JPH0623082B2 - 新規な1,4−ビス−置換−2,6,7−トリオキサビシクロ〔2.2.2〕オクタンよりなる農薬 - Google Patents

新規な1,4−ビス−置換−2,6,7−トリオキサビシクロ〔2.2.2〕オクタンよりなる農薬

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JPH0623082B2
JPH0623082B2 JP60500578A JP50057885A JPH0623082B2 JP H0623082 B2 JPH0623082 B2 JP H0623082B2 JP 60500578 A JP60500578 A JP 60500578A JP 50057885 A JP50057885 A JP 50057885A JP H0623082 B2 JPH0623082 B2 JP H0623082B2
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D493/00Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
    • C07D493/02Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D493/08Bridged systems
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、1,4−ビス−置換−2,6,7−トリオキサビクロ
[2.2.2]オクタン類よりなる新規な農薬に関するもので
ある。
政府援助の承認 本発明は国立衛生研究所によって承認された許可番号ES
00049でアメリカ合衆国政府の援助を受けることになっ
た。該政府は本発明に一定の権利を有する。
背景技術 農薬は種々の害虫が農作物、家畜、人およびそれらの環
境に襲来するのを撲滅する化学薬品である。この農薬は
殺虫剤、殺菌剤、除草剤(または雑草除去剤)、殺線虫
剤、軟体動物駆除剤、殺ダニ剤および殺寄生虫剤を包含
するものである。
多くの種類の化合物が農薬活性を示すことが知られてい
る。不幸なことには、既知の農薬組成物は適用する種の
抵抗力が発現するため時間の経過と共に効力が小さくな
る場合がある。従って、新しいタイプの農薬に対する要
求が常にある。
理想的な農薬は害虫を抑制するのに高い効力を有し、生
物分解性のものである。
本発明は上述した如き所望の物性を有する農薬組成物を
提供することに関する。
発明の開示 本発明の一例によれば、農薬組成物は式R-C(CH2O)3C-X
(式中のRおよびXはそれぞれ有機置換基である)を有
する化合物よりなり、LD50としてムスカ ドメスティカ
の体重1g当り前記化合物マイクログラムで約400以下
の農薬活性を有する。
本発明の他の例によれば、農薬組成物は式R-C(CH2O)3C-
X(式中のRおよびXはそれぞれ有機置換基である)を
有する化合物と農薬活性に対する相乗剤とからなり、体
重1g当り化合物約60マイクログラム以下のLD50を有す
る。
さらに本発明の他の例によれば、農薬組成物は式R-C(CH
2O)3C-Xを有する化合物で、式中Rはn-プロピル基、イ
ソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、又はフェ
ニル基であり、Xはエチニル基,シクロヘキシル基、シ
クロヘプチル基、シクロヘキセ−3−ニル基、2−ビシ
クロ[2.2.1]ヘプチル基、3−クロロフェニル基、4−
クロロフェニル基、2−フルオロフェニル基、4−フル
オロフェニル基、4−ブロムフェニル基、3,4−ジクロ
ロフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4
−アジドフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シア
ノフェニル基または2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニ
ル基である。
本発明の更なる他の例によれば、式R-C(CH2O)3C-Xを有
する化合物よりなる組成物であり、式中のXは4−クロ
ロフェニル基、Rはn−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基またはフェニル基; Xはシクロヘキシル基、Rはシクロヘキシル基またはフ
ェニル基; Rはシクロヘキシル基、Xはフェニル基、4−フルオロ
フェニル基、4−ブロムフェニル基、4−シアノフェニ
ル基、3,4−ジクロロフェニル基またはシクロヘプチル
基; Rはtert−ブチル基、Xは2−フルオロフェニル基、3
−クロロフェニル基、4−フルオロフェニル基、4−ブ
ロムフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、
4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−ア
ジドフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、2,3,4,5,6
−ペンタフルオロフェニル基、n-ペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基またはエチニル基; Rはイソプロピル基、Xは4−ニトロフェニル基、シク
ロヘキシル基またはシクロヘプチル基;または Rはn−プロピル基、Xは2−ビシクロ[2.2.1]ヘプチ
ル基またはシクロヘキセ−3−ニル基である。
本発明の他の例によれば、上述した農薬組成物を用いて
所定の虫類を殺すようにする。
本発明の好適な農薬組成物は、特に相乗剤と併用する場
合に十分高い農薬活性を有し、生物分解性である。これ
ら組成物は普通の家ばえ、アメリカおよびドイツごきぶ
り、油虫、ナガカメムシおよび蚊の幼虫の如き種々の昆
虫に対し顕著な農薬活性を示すことを確かめた。
発明を実施するための最良の形態 本発明によれば、式R-C(CH2O)3C-X(式中のRおよびX
はそれぞれ4位および1位における有機置換基である)
を有する化合物が提供される。この種の化合物は顕著な
農薬活性を示す多数の化学薬品を包含することを確かめ
た。後述する第1表および第2表は家ばえおよびアメリ
カごきぶりの抑制に関する上述した一般式の多数の化合
物単独並びに相乗剤であるピペロニルブトキシド(PB)と
の併用の相対的有効性を示す。表中で用いた略記号は次
の通りである。Prがプロピル、Buはブチル、Penはペン
チル、Hexはヘキシル、Heptはヘプチル、phはフェニ
ル、はノルマル、はイソ、はセコンダリー、
ターシャリー、はシクロである。
本発明の農薬はLD50として所定の害虫体重1g当りの農
薬マイクログラムで約400以下の農薬活性を示す。たと
えば、かかる活性を後述する如くムスカ ドメスティカ
に対する殺虫剤として示した。或いはまたはさらに、本
発明の農薬はLD50として所定の害虫体重1g当りの農薬
マイクログラムで約60以下、特に約20以下の農薬活性を
示す。かかる活性を後述する如くムスカ ドメスティカ
に対する殺虫剤として示した。
農薬に対する相乗剤の使用は公知であり、ジェイ.イ
ー.カシダ著J.Argic.Food Chem.,18,753-772(1970)の
「殺虫剤相乗剤の生化学における混合機能オキシダーゼ
の掛り合い」に詳細に論述されている。本発明に係る化
合物は殺虫剤を解毒するミクロソーム シトクロームP-
450オキシダーゼを抑制して農薬作用を長期にし、その
結果毒性を高めるよう機能する相乗剤と用いると一層有
効になる。かかる相乗剤は上記文献に列挙されたもの
と、上述した方法で機能する他のものとを包含する。
本発明の組成物は活性な農薬に対する希釈剤または賦形
剤として役立つ不活性担体と組合せて用いることができ
る。たとえば、毒物を使用前に石油系炭化水素、テトラ
ヒドロフラン、アセトン,セロソルブまたは他の任意適
当な不活性担体に溶解することができる。或いはまた、
毒物をタルク、クレー、微粉砕シリカ等の如き固体の不
活性担体上に吸着させることができる。
本発明の農薬と害虫との接触は、業界で周知で且つ従来
の農薬を昆虫または他の害虫に付与するのに用いる種々
の接触方法を包含する任意有効且つ簡便な方法により行
うことができる。たとえば、農薬をスプレー、エーロゾ
ル、ダストまたは顆粒として利用するか、昆虫または他
の害虫が接触し得る構造体に含浸または塗布するか、餌
に混合または含浸するか、害虫が通常集まる領域に緩徐
に放出する物質または構造体に混入するか、害虫と直接
接触するかまたは害虫が接触しがちな個所に置いた他の
製剤と混合および/または混入することができる、農薬
を不活性担体と混合して該農薬の害虫への供給を容易に
することができる。
家ばえに対する毒性は有効性の最初の明確な証拠および
さらに正確な評価を付与する第1表に示したようにRお
よびXの両置換基に左右される。1.4−ビス−置換−2,
6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン類を単独で、
またPBと共に試験した。
アメリカごきぶりに対する毒性を上述した1,4−ビス−
置換−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン類を
単独で、またPBと共に用いて試験した。第2表はその試
験結果を示す。
上記データは式R-C(CH2O)3C-Xの化合物がたいてい有効
な農薬であることを示す。RまたはXはノルマル、分岐
または置換したアルキル、アルキニル、シクロアルキル
またはシクロアルケニルとするか、アリールまたは置換
アリールとすることができる。Rがノルマルまたは分岐
アルキル、シクロアルキルまたはアリールの場合に有効
な化合物になる。特に、Rの炭素数は3〜10である。R
−プロピル、−ブチル、シクロヘキシル、シクロ
ペンチル、−プロピル、−ブチル、−ブチルまた
はフェニルが好ましい。Xはシクロアルキルまたは置換
シクロアルキル、6〜10の炭素数を有するシクロアルケ
ニル、ノルマルアルキル、アルキニルまたは置換フェニ
ルが好ましい。シクロヘキシルおよびシクロヘプチル置
換基を有する農薬が有効である。他の有用な置換基はn-
ペンチル、シクロヘキセ−3−ニルおよび2−ビシクロ
[2.2.2]ヘプチルである。Xがフェニル基の場合、該フ
ェニル基に対する置換基としてはハロゲン原子,シアノ
基、ニトロ基またはアジド基が好ましい。
合成処理 上述した一般式の化合物を製造する方法は下記の文献に
おいて見出すことができる。
ディ.エス.ミルブラス、ジェイ.エル.エンジェル、
ジェイ.ジィ.フェルカド、ジェイ.イー.カシダ共
著、Toxicology and Applied Pharmacology,47,287-293
(1979)“1−置換−4−アルキル−2,6,7−トリオキサ
ビシクロ[2.2.2]−オクタン類の構造と毒性との関
係”、 ジェイ.イー.カシダ、エム.エトー、エイ.ディ.モ
シオニ、ジェイ.エル.エンジェル、ディ.エス.ミル
ブラス、ジェイ.ジィー.フェルカド共著、Toxicology
and Applied Pharmacology,36,261-279(1976)"2,6,7−
トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン類および関連化合
物類の構造と毒性との関係”、 イー.ジェイ.ボロス、ケイ.ジェイ.コスクラン、ア
ール.ダブリュ.キング、ジェイ.ジィー.フェルカド
共著、JACS,88,1140-1143(1966)“多環化合物類の核磁
気共鳴II.アダマンタンおよびビシクロ[2.2.2]オクタ
ン誘導体の長範囲H1-H1およびH1-P31カップリング”、
アール.ディ.バートランド、アール.ディ.コンプト
ン、ジェイ.ジィー.フェルカド共著、JACS,92,2702-2
709(1970)“ヘキサフルオロベンゼンおよびベンゼンの
芳香族核磁気共鳴シフト効果における異常挙動”、 イー.ジェイ.コレイ、エヌ.ラジュ共著、Tetrabedro
n Letters,24,5571-5574(1983)“架橋カルボン酸オルソ
エステル類に対する新規な一般的合成法”. これら反応用中間体が下記の文献に抜瀝されている。
エス.エム.マックエルバン、アール.イー.スター
ン.ジュニア共著、JACS,77,4571-4577(1955)“ケテン
アセタール類 XXXIV.テトラおよびペンタメチレン
ケテン アセタール類”、エム.エム.ケトスラーク、
ディ.エム.ルドコフスキー、エフ.エイ.エッペル共
著、Oksosintez,Poluchenie Metodom Oksosinteza Al'd
egidov,Spritovi Vtorichnykh Produktov na ikh Osnov
e,Vses.Nauchn.-Issled.,Inst. Neftekhim Protsesspv,
156-163(1963)“イソパレルアルデヒドとホルムアルデ
ヒドとの縮合によるトリメチロールイソブタンの製
造”、オー.シィー.ダーマー、ピー.ダブリュ.ソロ
モン共著、JACS,76,1697-1699(1954)“トーレンス縮合
の拡張”、 ディー.ビー.パッチソン著、JACS,79,3455-3456(195
7)“カルボン酸塩エステル類の熱分解による環式エーテ
ル類”。
2種類の特定の方法(AおよびB)を用いてトリオキサ
ビシクロオクタン類(第3表)を製造した。各処理は対
応する置換アセトアルデヒドからヒドロキシメチル化お
よび次の交差カニザロ反応(デルマーおよびソロモン,
1954;ケトスラーク等,1963)により合成したトリオー
ルから出発した。
反応式は次の通りであった。
各トリオキサビシクロオクタンの適切なプロトン核磁気
共鳴(nmr)およびマススペクトロメトリー(MS)の特性値
を得た(第3表)。nmrに用いた略記号として、sは一
重項、dは二重項、2xdは2個の二重項、ddは二重項の
重複、tは三重項、2xtは2個の三重項、qは四重項、
mは多重項である。
方法A トリオールとオルソカルボン酸塩との酸触媒縮
合(ボロス等、1966;バートランド等,1970)反応式は
下記の通りである。
式中のR′はアルキルまたはアリール、好ましくはメチ
ルまたはエチルである。たとえば、2−t−ブチル−2
−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール(R=
t−Bu)(0.4g,2.5ミリモル)と、トリメチル オルソシ
クロヘキサンカルボキシレート(X=−Hex,R′=CH
3)(0.5g,2.5ミリモル)と、4−トルエン−スルホン酸
(10mg)との混合物をメタノールが蒸留除去されるまで
160℃で加熱した。残留物を真空乾燥(1mm Hgで)し、
短い塩基性アルミナカラム中を流下させて化合物60のト
リオキサビシクロオクタン(X=−Hex,R=−Bu)
(0.6g,95%)を得た。類似の方法を直接用いて化合物2
〜9,13,14,17〜19、21,23〜27,38,39,51,59,60および65
を製造した。
中間体のトリメチルオルソカルボキシレート類は市場で
入手し得るものか、メチルエステルを用いて説明した2
つの処理のいずれかにより合成した。第1の処理におい
ては、適当なベンゾトリクロライドまたはベンゾトリブ
ロマイド(対応するトルエンのN-ブロムスクシンイミド
(NBS)での臭素化による)にメトキシドを用いてハロゲ
ン化物置換(マックエルバンおよびベネラブル、1950)
を施した。かかる処理は次の通りであった。
式中のYは水素原子またはハロ若しくはトリフルオロメ
チルの如き1個以上の他の基を示す。
第2の処理においては、適当なニトリルをメタノールと
塩酸とで処理してイミノエステル ヒドロクロライド、
最終的にはトリメチル オルソカルボキシレートを得た
(マックエルバンおよびスターン、1955)。この処理は
次の通りであった。
方法B アシル化ヒドロキシメチルオキセタンの転位
(コーレイおよびラジュー,1983)3−置換−3−ヒド
ロキシミチルオキセタン類(適当なトリオールから炭酸
塩エステルの熱分解を経て製造)(パッチソン、1957)
のアシル化により対応するオクタンエステル類を得、こ
れは三フッ化臭素エーテレートの存在下で転位してトリ
オキサビシクロオクタン類を形成し得る。この反応式は
次の通りであった。
たとえば、4−ニトロベンゾイル クロライド(2.28g,1
2.3ミリモル)の乾燥ジクロロメタン(4ml)溶液を、3
−イソプロピル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(1.
6g,12.3ミリモル)を乾燥ジクロロメタン(15ml)およ
び乾燥ピリジン(2ml)に溶解した溶液に0℃で窒素雰
囲気下添加した。生成した溶液を一夜かきまぜ、水で抽
出し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、蒸発して4
−ニトロベンゾイル エステル(3.4g,99%)を残留物
として得、これは更に精製しなかった。1H NMR(CDCl3),
δ1.0[6H,d,(CH3)2C],2.3[1H,m,C-CH],4.55[2H,s,CH2OC
O],4.6[4H,dd,CH2OCH2],8.3[4H,q,芳香族]。この残留
物を窒素雰囲気下乾燥ジクロロメタン(15ml)に溶解
し、-55℃まで冷却し、三フッ化臭素エーテレート(2m
l)を添加した。この混合物を常温まで温め、トリエチ
ルアミンで急冷し、蒸発乾固し、ジクロルメタンと水と
に分割した。生成した有機相を分離し、乾燥(炭酸カリ
ウム)し、蒸発した。残渣を短い塩基性アルミナカラム
中を通すことにより精製して化合物28のトリオキサビシ
クロオクタン(X=4−NO2Ph;R=i-Pr)(1.7g,50%)を
得た。この類似処理を直接利用して化合物28-32,43,53,
61,62,71,72および74を製造した。
生物学的活性の測定 第1表に列挙した化合物をアセトンまたはアセトンに溶
解しない場合テトラヒドロフランに溶解させることによ
りその殺虫活性を試験した。後述の希釈液を、同じ溶剤
を用いて調整した。化合物の溶液(0.5マイクロリット
ル)を麻酔をかけた家ばえの雌の成虫(ムスカ ドメス
ティカL.,SCR種、発生後3〜5日、各20mg)の下腹部に
原則として塗布した。毒物投与の2〜3時間前に原則と
して家ばえを250マイクログラム/gのPBで処理するこ
とにより毒性研究を多様にした。処理した家ばえに砂糖
および水を与え、死亡率を25℃で24時間後に求めた。第
1表のデータは致死量として、はえ集団の50%を殺すに
要する昆虫体重g当りの毒物マイクログラムで示され、
これはLD50値と呼称されている。
第1表は家ばえおよびPBで予備処理した家ばえに対する
試験化合物の構造一括性関係を示す。多くの化合物はこ
の試験において現在市販の農薬と同じ効能範囲で活性で
ある。
普通の家ばえに対する顕著な殺虫活性が下記のRおよび
X置換基の適当な組合せで確認された。
R:−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、
ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルまたはフェニル、 X:−ブチル、n−ペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、4−シアノフェニル、3,4−ジクロロフェ
ニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、4−
ブロムフェニル、4−フルオロフェニル、4−ニトロフ
ェニル、4−アジドフェニル、ペンタフルオロフェニ
ル、2−ビシクロ[2.2.2]ヘプチル、フェニル、2−フ
ルオロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、エ
チニルまたはシクロヘキセ−3−ニル. 活性を確認し得る他のXまたはR置換基は5〜10個の炭
素原子を有する置換シクロアルカン類または置換シクロ
アルケン類である。また、Rが置換フェニル基の場合に
も活性を確認することができる。Xがフェニルまたは4
−フルオロフェニルの場合、Rはフェニルでないことが
好ましい。
農薬活性を有する化合物はRがノルマルまたは分岐のプ
ロピルまたはブチル、フェニル若しくは3〜10個の炭素
原子を有するシクロアルキルで、Xが6〜10個の炭素原
子を有するシクロアルキルまたはシクロアルケニル若し
くは置換フェニルであるところのものである。農薬活性
を有する他のグループの化合物は、Rがノルマルまたは
分岐プロピルまたはブチル、フェニル若しくは5または
6個の炭素原子を有するシクロアルキルで、Xがシクロ
ヘキシル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、エチニ
ル、若しくはハロ、シアク、アジド、ニトロまたは1〜
3個のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキルに
より置換されたフェニルであるところのものである。更
に他のグループの活性化合物は、Rがn−プロピル、ノ
ルマルまたは分岐ブチル、シクロペンチル若しくはシク
ロヘキシルで、Xがシクロヘキシル、シクロヘプチル若
しくは3または4位で1個以上のハロ、シアノ、アジド
およびニトロにより置換されたフェニルであるところの
ものである。他の更なる活性化合物のグループは、Rが
フェニルでXが3および/または4位でクロルおよび/
またはブロムで置換されたフェニルであるところのでも
のである。
殺虫活性の試験のため製造し、極めて高い活性(通常PB
との併用時に約5.5μg/gに等しいかまたはそれ以下
のLD50)を示す化合物は下記のXおよびRの組合せを包
含するものである。
Xは4−クロロフェニル、Rは−プロピル、−ブチ
ル、−ブチル、−ブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシルまたはフェニル; Rは−ブチル、Xはシクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、4−フルオロフェニル、4−ブロムフェニル、4−
ニトロフェニル、4−シアノフェニルまたは3,4−ジク
ロロフェニル; Rはスクロヘキシル、Xはシクロヘキシル、シクロヘプ
チル、4−フルオロフェニル、4−ブロムフェニル、4
−シアノフェニルまたは3,4ジクロロフェニル. より一般的な基準として、RおよびXは所要の活性が見
出される限り実質的に任意の有機置換基とすることがで
きる。現在まで、RおよびXが−アルキル、分岐アル
キル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、フェニル
または置換フェニル置換基である場合に、活性が見出さ
れた。これら置換基を有する全ての化合物が活性である
ものでないが、多くの適切な組合せが存在する。さら
に、上述した家ばえに関する簡単な試験または類似の試
験を任意所望の昆虫に行ない、あらゆる特定の昆虫に対
する使用に適した組合せを速かに決定する。
例2:他の昆虫に対する試験 第2表に列挙した化合物類のアメリカごきぶり(ペリプ
ラネタ アメリカナ)の雄の成虫に対する毒性を、実施
例1に於ける如き試験溶液を虫1匹当り1.0μの担体
溶剤を用いて胸部に塗布することにより試験した。いず
れの場合においても、トリオキサビシクロオクタンの投
与2時間前に250μg/gのPBで予備処理した後でまた
ごきぶりを試験した。LD50値を25℃で24時間後に求め
た。試験化合物をPBにより著しく相乗させてPBで処理し
た家ばえのものと類似の効能を達成した。但し、2種の
化合物(13および38)はごきぶりよりも家ばえに対する
方が>10倍も毒性があった。他の試験により、化合物6
が蚊の幼虫、黒豆油虫、ドイツごきぶり)およびナガカ
メムシに対しても毒性があることを確かめた。すなわ
ち、ここに記載した新規な農薬類の有用性が広範囲にわ
たって確立された。
例3:他の相乗剤での試験 酸化性解毒の抑制剤として役立つ他の既知相乗剤をPBの
代りに用いることができる。これは、Rがtert−ブチル
およびXが4−クロロフェニルである化合物での家ばえ
に対する試験で確認した。250マイクログラム/gのPB
で達成された相乗因子を、該相乗剤を125マイクログラ
ム/gの0−(2−メチルプロピル)0−(2−プロピ
ニル)フェニルホスホネートまたは50マイクログラム/
gのの0,0−ジエチル 0−フェニルホスホロチオエー
トのいずれかと置換すると達成される。これら試験にお
いて、相乗剤と殺虫剤とを同時に実際の用途に最も近く
シュミレートした状態のものに適用した。これら相乗剤
はコストが比較的低く、哺乳類毒性がある。従って、多
くの化合物が有用で、殺虫性トリオキサビシクロオクタ
ン類の殺虫活性を改善する際の相乗剤として経済的に有
益である。
例4:哺乳類毒性の試験 本発明に係る2種の化合物の哺乳類毒性を、各化合物を
オリーブ油に個々に溶解し、生成した溶液をねずみに腹
膜内投与して24時間後の致死率を測定することにより求
めた。これら化合物はRがtert−ブチルでXがシクロヘ
キシルであるもの(60)と、RがイソプロピルでXがシク
ロヘキシルであるもの(59)とした。tert−ブチル化合物
とiso−ブチル化合物との注入LD50値は体重1Kg当りそ
れぞれ200ミリグラムおよび500ミリグラム以上であっ
た。
明らかに、本発明の幾つかの化合物は比較的低い哺乳類
毒性、特に体重1Kg当り化合物200ミリグラム以上の注
入LD50を有する。哺乳類毒性は、溶媒担体、投与方法お
よび哺乳類の種類に著しく左右される場合がある。
産業上の利用可能性 本発明に係る化合物は広範囲の種々の昆虫に対する農薬
として顕著な活性を示す。これら化合物は容易に生物分
解する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カシダ,ジヨン イー アメリカ合衆国 94708 カリフオルニア 州 バ−クレ−,ラ ベレーダ ロード 1570 (56)参考文献 Toxicol.Appl.Pharm acol.,47[2],(1979)P.287 −293

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学式R−C(CHO)C−Xで表さ
    れる化合物。 [ただし、 Rは、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキ
    ル基、及びフェニル基からなるグループから選択される
    置換基であり、 Xは、C−Cシクロアルキル基、C−Cシクロ
    アルケニル基、エチニル基及び一個あるいはそれ以上の
    ハロゲン、シアノ基、アジド基、ニトロ基及びトリフル
    オロメタン基のいずれかで置換されたフェニル基(但
    し、Xが4−フルオロフェニル基でRがフェニル基のも
    のは除く。)からなるグループから選択される置換基で
    ある。]
  2. 【請求項2】前記化学式中のRが、n−プロピル基、ブ
    チル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基から
    なるグループより選択される置換基であり、化学式中の
    Xが、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、及びハロ
    ゲン、シアノ基、アジド基及びニトロ基からなるグルー
    プから独立して選択された置換基で3位及び4位の少な
    くとも一方が置換されたフェニル基からなるグループか
    ら選択される置換基であることを特徴とする請求の範囲
    第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】前記化学式中のRがフェニル基であり、X
    がクロロ及びブロモから独立して選択されたハロゲンで
    3位及び4位の少なくとも一方が置換されたフェニル基
    であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】前記化合物が、 1−(4−クロロフェニル)−4−n−プロピル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−n−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−s−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−シクロペンチル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−クロロフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−クロロフェニル)−4−フェニル−2,6,
    7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘキシル−4−t−ブチル−2,6,7−ト
    リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘプチル−4−t−ブチル−2,6,7−ト
    リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−フロロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−ブロモフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−ニトロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−シアノフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(3,4−ジクロロフェニル)−4−t−ブチル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−シクロヘキシル−4−シクロヘキシル−2,6,7
    −トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘプチル−4−シクロヘキシル−2,6,7
    −トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−フロロフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−ブロモフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−シアノフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、及び 1−(3,4−ジクロロフェニル)−4−シクロヘキシ
    ル−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オ
    クタン、 からなるグループから選択される化合物であることを特
    徴とする請求の範囲第1項記載の化合物。
  5. 【請求項5】化学式R−C(CHO)C−X [ただし、 Rは、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキ
    ル基、及びフェニル基からなるグループから選択される
    置換基であり、 Xは、C−Cシクロアルキル基、C−Cシクロ
    アルケニル基、エチニル基、及び一個あるいはそれ以上
    のハロゲン、シアノ基、アジド基、ニトロ基及びトリフ
    ルオロメタン基のいずれかで置換されたフェニル基(但
    し、Xが4−フルオロフェニル基でRがフェニル基のも
    のは除く。)からなるグループから選択される置換基で
    ある。] で表される化合物と不活性担体を含有することを特徴と
    する殺虫剤。
  6. 【請求項6】前記化合物が、ムスカ ドメスティカ(Muc
    osa domestica)の体重1gあたりマイクログラムで40
    0以下のLD50を示す殺虫活性を持つ化合物であるこ
    とを特徴とする請求の範囲第5項記載の殺虫剤。
  7. 【請求項7】前記化学式中のRが、n−プロピル基、ブ
    チル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基から
    なるグループより選択される置換基であり、化学式中の
    Xが、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、及びハロ
    ゲン、シアノ基、アジド基及びニトロ基からなるグルー
    プから独立して選択された置換基で3位及び4位の少な
    くとも一方が置換されたフェニル基からなるグループか
    ら選択される置換基であることを特徴とする請求の範囲
    第5項記載の殺虫剤。
  8. 【請求項8】前記化学式中のRがフェニル基であり、X
    がクロロ及びブロモから独立して選択されたハロゲンで
    3位及び4位の少なくとも一方が置換されたフェニル基
    であることを特徴とする請求の範囲第5項記載の殺虫
    剤。
  9. 【請求項9】前記化合物が、 1−(4−クロロフェニル)−4−n−プロピル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−n−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−s−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−シクロペンチル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−クロロフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−クロロフェニル)−4−フェニル−2,6,
    7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘキシル−4−t−ブチル−2,6,7−ト
    リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘプチル−4−t−ブチル−2,6,7−ト
    リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−フロロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−ブロモフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−ニトロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−シアノフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(3,4−ジクロロフェニル)−4−t−ブチル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−シクロヘキシル−4−シクロヘキシル−2,6,7
    −トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘプチル−4−シクロヘキシル−2,6,7
    −トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−フロロフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−ブロモフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−シアノフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、及び 1−(3,4−ジクロロフェニル)−4−シクロヘキシ
    ル−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オ
    クタン、 からなるグループから選択される化合物であることを特
    徴とする請求の範囲第5項記載の殺虫剤。
  10. 【請求項10】化学式R−C(CHO)C−X [ただし、 Rは、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキ
    ル基、及びフェニル基からなるグループから選択される
    置換基であり、 Xは、C−Cシクロアルキル基、C−Cシクロ
    アルケニル基、エチニル基、及び一個あるいはそれ以上
    のハロゲン、シアノ基、アジド基、ニトロ基及びトリフ
    ルオロメタン基のいずれかで置換されたフェニル基(但
    し、Xが4−フルオロフェニル基でRがフェニル基のも
    のは除く。)からなるグループから選択される置換基で
    ある。] で表される化合物と、ミクロソーム シトクローム P
    −450 オキシダーゼ阻害剤と、不活性担体とを含有
    することを特徴とする殺虫剤。
  11. 【請求項11】前記化合物が、ムスカ ドメスティカの
    体重1gあたりマイクログラムで400以下のLD50
    を示す殺虫活性を持つことを特徴とする請求の範囲第1
    0項記載の殺虫剤。
  12. 【請求項12】前記化学式中のRが、n−プロピル基、
    ブチル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基か
    らなるグループより選択される置換基であり、化学式中
    のXが、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、及びハ
    ロゲン、シアノ基、アジド基及びニトロ基からなるグル
    ープから独立して選択された置換基で3位及び4位の少
    なくとも一方が置換されたフェニル基からなるグループ
    から選択される置換基であることを特徴とする請求の範
    囲第10項記載の殺虫剤。
  13. 【請求項13】前記化学式中のRがフェニル基であり、
    Xがクロロ及びブロモから独立して選択されたハロゲン
    で3位及び4位の少なくとも一方が置換されたフェニル
    基であることを特徴とする請求の範囲第10項記載の殺
    虫剤。
  14. 【請求項14】前記化合物が、 1−(4−クロロフェニル)−4−n−プロピル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−n−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−s−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−クロロフェニル)−4−シクロペンチル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−クロロフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−クロロフェニル)−4−フェニル−2,6,
    7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘキシル−4−t−ブチル−2,6,7−ト
    リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘプチル−4−t−ブチル−2,6,7−ト
    リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−フロロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−ブロモフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−ニトロフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−シアノフェニル)−4−t−ブチル−2,
    6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(3,4−ジクロロフェニル)−4−t−ブチル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−シクロヘキシル−4−シクロヘキシル−2,6,7
    −トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−シクロヘプチル−4−シクロヘキシル−2,6,7
    −トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、 1−(4−フロロフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−ブロモフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、 1−(4−シアノフェニル)−4−シクロヘキシル−
    2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
    ン、及び 1−(3,4−ジクロロフェニル)−4−シクロヘキシ
    ル−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オ
    クタン、 からなるグループから選択される化合物であることを特
    徴とする請求の範囲第10項記載の殺虫剤。
  15. 【請求項15】化学式R−C(CHO)C−X [ただし、 Rは、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキ
    ル基、及びフェニル基からなるグループから選択される
    置換基であり、 Xは、C−Cシクロアルキル基、C−Cシクロ
    アルケニル基、エチニル基、及び一個あるいはそれ以上
    のハロゲン、シアノ基、アジド基、ニトロ基及びトリフ
    ルオロメタン基のいずれかで置換されたフェニル基(但
    し、Xが4−フルオロフェニル基でRがフェニル基のも
    のは除く。)からなるグループから選択される置換基で
    ある。] で表される化合物を、トリオール[R−C(CH
    H)]をオルトカルボキシレート[(R′O)C−
    X]を用いて酸触媒縮合させることによって合成する方
    法。
  16. 【請求項16】化学式R−C(CHO)C−X [ただし、 Rは、C−Cアルキル基、C−Cシクロアルキ
    ル基、及びフェニル基からなるグループから選択される
    置換基であり、 Xは、C−Cシクロアルキル基、C−Cシクロ
    アルケニル基、エチニル基、及び一個あるいはそれ以上
    のハロゲン、シアノ基、アジド基、ニトロ基及びトリフ
    ルオロメタン基のいずれかで置換されたフェニル基(但
    し、Xが4−フルオロフェニル基でRがフェニル基のも
    のは除く。)からなるグループから選択される置換基で
    ある。] で表される化合物を、次の反応式 (ただし、反応式中のR及びXは、前記化学式中のR及
    びXと一致する。)で示すアシル化ヒドロキシメチルオ
    キセタンの転位を行うことによって合成する方法。
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