JPH06230173A - インターナルポンプの吐出流量測定装置 - Google Patents

インターナルポンプの吐出流量測定装置

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JPH06230173A
JPH06230173A JP50A JP1901893A JPH06230173A JP H06230173 A JPH06230173 A JP H06230173A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 1901893 A JP1901893 A JP 1901893A JP H06230173 A JPH06230173 A JP H06230173A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】保守点検が容易で、しかも高い測定精度が得ら
れるインターナルポンプの吐出流量測定装置を提供す
る。 【構成】インターナルポンプにおけるポンプ軸(3)の
変位を計測する変位計(21〜24)と、インターナル
ポンプの回転数を計測する回転計(27)と、この回転
計(27)の出力と変位計(21〜24)の出力とを導
入し、この両値が関与する関係に予め求められている吐
出流量データを参照して吐出流量値を出力する吐出流量
較正手段(25,26,28,29,30,31,3
2)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉圧力容器の底部
周縁に配置される再循環用インターナルポンプの吐出流
量を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、沸騰水型原子炉では圧力
容器の底部周縁に再循環用インターナルポンプを設けて
いるものが多い。インターナルポンプは、通常、軸流型
に構成されている。そして、インペラを圧力容器の内側
に位置させ、このインペラを駆動するモータを圧力容器
の底部から吊り下げられたモータケース内に収納してい
る。
【0003】図12にはインターナルポンプの構成例が
示されている。すなわち、図中1は沸騰水型原子炉の圧
力容器を示している。この圧力容器1の底部周縁からモ
ータケース2が吊り下げられている。このモータケース
2内には、ロータ3とステータ4とからなるモータ5が
組込まれており、ロータ3の内側にはポンプ軸6が一体
的に固着されている。ロータ3の下端および上端と静止
部との間にはそれぞれジャーナル軸受7,8が組込まれ
ており、これらによってロータ3が回転自在に支持され
ている。ポンプ軸6の上端部はモータケース2から圧力
容器1の内側へと突出しており、この突出部の先端部に
インペラ9が固着されている。このインペラ9の周囲お
よび下流側にはディフューザ10が配置されている。
【0004】沸騰水型原子炉には、図13に示すよう
に、上記構造のインターナルポンプが通常10台前後取
付けられており、これらで炉心に冷却水を送込むように
している。この図は圧力容器1内の冷却水の循環を縦断
面図と横断面図とを使って模式的に示したもので、図中
11はシュラウドを示し、12は炉心支持板部を示し、
実線矢印13は冷却水の流れを示している。
【0005】モータ5によって回転駆動されたインペラ
9の駆動力でインターナルポンプから吐出された冷却水
は、圧力容器1の底壁内面に沿って流れて炉心部下方で
合流する。原子炉の運転に必要な炉心流量の計測は炉心
支持板部12に設けられた差圧計によって行われる。
【0006】一方、各インターナルポンプの運転状態を
知るために必要なインターナルポンプ個々の吐出流量
は、インターナルポンプの上流・下流の圧力差(ポンプ
デック差圧)を計測する方法や、インターナルポンプの
上流部あるいは下流部の冷却水流路にフローノズルやベ
ンチュリ管のような流量測定素子を設けるなどの方法で
計測される。
【0007】しかしながら、ポンプデック差圧を計測す
る方法では、複数台のインターナルポンプ間で回転数に
ばらつきのある場合には測定精度が落ちる問題があっ
た。また、冷却水流路に直接、流量測定素子を設ける方
式では、圧力容器内部の構造が複雑になり、インターナ
ルポンプの分解点検等の保守作業を難しくする欠点があ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の測
定手法では、各インターナルポンプの回転数にばらつき
のある場合に測定精度が落ちたり、あるいは保守性を悪
化させたりする問題があった。
【0009】そこで本発明は、上述した不具合を解消で
き、保守点検が容易で、個々のインターナルポンプ吐出
流量を精度良く測定できるインターナルポンプの吐出流
量測定装置を提供することを目的にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明では、インターナルポンプのインペ
ラの回転による駆動力でポンプ吐出流量が発生する際
に、吐出冷却水からの反力でインペラに流体力が加わ
り、さらにこの流体力の方向・大きさがポンプ回転数と
吐出流量に依存することに着目している。
【0011】すなわち、本発明に係る吐出流量測定装置
は、インターナルポンプにおけるポンプ軸の変位を計測
する変位計と、インターナルポンプの回転数を計測する
回転計と、この回転計の出力と変位計の出力とを導入
し、この両値が関与する関係に予め求められている吐出
流量データを参照して吐出流量値を出力する吐出流量較
正手段とを備えている。
【0012】
【作用】インペラに加わる流体力の方向・大きさがポン
プ回転数と吐出流量に依存することに着目して構成され
ているので、ポンプデック差圧を計測する方式や冷却水
流路にフローノズルやベンチュリ管を設ける方式に較べ
て構成の複雑化を招くことなく、しかも精度の高い測定
が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。まず、具体的な実施例を説明する前に、本発明装置
の測定原理を説明する。
【0014】今、図2(a) に示すように、1つのインタ
ーナルポンプのインペラ9に着目してみると、このイン
ターナルポンプの吐出流量とインペラ9に加わる水平方
向の流体力Feとの間には、図2(b),(c) に示すよう
に、吐出流量の変化に応じて流体力Feの大きさおよび
方向が変化し、流量の多いときには流体力Feの大きさ
が増大し、その方向が圧力容器1の中心に向かう関係が
ある。
【0015】これは、図3(a),(b) に示すように、イン
ペラ9より下流の曲り流路の影響を受け、吐出流量の多
い場合には圧力容器壁の内面により近い部分を多くが流
れ、その反力としての流体力Feが圧力容器1の中心に
向かう力としてインペラ9に加わるためである。また、
吐出流量の少ないときは、圧力容器壁の内面より離れた
シュラウド11に近い部分を多くが流れるため、その反
力としての流体力Feが圧力容器壁側に向かう力として
インペラ9に加わる。
【0016】インターナルポンプの回転数が変化する
と、インペラ9に加わる水平方向の流体力Feと吐出流
量との関係も変化する。したがって、流体力Feと吐出
流量との関係を論じるときには、ポンプの回転数毎に流
体力Feと吐出流量との関係を求めておく必要がある。
流体力Feの大きさは概ねポンプ回転数の二乗〜三乗に
比例する。
【0017】上記説明から明らかなように、インペラ9
に加わる水平方向の流体力Feとポンプ吐出流量および
ポンプ回転数との間の関数関係は、インターナルポンプ
吐出部の流路形状が同じであれば一意的に決定される。
このようにインターナルポンプ吐出流量および回転数と
インペラ9に加わる水平方向の流体力Feとの間には一
意的な関係があるので、予め原子炉圧力容器下部の流路
を模擬した較正用の試験流路を用いて吐出流量,回転数
と流体力Feとの関係を求めておき、このデータと実運
転時に測定された水平方向の流体力Fe,回転数とを比
較することによって実運転時のポンプ吐出流量を測定で
きることになる。本発明に係る測定装置は上記の考えに
立脚している。
【0018】なお、上記手法でインターナルポンプの吐
出流量を測定するには、インペラ9に加わる水平方向の
流体力Feを何等かの手段で計測する必要がある。この
計測は次のような方法で簡単に実現できる。
【0019】インペラ9に加わる水平方向の流体力Fe
は、図4に示すように、ロータの上部・下部に設けられ
た2個のジャーナル軸受の軸受力F1 ,F2 と、ロータ
・ステータ間の電磁吸引力Fm と、インペラ・ディフュ
ーザ間の軸受効果力FD とによって釣り合うモデルで近
似される。すなわち、インペラ9に加わる流体力Fe
は、力とモーメントのバランスにより、 Fe+FD +F1 +Fm +F2 =0 …(力のバランス) F1 *L1 +Fm *Lm +F2 *L2 =0 …(モーメントのバランス) で表すことができる。
【0020】ここで、L1 ,Lm ,L2 はそれぞれイン
ペラから上部ジャーナル軸受,モータ部,下部ジャーナ
ル軸受までの代表的な距離である。また、軸受力F1
2およびインペラ・ディフューザ間の軸受効果力FD
は、図5(a),(b),(c) に示すように、軸受中心あるいは
ディフューザ中心からの回転軸の変位量(以下、偏心量
と呼ぶ)x1 ,x2 ,xD の関数である。具体的には、
ポンプ回転数毎に係数の決まるレイノルズ方程式を解く
ことによって求められる。偏心量と軸受力F1,F2
の関係の例を図6に示す。同図において、実線矢印15
は回転軸の回転方向を示し、×印16は上部および下部
ジャーナル軸受7(8)の軸受中心を示し、・印17は
回転軸の偏心位置(偏心量)を示し、実線矢印18は軸
受力F1(F2 )の方向と大きさとを示している。ロー
タ・ステータ間の電磁吸引力Fmはロータ・ステータ間
の偏心量xm に比例するので、x1 ,x2 ,xD および
m の各偏心量とポンプ回転数とから知ることができ
る。したがって、前記力のバランスよりインペラ9に加
わる水平方向流体力Feを求めることができる。
【0021】実用上は、図7に示すように、ポンプ軸6
が剛体であると仮定して、ポンプ軸6あるいはロータ3
の軸方向の任意の位置での周方向2箇所の変位を計測
し、ポンプ軸6の傾きαを決定すればよい。すなわち、
ポンプ軸6が直線上にあると仮定すると、ポンプ軸6の
軸方向における任意の2箇所の偏心量を計測することに
より、x1 ,x2 ,xD およびxm の各偏心量を全て求
めることができる。
【0022】図8には本発明装置の機能ブロックが示さ
れている。すなわち、本発明装置では、ポンプ軸の任意
の個所での周方向2箇所の変位を測定して、ジャーナル
軸受部,インペラ・ディフューザ間,ロータ・ステータ
間での各回転軸の偏心量と方向を検出し、ポンプ回転数
の測定値を用いて軸受力と電磁力とを算出する。このと
き、軸受力あるいは電磁力のどれか1つはモーメントの
バランスからも求められる。次に力のバランスから流体
力Feの大きさと方向を算出し、予め較正された流体力
Feと吐出流量との関係を参照してインターナルポンプ
吐出流量を求めるようにしているのである。次に、図1
を参照しながら一実施例を説明する。
【0023】図中1は原子炉の圧力容器を示し、2はモ
ータケースを示し、3はインターナルポンプのロータ
(ポンプ軸)を示し、9はインターナルポンプのインペ
ラを示している。これらは図12と同様に構成され、圧
力容器1に対して同様に配置されている。
【0024】モータケース2内にはロータ(ポンプ軸)
3の変位を計測するための変位計21,22,23,2
4が配置されている。変位計21と22とは対をなし、
上部ジャーナル軸受の近傍の変位を互いに周方向に90
度離れて計測している。同様に、変位計23と24とが
対をなし、下部ジャーナル軸受の近傍の変位を互いに周
方向に90度離れて計測している。
【0025】各変位計21〜24の出力信号は、モータ
ケース2の外部へ導かれ、平均回路25に導入されて時
間平均値信号に変換される。そして、平均回路25の出
力は、この出力から前述した上部・下部ジャーナル軸受
の偏心量x1 ・x2 およびインペラ・ディフューザ間の
偏心量xD およびロータ・ステータ間の偏心量xm を算
出する偏心量演算器26に導入される。
【0026】一方、ロータ3の回転数を計測する回転計
27が設けてあり、この回転計27の出力と偏心量演算
器26の出力とは軸受力演算器28に導入される。この
軸受力演算器28は、回転計27の出力と偏心量演算器
26の出力とを使って軸受での偏心量と軸受力との関係
を表形式で記憶している記憶装置29をアクセスし、記
憶装置29に記憶されているデータを参照して前述した
上部ジャーナル軸受での軸受力F1 ,下部ジャーナル軸
受での軸受力F2 ,インペラ・ディフューザ間軸受効果
力FD および電磁吸引力Fm を算出する。
【0027】算出された上記各値は流体力演算器30に
導入される。この流体力演算器30は入力された各値に
基き、インペラ9とポンプ軸に加わる外力のバランス式
からインペラ9に加わる前述した水平方向流体力Feを
算出する。そして、流体力演算器30の出力Feと回転
計27の出力とは吐出流量演算器31に導入される。吐
出流量演算器31は、出力Feと回転計27の出力とを
使ってFeとポンプ吐出流量との関係を較正した結果を
記憶している記憶装置32をアクセスし、記憶装置32
に記憶されている較正値を参照してポンプ吐出流量を算
出し、算出された流量信号を出力する。出力された流量
信号は、CRTなどの適当な表示器やプロセスコンピュ
ータ等の他の制御器に与えられる。
【0028】記憶装置29は、ポンプの各回転数毎に偏
心量と軸受力との関係を表形式で記憶している。そし
て、軸受力演算器28は回転数と偏心量の値とから記憶
装置29に記憶されているデータを内挿補間して軸受力
を算出している。同様に、記憶装置32は、ポンプの各
回転数毎に流体力Feとポンプ吐出流量との関係を較正
した結果を表形式で記憶している。そして、吐出流量演
算器31は回転数と流体力Feとから記憶装置32に記
憶されているデータを内挿補間して吐出流量を算出して
いる。また、変位計21〜24の出力を平均回路25に
通して偏心量演算器26に入力しているのは、流体力以
外の原因に起因してポンプ軸が振れ回ることの影響を除
去するためである。
【0029】ところで、記憶装置32に記憶される較正
データは、たとえば図9に示すような較正試験装置を用
いて予め取得されたものである。すなわち、圧力容器の
下部に設けられるインターナルポンプ1台分のポンプ吐
出部流路を模擬した較正用流路40を用意し、この較正
用流路40の出口に、たとえばタービン式流量計41を
設ける。この較正用流路40を使い、図1と同様に変位
計21〜24と回転計27とを用いてロータ3の変位と
ポンプ回転数とを計測し、このときに偏心量演算器26
と記憶装置29と軸受力演算器28と流体力演算器30
とを使って流体力Feを算出し、算出されたFeと流量
計41の出力Rとを各回転数N毎に取得する。そして、
取得データを記憶装置32に記憶させている。なお、図
中42は圧力容器の下部中心部を模擬したタンクを示し
ている。また、較正用データを得るときに用いる流量計
41として容積式流量計を使用することもできる。
【0030】このように構成されたインターナルポンプ
の吐出流量測定装置では、実際に内部に設置する計測器
は、ポンプ軸(ロータ)の変位を計測する小型の変位計
21〜24と回転計27とだけでよい。したがって、保
守,点検の容易な流量測定装置を実現できる。また、各
インターナルポンプ毎に独立して流量を測定できるの
で、各インターナルポンプの回転数が異なる場合でも、
その影響を受けることなく、対象とするポンプの吐出流
量を測定できる。図10には本発明の別の実施例に係る
吐出流量測定装置が示されている。この図では図1およ
び図12と同一部分が同一符号で示されている。したが
って、重複する部分の詳しい説明は省略する。
【0031】この実施例に係る吐出流量測定装置は、図
7を用いて説明した手法を採用したもので、下部ジャー
ナル軸受8の近傍に2つの変位計23,24を周方向に
90度ずらして設け、これらでロータ(ポンプ軸)3の
変位を計測している。そして、変位計23,24の出力
を平均回路25aに導入して時間平均値を算出させ、こ
の時間平均値信号を偏心量演算器26aに導入してロー
タ3の偏心量を算出させている。算出された偏芯量値と
回転計27の出力とを吐出流量演算器31aに導入して
いる。吐出流量演算器31aは、偏芯量信号と回転計2
7の出力とを使って吐出流量とロータの偏心量との関係
を記憶している記憶装置32aをアクセスし、記憶装置
32aに記憶されている較正値を参照してポンプ吐出流
量を算出し、算出された流量信号を出力する。出力され
た流量信号は、CRTなどの適当な表示器やプロセスコ
ンピュター等の他の制御器に与えられる。
【0032】なお、ロータ偏心量とポンプ吐出流量との
関係を較正した結果を記憶している記憶装置32aは、
ポンプの回転数毎に表形式でデータを記憶し、吐出流量
演算器31aでは回転数とロータ偏心量とから記憶装置
32aのデータを内挿補間して吐出流量を算出してい
る。
【0033】記憶装置32に記憶される吐出流量とロー
タ偏心量との較正データは、図11に示す較正装置によ
って取得されたものである。すなわち、図9に示した場
合と同様に、圧力容器の下部に設けられるインターナル
ポンプ1台分のポンプ吐出部流路を模擬した較正用流路
40を用意し、この較正用流路40の出口に、たとえば
タービン式流量計41を設ける。そして、実機のインタ
ーナルポンプと全く同じ軸受7,8を持つ同一のポンプ
に対して、高さ方向および水平方向の位置,方向が実機
と同じ関係となるように変位計23,24を設置する。
【0034】較正用流路40を使い、図10と同様に変
位計23,24と回転計27とを用いてロータ3の変位
とポンプ回転数とを計測し、このときの偏心量演算器2
6aの出力Sと流量計41の出力Rとを各回転数N毎に
取得する。このようにして取得されたデータが記憶装置
32aに記憶されている。
【0035】このように、較正装置と実機が同じポンプ
で、ロータ変位計も同等であると、軸受力および流体力
の算出過程も同等となり、吐出流量とロータ偏心量とを
直接、関係づけることができる。
【0036】したがって、図10に示される吐出流量測
定装置でも図1に示される装置と同等の測定性能を発揮
させることができる。そして、この場合には、変位計を
2個に減らすことができるばかりか、軸受力演算器およ
び流体力演算器を不要化できる。通常、実機に多くの変
位計を装備することはコスト的にも保守の面からも好ま
しくはない。したがって、この実施例のように変位計の
個数を減らせることは大きなメリットとなる。
【0037】このように、本発明装置は、従来の測定装
置とは全く異なる測定原理を採用したもので、吐出流量
の変化でインペラに加わる水平方向流体力にも変化が生
じることを利用し、ロータ(ポンプ軸)の変位を測定す
ることによりインペラに加わる水平方向流体力の変化を
検出し、間接的にインターナルポンプ吐出流量を測定し
ている。したがって、保守点検の容易化は勿論のこと、
各インターナルポンプの吐出流量を精度よく測定でき
る。
【0038】なお、上述した各実施例では、ポンプ軸を
支えるジャーナル軸受の個数が上部と下部との2個であ
るが、ジャーナル軸受の個数が1個もしくは3個以上で
あっても原理的には同じで、本発明を適用できることは
勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保守点検が容易で、個々のインターナルポンプ吐出流量
を精度良く測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインターナルポンプの
吐出流量測定装置のブロック構成図
【図2】同装置の測定原理を説明するための図
【図3】同装置の測定原理を説明するための図
【図4】同装置の測定原理を説明するための図
【図5】同装置の測定原理を説明するための図
【図6】同装置の測定原理を説明するための図
【図7】同装置の測定原理を説明するための図
【図8】同装置の機能ブロック図
【図9】同装置を較正する較正装置の概略図
【図10】本発明の別の実施例に係るインターナルポン
プの吐出流量測定装置のブロック構成図
【図11】同装置を較正する較正装置の概略図
【図12】原子炉用インターナルポンプの縦断面図
【図13】圧力容器内の冷却水の循環を説明するための
【符号の説明】
1…原子炉の圧力容器 2…モータケー
ス 3…ロータ 4…ステータ 5…モータ 6…ポンプ軸 7…上部ジャーナル軸受 8…下部ジャー
ナル軸受 9…インペラ 10…ディフュ
ーザ 11…シュラウド 12…炉心支持
板部 21〜24…変位計 25,25a…
平均回路 26,26a…偏芯量演算器 27…回転計 28…軸受力演算器 29…記憶装置 30…流体力演算器 31,31a…
吐出流量演算器 32,32a…記憶装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器の底部周縁に配置される再
    循環用インターナルポンプの吐出流量を測定するための
    ものであって、前記インターナルポンプにおけるポンプ
    軸の変位を計測する変位計と、前記インターナルポンプ
    の回転数を計測する回転計と、この回転計の出力と前記
    変位計の出力とを導入し、この両値が関与する関係に予
    め求められている吐出流量データを参照して吐出流量値
    を出力する吐出流量較正手段とを具備してなることを特
    徴とするインターナルポンプの吐出流量測定装置。
  2. 【請求項2】前記吐出流量較正手段は、前記変位計の出
    力と前記回転計の出力と予め求められている偏心量−軸
    受力データとを入力して前記インターナルポンプのイン
    ペラに加わる流体力を算出する手段と、この手段で算出
    された流体力値と前記回転計の出力とを導入し、この両
    値が関与する関係に予め求められている吐出流量データ
    を参照して吐出流量値を出力する手段とを備えてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインターナルポンプの
    吐出流量測定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022059695A1 (ja) 2020-09-16 2022-03-24 日精エー・エス・ビー機械株式会社 樹脂製容器の製造方法および製造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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