JPH06229908A - 建物側壁の環境試験装置における局部雨水試験装置 - Google Patents

建物側壁の環境試験装置における局部雨水試験装置

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JPH06229908A
JPH06229908A JP4227593A JP4227593A JPH06229908A JP H06229908 A JPH06229908 A JP H06229908A JP 4227593 A JP4227593 A JP 4227593A JP 4227593 A JP4227593 A JP 4227593A JP H06229908 A JPH06229908 A JP H06229908A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐震、風圧、降水等の各種環境試験を行う環
境試験装置であって疑似建物の側壁に風圧と共にあらゆ
る方向から水を局部的に吹き付けることが可能な建物側
壁の環境試験装置における局部雨水試験装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 圧力チャンバーC内に所定間隔毎に立設した
ガイド支柱8に関係づけて支持枠体9を昇降可能に設
け、支持枠体内に横方向移動可能に可動枠体10を取付
け、可動枠体には水平軸を中心として上下方向回動可能
な導水管31を取付けるとともに、導水管の適所に水路
を連通させ且つ導水管に対してその長手方向に直交する
軸を中心として横方向回動可能な噴出ノズル39を備え
た噴出体32を取付けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物側壁の耐震、風
圧、降水等の各種環境試験を行う環境試験装置における
局部雨水試験装置に係わり、更に詳しくは疑似建物の側
壁に風圧とともに局部的に水を吹き付け可能な建物側壁
の環境試験装置における局部雨水試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反力フレームとそれに対して振動
可能に設置した疑似建物を有するとともに、反力フレー
ムに密封連結して疑似建物の側壁に圧力及び散水を付与
してなる圧力チャンバーからなる建物側壁の耐震、風
圧、降水等の各種環境試験を行う環境試験装置は公知で
ある。
【0003】そして、このような環境試験装置における
降水試験装置は、圧力チャンバー内であって疑似建物の
側壁、いわゆるカーテンウォールや窓に対面する内壁に
上下及び横方向に所定間隔毎に多数のノズルを設けて、
該側壁に略直角且つ一様に水を吹き付け、水の滲み込み
や流れを試験するものであった。
【0004】しかし、実環境においては、雨水が側壁に
略直角且つ一様に吹き付けられることは稀であり、台風
等の強風を伴う降雨の場合や、高層ビルディング群の谷
間又は複雑な外形の建築物の近傍で発生する上昇気流を
伴う降雨の場合には、雨水が斜め下方から側壁に吹き付
けられ、また局部的に予想以上の雨量が作用することが
ある。このように、従来の降水試験装置では、実環境を
忠実に再現したものとは言えないのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、疑似建物の側壁に風
圧と共にあらゆる方向から水を局部的に吹き付けること
が可能な建物側壁の環境試験装置における局部雨水試験
装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、反力フレームとそれに対して振動可能に設
置した疑似建物を有するとともに、反力フレームに密封
連結して疑似建物の側壁に圧力及び散水を付与してなる
圧力チャンバーからなる建物側壁の耐震、風圧、降水等
の各種環境試験を行う環境試験装置であって、前記圧力
チャンバー内に所定間隔毎に立設したガイド支柱に関係
づけて支持枠体を昇降可能に設け、該支持枠体内に横方
向移動可能に可動枠体を取付け、該可動枠体には水平軸
を中心として上下方向回動可能な導水管を取付けるとと
もに、該導水管の適所に水路を連通させ且つ該導水管に
対してその長手方向に直交する軸を中心として横方向回
動可能な噴出ノズルを備えた噴出体を取付けてなる建物
側壁の環境試験装置における局部雨水試験装置を構成し
た。
【0007】また、前記導水管の側面長手方向に沿って
多数の散水孔を列設した散水ノズルを設けてなることが
好ましい。
【0008】そして、前記噴出ノズルの周囲に設けたフ
ランジ又は前記散水ノズルを取り囲むように設けたフラ
ンジの一方を選択して閉止板を取付け、噴出ノズル又は
散水ノズルの少なくとも一方を密閉可能としてなる。
【0009】更に具体的には、前記導水管の一端部に上
下に分岐した分岐管を形成し、上下分岐管の間に水路を
連通させて前記噴出体を取付けてなること、前記導水管
及び噴出体の回転角度を表示する指示計をその回転軸に
関係づけて設けてなること、前記ガイド支柱を圧力チャ
ンバー内で前後移動可能としてなることがより好ましい
実施例である。
【0010】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の建物側壁の環
境試験装置における局部雨水試験装置は、支持枠体がガ
イド支柱に対して昇降するとともに、可動枠体が支持枠
体に対して横方向移動することで、疑似建物の壁面に沿
った任意の位置に噴出ノズルを備えた噴出体を設定する
ことが可能であり、更に導水管が可動枠体に対して水平
軸を中心として上下方向回動するとともに、該導水管に
対してその長手方向に直交する軸を中心として横方向回
動することで、疑似建物の壁面の特定個所に対する噴出
ノズルからの水の吹き付け方向を立体角の値πステラジ
アンを限度として自由に設定することが可能である。そ
れにより、疑似建物の側壁に圧力を付与するとともに水
を局部的に吹き付けて台風や極限状態における環境を再
現するものである。
【0011】また、前記導水管の側面長手方向に沿って
多数の散水孔を列設した散水ノズルを設けてなること
で、疑似建物の側壁の横方向所定範囲内において散水ノ
ズルの上下角度を任意に設定して水を吹き付けることが
可能である。
【0012】そして、前記噴出ノズルの周囲に設けたフ
ランジ又は前記散水ノズルを取り囲むように設けたフラ
ンジの一方を選択して閉止板を取付け、噴出ノズル又は
散水ノズルの少なくとも一方を密閉することで、噴出ノ
ズルによる点集中的な水の吹き付け又は散水ノズルによ
る横方向に一様な線集中的な水の吹き付けの一方を選択
して行えるのである。
【0013】更に、前記導水管及び噴出体の回転角度を
表示する指示計をその回転軸に関係づけて設けてなるこ
とで、噴出ノズル及び散水ノズルの疑似建物の側壁に対
する吹き付け角度の設定が容易に行え且つ角度設定の再
現性が確実になる。
【0014】また、前記ガイド支柱を圧力チャンバー内
で前後移動可能としてなることで、疑似建物の側壁と噴
出ノズル又は散水ノズルとの間隔を調整できるのであ
る。
【0015】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1〜図4は本発明の局部雨水
試験装置を適用する環境試験装置の実施例を示し、図中
Aは反力フレーム、Bは疑似建物、Cは圧力チャンバー
をそれぞれ示している。
【0016】本実施例に係る環境試験装置は、反力フレ
ームAに対して間隔を置いて設置した疑似建物Bの上部
を支承部材で連結するとともに、下部をXY方向テーブ
ルで支持し、該疑似建物Bの下部にX又はY方向の静的
変位若しくは振動を与えて面内試験及び面外試験を行
い、またXとY方向に共に静的変位若しくは振動を与え
て捩じり試験を行えるものであり、更に反力フレームA
に圧力チャンバーCを密封連結して、風圧、降水試験や
前述の各耐震試験と併用した複合試験を行えるようにな
したものである。
【0017】そして、前記疑似建物Bは、高層ビルディ
ングの連続した複数階にそれぞれ対応する複数の仮想ス
ラブ1,…をスラブ縦柱2,…で支持し、各仮想スラブ
1,1間に側壁3を通常の施工方法と同じ方法で取付け
て構成したものである。ここで、本発明で言う「側壁」
とは、カーテンウォールや窓枠体、その他の建物の外面
を形成する全ての構造体を含む広い概念として捕らえら
れる。また、前記圧力チャンバーCの圧力室4の内壁5
には、疑似建物Bの側壁3に対面して上下及び横方向に
所定間隔毎に多数のノズル6,…を設けて、該側壁3に
略直角且つ一様に水を吹き付け、水の滲み込みや流れを
試験することができるようになしている。
【0018】尚、本実施例の環境試験装置は、前記反力
フレームA及び疑似建物Bと同一構成のものを間隔を隔
てて設置し、その中間に本体の両側に圧力室4,4を設
けた圧力チャンバーCを配し、該圧力チャンバーCをレ
ール7,7に沿って自走可能となし、該圧力チャンバー
Cを一側の反力フレームAに連結して各種試験を行って
いる間に、他側の疑似建物Bに試験体となる側壁3を取
付けることで環境試験の効率化を図っている。即ち、仮
想スラブ1に側壁3を実際の施工方法にて取付ける場
合、目地材の乾燥等に1〜2ヵ月を要し、その間は実質
的に試験が行えないので、その間に他側の疑似建物Bの
側壁3の環境試験を行うのである。
【0019】図5〜図8は本発明に係る局部雨水試験装
置Rを示し、図中8はガイド支柱、9は支持枠体、10
は可動枠体、11は散水装置をそれぞれ示している。こ
の局部雨水試験装置Rは、前記圧力チャンバーCの圧力
室4内に設置されるものであり、その具体的な実施例を
以下に詳しく説明する。
【0020】前記ガイド支柱8は、本実施例ではH型鋼
を用いて構成され、前記圧力チャンバーCの圧力室4内
に所定間隔毎に複数立設するとともに、後述の案内機構
によって奥行方向に前後移動可能となしたものであり、
少なくとも一対のガイド支柱8,8の上端部前面には電
動ウインチ12,12を装着している。
【0021】前記支持枠体9は、少なくとも隣接するガ
イド支柱8,8の間隔よりも広い横幅を有する正面視横
長長方形の枠体であり、上枠体13と下枠体14の両側
部であって背面側に突出させたローラ15を前記ガイド
支柱8の前板16に当接するとともに、該ローラ15の
両側から背後に突設したL字形の保持片17,17の前
面に固定したスライダー18,18を前板16の両側背
面に摺接させてガイド支柱8に対する上下の案内を行う
とともに、前記電動ウインチ12に連係したワイヤー1
9を上枠体13に連結して昇降可能となしたものであ
る。また、前記上枠体13の下面と下枠体14の上面に
沿って断面略く字形のガイドレール20,21を対向さ
せて固定している。
【0022】前記可動枠体10は、前記支持枠体9内に
内装し得る上下,横方向寸法を有し、特に横寸法は支持
枠体9の横幅よりも十分に小さく設定し、横方向の移動
距離を十分に確保できるように設定している。即ち、該
可動枠体10は、上横杆22と下横杆23及びその両側
の縦杆24,24とで正面視長方形に枠組み構成され、
上横杆22の両端上面及び下横杆23の両端下面に突設
した転動ローラ25,…の外周に形成した環状溝をそれ
ぞれ前記ガイドレール20,21に係合させて、前後変
位を規制した状態で横方向移動可能となしている。この
横方向移動機構として図示したものは、前記支持枠体9
の下枠体14に、前記ガイドレール21の前方側に直線
状の歯車、即ちラック26をその歯部を上方に向けて並
設するとともに、前記可動枠体10の下横杆23にも同
様のラック27をその歯部を下方に向けて前記ラック2
6と対向させて設け、両ラック26,27間に円形の歯
車、即ちピニオン28を互いに噛合させて配し且つ該ピ
ニオン28は支持枠体9の下枠体14に沿って取付けら
れた油圧又は空圧シリンダー等の移動用パワーシリンダ
ー29のピストンロッド30の先端に回動可能に連結
し、該ピストンロッド30の進退によってピニオン28
を介して可動枠体10が2倍速、即ちピストンロッド3
0の変位の2倍の距離だけ可動枠体10が横方向移動す
るのである。しかし、この横方向移動機構は前述の実施
例に限定されるものではなく、駆動モータを用いて可動
枠体10を支持枠体9に対して自走可能となしても良
い。
【0023】前記散水装置11は、前記可動枠体10に
水平軸を中心として上下方向回動可能な導水管31を取
付けるとともに、該導水管31の適所に水路を連通させ
且つ該導水管31に対してその長手方向に直交する軸を
中心として横方向回動可能な噴出体32を取付けてなる
ものである。更に詳しくは、前記可動枠体10の一側縦
杆24に供給管33を横設するとともに、該供給管33
と圧力チャンバーCに設けた図示しない配管とを可撓性
パイプ34で連結し、そして縦杆24に固定した該供給
管33と前記導水管31の一端とを同軸となして回動連
結具35で連結するとともに、該導水管31の他端は他
側の縦杆24に軸受具36にて軸支している。即ち、前
記導水管31は回動連結具35と軸受具36とで水平軸
を中心として上下方向回動可能となしている。また、前
記導水管31の軸受具36側の端部に上下に分岐した分
岐管37,37を形成し、上下の分岐管37,37の間
に水路を連通させて前記噴出体32を導水管31の長手
方向と直交する回転軸を有する回動連結具38,38に
て取付けている。そして、前記噴出体32には噴出ノズ
ル39を設けるとともに、その外周には円形フランジ4
0を設けてなり、一方前記導水管31にはその側面長手
方向に沿って多数の散水孔41,…を有する散水ノズル
42を設けるとともに、その周囲には散水孔41,…を
取り囲むように長方形フランジ43を設けている。更
に、前記円形フランジ40及び長方形フランジ43には
それぞれ図示しない閉止板を密封状態で取付け可能とな
し、各ノズル39,42を選択的に密閉できるようにし
ている。
【0024】そして、前記導水管31及び噴出体32の
回転角度を調節する回動駆動機構として図示したもの
は、油圧又は空圧シリンダー等のパワーシリンダーを用
いたものを例示している。先ず、導水管31の回転駆動
機構については、前記可動枠体10の一方の縦杆24に
沿って回動用パワーシリンダー44を配するとともに、
そのピストンロッド45を、導水管31に固定し且つそ
の回転中心から偏心したアーム46の先端に枢着し、ま
た導水管31の回転に伴って回動用パワーシリンダー4
4を若干前後に変位させる必要があるので、該回動用パ
ワーシリンダー44の中央部を可動枠体10に固定した
取付台47に枢着して構成している。従って、前記回動
用パワーシリンダー44を駆動してピストンロッド45
を進退させることで、アーム46が回動変位し、導水管
31が上下方向に回動するのである。次に、噴出体32
の回動駆動機構については、前記導水管31の上面に沿
って回動用パワーシリンダー48を配するとともに、そ
のピストンロッド49を、噴出体32の回転軸50の一
端にクランク状に固定したアーム51に伝達杆52を介
してリンク連結して構成している。従って、前記回動用
パワーシリンダー48を駆動してピストンロッド49を
進退させることで、伝達杆52を介してアーム51が回
動変位し、噴出体32が横方向に回動するのである。し
かし、本発明においてはこれらの回動駆動機構は前述の
実施例に限定されるものではなく、駆動モータを用いて
その回転力を直接又は歯車若しくはタイミングベルトを
介して導水管31又は噴出体32に伝達することも可能
である。
【0025】また、前記導水管31及び噴出体32の回
転角度を表示するために、前記軸受具36に関係づけて
上下方向の回転角度指示計53及び前記回転軸50に関
係づけて横方向の回転角度指示計54を設けることが好
ましく、更にその回転角度をポテンシオメータ等によっ
て電気信号に変換して図示しない制御装置に入力し、噴
出体32の噴出ノズル39の方向及び導水管31の散水
ノズル42の方向を制御することが好ましいのである。
【0026】最後に、前記ガイド支柱8を圧力チャンバ
ーC内で前後移動可能且つ所定位置で固定可能な機構に
ついて図9及び図10に基づき簡単に説明する。前記圧
力チャンバーCの圧力室4の上壁にH型鋼からなる上部
レール55と、圧力室4の下壁に板状鋼材からなる下部
レール56をそれぞれ対向させて固定し、前記ガイド支
柱8の上端に連結した転子57,…を有する転動具58
にて前記上部レール55に吊下げ状に支持するととも
に、ガイド支柱8の下端に間隔を置いて突設した両スラ
イダー59,59で前記下部レール56の上縁を挟むよ
うに支持し、該ガイド支柱8を前後移動可能となすとと
もに、前記転動具58に螺進退可能に設けた一対の螺軸
60,60の先端に取付けたパッド61,61で上部レ
ール55の適所を挾持し且つガイド支柱8の下端に突設
した突板62に螺進退可能に設けた螺軸63の先端に取
付けたパッド64で下部レール56の一側面を押圧して
当該ガイド支柱8を所定位置で固定可能となしている。
また、ガイド支柱8の上端部の前面には前記電動ウイン
チ12を装着するための吊下具65を設けている。
【0027】しかして、試験体となる疑似建物Bの側壁
3の所定位置に局部雨水試験装置Rを設定するには、前
記電動ウインチ12を駆動して支持枠体9を所定高さに
設定し、適宜ガイド支柱8,8を前後方向へ移動させて
固定するとともに、移動用パワーシリンダー29を駆動
させて支持枠体9に対して可動枠体10を横方向へ移動
させる。それから、回動用パワーシリンダー44を駆動
して噴出ノズル39及び散水ノズル42の上下方向角度
を設定するとともに、もう一つの回動用パワーシリンダ
ー48を駆動して噴出ノズル39の横方向角度を設定す
るのである。この状態で、導水管31の長方形フランジ
43を閉止板で密閉することによって、噴出ノズル39
のみから水を噴出させて前記側壁3の一部分に集中的に
吹き付け、また噴出体32の円形フランジ40を閉止板
で密閉することによって、散水ノズル42のみから水を
噴出させて前記側壁3の直線状部分に集中的に吹き付け
て水の滲み込み等の試験を行うのである。
【0028】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の建物側壁の環境
試験装置における局部雨水試験装置によれば、以下の効
果を有する。
【0029】請求項1によれば、疑似建物の壁面に沿っ
た任意の位置に噴出ノズルを備えた噴出体を位置設定す
ることができるとともに、該壁面の特定個所に対する噴
出ノズルからの水の吹き付け方向を立体角の値πステラ
ジアンを限度として自由に設定することができ、それに
より疑似建物の側壁に圧力を付与すると同時に水を局部
的に吹き付けて台風や極限状態における環境を再現する
ことができる。
【0030】請求項2によれば、疑似建物の側壁の横方
向所定範囲内において散水ノズルの上下角度を任意に設
定して水を吹き付けることができる。
【0031】請求項3によれば、噴出ノズルの周囲に設
けたフランジ又は前記散水ノズルを取り囲むように設け
たフランジの一方を選択して閉止板を取付け、噴出ノズ
ル又は散水ノズルの少なくとも一方を密閉することで、
噴出ノズルによる点集中的な水の吹き付け又は散水ノズ
ルによる横方向に一様な線集中的な水の吹き付けの一方
を選択して試験を行うことができる。
【0032】請求項4によれば、導水管の回転中心線と
噴出体の回転中心線を交叉させることができ、それによ
り噴出体の回転中心と疑似建物の側壁間の距離を一定に
保持したままその角度設定を行うことができる。
【0033】請求項5によれば、噴出ノズル及び散水ノ
ズルの疑似建物の側壁に対する吹き付け角度の設定が容
易に行え且つ角度設定の再現性が確実になる。
【0034】請求項6によれば、疑似建物の側壁と噴出
ノズル又は散水ノズルとの間隔を調整することができ、
特にノズルから水が発散して噴出する場合には側壁の単
位面積に吹き付ける水量を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る環境試験装置の全体簡略平面図で
ある。
【図2】同じく一部断面で示した全体側面図である。
【図3】環境試験装置における反力フレームと疑似建物
との配置を示す簡略斜視図である。
【図4】環境試験装置における圧力チャンバーの簡略斜
視図である。
【図5】本発明の局部雨水試験装置の全体配置を示す簡
略正面図である。
【図6】同じく要部の正面図である。
【図7】同じく一部断面で示した要部の平面図である。
【図8】同じく縦断側面図である。
【図9】ガイド支柱の前後移動機構を示す一部省略縦断
正面図である。
【図10】同じく部分断面で示した一部省略側面図であ
る。
【符号の説明】
A 反力フレーム B 疑似建物 C 圧力チャンバー R 局部雨水試験装
置 1 仮想スラブ 2 スラブ縦柱 3 側壁 4 圧力室 5 内壁 6 ノズル 7 レール 8 ガイド支柱 9 支持枠体 10 可動枠体 11 散水装置 12 電動ウインチ 13 上枠体 14 下枠体 15 ローラ 16 前板 17 保持片 18 スライダー 19 ワイヤー 20 ガイドレール 21 ガイドレール 22 上横杆 23 下横杆 24 縦杆 25 転動ローラ 26 ラック 27 ラック 28 ピニオン 29 移動用パワーシリンダー 30 ピストンロッ
ド 31 導水管 32 噴出体 33 供給管 34 可撓性パイプ 35 回動連結具 36 軸受具 37 分岐管 38 回動連結具 39 噴出ノズル 40 円形フランジ 41 散水孔 42 散水ノズル 43 長方形フランジ 44 回動用パワー
シリンダー 45 ピストンロッド 46 アーム 47 取付台 48 回動用パワー
シリンダー 49 ピストンロッド 50 回転軸 51 アーム 52 伝達杆 53 回転角度指示計 54 回転角度指示
計 55 上部レール 56 下部レール 57 転子 58 転動具 59 スライダー 60 螺軸 61 パッド 62 突板 63 螺軸 64 パッド 65 吊下具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反力フレームとそれに対して振動可能に
    設置した疑似建物を有するとともに、反力フレームに密
    封連結して疑似建物の側壁に圧力及び散水を付与してな
    る圧力チャンバーからなる建物側壁の耐震、風圧、降水
    等の各種環境試験を行う環境試験装置であって、前記圧
    力チャンバー内に所定間隔毎に立設したガイド支柱に関
    係づけて支持枠体を昇降可能に設け、該支持枠体内に横
    方向移動可能に可動枠体を取付け、該可動枠体には水平
    軸を中心として上下方向回動可能な導水管を取付けると
    ともに、該導水管の適所に水路を連通させ且つ該導水管
    に対してその長手方向に直交する軸を中心として横方向
    回動可能な噴出ノズルを備えた噴出体を取付けてなるこ
    とを特徴とする建物側壁の環境試験装置における局部雨
    水試験装置。
  2. 【請求項2】 前記導水管の側面長手方向に沿って多数
    の散水孔を列設した散水ノズルを設けてなる請求項1記
    載の建物側壁の環境試験装置における局部雨水試験装
    置。
  3. 【請求項3】 前記噴出ノズルの周囲に設けたフランジ
    又は前記散水ノズルを取り囲むように設けたフランジの
    一方を選択して閉止板を取付け、噴出ノズル又は散水ノ
    ズルの少なくとも一方を密閉可能としてなる請求項1又
    は2記載の建物側壁の環境試験装置における局部雨水試
    験装置。
  4. 【請求項4】 前記導水管の一端部に上下に分岐した分
    岐管を形成し、上下分岐管の間に水路を連通させて前記
    噴出体を取付けてなる請求項1記載の建物側壁の環境試
    験装置における局部雨水試験装置。
  5. 【請求項5】 前記導水管及び噴出体の回転角度を表示
    する指示計をその回転軸に関係づけて設けてなる請求項
    1記載の建物側壁の環境試験装置における局部雨水試験
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド支柱を圧力チャンバー内で前
    後移動可能としてなる請求項1記載の建物側壁の環境試
    験装置における局部雨水試験装置。
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