JPH06229321A - 燃料回収装置 - Google Patents

燃料回収装置

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JPH06229321A
JPH06229321A JP5018635A JP1863593A JPH06229321A JP H06229321 A JPH06229321 A JP H06229321A JP 5018635 A JP5018635 A JP 5018635A JP 1863593 A JP1863593 A JP 1863593A JP H06229321 A JPH06229321 A JP H06229321A
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JP
Japan
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fuel
injection
light oil
tank
pump
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JP5018635A
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Kenji Sasaki
健次 佐々木
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料である水の補給を不要または少なくする
ことができ、車両における燃料の管理を大幅に簡略化し
得る燃料回収装置を提供する。 【構成】 第1タンク1の軽油と第2タンク11の水を
燃料圧送混合用ポンプ14で混合してエマルジョン燃料
を作り、それを噴射ポンプ4の噴射圧力によって噴射ノ
ズル8に送り込み、燃焼室に噴射させるエマルジョン燃
料エンジンがある。このエンジンの排気経路に冷凍サイ
クルの蒸発器である復水器33が設けられ、その復水器
33によって排気が冷却される。排気には水蒸気が含ま
れており、それが復水器33の冷却によって凝縮する。
この凝縮した水はサイクロン34により分離されて回収
され、上記第2タンク11に送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エマルジョン燃料を
使用するディーゼルエンジンいわゆるエマルジョン燃料
エンジンを搭載した車両の燃料回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気に含まれるNOxやスモークなどの
減少および燃費の改善を図るために、エマルジョン燃料
を使用するディーゼルエンジン、いわゆるエマルジョン
燃料エンジンが知られている。
【0003】エマルジョン燃料とは、たとえば、水と軽
油、水と重油、メタノールと軽油というように、互いに
不溶性の2種類の燃料を混合し、乳化させたもので、油
の中に水またはメタノールの粒子が多数入り込んだ状態
となる。
【0004】このエマルジョン燃料は、気筒の噴射ノズ
ルにつながる噴射管の中途部に注入され、その噴射管に
加えられる噴射ポンプの噴射圧力を受けて噴射ノズルに
送り込まれる。
【0005】噴射ポンプは、カムシャフトの回転を受け
て上下運動するプランジャを有しており、そのプランジ
ャの下降時にエマルジョン燃料の元である一方の燃料た
とえば軽油を吸込み、その吸込んだ軽油をプランジャの
上昇によって噴射管に噴射する。噴射ポンプの噴射口に
はデリバリバルブが設けられ、噴射ポンプへの燃料の逆
流が防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような、2種類の
燃料を使用するエマルジョン燃料エンジンの場合、各燃
料をどのようにして確保するかが問題である。すなわ
ち、各燃料はそれぞれ専用のタンクに収容されるが、こ
れらタンクのいずれか1つでも空になると、当然ながら
エマルジョン燃料は得られなくなる。したがって、2つ
のタンクの収容量を個々に把握して管理する必要があ
り、通常の一種類の燃料を使用するエンジンに比べて管
理がかなり面倒となる。
【0007】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、燃料である水の補給を不要ま
たは少なくすることができ、車両における燃料の管理を
大幅に簡略化し得る燃料回収装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の燃料回収装置
は、水を燃料の一部として使用するエンジンを備えた車
両において、上記エンジンの排気経路に設けられた冷却
手段を備え、排気中に含まれる水蒸気を凝縮して回収す
る。
【0009】
【作用】エンジンの排気中には水蒸気が含まれており、
それが冷却手段で冷却されることによって凝縮する。こ
の凝縮により得られる水がエンジンの燃料として回収さ
れ、使用される。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0011】図2に示すように、第1タンク1があり、
その中に第1の燃料たとえば軽油が収容される。このタ
ンク1の軽油はポンプ2によってフィルタ3を介し噴射
ポンプ4に送られる。
【0012】噴射ポンプ4は、燃料を取込んだり余分な
燃料を排出するための給排孔4aと、燃料を噴射するた
めの噴射口4bと、この噴射口4bに設けられたデリバ
リバルブ4cと、カムシャフト5に取付けられているカ
ム5aの回転による変位を受けて上下動するプランジャ
4dと、このプランジャ4dの上面から側面にかけて内
部を貫通して形成された連通孔4eなどを有する。
【0013】つまり、プランジャ4dが下降するとき、
そのプランジャ4dの上面が給排孔4aの位置より下が
ったところで、給排孔4aを通した軽油の吸入が開始さ
れるようになっている。
【0014】次にプランジャ4dが上昇するとき、その
プランジャ4dの上面が給排孔4aの位置より上がった
ところで、プランジャ4dの上方に存する軽油がデリバ
ルバルブ4cを押し上げ開いて噴射口4bから噴射され
る。
【0015】そして、プランジャ4dの側面における連
通孔4eの開口が給排孔4aに重なったところで、プラ
ンジャ4dの上方に存する軽油が連通孔4eを通して給
排孔4aに流れ、軽油の噴射が終了するようになってい
る。給排孔4aに流れた軽油の余り分は、返送管6を介
してタンク1に戻される。
【0016】噴出口4bから噴射される軽油は、噴射管
7を介して噴射ノズル8に供給される。噴射ノズル8
は、下部に形成された噴射口8aと、この噴射口8aを
上下動により開閉するプランジャ8bと、このプランジ
ャ8bに下降方向への偏倚力を与えるスプリング8c
と、噴射管7から供給される燃料を噴射口8aに供給す
るための給油路8dなどを有する。つまり、給油路8d
に燃料が供給されると、その圧力でプランジャ8bが上
昇し、噴射口8aが開いて燃料が噴射される。給油路8
bへの燃料の供給が止まると、プランジャ8bが下降
し、噴射口8aが閉塞されて燃料の噴射が終了するよう
になっている。
【0017】なお、噴射ノズル8は各気筒に設けられる
分の複数個が用意されており、それに対応して噴射ポン
プ4、返送管6、および噴射管7の系統も複数設けられ
ている。噴射ノズル8で噴射されなかった燃料の余り分
は、返送管9を介して分離器10に戻される。
【0018】また、第2タンク11があり、その中に第
2の燃料であるところの水が収容される。このタンク1
1内が三方弁12の一方の流路を介して燃料圧送混合用
ポンプ14に連通される。さらに、タンク1内が三方弁
12の他方の流路を介してポンプ14に連通される。三
方弁12は、2つの流路を有し、オン時に一方の流路を
開いて他方の流路を閉じ、オフ時は一方の流路を閉じて
他方の流路を開く。ポンプ14は、三方弁12の各流路
を通して水と経由を吸込み、それを混合して乳化させ
る。つまり、エマルジョン燃料が作られる。
【0019】ポンプ14から吐出されるエマルジョン燃
料は供給管15によって噴射管7の中途部に送られる。
この噴射管7の中途部には供給管15との接続部7aが
あり、その接続部7aに逆止弁18が設けられる。この
逆止弁18は、供給管15側への燃料の流入を阻止する
働きをする。供給管15からポンプ14の入口側にかけ
てバイパス管16が接続され、そのバイパス管16に絞
り弁17が設けられる。
【0020】噴射管7には接続部7aよりも噴射ポンプ
4側に支管7bがあり、その支管7bに電磁式の二方弁
19および返送管20を介して上記分離器10が接続さ
れる。
【0021】分離器10は、返送管9,20を介して返
送される燃料を軽油と水に分離する機能を有する。ここ
で分離される軽油は返送管21を介してタンク1に戻さ
れ、水は返送管22を介してタンク11に戻される。水
を収容するタンク11にこの発明の燃料回収装置30が
接続される。
【0022】この燃料回収装置30は、排気中に含まれ
る水蒸気を凝縮して回収し、それを燃料としてタンク1
1に供給するものである。この燃料回収装置30の具体
的な構成を図1に示す。
【0023】エマルジョン燃料エンジンの排気経路にタ
ーボチャージャのタービン31があり、そのタービン3
1より下流側の排気経路に、低圧タービン32、復水器
33、およびサイクロン34が順次設けられる。
【0024】低圧タービン32はタービン31を経た排
気流を受けて回転するようになっている。この低圧ター
ビン32の回転軸に圧縮機35の駆動軸が連結される。
圧縮機35は、低圧タービン32の回転を受けて駆動さ
れ、冷媒を吸込んで圧縮し、それを吐出する。
【0025】圧縮機35の吐出口に凝縮器36が接続さ
れ、その凝縮器36に減圧器たとえば膨張弁37を介し
て上記復水器33が接続される。そして、復水器33が
圧縮機35の吸込口に接続される。
【0026】つまり、圧縮機35、凝縮器36、膨張弁
37、および復水器33によって冷凍サイクルが構成さ
れており、圧縮機35から吐出される冷媒が矢印の方向
に流れることで復水器33が蒸発器として機能し、排気
経路の排気が冷却されるようになっている。
【0027】なお、圧縮機35としては高効率タイプが
採用されており、低圧タービン32の採用と合せて排気
系低圧損が保持され、これにより十分な排気効率が確保
される。
【0028】復水器33としては、たとえば多重管式の
熱交換器が用いられており、多数本の管に排気が通さ
れ、それら管の回りに冷媒が流される。サイクロン34
は、遠心分離器であり、エンジン運転時に動作し、復水
器33を経て流入する排気から凝縮水を分離して抽出す
る。この抽出される水はタンク11に送られるようにな
っている。一方、40は制御部である。この制御部40
に、ポンプ2、三方弁12、ポンプ14、および二方弁
19が接続される。
【0029】制御部40は、マイクロコンピュータおよ
びその周辺回路からなり、ポンプ2、三方弁12、ポン
プ14、および二方弁19の動作をそれぞれ制御する機
能手段を有するが、主要な機能手段として、次の[1]
[2]を有する。
【0030】[1]ポンプ14を動作させながら三方弁
12をオン,オフして同三方弁12の2つの流路を交互
に開かせ、タンク11の水とタンク1の軽油とをポンプ
14に吸込ませて混合させる機能手段。
【0031】[2]三方弁12の各流路の開閉に基づく
水と軽油の混合比率を回転数センサ(図示しない)で検
知されるエンジン回転数およびアクセル開度センサ(図
示しない)で検知されるアクセル開度(=エンジン負
荷)などに応じて制御する機能手段。つぎに、作用を説
明する。初めに、軽油のみの運転について説明する。こ
の場合、ポンプ2が動作され、ポンプ14は動作されな
い。
【0032】噴射ポンプ4のプランジャ4dが、カムシ
ャフト5の回転に基づくカム5aの変位を受けて上下に
往復運動する。プランジャ4dが下降するとき、そのプ
ランジャ4dの上面が給排孔4aの位置より下がったと
ころで、給排孔4aを通した軽油の吸入が開始される。
このとき、デリバリバルブ4cがスプリングの力で下方
に変位して噴出口4bを塞いでいるので、噴出管7から
噴射ポンプ4への燃料の逆流が防止される。
【0033】プランジャ4dが上昇するとき、そのプラ
ンジャ4dの上面が給排孔4aの位置より上がったとこ
ろで、プランジャ4dの上方に存する軽油がデリバリバ
ルブ4cを押し上げ開いて噴射口4bから噴射される。
噴射される軽油は、噴射管7を介して噴射ノズル8に供
給される。
【0034】プランジャ4dの上昇時、そのプランジャ
4dの側面における連通孔4eの開口が給排孔4aに重
なったところで、プランジャ4dの上方に存する軽油が
連通孔4eを通して給排孔4aに流れ、軽油の噴射が終
了する。給排孔4aに流れた軽油の余り分は、返送管6
を介してタンク1に戻される。
【0035】噴射ノズル8では、噴射管7から供給され
る軽油が給油路8dを通って噴射口8aに供給される。
このとき、軽油の供給圧力でプランジャ8bが上昇し、
噴射口8aが開き、気筒内の燃焼室に軽油が噴射され
る。
【0036】噴射管7からの軽油の供給が止まると、プ
ランジャ8bが下降して噴射口8aが閉塞され、軽油の
噴射が終了する。噴射ノズル8で噴射されなかった軽油
の余り分は、返送管9を介して分離器10に戻され、そ
こから返送管21を通ってタンク1に戻される。こうし
て、ディーゼルエンジンが軽油により運転される。次
に、エマルジョン燃料による運転について説明する。
【0037】この場合、ポンプ2およびポンプ14が動
作するとともに、三方弁12がオン,オフする。三方弁
12がオン,オフすると、その三方弁12の2つの流路
が交互に開かれ、タンク11の水およびタンク1の軽油
がポンプ14に交互に吸込まれる。ポンプ14に吸込ま
れた水と軽油はそこで混合されて乳化され、エマルジョ
ン燃料となる。
【0038】この場合、図示しない回転数センサで検知
されるエンジン回転数、およびアクセル開度センサで検
知されるアクセル開度がエンジン負荷として取込まれ、
両取込みデータと制御部40のメモリに予め記憶されて
いるデューティ比設定条件とに基づき、三方弁12のオ
ン,オフデューティ(%)が設定される。
【0039】三方弁12のオン,オフの周期をt秒とす
ると、そのうちのオン時間の占める割合がデューティ
(%)である。三方弁12の一方の流路(水側)につい
て見れば、デューティが大きいほど開時間が長くて閉時
間が短く、デューティが小さいほど開時間が短くて閉時
間が長い。三方弁12の他方の流路(経由側)について
見れば、デューティが大きいほど開時間が短くて閉時間
が長く、デューティが小さいほど開時間が長くて閉時間
が短くなる。つまり、デューティが大きければ水量が多
くて軽油量が少なく、デューティが小さければ水量が少
なくて軽油量が多くなる。ポンプ14で作られたエマル
ジョン燃料は、供給管15に送られ、そこから噴射管7
の中途部の接続部7aに送られる。
【0040】噴射ポンプ4の非噴射時、噴射管7内の燃
料の圧力が接続部7aに送られるエマルジョン燃料の圧
力よりも低くなると、そのエマルジョン燃料が噴射管7
に注入される。
【0041】また、この非噴射時は、二方弁19が所定
時間だけ開き、噴射管7の支管7bに残っている燃料と
上記注入されるエマルジョン燃料とが返送管20に引き
込まれる。
【0042】二方弁19が閉じたとき、支管7bにはエ
マルジョン燃料のみが残り、図2に斜線で示すように、
支管7bの位置がエマルジョン燃料と軽油との境界点と
して設定される。
【0043】なお、ポンプ14から吐出されるエマルジ
ョン燃料のうち噴射管7に注入されなかったエマルジョ
ン燃料は、バイパス管16を介してポンプ14の入力側
に戻される。噴射管7に注入されたエマルジョン燃料
は、すぐに噴射ポンプ4の噴射圧力を受けて噴射ノズル
8へと送り込まれる。
【0044】この噴射時は噴射管7内の軽油が支管7b
の位置を越えて噴射ノズル8側に浸入するが、その軽油
は非噴射時の二方弁19の開放により、すぐにまた返送
管20へと引き込まれる。
【0045】噴射ノズル8に送り込まれるエマルジョン
燃料は、給油路8dを通って噴射口8aに供給される。
このとき、エマルジョン燃料の圧力でプランジャ8bが
上昇し、噴射口8aが開き、燃焼室にエマルジョン燃料
が噴射される。
【0046】噴射ポンプ4の噴射が止まると、エマルジ
ョン燃料の送り込みが終わり、プランジャ8bが下降し
て噴射口8aが閉塞され、エマルジョン燃料の噴射が終
了する。
【0047】この噴射終了時、デリバルバルブ4cのわ
ずかな吸い戻しストロークが働き、噴射管7内に瞬間的
に負圧が加えられる。この負圧により、噴射ノズル8の
噴射切れが良好となる。
【0048】噴射ノズル8で噴射されなかったエマルジ
ョン燃料の余り分は、返送管9を介して分離器10に戻
される。また、非噴射時の二方弁19の開放によって返
送管20に引き込まれた軽油およびエマルジョン燃料
も、分離器10に戻される。
【0049】分離器10に戻された燃料は、そこで水と
軽油に分離される。分離された軽油は返送管21により
タンク1に戻され、水は返送管22によりタンク11に
戻される。こうして、ディーゼルエンジンがエマルジョ
ン燃料により運転される。
【0050】この場合、軽油と水をエンジン回転数およ
びエンジン負荷に応じた比率で混合してエマルジョン燃
料を作ることにより、燃焼騒音の低減、炭化水素(H
C)の増大抑制、加速騒音が低減、燃費の向上、窒素酸
化物(NOx)の減少などが図れる。ところで、軽油の
みでの運転およびエマルジョン燃料での運転の別に限ら
ず、エンジンから排気が出る。この排気は排気経路を通
り、車外に排出される。排気経路を排気が通ると、ター
ビン31および低圧タービン32が回転し、低圧タービ
ン32の回転によって圧縮機35が駆動される。
【0051】圧縮機35が駆動されると、そこから冷媒
が吐出され、それが凝縮器36に送られる。この凝縮器
35では、冷媒が外気に熱を放出して凝縮する。凝縮器
36を経た冷媒は膨張弁37で減圧されて復水器33に
送られる。この復水器33では、冷媒が排気から熱を奪
って蒸発する。復水器33を経た冷媒は圧縮機35に吸
込まれる。排気中には通常1%ないし12%の水蒸気が
含まれている。この水蒸気は復水器33の冷却作用によ
って凝縮され、排気と共にサイクロン34に流れる。サ
イクロン34では、凝縮により得られる水が排気から分
離され、抽出される。この抽出される水は、燃料として
タンク11に供給される。
【0052】このように、エンジンの排気中に含まれる
水蒸気を凝縮して回収し、それを燃料としてタンク11
に送ることにより、タンク11内の水量の減少を補うこ
とができる。したがって、タンク11への水の補給量あ
るいは補給回数が少なくなり、燃料の管理が大幅に簡略
化される。忙しい運転手にかかる負担が軽減される。
【0053】なお、上記実施例では、ポンプ14で作ら
れて吐出されるエマルジョン燃料を噴射管7に直接的に
注入する構成としたが、たとえばポンプ14で作られて
吐出されるエマルジョン燃料をタンクに蓄え、そのタン
クのエマルジョン燃料をポンプの動作て二方弁の開閉と
で噴射管7に注入する構成としてもよい。この場合、二
方弁の開時間によってエマルジョン燃料の注入量を調節
することができる。
【0054】この注入量の調節により、エマルジョン燃
料と軽油との境界点を所望の位置に設定することが可能
であり、そうすれば上記実施例における支管7b、二方
弁19、返送管20が不要となる。
【0055】しかも、噴射ノズル8で噴射されなかった
余ったエマルジョン燃料を上記新たに設けたタンクに戻
すようにすれば、分離器10および返送管21,22も
不要となる。また、燃料として水および軽油を用いた
が、軽油以外の燃料を用いる場合にも同様に実施可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1の燃料と第2の燃料とをエンジン回転数およびエンジ
ン負荷に応じた比率でミキサに供給し、エマルジョン燃
料を作る構成としたので、エマルジョン燃料の採用によ
って排気ガスの減少および燃費の改善が図れることはも
ちろん、燃焼騒音を低減させ、しかも炭化水素の増大を
抑制し得るエマルジョン燃料エンジンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成図。
【図2】同実施例に関わるエマルジョン燃料エンジンの
要部の構成図。
【符号の説明】
1…第1タンク、4…噴射ポンプ、7…噴射管、8…噴
射ノズル、11…第2タンク、12…三方弁、14…燃
料圧送混合用ポンプ、30…燃料回収装置、40…制御
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を燃料の一部として使用するエンジン
    を備えた車両において、前記エンジンの排気経路に設け
    られた冷却手段を備え、排気中に含まれる水蒸気を凝縮
    して回収することを特徴とする燃料回収装置。
JP5018635A 1993-02-05 1993-02-05 燃料回収装置 Withdrawn JPH06229321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5018635A JPH06229321A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 燃料回収装置

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JP (1) JPH06229321A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002030937A (ja) * 2000-04-28 2002-01-31 Gureitochiren:Kk エンジン及びシステム
JP2007518931A (ja) * 2004-01-22 2007-07-12 カージン・エンジニアリング・アクチボラグ 圧縮装置を制御する方法及びシステム
JP2019007427A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社ディーゼルユナイテッド 過給式エンジンの吸気冷却装置

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