JPH06229240A - 冷却水用サーモスタット - Google Patents

冷却水用サーモスタット

Info

Publication number
JPH06229240A
JPH06229240A JP3467693A JP3467693A JPH06229240A JP H06229240 A JPH06229240 A JP H06229240A JP 3467693 A JP3467693 A JP 3467693A JP 3467693 A JP3467693 A JP 3467693A JP H06229240 A JPH06229240 A JP H06229240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
thermostat
valve body
passage
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3467693A
Other languages
English (en)
Inventor
Masateru Teshi
正輝 勅使
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP3467693A priority Critical patent/JPH06229240A/ja
Publication of JPH06229240A publication Critical patent/JPH06229240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却水の圧力の影響を受けずに開弁する、エ
ンジン冷却水用サーモスタットを提供する。 【構成】 温度が上昇したとき内部に充填したワックス
が膨張し、ピストン9を突出させる感熱部8と、このピ
ストン9の突出によって、本体である下フレーム7に対
して開弁する弁体11とを備えたエンジン冷却水用のサー
モスタット5において、感熱部8を下フレーム7に固定
すると共に、この感熱部8をエンジン冷却水の上流側に
位置させ、弁体11を下流側に位置させて、弁体11が下流
側から上流側に移動したとき閉弁状態となるようスプリ
ング12で付勢したものである。開弁するときには、弁体
11は冷却水流と同方向に動くので、冷却水の圧力の影響
を受けることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や自動二輪車等
に搭載される水冷式エンジンの冷却水通路中に設置さ
れ、ラジエータへの通路とバイパス通路とを切換えるた
めに使用される、冷却水用サーモスタットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車や自動二輪車等に搭載される水冷
式エンジンの冷却水通路は、エンジンのウォータジャケ
ットとラジエータとがウォータポンプを介して接続され
ており、冷却水を循環させることにより、エンジンのウ
ォータジャケットで高温となった冷却水をラジエータで
冷却するようになっている。エンジンは始動直後は低温
であることから、始動直後から冷却水が循環すると暖機
時間が長くなり、また調子もでないことから、冷却水の
温度が一定値に達しないうちは、冷却水をバイパス通路
に流しラジエータ側に流さないようにして、温度制御を
行なっている。
【0003】このために使用されるのがエンジン冷却水
用サーモスタットである。このようにサーモスタットを
使用する冷却システムにおいては、サーモスタットをエ
ンジンのウォータジャケットの入口側に配置する入口制
御式と、出口側に配置する出口制御式の2種がある。こ
れら2種の方式があっても、それに使用するサーモスタ
ットの構造においては変わるところはなく、出口制御式
の方が、入口制御式に比して冷却系レイアウトがやや簡
単になる特徴がある。
【0004】図5ないし図8に示すものは、出口制御式
に用いた従来型のサーモスタットである。これを説明す
ると、1は冷却水通路の一部であり、2はエンジン(図
示せず)側通路、3はラジエータ(図示せず)側通路、
4はバイパス通路である。バイパス通路4はラジエータ
通路3より細くなっている。通路3はラジエータの入口
に接続され、バイパス通路4はラジエータの出口側に接
続される。
【0005】通路3とバイパス通路4との分岐路にはサ
ーモスタット5が介装されている。この位置にサーモス
タット5が介装されていることにより、このサーモスタ
ット5が開弁状態のときには、エンジン側の通路2から
入る冷却水の大半はラジエータに流れて冷却されること
になり、閉弁状態のときにはバイパス通路4に流れるこ
とになる。
【0006】サーモスタット5は、外周部が冷却水通路
1に挟持された、本体である上フレーム6およびこの上
フレーム6に一体に結合された下フレーム7と、下フレ
ーム7に対して外周部が摺動自在に支持され、上端が上
フレーム7に結合した感熱部8と、この感熱部8内のワ
ックスが膨張したとき突出し、収縮したときに引込むピ
ストン9と、内周部を感熱部8の上部にあるシリンダ10
の外周に固着した環状の弁体11と、弁体11と下フレーム
7との間に介装され、この弁体11を、弁体11の弁座とし
て機能する上フレーム6側に押圧するスプリング12とに
よって構成されている。
【0007】図5ならびに図7に示す、上フレーム6の
内側に弁体11が着座した閉弁状態においては、エンジン
側通路2とラジエータ通路3とは遮断される必要がある
ことから、上フレーム6の弁体11が着座する部分は全周
に亙って欠如部分のない形状になっており、図8に示す
ように弁体11が離座したときには、この間は連通するた
めに、上フレーム6の外周部以外のところには切欠き13
が設けられている。下フレーム7も全周に亙らずに、冷
却水の流通が図れるよう、図6に示すようにブリッジ状
になっている。なお、この部分の構造は周知のものであ
り、実開平2-50125 号公報に詳細な図が記載されている
ことから、これを参照されたい。
【0008】このような構成からなるこのサーモスタッ
ト5は、エンジン側通路2から入ってくる冷却水の温度
により感熱部8内のワックスが膨張し、温度が所定値
(80〜85℃程度)に達するとピストン9が感熱部8から
大きく突出することになる。ピストン9が突出すると、
ピストン9の上端は上フレーム6に結合していることか
ら、相対的に感熱部8が降下し、弁体11が上フレーム6
から離座することになる(図8参照)。これによってサ
ーモスタット5は開弁状態になる。冷却水温度が低いと
きには、感熱部8内のワックスが収縮しているのでピス
トン9は引込んでおり(図5および図7参照)、弁体11
は上フレーム6に着座して閉弁状態になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このサーモスタット5
はこのように作動して冷却水温度の制御を行なうことに
なるが、開弁するとき、弁体11が水圧に逆らって開くこ
とになるため、この水圧の影響を受けて開弁が多少遅れ
ることがある。また、一般に開弁方向と水圧が加わる方
向が同方向となる入口制御式に比して耐久性が劣ること
が考えられるので、充分に大きな強度のものに製作する
必要が生ずる。図示したものとは異なる従来のものに、
ピストンとシリンダの一部が低温の冷却水側にあるもの
があるが、これは設定温度になっても開弁せず、これを
超えた温度で開弁する、オーバーシュート現象を生ず
る。このために、作動温度が大小異なる2個の弁を設け
たものもあるが、これは機構が複雑となる問題がある。
【0010】本発明はこの点に鑑みて成されたものであ
り、出口制御式として使用した場合にも、開弁方向と水
圧が加わる方向が同一方向となる冷却水用サーモスタッ
トを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、温度が上昇したとき内部に充
填したワックスが膨張し、ピストンを突出させる感熱部
と、該ピストンの突出によって、本体に対して開弁する
弁体とを備えたエンジン冷却水用のサーモスタットにお
いて、前記感熱部を本体に固定すると共に、該感熱部を
エンジン冷却水の上流側に位置させ、弁体を下流側に位
置させて、該弁体が下流側から上流側に移動したとき閉
弁状態となるようスプリングで付勢した構成としたもの
である。
【0012】
【作用】このような構成とすれば、冷却水温度が上昇す
ることによって感熱部内のワックスが膨張し、ピストン
が突出したとき、感熱部が本体に固定されていることか
ら本体に対して摺動することがなく、これに対して弁体
が本体から離座して開弁することになる。弁体が本体に
対して下流側に位置しているので、開弁するときには水
圧がかかる方向と同方向に動くので作動遅れが生じな
い。冷却水温度が低いときには、スプリングの弾発力に
よって弁体は本体に着座し、閉弁状態になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
ついて、図5ないし図8に示したものと同一の符号を付
して説明する。1は冷却水通路の一部であり、2はエン
ジン(図示せず)側通路、3はラジエータ(図示せず)
側通路、4はバイパス通路である。バイパス通路4はラ
ジエータ通路3より細くなっている。通路3はラジエー
タの入口に接続され、バイパス通路4はラジエータの出
口側に接続される。
【0014】通路3とバイパス通路4との分岐路にはサ
ーモスタット5が介装されている。この位置にサーモス
タット5が介装されていることにより、このサーモスタ
ット5が開弁状態のときには、エンジン側の通路2から
入る冷却水の大半はラジエータに流れて冷却されること
になり、閉弁状態のときにはバイパス通路4に流れるこ
とになる。
【0015】サーモスタット5は、外周部が冷却水通路
1に挟持された、本体である下フレーム7およびこの下
フレーム7に一体に結合された上フレーム14と、下フレ
ーム7に外周部が嵌合して一体的に支持された感熱部8
と、この感熱部8内のワックスが膨張したとき突出し、
収縮したときに引込むピストン9と、中央部がこのピス
トン9の上端に結合し、外周部が下フレーム7に着座す
るように臨ませた弁体11と、弁体11と上フレーム14との
間に介装され、弁体11を、弁体11の弁座として機能する
下フレーム7側に押圧するスプリング12とによって構成
されている。
【0016】このように本発明の冷却水用サーモスタッ
トにおいては、感熱部8を本体である下フレーム7に固
定すると共に、この感熱部8をエンジン冷却水系路の上
流側に位置させ、弁体11を下流側に位置させて、この弁
体11が下流側から上流側に移動したとき閉弁状態となる
ようスプリング12で付勢した構成となっている。
【0017】このような構成からなるこのサーモスタッ
ト5は、エンジン側通路2から入ってくる冷却水の温度
により感熱部8内のワックスが膨張し、温度が所定値
(80〜85℃程度)に達するとピストン9が感熱部8から
大きく突出することになる。ピストン9が突出すると、
ピストン9の上端は弁体11に結合していることから、こ
の弁体11を押し上げ、これによって弁体11が下フレーム
7から離座することになる(図4参照)。これによって
サーモスタット5は開弁状態になる。
【0018】冷却水温度が低いときには、感熱部8内の
ワックスが収縮しているのでピストン9は引込んでおり
(図1および図3参照)、弁体11は下フレーム7に着座
して閉弁状態になる。このように作用するとき、温水と
冷水とは弁体11によって遮られるが、この構造ではピス
トン9、シリンダ10ならびに弁体11のすべてが温水側に
位置することになる(図1参照)。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た冷却水用サーモスタットであるから、弁体の開弁方向
と水流方向とが一致するため、水圧の影響が減少し、サ
ーモスタットの耐久性が大幅に向上し、また応答性もよ
くなる。さらに、ピストン9、シリンダ10ならびに弁体
11のすべてが温水側に位置することになるので、従来の
ものには生ずることもあった、オーバーシュート現象が
改善される。そして大幅な変更を加えずに既存のエンジ
ンに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断面を示すもので図2の
A−A断面図である。
【図2】図1のものの一部の平面図である。
【図3】図1のものの閉弁状態を示す断面図である。
【図4】図1のものの開弁状態を示す断面図である。
【図5】従来のサーモスタットの縦断面を示すもので図
6のB−B断面図である。
【図6】図5のものの一部の平面図である。
【図7】図5のものの閉弁状態を示す断面図である。
【図8】図5のものの開弁状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 冷却水通路の一部 2 エンジン側通路 4 バイパス通路 5 サーモスタット 7 下フレーム 8 感熱部 9 ピストン 10 シリンダ 11 弁体 12 スプリング 14 上フレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度が上昇したとき内部に充填したワッ
    クスが膨張し、ピストンを突出させる感熱部と、該ピス
    トンの突出によって、本体に対して開弁する弁体とを備
    えたエンジン冷却水用のサーモスタットにおいて、前記
    感熱部を本体に固定すると共に、該感熱部をエンジン冷
    却水の上流側に位置させ、弁体を下流側に位置させて、
    該弁体が下流側から上流側に移動したとき閉弁状態とな
    るようスプリングで付勢したことを特徴とする冷却水用
    サーモスタット。
JP3467693A 1993-01-29 1993-01-29 冷却水用サーモスタット Pending JPH06229240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3467693A JPH06229240A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 冷却水用サーモスタット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3467693A JPH06229240A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 冷却水用サーモスタット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06229240A true JPH06229240A (ja) 1994-08-16

Family

ID=12421033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3467693A Pending JPH06229240A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 冷却水用サーモスタット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06229240A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015198674A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 日本サーモスタット株式会社 サーモスタットバルブ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015198674A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 日本サーモスタット株式会社 サーモスタットバルブ
JP2016008568A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 日本サーモスタット株式会社 サーモスタットバルブ
US10443482B2 (en) 2014-06-25 2019-10-15 Nippon Thermostat Co., Ltd. Thermostat valve with temperature responsive thermo-element

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4456167A (en) Thermostatically controlled valve in the circulation of liquid cooled internal combustion engines
US3921600A (en) Circulating cooling system for piston internal combustion engines
US5711258A (en) Cooling system for an internal-combustion engine
EP0580934B1 (en) Cooling system for an automotive engine
US6401670B2 (en) Device for regulating the temperature of oil
JP5164323B2 (ja) サーモスタット装置
US4288031A (en) Thermostatic control valve
KR101018538B1 (ko) 차량의 냉각 장치
KR890001041B1 (ko) 자동차 엔진용 냉각시스템
JP3859307B2 (ja) 内燃機関の冷却制御装置
US4961530A (en) Engine cooling system, structure therefor and methods of making the same
JPH01253524A (ja) エンジンの冷却装置
US4890790A (en) Engine cooling system, structure therefor and methods of making the same
EP0653554A1 (en) Thermostat for an automotive engine cooling system
JP6572879B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
KR920010620B1 (ko) 왁스형 서머스탯의 밸브기구
JPH06229240A (ja) 冷却水用サーモスタット
US3075703A (en) Thermostatic valve
CA1273616A (en) Thermostat with bypass valve
US3120926A (en) Control arrangement for cooling water circulatory systems
JP3711837B2 (ja) サーモスタット
JPH07180555A (ja) エンジンの冷却装置
US3189276A (en) Thermostatic valve for liquid cooled engine
JPH0444816Y2 (ja)
RU2182238C2 (ru) Система охлаждения двигателя внутреннего сгорания