいて、前記スイッチング装置は、前記プロセッ
    サから発行された問合せを受け取り、自スイッチング装
    置の位置を問合せ発行元のプロセッサへ返答する手段
    を、さらに備えたことを特徴とするデ−タ処理システ
    ム。
  5. 【請求項5】複数のスイッチング装置を入出力パスによ
    って多段に結合したプロセッサ間ネットワ−クと、前記
    プロセッサ間ネットワ−クに接続された複数のプロセッ
    サとを備えるとともに、前記入出力パスの識別子を、前
    記入出力パスが結合しているそれぞれの前記スイッチン
    グ装置の前記プロセッサ間ネットワ−ク内の位置によっ
    て決定し、前記プロセッサ間ネットワ−クでの前記プロ
    セッサ間の通信で、送信側のプロセッサは、受信側のプ
    ロセッサまでの通信経路として、前記入出力パスの前記
    識別子の集合を前記スイッチング装置に指示する、デ−
    タ処理システムにおいて、 前記スイッチング装置内の前記入出力パスの状態を監視
    する手段と、 前記スイッチング装置間で相互に通信を行なうことによ
    り、前記プロセッサ間ネットワ−ク内での前記スイッチ
    ング装置自身の位置および各々の前記スイッチング装置
    の前記入出力パスの状態を把握する手段とを備えたこと
    を特徴とするデ−タ処理システム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のデ−タ処理システムにお
    いて、前記スイッチング装置は、前記入出力パスの状態
    に変化が起きたときに前記プロセッサへ報告する手段
    を、さらに備えたことを特徴とするデ−タ処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項5に記載のデ−タ処理システムにお
    いて、前記スイッチング装置は、前記プロセッサから発
    行された問合せを受け取り、自スイッチング装置の位置
    および各々の前記スイッチング装置の前記入出力パスの
    状態のうち、前記プロセッサからの問合せで指定された
    情報を前記プロセッサへ返答する手段を、さらに備えた
    ことを特徴とするデ−タ処理システム。
  8. 【請求項8】複数のスイッチング装置を入出力パスによ
    って多段に結合したプロセッサ間ネットワ−クと、前記
    プロセッサ間ネットワ−クに接続された複数のプロセッ
    サとを備えるとともに、前記入出力パスの識別子を、前
    記入出力パスが結合しているそれぞれの前記スイッチン
    グ装置の前記プロセッサ間ネットワ−ク内の位置によっ
    て決定し、前記プロセッサ間ネットワ−クでの前記プロ
    セッサ間の通信で、送信側のプロセッサは、受信側のプ
    ロセッサまでの通信経路として、前記入出力パスの前記
    識別子の集合を前記スイッチング装置に指示する、デ−
    タ処理システムにおいて、 前記各スイッチング装置は、 自スイッチング装置を含め前記プロセッサ間ネットワ−
    ク内のスイッチング装置のそれぞれの入出力パスの状態
    を記憶するための記憶手段と、 自スイッチング装置内の入出力パスの状態を監視する手
    段と、 自スイッチング装置内の入出力パスの状態に変化が生じ
    たときは、前記記憶手段中の自スイッチング装置の入出
    力パスの状態を更新するとともに、隣接するスイッチン
    グ装置に自スイッチング装置の入出力パスの状態を報告
    する手段と、 隣接するスイッチング装置から入出力パスの状態の報告
    を受けたときは、その報告された入出力パスの状態を、
    自スイッチング装置内の前記記憶手段中の該スイッチン
    グ装置の入出力パスの状態と比較し、異なっていたら、
    該記憶手段中の入出力パスの状態を更新するとともに、
    さらに隣接するスイッチング装置に該報告された入出力
    パスの状態を報告する手段とを備えたことを特徴とする
    データ処理システム。
  9. 【請求項9】請求項5ないし8に記載のデ−タ処理シス
    テムにおいて、前記入出力パスの状態が、その入出力パ
    スの動作状態または非動作状態であることを特徴とする
    データ処理システム。
  10. 【請求項10】請求項5ないし8に記載のデ−タ処理シ
    ステムにおいて、前記入出力パスの状態が、その入出力
    パスの利用率を示す値であることを特徴とするデータ処
    理システム。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10に記載のデ−タ処理
    システムにおいて、前記スイッチング装置の入出力ポ−
    トとは別に、前記スイッチング装置間の位置情報または
    入出力パスの状態に関する通信を行なう手段を設けたこ
    とを特徴とするデ−タ処理システム。
  12. 【請求項12】請求項1ないし10に記載のデ−タ処理
    システムにおいて、前記スイッチング装置の入出力ポ−
    トを用いて、前記スイッチング装置間の位置情報または
    入出力パスの状態に関する通信を行なうことを特徴とす
    るデ−タ処理システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100731664B1 (ko) * 2005-03-17 2007-06-25 후지쯔 가부시끼가이샤 데이터 처리 시스템
JP4712089B2 (ja) * 2006-02-13 2011-06-29 富士通株式会社 情報処理装置、システム制御装置および情報処理装置の制御方法
JP2021005356A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッド 複数のチップ間の通信をサポートする方法、装置、電子機器およびコンピューター記憶媒体

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